人は見かけによらないねー   作:ヤグルマ

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どうも、ヤグルマです。
第八話の登場です。


第八話

「うむ、それではノックス先生。これからよろしくの。」

 

「はい、こちらこそよろしくお願いします。」

 

 

学園長室で俺は昔から姿の変わらない妖怪と話をしている。

今日から現国教師としてこの麻帆良学園で働くのだ。

 

ここまで長かった。本当にいろいろあった。

これからは一社会人として頑張っていこう。

 

すこし、学園長と俺が学生時代のころの話をしているとドアをノックする音が聞こえる。

 

「入ってよいぞ。」

 

「失礼します。」

 

入ってきたのは高畑さんと彼が受け持っているクラスの・・・誰だったか。

ツインテール君と黒髪ロング君が入ってきた。

いや、もう一人いた。

小さい見たことある赤髪の男の子・・・赤髪?

 

「学園長、ネギ君を連れてきました。」

 

「は、初めまして!今日から先生として頑張ります、ネギ・スプリングフィールドです!」

 

「ふぉっふぉっふぉ、そう緊張せんでもよい。」

 

目の前で見たことある赤髪の子供が名乗る。聞いたことのある姓が聞こえた。

 

「大丈夫かいノックス君?いや、もうノックス先生だね。」

 

高畑さんが俺に話しかける。衝撃過ぎて曖昧な返事しか返せなかった。

そこにいる人間の視線が俺のほうを向く。

 

「ネギ君、彼はノックス先生。君と同じ今年からここで先生として働くことになった人だ。」

 

「よ、よろしくお願いします。ノックス先生!」

 

「あ、あぁ。こちらこそよろしく頼む。」

 

ポカンとしたまま自己紹介が終わる。

あの男のしたり顔が見えた気がした。

 

「ネギ君。これから2-Aの臨時教師として頑張ってもらうからの!!」

 

「え、えぇぇぇぇ!?」

 

学園長の衝撃発言に叫ぶツインテール。なんかもうわけわからないが・・・とにかく、一つ言えることがある。

 

 

エヴァさんになんて説明しよう。

 

 

第八話【魔法先生ネギま!】

 

 

ネギ・スプリングフィールド、神楽坂明日菜、近衛木乃香の三人は新しい担任を迎えにきた英語教師の源先生に連れられて行ってしまった。

静かになった学園長室で残ったのは三人のみ。

 

「・・・学園長、いや妖怪先生。」

 

「ノックス君。逆だよ、逆。」

 

「どうするんですか。エヴァさんが知ったら恐ろしいことが起こりますよ。」

 

保身第一の精神で学園長に尋ねる。しかし学園長は髭を撫でながら落ち着いた口調で言った。

 

「大丈夫じゃよ、ネギ君のことはエヴァも知っておるからな。」

 

「そうか、それなら・・・なんだって?」

 

またとんでもない爆弾を落としやがった。もしかして、最近エヴァさんの期限が妙にいいのはこのせいだったのか?

 

「まさか、彼の立派な魔法使いの試練にエヴァさんを使うつもりですか?身内としても、子供を守る立場の教師としてもそれは見過ごせない。」

 

体の中で渦巻くものを抑えた。自分でも怒っているのがわかる。

学園長の顔を見ると、あまり見ない真面目な顔をしていた。

 

「すまんの、ノックス君。しかし、これはネギ君を守るためにも必要なことなんじゃ。」

 

「ここから先は僕が説明します。ノックス君、メガロメセンブリア元老院って知ってるかい?」

 

そこから教えてもらったことは、また何とも言えない話だった。

 

メガロメセンブリア元老院。

 

それは今俺たちがいる地球である旧世界とは別の魔法世界と呼ばれる場所で実権を握っている集団。彼らは色々ときな臭い話がたくさんあるらしく、ナギの息子であるネギを英雄の息子として祭り上げようとしているらしい。

子どもなら傀儡にしやすいだろうという安易な発想だが・・・なるほど、確かにその通りだろう。

少ししか会話をしていないが、責任感と正義感の強い少年であることは理解できた。そんな連中に取り込まれれば、正義のためだと吹き込まれただけで頑張ってしまうだろう。

 

「なるほど・・つまり、彼がその集団に騙されることがないように彼を鍛えて自立させる・・・と。」

 

「そういうことだね。僕たちも協力したいが、ネギ君が頑張らないといけない場面が出てくる。その時の為の苦渋の選択さ。」

 

苦虫をかみつぶしたような顔で高畑さんがつぶやく。俺に説明するというより、自分に言い聞かせているようだった。

 

「そういうわけじゃ。ノックス君も極力は力を貸しすぎないようにしてくれんか?」

 

「・・・納得はできませんが、理解はしました。」

 

絞り出すように告げる。しかたない・・・これは彼の運命のようなものだ。なら、俺が口をはさむことはできない・・・・

 

そうだ、俺には関係ない。

 

『おじさんは、なんで警察官になったの?』

 

ナギの息子のことだ。きっとどうにかしてしまうだろう。

 

『そうだなぁ・・・親父・・〇〇のおじいちゃんがカッコよかったからかなぁ。』

 

それに、俺じゃなくても誰かがきっと助けてくれるさ。

 

『私のおじいちゃん?』

 

『あぁ、おじいちゃんはな?最後まで子供の為に悪い人を捕まえてきたんだよ。』

 

『いっつも笑って、わしはカッコいい大人じゃろう・・・っていってたなぁ。』

 

『だからおじさんも、子どもがカッコいいと思える大人になりたかったんだ。』

 

 

 

 

―――――――――――――――

 

 

「しかし、約束はできません。」

 

 

僕たちの目を見て彼はそういった。その目には迷いなんてなく、自分の道を貫いていこうとする覚悟があった。

 

 

「ノックス君・・・」

 

「確かにお二人の言うとおり、相手は強大な権力者。下手なことをすればきっと俺に対して刺客を送り込むでしょう。」

 

「わかっているならなぜじゃ。君にとってネギ君はエヴァに呪いをかけた男の息子じゃ。憎みこそすれ守る理由がないじゃろう。」

 

学園長が彼を試すように語りかける。そんな学園長を見ながら彼は言葉を返した。

 

「違います。そうじゃないんです。ナギの息子とか、英雄とか、そんなの関係ない。」

 

「なら、なぜ守る?」

 

 

「彼が子どもで、俺が大人だからですよ。」

 

彼ははっきりと言い切った。

とても簡単で、だからこそ難しい。

 

「俺は、子どもがカッコいいと思える大人になりたい。目標になれる大人になりたいんです。」

 

その道はとても大変だよ、それでも進むのかい?

 

「えぇ、約束しましたから。」

 

「約束、誰とだい?」

 

「カッコいいおじいさんです。俺の目標の。」

 

さわやかな笑顔でそういった彼を見て、自分の中で何かが灯った。

あぁ、確かにその通りだ。

カッコいい大人になるためには、ネギ君を見過ごすことなんてできない。

 

僕にとっても弟のような彼が、いつの間にかこんなに成長していると思うとうれしくなった。

 

 

エヴァ。君の弟はいい青年になったよ。

 

――――――――――――――――

 

 

気づけば色々と口走ってしまったようで二人に温かい目で見られてしまった。

とてつもなく恥ずかしいので、簡単に挨拶を済ませ職員室へ向かう。

 

これからここで頑張っていこう。職業は違うけど、俺の目指す先は変わらない。

 

 

とにかく今は初授業を成功させるために頑張ろう。




こんな感じの第八話です。いかがでしたでしょうか?

次からもまだのろのろと話が続きますがご容赦ください。
この小説、基本こんな感じです。


それでは、ご意見、ご指摘、ご感想、お待ちしております。


ノックス
新米現国教師。教育担当は我らが新田先生。

神楽坂明日菜
原作ヒロイン。今回驚いただけ。

近衛木乃香
ネギパーティの一人。学園長のお孫さん。次こそはしゃべらせてあげるからね。

学園長
世の中の酸いも甘いも知っている人。孫には甘いけど、時には非常な決断もする。孫には甘いけど。

高畑さん
くすぶってたおじ様。これから燃え上がります。

源先生
やさしいおっぱいのひと。原作で挟まれてたネギ君ずるい。
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