うずまきの巫女   作:ショウユー

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書き忘れがあり、追加しました。10/23


ナルト、アカデミー卒業

あっという間のアカデミー生活も終わり、今日は卒業試験の日。

ナルトにとって友達と遊べる機会が減ってしまうものの、夢の火影への第1歩へ繋がる試験だ。

 

「あぁー、卒業試験かぁ…アカデミーもそれなりに楽しめたからまぁいっかぁ…」

 

緊張している訳ではないが、何となく落ち着かなくて早めに教室に来てしまった。

昨日は卒業試験があるからと、アマネに修業もそこそこで切り上げられてしまった。

 

教室のドアを開けると、うちはサスケが席についていた。

ドアが開いたので、誰が来たのか確認しただけだったのだろう。

ナルトだとわかると、フンッと反対側を向いてしまった。

別にナルトは何とも思っておらず、離れた席に座って友達が来るのを待っていた。

 

廊下からガヤガヤと賑やかな声が聞こえて来て、教室のドアが開かれた。

 

「ナっ、ナルト!珍しいじゃないか!ナルトがこんなに早く来てるなんて!それに、いつもなら寝てるのに今日は起きてる!」

「おっす!キバ、シノ、シカマル、チョウジ!!」

「今日は雪でも降るか?」

「何気に失礼だってばよ!昨日は修業させてもらえなかったんだってばよ」

 

それを聞いて驚いているのはサスケだった。

 

「(修行だと?このドベが?…何をするにもシカマルみたいにやる気がなさそうな奴なのに?)」

 

「そうか、アマネさんだな?」

「それはそうだろう。なぜなら今日は卒業試験だ。何をさせられるかわからないが、今日に影響がない様にするのは保護者の務めだと思う。」

「そりゃ、そうだろうなぁ。あー、卒業試験めんどくせぇー。」

「ま、シカマルの言う事はもっともだけど、これくらい出来なきゃ俺の夢には近づかないってばよ!」

「そうだよねぇ。ナルト、お菓子食べる?」

「お、今日はラーメン味じゃん!食う食う!」

「ナルトぉ、こぼすなよ!」

「うるせー。キバだってこぼすじゃないか!…あ、それは赤丸か!」

 

 

そんな会話をしながらナルトは楽しそうにしている。

続々と生徒たちが教室に入り、全員が揃った。

各々雑談したりしていると、うみのイルカが入ってきて卒業試験の内容を発表し合格者は教室に戻って待機しているように伝えられた。ナルトは試験内容を聞いてガックリと肩を落としていた。

 

次々と呼ばれ、合格者は嬉しそうに額当てを貰って友達と祝いあっていた。

 

ナルトも呼ばれ、隣の教室へ入るとイルカ先生とミズキ先生が座っていた。

 

「では、ナルト。やってみてくれ」

「はーぃ…分身の術」

 

ボンッと音をたて、煙と共に10体のナルトが現れた。それを見たイルカは首を縦に振り、うんうんと言っていた。イルカの隣にいるミズキは驚きを隠せないでいた。

 

「ナ…ナルトお前、分身の術が出来たのか?」

「へっ?…あぁ、こんなの簡単だってばよ」

「え、授業じゃ全然出来てなかったじゃないか!」

「あー、あれねぇ…だって、大体分身の術をやらせる時間が午前中だったんだもん。体力回復してなくてかったるかったんだってばよ」

「なっ、そうだったのか?」

「あぁ、ミズキ先生は知らないよねー。イルカ先生は知ってたってばよ」

「え?そうなんですか?イルカ先生…」

「えぇ。知ってましたよ?それが?」

「ねー、先生たちぃー俺合格でいいの?」

「あぁ!勿論合格だ!ほら、ナルトの額当てだよ」

「ありがとうだってばよ!!イルカ先生」

 

額当てを貰い、ニコッと笑ったナルトは教室に戻り、友達たちと喜び合っていた。

ドベで分身の術が苦手だと思っていた大半の生徒たちも、ナルトが合格したことに驚いていた。

ナルトの事情を知っているのは極少数の友達とイルカだけであった。

 

 

クラス全員が合格し、3日後にまたこの教室へ来るように伝言された。そこで、此れからの班編成と担当上忍の紹介があると。

皆、誰と一緒になれるか担当上忍はどんな人なのか等、ガヤガヤとしながら卒業試験は終了した。

 

ナルトが外へ出ると、アマネが待っておりナルトは自慢げにその額当てをアマネに見せている。アマネはナルトを抱きしめ褒めて頭を撫でていた。

それを建物の陰で見ていたミズキ。ナルトを騙して禁術の巻物を盗ませようとしていたが、計画が頓挫してしまいどうしようか悩んでいた。

 

皆が家に帰り、暗くなった頃ミズキは火影邸に忍び込もうとして暗部の人間にお縄になった。

 

 

 

 

次の日、ナルトは忍者登録の書類をヒルゼンに教わりながら書き提出したり、必要になりそうな忍具を買いに行ったりと、忙しく過ごしていた。

 

 

卒業試験から3日後、再び卒業生たちは教室に集合していた。

 

「よーし、皆遅刻しないでちゃんと集合してるな!それでは、此れから班編成を発表するぞー」

 

そう言ってイルカは班の番号とメンバーを順に発表していった。

そして遂にナルトたちの番となり、ナルトの班メンバーは第7班、うずまきナルト・うちはサスケ・春野サクラとなり担当上忍は、はたけカカシと言われたのだが、そのはたけカカシが来なかった。

 

ナルトたちの前に呼ばれた班は担当上忍についていったのだが、担当上忍が来ていない第7班はその場で待機になった。残りの班も発表され、イルカも退出し待機となった第7班だけが教室に残された。

残された3人は、次第にイライラしてくる。サスケは不機嫌丸出しの顔をしているし、サクラもそんなサスケを見て何時までもやって来ない上忍に対して怒っている。ナルトはと言うと…

 

「ナルト!何やってるのよ!!」

「えー、だって俺たちの担当上忍が何時までもこねーんだもん!此処は一つ罠でも仕掛けておこうかなぁって」

「それ、いいわね!」

「だろー!」

 

そんな事を話しながら、今までの集大成の様な罠を仕掛けていくナルト。それを見ていたサスケは最初、馬鹿にしたような顔をしていたがナルトが仕掛ける罠を見ているうちに、段々と冷汗が出て来た。

 

「おぃ、ナルト!それはやりすぎなんじゃないのか?!」

「えー、だって上忍だぜ?これくらい躱してくれなきゃ、実力がみれねーじゃん?」

「!…成程…って、お前…その罠…ドベのお前が…嘘だろ?」

「ん?なんだぁ、サスケ? 何か思いついたのか?」

「いっ、いや、何でもない」

「そっか。さてとー、ここまでならイルカ先生も避けられるってばよ。此れからどうしようかなぁ…」

 

どんどんえげつなくなっていく罠。

 

「ナルト、お前…その辺でやめとけよ?」

「んー?だってよー、ここまで待たされるんだぜー。俺らの貴重な時間を無駄にした罰だってばよー!」

「そうよね!そうそう。ナルト!良いんじゃなーい!」

 

そうして、罠を仕掛け終わり、つまらなくなったナルトは居眠りを始め頭が船をこいでいた。

完全にナルトが寝る前に、やっと担当上忍のカカシがやって来た。

 

カカシがドアを開けると、まずは黒板消しが頭の上に落ちチョークの粉が舞う。次にカカシの顔面に雑巾がぶつかり、次はクナイが飛んできた。カカシはそれを慌てて避けると、次に襲ってきたのは何かの玉。

それをクナイで切ると、赤い煙が漂った。カカシはむせ返り、涙目になったところを更に次の罠。その罠が迫って来たとき、カカシは更に焦った。なんと、起爆札だ!これはやばいと咄嗟に避けたが…爆発は起きなかった。

襲ってきた札は、それっぽく書かれた只の紙切れ。それを見ていたナルトは大爆笑。なんと、5重トラップだったのだ。カカシは、額に青筋を立てていた。そして一言!

 

「お前らなんか、大っ嫌いだ!!」

 

それを聞いたサクラとサスケは、慌てて全てナルトが仕掛けたものだと叫ぶ。サスケ達の叫びを聞いたカカシは冷静になり、黙り込んでしまった。

 

「(全てナルトがやったと?ナルトの成績はドベじゃなかったのか?)」

「せんせーが、悪いんだってばよ!任務に遅刻は厳禁!!理由があるんだったら、影分身でも送って先に知らせるのが常識だってばよ!!」

「…あー、それは済まなかった。…ホントに君が全部仕掛けたの?」

「ん?そうだってばよ?此処は室内だし、教室。これ以上の罠は危ないしなぁ」

 

散らかした罠を片付けながら話すナルト。それを聞いたカカシは何も言えなかった。

ナルトが片づけ終わったのを見計らい、カカシは皆に声を掛けた。

 

「じゃー、取あえず移動しようか」

 

そうして移動した場所がアカデミーの屋上。

 

「さて、それじゃぁまずは自己紹介でもしてもらおうかな」

「えー、自己紹介ってどんなこと言えばいいの?」

「…そりゃあ、好きなものとか嫌いなものとか?後は将来の夢や趣味とか?…そんなのだね」

「じゃあ、先生が先に自己紹介するってばよ!」

「そうよねぇ、ちょっと見た目怪しいし。」

「俺ね。俺は、はたけカカシ。好き嫌いをお前らに教えるつもりはない!将来の夢って言われてもなぁ…。ま、趣味は色々だ!」

「…結局分かったのって名前だけじゃない?」

 

サクラの一言に苦笑したナルト。カカシは流石に上忍だ。忍にとって情報は命に関わるものだ。必要最小限なのも、納得だ。

 

「じゃ、君たちだね。黒髪の子からどうぞ」

「うちはサスケだ。好き嫌いは色々あるが、夢で終わらせる気はないが、野望はある!一族の復興とある男を必ず…殺す」

 

カカシとナルトは、成程ね…と納得顔。サクラは「サスケ君かっこいー!」とか言っちゃってる。

 

「はい、次はピンクの髪の女の子」

「私は春野サクラ。好きなものって言うか好きな人は…将来の夢も言っちゃおうかなぁー…キャー!!」

 

そう言って両手で頬を隠し、サスケの方をチラチラ見ながら顔を赤くしているサクラ。そのまま妄想世界にトリップしてしまった様だ。

呆れた顔のカカシ。ナルトとサスケは知らん顔。

 

「…はい、じゃあ最後は君ね。」

「おぅ!俺はうずまきナルト。好きなものは一楽のラーメン。嫌いなものは…内緒。将来の夢は…4代目の様な立派な火影になる事だってばよ!!趣味は…修業かな?」

 

それを聞いたカカシは目を見開き、一瞬自分の担当上忍だった4代目の面影を見た。

 

「(面白い子に育ったね)はい、じゃあ自己紹介は以上ね。…よし!明日から任務をやるぞ。」

「ふーん…」

「いや、ふーんってナルト…わかってるの?」

「どうせ、明日は演習じゃないんだってば?」

「おっ、鋭いねー」

「えー、演習ー?散々アカデミーでやったのに?」

「やるのは、サバイバル演習だ。この4人でやる。内容は明日ね。じゃ、このプリントを読んで書いてある時間に集合ね。それと、けっこーきついから、朝食は抜いてくること!解散」

 

そう言ってカカシは瞬身で消えてしまった。

 

残された、ナルトたちは暫し呆然としていたが、3人は正気に戻り各々帰宅した。




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