遊戯王GX~ノーバディ・レコード~   作:銀猫

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turn11 OverKill? そもそもこれは決闘じゃない

制裁タッグから5日後――

その間に万丈目と三沢が勝負し、万丈目が人知れず学園から去った。

 

ユウ、シゲル、ツバキ、十代、翔、明日香、隼人は学園の中を探したが見つからず、半ばあきらめていた。

 

そして本日はなぜか体育の授業でテニスをしていた。

愚痴を言いながらも生徒達はテニスをしている。

 

 

 

「えい!」

「はぁ!!」

「きゃ!」

 

 

なぜ明日香とツバキが打ち合っている。体格的に見て互角なのはおかしい。ちなみに体育の教官は――

 

 

「次!!」

「は、はい!!」

 

 

  なぜピンク髪のポニーテールの先生が素人に対して

 

         思いっきりスマッシュをしている?

 

剛速球ともう呼べるスピードで飛ぶボールを打ち返せる生徒はほぼいない。

 

 

 

「すごいな……」

「そうだね…所であの先生は誰?」

 

ダブルスでタッグを組んでいた三沢とユウが一息つきながらその先生を見ていた。

ちなみに基本的に男子のタッグはルームメイトだがシゲルは2週間ほどずっと車椅子に乗っていたため体力が落ちていた。そのためリハビリで体育の教官と簡単な筋力トレーニングをしている。

 

イエローは基本一人部屋のため、ユウと三沢が組んでいるというわけだ。

 

 

「保険医のシャマル先生と同時期にこの学園に来た…確か…シグナム先生だったか…?元々は剣道の道場の師範だったが臨時で呼ばれたらしい」

 

「へぇ…詳しいですね…もしかして…」

 

「なっ!ば、馬鹿を言うな…!!」

 

「そこ!!無駄口をたたく前に体を動かせ!!」

 

「「は、はい!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその後、翔とダブルスを組んでいた十代の打ち返したボールが隣のコートの明日香に向かっていた。

だがそれを防いだ奴――言わずと知れた松岡●三ばりに熱い男――綾小路 ミツルだ。

 

 

 

そしてその防いだボールがクロノスの顔面に当たり、そこから十代が怒られてテニス部への一日体験入部となってしまった。

 

 

ちなみになぜかその手伝いをユウがすることになった。

 

普通に考えて翔じゃねぇ?と思うのだが理由は不明だ。

 

 

「てや!!」

「はっ!!」

「甘い!!」

「うわっ!!」

 

十代と綾小路が打ち合っているのだが素人VSテニス部なので、どちらが強いのかすぐにわかる。ちなみにユウは転がっているボールを拾って籠に入れている。

 

 

「立て!!これしきの事で倒れてどうする!!本当の試合はもっときついんだ!!今頑張らなくていつ頑張るんだ!!」

「…って言われてもな…俺はテニス部じゃないんだ!!」

 

 

と十代は愚痴っていると綾小路は籠の中のボールをちらりと見た。

目算でボールの数を数えると一つ手に取った。

 

 

「これで最後だ!!あと50球!!」

「50!?」

「どうだ!元気が出てきただろう!!その元気は明日へのエネルギーとなる!!」

 

 

―30分後―

 

 

「お、終わった…」

「お疲れ様」

 

クタクタになった十代にユウがスポーツドリンクを渡していると離れた位置に明日香、ツバキ、翔、ジュンコ、ももえが立っていた。すると明日香が綾小路の元へ――

 

 

「あ、明日香君!!いや~僕に会いに来て…」

「十代、話があるんだけど」

 

 

綾小路をスルーして十代の元へ行った。ユウは十代からドリンクを受け取ると、周りに落ちていたボールを拾い始めた。すると突然――

 

「離れたまえ明日香くん!!あまりこういう事は言いたくないが。明日香くん、オベリスクブルーの妖精のような君にオシリスレッドの彼は似合わない!明日香くん、君にはこのボクのような男が相応しい!!さあ、悪いことは言わない。早くその二人の傍から離れたまえ!!」

 

「………………(どうしたんだろう?)」

 

 

そしてなぜか明日香を賭けて十代と綾小路が勝負することになった。

あまり恋心というものを理解していないユウは綾小路の嫉妬心がわからなかった。

 

ユウは一通りボールを拾うとコートサイドにいたツバキの横に行った。

 

 

「なんでこうなるのかな?」

 

「う~ん…分かることは、あの人ものすごく勘違いしてるってことだね」

 

 

ツバキの言葉に他の5人が頷いた。

そしてデュエルすることになるのだが――「勝った方が明日香のフィアンセ」ということになった。それにユウとツバキが首を傾げてももえの方を向いた。

 

「ももえさん、フィアンセって何ですか?」

「あら?」

「あんた達そんな事も知らないの…」

 

ももえはなんて言ったらいいのか分からず、ジュンコは呆れていた。ちなみに翔は十代の応援で質問を聞いていなかった。

 

 

 

―20分後―

 

「フェザーマンの攻撃!!フェザーショット3連発!!」

「うわぁぁああぁ!!!!」

 

 

ラストターンで引いたカード、フェザーショットの効果でやはりというべきか、強すぎる引きで十代が勝った。

 

 

「なにしてんだ?これ」

 

「あ、シゲル君」

 

 

十代がデュエル後の言葉を言ってると同時にリハビリを終えたシゲルが普通に歩いてきた。

 

 

「なんか知らないけど…明日香さんのフィアンセを賭けて勝負しろって」

 

「あの人が…所でフィアンセってなんなの?」

 

 

シゲルの問いに翔とツバキが答えた。すると次はユウが聞いてきた。それにシゲルはため息をつきながら頭を抱えた。

 

 

「ユウ、次はフランス語の勉強でもするか?ボンジュール並に有名な言葉だぞ」

 

「ボンジュール?」

 

「……それは『こんにちは』とかの挨拶だ。フィアンセは…」

 

 

シゲルの言葉に今度はツバキが首を傾げた。と、負けて悔しいのか綾小路が見ていた泣きながら走ってきた――

 

 

「ぼ、僕が負けるなんて…うわぁああぁぁあぁ!!!!!」

「きゃ!!」

 

 

そして前を見ていなかったのかツバキと激突してしまい、ツバキは尻もちをついてしまった。それに気づいた綾小路は先程の絶叫はどこへやら――

 

 

「おや、すいません可憐なお嬢さん。僕とした事が君の様な綺麗な人を見失っていたようです」

 

「あ、あの…え…その…」

 

 

人見知りのツバキからすればいきなりこんなことを言われたら怯えてしまう。だがそれを知ってか知らずか――いや、知らない綾小路はツバキに詰め寄った。

 

 

「これから僕と一緒にお茶でもしませんか?」

 

「あ…の…え…」

 

「どうし、あ、そうか。僕の美しさに見とれているんだ」

 

 

完全に勘違いしてる。するとツバキが震えていた。その姿を見たユウは少しムカとしていたが、ジュンコが綾小路につかかってきた。

 

 

「ちょっと!!ツバキ怖がってるじゃないの!!」

 

「ツバキ…なるほど、ツバキと言うのか。美しい名前だね」

 

 

ジュンコの言葉をスルーした綾小路は怯えているツバキに更に詰め寄ってきた。

それを見た――

 

 

「おい」

 

 

――ユウの雰囲気が――

 

 

「ツバキから離れろ変態」

 

 

――処刑モード(命名:シゲル)へと――

 

 

「なっ!?僕が変態だと!!君は一体何を言っている!!」

 

 

「嫌がるツバキに無理やり迫ってる下衆(ゲス)だろ?サッサと離れろ」

 

 

 

「「「「「…いやいやいやいや、お前はそんな言葉使いではないだろ!!」」」」」」

 

 

明らかに万丈目の時とは違うぐらいキレているユウは完全に別人だった。

ルームメイトであるシゲルから見たら完全にユウではない、ユウの姿をした誰かだった。

 

 

「あ、明日香さん。これは一体…?」

 

「ユウがキレると…別人になるんだけど…」

 

 

明日香がももえとジュンコに簡単に説明をしていた。

一方なぜかツバキは安心していた。

 

 

理由?

 

         好きな人(ユウ)に守られているから。

 

 

「ぐぬぬぬ…だったら僕と勝負しろ!!勝った方がツバキ君のフィアンセだ!!」

 

「いいだろう。だがあんたには…『地獄』を見せてやる」

 

 

 

「…なあ、翔…ユウから…黒い何か…見えるけど俺がおかしいのか…?」

 

「兄貴…僕も見えるッス…」

 

 

6人(ツバキ以外)はユウの周囲に黒い瘴気が漂っているのが見えた。

ツバキ?なぜかユウがツバキにその瘴気を行かない様にして放出しているからだ。

 

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

―ユウVS綾小路―

 

「僕の「俺のターン!!」なっ…」

 

 

ユウが綾小路のターン開始宣言に被せてカードを引いた。更にいま明らかに「俺」と言った――

 

「なあ、シゲル…」

「どうした?」

「あの綾小路って人…」

「終わったわね」

「……ああ」

 

以前のデュエル(VS万丈目)の勝負を知っている4人はそう言っていた。

 

 

「あの…」

 

「終わったって…?」

 

事情を知らない2人は何のことかさっぱりだった。それにシゲルは見ていたら分かると言った。

 

 

「永続魔法魂吸収を発動!!カードが除外されるたびにライフを500回復する!!カードを3枚伏せてウォーム・ワームを守備表示で召喚!!ターン終了!!」

 

 

ウォーム・ワーム/DEF1400

 

フィールドに幼虫のような虫が現れた。だが、ユウのスピリットデッキにそんなカードは入っていない。そして魂吸収、それは明らかに万丈目を圧倒した『異次元デッキ』のキーカードだ。

 

 

ユウ

LP4000 手札1枚

ウォーム・ワーム/DEF400

魂吸収 伏せカード3枚

 

―綾小路のターン―

 

「は、はは…粋がってた割には慎重だな…僕のターン!!僕は魔法カードサービスエースを発動!!手札のカードを一枚選び、相手はそのカードの種類を宣言する!!当たった場合はそのカードを墓地へ、外れた場合は除外し1500ポイントダメージを与える!!」

 

 

サービスエース

通常魔法

自分の手札からこのカード以外のカードを1枚選択し、

相手にそのカードの種類を当てさせる。

当たった場合はそのカードを破壊する。

ハズレの場合はそのカードをゲームから除外し、

相手に1500ポイントのダメージを与える。

 

 

「このカードh「モンスター」…メカ・サンダーボール…当たりだ…墓地へ」

「だがサービスエースにチェーンして永続罠、マクロコスモスを発動!!墓地へ送られるカードは全て除外される!!そしてサービスエースとメカ・サンダーボールは除外される!!さらに魂吸収の効果でライフを1000回復する!!」

 

ユウ/LP4000→5000

 

 

「クッ…手札から猛攻のビックサーバーを召喚!!猛攻のビックサーバーは1ターンに2回攻撃することができる!!」

 

 

猛攻のビックサーバー

効果モンスター

星3/炎属性/戦士族/ATK1500/DEF800

このモンスターは1ターンに2回攻撃することできる。

 

 

フィールドにはテニスラケットを何故か2つ持ってるテニス選手が現れた。

 

猛攻のビックサーバー/ATK1500

 

 

「バトル!!猛攻のビックサーバーでウォーム・ワームへ攻撃!!灼熱サーブ!!」

 

 

猛攻のビックサーバが打ち出した炎のサーブでウォーム・ワームは燃え尽きた。だがそれがユウの狙いだ。

 

 

「ウォーム・ワームの効果!!破壊されたウォーム・ワームは相手のデッキから3枚のカードを墓地へ捨てさせる、さらにマクロコスモスの効果で除外、魂吸収の効果でライフを回復!!」

 

ユウ/LP5000→7000

 

攻撃を受けたはずなのに更にライフが多くなっていた。普通ではありえない事をするデッキ――それがユウの『異次元デッキ』の真骨頂だ。

 

 

「クッ…だが、2回目の攻撃が残ってるぞ!!灼熱レシーブ!!」

「罠カード、ガード・ブロック!戦闘ダメージを0にし、カードを1枚ドローする!!」

 

ユウ/LP7000→7500

 

 

「僕はカードを伏せてターン終了!!」

 

 

綾小路

LP4000 手札2枚

猛攻のビックサーバー/ATK1500

伏せカード1枚

 

―ユウのターン―

 

「俺のターン!!闇の誘惑を発動!!カードを2枚ドローし、闇属性モンスター冥府の使者 ゴーズをゲームから除外!!魂吸収の効果でライフ回復!!」

 

 

ユウ/LP7500→8500

 

「さらに魔法カード手札抹殺を発動!!お互いの手札をすべて捨て、捨てた数だけドローする!!捨てられるカードは除外され、更にライフを回復!!」

 

「クッ…」

 

 

ユウ/LP8500→11500

 

「ゴブリンのやりくり上手を発動!!一枚ドローし、その後手札のカード一枚をデッキの一番下へ送る!!

カオス・エンドを発動!!自分のゲームから除外されているカードが7枚以上ある時、フィールド上のモンスター全てを破壊する!!」

 

「なんだと!?」

 

 

空に開いた時空の裂け目に猛攻のビックサーバーは吸い込まれていった。

 

 

ユウ/LP11500→13000

 

 

「カードを3枚伏せてターン終了!!」

 

ユウ

LP13000 手札0枚

モンスター無し

魂吸収 マクロコスモス 伏せカード3枚

 

 

―綾小路のターン―

 

13000、普通のライフから3倍以上のライフに綾小路がげっそりしていた。一体どれだけの攻撃を行えば勝てるのか。

 

「ぼ、僕のターン!!僕は最強のビックサーバーを召喚!!」

 

最強のビックサーバー/ATK0

 

今度は真っ赤なラケットを持って帽子を深くかぶっている選手が現れた。

 

 

「更に装備カード、伝説のラケットを装備!!このカードはビックサーバーのみ装備可能!!モンスターを破壊した時、墓地のエースと名のついたカードを手札に加える…が、墓地にカードは無い」

 

「意味無いんじゃ…」

 

 

伝説のラケットの効果を聞いた翔はそう呟いたが、綾小路の狙いは別にあった。

 

 

「最強のビックサーバーの効果発動!!伝説のラケットが装備されている時、手札のスマッシュエースを捨てることで攻撃力を2400ポイントアップさせる!!」

 

 

伝説のラケット

装備魔法

フィールド上の「ビックサーバー」と名のついたモンスターを装備することができる。

装備モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、

墓地の「サービス」と名のつく通常魔法を1枚手札に加えることができる。

 

 

最強のビックサーバー

効果モンスター

星3/光属性/戦士族/ATK 0/DEF 0

このモンスターは戦闘では破壊されない。

このカードに「伝説のラケット」が装備されているとき、

手札の「スマッシュエース」を捨てることでこのカードの攻撃力を

次の自分のスタンバイフェイズまで2400にする。

 

最強のビックサーバー/ATK0→2400

 

ユウ/LP13000→13500

 

「バトル!!最強のビックサーバーで直接攻撃!!スマッシュアタック!!」

 

 

最強のビックサーバーの打ったボールが真っ直ぐユウに向かっていた。

だがその前にユウの伏せていたカードがオープンした。

 

 

「罠カードパワー・ウォール!!ダメージ計算時、デッキの上から墓地にカードを任意の枚数墓地へ送りダメージを1枚につき100減らす!!24枚のカードを墓地へ!!」

 

パワー・ウォール

通常罠

ダメージ計算時に発動する事ができる。

自分のデッキの上から任意の枚数分墓地へ送る事で、

自分が受けるダメージを墓地に送ったカードの枚数×100ポイント少なくする。

 

「これ以上ライフを回復されてたまるか!!伏せカードサイクロン!!魂吸収を破壊する!!」

 

 

コートに吹いた突風で魂吸収は破壊された、が、シゲルと明日香は綾小路のプレイングミスに気付いていた。

 

 

「あの綾小路ってやつ…本当にブルーなのか…」

 

「どうかしらね…あんなプレイングミスをするなんて…」

 

「「「「「え?」」」」」

 

 

 

どこがプレイングミスなのか分からない5人は同時に呆けた声を上げてしまった。

するとシゲルはユウの場のあるカードを指さした。それは永続罠――

 

 

 

 

「なんでマクロコスモスを破壊しなかったんだ?」

「「「「「あっ!」」」」」

 

 

そう、マクロコスモスを破壊すれば回復することも、除外する事も出来なくなるのに、なぜそうしなかったのか――

 

 

「これで君のデッキは残り1枚!!他のカードは除外され、更に僕の場に2400の最強のビックサーバーがいる!!」

 

 

確かにユウの墓地は0になり、死者蘇生等の墓地蘇生も不可能になるがユウのデッキは『異次元』デッキだ。そんな墓地蘇生のカードが入っている可能性は低かった。

第一『異次元デッキ』は除外されてるカードが増えれば増えるほど強く――

 

「これでツバキ君は僕のモノだ!!」

 

 

綾小路の言葉――それがユウを完全に切れさせる言葉だった――

 

 

「おい下衆」

 

「下衆って…僕は綾小路だ!!いい加減人の名前を「じゃあお前は人の気持ちを知れ」えっ!?」

 

「ツバキが自分のモノ…?ツバキの気持ちも知らずによくそんなこと言えるな…ツバキ気持ちはお前のモノか?俺のモノか?違う…ツバキの気持ちはツバキのモノだ!!!人の気持ちを知らないお前を俺は許さない!!

 

俺のターン!!」

 

綾小路

LP4000 手札0枚

最強のビックサーバー/ATK2400

伝説のラケット

 

 

そう言ってユウは、最後のカードを引いた。ふと、その時翔があることを思い出した。

 

「そういえば…ユウ君のデッキの一番下のカードって…ゴブリンのやりくり上手で戻したカードっすよね…?」

 

「あ、そういえば…じゃあ、あのカード…」

 

「あいつの…勝利への鍵だ」

 

 

ゴブリンのやりくり上手で一番下に戻したカード。ユウが何も考えずにデッキの一番下に戻す訳は無い。そして、除外された36枚のカード――

 

 

「紅蓮魔獣 ダ・イーザを攻撃表示で召喚!!」

 

ダ・イーザ/ATK ?

 

 

フィールドに真っ赤な魔獣が現れた。だが、問題はその攻撃力が決まってないことだ。一体どういう効果なのかツバキはじっとダ・イーザを見ているとシゲルが目を塞いだ。

 

突然の事にツバキは驚いているがシゲルは大きなため息をついた。

 

 

「え、シゲル?」

「こっから先…見ない方いいぞ」

 

 

シゲルは静かにそう言った。前にシゲルは制裁タッグデュエル用のデッキ制作時に一度『異次元デッキ』を見たことがある。そして、ダ・イーザの効果は――

 

 

「除外されているカード一枚につき攻撃力と守備力を400ポイントアップする!!」

「……え?除外されているカード……36枚…!?」

 

 

簡単に説明をすると除外されているカード数36×400=(攻撃力)となる。

つまり…

 

ダ・イーザ/ATK?→14400

 

 

 

「「「「「「攻撃力14400ぅぅぅぅぅ!!!!????」」」」」」

「消えろ…ダ・イーザで最強のビックサーバーに攻撃!!紅蓮滅殺炎!!」

 

 

ダ・イーザの吐いた強力な炎に包まれた最強のビックサーバーは苦しそうに悲鳴を上げた。戦闘破壊はできなくても、戦闘ダメージは通る――先日のタッグでもそうだった。

 

「うわぁああぁぁぁあぁぁあぁああぁっぁあぁ!!!!!!!!!」

 

 

ダ・イーザの炎に包まれた綾小路は拷問にあったあのように叫んでいる。

 

 

 

 

綾小路/LP4000→-8000

 

 

え?なんでいつもなら表示しない?を出してるのかって?それは――

 

 

 

「伏せカードD.D.ダイナマイトを発動!!除外されている相手カード一枚につき300ポイントダメージを与える。計10枚…3000ポイントのダメージ!!」

 

「なぁ!?僕のライフはもううわあああああああああああああぁあああぁ!!!!!!」

 

綾小路/LP-8000→-11000

 

 

 

 

――オーバーキルをする――

 

 

「もう一枚のD.D.ダイナマイト発動!!3000ポイントのダメージ」

 

「もうやめあああああああああああああぁあぁあぁぁああぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

綾小路/LP-11000→-14000

 

―以外に何かあるだろうか?(by処刑モードのユウ)―

 

 

「……始る時の意味がなんとなく分かりました」

 

「あたしも…あの子を怒らせるのだけはできない…」

 

 

ももえとジュンコはそう言っていた。ちなみにツバキはずっと目隠しをされていて声だけが聞こえていた。

もうデュエルは終わったからシゲルが手をどかして初めてみたのは立体映像(ソリッド・ヴィジョン)なのに全身真っ黒に焼けている綾小路だった。

 

 

「……シゲル」

 

「…なんだ?」

 

「……目隠し…ありがとう」

 

 

ツバキは素直にそうお礼を言った。すると良い笑顔のユウが戻ってきた。どうやら通常モードに戻ったらしくニコニコしてる、と言うかスッキリしていた。

 

「ただいま~」

 

「お、おかえりっす…」

 

「おう…」

 

 

すると思い出したようにユウがシゲルに聞いてきた。

 

 

「そういえば…フィアンセってなんなの?」

 

「フィアンセの意味は……婚約者、許嫁…」

 

「「……え?」」

 

 

シゲルの言葉にユウとツバキは聞き返した。明らかにちょっとした爆弾発言だろう。

 

 

 

「まぁ、簡単に言うと『好きな人』みたいなことだ」

 

「「…………………………」」

 

 

分かりやすく言ったシゲルの言葉にユウとツバキは互いに互いの顔を見て――

 

 

「「……………………………(ボン!!)ふにゅ~……」」

 

 

――頭の上が爆発した。

 

 

その後他の6人は頭から湯気を出してる2人を急いで保健室へ連れて行った。

少し熱があるが心配無いとのことだった。その後は十代がユウを背負い、明日香がツバキを背負って其々の寮へと戻った。

 

(なぜシゲルが背負って無いのかというと、いまだに右足を引きずっていたので背負うことができないからだ。)

 

 

ちなみにその後、コートの見回りに来たシグナムが黒焦げで気を失っていた綾小路を見つけた。




ユウ「・・・・・・・・・///」
ツバキ「・・・・・・・・・///」
シゲル「おい、これどうするんだ?」
うん、ほっとこう。

シゲル「あの綾小路ってのは誰なんだ?」
アニメの一発キャラ。ほかにも一発キャラは多くいるけど恋愛話でちょっかいかけるやつとしたらコイツしかいないからね。
まあ、見てわかるとおりの馬鹿です。
シゲル「・・・・・」

そして新たな人物シグナム
シゲル「体育教官だが…なんだかキナ臭いな」
常人じゃないスピードでレシーブするからね。身体能力はすごいよ。
ちょうど体育のときの話だったから出しやすかった。

シゲル「で、あの2人はいつ元に戻るんだ?」
(´∀`)今回はこのまま。お互いを意識した話を次回お楽しみに!
シゲル「…………(なんか俺、苦労しそうな立ち位置にいる気がする)」

次回予告
お互いのことを意識し始めたユウとツバキ。だが、奥手な二人はそこから踏み出せないでいた。
そんな時に襲来するのは『ArmyWorks社』総裁にして高校生の『羽黒剣都』だった。
彼の目的は――『お嬢様』?

やがて目覚める新たな力とは?

次回 turn12 本当の気持ち 最強の執事さん? VS墓地獣
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