Divine messenger   作:shogo

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第5話 空想の中へ

新宿の地下。そこには空想世界と現実世界を繋ぐゲートがある。

そのゲートの前、彼らはそこに居た。

 

空想世界(むこう)で問題?」

「はい、それ故に、三級(カッパー)以下のライセンスの方は入ることを許可されていません」

「ふーん」

 

俺はそう言いながら、ライセンスを見せる。

門番はそれを見て目を見開いた。

 

準一級(ゴールド)のライセンス……失礼致しました!入国を許可します!」

「ちょっと空。ゴールドとかカッパーとか何の話をしてるの?」

「ライセンスにも序列があんだよ。上から順に一級(プラチナ)準一級(ゴールド)二級(シルバー)三級(カッパー)一般(ブランク)ってな」

準一級(ゴールド)以上の方の命令を無視することは基本出来ません。準一級(ゴールド)は余程の事をしないと認められませんからね」

「俺はそんな大層なことをした覚えはないがな。準一級(ゴールド)を持ってきた時は流石に驚いたぜ」

 

目の前の空間が歪み、ゲートが生成される。

俺は先に輝達をその中に押し込んだ。

 

「向こうでは、近頃災害が多発、奇妙な生物が目撃されています」

「…そうか」

「お気を付けて。秋風空様、若き天才ホワイトハッカー様」

「…ああ」

 

俺は一言だけそう返し、ゲートに入った。

 

 

 

「………」

 

頭が痛い。何故だ?

ここに来るのに肉体的苦痛は無いはずだが。

痛みを抑えて、辺りを見渡す。

草原だ。木が数本生えてるが。

だが、俺は一人。…何故だ?

 

「先手を打たれたわ…」

 

振り返ると、木の根本に希が座っていた。

胸を抑え、口からは血が流れている。

 

「おい!大丈夫か!?」

「…あいつらに気付かれた。そのせいで私達は分断されてしまった」

「血吐いてるけど大丈夫なのか!?」

「引き離される時に貴方と離れないよう魔力を使ったから…その代償かしら……直に収まるわ」

「何故俺?」

「貴方はゼウスの加護を受けてるから。他が死んでも貴方一人なら奴等を叩き潰せるかもしれないから」

 

俺は反論しなかった。あいつらならきっとまた生きて会える。

だから、俺は今やるべきことをやる。

 

「教えてくれ。俺に力の使い方を、破滅を防ぐ術を」

「分かったわ。けど…」

 

希は俺の背後を指差す。

そこには、門番の言っていた奇妙な生物が、こちらを睨みつけている。

魔物とでも呼ぶか。

 

「私は疲れたから、少し寝かせてちょうだい」

 

そう言って、彼女はこの前使った剣を俺に渡した。

刃は銀色に煌めき、刃毀れは無いようだ。

 

「分かった。静かにしてくるぜ」

 

俺は魔物の群れに向かって駆け出した。




◆キャラ紹介

・日向 輝(ひなた ひかる)
年齢    17歳
頭脳    普通
運動神経  良い
特技    弓
趣味    茶道


空の幼馴染で相棒的存在。
背が高く、人当たりが良く、弓道部部長。
その為かなりモテる。
趣味は茶道なのだが、空は所作を理解していないため、彼に振る舞うことは滅多にない。
頭は悪くないが、空や恵と比べると、流石に劣る。
将来の夢は医者。
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