人は見かけによらないねー   作:ヤグルマ

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お仕事が終わらない。

きっとそれが幸せなんだろう。


あ、そうだ。


十六話、ただいま。


第十六話

「ま、待ってアスナさん!カモくんは悪い子じゃないですー!」

 

「安心してネギ。今日は珍しい料理が一品増えるだけだから。」

 

「あ、アニキー、助けてくれー!オレッちまだ死にたくなーい!」

 

 

今僕の目の前で行われている裁判。

被告人はオコジョ妖精のカモくん。

傍聴人(強制)は僕。

裁判長はアスナさん。

 

罪状は下着の窃盗と女子中学生に対するセクハラらしい。

 

判決は唐揚げ。実質の死刑判決。

 

助けたいけど、現行犯逮捕のため言い訳は出来ず。

ただ判決を待つのみです。

 

 

「被告人エロ生物。最後の言葉は?」

 

 

 

「ま、待ってくれ!オレッちまだ死にたくなーい!!」

 

 

こうして、僕の小さな親友は散っていった。

 

 

 

 

 

 

第十六話【ぱくてぃおー?】

 

 

 

 

 

 

「あ、アニキー!オレッち生きてるよな!?ここは天国じゃないよなー!?」

 

「大丈夫だよカモくん!!ここは麻帆良だしカモくんは生きてるよ!!」

 

「アニキィィィ!!」

 

「カモくぅぅぅん!!」

 

 

ガシッという擬音が似合うほどに抱き合う僕とカモくん。後ろでは明日菜さんが大きなため息を吐いている。

 

 

「で、ネギ。こいつはいったい何なの?」

 

「おっと。オレッちとしたことがいけねぇ。さっそく自己紹介させてもらうぜ姉さん。」

 

 

姉さんと呼ばれた明日菜さんはカモくんを怪訝な目で見ているけど、カモくんはお構いなしに自分のことを話し始める。

 

 

「オレッちはアルベール・カモミール、由緒正しいオコジョ妖精でさぁ。昔ネズミ用の罠に引っかかって動けねぇオレッちを助けてくれたネギのアニキに恩を返すべく、はるばるこの国までやってきやした。よろしく頼みますぜ。」

 

「そうなの、ネギ?」

 

「うん、小さい時の話だけどね。」

 

 

今も小さいじゃないなんて言う明日菜さんは無視してその時のことを思い出す。

そうか、あれからいろんなことがあったなぁ。

 

 

「そういやアニキ。パートナーはもう決まってるんですかい?」

 

「あぅっ!」

 

「あ!そうだネギ!!一体ノックス先生とどんな関係なのよ!?」

 

 

明日菜さんに胸ぐらをつかまれ思いっきり振り回される。そういえばパートナーのことすっかり忘れてたよ。うぅ、毒一人でどうにかしなきゃいけないけど、エヴァンジェリンさん達に一人じゃ相手にならないし。

 

 

「の、ノックス先生と僕は、ただの教師仲間ですぅ~!」

 

「ホントォ?ならなんでパートナーってのでノックス先生の名前が出るのよ。大体パートナーってその、こ、恋人のことでしょう?」

 

「似たようなもんだけど、正確には違うぜ姉さん。」

 

 

明日菜さんの暴走を止めるためにカモくんが答えてくれる。うぅ、やっぱりカモくんは僕の親友だよぉ。

 

 

「どういうことよ、エロガモ。」

 

「エロガモはひどいっすよ・・・。パートナーってのは、立派な魔法使いとともに戦場をかける従者のことっす。魔法使いが呪文を唱えてる間に向かってくる敵をなぎ倒す。まぁ、行っちまえば剣や盾的な存在っすね。」

 

「有名な立派な魔法使いには、すごく強いパートナーがそばについているものなんだ。」

 

「へぇ、知らなかったわ。でも、ノックス先生は魔法使いじゃないんでしょ?」

 

「うん。でも、何か困ったことがあったら相談しろっていわれてたから・・・」

 

「まぁ、頼りになるからね。あの時も私助けてもらっちゃったし。」

 

 

図書館島の地下でのことを思い出す。

危険を承知で僕たちを助けに来てくれたノックス先生。

あの時少しでもタイミングがずれていたらと思うとゾッとする。

 

 

「でも、魔法使いのことには巻き込めないでしょ。」

 

「そ、そうですよね。うぅ~」

 

「いったい何があったんですかい?」

 

「まぁ、あんたはネギに恩があるみたいだし。なにか助けになるかもね。」

 

 

そうして明日菜さんは、カモくんにエヴァンジェリンさんのことを話し始めた。

 

 

 

 

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「ただいま。」

 

「おかえりなさいませ、ノックスさん。」

 

 

夕方、今日も滞りなく仕事を終え家に帰ると、茶々丸が料理を作り始めていた。

しかし、家主であるエヴァさんの姿が見られない。

 

 

「茶々丸、エヴァさんはどうした?まさか居残りでもくらったか?」

 

「いえ、先ほど学園長先生に呼び出されました。」

 

 

あぁ、報告と注意といったところか。まぁ、一般生徒を少ないとはいえ巻き込んでしまってるからな。といっても、エヴァさんが止まるとは思えないが。

 

 

「そうか、ならすぐに戻ってくるだろう。別荘で鍛錬をしてくる、茶々ゼロはどこだ?」

 

「お姉様なら洋室にいらっしゃいます。」

 

「わかった、今日も餌をやりに行くのか?」

 

「はい、食事の準備はすでにできております。一時間ほどで戻りますので。」

 

「あぁ、夜道は気をつけろ。最近は物騒だからな。」

 

「ありがとうございます、行ってらっしゃいませ。」

 

 

最後に少し微笑み頭を下げる茶々丸。本当にロボットなのか疑いたくもなるが、家族であることには変わらないのだから気にしなくてもいいか。

 

 

一時間後、別荘から出てきたが家には誰もおらず、少し汚れた服で帰ってきた茶々丸が発した言葉に驚かされることになる。

 

 

 

 

ネギ先生にパートナーができた。

 




お久しぶりです。

ちょっと休止している間に温かくなってしまいましたね。
遅くなってしまい申し訳ない。


まぁ、これからものんびり書いていきますので
よろしくお願いいたします。
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