人は見かけによらないねー   作:ヤグルマ

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どうも、ヤグルマと申します。
第一話、書いちゃいましたので見てください。
もしよければ、感想なども頂けると幸いです。


第一話

物事は唐突に始まる、というのが物語の基本だ。

主人公たちはその唐突な展開に我武者羅になって立ち向かい、どうにかしてしまう。

もちろん俺にはそんな力はないし、必要だとも思わなかった。

 

・・・目覚めるまでは。

 

 

第一話【お母さんは幼・・・・少女。】

 

 

今の俺の状況を簡単に説明すると

①変な液体がいっぱいのカプセルの中

シンクロ率は上がらないタイプ

②口には喉奥まで入り込んでる

アンダーソン君がすぐに抜き出したアレ

 

「おぉ・・・ついに、ついに完成したぞ!ワタシの最高傑作がッ!!」

 

③ネジが無い系の科学者

 

死んでから驚くことばかりだが、これはないだろう。

こう、もっと普通の始まりがあってもよかったんじゃないか。

もしかしてフィーテナ嬢は死神の類なんじゃないだろうか。

 

色々な想像が浮かんでは消える、俗にいう現実逃避というやつだ。

しかし、現状をどうにかしなければならない。さて・・・

 

このアンダーソン君のアレを引き抜き・・・おや?

 

全く力が入らない。これはまずい。

液体の中でぼんやり見える小さな手。これが俺の手だとしたなら・・・4,5歳くらいなのだろうか?とにかく、筋力や握力がないせいでアンダーソン君(仮)が抜けない。

てかこの液体のせいでスルッスル滑るんだが、さすがにイライラしてきた。

 

そんな考えが目の前の狂った理科系の男に通じたのか液体が抜けていきカプセルが開く。

 

よかった、助かったと思えば、今度は息ができなくて苦しくなった。

 

「クヒヒッ・・!これさえあれば、ワタシを馬鹿にした連中に復讐ができる!!」

 

いや、すまないが厳しいと思うぞ。君の最高傑作とやらは現在酸素不足でヤバいから。

とにかくこのアンダーソン君を引き抜いてほし・・・あぁ、ダメだ。白目向いて笑い転げえている。

 

あぁ、意識が・・・また・・・・・・。

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

彼が意識を失って数分後、科学者風の男の狂ったような笑いが収まる。

彼はとある傭兵たちのDNAを使い、最強の魔法使いを創り出そうとしていた。

しかし、あまりにも残忍な性格により国から追い出された彼は、それでも最強の魔法使いという妄想を完成させるため実験を行い、そして・・・成功させた。

 

「完成した!とうとうワタシの最高傑作が出来上がった!

ここまで来るのに何百という失敗作が出来上がったがこいつは違う!

素晴らしい魔力だ。これがあればだれにも負けない!」

 

 

濁った眼で動かない彼を見ながら男は笑いをかみ殺す。楽しくて仕方がないのだ。自分を裏切り、あまつさえ馬鹿にした他の研究員たちに復讐できることが。

・・・しかし、小物である男の運命は・・・。

 

「こいつなら、すべてを破壊できるッ!たとえあの真祖だろうが簡単に殺すことができるッ!!ワタシの力でなぁ!!!あぁ、楽しみだ・・・そのための準備もしなければ。さて、外部装置の「ほう、それはなかなか面白い冗談じゃないか」誰・・だぁ!?」

 

突然の災害により終わってしまう。

 

「な、なななな・・・なぜ、ここにぃ!?」

 

男は顔を引き攣らせその場にへたり込む。目の前の妖艶な女性を前にガクガク体を震わせている。

 

「なぁ、もう一度言ってくれないか」

 

曰く、悪い子を攫いに来る妖怪

 

「いったいこの私を」

 

曰く、500年以上生きた化け物

 

「どこのだれが」

 

曰く真祖と呼ばれる吸血鬼

 

「殺すのか」

 

「え、エヴァンジェリンッッッ!?」

 

その名を、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル、という。

 

「な、なぜ・・なぜお前がここにィィ!?」

 

「貴様などには興味はないが、どうも面白い話を聞いたものでな・・・人工的に吸血鬼の真祖を作ろうとしているそうじゃないか。」

 

「ッ・・・!!」

 

男は考える。このありえない状況へ至った理由を思考する。

なぜここにコイツがいる。どこからつけられた?いや違う、そんなことはどうでもいい。この現状を打破する策を考えろ!できたばかりのアレは使えない。まだ何もインプットしていない人形がどうにかなる相手ではない。ならば自分の手で?ばかな、相手にすらならない。なにか、なにかないのか・・・!

 

「さて、貴様の処分だが・・・どうしてくれよう。」

 

「ま、まて!その人形をお前にやろう!同じ吸血鬼だ!!助けに来たんだろう!?そいつをくれてやる、だから私の「あぁ、やはり貴様はわかっていない」むぐぅっ!?」

 

吸血鬼の手が男の顔を掴み、そのままゆっくりと持ち上げる。男は泣きながら声にならない声を上げ続ける。助けてくれ、殺さないでくれ。その思いは・・・。

 

「人形のことなどどうでもいい。私は、貴様が気に食わんのだ。」

 

彼女に届くことはなかった。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

「ん・・・ぁ?」

 

目が覚めると青空だった。なんだかよくわからないが、助かったらしい。

 

「いき・・・てる・・?」

 

とりあえず口から声が漏れる。体ができていないのか呼吸も大変だが、アンダーソン君がなくなってとてもスッキリしている。これだよ、人間はこうやって生きていくんだよ。そんなよくわからない気持ちでいると、お腹に何かが乗っていることに気付いた。頑張って首を持ち上げると・・・。

 

「ケケケ、起キタカヨクソガキ。」

 

俺の頸動脈に刃物を突きつけた人形がいた。

 

「ぉ・・おぉ!?」

 

とりあえず叩こうとすればぴょんと飛び上がり回避したので逃げようとうつぶせになり体を・・・持ち上げられなかった。

 

「アヒャヒャヒャ!コイツ自分デ立ツコトモ出来ネェゼゴ主人!!」

 

そんな俺の醜態をゲラゲラと笑う人形に腹が立ってきたが、今はいい。この呪い人形にはご主人とやらがいるようだ。恐らく俺を助けてくれた人のことだろう。

 

「なんだ、起きたのか。」

 

ふと後ろを向いていた俺に声がかかる。そちらへ首を向けると・・・

 

「なんだ、小僧。私の顔に何かついているか?」

 

透けた大人の女性とそれを若くしたような少女が立っていた。

 

 

 

 

 

 




こんな感じで第一話終わりました。
とりあえずゆったりしながら原作へ向かいますので、生暖かい目で見ていてください。
読んでいただき、ありがとうございました。


――――――――――――――――


主人公
真田作楽
現在五歳。体がピクリともしないのが悩み。唯一の救いは自分が男であったこと。

エヴァンジェリン
ヒロインではなく保護者。このままいくと原作ではオカンになっているでしょう。

茶々ゼロ
カワイイ人形。僕はこの子が大好きです。あ、一番はデスメガネです。渋くてかっこいい。

橘田琢磨
間違えられた人。この小説の中で一番初めに名前が付けられたキャラ。出番はない。

フィーテナ嬢
桃姫に似てる神様見習い。正直名前を発音し辛い。じつは落ちこぼれ設定。火影にはなれません。
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