初投稿作品になるので、誤字脱字や分かりにくい文章、稚拙な文章になるかと思います。
また オリ主で他にも少数ではありますが、オリキャラが登場する予定です。
原作の設定準拠で話を展開させていきますが、設定の破たんやキャラの口調や立ち振る舞いなど崩壊している部分があるかと思います。
それでもよいという方はどうぞ読んでやってください。
感想や評価などご自由にどうぞ。
多分励みになります()
外は雷雨。
降りしきる激しい雨の音と時折鳴り響く雷鳴が静寂を切り裂く。
自分の背の3~4倍はあるであろう本棚に囲まれた暗い部屋を稲光が照らす。
部屋には二人。
私と・・・・もう一人。稲光で一瞬明るくなったときに姿形は見えた。
黒い帽子に肩にかかるくらいの長さの金髪、服装は白と黒、その手には箒らしきものが見えた。
印象的には魔法使いっぽい思えた。
「お前 見ない顔だな。新参者か?」
雨音と雷鳴だけの空間に相対する相手の言葉が響く。
「新参者ならここに来るのはお勧めしないぜ?なんてったって、ここは吸血鬼の館だからな」
吸血鬼。
その言葉を聞いて小さく笑った。
「なんだよ、おかしいこと言ったか?」
「いえ・・・私と同じ人間がどうして吸血鬼の館にいるのか不思議に思っただけよ」
「私はここに何回も来てるし、ここの連中とは長いお付き合いがあるからな」
「今はそうだけど、あなたにも初めてここに入るときはあったんじゃない?」
「変なこと言うなぁ・・・まあ、たしかに初めて来たときはあんたと同じような感じだったと思うが・・・」
「あら、同じような感じって、その言い方だと私がここに盗みにきたような感じに伝わるわね」
「そりゃあ普通の人間はこんなところに来ないぜ?それこそ盗人とかの物好きじゃないと来ないだろうよ」
たしかに相手の言うとおり、この館から漂う雰囲気は普通じゃない。
この部屋だけに限っても、自分の背より何倍の高さのある本棚に隙間なく敷き詰められた本・・・どこか得体のしれない威圧感がこの部屋を包んでいる。
「たしかにそうね・・・私はここにある本を盗みにきたわ」
「やっぱりそうか。狙いはおそらく私と同じだな?」
「さあ、それはどうかしらね?」
お互いに不敵に微笑むと、私は手袋をはめ、相手は箒を構えた。
「さて こうなったらやることは知ってるか?」
「ええ 弾幕勝負ってことでしょ?」
「新参者にしては心得があるってことか。やっぱただ者じゃあないな」
「あなたもね。修羅場を何回もくぐりぬけてきた雰囲気がするわ」
「さてどうかな?とりあえず名前を聞いておこうか。私は普通の魔法使い、霧雨魔理沙。そっちは?」
「私は有世流華。そうね・・・世界を盗む物って言っておこうかしらね!」
そう名乗ると私は一気に距離を詰め、右手を大きく振りかぶる。
「うおっ!早い・・・・!!」
相手・・・魔理沙は驚いた表情に見せるも、すんでのところでかわして、隠し持っていたであろう六角形の不思議なものをかざした。
「ここは一気に飛ばすぜ・・・!」
魔理沙がそう言うと、その六角形の不思議なものが白く光りだした。
「これは・・・!」
「おまえさんには悪いが吹っ飛んでもらうぜ!!マスタースパークっっっっっっ!!!!」
そして、辺りは光に包まれた・・・・。
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「ふぅ・・・・少し派手にやりすぎたか?」
マスタースパークを撃った衝撃と光の余韻がまだ八卦炉に残っている。我ながら思わず高出力で撃ったものだな、と思う。
「・・・!」
と、なにかが迫ってくる気配を感じとっさにそれをかわした。
なにやら火の玉のようなもので、飛んできた方向的には先ほどまで相対していた少女のものじゃない。
「派手にやりすぎよ。まーた盗みにでもきたわけ?」
「パチュリーか・・・・。いやちょっとな、ここに入ってきた珍しい本とやらを借りにきただけだぜ」
気づいたら反対側の出入口に車いすに乗った儚げな少女・・・魔理沙にとっては顔なじみでもあるパチュリー・ノーレッジがいた。
「あなた それで返した試しないじゃない・・・それはそうとして、このドンパチはなんなの?」
パチュリーはため息をつきつつ、まだ煙の晴れないもうひとつの出入口のほうを見やる。
「ああ・・・私以外にもその例の本を盗みにきたっていう新参者に出くわしてな、少し強くやりすぎたもんだ」
「やりすぎって・・・新参者の人にぶっぱなしたの?これはベッドが必要ね」
「はは、だろうな」
パチュリーと共に小さく苦笑する。床に落ちた箒を拾い上げ、煙が晴れかかっている方へと歩こうとしたときだった。
「ベッドの必要はないですよ」
「!??」
声が聞こえたのち、煙の中からうっすらと人影がこちらに歩いてくるのが見えた。
「おいおい、マジかよ・・・」
煙の中から姿を現したのは先ほどまで相対していた少女。それもほとんどダメージはない様子である。
「いやいや、この手袋がなかったら、今頃ベッド行きでしたけどね」
少女・・・流華はふうと息をつきつつ、その右手にある手袋をはずす。その手袋はどこか青白く発光していた。それこそマスタースパークと似たような輝きをしていた。
「なるほど、マスタースパークをそれで吸収したようね」
「マジですか・・・それは結構ショックだぜ・・・」
「なかなか強いものをくれるなんてありがとうございました」
流華は小さく頭を下げると、パチュリーのほうに目を向けた。
「そちらの・・・魔法使いさんの膝の上にあるのは、私達の狙っている例の本かしら?」
「それはどうかしらね?奪ってみたらいいんじゃないかしら?」
挑発するように言い放ち、不敵に微笑むパチュリー。そこからなにかを感じとったのか流華は緊張を解いた。
「いやはや参った参った。思ったよりきつい仕事になりそうだし、今日はここで退散するわ」
そう言うと地面に球体状の物を叩きつけた。すると、辺りは再び煙に包まれた。
「おっ!煙玉とはずいぶんと泥棒くさいことするじゃねえか」
「あなたがそれを言うのね・・・」
「今日は退散しますが、近いうちにそれを盗むためにまた来ますからね!」
煙の中から言葉がすると、少女の気配は消えた。
どうやら本当に退散したらしい。
「有世流華・・・・ね」
パチュリーとふたり、部屋にのこされ、先ほどまで少女が経っていた場所に落ちていたカードを拾い上げながら小さくつぶやいた。
「なんか大きいことが起ころうとしてるかもな・・・」
続く