Divine messenger   作:shogo

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第8話 腐敗の洞窟

あれから数時間後、とある宿の一室。

恵はベットで熟睡しており、それを俺達が見守っている、という状況だ。

 

「結局、あいつらは何に操られてたんだろうな…」

「それが分からないとどうしようもないわね」

「サイバー攻撃なら逆探知すれば分かるんだけどな…」

 

と、そこまで言って気が付いた。

希もなんとなく察したようだ。

 

「そうだ!あいつらって魔法で操られてたのか!?」

「私じゃ魔力を逆探知するのは不可能よ」

「そうか……」

「私は魔法そこまで得意じゃないから。けど、恵なら出来るかもね」

「魔力のした方向を探ればいいの?」

 

いつの間にか、恵が目覚めていた。

そしてそのまま、恵は東を指差した。

 

「向こう。向こうの方に何かいる…凄いのが」

 

それだけ言って、恵はまた寝息を立て始めた。

 

「東に何があるのかしら?」

「『腐敗の洞窟』だ」

「知ってるの?」

 

俺はその問いに静かに頷く。

『腐敗の洞窟』。その名の通り、内部が腐敗している洞窟だ。

どうやら、内部には有毒性のガスが漂っており、立入禁止にされているはずだ。

 

「有毒性のガス……ねえ」

「この世界を作った代償とも言われてるけどな」

「内部にいるとしたら、神話上の怪物でしょうね」

「どうしてそうなる?」

「言ったでしょ。この世界は先代の使者(メッセンジャー)によって作られた。だからギリシャ神話の影響がこの世界では一番大きいの」

「ギリシャ神話上のものは、この世界では力を得やすいということか?」

「そういうことね。怪物は…何かしら?死者を操るということは、冥界の怪物かしらね?」

「地獄の番犬ケルベロスとかか?」

「無いとも言い切れないわ。もしかしたらあいつらの影響で暴走してるのか…も…」

 

そこまで言って希も寝息を立て始めた。

相当疲れていたようだ。

俺も瞼が重い。

突入は明日でいいだろう。

そう思った時にはもう俺は眠ってしまっていた。

 

 

翌日。腐敗の洞窟前

 

 

「さて、ここまで来たが問題は有毒ガスをどうするかだな」

「それなら心配無いわ。『毒』は『水』の派生属性。雷で簡単に消し飛ぶはずよ」

「それは良いことを聞いた」

 

剣先に魔力を集中し、洞窟に向って雷を飛ばす。

すると、爆発と共にガス特有の刺激が消える。

 

「これで大丈夫そうだな。行くぞ!」

「ん~まだ眠い…」

「しっかりしてくれ恵」

 

恵は俺達が叩き起こすまで全く目を覚まさなかった。

相当な魔力を使ったのだろう。

だからといって置いていくわけにも行かない。

 

「魔法は加減しろよ」

「眠くてそんなに使えないわよ…」

「しっかりしてくれ生徒会長…」

 

俺はそうボヤいてから、剣に雷を纏わせる。

そして、二人を見てから、洞窟に足を踏み入れた。

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