遊戯王GX~ノーバディ・レコード~   作:銀猫

14 / 125
turn14 怒るツバキ? 猛攻のシンクロモンスター

ユウとツバキが恋人になって数日後。

 

―教室―

 

「もう何人かは知っているか知っていると思いまスーガ、来月からデュエルのルールが少し変わるノーネ!!」

 

 

授業で通達されたルール変更。ルールといってもシンクロと名称変更だけだった。

 

 

「まず、モンスターの生贄はリリース、そして生贄召喚はアドバンス召喚と呼び方が変わりマース。そして一番重要なノーハ…」

 

 

クロノスがそういうと黒板?壁にプロジェクターで一枚のカードが表示された。

カードの枠が白い暗黒騎士ガイアのような――『大地の騎士ガイア・ナイト』だ。

 

 

「この白枠のモンスター…通称は『シンクロモンスター』と呼ばれるカードが新しく導入されるノーネ。チューナーモンスターとチューナー以外のモンスターで召喚される、詳しくはカードが導入されたときにするノーネ」

 

 

と、クロノスが説明しているときにあるグループでひそひそと話していた。

 

 

「なあ知ってるか。すでにこの学園でシンクロモンスター持ってるやつがいるらしいぜ」

 

「マジで?そいつからシンクロ奪えば一躍有名になるんじゃないか?」

 

 

 

―昼休み―

 

↑のような馬鹿生徒が惨殺状態で発見された(死んでいません。気絶してるだけです)

目が覚めた生徒の話によると、なぜかオシリスレッドの男子生徒の服を着た黒髪の女に襲われたと――

 

 

それを聞いた明日香はバンダナを取ったあの男(シゲル)を思い浮かべた。一応食堂にいた彼に聞いてみると

 

 

「…明日香、世の中には知らない事がある」

 

「…………それは認めてるんじゃ…?」

 

「…………………………」

 

 

―屋上―

 

何故かこの頃生徒達のテンションが変に上がっているのをユウは気になっていた。

 

 

「どうしたのかな…?」

 

「あれ?ユウ知らないの?」

 

 

ちなみにこの数日の間にツバキがシゲルに料理を教えてもらっていたのは誰も知らない。

始めの頃はひどいものだったが、今だとユウと一緒に食べれるぐらいの美味しさになった。

 

 

「明日デュエルキングの遊戯さんのデッキが公開されるらしいよ」

 

「あ、そういえばそんな事十代も言ってたな…あ、この卵焼きおいしい」

 

 

そう言ってユウは弁当箱のおかずを食べている。

ちなみにシゲルや神楽でも逃げだすほどの甘い空気が漂っているため、2人の周囲には誰もいない。

 

精霊達は全員十代かシゲルの元に行っており、そのことにいつも2人が「?」的な反応をしている。

 

 

「ユウは見にいく?」

 

「う~ん…ちょっと興味があるかな」

 

―購買―

 

「あら~ごめんなさいね。さっき整理券が全部売れちゃったのよ」

 

「あ、そうですか…」

 

 

購買で整理券を買いに来たのだが、トメさんが申し訳なさそうにそう言った。

後で十代に聞いたのだが翔がラーイエローの神楽坂という奴と戦って勝ったらしい。

 

 

―夜―

 

「で、こうなる訳か」

 

 

そう言っているのシゲルで、昇降口の前にユウ、ツバキ、十代、翔、隼人が正座させられている。

 

どうもユウの様子がおかしいのが気になったシゲルはこっそりユウが出て行くのを見て後を付けた結果、この五人がこっそりと入ろうとしていたのだ。

 

 

「はぁ…」

 

「シ、シゲル…」

 

 

大きくため息をついたシゲルは時計を見た。時刻はもうすぐ10時になる。手招きをするように昇降口の影に隠れたので、同じように5人も隠れた。

 

 

「どうしたの?」

 

「もうすぐ見回りの警備員が交代で宿舎に戻る。やり過ごしてから行くぞ」

 

 

シゲルの言った通り警備員が出てきた。それを見た5人はこっそりと中に入った。

 

 

―エントランスホール―

 

「まさかシゲルも見たいなんてね」

「悪いか。前からペガサスに話を聞いていたぐらいしかデッキを知らないんだよ…だから興味があるんだ。てか、こっそり行くんなら下調べとかしとけよ」

 

 

と言ってるうちに展示室前に到着した。ちなみに少し遠回りしているのは防犯カメラの位置からして、遠回りした方が安全だからだ。

 

「ん?あ、三沢君!!」

 

「どうしたんだ、三沢」

 

 

6人とは別の方向から三沢がやってきた。隼人の話によるともう三沢は整理券を持っているらしいが――

 

 

「はは、ちょっとフライングでキングのデッキを拝みに来たんだ」

 

「なんだよ~皆考えることは同じなのか「マンマミーヤ!!」何だ今の!?」

 

十代の言葉と被るようにクロノスの叫び声が聞こえた。

事情を聞くと、デッキを見ようとしたら誰かが持ち去った後だったらしい。

 

 

「時間はまだそう立ってない、手分けして犯人を探すぞ!」

 

 

―海岸(sideツバキ)―

 

「うわぁああぁ!!!!」

 

「翔君!!」

 

 

翔の叫び声に一番早く到着したのはツバキだった。その先にいたのは――

 

 

「はははは!!!俺が、凄い…俺がこんなに強い!!」

 

 

高笑いをする神楽坂だった。

 

 

「翔君、大丈夫?」

 

「あ、ツバキちゃん…あ、あいつが…」

 

 

そう言ってデッキを盗んだ犯人が分かった。神楽坂は有名な他人のデッキをコピーした物を使うデュエリストだ。だがそれはあくまで「他人のデッキに似せた自分のデッキ」だ。だが、今回は自分の出は無く――

 

 

「翔君、デュエルディスクを貸して」

 

 

彼女のデッキは部屋に置いている。忍び込んでデッキを見るのが目的のためだったができる限り軽装備だったのだ。

 

 

「ほう…俺の最強のデッキに挑む気か?」

 

 

自信満々の神楽坂だが、ツバキは怒っていた。デッキは自分が考えたコンボ、戦術、自分が選んだカードで出来ているはずだ。だから――

 

 

「貴方を…全力で倒す…!!」

 

 

他人の力でいい気になっている神楽坂を許せなかった。

 

 

「「デュエル!!」」

 

―ツバキのターン―

 

「私のターン!!フィールド魔法、魔法都市エンディミオンを発動!!」

 

 

場が磯から巨大な建物が見える魔法都市へと変わった。

それを見て神楽坂は鼻を鳴らすように笑った。

 

 

「フン…お前の魔法使いデッキ…使ってみたんだが弱すぎだ。そんな雑魚デッキで俺の勝てるなんて思うなよ!」

 

 

確実に10000オーバーのダ・イーザを3ターンで召喚する少年(ユウ)が怒るだろうが今ここにいな――

 

 

「ツバキ!!」

 

来ちまった。しかも他のメンバーもエンディミオンを見て居場所が分かり、ツバキと翔、神楽坂を見つけた。だが、先程の言葉をユウは聞こえなかったみたいだ。

 

 

「そう…じゃあ、雑魚に勝ってみなさいよ…!!」

 

「!?(な、なんだこの悪寒は……最強のデッキを持った俺が怯えている…?)」

 

 

ツバキの周囲に処刑時のユウと同等の瘴気が現れた。だが、上手くコントロールできないのか――

 

 

「く、苦しいっす!!ツバキちゃん苦しいっす!!」

 

 

いまだにツバキの近くにいる翔にダメージが。が、ツバキは悶々と続けた。

 

 

「魔導戦士ブレイカーを召喚!召喚成功時、魔力カウンターを乗せて攻撃力を300ポイントアップさせる!!」

 

ブレイカー/M0→1/ATK1600→1900

 

「カードを2枚伏せターン終了!!」

 

 

ツバキ

LP4000 手札2枚

ブレイカー/ATK1900

伏せカード2枚

エンディミオン

 

―神楽坂のターン―

 

「俺のターン!!俺は魔法カード融合を発動!!手札のバフォメットとガゼルを融合!!現れろ有翼幻獣キマイラ!!」

 

場に2つの頭と翼を持つモンスターが現れた。それと同時にエンディミオンに魔力カウンターが乗った。

 

キマイラ/ATK2100

 

エンディミオン/M0→1

 

 

「バトル!!キマイラでブレイカーに攻撃!!キマイラ・インパクトダッシュ!!」

 

「フローラルシールドを発動!!」

 

 

キマイラの攻撃を封じたのは巨大な花だった。キマイラはそれを砕くが、その破片でブレイカーを視界から外してしまった。

 

そして砕けた花の欠片がツバキのデッキに降り注いだ。

 

 

「攻撃を無効にして、カードを1枚ドロー!!」

 

「チッ…カードを2枚伏せ、ターン終了!!」

 

 

神楽坂

LP4000 手札1枚

有翼幻獣キマイラ/ATK2100

伏せカード2枚

 

―ツバキのターン―

 

ツバキのターンだが…明らかにいつもと違う。ふとシゲルはあることを思い出していた。

 

 

『普段と決闘と性格の変わる二重魔法使い(デュアルマジシャン)

 

 

恐らくシャマルの言っていた意味はこれだろう。処刑モードのユウの様に本気になったツバキ――どうなるのか予想するのも怖い。

 

 

「私のターン!!永続罠漆黒のパワーストーンを発動!!発動時パワーストーンにカウンターを3つ乗せる!!」

 

 

漆黒のパワーストーン/M3

 

「そして魔法カードワン・フォー・ワンを発動!!手札のモンスター1体を生贄に捧げ、レベル1のチューナーモンスターサニー・ピクシーを特殊召喚!!」

 

 

エンディミオン/M1→2

サニー・ピクシー/ATK300

 

 

フィールドに現れた妖精の様なモンスター、だが攻撃力はたったの300だ。

しかし重要なのは攻撃力ではない。

 

 

「フン…そんな雑魚…待て、チューナーだと…!!」

 

つい本日の授業で聞いた『シンクロモンスター』と『チューナーモンスター』の2種類のモンスター。学園で数人持っているという噂は神楽坂も知っていた。

 

 

「私のデッキを…侮辱するのは許さないわ…ブレイカーの効果で右の伏せカードを破壊する!!マナ・ブレイク!!」

 

「クッ…(ミラー・フォースが…)」

 

 

ブレイカー/M1→0/ATK1900→1600

 

ブレイカーの放った魔力の剣撃が神楽坂の伏せカードをたたき割った。

 

 

「場の漆黒のパワーストーンの魔力カウンターを2個取り除き、マジカル・イーターを特殊召喚!!マジカル・イーターは場の魔力カウンターを任意の数取り除いて特殊召喚することができる。そしてレベルは、この時取り除いた数と同じとなる」

 

 

マジカル・イーター

効果モンスター

星1/闇属性/魔法使い族/ATK 0/DEF 0

このモンスターは自分フィールド上の魔力カウンターを

任意の数取り除き特殊召喚することができる。

このモンスターのレベルは取り除いた魔力カウンターと数と同じになる。

 

マジカル・イーター/ATK 0/☆1→2

 

フィールドにパワーストーンと同じ様な黒い球体が現れた。

 

 

「レベル2、マジカル・イーターとレベル4、魔導戦士ブレイカーにレベル1、サニー・ピクシーをチューニング!!」

「ば、馬鹿な…シンクロ召喚…だと…」

 

 

「大いなる魔導師よ、人類の英知を与えたまえ!!」

 

☆2 + ☆4 + ☆1 = ☆7

 

妖精の輪をくぐった2体のモンスターが計6つの星となり、光り輝いた。

 

 

「シンクロ召喚!!ライブラリー・マジシャン!!」

 

ライブラリー・マジシャン/ATK2700

 

フィールドにいくつもの本を持った年老いた魔法使いが現れた。

さらにサニー・ピクシーの効果でライフが回復した。

 

ツバキ/LP4000→5000

 

ちなみにまだ、ツバキは通常召喚を行っていない。

 

 

「場の永続罠、漆黒のパワーストーンを破壊し墓地のセメタリー・マジシャンを特殊召喚!!セメタリー・マジシャンはフィールド上にシンクロモンスターが存在する時場の永続罠を破壊し特殊召喚することができる」

 

 

セメタリー・マジシャン

効果モンスター

星5/闇属性/魔法使い族/ATK2000/DEF1500

自分フィールド上にシンクロモンスターが存在するとき、

自分フィールド上の永続罠を破壊し墓地に存在する

このカードを特殊召喚することができる

この効果で特殊召喚した場合、フィールドから離れる時除外する。

 

 

「そして魔力カウンターが乗ったカードが破壊された時、エンディミオンにそのカウンターを乗せることができる!!」

 

エンディミオン/M2→3

 

サニー・ピクシー/ATK300

 

 

「死者蘇生、墓地のサニー・ピクシーを特殊召喚!!」

 

 

エンディミオン/M3→4

 

 

「レベル5、セメタリー・マジシャンにレベル1、サニー・ピクシーをチューニング!!」

 

「またシンクロ召喚だと!?」

 

 

 

再びシンクロ召喚を行うツバキに神楽坂は驚いていた。ちなみに先程から黙っているギャラリーは――

 

「…なあ、ユウ」

「どうしたの…?」

「お前って…シンクロデッキの作成手伝ったか…?」

「………………………………一人でやったんだ…」

 

「お~い、翔!!しっかりしろ!!」

「あははは…兄貴が2人もいる」

「戻るんだな!!翔!!」

「しっかりしろ!!」

 

 

という感じ(カオス)だ。ちなみになぜかツバキはシンクロカードを受け取ると一日でデッキを作り上げたのだ。なので剣賭が来た日ももうこのデッキは持っていた。

 

 

「光の閃光が相手の守りを破壊する!!落ちろ雷鳴!!」

 

☆5+☆1=☆6

 

「シンクロ召喚!!エクスプローシブ・マジシャン!!」

 

フィールドに真っ白の魔導服に身を包んだ閃光の魔法使いが現れた。

 

 

エクスプローシブ・マジシャン/ATK2500

 

 

「ライブラリー・マジシャンの効果発動!!シンクロモンスターがシンクロ召喚に成功した時、カードを2枚ドローする!!さらにサニー・ピクシーの効果でライフ回復!!」

 

 

ライブラリー・マジシャン

効果・シンクロモンスター

星7/魔法使い族/光属性/ATK2700/DEF2400

チューナーモンスター・チューナー以外の魔法使い族モンスター2体以上

このモンスターはシンクロ召喚でしか特殊召喚できない。

このカードが表側表示で存在する時、

魔法使い族のシンクロモンスターがシンクロ召喚に成功した時

カードを2枚ドローする。

 

 

ツバキ/LP5000→6000 手札0枚→2枚

 

 

「手札から魔法カード、魔力掌握を発動!!エンディミオンにカウンターを乗せ、デッキから魔力掌握を手札に加えて自身の効果で更にカウンターを乗せる!!」

 

 

エンディミオン/M4→6

 

「エンディミオンのカウンターを6つ取り除き、神聖魔導王エンディミオンを特殊召喚!!効果で死者蘇生を手札に加える!!」

 

 

エンディミオン/M6→0

神聖魔導王エンディミオン/ATK2700

 

 

「手札の魔力掌握を墓地に送りその伏せカードを破壊する!!」

「ッ…!!(炸裂装甲が…!!)」

 

 

これで神楽坂の場にはキマイラしかいなかった。だが、手札には死者蘇生だけだ。

このターンで終わるなんて――

 

 

「死者蘇生!!サニー・ピクシーを特殊召喚!!そしてレベル7神聖魔導王 エンディミオンにレベル1、サニー・ピクシーをチューニング!!」

 

1ターンに3回目のシンクロ…最早神楽坂は少し諦めているようだ。

 

「魔導師達の祈りを元に、今ここに混沌の赤き力を呼び覚ませ!!シンクロ召喚!!」

 

☆7+☆1=☆8

 

「漆黒を包みこめ!!カオス・レッド・ドラゴン!!」

『グァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!』

 

フィールドに赤い体で黒い翼を持つ巨大な龍が現れた。その威圧感に――神楽坂は怯えていた。

 

カオス・レッド・ドラゴン/ATK3000

 

 

「攻撃力3000だと!!」

 

「モンスターの能力は攻撃力じゃない…バトル!エクスプローシブ・マジシャンでキマイラに攻撃!!ライトニング・エクスプロージョン!!」

「うわぁああぁ!!!」

 

神楽坂/LP4000→3600

 

 

キマイラが破壊され、そして効果でバフォメットが守備表示で現れた。

だが、ツバキにそんなのは関係なかった。

 

バフォメット/DEF1800

 

 

「カオス・レッド・ドラゴンでバフォメットに攻撃!!ディストラクション・フォース!!」

 

「ッ…ガゼルが…「更にカオス・レッドは貫通能力がある!!」なっうわああああぁあぁ!!!」

 

 

カオス・レッド・ドラゴン

効果・シンクロモンスター

星8/ドラゴン族/闇属性/ATK3000/DEF2500

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

1ターンに1度、手札の魔法カードを墓地に送ることで

相手の墓地のカードを1枚ゲームから除外することができる。

このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、

その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

 

カオス・レッドの闇の拳にガゼルは破壊され、更にその余波が神楽坂にも響いた。

 

神楽坂/LP3600→2400

 

 

もう神楽坂の場には何もない。そして、もう自身を守る手も残っていない。

 

 

「う…嘘だ…俺の…最強のデッキが…!!」

「……馬鹿ですね」

 

信じられない様に呟いた神楽坂にツバキが呆れたようにそう言った。

それにカチンときた神楽坂はツバキにつかかってきた。

 

 

「っ!!シンクロモンスターなんて卑怯な手を使いやがって!!そんなせこいカードに俺が負けるなんて「君の負けだよ」なっ…!!」

 

 

自身の負ける理由をツバキがシンクロモンスターを使う所為だと喚きだした。だがユウがそれを抑えた。

 

「…聞きたいけど、そのデッキの全部のコンボ、全部のカードの使い方、全部のカードを覚えてるの?」

「ッ…!!武藤遊戯の使ったコンボは全部覚えて「ボクやツバキは自分のデッキのカード全部覚えてるよ」っそれが何だっていんだ!?」

 

 

一体何を言いたいのか分からないという様に神楽坂が手札を地面に投げつけた。その手にはブラックマジシャン、黒魔術復活の棺、死者転生があった。その3枚があればブラックマジシャンを召喚することができるはずだった。

 

 

「そのカード…死者転生を使わなかったのはなんで?」

「エンディミオンにカウンターが乗る、キーカードのどちらかが落ちる、墓地に有能なカードが無い、そんなのでこのカードが使えるか!!」

 

「いや、それは違うぞ神楽坂」

 

 

神楽坂はそう言うが、流石の三沢はコンボに気付いた。

 

 

「先程のターン、モンスターを召喚していないから死者転生でブラックマジシャンを墓地に送りガゼルを手札に加え召喚しておくと、黒魔術復活の棺が使えるぞ」

 

「なっ…!!」

 

「ね?君はそのデッキの事を全く知らないんだ。だって『君のデッキじゃないから』」

「!!!!」

 

ユウの言葉が神楽坂に響いた。『自分のデッキじゃない』

確かにそうだ。他人のデッキで戦い、自己満足になっていた。

 

そして自分はこのデッキの事を何も知らない。

 

「………ラストバトル。ライブラリー・マジシャンで直接攻撃!!」

「うわあぁあああぁあぁあああぁ!!!!!!!!!!!!」

 

神楽坂/LP2400→0

 

直接攻撃を喰らった神楽坂は負けてしまった。

 

「人のデッキを使って、人のデッキを馬鹿にして…そんな人にデュエリストを名乗る資格はない!!」

「っ………俺は…何処で間違えたんだ…」

 

 

そう言って神楽坂は片膝をついた。

 

 

「お前が弱いからだ」

「うぎゃぁ!!」

 

 

神楽坂の背後にいた紅いパーカーの様な物を着た男性が神楽坂を蹴り飛ばした。

 

 

「神楽坂!!」

「フン…このデッキを使えこなせない雑魚が…」

 

 

そう言った男性の手には武藤遊戯のデッキがあった。一方三沢とツバキが神楽坂の容体を見た。が、どうやら気を失っていた。

 

 

「テメェ…魔導師か…!?」

 

 

シゲルの言葉に男性は心底驚いた顔をしていた。が、すぐに分かった様に笑った。

 

 

「そうか…テメェ等がエピックを殺ったのか…あの馬鹿がやられるって聞いたからにはどんな参加者かと思ってたら…ただの雑魚じゃねぇか」

 

 

そう言って男性はどこからかディスクを取り出すと腕にはめて武藤遊戯のデッキをセットした。

 

 

「テメェ等を殺って、ロストロギアを貰ってやんよ」

 

「させるかよ!!俺が相手だ!!」

 

「まて」

 

 

そう言って十代が前に出ようとするのをシゲルが止めた。そしてその目線の先には無言でディスクを構えたユウがいた。

 

 

「…ほう。活きのいいガキがいるな…俺はクラウト・ロックだ。テメェの名はなんだ?」

「オシリスレッド一年の聖牙 夕」

 

 

こうして2人目の魔導師、クラウトとのデュエルが始まった。




ユウ「あのデッキをひとりで…?」
ツバキはこういう感じで自分のデッキを改造・編集するからほかのメンバーでも今のデッキに何が入ってるのかはわからないんだよ。
シゲル「なんでまたそんなことを…」
まあ、それが彼女のスタイルだということだね。

ツバキ「わ…私…」
うん、キレるとああなる。通称『黒椿』。その実力はユウについで高い。
シゲル「なんぞそれ…」
まあ、本人がキレることになるとこうなるね。
ちなみに80話超えてる改定前で未投稿前の話で神楽坂が謎の出番の多さなんだよね。
ユウ「なんで?」
いや…準レギュラー的な?
ユウ「聞かないで…」

シゲル「そーいや。ところどころ設定が変わってないか?特に最後で」
改定前だと庄司って名前だったけど前に出たエピックと同じ理由で『クラウト・ロック』に変更した。
シゲル「そいつが言っている参加者ってなんだ?」
今後の設定変更で明らかになる。

次回予告
謎の魔導師クラウトの襲撃に応戦するユウ。だがさすがデュエルキングの名を持つデュエリストのデッキ、なかなか突破口が開けないでいた。

そして実際に受けるダメージがユウの体を蝕んでいた。

一方その頃、この戦いを見守る不穏な気配があった。

次回turn15 精霊の危機 魔術師の戦略 VS決闘王
次回の最強カードは「精霊魔ルシア」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。