遊戯王GX~ノーバディ・レコード~   作:銀猫

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turn17 選考戦開始!!魔法使いVS機械の天使

レイが学園を去って数日後――

 

 

「バトル!!シルフィでアステカの石像に攻撃!!」

 

「うぉぉ!!!」

 

 

ユウのフィールドにいた綺麗な毛並みの鳥が人面石を砕いた。それによって相手のフィールドががら空きになった。

 

 

「ストーム・ウィングで直接攻撃!!」

 

「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」

 

 

茂部緒/LP1900→0

 

「そこまで!この勝負は聖牙君と獣斬君の勝利です」

 

 

今ユウ&シゲルVSモブコンビのデュエルが終わった。

なぜこの二人がコンビを組んでいるのかというと――

 

 

―前日 職員会議―

 

 

「なんでスート!?デュエルアカデミアノース校とのデュエルには昨年と同じ様にシニョール亮が代表になっていたはずなノーネ!!!」

 

「それがむこうの代表は全員一年ということなんだ」

 

「一年生!?」

 

鮫島の言葉にクロノスはものすごく驚いた声を上げていた。亮でさえ2年で代表になったのに入学したての下級生が代表に選ばれるのだが無理も無い。

 

 

「そういうことで、こちらの代表も全員一年生が良いだろうということになってね…どうだろう、丸藤君」

 

「俺も構いません」

 

 

こうして対抗試合は一年のオールスター戦となることが決定した。

 

 

「では、本日の議題は誰が対抗試合の代表にするのかだが…」

 

「…遊城十代」

 

 

亮が上げた名前に教師達は驚いていた――いや、大徳寺先生は面白そうに笑っていた。

 

 

「彼なら、面白いデュエルを見せてくれると思います」

 

「うむ、彼なら実力も申し分ない」

 

 

亮の言葉に鮫島校長も同意した。他の教師達も十代のユニークな戦術、性格、そして万丈目を倒した実力――確かに十分納得できる。が、ただ一人――クロノスは反対の様だ。

 

 

「(グヌヌ…嫌なノーネ!あのドロップアウトボーイに任せるノーハ…)ワタシはシニョールシゲルを推薦「あ、彼は聖牙君と共にタッグ代表にすることにしたので」(ノォォォォォオ!!!!!!!)」

 

レッド生徒だが、クロノスはいつかブルーに上げようと考えていたシゲルを推そうとしたが、既にユウと共に別枠で決まっていた。

 

 

「(ほ、他には…あ!!)三沢大地はどうなノーネ!?」

「ラーイエローの三沢君…ですか?」

「2人を戦わせて勝った方が代表にするのはどうでしょうノーネ!?」

 

それを聞いた鮫島校長は少し考えていた。確かに三沢でも十分代表としての資質がある。だがそれは十代も負けず劣らず、と言った感じだ。

 

 

「それならば、候補の生徒達にデュエルしテーハいかかでショーウ!?」

 

 

 

 

 

 

「え?俺?」

 

 

朝の会議で決まったことを大徳寺が教室で生徒に言っていた。その言葉に十代が聞き返した。

 

 

「そうなのにゃ~、三沢君と戦って勝った方がノース校とのデュエルに出場できるのにゃ」

 

 

そう聞いて十代と三沢が顔を合わせて「良いデュエルをしようぜ」的な感じで笑った。

そして思い出したように大徳寺先生はユウとシゲルを見た。

 

 

「それとタッグの代表は聖牙君と獣斬君が候補に挙がってるのにゃ」

 

「え?」

 

「俺とユウが?」

 

 

そう聞いた時あるブルー男子が立ち上がった。

 

 

「先生!!どうしてブルーじゃなくてこいつ等が!!」

 

「どうしてと言われても…ただ単に十代君と三沢君は一年の中ではトップクラスの実力があるのだからにゃ」

 

「だけどそこのレッドは落第寸前「彼は前年度代表の丸藤亮君の推薦ニャ」なっ!?」

 

 

 

大徳寺の言葉に教室にざわめきが走った。つまり十代はカイザーが認めた男となる。

カイザーは学園最強だ、その最強に認められるとなると誰も口が出せなくなる。

 

 

「じゃ、じゃあ!!そこのタッグはどうして!?」

 

「彼らはあの時のタッグでは見事なコンビネーションを見せてくれたのにゃ。この学園にはタッグ生徒はいないから、経験的には彼らか十代君と翔君のコンビかのどちらかですが…十代君は男子個人の代表候補となり、タッグ代表候補から外れるのにゃ」

 

 

あの時のタッグとは迷宮兄弟とのデュエルの事だろう。確かに互いが互いのサポートをし、その上2人の最強カード戦いの精霊(ヴァルキリー)というカードも召喚した。

 

 

が、どうも納得できないのか2人のブルー男子が立ち上がった。

 

 

「だったら俺達とそいつらが戦って勝った方が代表にしてください!!」

 

「そうだ!俺達もそいつらに勝てて実力を示したらいいだろ!!」

 

 

と、喚いている。大徳寺先生は仕方ないなという感じにため息をつくと了承した。そして残るは女子代表の枠だが――

 

 

「女子代表は天上院君か姫野君、これも戦って勝った方にしてもらうにゃ」

 

「私と明日香さんが…?」

 

 

ということで――

 

 

 

―次の日―

 

『お待たせしたノーネ!!ただいまから学園代表デュエルを始めるノーネ!!』

 

クロノスの宣言で始まった3試合のデュエル。最初はタッグ選抜のユウとシゲル対ブルー男子(モブ)×2からだ。

 

『第一試合、レッドのシニョールユウ、シニョールシゲル対!!ブルーのシニョール茂部緒(もぶお)とシニョール雑魚伽羅(ざこきゃら)なノーネ!!』

 

 

第一試合が開始する前にユウがシゲルとデッキの最終確認をしていた。

 

「こんなとこか…」

「ねえ、シゲル。今回のデュエルのルールって…」

 

「ああ、あの時とは違ってるからな…少し考えなくちゃいけないな…」

 

 

制裁タッグとはルールが少し違った。

 

 

・LP8000(2人共通)

・フィールドと墓地は2人共通――つまりモンスターゾーンと魔法・罠ゾーンは一人分しかなく、リビングデット等の自分の墓地対象カードは相方の墓地も使える。

・相方の伏せたカードは使用可能で、カードの確認もOK。相方のモンスターで攻撃も可能

 

 

※色々書いているが、簡単に言うとタッグフォースルールです。

 

 

 

そして――最初に戻る。

 

 

『勝者~!!シニョールユウ&シニョールシゲルペア~!!』

 

「勝ったね」

 

「余裕だったな」

 

 

そう言って2人が降りたリングには、なぜ負けたのか分からない様に放心してるブルーの2人がいた。

 

2人が簡単に勝った理由――ユウとシゲルのスピット・シルバーとソウル・ブラックを意識して対ドラゴンデッキできた。だが、そのことにいち早く気づいたシゲルはドラゴンを使わない様に伝えると2人は聖霊と剣闘獣で勝負した。

 

 

ちなみにブルーはなにをしたかというと――

 

「不幸を告げる黒猫の効果発動!!ドラゴン族・封印の壺をデッキの一番上に乗せる!!」

 

 

ドラゴン族は2人のメインデッキには数えるほどしか入っていない。つまり狙いはエクストラの2体の龍だった。

他にも竜殺者や竜殺しの剣、天使族がいないのにウィクトーリアなど、お世辞にも良いデッキではなかった。

 

 

―第二試合―

 

『デーハ!!イエロー寮代表三沢大地対!!レッド寮代表ドロp遊城十代!!』

 

確実にドロップアウトボーイと言いかけた。

 

そして第二試合は十代は今までのと同じ様にE・HEROデッキ、三沢は自分のデッキに十代の融合封じを加えた対HEROデッキだった。

 

序盤で融合を封じられ、さらに自身の非融合で一番強いエッジマンまでもが破壊された十代。

 

だが、十代は諦めなかった――

 

 

「俺はワイルドマンでリトマスの死の剣士に攻撃!!ワイルドサイクロン!!」

 

「迎え撃て!!リトマスの死の剣士!!」

 

 

ワイルドマンが投げたブーメランがリトマスの死の剣士に向かうも、スピリット・バリアの力を受けた剣士が弾き返した。

 

「サイクロン・ブーメランの効果発動!!スピリット・バリアを破壊し500ダメージ!!」

 

 

サイクロン・ブーメランの効果、自爆特攻で十代が勝利をおさめた。

 

 

そして第3試合――

 

 

『では最終試合――女子代表決定戦を行うノーネ!!』

 

 

初のツバキVS明日香だ。シンクロ魔法使いのツバキと機械天使と呼ばれている明日香のサイバーデッキ――どちらが勝つのだろう。

 

 

「よろしくね、ツバキ」

 

「よ、よろしくお願いします、明日香さん」

 

 

『では、デュエル開始!!』

 

 

―ツバキのターン―

 

「私のターン!!私はフィールド魔法魔法都市エンディミオンを発動!!カードを2枚伏せ、魔導戦士ブレイカーを攻撃表示で召喚!!」

 

 

フィールドはツバキのホームのエンディミオンへと変わり、召喚されたブレイカーに魔力カウンターが乗った。

 

魔導戦士ブレイカー/M0→1/ATK1600→1900

 

「ターン終了!!」

 

 

ツバキ

LP4000 手札2枚

ブレイカー/ATK1900/M1

伏せカード2枚

エンディミオン

 

 

―明日香のターン―

 

「私のターン!!私はサイバー・チュチュを攻撃表示で召喚!!」

 

明日香の場にバレリーナの服に身を包んだかわいらしい少女がいた。

 

 

サイバー・チュチュ/ATK1000

 

「バトルフェイズ!!サイバー・チュチュで攻撃!!」

 

「え!?攻撃力はブレイカーの方が上なのに…」

 

そうツバキが不思議がっているとサイバー・チュチュはブレイカーのはるか上に飛び上がり、そのままツバキに向かって一直線に下降してきた。

 

 

「サイバー・チュチュは相手の場にこのモンスター以上の攻撃力のモンスターしかいない時、直接攻撃ができる!!」

 

「そんなきゃぁぁ!!」

 

 

ツバキ/LP4000→3000

 

「カードを3枚伏せてターン終了!!」

 

 

明日香

LP4000 手札2枚

サイバー・チュチュ/ATK1000

伏せカード3枚

 

 

―ツバキのターン―

 

最初に決めたのは明日香だった。そしてブレイカーがいるにもかかわらず攻撃表示で場にいるチュチュと3枚の伏せカード――確実に

 

「(チュチュを守るカード…けど)私のターン!!ブレイカーの効果発動!!ブレイカーに乗ってる魔力カウンターを取り除き、フィールドのカード一枚を破壊する!!右のカードを破壊!!マナ・ブレイク!!!」

 

ブレイカー/ATK1900→1600/M1→0

 

ブレイカーが剣を振うとその衝撃波でカードが真っ二つに切れた。そのカードは――

 

 

『炸裂装甲』

 

一応攻撃反応型のカードを破壊に成功した。だが残り2枚の伏せカードも攻撃反応型のカードの可能性があった。

 

 

「手札から魔導騎士ディフェンダーを攻撃表示で召喚!!」

 

ディフェンダー/ATK1600/M0→1

 

 

「バトル!!ブレイカーでチュチュに攻撃!!」

 

 

魔導戦士はバレリーナの少女めがけて剣を振り下ろした。様に見えたが、そこにいたのはバレリーナの少女ではなく、バレリーナの女性がいた。

 

 

「速攻魔法プリマの光!!場のサイバー・チュチュを生贄に捧げてサイバー・プリマをデッキ・手札から特殊召喚することができる!!」

 

プリマの光

速攻魔法

自分の場の「サイバー・チュチュ」1体を生贄に捧げる。

「サイバー・プリマ」1体をデッキ・手札から特殊召喚する。

 

 

サイバー・プリマ/ATK2300

魔法都市エンディミオン/M0→1

 

 

「攻撃力…2300!!」

 

「さてどうする?対象がいなくなったわ」

 

 

ブレイカーは剣を収めてツバキの場へと戻っている。だが、このまま攻撃を行っても無駄にダメージを喰らうだけだ。

 

 

「ッ…ターン終了!!」

 

ツバキ

LP3000 手札2枚

ブレイカー/ATK1600 ディフェンダー/ATK1600/M1

伏せカード2枚

エンディミオン/M1

 

 

―明日香のターン―

 

 

「私のターン!!」

 

 

明日香は引いたカードを見てニヤリと笑った。どうやら明日香のエースを引いた様だ。

 

 

「手札からサイバー・プチ・エンジェルを召喚!!」

 

 

サイバー・プチ・エンジェル/ATK300

 

 

明日香の場に何かを持っている小さな機械の天使が現れた。

 

 

「サイバー・プチ・エンジェルは召喚成功時、デッキから『機械天使の儀式』を手札に加える!!」

 

 

「儀式…けど機械天使なんて…聞いたことが無い」

 

「じゃあ、これから見せてあげるわ。手札から機械天使の儀式を発動!!フィールドのサイバー・プリマとサイバー・プチ・エンジェルを生け贄に捧げ手札のサイバー・エンジェル―茶吉尼―を儀式召喚!!」

 

場の機械の小さな天使とバレリーナの女性が消えると4つの腕を持つ戦士が現れた。

 

茶吉尼/ATK2700

 

エンディミオン/M1→2

 

 

「茶吉尼の効果発動!!特殊召喚成功時に相手のモンスターを1体破壊する!!ディフェンダーを破壊!!」

 

「ディフェンダーの効果発動!!ディフェンダー自身に乗っているカウンターを取り除き、破壊を無効にする!!」

 

 

何とか茶吉尼の効果をかわしたが、ディフェンダーの効果は1ターンに一度までだ。

 

 

「バトル!!茶吉尼で魔導騎士ディフェンダーに攻撃!!」

「きゃあ!!」

 

 

ツバキ/LP3000→1900

 

「うっ…リバースカード!魔導師の術印を発動!!フィールドのモンスターが戦闘で破壊されたとき、デッキか手札からレベル4以下の魔法使い族モンスターを特殊召喚する!!マジシャンズ・ヴァルキュリアを特殊召喚!!」

 

魔導師の術印

通常罠

自分フィールド上のモンスターが戦闘によって破壊され

墓地へ送られた時に発動する事ができる。

自分の手札またはデッキからレベル4以下の

魔法使い族モンスター1体を特殊召喚する。

 

 

マジシャンズ・ヴァルキュリア/DEF1800

 

「モンスターが…カードを伏せてターン終了!!」

 

明日香

LP4000 手札0枚

茶吉尼/ATK2700

伏せカード2枚

 

 

―ツバキのターン―

 

「私のターン!!ドロー!!」

 

手札に来たのはエンディミオン。茶吉尼と攻撃力は同じだが、特殊召喚するための生け贄も魔力カウンターも無い。その上魔力掌握等のサポートも無い。

 

 

「手札からワン・フォー・ワンを発動!!手札のエンディミオンを捨て、デッキからレベル1のエフェクト・ヴェーラーを特殊召喚する!!」

 

 

ツバキの場に青い髪の少女が現れた。

 

エフェクト・ヴェーラー/DEF0

 

 

「そして、手札から見習い魔導師を召喚!!」

 

 

見習い魔導師/ATK400

 

「見習い魔導師の効果発動!!エンディミオンにカウンターを乗せる!!」

 

 

エンディミオン/M2→4

 

 

「行くわ…レベル4の魔導戦士ブレイカーとレベル2の見習い魔導師にレベル1、エフェクト・ヴェーラーをチューニング!!」

 

 

その瞬間会場にざわめきが走った。ユウとシゲルがシンクロモンスターを使っているのは知っていたが、ツバキまでもがシンクロを行うことができるとは誰ひとり思わなかったからだ。

 

 

「大いなる魔導師よ、人類の英知を与えたまえ!!」

 

 

☆4 + ☆2 + ☆1 = ☆7

 

 

「シンクロ召喚!!ライブラリー・マジシャン!!」

 

 

ツバキの場に本を持った老人が現れた。見た目は弱そうに見える――が、魔導師は見た目は恰好だけでは計り知れない力を持っている。

 

 

ライブラリー・マジシャン/ATK2700

 

「更にリバースカード魔力昇華を発動!!エンディミオンに乗ってるカウンターを4つ取り除き、カードを2枚ドロー!!」

 

 

エンディミオン/M4→0

 

 

「魔法カード、壺の中の魔導書を発動!!お互いにカードを3枚ドローします!」

 

「…(ここに来てのドロー…勝負に来るわね!!)」

 

 

エンディミオン/M0→1

 

「手札のレベル・マジシャンは場に魔法使い族モンスターが存在する時、墓地の魔法使い族モンスターを2体除外することで特殊召喚することができる!!墓地のディフェンダーとブレイカーを除外して特殊召喚!!」

 

レベル・マジシャン/ATK600

 

 

レベル・マジシャン

効果モンスター

星3/闇属性/魔法使い族/ATK600/DEF0

このモンスターは通常召喚できない。

このモンスターは自分フィールド上に魔法使い族モンスターが存在し、

自分の墓地の魔法使い族モンスターを2体

除外した場合のみ特殊召喚する事ができる。

このモンスターは特殊召喚に成功した時、

墓地の魔法カードを一枚手札に加えることができる。

「レベル・マジシャン」は1ターンに1度しか特殊召喚できない。

 

 

フィールドに星の模様が服に描かれた魔導師が現れた。その手には一枚の魔法カードがあった。

 

 

「レベル・マジシャンは特殊召喚成功時墓地の魔法カードを手札に加えることができる!!そして、壺の中の魔導書を発動!!お互いにカードを3枚ドロー!!」

 

「(このタイミング…おそらく、攻めてくる…!!)ドロー!!」

 

エンディミオン/M0→1

 

「ワン・フォー・ワンを手札に加えてそのまま発動!!手札のモンスターを墓地に送りサニー・ピクシーを特殊召喚!!」

 

 

エンディミオン/M1→2

 

 

ツバキの場にかわいらしい妖精の様なモンスターが現れた。それと同時に女子生徒から黄色い声援?が上がった。

 

 

「レベル4のマジシャンズ・ヴァルキュリアとレベル3のレベル・マジシャンにレベル1のサニー・ピクシーをチューニング!!」

 

 

そう宣言した瞬間辺りに黒い霧が立ち込めた。だが、霧は薄く、問題無くデュエルは続けられた。

 

 

「魔導師達の祈りを元に、今ここに混沌の赤き力を呼び覚ませ!!シンクロ召喚!!」

 

☆4 + ☆3 + ☆1 = ☆8

 

 

「漆黒を包みこめ…カオス・レッド・ドラゴン!!」

 

 

ツバキの場に現れた赤い竜――それはユウの持つスピット・シルバーやシゲルの持つソウル・ブラックとは違う雰囲気を漂っていた。

 

 

そして、手札に残ってるカードを見てツバキは一瞬顔を曇らせた。相性はいいが――正直このカードを使うのは気が引けるカードがあった。

 

だが、明日香にそんなことも言ってられなかった。

 

 

「このカードは自分の場にレベル8以上のシンクロモンスターが存在する時特殊召喚することができる!!クリエイト・リゾネーターを特殊召喚!!」

 

 

ツバキの場に背に電動カッターの様な物を背負った悪魔が現れた。てか、『リゾネーター』って――

 

 

「俺のカード!?」

「え!?」

 

「こっそり借りたよ ( ・´ー・`)」

 

観客席で叫んだシゲルにツバキはドヤと小声で答えた。

 

 

「手札から魔法カード死者蘇生を発動!!墓地のエンディミオンを特殊召喚!!」

 

 

神聖魔導王エンディミオン/ATK2700

 

エンディミオン/M3→4

 

 

「レベル7神聖魔導王エンディミオンにレベル3、クリエイト・リゾネーターをチューニング!!」

 

 

レベル10――今まで3人のシンクロ召喚で一番最高レベルのシンクロ召喚だった――

 

「光と闇の狭間にいる魔導師よ――全ての魔を従えよ!!」

 

 

☆7 + ☆3 = ☆10

 

 

「シンクロ召喚!!神帝魔導エンディミオン!!」

 

 

フィールドに様々な杖を持ったエンディミオンに似た魔導師が現れた。それ以前に観客席ではレベル10の魔法使いとなるとどのような効果を持っているのか、という声が多く上がっていた。

 

エンディミオン/ATK3000

 

 

「攻撃力3000が…2体も…!!」

「バトルフェイズ!!カオス・レッド・ドラゴンで茶吉尼に攻撃!!ディストラクションフォース!!」

 

 

 

そう宣言した時、明日香の伏せカードが上がった。そのカードは十代とのデュエルでも使った罠カード――

 

 

「ドゥーブルパッセ!!相手が自分フィールド上のモンスターに攻撃宣言をした時、その攻撃は私への直接攻撃となり、その後自分のモンスターの攻撃力分のダメージを与える!!」

 

ドゥーブルパッセ

通常罠

相手モンスターが自分フィールド上の表側攻撃表示モンスターの

攻撃対象になった場合に発動する事ができる。

そのモンスターの攻撃は自分への直接攻撃になる。

その後、相手プレイヤーは攻撃対象となったモンスターの

直接攻撃時の攻撃力の数値分のダメージを与える。

 

 

そしてドゥーブルパッセの発動を見た十代は慌てていた。

 

「もしこれでツバキが何も出来なかったら明日香の勝ちだ!!」

「まずはカオス・レッドの攻撃を受ける――きゃぁぁあぁ!!!」

 

明日香/LP4000→1000

 

「っ…そして、茶吉尼の攻撃力分2700のダメージを受けてもらう!!」

「リバースカード、傷印の封殺を発動!!相手が発動したダメージを与える効果を半分にして、お互いに魔法カードを1枚手札に加える!!くぅう!!!」

 

傷印の封殺

通常罠

相手が「ダメージを与える」効果を持つ魔法・罠・モンスター効果を発動した時発動できる。

手札を一枚墓地に送りそのカード効果によって自分が受けるダメージを半分にする。

その後互いにデッキから魔法カードを一枚手札に加える。

 

ツバキ/LP1900→550

 

 

他がに手札に加えるカード――それがこのデュエルの勝敗を喫した。

 

「(私が手札に加えたのはミスフォーチュン…これでツバキの場のモンスターの攻撃力の半分のダメージを与えれば…)」

 

 

もし次のターン明日香のターンが回ってくれば、明日香の勝ち『だった』――そう、『だった』ら――

 

 

「神帝魔導で…」

「攻撃宣言前にリバースカード、闇の呪縛を発動!!エンディミオンの攻撃を封じて攻撃力を700ポイントダウンする!!」

 

 

エンディミオン/ATK3000→2300

 

 

 

「これであなたはもう攻撃するモンスターはいない…さあ、ターン終了を宣言しなさい!!」

 

 

そう、もうツバキの手札はなくて終わりのはずだった。

 

 

「まだ私のバトルフェイズ…!!墓地から魔法カード都市の魔導図書館を発動!!」

 

「「「「「「「「「「墓地から魔法!?」」」」」」」」」」

 

「墓地から!?」

「墓地から魔法!?」

 

『ぼぼぼぼ、墓地から魔法カードを発動したノーネ!!!』

 

 

………はい、少し遊んでみました。てか、遊びすぎました。

 

そう宣言した時ツバキのセメタリーゾーンから一枚の魔法カードが現れた。

 

 

「このカードは自分の場に魔法都市エンディミオンが存在する時、墓地から発動することができる!!」

 

「いつの間に………さっきの傷印の封殺の時ね」

 

 

そう、その時墓地に送ったカードだ。そして、『傷印の封殺』『都市の魔導図書館』はユウのスピリット・ソウルと同じ様にペガサスから送られたカードだ。

 

 

「都市の魔導図書館は墓地に存在する魔法カードを3枚除外してフィールド上のカードに魔力カウンターを4つまで乗せる!!墓地の死者蘇生、ワン・フォー・ワン、壺の中の魔導書を除外して発動!!」

 

都市の魔導図書館

通常魔法

フィールド上に「魔法都市エンディミオン」が存在する場合

墓地に存在するこのカードと魔法カードを3枚除外し、

自分フィールド上のカード1枚に魔力カウンターを4つまで乗せる事ができる。

この効果はバトルフェイズ中でも発動できることができる。

 

 

「神帝魔導に魔力カウンターを3つ乗せる!!」

「(一気に3つも…)でも、魔力カウンターが乗っても意味は無い!!」

 

「神帝魔導の効果発動!!このカードに乗っている魔力カウンターの数で効果が決定する!!3つのってる場合は相手の魔法・罠の効果を無効にする!!」

「なんですって!?」

 

 

神帝魔導エンディミオン

シンクロモンスター(効果)

星10/闇属性/魔法使い族/ATK3000/DEF2300

「神聖魔導王エンディミオン」+チューナーモンスター

このモンスターは上記のモンスターを素材にしたシンクロ召喚でしか特殊召喚できない。

1ターンに1度、このモンスターは「魔法都市エンディミオン」に乗っている魔力カウンターをこのカードに移してもよい。この効果を発動したターンこのカードは攻撃することはできない。

このモンスターに乗っている魔力カウンターの数によって以下の効果を得る。

●1個

自分フィールド上のカード1枚に魔力カウンターを乗せる。この効果は自分のターンのスタンバイフェイズのみ発動できる。

●2~3個

このモンスターが表側表示で存在する限り、自分のターン中相手の魔法・罠の効果を無効にする。

エンドフェイズ、このカードの魔力カウンターをすべて取り除く。

この効果は1ターンに1度発動することができる。

●4~5個

1ターンに1度、自分フィールド上のモンスターは効果、戦闘では破壊されない。

●6個

1ターンに1度手札の魔法カードを墓地に送り、墓地の魔法カードを手札に加えることができる。

●7個~

手札の魔法カードを除外することで相手フィールド上のカードを1枚破壊する。この効果は1ターンに1度しか発動できない。

このモンスターが破壊された時、墓地に存在する「神聖魔導王エンディミオン」を1体選択することができる。選択したモンスターを特殊召喚することができる。(この効果は選択した「神聖魔導王エンディミオン」の効果で特殊召喚した扱いになる)

 

 

「そんな…」

「まだバトルフェイズ中だよ…エンディミオンで茶吉尼に攻撃!!マジック・ディパード!!」

「きゃああぁぁぁ!!!!」

 

明日香/LP1000→700

 

「最後!!ライブラリーマジシャンで攻撃!!」

「きゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁああああぁ!!!!!!!!!」

 

 

明日香/LP700→0

 

『そこまで!!勝者シニョールツバキ~!!!』

 

 

こうして最後の代表が決定した。

 

 

「強いわね…ツバキは」

「そ、そんなこと…それに…少しずるしちゃった…」

 

そう言ってツバキはデッキから『クリエイト・リゾネーター』を取り出した。そう、先日のデッキ調整時にシゲルがデッキのカードをツバキが使っているのだ。ちなみにシゲルのデッキにモンスターは一枚しか入れてない。

 

つまり本来と違うデッキでシゲルはタッグを行ったのだ。

 

「でも…本人は気にしてないみたいよ」

「え?」

 

 

明日香の言うとおりシゲルは三沢とシンクロモンスターとそのコンボについて語り合っていた。

 

 

 

 

「でも、後で返した方がいいわね」

「そうですよね」

 

こうして対抗試合の代表は決定された――

 

 

おまけ:アポリアさんの感想

 

「ウオオオ!!!!」

「ぎゃあああああああああ!!!!」

 

―アースラ:クロノの部屋―

 

「ゆ…夢か…」

 

 

あの日、謎の攻撃を受けたクロノはそれから毎日妙な夢を見ていた。

だが今回はそれでも一番質が悪く、巨大な墓の中でさまよっている男性と遭遇したのだ。

 

だが、何故かその男性に見覚えがあった。

 

 

「…………ああ…あの時の…」

 

 

それは遡ること数日前に見た夢の男性だった。

 

確か全身黒づくめの青年が召喚した無数のモンスターの攻撃で――

 

「ぅ…」

 

思い出すだけでも寒気がした。

だがその中で男性は青年のモンスターの攻撃をくらっていた。

 

 

「…待てよ?」

 

思い出すと別の場所でも出ていた。だが似た状況でそこででも襲われていたのだ。

 

 

「……何かの前触れか…」

 

 

そうは思いたくなかったクロノだった。

 

―アースラ―

 

「まったく、クロノったら」

 

 

最近息子が情緒不安定になっていることに頭を悩ませている艦長のリンディ。そんな彼女を心配してか、エイミィが甘いコーヒーを持ってきた。

 

「温かいものでも飲んでゆっくりしてください―――あれ…?」

 

「どうかしたのかしら?」

 

 

エイミィが首をかしげるも何もなかったようだ。

だが、彼女は見落としていた。ディスプレイで謎の反応があったことに。




まず最初にお詫びというか一言。
最後におまけを入れるとき、感想が誰なのか名前を載せることにしましたが『不快だ』という方がいるのならそのおまけ、もしくは名前を削除します。

シゲル「ツバキVS明日香…ね。この組み合わせになにか意味あるのか?」
強いて言うならオリキャラVS原作キャラをこの時は出したかったのと、話の流れで飛び飛びでも3人が原作に介入してる話があったほうがいいからこうなった。
ユウ「オリVS原作ってことはほかにも?」
いや、このあとからオリジナル展開が始まるから基本中の基本はここまでかな。
次の展開、『精霊界』で最後の導入が終わるね

そしてこの話でツバキの『死ぬまで借りるぜ』が始まる
ツバキ「変なこと言わないで!!」
シゲル「ってか、クリエイト…相性いいのか?」
一応ね。まあでも、遊戯王5D’sの十六夜アキのバイオレットウィッチみたいなものだね。
ユウ「でも…泥棒は…」
これが皮切りになるとは、誰も思わなかった――
ツバキ「変なフレーズ入れないで!!」

シゲル「で、代表者は十代と俺たちか」
まあね。このままスルーでも良かったけどどうせなら戦わせたいって思った。
それにシンクロの完全導入の話としてもちょうど良かったかもね。
ユウ「完全導入?」
授業で言ってたのは導入するという話だけ。今現在アカデミア3人しか持っていない状態なんだ。じゃあ、ほかの人たちに行き渡るのは何時かってなるとここになる。


ユウ「えっと、今回のデュエルいろいろと説明いるんじゃない?」
そうだな。まずは『ドゥーブルパッセ』は原作効果がわからないから効果ダメージとして扱います。効果上アニメの展開にもあってるので問題はないと思います。
都市の魔導図書館はネクロガードナーみたいにフリーチェーンで発動することができます。流石に罠や効果チェーンは無理ですけど。
そしてこのデュエルで明日香は勝負を急ぎすぎてプレミをしてます。
ツバキ「え?」
攻撃宣言に闇の呪縛を使用すれば攻撃権を行使したことになってエンディミオンの攻撃はできなくなる。
けどミス・フォーチュンでのゲームエンドを意識しすぎてこうなったということです。


そして次回からはオリジナル展開

次回予告
3人の目の前には愛くるしいモンスターが鎮座していた。

『ガァ?』

そのモンスターのことを自らの相棒たちに聞こうとするが、彼らはなぜかいなかった。そして誘われたのは――『精霊界』

そこで知る、危機。

「「「家族が待ってる」」」

次回turn18 異世界?チビ龍?そして精霊の絆
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