新宿の地下。そこには空想世界と現実世界を繋ぐゲートがある。
そのゲートの前、彼らはそこに居た。
「
「はい、それ故に、
「ふーん」
俺はそう言いながら、ライセンスを見せる。
門番はそれを見て目を見開いた。
「
「ちょっと空。ゴールドとかカッパーとか何の話をしてるの?」
「ライセンスにも序列があんだよ。上から順に
「
「俺はそんな大層なことをした覚えはないがな。
目の前の空間が歪み、ゲートが生成される。
俺は先に輝達をその中に押し込んだ。
「向こうでは、近頃災害が多発、奇妙な生物が目撃されています」
「…そうか」
「お気を付けて。秋風空様、若き天才ホワイトハッカー様」
「…ああ」
俺は一言だけそう返し、ゲートに入った。
「………」
頭が痛い。何故だ?
ここに来るのに肉体的苦痛は無いはずだが。
痛みを抑えて、辺りを見渡す。
草原だ。木が数本生えてるが。
だが、俺は一人。…何故だ?
「先手を打たれたわ…」
振り返ると、木の根本に希が座っていた。
胸を抑え、口からは血が流れている。
「おい!大丈夫か!?」
「…あいつらに気付かれた。そのせいで私達は分断されてしまった」
「血吐いてるけど大丈夫なのか!?」
「引き離される時に貴方と離れないよう魔力を使ったから…その代償かしら……直に収まるわ」
「何故俺?」
「貴方はゼウスの加護を受けてるから。他が死んでも貴方一人なら奴等を叩き潰せるかもしれないから」
俺は反論しなかった。あいつらならきっとまた生きて会える。
だから、俺は今やるべきことをやる。
「教えてくれ。俺に力の使い方を、破滅を防ぐ術を」
「分かったわ。けど…」
希は俺の背後を指差す。
そこには、門番の言っていた奇妙な生物が、こちらを睨みつけている。
魔物とでも呼ぶか。
「私は疲れたから、少し寝かせてちょうだい」
そう言って、彼女はこの前使った剣を俺に渡した。
刃は銀色に煌めき、刃毀れは無いようだ。
「分かった。静かにしてくるぜ」
俺は魔物の群れに向かって駆け出した。
◆キャラ紹介
・日向 輝(ひなた ひかる)
年齢 17歳
頭脳 普通
運動神経 良い
特技 弓
趣味 茶道
空の幼馴染で相棒的存在。
背が高く、人当たりが良く、弓道部部長。
その為かなりモテる。
趣味は茶道なのだが、空は所作を理解していないため、彼に振る舞うことは滅多にない。
頭は悪くないが、空や恵と比べると、流石に劣る。
将来の夢は医者。