「あれ、ここは…?」
ユウと響、最後まで残っていた2人が階段を上がるとエントランスホールのような開けた場所へとたどり着いた。その先は7つの扉がある。
「七つの扉…どうやったら先に…」
扉はすべて同じような形でユウ達の前に4つ、入ってきた扉の横に3つが等間隔に並べられており、上への扉はどれなのかわからない。
「ユウさん、どうします? 一つずつ調べてたらキリが――」
「危ない!!」
ユウが響を抱きかかえるかのようにして引っ張るとそこに三又槍が降り注いだ。響がハッとして振り返ってそれを見て震えた。
「外したっ…!!」
「…誰?アンゲロスにしては手が下劣だよ」
おそらく槍を放ったのは物陰に隠れていた少年だった。腕の魚の鰭をモチーフにしたディスクには何枚かのカードが置かれていた。
「ッ…!!」
「響、下がってて!」
「ユウさん…分かりました…」
ユウはディスクを構えて目の前の少年を見据えた。見た目は自分と同じぐらいの年齢だろう。そんな彼が何故自分にここまでの殺気と敵意を向けてるか。
確かにザフキは自分たちに殺気と敵意を持って戦いを挑んできたが、それと今回は毛色が違う気がした。
「「デュエル!!」」
―少年のターン―
「俺のターン、海皇の長槍兵を召喚!!ターンエンド!!」
海皇の長槍兵/ATK1400
先ほど投擲された三又槍を持つ魚人兵が登場した。しかし、ただの通常モンスターでリクルーターレベルのモンスターを攻撃表示、誘ってるにしては何か違う気がしていた。
少年
LP4000 手札5枚
海皇の長槍兵/ATK1400
伏せカード無し
―ユウのターン―
「僕のターン(攻撃力が低い通常モンスターを攻撃表示…誘ってるのかな…けど)」
「…なんで…ブツブツ…なんで…ブツブツ…」
わずかだが、あの少年が何かをブツブツ呟いているのが聞き取れる。だがそれがなんて言っているのかまでは聞こえない。一先ずはこのデュエルの流れを得るのが先だった。
「スピリットモンスター羅刹を召喚!!」
羅刹/ATK1500
フィールドに炎を纏った天使が出現した。少年はその僅かながら海皇の長槍兵よりも攻撃力が高いモンスターが出たことに苦虫を噛んだかのように睨んでいた。
「…羅刹の効果、手札のスピリットモンスター、砂塵の悪霊を公開することで相手の面川表示モンスターを手札に戻す」
「なっ!!?」
手札に戻された長槍兵、これで少年のフィールドはがら空きだった。
「装備魔法、スピリット・バーナーを羅刹に装備、バトルフェイズ、羅刹で直接攻撃!」
「ぐっ…ああ!!」
少年/LP4000→2500
ライフを一気に半分近くまで減らすことに成功したが、ユウにはどうしても一つだけ引っ掛かることがある。
先ほど響を狙った奇襲にこのデュエルタクティクス。それに戦ってる最中でもブツブツとつぶやいて集中してないような様子。
「カードをセットしてターンエンド…そして、羅刹の効果、エンドフェイズに手札に戻り、その際スピリット・バーナーの効果を発動。相手に600ポイントのダメージを与える」
「ぐぅっ!!」
少年/LP2500→1900
ユウ
LP4000 手札4枚
モンスター無し
伏せカード1枚
―少年のターン―
「このっ…俺のターン、海皇の重装兵を召喚!!」
海皇の重装兵/DEF1600
今度は両腕に装備する巨大な盾を持つ魚人が構えた。確かに羅刹では守備表示モンスターを手札に戻すことができないが、これでは下策に過ぎない。
「重装兵の効果、1ターンに1度だけレベル4以下の海竜族モンスターを召喚できる!!真海皇トライドンを召喚!!」
トライドン/ATK1600
小さな海竜が重装兵を盾にするようにしてやってきた。するとトライドンの尾の水晶が光りだした。
「トライドンの効果、このモンスターと重装兵をリリースしてデッキから海皇龍ポセイドラを特殊召喚する!!」
「ポセイドラ…?」
重装兵がトライドンの水晶に引き込まれるかのようにして消えると突然トライドンが巨大な姿へと変貌した。
ポセイドラ/ATK2800
「(このモンスターが…切り札…?)」
「海皇の重装兵の効果発動!!水属性モンスターの効果で墓地に送られたとき、相手フィールドのカードを1枚破壊する!!」
伏せられていたくず鉄のかかしが砕け散った。しかし、それでもユウの表情が変わらなかった。
それが、少年の気に触れたのだろう。ブツブツとつぶやいていた言葉が、はっきりと聞こえた。
「なんで…なんでお前なんだァァァ!!!」
「っ!!」
ユウ/LP4000→1200
「ユウさん!!」
ポセイドラの咆哮にユウの体がボールのように吹き飛ばされて響の前に転がった。
響は片膝をついて立ち上がろうとするユウに駆け寄るが、ユウはそれを手でとどめた。
「大丈夫だよ、響……ねぇ、なんで君は戦ってるの?」
「なっ…なんで…俺は、アンゲロスの一人だ…侵入者を…!!」
その言葉に響もやっと違和感に気付いた。ここに来た時のザフキの敵意と違うと思った理由。それは、彼の殺意が響に向けられてないからだ。
つまり、彼の狙いは侵入者の足止めではなくユウを倒すことだった。
「じゃあ、君の試練は何?」
「試練…俺の試練は…!!」
絞り出すような言葉だが、ユウには何も起こってない。
身体が宝石に寄生されることも
灼熱の炎に身を焼かれることも
酸素を失い、意識が朦朧とすることも
何も起こってない。
それどころか、先ほどポセイドラの攻撃で吹き飛ばされたのも衝撃がそれほどなかったのだ。
正直に言うと、これなら優介との戦いで攻撃力2100のワイルド・サイクロンの攻撃を食らったほうが痛かったし、苦しかった。
だから、分かったのだ――目の前の少年の正体に――
「…君は、アンゲロスじゃない」
―資料室―
「何もできない…って?」
「うん、この部屋…サリエルってアンゲロスの部屋なんだけど塔のどの辺だと思う?」
ルヒエにどの辺、と聞かれて十代とルキは考えていた。紫苑はザフキによって落とされたと知っていたがその後の行動は全く知らない、つまり3人はここから動いてないというのを彼女は知らないのだ。
「そりゃ、地下じゃないのか?俺たち落とされて全く動いてないからな」
「紫苑さんは知らないかもしれないですけど、落下してからは一階も上がってないですし…」
普通に考えたら地下、もしくは下層だと思うだろう。だが、ルヒエはやれやれと肩をすくめて天井を見上げた。
「ここは中層部、出入り口よりも上。それに私はここに来る前に、最上階の祈祷の間にいたの。お姉ちゃんにあなた達の足止めを言われて下りてきて貴方たちに出会った」
「…?ちょっと待ってください、十代…確かユウ達は落下せずに上階へ向かったんですよね?」
「ああ…ん? ユウ達に会ってないのか?」
別ルートがあるのか、だがルヒエの様子からするとそれもなさそうだった。そうなれば一つの疑問がある――
「私は、ここに来るまでに聖牙夕を含めた世界の矛盾に会ってない」
「………どういうことだ?」
いまいちどういうことなのか理解できない十代。ルキもわからないのか首をかしげているが紫苑はある結論に達した。
「…私たちは、落とされたはずなのに地下ではなく中層部に落ちたと?」
「うん、一回だけサリエルに聞いたことがある。『この塔は生きている』って。どういう原理かわからないけど下層部にある部屋が上層部に移ったり、扉の先が部屋の出口じゃなくて別の部屋の入口になってたり…唯一最上階の祈祷の間だけが変わらないけど。それが今回起こった」
つまり、今現在の場所もわからないということだ。もしかしたら向かった先は上層階ではなく出入り口という可能性もある。
たしかに、それならルヒエの言うとおり下手に動くことは難しい。
―一方―
「アンゲロス…じゃない…?」
ユウの推理に響は驚いていた。攻撃が実体化して、この塔で襲い掛かってくる相手がアンゲロス以外にいるのだろうか。
「ちがっ…俺は、アンゲロスの守護者の一人だ!!」
「違う、君は守護者じゃない」
「俺は守護者だ、侵入者は必ず蹴散らしてやる!!」
まるで子供の癇癪のように喚く少年。ユウは一つため息をついて体に着いた埃を払うと立ち上がった。
「…我儘に付き合うほどの余裕はないや、このターンで終わらせてもらうね。僕のターン!!」
「ッ…ふざけるな…お前ごときが、俺に勝てるわけないんだ!!」
しかし、先ほどの羅刹で公開したカードを理解してるデュエリストなら、ユウのやることを理解してるはずだった。
「和魂を召喚」
和魂/DEF1800
ユウのフィールドに緑の人魂が浮かび上がった。そもそもこのデュエルで少年の腕前はユウやシゲル達――いや、レイや響よりも劣ってるかもしれなかった。
初手で通常モンスターを伏せカードも無しで出す、今現在の状況だと強力なモンスターを出すよりも展開をして数を増やしたほうがユウからのカウンターを防ぐこともできたかもしれない。
「和魂はスピリットモンスターの召喚権を増やすことができる。和魂をリリースして砂塵の悪霊をアドバンス召喚!」
砂塵の悪霊/ATK2200
フィールドの人魂が形を成すと赤いミイラのようなモンスターへと変わった。しかし攻撃力の差があるからか少年は怪訝そうな表情で見ていた。
「そんな攻撃力が低いモンスターで俺に勝てるなんて…ふざけてるのか!!」
「生憎、僕はデュエルだと何時も真面目だ。砂塵の悪霊の効果を発動!!召喚に成功した時、このモンスター以外の表側表示モンスターをすべて破壊する!!」
「なっ!?」
砂塵の悪霊が吐いた砂嵐に巻き込まれてポセイドラが呻くとそのまま地中へと沈んでいった。
「教えて、君はいったい何者なの?」
「俺は……!俺は…!」
ワナワナと震える少年。ユウ自身が戦ったことがあるアラエルと先ほど闘いを見たザフキ、2人に比べると少年は――幼いのだ。
それは見た目というよりも雰囲気がだ。ヒーローごっこで英雄を演じようとする子供のように、まるで自分が勝つことが当たり前と思っている物語の主人公のようだった。
「君は、何のために戦うの?」
「う、うるさい…うるさいうるさいっ!!お前に、守れるのかよ!!なんでお前なんだよ、なんで俺じゃないんだ!!」
「(……守る?)」
少年が何を言いたいのか、分からない。ユウが守るというのなら仲間や今彼の背後にいる響か――それともツバキか。
ユウは戸惑っていた、このまま砂塵の悪霊で攻撃すれば決着がつく、だがそれでいいのか。
この少年はアンゲロスのような力を持つ天属ではない。それに、なにか自分たちの知らないことを知ってるような気がしていた。
『貴方は下がりなさい、ガギエル』
「!!」
「声…?」
ホールに響く少女のような声。それにビクッとした、ガギエルと呼ばれた少年。彼は一つの扉の先を震える様にして見つめていた。
「エ、エル…俺は、君を…!!」
『…今の貴方がどれだけ戦っても、彼には勝てませんよ。今無茶をする必要はないのです、退いてください』
少女の説得にガギエルはキッとユウを睨むと壁に寄り添いそのままズルズルと座り込んでしまった。
ユウはガギエルから目線を離すと扉を見た。おそらくだが――この先に、いる。
エルと呼ばれた少女とツバキ、それがこの先にいる――
「……!?」
「ユウさん…?」
どこか呆然としたようなユウに心配そうに響が声をかけた。それにユウはハッとすると気を取り直したのか「大丈夫」と微笑みかけて歩き出した。
ガギエルはただ恨めしそうにそれを見届けていた。
―宝玉の門―
「…あれからどれぐらい経ったんだ?」
『あん、1時間半ぐらいね~』
ザフキとの激闘で戦線離脱していた万丈目だが、しっかりと休息をとったおかげか、意識ははっきりとしてきた。
ふらりと立ち上がった万丈目はユウ達3人が消えた扉を見つめた。
「ッ…!」
『あにきぃ、無茶したら駄目だって』
『そーそー、あんだけ激しい戦いだったから、まだ休んでないと』
「そんな暇は…クッ…!」
歩き出そうとした万丈目だが、体が軋むのか脇腹を押さえて苦痛に呻いた。この戦いに参戦した以上、見届けたかった。この戦いの結末を、自分たちが何を忘れているのかを。だがそのまま脚から力が抜けたのか、倒れかけた。
「やれやれ…どこまでも強欲な奴だな」
「ッ…貴様…!!」
倒れかけた万丈目を支えたのはザフキだった。だが彼はそのまま彼に肩を貸すようにして扉へと万丈目を引きずり始めた。
「何のつもりだ!!」
「見届けるつもりなんだろ?祈りの結末を…この戦いの果てを」
つまり、ザフキはユウ達の下へと万丈目を連れていくつもりなのだろう。それなら万丈目は拒絶する必要はないが、問題はザフキのその表情だった。
「…(なぜ…そんな…迷ってる顔をしてるんだ…?)」
―資料室―
「けど、現在地が分からなくても目的地が変わらないのなら上に向かえばいいんじゃねぇのか?」
ルヒエからこの塔の話を聞いていた3人だが十代の言う通りどれだけ下にいようが目的地が最上階なら上に登れはいいはずだ。
「けどね、この塔の内部は入って真っ直ぐ最上階に行くルート以外だと結構入り組んでるの。まあ、それぞれの部屋には祈祷の間の直下のホールに続く扉があるんだけどね」
「なら、その扉を開ければ…」
「残念、扉は240年前から部屋の主じゃないと開けれないようにしたから。この部屋はサリエルの部屋だから私は開けれない」
それならルヒエの言う通り手探りでルートを探すしかないが危険でもある。しかし、どちらにしろたどり着ける可能性は低い。
「むぅ…」
「打つ手がないね…」
「そうでもないが?」
響いた第三者の声、それに十代と紫苑、ルキが振り返ると見知らぬ青年が立っていた――肩にシゲルを担ぎながら。
「シゲル!!?」
「お前ッ!!」
「ま、待ってください!!」
紫苑と十代がディスクを構えて警戒を取ろうとしたが、それを押しとどめたのは青年の後ろからひょこっと顔を出したレイだった。よく見れば彼女の後ろにはウリィも佇んでいた。
「レイ! 無事だったのか!」
「…は、はい」
何かを思い出したのか少し顔色が悪いが返事をした彼女に3人はホッとしていた。だが気になることはまだあった。なぜシゲルはここまでボロボロなのか。戦って試練の結果こうなったとしたら彼は負けてしまったのだろうか。
ソファに寝かされた姿を改めて見るとその艶やかだった長髪はショートまで焼き切られて体のいたるところには激戦の跡なのか顔が煤汚れており衣服もボロボロ、過去にここまでひどい姿になったことはない。
だが、なぜか彼の顔色は良く、傷もあまり見受けられなかった。
「サリエル…彼、生きてるの?」
「気を失ってるだけだ、…死んでない理由なら俺も知りたいが…」
サリエルのどこか疲れたような言葉に4人は首を傾けた。――っと、その前に彼がサリエルでこの部屋の主ならルヒエの言っていたホールまでの扉を開けることができるだろう。
「なあ、扉を開いてくれないか。俺たちは急がなくちゃいけないんだ」
「…ひとつだけ聞きたい。行ってどうするんだ?」
まっすぐと見つめるサリエル。その目はまるで試しているかのようだった。
「祈祷を止める術は既にない。仮にお前たちが彼女を説得するつまりなら何と言うつもりなんだ?彼女のことを何も覚えてない、気持ちがない言葉を並べるというのなら俺がここで燃やし尽くしてやる」
残念ながら星光が覚えていたのは紫苑が見ていたという間接的にだ、紫苑は基本的に星光を見ていたものを覚えてないため紫苑はツバキの記憶がない。
「ああ、俺たちは覚えてない…けど」
「見届けなくちゃいけないんです。ユウの言葉を、気持ちを」
星光が再び紫苑の中で眠ってしまい、今となってはただひとりだけ覚えているユウ。彼なら――いや、彼しかツバキを止めることができない。それなら紫苑たちは見届けなくちゃいけない、ここまで戦い抜いた仲間の気持ちを。
「…まあ、いいだろう。どっちにしろお前たちにも、俺たちにも投げられた賽を返すことは既にできない」
そう言うと、サリエルは本棚のひとつに手を触れた。本棚は音もなく地面に吸い込まれていった。その先には虚空が広がっていた。
―ホール―
ユウと響が立ち去ってあまり時間が経ってないこの場所、だがそこには待ちくたびれたかのようにずっと座り込んでいる少年がいた。
「…………」
彼はユウ達が入ってきた扉とも、消えた扉とも違う扉からやってきた2人を無言で見つめていた。
黒いマント状の制服に気持ち悪い3体の精霊を従えているのは万丈目、そして彼を支えているのはアンゲロスの門番であるザフキだった。
「よぉ、ガッツリやられたみたいだな小僧」
「…なんだよおっさん、お前もだろ」
軽口に苛立ったような言葉で返す。それに「確かにな」とザフキが乾いた笑いを上げると肩を支えていた万丈目の方をちらりと見た。彼はどうやら回復したようでフラフラになりながらも一人で歩けそうだった。
「それより、ユウ達はどこだ…!」
「…先に進んだよ」
あまり喋りたくないというオーラを出しながら答えた少年に万丈目は周囲の扉を見た。問題の先に進む扉がどれなのかわからない――が、その内の一つが空いた。
「ここが祈祷の間の下…万丈目!?」
「お前たち…無事だったのか」
彼らとは戦いのあとでザフキによって分断されていたため、安否が心配だった。しかし見たところ怪我もなくホッとしていた――が、十代に担がれてるシゲルを見て呆然とした。
「シゲルは大丈夫なのか?」
「気を失ってるだけです…相変わらずの無茶ですよ」
「…紫苑なのか?」
万丈目の言葉に彼女は頷いた。確かに初めに星光の話を聞いたときと印象がまるで違う、見ただけだとわからないが会話をすると入れ替わってるのがよくわかった。
そしてようやく、ここに分断されていたメンバーが集結した。足止めをくらい、分断され、それでも最後の目的地まで全員たどり着いたのだ。
「ガギエル、この先に何人通った?」
「…4人、あいつとよく知らないガキ…そのあと、もう一人の世界の矛盾とアラエル」
あいつというのはユウのことだろう、よく知らないのはおそらく響、そして残りの世界の矛盾は釼都でどうやら足止めをしていた釼都はアラエルと共に一足先にユウの元へと向かったようだ。鳥の巣はアラエルの部屋であるため直通の扉を開けることも可能だった。
―祈祷の間―
ユウと響が通路を進み、そしてたどり着いたのは巨大な女神像の前だった。大きさ的には学園のオベリスクほどでその顔は慈愛に満ちている一言で表すなら綺麗な女神だ。
その女神の足元、一人の少女が立っていた。その女神の衣装に似た服を来て白髪のユウ達と同じぐらいの年齢の少女だった。
その目はユウ達世界の矛盾の証のように赤く光り、像と同じく慈母のような微笑みを持っていた。
「待っていました、聖牙夕」
「ツバキはどこだ!」
おそらくここが祈祷の間だとすると、どこかにツバキがいるはずだった。だが彼女は何も言わずに目を閉じて立っていた。
その時、響は気づいた、いや彼女だからこそ気づけた。
「ユウさん、足元の文字…」
「足元?」
ユウと少女の間には魔法陣と思わしき円形に文字のような羅列があった。ユウには見覚えがない文字だが響にはわかった、この文字は異世界の言葉だと。――そして、その文字がまるで生きてるかのように文字を変化させていたことにも。
「あの文字、少しづつ羅列が変わって…カウントダウンになってます」
「カウントダウン…残り時間は?」
考えられるのは祈祷の完了による人間界の崩壊だ。もしかすると既に祈祷は終わらせているためここにツバキがいないのかもしれない。
「…残り20分ほど、です…」
「!!」
既に崩壊までの時間が30分もない。とりあえずはこれを止めなければならない。
「崩壊を止めて、今すぐに!!」
「既に祈祷は終わった。そして崩壊を止める鍵は唯一つ――」
少女は目を開くとまっすぐとユウを指差した。その迷いのない瞳が、ユウは怖かった。
理由はわからないが、その目を見つめることしかできなかった。
「――お前が私を止めるしか方法はない」
その言葉に、なぜかユウは息を詰まらせた。ラビエルの時も優介の時も止めるために戦った、今回も同じようなことだったはずだ。だが、本能はそれを否定していた――
彼女と、戦ってはいけない。
なぜか訴えかけてくる言葉、ユウは少女を見てそう思っていた。体が否定してくるのだ、戦いたくないと。
だが、そう思っているうちに刻一刻と時間が過ぎてしまう。
「っ……なら、止める!!人間界を必ず守ってみせる!!」
「ユウさん…」
どこか戸惑っているようなユウだが、彼が戦うというのなら響は邪魔にならないように入ってきた扉の近くまで下がった。だが、響も心配だった。今まで見たユウの中で一番迷っているような声に。
ユウはデッキケースから自分のデッキを取り出して気づいた、手前にあったカード――それを少し見つめてエクストラデッキへと入れた。
「さあ、貴方の最後の試練をこのアリエル・セラフィことエルが執り行わせてもらいます」
少女――エルはそう宣言してディスクを起動させた。
「絶対に諦めない…みんなのためにも、必ず勝つ!!」
ユウも自分のディスクを起動させてデッキをセットした。
「「デュエル!!」」
―ユウのターン―
「僕のターン、モンスターを伏せてターンエンド!!」
ユウ
LP4000 手札5枚
伏せモンスター1体
伏せカード無し
―エルのターン―
「では私のターン、ドロー。私はアンゲロス・ソルジャー-ルヒエルを召喚します」
ルヒエル/ATK1800
「ルヒエル…!?」
エルのフィールドに登場したモンスターの名前に聞き覚えがあった。しかしその姿は初めて見た時とまるで違い、ルヒエの面影を残すが長い髪に整った顔立ち、中華服をイメージしたであろう薄い衣服、そして彼女のイメージカラーである緑色の翼をはやした天使だった。
「貴方もご存じでしょう、アンゲロスの一人、ルヒエルを」
「…知ってる、けど……ルヒエはもっと人間に近い姿のはず…」
「それはただの仮初の姿。私を含め、彼らは元々は貴方たちデュエルモンスターズのイメージする天使と同じ姿をしてます。人間としての姿は本来の力を押さえるためのものにすぎません」
だが、一つだけ腑に落ちないことがある。それはなぜルヒエのカードが存在しているのかだ。
「…お忘れでしょうが私達はここ、精霊界で生まれ育った。精霊が生まれるとき一枚のカードと共にこの世に生み落されることがあるのはご存知でしょう?」
いつだったか、ダークが教えてくれた精霊が生まれるメカニズム。おそらくだが他のアンゲロス達もカードをエルに託したのだろう。
そう、つまりエルのデッキは【アンゲロス】そのものということだ。
「お喋りは終わりです。バトルフェイズに移行してルヒエルでセットモンスターに攻撃します、ガスト・エアブラスト」
「っ…セットモンスターはスピリット・ゾンビ、破壊される」
「カードを2枚伏せてターンエンド」
エル
LP4000 手札3枚
ルヒエル/ATK1800
伏せカード2枚
―ユウのターン―
「僕のターン!!手札のスピリット・ソウルの効果、捨てることによってデッキからスピリット・フィールドを手札に加える!!そのまま発動!!」
周囲の光景が祈祷の間からユウのホームグランドである神秘的な神殿へと変わった。これによりスピリットモンスターのすべてのデメリットである特殊召喚不可とエンドフェイズに手札に戻る効果が消えた。
「スピリットモンスター雷帝神を召喚!!」
雷帝神/ATK2000
攻撃力2000、アタッカーとしてはこれ以上はないがデメリットでダメージは半分となる。だが相手のルヒエルの攻撃力は1800、並大抵のアタッカーでは突破は不可能だった。
「リバース罠、スリップ・サモン。効果により手札からアンゲロス・ライブラリアン-サリエルを特殊召喚いたします」
サリエル/DEF1600
今度はユウは知らないがシゲルと戦ったアンゲロスの司書だった。だがルヒエルと同じように赤い翼とエンディミオンの高位の魔法使いのようなローブを着た天使の姿だった。
「サリエルの効果、特殊召喚に成功するとデッキから1枚ドローします」
アンゲロス・ライブラリアン-サリエル
効果モンスター
星4/炎属性/天使族/ATK1600/DEF1600
「アンゲロス・ライブラリアン-サリエル」の効果は1ターンに1度しか発動できない。
(1)このモンスターが特殊召喚に成功した時、
デッキからカードを1枚ドローする。
「だけど狙いは変わらない! バトルフェイズ、雷帝神でルヒエルに攻撃!!だけど効果でダメージは半分になる!!」
エル/LP4000→3900
横一線にルヒエルが破壊されその微々たるダメージがエルに襲い掛かった。
「エンドフェイズ、スピリット・フィールドの効果でスピリットモンスターは手札に戻ることはない」
「ですがスリップ・サモンの効果で召喚したモンスター、サリエルは手札に戻ります」
スピリット・フィールドは【スピリットモンスター】のみ、スリップ・サモンで召喚されたサリエルは範囲外だった。
ユウ
LP4000 手札4枚
雷帝神/ATK2000
伏せカード無し
スピリット・フィールド
―エルのターン―
「私のターン――では、そろそろお見せしましょうか。私の試練を」
「(来る!!)」
何とも言えない緊張感、それは精霊界でアラエルと戦った時に初めて味わったそれと同じだった。
エルは引いたカードをそのまま――フィールド魔法ゾーンへと置いた。
「フィールド魔法、聖和の塔―コスモ・タワー―を発動!!」
「フィールド魔法!?」
ユウのホームグランドである魂の聖地から一転、もともとの祈祷の間に戻った。いや、よく見れば祈祷の間がより豪勢になり、正しく祈りを捧げる空間へと変貌したのだ。
「この祈祷の間、その試練とは――あなたの記憶」
「…記憶?」
ダメージを受けると発生する試練のことだろう。そして記憶ということは――考えられるのは――
「ま、まさか…!!」
「ご察しのとおり…貴方のライフがなくなると、貴方の全ての記憶が失われます。大切な仲間のことも、自分自身のことも、自分の家族のことも――自分の愛する人のことも」
ただ一筋、汗がユウの頬を伝い、手札へと落ちた。
ユウに課せられた試練。それはユウのライフが記憶と同調し、ライフが減るたびに記憶がなくなるというものだった。
「永続罠、ロスト・エデンを発動します。私が天使族モンスターの特殊召喚に成功するとあなたに500ポイントのダメージを与えます」
ロスト・エデン
永続魔法
このカードの効果は1ターンに1度だけ自分のターンに発動することができる。
(1)自分が天使族モンスターの特殊召喚に成功すと相手に500ポイントのダメージを与える。
「そして聖和の塔の効果を発動します。このカードがある限りお互いにモンスターの通常召喚・セットができません」
「モンスターがフィールドに出せない!?」
「それだとどうやって戦えば…」
確かに、バーンデッキなど特殊な戦術でもない限りモンスターを使って相手を攻撃するのが主流だ。
するとエルはくすりと笑った。
「ご安心を、このフィールド魔法は通常召喚を封じる代わりに1ターンに1度手札のモンスターを特殊召喚することができます。ただしレベル5と6は1体、7以上は2体の生贄が必要となります」
「つまり、通常召喚を特殊召喚として扱うフィールド魔法…ッ…!!」
「ユウさん、なんであんなに…」
エルのフィールド魔法の説明にユウの顔が一気に苦くなった。まるでライフが残り100まで追い詰められたかのような、そんな表情だ。
だが、響はなぜユウがそこまで追い詰められていたのかわからない。
「そりゃ、あいつのデッキ特性が悪いからな」
「えっ?」
その疑問に応えるかのように声をかけたのは剱都だった――いや、剱賭を始めたとした仲間たちと先ほど出会ったガギエルを含めたアンゲロスだった。
その姿にびっくりしてる響だが、その中で一番驚いたのは剱都の後ろに立っていた兄だった。
「お兄ちゃん!? 何でそんなにボロボロなのっ!?」
「…あまり詳しくは聞かないほうがいいぞ。まあ試練でな」
先程意識を取り戻したシゲル。だが響が驚くのは無理もない。ズボンもインナーもほぼ焼けて、羽織っている上着も剱都のものだろう。トレードマークのバンダナがなくなり、肩ほどまでに焼き切られた髪の毛。
しかし、その理由を知っているレイは光景を思い出そうとして気分が悪くなったのに紫苑が背中をさすってなだめた。
「そんなことより、どういうことだよ。あいつのデッキの特性が悪いって」
「自分で考えろガギエル。そんなんだから半人前なんだ」
「なんだよっ!!」
サリエルの言葉にガギエルは子供のように噛み付くがルヒエに抑えられた。そして芝生のような頭を書きながらザフキはユウを見据えた。
「あの小僧のデッキ、スピリット主軸なんだろ?スピリットモンスターといえば特殊召喚ができないのが有名だ」
「そうか…フィールド魔法で特殊召喚しかできない状態だけど、ユウのデッキの大半は特殊召喚のできないモンスター…迂闊に展開もできなくなるってことか」
ザフキの言葉に十代も納得したようだ。
「ではフィールド魔法の効果で手札からアンゲロス・ライブラリアン-サリエルを再び特殊召喚します、そしてカードをドローしてロスト・エデンの効果により500ポイントのダメージを与えます」
サリエル/ATK1600
「クッ…!!」
ロスト・エデンからまるで包み込むような光がユウに襲いかかった。いや、襲ったというよりも、降り注いだといったほうがいいのかもしれない。
今までのダメージ効果の時と比べて、衝撃が発生したということもないし、痛みが走るということもなかった。
ユウ/LP4000→3500
だが、ユウのライフが減った。すると何か、青白い光がユウの頭から抜けていくのが見えた。
「ユウ!!」
今までだとダメージを受けたら吹き飛ばされたり、シゲルや万丈目のように異変が起こっていたりした。後者と同じように異色とも言える光景に、心配になったのか万丈目がユウの名前を叫んだ。
「…えっ?」
その声に、まるで今初めて気づいたような反応を示した。勝負に集中していてみんなが来ていたのに気付かなかったのか――
「――誰?」
「なっ…!!」
「ユウ、何言ってるんだ!!」
万丈目が言葉を失っていると十代が彼の代わりに言葉を発した。だが、本当に万丈目のことがわかってないようだった。
「十代、その人はアンゲロス?」
「っ……」
「ユウ、それはお前の試練の影響だ!!コイツは仲間だ!!」
シゲルの言葉にユウが驚いたようにして万丈目を見た。だが、彼は本当に見覚えがなかったのだ。
そして奥歯を噛み締めてエルを睨んだ。
「これが、こんなのが僕の試練だっていうの!?」
「そう、かつて全ての繋がりを失い、そして再び手にした絆を失う恐怖…それを超えてみなさい」
かつて受けた闇のゲームよりも、黒崎とのデュエルよりも吐き気を覚えた。一種のトラウマだった。両親を失い、人とのつながりが無くなったユウ。それに手を出してくれた澪と徹の2人、そしてカリーヌ教会の家族、シゲルを始めとした級友たちだった。
「お前ッ…!!」
「まだ私のターンです、手札よりダグラの剣をサリエルに装備します。その効果により攻撃力が500ポイントアップし、相手に戦闘ダメージを与えた時その数値分、ライフを回復します」
サリエル/ATK1600→2100
これでサリエルの攻撃力が僅かに雷帝神を超えた。そして伏せカードも守る手段もないユウは――
「バトルフェイズ、サリエルで雷帝神へ攻撃――ファイアー・オーブバースト」
「やめろおおおおおおおお!!!!」
ユウ/LP3500→3400
エル/LP3900→4000
ユウが拒絶するが、雷帝神の破壊されたダメージが襲いかかった。それと同時に先程と同じように青白い光がユウの後頭部から漏れ出した。
「ユウ!!」
「嫌だ…忘れたくない…忘れたくない…!!シゲルも、十代も、響も、ルキも、紫苑も、レイも、『羽黒』も…!!」
その言葉に今度は剱都がバットで殴られたような反応をした。今まででユウが剱都のことを羽黒と、苗字で読んだことは一度もない。
だが、ユウは気づいてない。自分が剱都の名前を忘れたことに。しかし、もしかしたら忘れてしまったと思う恐怖に体を抱え、震えてしまった。
「…ちっ」
「剱都!」
今までに見たことのない彼の弱気に剱都はひとつ舌打ちをするとユウに近づいた。一体何をするのか、剱都はリーダーとしては自他ともに認めるほどに優秀で仲間のことを第一に考えて行動する。
だが、その物言いはどこかストレートすぎるのだ。今のユウの心は不安定すぎるガラス細工と同じ、触れ方を間違えたら立ち直れなくなるのだ。
「ユウ」
「…『羽黒』……ッ…!!」
瞳に涙を溜めて、顔を上げたユウ。その呼び名にどこかこそばい気持ちがある剱都は「腕を出せ」と言った。
「腕…?こんな感じ…?」
「違う、右腕だ」
デュエルディスクをしてる左腕を差し出したが、剱都は右腕の方を持った。一体何をするのかユウもわからなかったが、剱都はポケットの中から油性ペンを取り出すと何かをそこに書いた。
「えっ、『羽黒』、何を…」
「『剱都』だ、ったく…こんなクソみたいな試練に惑わされてるんじゃねぇよ」
そう言って剱都は「これでよし」と書くのをやめた。そこにははっきりとした文字で『羽黒剱都』と書かれていた。
「おい、ユウ、この万丈目サンダーを忘れるとはいい度胸だな!」
「えっ、あっ!」
剱都からペンを奪った万丈目は同じように『万丈目準』とユウの腕に書いた。そう、そうだ、この人は仲間のはずだとユウは本能的に思った。
「ユウ、お前が忘れても俺たちはお前を忘れたわけじゃない。万が一忘れたって言うなら思い出させてやるよ」
「思い出させてやるって…どうやって…」
「そりゃ、ぶん殴ってでもな」
そう言いながら、十代やシゲル達も自分たちの名前をユウの腕に書き込んだ。さながら、骨折したギブスに落書きをするようなものだがユウはその名前をジッと見つめていた。
「ユウ、辛いかもしれねぇし戦いたくないのかもしれない。けどな、お前の覚悟はその程度だったのか?」
「はg…剱都…」
一瞬、また苗字で呼びかけたがすぐに言い直したユウ。そして剱都の横では心配そうにユウを見つめる響がいた。
「姫野椿を助けたい、そう願っていたんじゃねぇか」
「ツバキ…!」
その時、一瞬だがエルの瞳が揺れたのにレイは気づいた。しかし、ユウは剱都の言葉に奮い立たされたのか、涙が溜まっていた目元を拭った。
「うん、そうだ…立ち止まれないんだ…必ず、みんなでまた一緒になるために…!!」
「…あ、ユウ。お前のエクストラデッキ…」
十代が気づいた、ユウのエクストラのカードが光っていた。取り出してみるとジェネックス大会決勝トーナメントの前日とほぼ同じ構築で入れた一枚だった。
その光が消えるとそこにはあのカードが描かれていた。
「……うん、そうだ。ごめん、みんな…」
「手間かけやがって…」
ユウの言葉に万丈目が文句を口にするが、立ち直ったのに満更でもないようだった。
「待たせたね、エル」
「…試練の恐怖が消えたわけじゃないのに立ち向かう…いえ、疑うのは愚問でしたね。貴方はそういう人だった」
そう言うとエルは静かにエンド宣言をした。
エル
LP4000 手札3枚
サリエル/ATK2100
ダグラの剣 ロスト・エデン
聖和の塔―コスモ・タワー―
ユウ「とうとうボクの最後の試練か…」
シゲル「にしても今回も随分遅れたな」
全部書き上げてたら遅くなった…ついでにデュエルは3話構成になった。
紫苑「長いですね」
そしてアンゲロス編も残り3話ってところかな?いまデュエルの後の章締めを書いてる。
最初はガギエル戦…っていうのかな
釼都「あいつはアンゲロスじゃないのか?」
天属ではあるけどアンゲロスじゃない。まあ区別するとするなら天属は種族、アンゲロスは戦士の名称みたいなもの。
使用デッキは【海皇】、とはいえ、彼自身デッキを使いこなせてないです。
そして次々に集まる仲間たち
釼都「やっと集まってこれたな」
ちなみに最初の段階では万丈目はリタイアしていなかったんだけどやっぱり全員集合かなということでザフキに連れてこられました。
シゲル「ってか、俺の格好普通に考えておかしいだろ…」
とはいえ、着替えもないから仕方ないね
最後に最後のアンゲロス『アリエル・セラフィ』とのデュエル。
紫苑「なんですか、あのデッキ…完全にオリジナルシリーズじゃないですか…」
ラビエル、クリア、優介と4人目のボス戦。今思ったら既存シリーズにオリジナルか、オリジナルシリーズしかない…
使用デッキは【アンゲロス】
その名のとおりアンゲロスのメンバーのカードが入っているデッキです。細かいことは次回判明するのでその時に
さて、今年の投稿ですが予定では残り2話でVSエルが終わるのが2015年の投稿となりそうです。
ユウ「アンゲロス編で1年かかったね…」
また部署転属で仕事に慣れなくて執筆できない時期があったからね…
さて、次回もお楽しみに!