人は見かけによらないねー   作:ヤグルマ

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どうも、ヤグルマです。

今日はワンパンマンのアニメを見て感動の涙を流してから書きます!

まぁ、ストーリーには関係ありませんが。


そんなわけで十三話っす!


第十三話

「ラス・テル マ・スキル マギステル!光の精霊3柱、集い来たりて敵を射て!魔法の射手!連弾・光の3矢!!」

 

「それでは効かんぞ!氷盾!!」

 

 

呪文と共に白い光弾が吸血鬼に向かって伸びる。

しかしソレは光弾をくるりと躱し試験管を手に取ると光弾が集まったところを自らの呪文で打ち消す。

 

ネギはすぐに呪文を紡ぎ、今度は五つの光弾を繰り出すも結果は同じ。

すぐに氷の盾に阻まれる。

 

 

「(フン、私の魔法が試験管頼りなのをいいことに弾切れを狙うつもりか。意外と子狡いことを考えるじゃないか。)」

 

 

しかし、このままいけば吸血鬼は魔法を行使することができなくなる。勝負の天秤は徐々にネギ傾いていく。

 

 

「だがそうはいかんよぼーや!!」

 

 

吸血鬼は今まで一定に保っていた距離を一気に詰めて鳩尾に拳を叩きこもうとする。

いくら力が封印されていたとしても、満月に近づくにつれその力は徐々に増していく。今の段階でも子供相手なら簡単に倒せる。

 

しかし、事態は吸血鬼の慢心を少し上回った。

 

 

「急速停止!後退、加速!」

 

 

ネギの乗る杖は拳の当たる寸前で止まり、少し下がる。それは吸血鬼の目を大きく開かせ彼女に一瞬の隙をつくった。

 

戦いの基本を知らないネギだが、だからこそできたありえない策。

 

今までの経験があるからこそ、油断と慢心に足を引っかけた吸血鬼。

 

 

「風花 武装解除!!」

 

 

ネギの手のひらから放たれる強風が吸血鬼のフードを吹き飛ばす。

咄嗟に顔を隠した彼女はネギと距離をとり地面に降り立った。

 

少し遅れてネギもその場所に着地する。

 

 

「こ、これで僕の勝ちです。もう悪いことはやめてくれますよね?」

 

 

その言葉に彼女―――エヴァンジェリンは口角を吊り上げ答える。

 

 

「それは無理な相談だよ、ネギ先生。」

 

 

彼女たちの集合地点で。

 

 

 

第十三話【ネギ先生の初めての敗北】

 

 

 

「あ、貴女はエヴァンジェリンさん!?」

 

今まで戦っていた人物を見て驚きの声を上げる。

彼女は自分の担当するクラスの生徒だったのだ。

 

エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル

 

出席番号26番。

他のクラスの子ともあまり交流がなく、授業にもほとんど出ない問題児。

タカミチから借りた出席簿には『困ったときに相談しなさい』と書いていたのを覚えている。

 

 

「あ、あなたも魔法使いだったんですか!?」

 

「実際にその目で見ただろう?私はお前や、お前の父親と同じ魔法使いだ。まぁ、その言葉の前に『悪』が付くがな。」

 

 

僕のお父さんを知っている!?この人は一体・・・!

 

 

「と、とにかく僕は勝負に勝ちました!もう悪いことはやめてください!後ちゃんと授業にも出てください!!」

 

「勝負?ククク・・・本当に甘いなぁ、ネギ・スプリングフィールド。」

 

 

僕の言葉を繰り返し、思わずといった感じで笑い出すエヴァンジェリンさん。その仕草は小さな女の子にはあまりにも不釣り合いで、背筋に冷たいモノが通るような感覚を味わう。

 

 

「お前では私には勝てんよ。どんな魔法を使おうとな。」

 

 

「う、だ、だったら・・・!ラス・テル マ・スキあばっ!?」

 

 

思わず挑発にのって呪文を唱えようとしたけど、それは急に目の前に現れた誰かにデコピンされて止められる。

思わずふらつき叩かれた額を抑えながら前を見ると、その人も僕のクラスの生徒だった。

 

 

「紹介しよう、ネギ先生。コイツは絡繰茶々丸。私の魔法使いの従者だ。」

 

 

その言葉に絶句する。

魔法使いの従者。

簡単に説明するなら、魔法使いが呪文を詠唱する間に攻撃を受けないように守り戦う戦士である。

最近では魔法使いが結婚相手を決めるのに使っていたりするものの、その認識が廃れてはいない。

つまり、現状僕は2対1の状況におかれていた。

 

 

「くっ!ら、ラス・テル マ」

 

「させません」

 

「ヘプッ!?うぅ・・・ラス・テ」

 

「ダメです」

 

「プアッ!!ず、ズルいですよエヴァンジェリンさん!!」

 

 

思わず抗議の叫びをあげるが、エヴァンジェリンさんは呆れたようにつぶやく。

 

 

「魔法使いが従者を使って何が悪いんだ、全く・・・。さて、そろそろ茶番も終わりだ。」

 

 

何を・・・、と声を出す前に絡繰さんに羽交い絞めにされる。

何とか逃げ出そうとするものの、見た目に似合わない怪力の為にピクリともしない。まるで明日菜さんみたいだ。

 

 

「この時を待っていた・・・お前の父親のせいで苦痛を味わったが、ようやく私はこの学校から抜け出せる。」

 

「お、お父さんがなにをしたんですか?」

 

「なにをしただと・・・?あいつは・・・あのアホは吸血鬼である私をこんなつまらん学校に封印しただけでなく、【登校地獄】なんていう訳のわからん呪いをかけたんだよ!!そのせいで私は15年間もノー天気な中学生と一緒に学校に通わされたんだ!この不死の吸血鬼が!闇の福音を恐れられたこの私が!!」

 

「ひ、ひぃぃぃぃ!?」

 

 

 

思わずそうつぶやくと、今まで見たことないような般若みたいな顔をしてエヴァンジェリンさんが叫ぶ。

ってエヴァンジェリンさんってホントに吸血鬼だったの!?

 

しかもあの闇の福音!?

 

日本でいうナマハゲと同じような対象になっている人(?)が目の前にいるとわかった途端、さっきの寒気は気のせいではなかったんだと後悔する。

 

 

「とにかく!お前の血を吸えば呪いが解けるんだよ!貴様に恨みはないが、父親のツケを払ってもらおうか!!」

 

「うわぁぁ!や、やめてください!僕の血なんておいしくないですー!い、痛!?すら、吸われてるー!た、助けておねーちゃーん!!!」

 

 

必死に暴れても体は動かない。ついに僕の首にエヴァンジェリンさんがかみつく。

ちゅーちゅーとかわいらしい音と裏腹に僕はパニックになり思わずここにはいない姉に助けを求める。でも、叫ぶことで僕は助かったのかもしれない。

 

 

「ネギに何してんのよこの変態がー!!!」

 

「ぷぽー!?」

 

「ま、マスター!」

 

 

明日菜さんがエヴァンジェリンさんを蹴り飛ばして僕を助けてくれたのだから。

 

 

 

――――――――――――――――――

 

 

 

「・・・遅いな。」

 

「ゴ主人苦戦シテンジャネーカ?落トシ穴ニ嵌ッテタリトカ。」

 

「それはないだろう。ナギじゃあるまいし・・・。」

 

 

口から言葉がもれる。帰宅予定の時間からもう30分も遅れており、茶々ゼロとチビチビ飲んでいた酒もすでに三升目に入っている。

 

終わりにしよう終わりにしようと思ってはいるのだが、最近こんなに飲む機会がなくなってしまって久しく、ついつい茶々ゼロを甘やかしてはそれを口実に飲んでしまう。

こんな姿を姪っ子に見られたら・・・。

 

『酒臭いおじさん嫌いっ!』

 

とか言われてしまうのだろうか?

それはきついな、普段優しい子に言われると心にクるものがある。

 

 

「オーイ、酒無クナッチマッタゼ?」

 

「もうそろそろ終わりにしよう。これ以上飲んでたら間違いなくボコられる。」

 

 

そういって二つのコップを片付ける。後ろから舌打ちが聞こえた気がしたので、酔いさましに香辛料ドリンクでも作ってやろう。

 

 




できました、どうでしょうか?

このままだとVSエヴァ戦はかなり長くなるなぁ。
まぁ、ストックとかはないのでこのペースで進むことになりそうです。



それでは、ご意見、ご指摘、ご感想、お待ちしております。

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投稿地獄→登校地獄

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