Divine messenger   作:shogo

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第2話 巻き起こる大惨事

昼休みの屋上。

封鎖されているはずのそこには、例の転校生の少女がいた。

彼女は携帯を見て、ため息を吐き、呟く。

 

「後3分……何故、彼等は来ないの?」

「……遅れて悪かったな」

 

 

 

俺達が遅れたのは、武器をこっそりここに持って来るのに手間取ったからだ。

竹刀なんかを持って堂々とここには来れないし、かと言って持って来ない訳にはいかなかった。

根拠は勘だ。

俺の勘はよく当たる…からな。

 

「…で、俺達に何の用だ?」

「用は無いわ。ただ、あなた達に後3分、ここに留まって欲しいだけ」

「3分後に何が起きる?」

「言えないわ」

「……どうする?空。無理矢理吐かせるか?」

「却下。なんで拷問する羽目になるんだ」

 

神先希という転校生は動かなかった。

手に武器を持ってる訳でも無い。

……そして、何事も無く3分が過ぎた。

 

「3分経ったわ」

 

恵は携帯をしまって言った。

俺は頷くと、転校生に向き直った。

 

「…で、お前の目的は何…」

 

俺はそのセリフを最後まで言えなかった。

足元が揺れ、崩れ落ちる音と共に、俺の視界は暗転した。

 

 

 

楽しい時間は永くは続かない。

俺は目の前の現実を見て、それを悟った。

俺は瓦礫の上に…学校があった場所に立っていた。

 

「生存者は私含めて5名。それ以外は死んだわ」

 

俺の背後に、あの転校生が立っていた。

 

「どういう意味だ!」

「そのままよ。私、貴方、日向輝、天知恵、鳴海雫。生きてるのはこの五人だけよ」

「貴女は、最初からこうなるって知ってたの?」

 

雫が俺の竹刀を持ち、転校生に突きつけている。

こんなに感情的になる雫を俺は初めて見る。

 

「ええ、そうね。私は知ってた…けど」

 

転校生が突然、東を指差した。

その方向から、こちらに何かがやって来る

 

「あいつらどうにかしないと、私達も死ぬわよ?」

 

東からやって来たのは、刀を持った鎧兜。

しかし、驚くべき所はそこではない。

本当に鎧兜だけが動いてるのだ。

 

「何だあれは…」

 

いつの間にか、輝が俺の横に来ていた。

その頭からは血が流れている。

 

そういえば、恵はどこだ?

 

周囲を見渡す。そして、最悪な位置に恵は居た。

俺達と鎧兜の丁度真ん中で、気を失っているようだった。

 

「待て、空!今行ったら死ぬぞ!」

「じゃあどうする!?あの鎧兜に殺されるのを待つ気か!?」

「…これを」

 

カチャカチャと音を立てて、俺達の足元に真剣と弓矢が放り出される。

 

「使えってか?」

「なら、どうする?黙って殺される?貴方にはやることがあるんじゃないの?」

 

考える暇も無かった。

俺は真剣を手に取り、弓矢を輝に渡す。

 

「空。やることって何?」

 

雫の手には、転校生から渡されたであろう槍があった。

何故彼女がそんな物を持ってるかは分からないが。

 

「まずは恵を助ける。話はそれからた」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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