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今回はかなり多めの字数になってしまいました。
帰って来たナルトは、なんだか疲れていた。その様子をナルトの中から勝手に出て来た九喇嘛が説明してくれた。
それを聞いていたアマネは苦笑しか出なかった。
最近はナルトも色々考えているようで、アマネに余り話をしてくれない。まぁ、話をしてくれなくてもナルトがどんなことをしているのかは知っているのだが(苦笑)
九喇嘛もそれは分かっているのだが、あえて会話をしている感じだ。その事が彼女(神)に対する甘えなのだろう。
ナルトは、体を動かしたりなかったのか修業してくると言って出て行ってしまった。
あーぁ。また暗部の方にご迷惑を…なんてアマネは思っていた。九喇嘛は分身を解いて、ナルトの元へ戻った様だ。
――基本、九喇嘛が付いているのでナルトを心配することが減った。寧ろ九喇嘛がけし掛けて暴走する方が心配である。まぁ、九喇嘛は母上の言いつけを守っているから大丈夫だと思うが――
「なんか、九喇嘛って過保護だよね~」
「そうかもねー。ナルトが可愛くてしょうがないみたいね~。でも、ミナトのせいもあるんじゃない?きっと、九喇嘛と一緒にいるミナトの心配が移ってるんじゃない?」
「あー、そっか。なるほどねー」
――ナルトが、下忍になる。そろそろ私達も本格的に行動開始って事か…――
「そうねー」
「って、人の心を勝手に読むなよ!」
「えー、今更?」
「…はぁ」
アマネはナルトがお腹を空かせて帰って来るだろうと、急いで夕飯の支度を始めた。アマネがいるので、食事はキチンと取れているからかナルトは原作より少し背が高い。
ナルトがアカデミーや修行(これからは任務だろうが)に行っている間、アマネは情報収集をしている。まぁ、陽鏡術であちらこちらを見ているだけだが…。
ナルトが生まれる前に彼女(神)が尾獣達(一尾から八尾)と連絡を取っており、ずっと接触する機会を伺っているのだ。今のところ九尾以外で接触できた尾獣は二尾・四尾・五尾・六尾・七尾・八尾だ。一尾と三尾は接触が出来ていない。
――一尾は問題ない…合同中忍試験があるし。問題は三尾で、あの霧隠れの里にいる。この先、人柱力から引き離されて湖に放たれてしまう。その時接触すれば私が人柱力になりかねない。
それだと色々困る。三尾を己の中に封印してしまうと、暁に目を付けられ面倒なことになるのは請け合いだ。かと言って三尾は、私の中にいる母上と一緒に居たいと言いそうだ・・・。こればかりは彼女に説得してもらうしかなさそうだ――
「ねぇ、磯撫の事だけどさぁ…」
「えぇ、解ってるわ。説得するしかないわよねぇ」
「お願いね」
「まぁ、大人しい子だから大丈夫だと思うわよ」
「そこがベストよね」
夕飯が出来上がるころ、ナルトが帰って来た。先にお風呂に入る様に進め、夕飯をテーブルに並べていく。
シャワーだけで出て来たナルトと、共に夕食を取った。その間は、さっき九喇嘛が教えてくれた今日の出来事をナルト視点で担当上忍への愚痴を言っていた。
因みに九喇嘛も一緒に夕飯を食べている。九喇嘛は油揚げが大好物。おかげで豆腐屋さんと仲良くなった。九喇嘛だけだが今晩はきつねうどん。
翌日の昼過ぎ、正式に下忍になれたと喜びを表したナルトが帰って来た。
また修業してくると言ってナルトは出かけてしまったが、これはいつもの事。
そろそろ食材が減ってきているので買い物にでも出かけようと、アマネは変化しミナト妹バージョンになって出かける。
アマネは里の商店街に入る前、視線を感じた。
視線の元凶は、はたけカカシだった。そして、彼は何気ない風を装ってアマネに近づいてきた。
「うずまきナルト君の保護者、波風アマネさんですね?」
後ろから声を掛けられ、アマネは振り返り返事をする。(気づいてなかった風を装って)
「ん?…はい、波風アマネは私ですが?」
「俺はナルト君の担当上忍になった、はたけカカシです。早いうちにご挨拶に伺いたかったのですが、遅くなりましてすみませんでした」
「あら、貴方がナルトの担当上忍さんですか。ナルトの事よろしくお願いしますね」
「彼らの命は俺が守ります。安心してお任せください」
「そうね、有名なカカシさんなら安心できますわ。ナルトは少し無茶をしますので、気を付けてやってください」
「はい!…ところで、アマネさんは4代目様の妹様ですよね?」
「えぇ。…そう言えば、兄が貴方の担当上忍でしたっけ?不思議な縁ですよねぇ。兄も安心でしょう」
「いぇ、先生には到底及びませんが…頑張ります!」
カカシは少し顔を赤くして照れていたが、気合を入れて返事をした。
「うふふ。では 「あの!…その…少しお茶でもしませんか?」 あら…御免なさい。ナルトが帰ってくるまでに買い物を済ませて、御夕飯の準備をしなくてはいけませんの」
「…そうですか。残念です…。それでは失礼します」
とってもガッカリして肩を落として瞬身でカカシは消えて行った。
――うーん、なんかフラグ立ってない?――
(あの感じ…立ってるかもねぇ…)
――どうしよう…面倒だな。年下興味ないし…――
(でも、カカシ君は結構イケメンよ?)
――えー、知ってるけど13も歳が離れてるのよ~?カカシ君って年上が好みなのかしら?ミナト妹バージョンでも、10近く離れてるのに…。――
(まぁねぇ…それも、正体はクシナそっくり同い年だものねぇ)
――あはははって笑えなーい。――
(で、どうするの?)
――んー、カカシ君次第かなぁ…この先、アタックされるようなら…なっ…悩む――
(満更でもない感じ?)
――…。あれぇー?カカシ君ってリンちゃんが好きだったんじゃなかったっけ?――
アマネは本当に悩んでしまっているようだ。転生前は18そこそこで人生を終えた。そしてこの世界にやって来て38年経っているのだ。精神年齢56…もう御婆ちゃんになってもおかしくない歳になる。
カカシはアマネにとって子供と言ってもおかしくない年齢だ。
夕飯の仕度をしていると、いつものように帰ってくるナルト。どうやら、彼女(神)と九喇嘛でやり取りをしていてナルトに夕飯が出来上がるのを教えているらしい。
夕飯を食べながら、ナルトは演習で何があったかを話していた。
本日午前中
プリントに書かれていた集合時間に、集合場所へ集まったナルトとサスケとサクラ。カカシがまだ来てないのを良いことにナルトは今日の演習で、何をするのかと2人に予想を聞いていた。そして、ナルトは自分の意見を話し始める。
「今日の演習って、チームワークを見るような気がするんだってばよ。…だってよぉ、実力みるなら1人ずつ呼び出してみればいいんじゃね?だけど3人を同時に呼び出しているって事は…な?
それに、任務はスリーマンセルないしフォーマンセルだろ?チームワークがなってなけりゃ任務はこなせねーし。だとすれば、きっとカカシ先生は俺らをバラバラにする様に仕掛けてくるはずだってばよ。
どうせ今日も遅刻してくると思うし。だから、今のうちに作戦を立てておくのが良いと思うってばよ。名付けて「遅刻魔撃退作戦!」 調べたら、カカシ先生って遅刻が当たり前って事らしい。
そこで、2人に作戦立案を頼むってばよ。俺、そう言うの苦手だし!」
「ナルト、あんたって本当にアカデミーの時は本気だしてなかったのね」
「なんで、真面目に授業を受けなかった?」
「えー、俺ってば3歳位からじいちゃん達に修業つけてもらってて、座学もそれなりに勉強してたってばよ。アカデミーで習ったことは既に知ってることばっかだったし、アカデミー帰ると体力限界までしごかれてて。
大体その日の午前中は体力が回復してなくってさ。だから、授業時間だけでも寝て、回復しないと辛かったんだってばよ!」
「「…」」
サクラは驚きでポカーンとしている。サスケは何やら闘志を燃やし始めた。そして、サスケが今日の演習の作戦を考えて2人に話す。3人で作戦の細かい調整をし、ナルトはお得意の罠を仕掛けに行った。
残った2人は、ナルトに対しての意見を話していた。
「サスケ君、ナルトの事どう思った?」
「…かなり出来る奴だったんだと…悔しいがな」
「あのさ、ナルトの里の噂って聞いてる?」
「あぁ。化け物とか、化け狐ってやつだろ?」
「うん…。ナルト、なんか知ってる感じだった。私達に話してくれるかな?」
「…どうだろうな。まだ、俺達はチームを組んだばかりだ。それに、俺はアイツを馬鹿にしていたし」
「私ね、ナルトがイルカ先生とシカマル達にしかあの笑顔を見せてくれないのがなんか悔しくて…」
「この作戦が上手くいけば、…大丈夫じゃないか?」
「そうだよね!さっきのナルト、ちょっと嬉しそうだったかも」
「…今日は絶対カカシのヤローを取っちめてやるぞ」
仕掛けを終えたナルトが戻って来た。
「仕掛けはバッチリだってばよ!作戦上手くいくといいなぁ!」
それからカカシがやって来たのは30分後だった。
「やっ!君たち、おはよー!」
「おっそーい!!」
「カカシ先生、昨日俺が言ったこと聞いてなかったのかってばよ!」
「んー?何か言ってたっけ?」
「「「………」」
カカシはタイマーを取り出し、12時にセットして更に鈴を2個取り出した。
「よし、ルールを説明するぞー。演習は今から12時まで。
課題は、俺が持っているこの鈴を奪う事。時間までに鈴を奪えなかった奴は昼飯抜きだ!
更に、失格となりアカデミーに戻ってもらう!
君たちは、手裏剣や忍術などなんでもありでOK!
お前ら、俺を殺す気で来い!」
カカシの話を聞いて、3人は内心でガッツポーズ。ナルトの予測が当たり、3人で立てた作戦が無駄にならずに済んだのだ。
更に、全力で行っても構わないときた。ナルトは修業を付けてくれる人間以外にやっと本気を出せると内心口角を上げていた。
「じゃ、よーい、スタートで始めるぞ」
「「「………」」」
「よーーい、スタート!!」
3人は一斉に別々の所に隠れた。
カカシはサスケとサクラはそれなりに気配を消している事に感心し、ナルトの気配が全く感じないのに驚いていた。
だが、折角気配を消していたナルトが急に姿を現し、手裏剣で攻撃を仕掛けて来た。
カカシは余裕で攻撃を躱し、ナルトに接近していく。カカシと少しだけ組手をしてナルトはカカシにマーキングをし、キリの良いところで身を引く。
ナルトは逃げるようにしてカカシを罠の方へおびき寄せていった。
カカシが罠の範囲に入ったのを確認したナルトは手裏剣を投げる。投げられた手裏剣はカカシをかすめてあらぬ方向へ飛んで行った。
「ナルトー、こんなもんか?」
「…」
すると、丸太がカカシに向かって飛んできた。ナルトは仕掛けに手裏剣を投げていたのだ。それに気が付いたカカシは慌てることなく丸太を躱した。
躱した瞬間にナルトとは別方向からクナイが飛んできた。それを見たカカシは考えた。
「(…今クナイを投げたのはサスケか。…?サクラがいない?)」
「流石上忍だってばよ!昨日の罠はわざと引っ掛かったのか。演習の罠は昨日から始まってたんだろ?」
「気が付いていたか。でも、流石に昨日の罠は少し焦ったよ。あれ、外だったら本物の起爆札使ってたのか?」
「んー、どうだろうなぁ。でも、先生なら大丈夫じゃね?」
「…ま、一応上忍だからな!」
遠くで爆音が響いた。それは、サクラからの作戦準備完了の合図だった。
「ん?今のは?」
カカシが首をかしげている隙にナルトはその場から離脱した。
「え?ナルト??」
一瞬にしてナルトがいなくなった。それを確認したカカシは冷汗が出る。
「(え?…今のって…先生と同じ飛雷神の術??…え?ナルトが?)」
ナルトとサスケはサクラと合流していた。
「カカシの力量は確認できた。最終の時間まであと30分だ」
「じゃあ、次は俺とサスケが行くから、サクラちゃんよろしく頼むってばよ!」
「オッケー」
「よし!行くぞ!!」
「おう!」
ナルトとサスケがカカシの元へ走り出す。サクラは別の方向から移動し、最初の集合場所へと向かう。
カカシはナルトとサスケが近づいてきているのを確認すると、懐から本を取り出し読み始めた。
すると、サスケが先に飛び出して来て火遁 火遁豪火球の術を仕掛けて来た。カカシは慌てて本をしまってサスケを迎え撃つ。
「さすが、うちはだな。ちょっと俺も余裕がないか?」
「そんな事はないだろう。貴様は上忍。俺はしょせんまだまだ下忍にも成れていない未熟者だ!」
すると、今度はナルトが攻撃を仕掛けてくる。
「おい!ウスラトンカチ!!今は俺がやってるんだ!邪魔するな!!」
「うるせー!お前じゃ、カカシ先生は殺れないってばよ!」
「ん?今、なんかやるって字が違ったような?」
「邪魔だウスラトンカチ!まずはお前から片づけてやる!」
「上等だ!ゴラァ!!」
なぜか、ナルトとサスケがやりあっている。カカシはそれを見て、今回もダメなのか…と思ったが、サクラからの攻撃がない事のに気づく。
その瞬間、大量のクナイや手裏剣がカカシに向かって飛来してくる。どうやら、サクラが動いた様だ。大量の武器を避けるが、避けた場所にはサスケがいた。そしていきなり攻撃を繰り出す。すると、今度はナルトが多重影分身で20人のナルト分身が一斉にカカシに起爆札付きクナイを投げて来た。
危うくクナイが掠りそうだったが、ギリギリそれを避けるカカシ。そして、それを避けた瞬間ある物が目に入った。
「(!!!あれは、アマネさん!!??ヤバイ!!このままでは彼女に当たってしまう!)」
カカシは慌てて先ほど避けたクナイが飛んでいく方へ行き、クナイで飛んでくるクナイを弾く。弾いた瞬間数本が爆発。
煤で少し汚れたが、無傷なカカシ。カカシは先ほど見えたアマネらしき人影がいる方へ確認しに行く。
木の陰にいたのは、アマネに似せて変装させた案山子だった。ご丁寧にカカシが初めてアマネを見た時の服を着ていた。それも、アマネが本当に着ていた服らしい。
安堵したのもつかの間、騙されたことに少し青筋を立ててカカシはナルトの方へ向かっていく。
「ナルト!!」
そう言って、カカシはナルトを追いかける。ナルトは上手く引っ掛かったとほくそ笑みながら、カカシを次の場所へ誘導していく。それも、サスケと演技のやりあいをしながら。
そして、最初の集合場所へと戻って来た。
カカシは囮の案山子のせいで、少し冷静さを失っている。それを逃す手はない。ナルトは飛雷神の術でカカシに近づき、カカシを拘束する。その瞬間、サスケとサクラが飛び出してきて、鈴をもぎ取って行った。
「「やったー!!」」
「よし!」
リンと涼やかな鈴の音が2つ聞こえ、カカシはため息をついた。
「いやー、してやられたね。」
「いやいやカカシ先生、全然本気出してないってばよ。傷一つ付いてない」
「ナルトは、よく観察しているね。作戦もナルトが?」
「作戦はサスケだってばよ。罠は俺。サクラちゃんは補助」
「うーん、中々良いチームワークだってね。でも、ナルトは鈴取らないと、弁当ないし失格になっちゃうよ?」
「ん?別にいいってばよ。2人が下忍になれるなら、俺はもう一年アカデミーで」
「先生、私だけじゃ鈴は取れなかったわ。ナルトが協力してくれたから、取れたんです」
「悔しいが、その通りだ。だから、これは俺達3人で取った鈴だ」
「…君たち、この演習の意味が解っていたようだね。うん、これは文句なしの合格だ!これで君たちは今日から下忍だ」
「「「………」」」
「ん?嬉しくないの?」
「嬉しいってばよ。…あ、来た」
「え?」
「かーかーしー!!」
カカシはまるで機械のように首をギギギと声がした方を向いた。すると、そこには3代目火影様が…。
「カカシ!あれ程言っているにも関わらず、まだ遅刻するのか!!」
「あ…えっと、これどんな状況?」
「何を言っておる!今日という今日は、流石に儂もお前に説教せねばならぬ!そこに座れ!!」
どうやら、最後の仕掛けは火影様の説教の様だ。
「カカシ先生、遅刻は駄目だってばよ!遅刻魔撃退作戦は完璧だ!先生の弁当も食っとくから、安心してねぇ~」
「「じゃ!」」
そう言ってナルトはひらひらと手を振り、3人はお弁当の元へ向かっていった。
カカシは、3代目のお説教を聞いて思った。ナルトを怒らせると、大変な事になる。流石にもう遅刻はすまいと…。
なんか、戦闘などはいい加減ですか、描写が出来ないので
ニュアンスで感じ取っていただけたら、幸いです。
皆様の想像力で補ってください(土下座)
間違いなど、気が付いた場合はご指摘ください。
私も気が付き次第、訂正をかけたいと思います。
年の訂正をしました。
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