「
「うん。なんか最近、この町に現れるらしいの」
「魔物とかそんな類の?」
「違うわ。本当に死んだ人が生き返って動いてるみたいなの。家族だったり友達だったり……地獄絵図だったそうよ」
俺達は近くにあったレストランに居た。
正直なとこレストランでこんな事を話すべきではなと思うのだが、それは置いておこう。
「
「そうでもあると言えるし、そうでもないとも言えるわ」
「どういうこと?」
「そいつらを、操ってるのは奴等じゃないけど、この世界に魔物が現れるようになったのは奴等の仕業よ」
「成程ね。俺等を足止めする気か」
「そうなるわ。だから、ここの人達には気の毒だけど、スルーするのが得策よ」
「いや、俺はやるぜ。目の前の人を救えない奴に、世界なんて大きい物は救えないだろう?」
「そう言うと思ってたわ…」
希はそう言ってため息を吐いたが、その顔は笑っていた。
恵はというと、必死に魔導書とにらめっこをしている。
「それじゃ、早速情報を集めに…」
「
立ち上がった瞬間。外から叫び声が聞こえた。
「希。約束したよな」
「何かしら?」
「力の使い方教えるって」
「そうね。行きましょう!」
外に出た俺達が見たのは、皮膚が腐り、異臭を放つ化物の姿だった。
この世界でも人は死ぬ。
ただ、死んだ人は現実世界へ送られ、そこで火葬される。
だが、今はゲートに制約が掛かり、送るのに時間が掛かるのだろう。
それが、この騒動のきっかけだろう。
「貴方の司る属性は雷と風。よってその2つなら想像するだけで自由に扱えるはずよ」
「了解。やってみる」
持っている剣に意識を集中する。
そして、雷を纏った剣を想像する。
すると、剣は雷を纏い、バチバチと音を立て始めた。
「おお…これは良いな!」
「恵はこれが得意って属性は無いけど、その代わり、ほぼ全ての属性を使えるわ」
「もうやってる」
恵がそう言った数瞬後に
「おいおいチートだろそれ」
「あ、魔法使う当然だけど魔力減るから気を付けてね」
そう希が言った瞬間。
恵は地面に倒れて動かなくなった。
「そういうことは先に言えよ」
「恵は魔力高いから忘れてた。許して欲しいな☆」
「じゃあその分働け」
「はーい」
そう言って、希はどこからか巨大なハンマーを取り出す。
相変わらずどこから出しているのだろうか。
後で教えてもらうとしよう。
「それじゃ、やりましょうか!」
「…へいへい」
一人飛び出して来た
体は死んでるため、血はあまり出ない。
その死体は炎を纏ったハンマーによって、灰になった。
「直で焼くのか」
「火葬場作らないここの人達が悪い」
「一理あるな」
そう言い、また別の
超高電圧にしておいた為、すぐに黒焦げになった。
それを見た希の顔は青ざめて、口元を抑えた。
「灰にするのはよくて黒焦げはダメなのかよ」
「ちゃんと灰にしてあげなさいよ。後で骨集めるのよ?」
「どの骨が誰のだか分からなくなるから却下」
「黒焦げでも同じでしょ」
「まあ、そうだな」
剣を構え直し、希に同意する。
残ってる
特に問題はないだろう。
「とりあえず早く片付けようか」
「そうね」