遊戯王GX~ノーバディ・レコード~   作:銀猫

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ダークネスの侵略を退けたデュエルアカデミア。
だが、そこには破滅の光の意志、ルーラーが現れた。

疲弊しきった一同に変わってユウの救出に成功したノーバディがルーラーとの闘いに挑む。

底知れぬ強者相手にノーバディは5人全員でのデュエルを仕掛けた。




turn113 チームの戦い

アカデミア校舎前、十代、エド、優介の3人がダークネスと戦い、囚われた人を解放した場所。

 

 

今そこで敵対してるのはチームの中心人物のユウを筆頭にノーバディの5人が並び、そして異様な雰囲気を纏わせているルーラーだった。

 

 

5人がアカデミアで愛用してる自らのパーソナルカラーのデュエルディスクを起動する一方、ニコニコしてるルーラーが空中に5枚のカードを浮かべた。

 

どうやら以前の斎王と同じようにデュエルディスクを使わないようだった。

 

 

「さすがに多人数が相手じゃ後攻に回るのは不公平すぎる、先行は僕、その後は君たちが順番にターンを迎え最初のターンは誰も攻撃できない。あとは全員のライフは4000ってのはどうかな?」

 

「構わねよ」

 

 

シゲルの言葉に「ありがとうね」と優しく微笑むルーラーはまるで近所の優しいお兄さんというような感じだった。

 

 

―ルーラーのターン―

 

 

「僕のターン、うーん、先行もらってもこの手札かぁ…じゃあカードを4枚伏せてターンを終了」

 

 

「なに?」

 

 

ルーラー

LP4000 手札1枚

モンスターなし

伏せカード4枚

 

モンスターもなし、伏せカードが4枚。デッキの特徴がわからないとはいえ、ここまで極端な戦術など見たことがない。

 

 

―ユウのターン―

 

 

「一番最初はボクから行くよ、ドロー!」

 

 

全員最初のターンに攻撃攻撃はできない、それでも先手を取ることはできる。

 

 

「手札からスピリットモンスター和魂を召喚!!」

 

 

和魂/ATK800

 

 

「効果でもう一度スピリットモンスターを召喚することができる、和魂をリリースして鳳凰をアドバンス召喚!!」

 

 

鳳凰/ATK2100

 

フィールドに綺麗な鳥が羽ばたいた。子のモンスターの効果、ルーラーの盤面だと最高の一手だった。

 

「和魂の効果で墓地に送られたときフィールドにスピリットがいるとカードをドロー、さらに鳳凰の効果で相手のセットされた魔法・罠をすべて破壊する!!」

 

 

「よしっ、これで相手のフィールドは丸裸だ!!」

 

「…いや…」

 

 

ギャラリーで喜ぶ万丈目だが、ジュードはルーラーの戦法を見る限り一筋縄でいかないのがわかる。シゲルやジュードがやるブラフ戦術にそっくりなのだ。

 

「なら発動しよう。リバース罠ルーラー・コマンドとコスモス・コマンドを2枚ずつ発動!!」

 

「4枚全て!?」

 

 

なんとルーラーの伏せていた4枚のカードはすべてフリーチェーンのカードのようだ。

だが、両方とも聞き覚えのないカードだ。

 

 

「この効果でエクストラデッキのシンクロモンスターのレベルと同じモンスターをエクストラデッキから数除外して特殊召喚する、僕はエクストラデッキの光属性レモンスターを4体、闇属性モンスターを4体除外する」

 

 

ルーラー・コマンド

通常罠

自分フィールドにモンスターが存在しない場合発動できる。

(1)エクストラデッキの光属性Sモンスターを1体選択する。そのモンスターと同じレベルになるように選択したモンスター以外のレベル10以上の光属性モンスターをエクストラデッキから裏側で除外して選択したモンスターを特殊召喚する。

 

コスモス・コマンド

通常罠

自分フィールドにモンスターが存在しない場合発動できる。

(1)エクストラデッキの闇属性Sモンスターを1体選択する。そのモンスターと同じレベルになるように選択したモンスター以外のレベル10以上の闇属性モンスターをエクストラデッキから裏側で除外して選択したモンスターを特殊召喚する。

 

 

「エクストラデッキから8枚のカードを除外した!?」

 

 

8枚のカードがルーラーのエクストラから除外されるとそれが4つの組に分かれた。

それぞれがルーラーのフィールドでモンスターを形成した。

 

 

「シンクロ召喚、ヌル、ニエ!!」

 

 

ルーラーのフィールドに並んだのは――モンスターとは形容しがたいなにかだった。

 

 

「なんだ…あれ…」

 

 

十代が呆然というのも無理はない。人型を象ったそれは、ただの光の塊だった。顔も特徴も持たないモンスターたち。

まるでその姿は――

 

 

「…クリア…!?」

 

 

人の悪意より生まれた存在、クリア。それと同じだった。

 

 

ヌル/ATK0/☆2

ヌル/ATK0/☆2

ニエ/ATK0/☆2

ニエ/ATK0/☆2

 

 

「残念ながらこのカードで召喚したモンスターは効果を使えない…まあ、最もこのモンスターたちは効果を持たないけどね」

 

「効果を持たないシンクロモンスター…?」

 

「(なぜわざわざ…攻撃力も効果を持たないモンスターを出す意味…)」

 

「(何かある、あのモンスターを並べる意味…)」

 

 

見守るアカデミア生徒はルーラーの行動に困惑しているが、対峙する5人はそれに一層気を引き締めた。

 

 

「…ボクは手札からスピリット・ソウルの効果でこのカードを捨ててデッキからスピリット・フィールドを手札に加えて発動!!これでスピリットは手札に戻らない、ターンエンド!!」

 

 

ユウ

LP4000 手札4枚

鳳凰/ATK2100

伏せカードなし

スピリット・フィールド

 

―紫苑のターン―

 

「次は私が行きます、ドロー!!E・HEROブレイズマンを召喚、効果でデッキから融合をサーチして発動!!フィールドのブレイズマンと手札のシャドーミストを融合、エスクリダオ!!」

 

エスクリダオ/ATK2500→2700

 

フィールドに現れたのは墓地のHEROだけ攻撃力がアップするモンスター。現状では非常に強力なモンスターだ。

 

 

「素材となったシャドーミストの効果でシンクロンを手札に、ターンエンド!」

 

 

紫苑

LP4000 手札5枚

エスクリダオ/ATK2700

伏せカード無し

 

 

―シゲルのターン―

 

「俺のターン、ドロー!!レッド・リゾネーターを召喚!!」

 

 

レッド・リゾネーター/ATK600

 

 

シゲルフィールドには赤い悪魔が召喚され、その持っていた音叉を鳴らした。

 

「レッド・リゾネーターは召喚に成功すると手札のレベル4以下のモンスターを特殊召喚できる、効果で手札の剣闘トラケスを召喚!!」

 

トラケス/ATK1400

 

 

「レベル3のトラケスにレベル2のレッド・リゾネーターをチューニング!!

獣の魂を守りし者よ、今を生きる者達を滅びから守りたまえ!!」

 

☆3 + ☆2 = ☆5

 

 

「シンクロ召喚、剣闘獣ガイア・ヘッド!!」

 

ガイア・ヘッド/DEF2100

 

 

紫苑とは対象的にシゲルの戦術は守りで始まった。だが剣闘獣では相手の動きに合わせて戦術を変えるがルーラーの戦術がわからない以上はこうするしかなかった。

 

「カードを伏せてターンエンド」

 

シゲル

LP4000 手札3枚

ガイア・ヘッド/DEF2100

伏せカード1枚

 

―剱都のターン―

 

「次は俺が行くぜ。ドロー!!マシンナーズ・ギアフレームを召喚、効果でデッキからマシンナーズ・フォートレスを手札に加える!!」

 

マシンナーズ・ギアフレーム/ATK1800

 

 

「手札のフォートレスとメガフォームを墓地に送りフォートレスを召喚だ!!」

 

フォートレス/ATK2500

 

 

フィールドに並んだ機械兵達。剱都の戦術も相手を圧倒する後手の戦術だ。最初のターンに攻撃できないこのルールでは紫苑と同じように強力モンスターを並べるぐらいしかできない。

 

「さらにフォートレスにギアフレームをユニオンするぜ、ターンエンド!!」

 

 

剱都

LP4000 手札4枚

マシンナーズ・フォートレス/ATK2500

ギアフレーム

 

 

―ツバキのターン―

 

「最後は私、ドロー!!光神化を発動、手札からアンゲロス・ライブラリアン-サリエルを召喚する!!」

 

 

サリエル/ATK1600→800

 

 

攻撃力を半分に特殊召喚されたのはかつてシゲルと戦ったアンゲロスの一人だった。

 

 

「効果でカードを1枚ドロー、さらにアンゲロス・スピリット-ファヌエルを召喚!!」

 

 

ファヌエル/ATK1200

 

ツバキのフィールドにいつか見た、過去のアンゲロスの映像で見た天使が舞い降りた。

 

 

「レベル4のサリエルにレベル3のファヌエルをチューニング!!

調和を齎す天使よ、争いを求めし者に裁きの光を与えよ!」

 

☆4 + ☆3 =☆7

 

 

「シンクロ召喚、アンゲロス・バランサー-メタトロン!!」

 

 

メタトロン/ATK2700

 

今度は大天使の名を宿す天使だ。ダークネスを封印するときの映像で見た中にいた天使だった。

 

「アンゲロス・バランサー-メタトロンの効果、1ターンに1度手札の天使族モンスターを相手に見せて同じレベルのモンスターを手札に加えることができる、手札のレベル3のルヒエルを見せてクリエイト・リゾネーターを手札に!」

 

アンゲロス・バランサー-メタトロン

シンクロモンスター

☆7/光属性/天使族/ATK2700/DEF2000

「アンゲロス」チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

(1)1ターンに1度、手札の天使族モンスターを相手に見せて発動する。同じレベルのモンスターをデッキから手札に加える。

(2)このモンスターは効果で破壊されない。

 

 

「ターンエンド!」

 

ツバキ

LP4000 手札5枚

メタトロン/ATK2700

伏せカードなし

 

 

―ルーラーのターン―

 

「僕のターン、ドロー。さて…さっきからこのモンスターを召喚する意味、理解できないでいたよね?」

 

「っ…」

 

 

まるで講義をする教師のように提唱するルーラー。

だが確かに、エクストラのモンスターを除外してまで出すモンスターとは思えない。

 

つまり、ルーラーの狙いはこのモンスターで何かをするということだ。

 

 

 

「その答え合わせと行こうか。魔法カード、クロス・ロードを発動!!」

 

「あれは、ユウがチーム戦で使ったカード!!」

 

 

かつてカイザー率いるチームGXとの戦いでユウが使ったカードだ。

 

その効果はフィールドにシンクロモンスターが3体以上いればエクストラからもう一体特殊召喚することができる。そしてフィールドには効果を持たないとは言え4体のシンクロモンスターがいる。

 

 

「僕はエクストラデッキより、光の先導者を召喚する」

 

光の先導者/ATK0/☆4

 

 

呼び出されたのはヌルやニエと同じ光の集合体だった。

 

 

「また攻撃力が0…それにクロス・ロードを使ったらそのモンスターは効果をつかえない…」

 

「フィールドに攻撃力0のシンクロモンスターを並べた…?」

 

 

ツバキが疑問を口にした。一見無意味に見える行動。だが、そもそもなぜそのようなモンスター達を投入してるのか。

だが、一つ。大きなことを失念していた。これまでルーラーはカード効果でエクストラからモンスターを出していたのだ。

 

 

「そしてこれが答えだ…レベル2のヌルとニエの4体にレベル4の光の先導者をチューニング!!」

 

「なっ!?」

 

「まさか、アクセルシンクロ!?」

 

 

4つの光と4つの闇に変わった4体のモンスターに4つのリングが包み込んだ。

だが、何かが違う。アクセルシンクロを使うユウとシゲルは本能的に違和感を感じた。

 

 

 

「教えてあげよう、これがこの世界を無に還す聖なる光の化身だ―――」

 

 

「まさか、この力…!!」

 

 

身に覚えがあるジュードと雪乃、意識を取り戻した優介は驚きに目を見開いた。

 

 

「リミット・オーバー・アクセル・シンクロ!!」

 

☆2 + ☆2 + ☆2 + ☆2 + ☆4 = ☆12

 

 

「ブラッディ・クロス・ドラゴン!!」

 

 

ブラッディ・クロス・ドラゴン/ATK4000

 

 

出現した巨大なドラゴン――童実野病院の屋上でセリアが優介から奪ったモンスターだ。

だが、なぜ、ルーラーが所持してしかも正常に使えているのか。

 

 

「君は大きな間違いを犯していた」

 

 

驚く優介にルーラーは説明をしていた。確かにジュードとの戦いの時に召喚しようとして失敗していたはずだった。

 

その時は封印が完全に説かれていないと思っていたが、どういうわけかセリアはデュエル中に奪い去ったのだ。

 

 

「このモンスターの召喚に必要な素材、それは複数のシンクロモンスターとシンクロチューナーだ」

 

「複数の…?」

 

「そう、君たちの持つ『血に染まった魂』と『聖なる生命』より上位の存在、それがこのブラッディ・クロス・ドラゴンさ」

 

 

確かに一年の時にリンディからその名前を聞いたとき、ユウとシゲルの新たな切り札の名前に似てると思っていた。だが、その正体がアクセルシンクロの上位となるモンスターだったとは。

 

 

「ブラッディ・クロス・ドラゴンの効果、シンクロ召喚に成功したとき素材となったチューナー以外のモンスターの数まで相手のカードを破壊する!!」

 

「チューナー以外のモンスターはヌルとニエの4体…つまり、4枚のカードを破壊する…!?」

 

 

そういってる間にもブラッディ・クロス・ドラゴンからあふれ出た闇が装備状態のギアフレーム、ガイヘッド、鳳凰、エスクリダオへと放たれた。

 

 

「くっ…だが、破壊されたガイア・ヘッドの効果!!デッキから剣闘獣を2体を特殊召喚する、来いムルミロ、ダーツ!!そしてダーツの効果でデッキからレッド・リゾネーターを特殊召喚する!!」

 

ムルミロ/DEF400

 

ダーツ/DEF1200

 

レッド・リゾネーター/DEF200

 

シゲルのがら空きだったフィールドに2体の剣闘獣が出現した。そのうちの一体、ムルミロの体から泡があふれるとそれがブラッディ・クロス・ドラゴンを包み込んだ。

 

 

「さらにムルミロの効果、剣闘獣の効果で特殊召喚されたとき、相手モンスターを1体破壊する!!」

 

「ふっ、そんな弱者の駒の効果など効かん…ブラッディ・クロス・ドラゴンは相手のカード効果で破壊されない!!」

 

「っ…」

 

 

ある程度は予想していたが予想通りの効果耐性――だが、シゲルはちらりと剱都を見た。

 

 

「なら、俺が破壊するのはマシンナーズ・フォートレスだ!!」

 

「なっ、シゲル!?」

 

 

なぜ味方のモンスターを破壊するのか、だがそれに剱都は驚く様子もなくフォートレスへと手を伸ばした。

 

 

「フォートレスの効果、効果モンスターの対象となったとき相手の手札を確認して1枚を墓地に送る、お前の残りの手札を確認させてもらうぜ!!」

 

「ほぉ…なるほど、ハンデスするためのチームワークか…ククク…僕がフォートレスじゃなくてギアフレームを破壊した意味をしっかりと理解してるとは、及第点だな。だが、手札から速攻魔法、グリード・グラードを発動!!シンクロモンスターを戦闘もしくは効果で破壊した場合、カードを2枚ドローする!!」

 

だが、フォートレスの効果は対象を取らない効果だ。そのため逆順処理で引いたカードを確認することになる。

 

 

RULER HAND

・バトルマニア

・シンクロ・ストライク

 

 

片方は攻撃を強要させる罠、もう片方は攻撃力を最大で2500ポイントアップさせる罠。

今現在、ブラッディ・クロス・ドラゴンを倒せるモンスターを召喚してないがシゲルのソウル・ブラックやブラッディ・ソウルの爆発力に紫苑のミラージュ・ファントムの強化でも突破の可能性はある。

 

「…シンクロ・ストライクを墓地へ!!さらに破壊された場合、墓地のメガフォームの効果でフォートレスを除外して特殊召喚する!!」

 

「その前にレッド・リゾネーターの効果もあるぜ、フィールドのモンスター、ツバキのメタトロンを選択してその攻撃力2700ポイント俺のライフを回復させる!!」

 

 

メガフォーム/DEF1500

 

シゲル/LP4000→6700

 

 

目まぐるしく変わる展開、ノーバディのコンビネーションに強大な相手でも勝機があることに十代達は静かに歓喜した。

 

 

「ライフを回復させたところでお前たち二人のフィールドはがら空き…その身に攻撃を受けることだな」

 

「「っ…!!」」

 

 

そう、ユウと紫苑のフィールドにモンスターはいない。そしてライフはブラッディ・クロス・ドラゴンと同じ4000だ。

 

 

「バトルフェイズ、ブラッディ・クロス・ドラゴンで――姫野紫苑、お前に直接攻撃だ!!」

 

 

ブラッディ・クロス・ドラゴンの鋭い眼光に晒される紫苑。だが、慌てることはなかった。

 

 

「破壊されたガイア・ヘッドの効果!!このターンのバトルを一度だけ無効にする、これは対象を取らない効果だ!!」

 

 

地面から獣の骨のようなものが突き出すと紫苑を守るかのように攻撃を防いだ。

 

 

「かかったな」

 

「?」

 

 

だが、なぜかそれを待っていたかのようなルーラー。さらに攻撃を終えたはずのブラッディ・クロス・ドラゴンに力が集まった。

 

 

「バトルフェイズ中に効果が発動した場合、相手フィールドのモンスターの数だけ1000ポイントのダメージを与える!!」

 

「なにっ!?」

 

 

フィールドにモンスターがいるのはシゲル、ツバキ、剱都の3人。しかもシゲルは回復してるとはいえ3体のモンスターを展開しているのだ。

 

 

「神聖なるバトルに横槍を入れる不届きもの達に鉄槌を――リベレーション・ノヴァ!!」

 

 

「きゃあぁ!!」

 

「うおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

「ぐぅぁ!!」

 

 

ツバキ/LP4000→3000

 

シゲル/LP6700→3700

 

剱都/LP4000→3000

 

 

一気にライフを失う、しかも実際のダメージのため、激痛が3人を襲った。

 

 

「ッ…げほっ…」

 

「みんな、すいません…私のために…」

 

 

「…っ…ライフなんて1だろうが4000だろうがあるなら変わらねぇ…!!」

 

 

剱都はそういってディスクを構えた。ツバキとシゲルもダメージに痛む体に鞭を打って立ち上がった。

 

 

「素晴らしい、見事な友情だね。けどそれがいつ憎しみに変わるか、楽しみだよ」

 

「はっ、俺たちは家族以上の存在だ。憎しみなんて持つわけねぇよ!!」

 

 

ニタリと笑うルーラーにシゲルは吼えた。

 

「ふふ…カードを伏せてターンエンド」

 

 

ルーラー

LP4000 手札0枚

ブラッディ・クロス・ドラゴン/ATK4000

伏せカード1枚

 

 

―ユウのターン―

 

 

「僕のターン!!(今の状況じゃ、僕は攻撃したところでブラッディ・クロス・ドラゴンに返り討ちになる…なら…)」

 

「さあ、どうする?」

 

 

モンスターを出さなければブラッディ・クロス・ドラゴンの直接攻撃を食らう、しかし出せばバトルマニアで攻撃をしなければならない。

 

 

「…バトルフェイズ!!」

 

「なに…っ…そうか、そういうことか」

 

 

「どういうことかしら、ユウのフィールドにモンスターもいないのにバトルフェイズなんて…」

 

「いや、バトルフェイズを踏めば…」

 

 

明日香達はユウの行動を理解できなかったがエドやジュードはどういうことかわかったようだ。

 

 

「バトルフェイズを終了してメインフェイズ2!!」

 

「やはり、バトルフェイズを過ぎればメインフェイズ2となる、そのタイミングでバトルマニアを発動したところで意味がないというわけか」

 

 

強制バトルを行わせる罠だろうが、バトルを行えなければ意味はない。

 

 

「スピリット・ドローを発動!!墓地の鳳凰を除外してカードを2枚ドロー!!火炎車を守備表示で召喚!カードを2枚伏せてターンエンド」

 

 

火炎車/DEF100

 

ユウ

LP4000 手札3枚

火炎車/DEF100

伏せカード2枚

スピリット・フィールド

 

―紫苑のターン―

 

「ドロー!!(この手札…無理やり突破できる…!!)ミラクルフュージョンを発動、墓地のエスクリダオとブレイズマンを融合します。爆ぜよ、ノヴァマスター!!」

 

 

ノヴァマスター/ATK2600

 

「そしてシンクロンを召喚!!」

 

 

シンクロン/ATK0

 

 

紫苑のデッキで唯一のチューナーモンスター、そしてこの流れでは――

 

 

「シンクロンの効果でレベル6に変更します!!レベル6となったのノヴァマスターにレベル1のシンクロンをチューニング!!闇を切り裂く光の心…その全てを具現化せよ!!」

 

☆6 + ☆1 =☆7

 

 

「ファントム・ブルース・ドラゴン!!」

 

ファントム・ブルース・ドラゴン/ATK2800

 

 

紫苑のフィールドにエースが登場した。だが、その能力ではブラッディ・クロス・ドラゴンに勝つことはできない。

 

 

「ファントム・ブルース・ドラゴンの効果、手札の融合解除をコストに墓地の魔法、ミラクルフュージョンを手札に加える、そして再び発動!!

墓地のノヴァマスターとシンクロンを除外融合!!E・HEROミラージュガール!!」

 

 

ミラージュガール/ATK100

 

 

フィールドに紫苑によく似た魔法使いのような戦士が出現した。このモンスターはユウのスピリット・シンクロン、シゲルのブラッディ・リゾネーターと同じ重要なモンスターでもあるのだ。

 

「ミラージュガールの効果!!墓地に融合とミラクルフュージョンがあるためカードを2枚ドロー!そしてレベル7のファントム・ブルース・ドラゴンにレベル3のミラージュガールをチューニング!!」

 

 

融合モンスターでもあり、チューナーモンスターでもあるミラージュガール。それを用いた紫苑の真の切り札

 

「高貴なる幻影の魂が真の思いと交わりし時、その命は新たな光となる――!!」

 

 

☆7 + ☆3 = ☆10

 

 

「――誕生せよ、ミラージュ・ファントム・ドラゴン!!」

 

 

ミラージュ・ファントム・ドラゴン/ATK3300

 

 

儚く美しいその姿を従える紫苑。長年一緒に過ごしていた仲間たちは見慣れているはずの姿と違う雰囲気に息を呑んだ。

 

 

「手札のウルクリボーをコストにミラージュ・ファントム・ドラゴンの効果、墓地のシャドーミストと同じトークンを特殊召喚します!!」

 

 

シャドーミスト(トークン)/ATK1000

 

 

優介のV・HEROのように幻影の姿のシャドーミストが出現した。

だが、本当の目的はそっちではない。

 

 

「ミラージュ・ファントム・ドラゴンの効果、シャドーミストトークンをリリースしてエクストラデッキのシャイニングを選択しその効果を得ます!!その効果で除外されてるE・HEROの数だけ攻撃力を300アップさせる!!」

 

 

ミラージュ・ファントム・ドラゴン/ATK3300→4500

 

 

攻撃力がブラッディ・クロス・ドラゴンを超えた。召喚時の破壊効果とバーンダメージ効果以外にも効果を持ってる可能性はあるが紫苑だけではなく後にはシゲルたちも控えている。

 

「ここは敢えて攻め込みます、ミラージュ・ファントム・ドラゴンでブラッディ・クロス・ドラゴンに攻撃!!」

 

「残念ながらブラッディ・クロス・ドラゴンは墓地のシンクロモンスターを除外することで破壊を無効にすることができる」

 

「っ…けど、ダメージは受けてもらいます!!」

 

 

ルーラー/LP4000→3500

 

 

やっとダメージを与えれたが、それでもまだ不十分だった。それどころか破壊耐性があるということは墓地のヌルとニエ、そして光の先導者の4体がいる。

 

攻撃力を爆発的に上昇する戦術はとれなくもないがそう何度もできるわけはない。

 

 

「カードを1枚伏せてターンエンド」

 

 

だが、それもチームプレーでこなせば或いは。

 

紫苑

LP4000 手札3枚

ミラージュ・ファントム・ドラゴン/ATK4500→3300

伏せカード1枚

 

―シゲルのターン―

 

 

「俺のターン、ムルミロとダーツをデッキに戻してエセダリを融合召喚!!」

 

 

エセダリ/ATK2500

 

 

戦車に乗り込んだゴリラが出現した。だがこれはレベルを合わせるための中継点でしかない。

 

 

「レベル5のエセダリにレベル2のレッド・リゾネーターをチューニング!!

獣の命を喰らいし者よ、今ここに全ての魂を喰らい尽くせ!!」

 

 

☆5 + ☆2 =☆7

 

「奏でろ、ソウル・ブラック・ドラゴン!!」

 

 

ソウル・ブラック・ドラゴン/ATK2400

 

 

シゲルのフィールドにいくつものデュエルで相手を叩き潰した黒いドラゴンが出現した。

このモンスターだけでも十分の火力を出すことが可能だが、相手は敵の大ボス。それなら全力で叩き潰すまで。

 

 

「シンクローン・リゾネーターはシンクロモンスターがいる場合特殊召喚できる!!」

 

 

シンクローン・リゾネーター/ATK100

 

 

「そして剣闘獣ミラードを通常召喚!!」

 

ミラード/ATK0

 

 

これでフィールドにレベル1のチューナーと非チューナー、そうなれば次に呼び出されるのは――

 

 

「レベル1のミラードにレベル1のシンクローン・リゾネーターをチューニング!!

魂の決意が交わりし時、新たな扉の鍵が生まれる!!」

 

☆1 + ☆1 =☆2

 

 

「シンクロ召喚、ブラッディ・リゾネーター!!」

 

 

ブラッディ・リゾネーター/ATK1300

 

 

今度はかつて、まだ恋仲になる前のジュンコを守るという決意をした時に生まれたモンスターが現れた。

 

 

「ブラッディ・リゾネーターの効果でシンクロ召喚の素材となるとき他のモンスターのレベルを一つ上げる!!ソウルのレベルを変更し、レベル8となったソウル・ブラック・ドラゴンにレベル2のブラッディ・リゾネーターをチューニング!!

漆黒の魂を持ちし小さき炎よ、我が魂を受け更なる業火へ誘え!!」

 

☆8 + ☆2 =☆10

 

 

「アクセルシンクロ、ブラッディ・ソウル・ドラゴン!!」

 

 

ブラッディ・ソウル・ドラゴン/ATK2800

 

 

シゲルのデッキの最凶モンスター、その攻撃の破壊力ではほかの4人をも凌ぐ能力を持っている。

 

 

 

「そして死者蘇生を発動!!墓地に存在するエセダリを蘇生させる!!」

 

 

エセダリ/ATK2500

 

 

「墓地のミラードを除外してブラッディ・ソウル・ドラゴンにこのターン二回攻撃を与える…みんな、悪いな。ここで一気に相手を叩かせてもらう」

 

「ああ」

 

「思い切りやっちゃって!!」

 

 

シゲルのやろうとすることを理解して剱都もツバキも紫苑もユウも同意した。

 

 

「バトルフェイズ開始時、ブラッディ・ソウル・ドラゴンの効果を発動!!フィールドのエセダリをリリースしてその攻撃力を吸収する!!ドレイン・ソウル!!」

 

 

ブラッディ・ソウル・ドラゴン/ATK2800→5300

 

 

「だが、バトルフェイズ中にモンスター効果が発動した、お前たちはフィールドに1体ずつモンスターを持つ、1000のダメージを受けてもらう…リベレーション・ノヴァ!!」

 

「くっ…!!」

 

 

ユウ/LP4000→3000

 

紫苑/LP4000→3000

 

ツバキ/LP3000→2000

 

シゲル/LP3700→2700

 

剱都/LP3000→2000

 

 

全員のフィールドにはモンスターが存在する。チームという数の利点を逆手に取る効果だがそれを差し引いてもこの一撃に賭ける意味はある。

 

 

「だが、それ以上の一撃を食らえ、ブラッディ・ソウル・ドラゴンの2回攻撃、ブラッディ・フレアァ!!」

 

「ぐっ…だが、墓地のシンクロモンスターを除外して破壊を無効にする!!」

 

 

ルーラー/LP3500→2200→900

 

 

一気にライフを900まで減らした。それを考えればこの程度のダメージも安いものだった。

おまけに墓地に残るシンクロモンスターは2体、このまま一気に攻め込めば圧倒できる。

 

「カードを伏せ、ターンエンドだ」

 

シゲル

LP2700 手札1枚

ブラッディ・ソウル・ドラゴン/ATK5600→2800

伏せカード1枚

 

―剱都のターン―

 

「俺のターン、ドロー!」

 

「くっ…スタンバイフェイズにバトルマニアを発動!!」

 

 

明らかに苦し紛れに発動したと思われる罠。ここまで追い込まれて温存なんて考えてられなくなったのだろうか。

 

「生憎、俺はバトルフェイズ前にやることがある。メガフォームの効果、リリースしてマシンナーズ・エアロイドを手札に、エアロイドは自分フィールドにモンスターがいない場合特殊召喚できる」

 

 

エアロイド/ATK1200

 

 

「そして俺も死者蘇生を発動、シゲルの墓地のレッド・リゾネーターを蘇生する、借りるぞ!」

 

「(…だからなんでツバキと言いお前と言い…)」

 

 

レッド・リゾネーター/DEF200

 

 

何度もカードを奪われるという経験があるシゲル。よくよく考えてみれば洗脳された響との戦いでもソウルを奪われたりとそういうことが多いような気がしてならなかった。

 

 

「特殊召喚成功時、効果でミラージュ・ファントム・ドラゴンを選択してその攻撃力分ライフを回復する!!」

 

 

剱都/LP2000→5300

 

 

「さらにクラスター・ペンデュラムを召喚、効果でフィールドにペンデュラムトークンを2体特殊召喚する!!」

 

 

クラスター・ペンデュラム/ATK0

 

ペンデュラムトークン/ATK0

 

ペンデュラムトークン/ATK0

 

 

この場合の相手は自分以外となる、そのためフィールドの空いているモンスターゾーンにトークンが生成された。

 

 

「レベル3のエアロイド、レベル1のクラスター・ペンデュラムとペンデュラムトークン2体にレベル2のレッド・リゾネーターをチューニング!!

機械の魂を持つ翼竜よ、その鋼鉄の翼で仲間を敵の脅威から守りたまえ!!」

 

 

☆3 + ☆1 + ☆1 + ☆1 + ☆2 =☆8

 

 

「焼き払え、クロック・ゴールド・ドラゴン!!」

 

 

クロック・ゴールド・ドラゴン/ATK2300

 

 

剱都のフィールドに相手の守りをすべて破壊する効果を持つドラゴンが出現する、だがその効果は今は逆に見方を窮地に陥れる可能性もある。

 

 

「クロック・ゴールド・ドラゴンの効果、シンクロ召喚成功時相手フィールドの表側表示の魔法・罠をすべて破壊する…が、今あるのはユウのフィールド魔法だけだ」

 

 

そう、表側のコンボカードを破壊する効果だが強制的にすべて破壊する、つまりユウのフィールド魔法もその効果範囲に入っているのだ。

 

 

「大丈夫、カウンター罠アンブレイク・ボラリライザーを発動!!相手の破壊効果を無効にしてお互いにドローする!!」

 

アンブレイク・ボラリライザー

カウンター罠

相手がカードを破壊する効果を発動し場合発動できる。

(1)効果の発動を無効にしてお互いにカードをドローする。

 

 

ユウはこうなることを見越してか、対策カードを入れていた。しかも無効にするだけの効果のためクロックも破壊されない。

 

 

「わり、助かった。ワン・フォー・ワンを発動、手札のブルースをコストにマシンナーズ・スライムボールを召喚して分裂!!」

 

スライムボール/ATK200

 

スライムボール/ATK200

 

 

スライムボールはデッキから同じモンスターの2体へと分裂する効果を持つ。

これでレベル1のモンスターが2体。

 

 

「魔法カード、古の対価、ライフを半分払いスライムボール2体を生贄にエクストラデッキのエンシェントモンスターを特殊召喚する、

その強欲な力に溺れし哀れな愚者よ、さらなる力を求める受け皿となれ!!エンシェント・グリー!!」

 

グリー/ATK50

 

剱都/LP5300→2650

 

 

ボコボコのゴルフボールのようなモンスターが剱都のフィールドに漂っている。

ライフを多く削る剱都のデッキだが、その爆発力はシゲルのブラッディ・ソウル・ドラゴンに引けを取らない。

 

 

「グリーの効果で相手と俺は墓地の一番上のカードか1枚ドローできる、俺は効果で墓地のカードを回収…もう一人はツバキだ」

 

「うん、じゃあドローするね」

 

 

剱都は4番手、この流れを生かすには最後のツバキも勢いに乗る必要がある。

そのためグリーの効果の相手をツバキに選択した。

 

 

「再び古の対価を発動!!俺はフィールドのレベル8、クロック・ゴールド・ドラゴンとレベル2のエンシェント・グリーをリリース!!その身を纏は嘗ての罪(ざい)、時を越え、その狂気を解放せよ!!」

 

☆8 + ☆2 =☆10

 

 

「来い、エンシェント・クロック・ドラゴン!!」

 

エンシェント・クロック・ドラゴン/ATK2900

 

剱都LP2650→1825

 

 

フィールドにまるで破壊神という風貌に変わったクロックが出現した。

 

 

「手札をコストにエンシェント・クロック・ドラゴンの効果、除外されてるモンスター1体に付き攻撃力を500ポイントアップするぜ」

 

 

今現在で除外されているのはルーラーのモンスターが3体、紫苑が4体、ユウが1体の計8体、つまり4000ポイントアップする。

 

 

エンシェント・クロック・ドラゴン/ATK2900→6900

 

 

「メインフェイズを終了してバトルフェイズ、これで終わりだ!!」

 

「や、やめろ…やめろぉ――!!」

 

 

 

紫苑、シゲル、そして剱都と繋いだ連続攻撃。伏せているのは攻撃反応系のカードではないバトルマニア。

 

慌てふためくルーラーに先ほどまでの余裕がないように見えた。この一撃でルーラーを倒せる

 

 

 

――はずだった。

 

 

 

「――なぁんちゃって☆」

 

「なっ!?」

 

 

慌てていた顔が、ぐにゃりと歪んだ笑みへと変わった。

 

 

「メインフェイズ終了時に墓地の光の先導者の効果を発動。自分のライフが1000以下の場合、除外されてるカードを選択してそのカードを墓地に送る」

 

「除外されてるカード…何をするつもりだ!!」

 

 

光の先導者

シンクロモンスター

☆4/光属性/天使族/ATK0/DEF0

チューナーモンスター+チューナー以外のモンスター1体以上

(1)除外されてるカードを選択し、このカードを除外して発動する。

その後、選択したカードを墓地に送る。

この効果はライフが1000以下の場合、相手のメインフェイズでも発動できる。

「光の先導者」の(1)の効果は墓地に送られたターンに発動することはできない。

 

除外されてるのはヌルとニエ、そして――不明の8枚のカード。

 

 

「裏で除外されてる光の消滅者を墓地へ。そしてこのカードは墓地にあるとき、相手シンクロモンスターの効果をすべて無効にする!!」

 

「なっ!?」

 

 

光の消滅者

シンクロモンスター

☆12/光属性/天使族/ATK0/DEF0

光属性Sモンスターのチューナー+チューナー以外の光属性Sモンスター

(1)このモンスターが墓地に存在する場合、相手フィールドのSモンスターの効果はすべて無効化される。

(2)シンクロ召喚に成功したこのモンスターを墓地に送ることでエクストラデッキのSモンスターを2体特殊召喚することができる。

 

 

エンシェント・クロック・ドラゴン/ATK6900→2900

 

 

ルーラーの墓地のカードによって力を吸い取られたクロックは力が入らないようにその場でぐったりとしている。

 

まさか優位な状況から一気に逆転されるのを見越していたのか。

 

 

「っ、バトルフェイズを終了してターンを――」

 

「おっと、忘れてもらっては困るな。バトルマニアの効果でバトルフェイズは終わらない!!」

 

「っ!!」

 

 

そう、ルーラーの発動したバトルマニアは強制バトルを行う罠だ。

たとえ攻撃力が低くても攻撃を行わなければならない。

 

 

「さあ、攻撃して来い、そして消えろ!!」

 

「ぐあああああ!!!」

 

 

剱都/LP1825→725

 

 

今まで意図しての自爆特攻はあったし相手のカードで攻撃力が逆転して返り討ちになったこともある。だが攻撃力が低い状況で攻撃を強要されることは今までなかった。

 

 

「さらにこのブラッディ・クロス・ドラゴンは破壊と創生を司る力…バトルで相手モンスターを破壊した場合、その攻撃力分ライフを回復する」

 

 

ブラッディ・クロス・ドラゴン

星12/闇属性/ドラゴン族/ATK4000/DEF4000

Sモンスターのチューナー+チューナー以外のSモンスター2体以上

このモンスターがシンクロ召喚に成功したとき、

素材にしたモンスターの数だけ相手フィールドのカードを破壊する。

(1)1ターンに1度、バトルフェイズ中に相手がカード効果を発動した場合相手フィールドのモンスター1体につき1000ポイントのダメージを与える。

(2)戦闘で相手モンスターを破壊したとき、その攻撃力分自分はライフを回復する。

(3)このモンスターは相手のカード効果で破壊されない。

(4)破壊される場合墓地のSモンスターを除外することで破壊を無効にする。

 

 

ルーラー/LP900→3800

 

 

あれだけ必死に削ったライフが一気に回復された。それだけではなく剱都のライフは一気に削られ、もしブラッディ・ソウル・ドラゴンの効果を食らえばその時点で終わってしまう。

 

 

「っ…くそが…ターンエンド…!」

 

剱都

LP725 手札0枚

モンスターなし

伏せカードなし

 

 




ユウ「とうとう始まったね…最終決戦」
シゲル「5VS1か…5D'sや劇場版の3VS1も真っ青な人数差だな」
一応ARC-Vでユーリがアカデミア生徒相手に同じようなことやってるけどね。
紫苑「練度が違いすぎますよ」

ツバキ「ところでルールはどうなってるの?」
バトルロイヤルルールですね。前話で遊星&ジャック&クロウVSゴドウィンの時のルールって言ってたけどいろいろ調整した結果ややこしいことしないでいけるようになりました。
ルール的には原作の十代VSヨハンVS優介や龍亞VS龍可VSジャックVSアポリアみたいなかんじですね。
剱都「今話でも俺のフォートレスがシゲルのムルミロに対象にされた結果効果を発動してるからな」

シゲル「で、問題はルーラーのモンスター…」
この作品の初期から出て、そしてアンゲロス編の裏側の『アフター・ホスピタル』でエネミーズの手に渡った『ブラッディ・クロス・ドラゴン』
ユウ「なんでルーラーが…」
実をいうと、本当はこれダークネスが使う予定だったのよ。けど丸々カットしたからルーラーが使うということに…
剱都「名前がややこしいな…」
前にも言ったと思うけどもともとユウのスピット・クロスの上位モンスターと双璧になる予定だったから…

ツバキ「あと、私のデッキに昔のアンゲロスも入ってるの?」
まあ、あのメンバーだけならヨハンの宝玉獣みたいになっちゃうから。本当はここまでのツバキのデュエルで出る予定だったんだけどね。

紫苑「そして私たちの切り札の連続召喚…」
だけどそれもルーラーにとっては想定内だったんだけどね。
剱都「で、バトルマニアか…奴の掌の上で踊ってたってわけか…」

ツバキ「ところで、このデュエルは前後編?」
いや、前中後編。それとその後の話だから…残り3話か4話
ユウ「その言い方だともうデュエルは書き上げたの?」
さすがに5VS1だと途中の変更は難しいからね…長さ的にはユウVSエル(ツバキ)以上になる、デュエル部分だけなら。


というわけで次回予告

ルーラーの召喚したブラッディ・クロス・ドラゴン。
破壊無効効果にライフ回復とバーン、それを全力で引き出す戦術にノーバディは追い詰められていく。


だが、無敵なモンスターは存在しない。必ず攻略法は存在する。

そのために危険な賭けに出るしかなかった。

「だからって見捨てられないよ!」

しかし、ユウは仲間を誰一人見捨てるつもりはなかった。それが破滅へと向かうのを覚悟しながら――

次回Turn114 消えゆくライフ
最強カードは『エンシェントスピリット-夜刀神』
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