うずまきの巫女   作:ショウユー

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いつもお読みいただき、ありがとうございます。

お気に入りも170件を超え、ドキドキしっぱなしなショウユーです。
登録ありがとうございます。

後書きにて言い訳を書きました(汗)


では、続きをどうぞー。





閑話 アマネとサスケ 2

まずは大蛇丸の呪印の解除を行う。

 

「立ってると辛いでしょうから、その結界内へ胡坐をかいて座って」

「ここにか?」

 

サスケ君は私が呼び出した円状に文字で施されている結界内へ胡坐をかいて座った。

 

「じゃあ、始めるよ」

「……」

「どうした?サスケ?」

「…まるでカカシが其処にいるみたいだな。そこまでされると本物が其処にいる様だ」

「当たり前だろう。俺は今カカシだ」

「は?」

「解呪したら教えてやる。大人しく座ってろよ」

 

サスケ君は何とも言えない顔をしていた。私は内心、これは面白いと思いながら術を組み上げていく。

そして、内なる彼女()に話しかける。

 

「始めるよーん」

「りょうかーい!チャクラの変換はこっちでやるから、遠慮なく吸い取っちゃってねー」

「ほーい」

 

私はサスケ君の首元にある呪印に手を当て、私の(というより、神の)チャクラを少し流し込む。

サスケ君が苦しそうにしているが、此処でやめられない。私が流し込んだチャクラは大虎の形を模している。サスケ君のチャクラもそれに近いものがあるから、それ程影響はないと思う。

その大虎が奥に潜んでいた蛇の様な大蛇丸に噛みつき、大蛇丸を捕まえた。大蛇丸は口から草薙ぎの剣を出してもがいていたが、無駄である。神器である草薙ぎの剣が神の力に叶うはずもない。

そも、神器であるその剣は彼女の力によって生み出されたものであり、それが彼女を傷つけることはない。

大虎が大蛇丸を飲み込み、私の中へ戻って来た。私はそれを直ぐに彼女に繋がっている穴へ放り込んだ。私のチャクラも同時に減るが、大蛇丸が表に出てくるよりはマシだろう。

肩で息をしている私と、サスケ君。お互いに力尽き、その場で倒れ横になった。サスケ君は頑張って耐えていたのだろう。今は意識を手放している様だった。

 

私はサスケ君を抱き上げ、結界を解く。サスケ君から剥がした大蛇丸は今頃彼女()に飲み込まれただろう。大蛇丸が出てくることもなく、私が見つかる事もなく無事に終わったので良しとしよう。

サスケ君が目を覚ますまで此処にいるのもあまりよくない。今、私もサスケ君も弱っている。地の力が強すぎるから、サスケ君には余り良くない。更に家に戻るために時空間忍術を使って戻った。

 

家の結界内に戻れたことに安堵して私はぐったりしていた。

 

「大丈夫?だいぶ負担がかかったみたいだけど?」

「……少し休めば大丈夫。精神的負担の方が大きいから…そっちは?」

「こっちは何も問題なかったわよ。すぐに焼却して吸収したから」

「いやー、ちっとは暴れるかと思ったけど、案外あっさりした終わりだったね」

「これで大蛇丸の魂は半分になったからね。かなり本体は弱るよ」

「まぁ、当面は第一の木の葉崩しね。あれは出来ないんだろうから、どうなる事やら…」

「私はしーらない!」

「…はぁ」

 

あー、彼女と会話して余計疲れた。これなら気を失ってしまった方が楽だった。そんな事を思いながら私はベッドへ寝かせたサスケ君の側でうたた寝をしてしまった。

 

 

 

…マ…さ… アマ…さん 「アマネさん!!」

 

ん?誰か呼んでる…?

 

「アマネさん!起きてくれ!!大丈夫なのか!?」

「んっ……っはぁぁぁぁ。ん?」

 

どうやらサスケ君の方が先に起きて隣で寝ていた私を起こしてくれたらしい。

 

「おはよう…」

「寝ぼけてるな…」

「あー、そっか。寝ちゃったのね私」

「大丈夫なのか?」

「?…あぁ、大丈夫。ちょっと疲れちゃっただけだから。起こしてくれてありがとうね」

「…いや…大丈夫なら良い。寝ていると変化が自然と解けるのか?」

「ん?あー。ホントだ、解けてる。いやね、力を使い過ぎて維持できなかったみたい」

「…普段は出来ると…まぁ、目が覚めて隣にカカシの姿があったら気持ち悪かっただろうから…」

「あはは。そうかもね。普段は波風バージョンを維持して寝てるわよ。そもそも変化ともちょっと原理が違うからね」

「それも神の力って奴か」

「そうよー。さて、解呪は無事成功したわ。気分は?」

「なんだか、えらくスッキリしてる」

「それは上々」

 

今日は体力回復に充てるため、座学をやることにした。時間は有限である。中忍試験の本戦まであと2週間ほどだった。

 

 

 

ナルトが留守なのを良い事に、私はサスケ君の家へ行って暫く食事などの世話もすることにした。サスケ君は初め遠慮してきたが、私からしたら今更である。

 

今日もサスケ君に朝食を作ってあげて、一緒にナルトの家に行き、私はカカシ君に変化をしてから物語でカカシ君とサスケ君がやっていた修業場所へ向かった。

日にちがそれなりに経っているので其処にカカシ君の姿はない。体術の基本から復習し、どこに問題があるのかを見てそれを修正。そして基礎体力向上と共にカカシ君が教えるはずだった千鳥を教えることにする。

物語より修業をこなしていた為、千鳥を習得させるまで時間はかからなかった。ナルトが一生懸命、私が教えたことをサスケ君とサクラちゃんに教えていたからだ。

 

そして、3日後にサスケ君は千鳥を習得した。元から優秀なので教えるのも楽だった。ただ…ナルトよりマシって感じで頭で理解するより体に叩き込むタイプではあった。7班の頭脳はカカシ君とサクラちゃんなのだろう。

千鳥を練習している時に我愛羅君がやってきた。流石に守鶴にはバレバレなようで、我愛羅君が少しサスケ君の事を睨んでいたような気がするけど、挑発まではしてこなかったので、我愛羅君も落ち着いてきているのだろう。

 

そうそう、一応『根』の事もあるので、三代目経由でサスケ君の修業はカカシ君に変化した誰かが行っているという事をカカシ君には伝えて了承は得ている。

 

サスケ君も気の毒である。まぁ、こんな事を考えるのはお門違いだが、彼はダンゾウと大蛇丸に常に見張られているような状態だ。

修業中はあえて結界を張っていない。どこで何をしているのかハッキリとしておいた方が面倒になりにくい。

ただ、未だに大蛇丸とダンゾウが繋がっているだろうから、今のサスケ君の状態も知っているのだろう。

 

さて、修業も中盤になり中忍試験まであと1週間となった。私はそろそろナルトが帰ってくる頃だろうと予測し、サスケ君の修業もスパートをかける。

今はナルトの家の結界内だ。

 

「サスケ君、写輪眼を強化しましょう。写輪眼が万華鏡写輪眼になる条件は知ってるかしら?」

「…知らない。誰もその事を教えてはくれなかった…と思う」

「うーん。さては、フガクさん辺りが座学を教えてくれている時に、逃げ回っていたわね?」

「………」

 

沈黙は肯定とみなします。私は思わず苦笑し、話の続きをする。

 

「まぁ、いいわ。写輪眼の一つ上の段階が万華鏡写輪眼といいます」

 

私は瞳を写輪眼へ変えていく。それを見ていたサスケ君の呆けた顔がおかしかった。

 

「これが写輪眼です。ここまではサスケ君も習得している。さて、この次ですが…」

 

更に写輪眼を万華鏡にしていく。

 

「これが万華鏡写輪眼です。能力は色々あるのよ。それを説明するわね。そして、今までの誰がどれを使えていて、そしてその瞳術のデメリットも教えます」

 

そう言って私は能力、誰が持っていたか、そしてデメリットをサスケ君に話していく。サスケ君はその事を理解したようで、メリットはあるのかなどの質問もしてくる。

それを丁寧に教え、開眼条件も教えた。開眼条件を聞いて忌々しいと呟くと、誰かの顔を思い出したのだろう(誰かはその顔を見れば直ぐにわかった)。

 

「その開眼条件だと、俺が開眼するためにはやはり、兄を…」

「まぁ、通常ならばそうなるわね。そこで私の力を使います。さあ、やってみましょう。ただ…此処では出来ないので場所を移します」

「どこへ?」

「人が感知できず、そこは神聖な場所です。そこへ行く条件は…クリアしたから大丈夫。さあ、私の手を掴んで」

 

サスケ君はちょっと照れながら私の腕を掴んだ。私は巫女としての力を発揮する。祝詞を唱えると私達を光が包む。

眼が眩むほどの光だ。サスケ君は空いている手で目を覆い、目を凝らしている。

まぁ、凝らしたところでわからないと思う。何せ目の前は真っ白。

 

「ここは何処だ?」

「それはまだ内緒。ただ、此処ならば誰にも感知されないから、遠慮なく私の力を使えるの。そして、私達の分身も元いた場所にいるからバレないわ」

「そこまで念入りにするのか」

「この力を見せたのはサスケ君が初めてよ」

 

サスケ君がちょっと嬉しそうな顔をして、顔を逸らした。まだまだ可愛いな。イケメンだし…チクショウ!!

 

「さ、始めましょうか」

 

私はサスケ君を幻術にかける。それはまるで実際に起きている事のように感じるはずだ。私は分身でイタチ君を出し(能力もコピーされているのでまるで本物)サスケ君にけしかけた。

サスケ君は初め驚いていたが、元々沸点の低いサスケ君。上手く騙せたようだ。そして始まるサスケ君とイタチ君の死闘。

 

暴れても大丈夫。ここは何もない空間。彼女()の中の一部。

 

先日、一日の修業が終わった後、彼女()に相談したら、此処を教えてくれた。此処は彼女の本体の中の一部だそうで、チャクラで覆って作った部屋だそうだ。本来私達人間は此処へは近づけない。

科学が進んだ私の前世でも、そこへ到達できていない。私達も一歩間違えれば跡形もなく消えてなくなるだろう。

 

 

 

時間にして半日ほど経っただろう頃、物語と同じ様な戦いをしていたサスケ君とイタチ君(私の分身)。物語と同じ様な決着になった。本来ならば本当に兄弟が殺しあわなければならない悲しい運命(さだめ)

それを誤魔化して開眼させてしまおうと考えた。ようは思い込みを利用する。悲しみを乗り越えないと開眼しないとは…何とも厄介な事である。

 

サスケ君の万華鏡写輪眼が開眼した。血の涙を流し、憔悴しているサスケ君に声をかける。

 

「サスケ君、開眼おめでとう」

「…っ、アマネさん…」

「安心してちょうだい。本物のイタチ君は今頃、鬼鮫と一緒に尾獣を追ってるわ」

「…は?」

「上手く騙されてくれて、助かっちゃった」

「…騙されたぁ!?」

「何も説明しないで始めたのは、正解だったわね。まぁ、サスケ君の心労は酷いでしょうけど…」

「………あははははっ!そうか、そう言う事か!!良かった!俺は兄さんを殺してはいないのか!」

「えぇそうよ。当然でしょう。あれは私の分身。上手く出来てるでしょう?」

「俺は気が付かないうちに幻術に嵌っていたのか」

「そうよぉ。此れが本来の使い方だと思うんだけどねぇ…どこでどうなって本当の殺し合いをする様になっちゃったのかしらね。まぁ、千年以上前の話はわからないから、どうでもいいけどね」

「あんた、実はかなり良い性格してたんだな!結構図々しいし」

「ふふふ。これくらいじゃないと私の中の神様相手に出来ないわよ」

 

私がそう言った時、自分の腕が勝手に動いて自分の頭を殴って来た。

 

「ほらね、ちょっと歯向かえばこの通り」

「あはははは!」




今回の投稿にあたり、タグを増やしました。

ご都合主義ってステキ。
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