Divine messenger   作:shogo

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第7話 空想の中の異変

屍人(ゾンビ)?」

「うん。なんか最近、この町に現れるらしいの」

「魔物とかそんな類の?」

「違うわ。本当に死んだ人が生き返って動いてるみたいなの。家族だったり友達だったり……地獄絵図だったそうよ」

 

俺達は近くにあったレストランに居た。

正直なとこレストランでこんな事を話すべきではなと思うのだが、それは置いておこう。

 

奴等(カタストロフィ)の仕業か?」

「そうでもあると言えるし、そうでもないとも言えるわ」

「どういうこと?」

「そいつらを、操ってるのは奴等じゃないけど、この世界に魔物が現れるようになったのは奴等の仕業よ」

「成程ね。俺等を足止めする気か」

「そうなるわ。だから、ここの人達には気の毒だけど、スルーするのが得策よ」

「いや、俺はやるぜ。目の前の人を救えない奴に、世界なんて大きい物は救えないだろう?」

「そう言うと思ってたわ…」

 

希はそう言ってため息を吐いたが、その顔は笑っていた。

恵はというと、必死に魔導書とにらめっこをしている。

 

「それじゃ、早速情報を集めに…」

屍人(ゾンビ)が出たぞー!!」

 

立ち上がった瞬間。外から叫び声が聞こえた。

 

「希。約束したよな」

「何かしら?」

「力の使い方教えるって」

「そうね。行きましょう!」

 

 

 

外に出た俺達が見たのは、皮膚が腐り、異臭を放つ化物の姿だった。

この世界でも人は死ぬ。

ただ、死んだ人は現実世界へ送られ、そこで火葬される。

だが、今はゲートに制約が掛かり、送るのに時間が掛かるのだろう。

それが、この騒動のきっかけだろう。

 

「貴方の司る属性は雷と風。よってその2つなら想像するだけで自由に扱えるはずよ」

「了解。やってみる」

 

持っている剣に意識を集中する。

そして、雷を纏った剣を想像する。

すると、剣は雷を纏い、バチバチと音を立て始めた。

 

「おお…これは良いな!」

「恵はこれが得意って属性は無いけど、その代わり、ほぼ全ての属性を使えるわ」

「もうやってる」

 

恵がそう言った数瞬後に屍人(ゾンビ)達の足元から巨大な氷の刃が突き出し、屍人を切り裂いた。

 

「おいおいチートだろそれ」

「あ、魔法使う当然だけど魔力減るから気を付けてね」

 

そう希が言った瞬間。

恵は地面に倒れて動かなくなった。

 

「そういうことは先に言えよ」

「恵は魔力高いから忘れてた。許して欲しいな☆」

「じゃあその分働け」

「はーい」

 

そう言って、希はどこからか巨大なハンマーを取り出す。

相変わらずどこから出しているのだろうか。

後で教えてもらうとしよう。

 

「それじゃ、やりましょうか!」

「…へいへい」

 

一人飛び出して来た屍人(ゾンビ)を剣で真っ二つにする。

体は死んでるため、血はあまり出ない。

その死体は炎を纏ったハンマーによって、灰になった。

 

「直で焼くのか」

「火葬場作らないここの人達が悪い」

「一理あるな」

 

そう言い、また別の屍人(ゾンビ)に向けて剣の先から雷を放つ。

超高電圧にしておいた為、すぐに黒焦げになった。

それを見た希の顔は青ざめて、口元を抑えた。

 

「灰にするのはよくて黒焦げはダメなのかよ」

「ちゃんと灰にしてあげなさいよ。後で骨集めるのよ?」

「どの骨が誰のだか分からなくなるから却下」

「黒焦げでも同じでしょ」

「まあ、そうだな」

 

剣を構え直し、希に同意する。

残ってる屍人(ゾンビ)はあまり多くない。

特に問題はないだろう。

 

「とりあえず早く片付けようか」

「そうね」

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