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夜になり、行動を開始したアマネ。まずは家の戸締りと結界の確認。1時間ほどの時間をみているが、何が起こるか分からない。その間この家に影分身は残すが、対処が遅れても困る。念には念を入れておく。
綱手の姿に変化して、準備は万端。
「…うらやましい」
「何が!」
「この胸…私もこんなに有ったら良かったのに…」
「それは、色々仕方がないでしょ。遺伝や育った環境なんだから…」
「まーねー。成長期に食事をたんまり取らせてもらえなかったしー。親みればわかるしー。チキショー!!」
「別に全くペッタンコって訳じゃないんだからいいじゃない。…はいはい。そろそろ行きますよー」
「へーぃ」
アマネは頬を膨らませながら、術を発動させる。
【神威】
綱手に変化したアマネの体が渦を巻いて時空間へと転移した。
一瞬で三尾のいる湖畔に現れた綱手姿のアマネ。
そして湖全体に飛雷神の術で結界札を張っていき術を発動させ、あらゆる者からその場を隔離させた。
アマネは変化を解いて湖に掌をかざし、磯撫に話しかけた。
「母上からお話は聞いていると思います。アマネと申します。磯撫、出て来てくれますか?」
湖の底で眠っていた磯撫。近くに懐かしいチャクラを感じ、声を聴いた。そのチャクラの元に視線を向けると赤いものがユラユラとしていた。
そして、その者の内側から暖かな光が見える。磯撫は間違いないと確信して水面へと移動を始めた。
アマネが水面を見ていると大きな影が浮かび上がってくるのがわかった。磯撫が応じてくれたのだと確信した。
「君がアマネか。母上から伺っている。…そうか、その光は母上か」
「はい。磯撫には申し訳ないのですが、あの御方は此処では姿を現せません。お分かりいただけますか?」
「勿論だ。それをすれば、彼奴は間違いなくやってくる。母上のお体を危険に晒すわけにはいかぬしな」
「お声だけは大丈夫だと、仰っております。どうなさいますか?」
「それは有難い。是非母上と話がしたい」
「では…」
アマネは体の喉と口を彼女へ一時的に渡した。するとアマネの瞳が透き通り金色に輝く。
「磯撫や、元気かえ?」
「はい、母上もお変わりなく」
「うむ。随分と辛い思いをさせたのぅ。そなたは人を嫌っておるようだのぅ」
「…。」
「仕方がないの。あれでは仲良くできようものか。助けてやれずにすまぬの」
「母上が謝る必要はないです。…しかし、僕を封じ込めた人間は僕の力だけを利用しようとする。それが許せない」
「もう少し、辛抱してくれるかの?妾の為に」
「母上と一緒に居たいのです。連れて行ってください」
「アマネへは封印は出来ぬぞ。アマネに入るという事は二度と皆に逢えなくなるという事じゃ。それでもお前はアマネに入るかえ?」
「そう言う事ですか。わかりました…。もう少し我慢します」
「良い子じゃ。何があっても取り乱すでないぞ。時が来るまで」
「はい。久しぶりに直接母上のお声が聞けて嬉しかった。…では、アマネにチャクラを渡せば良いのですね?」
「そうじゃ。すまぬの。よろしく頼む。では、アマネに変わるぞえ」
彼女はアマネに体を返し、アマネの意識が戻って来る。
「お話は済みましたか?磯撫」
「うん。…そうか、君は繋がっているんだね?」
「はい。あの御方のお力が少しでも回復するためにこの様に皆様たちとお会いしてます」
「そっか。君は母上に…いや、何でもないよ。じゃあ、チャクラを君に渡すね」
磯撫は拳をアマネの前に出した。アマネも掌を磯撫の拳に当て、チャクラを受け取る。
「磯撫!そんなにチャクラを流して大丈夫ですか!?」
「うん、問題ないよ。今は僕一人だし、また暫く眠っているから」
「ありがとうございます。あの御方も喜んでいるでしょう。」
「うん。本来は全部返せたらいいのだろうけど、そうすると僕も皆に逢えなくなっちゃうし寂しいからね」
「九喇嘛を連れてこれなくて、御免なさい」
「あはは。九喇嘛は別に良いよ」
「そうですか?」
「だって、九喇嘛って偉そうなんだもん」
「うふふ。そうですね。…後は守鶴に逢うだけとなりました。…これは予言です。この先、皆に逢う事が叶いますが皆様にとって望ましい状況ではありません。その時、皆様の判断であの御方がお決めになると思います」
「はい、わかりました。それまで僕は此処で眠っています」
「眠りを妨げるものがあります。その時は貴方のご判断で、どうなさるのかお決めください」
「…そっか…うん。…アマネにはまた逢えるのかな?」
「…それはお答えしかねます」
「そっか。ちょっと寂しいけど、又逢えたら良いね」
「はい、本日はありがとうございました」
アマネは深くお辞儀をした後、綱手の姿に変化し結界を解き姿を消した。
家に戻って来たアマネ。疲れたようで、変化が勝手に解けてフラフラとしながら寝室へ入って行った。
「アマネ、すまない…。ありがとう」
「…仕方ないじゃん。これが私の役目だし…。まったく…前世といい現世といい、同じような職業になるなんてね。…やっぱり、貴方のせいだね」
「そうね。貴女は私の直系の魂…貴女にしか出来ない事」
「もしかしなくても、ずーっと昔から、そして未来も同じ職についていそうね。今回は記憶を持ったまま連れてこられちゃったけど、次は真っ新な魂だけで転生したいわ」
「今回は特別だったの。この世界と、貴女が元いた世界。繋がっていないようで繋がっているから」
「って事は、やはり前世でのあの噂って本当だったんだ」
「そうね。貴女の元いた世界は科学が進み、私の姿を観るまでになった」
「だけど、本当の姿は私にしか視えなかった。だからこそ、今がこんな事になってるって訳か…」
「…」
「珍しいね。だんまりな…ん…」
アマネの意識はそこで途切れ、翌朝まで目を覚まさなかった。
アマネはいつの間にかベッドに入っていたようで、眩しい朝日で目が覚めた。
「おはよう。もしかして私、気を失って倒れた?」
「えぇ、だから勝手に体を動かしたわよ」
「ありがとう。倒れたまま寝てたら体が痛くなっていたわ」
「それは私も辛いしね」
「さてと、ナルトもいないし…どうしようかなぁ。ナルトが成長するに連れて食べる量も増えるんだろうし…バイトでもしようかなぁ」
「ミナト達が蓄えてたので、何とかなるんでしょ?」
「うん…まぁね。…でもさぁ、日がな一日覗きしかしてないわけじゃん。それってどうなのよ?」
「…余りウロウロしてほしくないんだけどなぁ。貴女、結構抜けてるし…」
「否定できないところが悲しい…」
「まぁ、ナルトが帰ってきて話してから決めたら?」
「それでもいっか。さてさて、ナルトはちゃんとお仕事してるのかしら?」
「九喇嘛がちゃんとやってるって言ってるわよ?」
「そっか。そのまま何もなく進んでるなら、今頃修業してるんだろうけど…もう木登りも水面歩法も出来てるからなぁ…その辺かなり違ってるし。何やってるのかしら?」
「覗いてみる?それとも九喇嘛に聞いてみる?」
「昨日、疲れちゃったから九喇嘛に聞いてください」
「了解。ちょっと待ってね」
彼女は九喇嘛に話しかけているようだ。ナルトが戦闘中でなければ、彼女と九喇嘛は異空間で会う事が出来る。
「えっ?ちょっと…あれ程アマネが言ったのに…」
「何?どうしたの?」
「九喇嘛、表には出てないらしいんだけど九喇嘛をコントロール出来る事、どうやらカカシ君にばれたみたいよ?」
「あら、そう。まぁ再不斬とやりあった時、写輪眼を使ってたしね。それに、下忍3人とも強化しちゃったから…殺る覚悟さえ出来れば、簡単な任務でしょ。ばれたとしても、さほど問題はないと思うけどね」
「それもそうね。あ、今はサクラちゃんがタズナさんの警護に就いて、ナルトは橋作りの手伝いしてるって。サスケ君は性質変化のお勉強みたいね」
「へー、カカシ君は?」
「少しへばってるみたい。まぁ、サスケのお勉強に付き合えるくらいだから平気なんじゃない?」
「なるほど。…再不斬との再戦にはまだあるし…今日はゆっくり回復に専念しようかな」
「了解。じゃ、妾はこの世界を観ておこう」
「じゃ、おやすみー…」
「…寝るの早すぎ…」
その頃ナルトはタズナの橋づくりを手伝いながら、心の中で九喇嘛と会話をしていた。
「(なぁ、九喇嘛。アマネって母ちゃんの姉ちゃんだろ?アマネが里の街へ行くとき変化している理由は聞いたけど…変化の術が出来るようになってからずっと思ってたんだけどさ…)」
「…まぁ、お前の言いたいことはわかる。とても変化には見えないって言いたいんだろう?」
「(あぁ。あれ、どう見ても変化の術と理屈が違う気がするってばよ)」
「それは…儂からは説明してやれぬ。すまんな」
「(やっぱアマネに直接聞かなきゃダメか)」
「聞いてもはぐらかされるのが落ちだな」
「(そうかぁ。やっぱりなぁ…。なんか秘密があるのはわかってっけどよぉ…。寂しいじゃん)」
「まだお前が知る必要がないからアマネもお前に話さないだけだ。必要な時が来たら話してくれると思うぞ。」
「(それとよぉ…家にしてある結界も、物凄いもんなんだろ?…前にシカマルが俺の家を探したらしいんだけど、どこだかわからねぇーって言われちまったよ)」
「…そうだな。その辺りは帰ったらアマネに話そう。ナルトも友達が少しずつ増えているしな。…ただ、アマネは他人を家には入れたがらない。それがたとえ子供でもな」
「(なんでだよ。まぁ、父ちゃんの大事な巻物とかがあるのはわかってっけどよ。俺ってば、結構さみしいんだぜ?)」
「だから、その辺をアマネに話して説得するしかないって言ってるのだ」
「おっし!帰ったらアマネに言うぞ!!」
「何を言うんだ?」
サスケの修業が一段落して、サクラとの警護を交代するためにやって来たカカシとサスケが、偶々声に出てしまったナルトの一言を聞いてサスケがナルトに聞き返した。
「げっ!俺、今声に出てた?」
「あぁ、出てたぞ?で、何を言うんだ?」
「…俺の家に友達を呼んで遊びたいって、アマネに言う!!」
「フフフ。それはいい案だな!」
「カカシ先生は入れないってばよ!!」
「なんでぇ!!先生も入れてほしいなぁ」
「嫌だ!」
「俺、お前に嫌われてるの?」
「フッ。カカシ、ナルトも気が付いてるぞ」
「え?…もしかして、俺ってバレバレ?」
「バレバレだってばよ!因みにサクラちゃんなんか、俺の次に気が付いたってばよ!!」
「むぅ、流石恋する乙女だねぇ…」
チラチラとサスケの方を見てニヤニヤしているカカシ。何気に話題をすり替えようとしている。
「ぜってー、カカシ先生は入れてやらねぇー!!」
「…ざまぁねぇなぁ」
「君たち、ちょっとは先生に協力してよ!!」
「アマネは俺が守るんだってばよ!!」
「…俺はアマネさんを見かけた事しかないな。…ナルト、今度俺にも紹介しろ」
「おぅ!サスケとサクラちゃんの事はアマネに話してるって。アマネも会ってくれるってばよ!」
「ナルトォ~俺は?」
「「…」」
2人が呆れているところにサクラがやって来た。
「ちょっと!交代しに来たんでしょ!私だって修業したいのに!!」
「あっ、サクラァ、御免よ。ほれ、サスケはサクラと交代!ナルトは少し休憩しろよ!」
「サクラちゃーん、修業頑張れよぉー!」
「うん!」
アマネは殆どの忍術、瞳術が使えます。
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