連日冬木で報道されている、連続一家惨殺事件その犯人のやり口は非道としか言いようがなかった、ワイドショーで取り上げられるそれは冬木だけでなく日本を飛び越え海外にまで報道されていた。
その事件の犯人、雨生龍之介は犯行を行いながらテレビをみて自身の所業に打ち震えながらさっき肉塊にしたそれから血を絞りながら見つめていた。
「~♪~♪っといやぁ俺も有名人になってきたねぇ♪」
横たわる肉塊・・・元々は龍之介の横で縛られている、少年の両親と兄弟(・・・)だったもの、もはや人の形すらとどめてはいない、ただの肉の塊。
「・・・・・・」
少年は諦めていた、きっと僕は殺されるこの男に殺される・・・と。
「ねぇねぇ君さぁ神様っていると思う?」
縛られてタオルを口に噛まされている少年は言葉を発することができない、だが少年はこう思っていた。
(ソンナモノがいたらきっと僕は助かっている)
龍之介は続ける。
「そうだよねぇ♪やっぱいるよねぇ!クーーーーーールな神様がさああああああああ」
狂っている、この男は狂っている誰が見ても聞いてもこの男は狂っている少年はただひたすらに神とこの男をを恨んでいた。
「じゃあさ、悪魔っていると思う?」
少年は思う、悪魔はお前だ、と。
「そうだよねぇ悪魔っているかどうかも、わかんないもんねぇ♪」
ニタァっと口角をあげ憐れみの目を龍之介は少年にむけた。
「これね♪うちの土蔵にあった魔術書なんだぁ♪これをみるとね♪なんと、魔方陣が書いてあったんだよ♪」
クツクツと笑う龍之介もったいぶりながら話すこの男はまるで子供のような笑顔で少年を見つめていた。
「だからぁ今から君の家族を使ってさぁ♪魔方陣書くからさぁ♪君を生け贄にしようかな♪って思うんだ♪くくくくくくくあっーはっはっはっは」
少年は叫んだ精一杯だが、タオルが邪魔して声がでない、必死の叫びも届かない。
それを横目に龍之介は魔方陣を少年の家族だったものの血を使いながら描いていた。
そして、完成したあと。
「えーっとこれなんて読むんだ?んー、あっ君は真ん中でいてね?でないと生け贄の意味ないし、あと♪この杖もさわらないでね?それじゃはっじめるかあああ」
詠唱がはじまる。
「みったせ、みたせみたしてみったせー♪っと繰り返すつどに5度、あっいけねえ4回しか言ってねえやまっいっか♪えーっとわれは満たされる時を破却・・・うるさいなぁ、もう!」
どすっと鈍い音がした、少年が蹴られた音だった。
「よし、静かになった♪んーっと・・・ててて、手が!?」
急に左手に激痛がはしった、そしてその左手には。
「なんだこれ?刺青?ん?んーまーいっかそれじゃさ、気分も乗ってきたところだし♪ひとつ殺されてみてくんない?」
少年は心の中で叫んだ神様もしいるなら助けてください、なんでもしますから・・・と。
「あれ?なんだ・・・これ!」
突如杖が光始めた。
「お?キタキタキタキタキタキタキタキタキタ!キター」
そしてその光は部屋を照らし見ている者の視界を奪っていく。
やがて光がおさまりその場には一人の褐色の少女が龍之介を見つめていた。
「あ、あんたが悪魔・・・なのか?」
少女は見つめる対象を自分の目の前の少年へとむけて。
「ごめんなさい、あなたの家族を救うことはわたしにはできないエンキならきっとできたんだろうけど・・・」
龍之介はビクビクしながら続ける。
「あ、あのさぁこれ食べる?お近づきのしるし・・・なんだけど」
ごみ虫を見つめる目で龍之介を見直した少女は。
「サーバントキャスター、召喚に応じ参上したわ、この惨劇の主犯はあなたね?」
龍之介は首を縦に振りながら。
「そ、そうですえっと自己紹介しと・・・」
次の瞬間、龍之介は黙ってしまったいや固まったと言っても良いような、状態になってしまっていた。
「醜悪な人工物を作ってるあなたは、わたしの天敵よ、そこでずっと止まってなさい、ゴミ虫いえ、元マスター♪ありがたく令呪は頂いて魔力も維持させてもらうわ、あなたにはいらないでしょ?ソレ」
魔術回路だけを取りだし空間に維持させ令呪も自分の手に宿らせる、という人間離れをした行為を簡単にやってのけたサーバントキャスターは少年から縄とタオルを取り外して。
「聖杯からの知識なんだけど、えっと?この時代なら警察官?っていうんだっけ?まぁいいわ、それに連絡してそこのゴミ虫を連れていってもらいなさいわかったわね?」
少年は電話をかけに行った。
「さてっとホイ」
龍之介は理解できずにいた、自分の体が動かないのだから。
「縛ってからその魔法・・・じゃなかった魔術を解いておいたから、観念なさい、まぁギルが言うには法で裁かられろ雑種!ってところね」
少女はかつての友の言葉を使いながらクツクツと笑いながらその場を去っていくそして、その惨劇の家からでるときに少年からお礼をされた。
「お姉ちゃんありがとう」
クスっとわらった少女はというと。
「どういたしまして♪」
ここから少女の聖杯戦争は始まったのであった。
龍之介退場からの死刑一直線、ざまあああ ですね