今日も書きに来ちゃいました。
それじゃあ第十二話、いってみよー
「あ、あぅ・・・だ、大丈夫。何も出ない、何も出ませんよーに・・・」
夜。
麻帆良学園の桜通りと呼ばれる場所の前で、一人の少女が立ちすくんでいる。部活の用事で遅くなり自分の寮へと帰る途中。そこは寮への近道だった。
昼間は優しく陽に照らされる桜も、夜には無機質な街灯により怪しく見えてしまうから・・・というわけではない。
実は昨日、少女の所属クラスのクラスメイトがここで襲われたそうだ。
幸い彼女には外傷はなく、この通りで眠っているところを発見されたらしい。
人より少し抜けていた少女が、深夜のランニング中に疲れて眠ってしまった・・・とはならず、何故襲われたという話になっているのか?
それは最近真しやかにささやかれている噂。
桜通りには吸血鬼が出るらしい。
クラス内で話されるこの噂話を少女も聞いてしまっていた。
普段から本をよく読み高い想像力が培われている少女は、ふと考えてしまう。
あの噂は本当なのではないのだろうか?吸血鬼は実在するのではないのだろうか?
自分の一番の親友に相談すれば、一蹴してしまいそうな想像だが、それをしてくれる親友は現在自分のそばにはいない。
お化けなんてなーいさ。お化けなんてうーそさ。
そんなことをつぶやき早五分。いい加減帰らないと同居人が心配してしまう。
意を決した少女は一歩、また一歩とゆっくり進んでいく。
こつ
こつ
こつ
自分の足音だけが響く。そのほうが安心するはずだが、その音がやけに大きく感じてしまい立ち止まりそうになる。
気を紛らわそうと上に視線を向ける、それが間違いだった。
「出席番号27番、宮崎のどかか・・・。恨みはないが、その血・・・少し分けてもらおうか。」
いる。何かがいる。黒いボロキレのような布に包まれた魔女の帽子のようなモノをかぶったナニカ。
少女は理解した。そして後悔した。あぁ、噂は間違いではなかった。
あれは、桜通りの吸血鬼だ。
「安心しろ、殺しはしないさ。」
「き、キャアァァァァァァァ!!」
そう呟くとともに此方に向かってくる吸血鬼に対し体は恐怖で動かないものの、叫び声をあげることはできた。それは少女、宮崎のどかの精一杯の抵抗でもあった。
本来ならば誰にもわからない少女の危機、しかし・・・。
「僕の生徒に何してるんですかー!!!」
彼はその危機を察知していた!!
第十二話【英雄の息子VS不死の吸血鬼】
宮崎さんを助けるため杖に乗り相手に突っ込んでいく。しかし、相手はそんな僕を見てわずかに笑みを浮かべ少し下がると二本の試験管をなげた。
あれは・・・まさか!?
咄嗟にあれが何かを理解した僕は黒いローブの人という支えがなくなり倒れそうな宮崎さんと抱き留め呪文を唱える。
「で、風楯!!」
咄嗟に唱えた呪文はその言葉通りの風の壁を作る。同時に試験管が空中で接触し割れて出てきた中身が合わさった瞬間、冷気が押し寄せる。武装解除の魔法が込められていた冷気と風の壁が衝突するも、込めた魔力が不安定だったためか壁はあっというまに破壊され、僕の服の右袖と宮崎さんの制服を全部砕いてしまった。
「ついてこい、ネギ・スプリングフィールド。」
「っ!?まて!!」
黒ローブの人は僕の名前をよんで飛んで行ってしまう。今すぐ追いかけたいけど、宮崎さんをこのままにはしておけない。
「ネギー!どうしたのよ急にって本屋ちゃん!?」
「はわー、ネギ君って吸血鬼やったんか?」
「い、いや!違います!これは僕じゃないですー!」
僕を追いかけてきた明日菜さんと木乃香さんに現場が見つかってしまった!ど、どうしよう。また怒られちゃう。
一瞬パニックに陥りそうになったが、さっきの人を捕まえなければいけないことを思い出し、立ち上がる!!
「明日菜さん!宮崎さんをお願いします!僕はこんなことをした犯人を追いかけますので!!」
「ちょ!?いったいなにが」
明日菜さんの言葉を聞き終わる前に足に魔力を込めて走り出す。絶対に捕まえてこんなことはやめさせないと。
「魔法使いは正義の味方のはずなのに!」
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「ふ、釣れたか。」
『マスター。目標、すぐそこまで接近しています。』
「わかった。合流地点で待機していろ。」
『了解しました。』
ぼーやがこちらに向かってきている。
罠である可能性すら考えていないとは、ずいぶんとぬるい場所で育ったようだ。
しかし、それはそれで好都合だ。そのほうがこちらも動きやすい。
ノックスの奴は今頃料理を作っている頃だろう。さっさと帰って外へ出る準備でもしよう。
「まてー!」
ほぉら、獲物が来たぞ。合流地点まで遊んでやるか。
「ラス・テル マ・スキル マギステル!風精召喚 剣を執る戦友 捕まえて!!」
ほう、精霊で分身を作るとは。なるほど。優秀だというのはガセではないらしい。
しかし、私相手には足らんな。
「来れ氷精 爆ぜよ風精 弾けよ凍れる息吹!!氷爆!!」
私は呪文を唱えながら、二種類の液体の入った試験管を投げる。一時的な魔法媒体となったそれは、中身の液体が合わさるとともに呪文の効果を発揮してぼーやの分身を吹き飛ばす。
「っ!?(やっぱり!この人、呪文に込める魔力が弱い!触媒じゃかばいきれないほど魔力が低いんだ。これならどうにか・・・!)」
どうにかなる。今頃賢いぼーやはそう考えているはずさ。甘い、甘いよネギ・スプリングフィールド。その浅い考えでは私は倒せない。
「なんでこんなことをするんですか!魔法は人の為に使うものなのに!!」
「世の中にはな、良い魔法使いと悪い魔法使いがいるのさ。」
「む!そんなことありません!絶対に止めて見せます!!」
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「ふぅ、こんなものか。」
お祝いということだったのでどんな料理を作ろうか考えた結果、姪っ子が大好きだったシチューができてしまった。バケットと食パンも準備はできたし、後はサラダを作ってエヴァさんを待つのみか・・・。
「オ、美味ソウジャネーカ。酒ハ出ルンダロウナ?」
「まだ食うなよ。エヴァさんが戻ってきてからだ。」
匂いにつられて茶々ゼロがフヨフヨ浮きながらやってくる。つまみ食いしないように釘を刺しておかないとエヴァさんがいないときは好き勝手するのだ。
俺の困り顔がお気に入りらしい。酒は飲むし飯は食うし、本当にこいつは人形なのか疑問に思う。
そんな茶々ゼロ、実はエヴァさんの魔力がないと首も動かせない。此方にきて間もないころは、訓練中エヴァさんと一緒に嬉々として切り刻みに来るので、外に出た時は精一杯の抵抗にハンガーでつるしてやったことがある。その後はこの世の地獄を見たが。
今は俺の魔力を代わりに使って動いているが、エヴァさんしか命令権は持っていないためおとなしくさせることが出来ない。
「今頃ゴ主人と妹ハ楽シンデルッテ言ウノニ固イ奴ダ。」
「固くて結構、昔からのくせみたいなもんだ。お前も慣れてくれるとありがたいんだが?」
「無理ダナ。ナァイイダロ?チョットダケダカラヨ?」
「・・・少しだけだぞ。」
なんだかんだ言って茶々ゼロを甘やかしてしまうのは俺の悪い癖なんだろう。適当に残っていた日本酒とグラスを二つ持ってテーブルに置く。
「オォ!流石ハノックス。話ガワカルジャネェカ。」
「一杯だけだ。それ以上はみんなが戻ってきてからだぞ。」
「ワカッテルヨ。サテ、今日ハ記念日ノ予定ナンダロ?何ニ乾杯スンダ?」
そうだ。今頃ネギ先生とエヴァさんの戦いも終盤に差し掛かったところか。そうだな・・・。
「新しい門出に乾杯、では駄目なのか?」
考えても何も思いつかないのでそう答えると、呆れた顔でため息を吐かれた。
「オ前ハ本当、ボキャブラリーノネェヤツダナ。」
そんなこんなでできました。
変なところはないですよね?
作成中思ったより筆が進んだので思うまま書いていましたが、ふと読み返してみると・・・。
原作まんまじゃん。
てなわけで主人公の会話を急遽入れました。
手抜き感はぬぐえませんねごめんなさい。
それでは、ご意見、ご指摘、ご感想、お待ちしております。