長い間休暇取ってました。
これからまたゆったりと開催していきますので、よろしくお願いします。
あ、これ第九話です。どうぞ。
「今日はここまで。次は58ページのコウヘイが母への手紙にどのような感情をこめて書いたのかから始める。ここだけの話だが、今回勉強したところは重要なところだ。しっかり復習しておくように。以上だ。」
「起立、礼。」
「「ありがとうございました!」」
教師になって早二週間。もうすぐ学年末テストがあるため皆必死に勉強している。今回の内容もテストに出ると聞いていたので担当しているクラス全員に伝えている。贔屓せずに子供たちを見なければならないし、つまらない授業は頭に入らないことが多い。昔の自分がそうであったからな。
しかし、ここだけは別だ。なんていうかもう、とにかく別なんだ。
『ノックス先生。このクラスは一筋縄ではいきませんよ!』
初めての授業はここだった。新田先生に口うるさく言われた言葉が今も頭に残っている。
「あ・・・き、起立っ・・・!」
「よし、今日は49ページから始める。もうすぐ学期末テストだ。気を抜かないようにな。」
「はーい!」
そこは今最も話題になっている教師。ネギ先生の受け持つクラス。
「ここの母の心境を・・・神楽坂、わかるか?」
「へっ?あ、え、えっと~・・・わかりません?」
「俺に聞いてどうする。雪広、答えてみろ。」
「はい、先生。」
悪い子たちではないのはわかるんだが、どうも成績が偏っているというかなんというか・・・。
「正解だ、座っていいぞ。」
「はい、これくらい簡単ですわ。」
「ぐっ、私だってこれくらい・・・」
「あらあら、お猿さんの貴女には難しい問題ではありませんこと?」
「む、なんですって!?」
「あら、やりますの?」
「そこまでだ。それ以上するなら出てってもらうぞ・・・。授業を続ける。つまり、母にとってコウヘイは・・・」
現国の俺でもこんな感じだ。英語担当のネギ先生はもっと大変なんだろう。
・・・できるだけ協力はしてやらんとな。
第九話【魔法の本・前編】
「ふぅ、疲れた。」
「ありがとうノックス先生。ほら、コーヒーだ。」
「ありがとうございます、新田先生。」
現在午後6時30分。現国テストの最終チェックを手伝っていたところだ。
といっても、誤字がないかの確認だけなんで大したことはなかったがな。
「どうだ、授業には慣れたかな?」
「まぁ、最初よりは。」
「はは、まだ二週間だ。仕方ないさ。」
彼は新田先生。何十年も教師をやっているベテランであり、現国担当の先輩でもある。
ちなみに俺が高校生だった頃も授業を担当してくれていた人だ。
「いまだに不思議だよ。君とこうして職員室で話すのは。学生のころの君はあまりここに来たことはなかったからね。」
「優等生でもなければ問題児でもなかったですので。先生とも、授業以外ではあまり話したことありませんでしたね。」
「君は真面目だったからね。あまり手のかからない子だったから、今こうして教えるのは新鮮だよ。」
新田先生と昔話で少し盛り上がる。共通の話題っていうのはあるとついつい話し込んでしまう。
気づいたら8時を過ぎてしまっていた。
新田先生と別れ家に向かって歩く。きっと今頃エヴァさんはカンカンだろう。
「あ!の、ノックス先生~!」
少し湯鬱になりながら考えていると、背後から声が聞こえる。
振り返ると2-Aの・・・早乙女ハルナと宮崎のどかが走ってくる。
「どうした、こんなところで?早く家に帰りなさい。」
「ち、違うんです!ネギ先生が、明日菜達が!!」
「とと、図書館島で、ゆ、ゆゆ行方不明に~!!」
・・・はい?
――――――――――――――――――――――――――――
「はぁ・・・なんでこんなとこでも勉強しなきゃなんないのよー!」
「まぁまぁアスナー。せっかく教科書もそろってることやしええやんか。」
私は神楽坂明日菜。麻帆良学園中等部に通う普通の女子中学生だった。
そう、だったのだ。
ことの始まりは2週間前、一人の子供が来たことからはじまった。
『あの・・・貴女、失恋の相が出てますよ?』
いきなりこんなこと言われたら誰だって怒るわ。
「明日菜さん!この問題わかりますか?」
「えっと、c・a・tだから・・・切る、じゃなくて・・猫ね!」
「正解です!」
そんな最悪のファーストコンタクトを果たしたのが目の前で先生をやってるガキンチョ、ネギ。
コイツが来たことによって私の世界は大きく変わった。
ネギが先生なんてやっている理由。それはなんと、魔法使いの修行・・・らしい。
何言ってんだと思うかもしれないが、これは紛れもない事実なのだ。
コイツのくしゃみ(魔力の暴発らしい)それのせいで私はくま・・・下着以外吹き飛ばされていたりする。
そんなエロガキのコイツだけど、先生なんてやれるくらいには頭はいい。
でもやっぱり子供で見てて危なっかしいところもある。
魔法は人に見られたらまずいって話なのに惚れ薬は作ってくるし、バンバン魔法使っちゃうし・・・
ま、今はそんなことはどうでもいいの。
重要なのは、私たちがいる場所。
「それにしても、図書館島の地下にこんなオアシスがあったとは・・・驚きです。」
「こんなに広いとは思わなかったでござる。修行にはもってこいでござるなぁ。」
「もしかしたらすごいゴリラみたいなのもいるかもしれないアル!腕が鳴るネ。」
「食べ物もいっぱいあるし、ずっとここに住めそうだねー。」
図書館島。学園内にある小島全部が図書館で、本がたくさんある場所。
たまにとても古い本が出てきてその価値がとんでもないものだったなんていう、本好きにはたまらない空間。
そんなとこに私たちがいるのは、持ってるだけで頭がよくなる魔法の本を探しに行くためだ。
少し前なら魔法なんて信じちゃいなかったけど、ネギという本物の魔法使いがいるならそんな本もあるはず!
そう思った私は、みんなと一緒に夜の図書館島に潜り込んだ。
本を見つけたのはいいけど、ここで大きな障害が出てきた。
聞いたことあるような声で話す動く石造にツイスターゲームを挑まれたのだ。
数々の難問たちに苦戦する私たち、みんなもみくちゃになりながら英単語の訳をひらがなの書かれた丸に触れることで回答していく。
しかし、最後の問題を間違えてしまった私たちは石造によって奈落の底に落とされてしまった。
目が覚めたら、こんなところにいたってわけ。
あぁ、高畑先生に会いたいなぁ。
いかがでしたでしょうか?
待っていて下さった方もいるようで、ほんとに申し訳ございません。
これからまた頑張っていくので、よろしくお願いいたします。
それでは、ご意見、ご指摘、ご感想、お待ちしております。