もうすぐ誕生日です。
自分へのご褒美を何にするか考え中です。
おいしいものが食べたいな。
そんじゃ第十五話、頂きます。
エヴァさんがネギ先生と戦った次の日。
いつも通り早く起きて学校へ向かい、職員室で今日の授業で教える部分の確認をしながらチラリと左隣を見る。
「うぅ・・・あぅ・・・はぁ。」
隣の席には今話題の子供先生が下を向いてうつむいて座っている。
さっきから気になって仕方ないのだが、原因を知っているためになんとなく話しにくい。
「の、ノックス先生。何か声かけてくださいよ。」
彼の隣で微動だにしない俺に対し、右隣の瀬流彦先生が話しかけてくる。
確かにいい加減空気が悪いな。周りの人も気になって仕方がないようだ。
「ネギ先生。」
「は、はい!」
俺が話しかけるとビクッと肩を震わせて立ち上がる。
恐らく以前に大きな声で叱ってしまったが、そこまで苦手意識を持たなくてもいいだろうに。
震える目で俺を見るネギ先生。俺が何を言うのか待っているほかの教師たち。
あまりこういう空気は慣れないんだがなぁ。
「そろそろ授業の時間では?」
「へ?あ、うわぁぁ!!い、いってきますー!!」
時間に気付かないほど悩んでいたのか。ほんとに悪いことをしてしまった。
「瀬流彦先生。これでよかったでしょうか?」
「え、あー・・・はい、問題ないです。」
なぜか何とも言えないというような顔をされてしまった。
もう少し優しく言うべきなんだろうか。しかし、授業を疎かには出来ないしなぁ。
「(新田先生、ノックス先生ってネギ先生のこと嫌いなんですか?)」
「(いや、彼はただ不器用なだけだよ。彼は昔から真面目過ぎて場を和ませる冗談などは得意じゃないからなぁ)」
なぜか教室内がしんみりしてしまった。二人は何か話してるし。
しかし、とりあえずこの分だけでも終わらせないと・・・。
第十五話【パートナーとは?】
昼休み。
自分の分は弁当を作ってきているのでそれを食べる。
昔から一人暮らしをしていると自然と料理がうまくなるものだ。
この学校は広いので、歩いていると色々なモノを見つける。
そのため食事をする場所は決めずにうろうろしていることが多い。
もちろん、休憩時間を過ぎるわけにはいかないのである程度近場までしか行動出来ないのだが。
昔からここに住んでいるが、いまだに新たな発見ができるのはこの学校くらいだろう。
そんなことを考えていると、視界にベンチが入り込む。よし、今日はここにしよう。
「ノックスせんせー!」
弁当を開けてさぁ食べようという時に誰かの呼ぶ声がする。
顔を上げると、そこには3-Aの報道部員がいた。
「どうした朝倉、飯は食べたのか?」
「軽くね。それより先生に聞きたいことがあるんですけど。」
「授業のこと以外なら断るぞ。」
「えー、いーじゃないですかー。そんなに時間はとらせないからさぁ。」
猫なで声で話す朝倉をみてため息を吐く。
本人は記者になるのが夢だそうだ、昔から記者とはいい思い出がない。
ここで断っても、部活動だと言われたら何も言えん。全く、困った生徒だな。
「わかった。しかし、嘘や真実を誇張して書きこむのは禁止だ、良いな?」
「さっすが先生話が分かるー。そんじゃ、さっそくなんですけど・・・」
まぁ、今は食事中だ。食いながらでも問題ないだろう。そう思い卵焼きを口に放り込み――――
「ノックス先生がネギ先生の恋人って本当?」
―――のどに思いきり詰まらせた。
「ごほっ!み、みず・・・!?」
急いで水稲の水を飲み何とか事なきを得たが、もう少し遅かったら死んでしまったかもしれない。冗談ではなく。
「どういうことか説明しろ。」
「いや、私もそれが知りたくてここまで来たんですけど・・・。」
いったい誰がそんなデマを流したのか・・・。
俺は確かに生まれてから一度も恋人などできたことはないが、性癖は至ってノーマルだ。
「その噂の出所は?」
「え、えっとたしか・・・」
話を聞いたところ、どうやらそれは授業中のことだそうだ。
自習の時間の監督がネギ先生だったのだが、なぜか彼は心ここにあらずの状態でボーっとしていたらしいのだが急にこんなことを言い出したそうだ。
「パートナーかぁ・・・。うーん・・・ノックス先生に相談、でもなぁ。」
瞬間時間が止まった。
神楽坂が真相を聞こうとするも愛想笑いではぐらかされ、今3-Aは地獄だそうだ。
「そんなわけなんだですけど、ノックス先生の答えは?」
「ノーだ。そもそもパートナーとはいったい何のことだ?」
「だよねー。ネギ君まだ恋愛とかあんまりわかってなさそうだったし、ノックス先生はそんなタイプじゃないもんね。」
わかっていたなら現場でそう話してほしかった。
「彼が何を悩んでいるのかわからんが、大方相談したいことがあったんだろう。しかし、その相手がいなかった。」
「それで思いつく人が先生だったってわけですね。」
「だろうな。全く、人騒がせだな。」
思わず悪態をつく。彼の良さは純粋で真面目な優等生であるところだが、いままで壁にぶつからなかった結果対処することに慣れていない。
しかし、俺は彼に魔法使いであることを伝えていないはずだが・・・。そういうのを抜きに頼りにされているのだろうか。
だとしたらうれしいが、それ以上に心が痛いな。
「それじゃ、そろそろ戻りますね先生。」
「あぁ、あまり騒ぎは起こすなよ。」
「はーい。」
気のない返事で去っていく朝倉。全くわかっていない気がする。
「しかし、パートナーか・・・。」
今まで考えたことがなかったな。
そもそも俺には実戦経験が圧倒的に足りない。
確かにここで警備員をやっていた時期もあったが、毎回襲撃なんて起こらないし起きても俺の担当場所ではなかった。
エヴァさんとの組手も死ぬようなことはなかったし、大体が一対多数の戦闘を想定した模擬戦しかしていない。
パートナーが必要になる事態に遭遇したことがないというのも問題だな。
さて、俺もそろそろ戻るとしよ・・・ん?
「こんな真昼間から魔力反応?いや、これは・・・動物か?」
俺の背後を一瞬だけ通り過ぎた何かの反応を目で追う。
感覚的に小動物のようなので気にしなくてもよさそうだが・・・。
「まぁ、一応気にはしておこう。」
その何かの魔力の形を記憶しながら、俺は職員室へ向かった。
ダメだ。カモくんまで行けなかった。
次はきっとそのシーンまで行きたいと思います。
思います!!
で、でも登場(小動物表記だけど)はしたから問題ないとおもいまごめんなさい!
それでは、ご意見、ご指摘、ご感想、お待ちしております。