遊戯王GX~ノーバディ・レコード~   作:銀猫

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turn25 意地の戦い 魔導師VS英雄

夜が明けて数時間。結局そのまま剱都の家に泊まった4人。

ちなみに山本が早速紫苑の戸籍を作っていた。コネって怖いね!

 

 

 

ちなみに客人用の寝室を2つ、4人で使うためユウとツバキ、シゲルと紫苑で寝ることとなった。普通ならユウとシゲル、紫苑とツバキなのだがユウとツバキが一緒に寝たいと言い、そうなった。

 

そして何故か部屋にはツインベットしかなかった。

 

 

―リビング―

 

「…ふぁ~……おう…剱都…」

 

 

 

シゲルは起きるとリビングへと向かった。ちなみに剱都の家に使用人はいない。

剱都、そして山本だけが住んでいる。

 

そして起きたシゲルの前に剱都がいるのだが――ものすごく驚いていた。

 

 

「…だ、誰だ?」

 

「…シゲルだが?」

 

 

シゲルはそう応えたが剱都は半信半疑の剱都はそこにあった鏡を見せた。

 

 

そこには寝癖が魅力的な女性がいた――

 

 

 

「…あ、バンダナ忘れてた」

 

 

 

そう言ってシゲルは懐からバンダナを取り出すと頭に巻いた。それでいつもの目つきの悪いシゲルに戻った。

 

 

「…所で昨日は紫苑と寝たのか?」

 

「おい、言い方がおかしいだろ。あいつはベッドで寝たが、俺はソファで寝たぞ」

 

 

そう言ってシゲルはどこからかレッドの制服を取り出して羽織るとリビングを見回した。

 

 

「そういやユウとツバキはまだなのか?紫苑も見えないが…」

 

 

起きた時すでに紫苑は着替えを済ませて部屋を出ていた。シゲルはズボンを履き替えて上をTシャツ一枚で部屋を出た。ちなみにいつもシゲルは制服はジャケットの様に前を開けてけている。

 

「ツバキと紫苑は地下の決闘場(デュエルリング)だろうな」

 

決闘場(デュエルリング)?なんでだ?」

 

 

ツバキは基本的に勝負を挑む事もない。楽しくが一番のツバキの気持ちだ。

一方紫苑も見た感じ好戦的な性格ではない。どちらかというと身を守るような感じで戦っている。

 

 

「…………それがな…昨日改ざんした戸籍があるだろ?」

 

「ああ、紫苑の戸籍か?ツバキの姉妹として登録してあるはずだろ?」

 

 

 

シゲルがそう言うと剱都が「それが」と言ってその戸籍のコピーを見せた。

『家族構成』の所を指さすと父親と母親が剱都の両親となっていた。そこは問題ない。

 

 

 

「どっちが姉になるのか聞いたらな……両方とも『私!』と応えてな…それでデュエルで決めると」

 

「……なんかどうでもいいな、それ」

 

「で、ユウはそれの観戦に向かった」

 

 

 

―決闘場―

 

「勝った方がお姉ちゃんで良いね?」

 

「いいですよ。絶対に負けません」

 

 

何故か燃えている2人と観客席でどっちを応援しようか悩んでいるユウに紫苑とツバキの戸籍を持っていつでも書きなおす準備をしている山本がいた。

 

 

「え~と…山本さん…」

「どうかいたしましたか?」

 

 

ユウは素直な気持ちを山本に言った。

 

 

「どっちを応援すればいいのかな…?」

「ほっほっほ…それは自分で考えるモノですよ」

 

 

やんわりと誤魔化されたが実を言うと山本も分からなかった。うっすらと戸籍を持っている手がブレテいたのは誰も知らなかった。

 

 

「ちょうど始まる所か」

「…正直どうでもいいと思うけどな…」

 

 

そこに剱都とシゲルも来た。

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

―紫苑のターン―

 

「私のターン、(手札に融合できる組み合わせがある…けど、まずは様子を…)E・HEROフリーズ・レディを攻撃表示で召喚」

 

フリーズ・レディ/ATK1200

 

 

フィールドに氷の体の女性が現れた。

 

 

「ターン終了」

 

 

紫苑

LP4000 手札5枚

フリーズ・レディ/ATK1200

伏せカード無し

 

―ツバキのターン―

 

 

「私のターン!!フィールド魔法魔法都市エンディミオンを発動!!」

 

 

フィールドがツバキのホームへと変わった。ちなみに2人が使っている決闘場は学園の様な感じではなく、海馬コーポレーション最上階のデュエルリング(遊戯がエクゾディアをそろえた)の様な感じだ。

 

補足だが紫苑はディスクを持ってない。

 

 

「更にカードを2枚伏せてマジシャンズ・ヴァルキュリアを召喚!!」

 

マジシャンズ・ヴァルキュリア/ATK1600

 

 

フィールドにルキ――ではなくマジシャンズ・ヴァルキュリアが現れた。

ふとユウとシゲルが思ったのはルキより凛々しい感じがする――ルキはどこか幼い気がしていた。

 

 

「(フリーズ・レディの効果が分からない…けど、今が攻め時!!)バトル!!ヴァルキュリアでフリーズ・レディに攻撃!!マジック・イリュージョン!!」

 

 

ヴァルキュリアの杖の先から光の塊がフリーズ・レディに向かって発射された。

 

「フリーズ・レディの効果発動。相手の攻撃宣言時、自分フィールド上のモンスターの表示形式を変更できる」

 

 

フリーズ・レディ/ATK1200→DEF1500

 

だが、ヴァルキュリアの攻撃を止めることができずそのまま破壊された。

 

 

「フリーズ・レディが戦闘で破壊された時、デッキの魔法カードを一枚デッキトップに置く事が出来ます」

 

 

E・HEROフリーズ・レディ

星4/水属性/戦士族/ATK1200/DEF1500

このカードが表側表示で存在する時、相手の攻撃宣言時

自分フィールド上のモンスターの表示形式を変更する。

この効果は1ターンに1度しか発動できない。

このカードが戦闘で破壊された時、デッキの魔法カードを一枚選択する。

その後デッキをシャッフルし、選択したカードを一番上に置く。

 

 

「(恐らく…HEROの重要なあのカードが…)ターン終了!!」

 

 

ツバキ

LP4000 手札2枚

マジシャンズ・ヴァルキュリア/ATK1600

伏せカード2枚

魔法都市エンディミオン/M0

 

―紫苑のターン―

 

「私のターン、手札からE-エマージェンシーコールを発動。デッキからレディ・オブ・ファイアを手札に加えます」

 

 

魔法都市エンディミオン/M0→1

 

 

「魔法カード融合を発動、手札のアイスエッジとフラッシュを融合!凍てつけ、アブソルートZero!!」

 

 

アブソルートZero/ATK2500

 

魔法都市エンディミオン/M1→2

 

 

紫苑の場に氷の英雄が現れた。おそらく紫苑のデッキでのエース的なモンスターだろう。

 

 

「レディ・オブ・ファイアを召喚します」

 

 

更にフィールドに炎を纏った可憐な少女が現れた。

 

レディ・オブ・ファイア/ATK1300

 

「バトル!!アブソルートZeroでマジシャンズ・ヴァルキュリアに攻撃!!瞬間氷結(Freezing at moment)!!」

 

 

 

無数の氷の刃がツバキの場のヴァルキュリアに襲いかかった。

 

 

「ウッ…でもリバースカード発動!!魔導師の術印!!デッキからレベル4以下の魔法使いを特殊召喚することができる!!来て、ナイトエンド・ソーサラー!!」

 

 

フィールドの魔法陣から鎌の様な物を持った少年が現れた。

 

ツバキ/LP4000→3100

 

ナイトエンド・ソーサラー/ATK1300

 

 

「ナイトエンド・ソーサラーの効果発動!!特殊召喚に成功した時、相手の墓地のカードを2枚まで除外する!!(アイスエッジはともかく…フラッシュは無視しても大丈夫だとも思う…だけど…)フラッシュとアイスエッジを除外する!!ディメンションソーサラー!!」

 

 

そう宣言した時、紫苑のセメタリーゾーンに瞬時に現れ持っていた鎌で墓地を貫いた。そこには融合とアイスエッジがあった。

 

「ッ…(モンスターを除外されたのは痛いですね…それにナイトエンド・ソーサラーの攻撃力はレディ・オブ・ファイアと同じ…)私はカードを伏せてターン終了します。その時レディ・オブ・ファイアの効果発動、フィールドのHEROの数×200ポイントのダメージ!!400のダメージを与えます!!」

 

「キャ!」

 

 

ツバキ/LP3100→2700

 

紫苑

LP4000 手札1枚

アブソルートZero/ATK2500レディ・オブ・ファイア/ATK1300

伏せカード1枚

 

―ツバキのターン―

 

「私のターン!!」

 

 

引いたカードを確認したツバキは口元を緩ませた。

 

 

「手札から魔導戦士ブレイカーを召喚!!召喚成功時ブレイカーに魔力カウンターを乗せる!!」

 

 

ブレイカー/M0→1/ATK1600→1900

 

「そしてブレイカーの効果発動!!魔力カウンターを取り除きその伏せカードを破壊する!!マナ・ブレイク!!」

 

「…破壊されたのはヒーローバリアです(やばいですね…)」

 

ブレイカー/M1→0/ATK1600

 

攻撃反応型罠を破壊されて紫苑は内心焦っていた。が、ポーカーフェイスなのか無表情でツバキを見ていた。

 

「(あまり焦ってないね…)」

 

 

ツバキは紫苑を見てそう思っていたが外れていた。

 

 

「リバースカードオープン!!漆黒のパワーストーン!!発動後パワーストーンにカウンターを3つ乗せる!!さらにその魔力カウンターを1つ取り除きマジカル・イーターを特殊召喚!!」

 

漆黒のパワーストーン/M0→3→2

マジカル・イーター/ATK0

 

「そしてレベル4、魔導戦士ブレイカーとレベル1のマジカル・イーターにレベル2のナイトエンド・ソーサラーをチューニング!!

魔術師が新たな星を身にまとい、更なる高みへ昇華する…大いなる魔力をその身に宿せ!」

 

☆4+☆1+☆2=☆7

 

 

「シンクロ召喚!!出でよ、アーカナイト・マジシャン!!」

 

 

フィールドに淡い魔導服を着た魔導師が現れた。

 

 

アーカナイト・マジシャン/ATK400

 

 

「攻撃力…400…?」

 

 

アーカナイトの攻撃力を見て紫苑は眉をひそめた。モンスターを減らしてまでシンクロ召喚をしたということはアーカナイトの効果が何かあるのだろう。

 

「アーカナイトがシンクロ召喚に成功した時、魔力カウンターを2つ乗せる!そしてアーカナイトは魔力カウンターの数だけ攻撃力が上がる!!」

 

 

アーカナイト・マジシャン/ATK400→2400/M0→2

 

 

「更にパワーストーンのカウンターを1つアーカナイトに移す!!」

 

 

漆黒のパワーストーン/M2→1

アーカナイト・マジシャン/M2→3/ATK2400→3400

 

「ですが、どうするんですか?アブソルートはフィールドから離れた時、貴女の場のモンスターを全て破壊しますよ」

 

「こうするの。バトル!!アーカナイト・マジシャンでレディ・オブ・ファイアに攻撃!!アークマジック!!」

 

 

アーカナイトの掲げた腕から魔力カウンターの様な物が浮かんで、それがレディ・オブ・ファイアに向かった。そしてその弾丸がレディ・オブ・ファイアを貫いた。

 

 

「っぅ……!!」

 

紫苑/LP4000→1900

 

 

これでもうツバキは攻撃をできない。が、最初からツバキは攻撃する気が無かった。

 

 

「アーカナイトの効果発動!!魔力カウンターを一つ取り除き、フィールドのカード1枚を破壊する!!アブソルートZeroを破壊!!」

 

「ですが…アブソルートの効果でアーカナイト・マジシャンを破壊!!」

 

 

アーカナイト・マジシャン/M3→2/ATK3400→2400

 

 

そしてアーカナイトの魔力の弾丸とアブソルートの氷の塊がぶつかり――爆散した。

 

 

「「っ!!!」」

 

 

そして煙が晴れると、そこには何も無かった――否、光の玉が2つ浮かんでいた。

 

 

「エンディミオンの効果発動!!魔力カウンターの乗ったカードが破壊された時、そのカウンターをエンディミオンへと移す!!」

 

 

エンディミオン/M2→4

 

「カードを伏せてターン終了!!!」

 

 

ツバキ

LP2700 手札0枚

モンスター無し

伏せカード1枚 漆黒のパワーストーン/M1

魔法都市エンディミオン/M4

 

―紫苑のターン―

 

確実に先程の戦法は紫苑の展開力を奪うものだった。融合とアブソルート、さらにバーンダメージを与えるレディ・オブ・ファイアまでも破壊された。

 

 

「私のターン!!エアーマンを攻撃表示で召喚!!第二の効果によりデッキからオーシャンを手札に加えます!!」

 

 

エアーマン/ATK1800

 

 

プロペラの羽を持つE・HEROが現れた。このモンスターはE・HEROの数だけ魔法・罠を破壊するかデッキのE・HEROをサーチするという優秀なカードだ。

 

 

「バトル!!エアーマンでツバキに直接攻撃!!」

 

「うっ!」

 

 

ツバキ/LP2700→900

 

 

「カードを伏せてターン終了!!」

 

紫苑

LP1900 手札1枚

エアーマン/ATK1800

伏せカード1枚

 

 

―ツバキのターン―

 

「私のターン!!(来た!!)漆黒のパワーストーンの効果発動!!魔力カウンターをエンディミオンに移し、そしてカウンターの無くなったこのカードは破壊される!!」

 

漆黒のパワーストーン/1→0

エンディミオン/M4→5

 

 

「手札からおろかな埋葬を発動!!デッキの神聖魔導王エンディミオンを墓地に送り、魔法都市に魔力が溜まる!!」

 

 

エンディミオン/M5→6

 

「そしてエンディミオンの効果発動!!フィールドの魔法都市の魔力カウンター6つを取り除き特殊召喚!!」

 

 

魔法都市/M6→0

神聖魔導王/ATK2700

 

 

フィールドにツバキのデッキのエースとも言える魔法使いが現れた。そして一枚墓地の魔法を選択した。

 

 

「エンディミオンの効果発動!!墓地のおろかな埋葬を手札に加え、そのまま発動!!墓地へ送るのは闇紅の魔導師!!」

『(…久々の出番が墓地行きか…)』

 

 

少し悲しそうなダークが墓地へ行った。それを見て剱都が目を擦ったが、ダークはすでに墓地へ行っていた。

 

 

「そして手札からエフェクト・ヴェーラーを特殊召喚!!レベル7のエンディミオンにレベル1のエフェクト・ヴェーラーをチューニング!!

魔導師達の祈りを元に、今ここに混沌の赤き力を呼び覚ませ!!」

 

☆7+☆1=☆8

 

 

「シンクロ召喚!!現れて…カオス・レッド・ドラゴン!!」

『キュアアァァァァァァァァアァァァァ!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

ツバキの場に赤い体の混沌の龍が現れた。

 

 

「バトル!!カオスでエアーマンに攻撃!!ディストラクション・フォース!!」

「クッ…!!」

 

 

紫苑/LP1900→700

 

 

「ターン終了!!」

 

 

ツバキ

LP900 手札0枚

カオス・レッド・ドラゴン/ATK3000

伏せカード無し

魔法都市エンディミオン/M0

 

 

―紫苑のターン―

 

「私のターン!!(違う…このカードじゃない…)E・HEROオーシャンを守備表示で召喚!!」

 

オーシャン/DEF1200

 

「ターンを終了します!!」

 

紫苑

LP700 手札1枚

オーシャン/DEF1200

伏せカード1枚

 

―ツバキのターン―

 

「私のターン!!(引いたのは…装備魔法…モンスターじゃない。けど、カオスには貫通はある!)カードを伏せ、バトル!!カオス・レッド・ドラゴンでE・HEROオーシャンに攻撃!!ディストラクション・フォース!!」

 

 

深紅の炎を纏ったカオスの右腕がオーシャンに襲いかかった。更にその炎が紫苑へ向かっていた。

 

 

「カオス・レッド・ドラゴンは貫通能力がある!!その差…1800の戦闘ダメージを与える!!」

 

「これでツバキの勝ちか…?」

「いや、あのカードは…」

 

「ガードブロックを発動!!戦闘ダメージを0にし、カードを一枚ドロー!!(これでもない…!!)」

 

 

引いたカードは『ホープ・オブ・フィフス』、そしてもう一枚の手札は『ザ・ヒート』だった。紫苑の狙っているのはカオスを倒せるヒーローだ。

 

その為にはあのカードが必要だった。

 

ツバキ

LP2200 手札0枚

カオス・レッド・ドラゴン/ATK3000

伏せカード1枚

魔法都市エンディミオン/M0

 

 

―紫苑のターン―

 

「私のターン!!ドロー!!(これでもない…!!)手札から魔法カードホープ・オブ・フィフスを発動!!墓地に存在するE・HEROを5体デッキに戻し、カードを2枚ドローする!!」

 

魔法都市/M0→1

 

 

墓地にいたアブソルート、フリーズ・レディ、レディ・オブ・ファイア、エアーマン、オーシャンがデッキに戻った。

 

そして――

 

 

「ドロー!!(来た!!)」

 

 

引いたカードを見て紫苑は口元を緩ませた。

 

 

「手札からザ・ヒートを攻撃表示で召喚!!」

 

フィールドに炎を纏った男のヒーローが現れた。現れると同時にザ・ヒートの周囲に強烈な熱気が立ち込めた。

 

 

ザ・ヒート/ATK1600→1800

 

「攻撃力が上がった?」

 

「ザ・ヒートは自身を含めたHERO1体につき、攻撃力が200上がります!!更にフェイク・ヒーロを発動!!手札のHEROをフィールドに特殊召喚します!!手札のボルテックを守備表示で特殊召喚!!」

 

 

魔法都市/M1→2

 

フィールドに電気を纏ったHEROが現れた。が、確実に壁ではなさそうだった。

 

ボルテック/DEF1500

 

 

「それでどうするの?残り一枚の手札でカオスを倒せるの?」

 

「……ええ。これが……私の全力です!!ミラクル・フュージョンを発動!!」

 

「ミラクル・フュージョン…十代が使った事のあるカード。確か墓地と場のHEROを融合するカード」

 

 

一度ユウと十代が戦った時十代が発動したカード。その効果はその場にいたツバキも覚えている。

 

 

「フィールドのボルテックとザ・ヒートを除外!!出でよ…E・HEROシャイニング!!」

 

 

フィールドに光り輝くHEROが現れた。あまりの眩しさに紫苑以外の5人は目を庇っt――いや、山本は普通に見てる。てか、なぜ山本だけ眩しくないんだ?

 

 

シャイニング/ATK2600

魔法都市/M2→3

 

 

「シャイニングの効果発動!!除外されているHERO1体につき、シャイニングの攻撃力が300ポイントアップします!!除外されているのはザ・ヒート、ボルテック、アイスエッジの4体です!!よって――」

 

シャイニング/ATK2600→3800

 

 

「攻撃力3800!?」

「カオスを上回った!?」

 

 

観客席でユウと剱都がその光景に驚いていた。あと一歩で敗北の所から一気に巻き返したのだ。

 

 

「バトル!!シャイニングでカオスに攻撃!!オプティカル・ストーム!!」

『キュアアァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!』

 

シャイニングの光に包まれたカオスは苦しそうにもがいて消滅した。

 

「キャァアァァ!!」

 

 

ツバキ/LP900→100

 

 

今度はツバキが不利な状況に陥った。場の装備魔法は正直に言うとダーク用にと入れたカードだが、それどころか場にモンスターがいないのだ。

 

紫苑

LP700 手札0枚

シャイニング/ATK3800

伏せカード無し

 

―ツバキのターン―

 

「私のターン!!(ここで逆転のカードを引かなきゃ…私の負けだ…!!)」

 

伏せている装備魔法一枚でこの場を切り抜けることはできない。それどころか壁モンスターを引いても意味はない。

 

「ドロー!!(これで…一か八か…!!)貪欲な壺を発動!!墓地のヴァルキュリア、ブレイカー、ナイトエンド、アーカナイト、マジカルイーターをデッキに戻し、カードを2枚ドローする!!」

 

魔法都市/M3→4

 

手札のカードを無視するとしても、このドローで全てが決まる。

 

 

「ドロー!!『グリ~』(グリと…これは…!!)」

 

 

引いたカードとそして伏せているカード、さらにチラッとエンディミオンを見た。

 

 

「手札から魔法カード、死者蘇生を発動!!墓地に存在するモンスターを1体、特殊召喚する!!墓地のエンディミオンを特殊召喚する!!」

 

 

エンディミオン/ATK2700

魔法都市/M4→5

 

だが、それだけではダメだ。手札に魔法もないため、効果を使うことができない。

 

 

「手札からクリエイト・リゾネーターを召喚!!」

『グリ~~』

 

 

勢いよくグリが場に現れた。これで――

 

 

「レベル7、エンディミオンにレベル3のクリエイト・リゾネーターをチューニング!!

光と闇の狭間にいる魔導師よ――全ての魔を従えよ!!」

 

☆7 + ☆3 = ☆10

 

「シンクロ召喚!!来て、神帝魔導エンディミオン!!」

 

 

神帝魔導/ATK3000

 

フィールドに神聖魔導の上をいく、神帝魔導が現れた。だが、それでもシャイニングに届かない。

 

 

「エンディミオンの効果発動!!魔法都市に乗っているカウンターをこのカードに移すことができる!!5つ全てのカウンターを神帝魔導に乗せる!!」

 

魔法都市(エンディミオン)/M5→0

神帝魔導(エンディミオン)/M0→5

 

しかし神帝魔導の効果――5つの場合は破壊を無効にする効果が発動される。その効果はいま必要無かった。

 

 

「それでどうするんですか?神帝魔導でも私のシャイニングには届きませんよ」

 

「それはどうかな。リバースカードオープン!!魔力増幅魔術を神帝魔導に装備する!!!」

 

 

伏せていたカード。なぜこれのカードがダーク用に入れたのかというと――

 

 

「このカードは魔力カウンターが3つ以上乗った魔法使い族モンスターのみ装備できる!!そして装備モンスター攻撃力はカウンター1つにつき300ポイントアップする!!」

 

 

魔力増幅魔術

装備魔法

このカードは、魔力カウンターが3つ以上乗った魔法使い族モンスターにのみ装備することが出来る。

装備モンスターの攻撃力は魔力カウンターの数×300ポイントアップする。

このカードを装備したモンスターは魔力カウンターを新たに乗せることが出来ず、装備モンスターの戦闘終了時に魔力カウンターを1つ取り除く。

装備モンスターの魔力カウンターが2つ以下になった時、このカードを破壊する。

このカードがこのカード以外の効果で破壊された場合、装備モンスターに魔力カウンターを2つ乗せる。

 

 

「えっと、いま神帝魔導には5つのってるから…」

「1500アップの――」

 

 

神帝魔導/ATK3000→4500

 

 

「攻撃力4500…!!」

 

 

その攻撃力に紫苑は驚いていた。そしてこの攻撃で――

 

 

「バトル!!エンディミオンでシャイニングを攻撃!!マジック・ディパード!!」

 

「うくっ…きゃあぁぁぁぁぁああ!!!」

 

 

紫苑/LP700→0

 

 

 

これで終了だ。そして――どうでもいい勝負はツバキの勝ちだった。

 

 

「これで約束通り私がお姉さんね♪」

 

「…はい。改めてよろしくお願いします。『お、お姉ちゃん///』」

 

 

「「「…………まさかこれが理由か?」」」

 

 

紫苑が恥かしそうにツバキをお姉ちゃんといったのに観客席にいた3人が揃ってそう言った。

 

 

ちなみに山本は決着と同時に2人の戸籍を修復して、それを持って行っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ふむ、そろそろ説明を始めてもよいかの?』

 

 

 

そう言ったのはアナトだった。しかも人型ではなく巨大狼(カミのすがた)だった。

 

 

「な、なんだこいつ!?」

「…大きいですね」

 

 

 

実を言うとユウ達を人間界へ戻したあと2人(体?)はすぐに精霊界に戻ってしまった。説明するためには必要な物があると言っていたのだ。

初めて見るアナトの姿に剱都と紫苑は驚いていた。が、シゲルは右手を軽く上げた。

 

 

 

「よぉ、遅かったな」

 

「えと…これが昨日言っていた神の一体か?」

 

 

剱都の言葉にツバキは頷いた。すると剱都は珍しそうにアナトをじーっと見ていた。それにアナトは恥ずかしそうに剱都の後ろを指さした。

 

 

『お主の精霊がそこに居るだろ』

 

 

全員が底を振り向くと――そこにいたのは土色のチビ龍がいた。

 

 

「ん?剱都の精霊か?」

 

「ってお前らあれ見えてるのか!?」

 

 

山本に言ってみたが見えてないと言った何かを4人は見えるようだった。

 

 

「まあ見えるというか…『スピット』」

「そうだね…『カオス』」

「出て来い『ソウル』」

 

 

3人の呼びかけに()匹のチビ龍が現れた。―――4匹?

 

 

『ピュイ?』

 

 

「「「…誰!?」」」

 

 

 

3人同時に反応するとそこには紫苑が抱えた淡い青のチビ龍がいた。

 

 

「ファントム・ブルース・ドラゴン…『ファン』。私の精霊です」

 

「え?紫苑ってシンクロモンスター持ってたの?」

 

 

ツバキがそう聞いた。紫苑のデッキに融合モンスターが多くいるが、シンクロモンスターが入っているとは思わなかったのだ。

 

 

「私のデッキに…チューナーはいないんです」

 

「チューナーがいない?じゃあシンクロモンスターは…」

 

そう言って取り出したのは一枚のカード――『ファントム・ブルース・ドラゴン』だった。

 

「これ一枚です。ですが、この子すごい人見知りなので…」

 

 

『まあ、その話は後でしてもらう。我が人間界に留まるのに時間制限があるのでな…』

 

 

そう言ってアナトはツバキの頭上に一冊の本を転送させた。

 

 

「え?な、何この本?」

 

『それはアカシックレコードというモノだ。アイオーンの奴が貸すのになかなか渋ってな…』

「「はぁ!?/嘘ですよね?」」

 

 

アカシックレコードという単語聞いた瞬間シゲルと剱都、紫苑が反応した。一方ユウとツバキはどういうことなのか分からないという表情をしていた。

 

 

「アカシックレコードって何?」

 

「何と説明したらいいでしょうか…宇宙、人類、過去、未来、全ての歴史が書かれている本といったほうがいいでしょうか…」

 

 

紫苑の言葉に2人は更に首を傾げていた。それに剱都が頭をガシガシ掻きながら簡単に説明した。

 

 

「過去と未来の事が書かれてる歴史書といった方が分かるか?」

 

「…うん、なんとなく分かった。けどどうしてそんなものが必要だったの?」

 

 

ユウがアナトにそう聞くと開いてみるようにアナトは言った。ツバキは試しに一ページをペラッとめくった。

 

「えっと…『結城十代という少年が、三沢大地という少年と代表選にて勝負し、勝利する』、って、これって…」

 

「どうかしたのか?」

 

 

今度は剱都の方が何のことなのか聞いた。それに応えたのは――神楽だった。

 

 

『2日ほど前にね――いや、この世界だと昨日か。確かに十代と三沢は勝負したよ。その時はマスターとシゲル、ツバキも戦ったね』

 

「そうなのか…ってあんた誰だ!?」

 

 

剱都は急に現れた神楽を見てそう言った。それにシゲルが簡単に「ユウの精霊の一体だ」といった。

 

 

「けどアカシックレコードと世界の矛盾…何の関係があるんだ?」

 

『ツバキ、そのページに他に誰がアカデミアのデュエルリングで戦っていると書いてある?』

 

「え~と……あれ…!?」

 

 

アナトの言葉にツバキはそれを調べるように文章を指でなぞり――そして驚いていた。

 

 

「誰も…私も、ユウもシゲルも明日香も…戦ったとは書かれてない…!!」

 

「「「「ハァァ!?/嘘ですよね!?」」」」

 

 

アカシックレコードは『確かな』世界の記録をするモノだ。その中にあった事が書かれていないのだ――

 

 

『それが世界の矛盾だ。本来の世界の記録(アカシックレコード)が生じたズレがたまにイレギュラーなことを起こす』

 

 

そしてアナトはユウ・ツバキ・シゲル・剱都を見た。

 

 

『そなた達4人は本来別の場所・別の時間・別の人物として生まれてくるはずだった。だが、そのズレの影響で今この時を生きている』

 

 

次に少し怖がっているファンを抱えている紫苑をみた。

 

 

『そなたは…昔、消滅するはずだった。だが、ズレによって生きている。消滅する何かの理由がズレによって消滅したのだろう』

 

「…なるほど、だがそれだと管理局の奴らはどうなんだ?本来この世界にいるはずはないんだろ?」

 

 

シゲルの言葉の通り、もともと管理局はこの世界に関与していない。だが――

 

 

『奴らは違う。遊城十代たちの様にお主たちが世界に関与することで本来の行動とは別のことをしておるだけだ。そのせいか――』

 

 

おそらくアナトの言葉を、説明を5人は一生忘れることはないだろう。

 

 

『残念だが…アカシックレコードを持ってしても…この世界はどうなるのか分からない』

 

 

そう言ってツバキの手からアカシックレコードが消えた。




ユウ「改定前と最後の部分変わりました?」
一応ね。以前は釈然としたことしか書いてないけど明確に書き直してみた。
以前だと『アカシックレコードに書かれていない存在』だったけど
『アカシックレコードのズレが生じた存在に変えてみた』
シゲル「どういうことだ?」
以前の解釈だと、紫苑は違うんじゃないのか?みたいに思っていたんだ。
異世界の方で認識されていたんだったら管理局は?というように思うこともできる。
けど、新しいのはアカシックレコードに乗っているけど、『本来死んでいる人』『本来生まれてない人』というように、『存在しない人』という捉え方ができる。
そうなれば管理局は『存在しているが、世界の矛盾の影響で本来と違う行動をとっている』という別の存在になる。
シゲル「…なるほど、つまり世界の矛盾は『生じたズレが原因』となって生まれた存在。管理局とかは『その存在で本来と違う行動をしているってことか』」
そういうこと。簡単に言うと管理局もアカシックレコードでは十代たちと同じ『原作キャラ』のような存在ってことになる。

ツバキ「それで、全員集合したね」
剱都「俺たちも今回からあとがきに参加することになった」
紫苑「よろしくお願いします」
(´∀`)これで多少ボキャブラリーが増える
剱都「おい…」

ユウ「じゃあ、今回の解説は…」
まず、フリーズレディに関していうことは実を言うと『選択してデッキトップに置く効果』で相手にカードを見せなくていいことにしてる。
剱都「普通そういうのって見せないか?」
そうしたいんだけど、後々の話でカードを見せない描写を入れちゃったからね…まあ、不正をすればすぐにデュエルが中断するようにこの世界のデュエルディスクはなっているはずだから。

で、紫苑のエクストラの内容も一応書いておくか。
E・HERO ガイア
E・HERO Great TORNADO
E・HERO The シャイニング
E・HERO ノヴァマスター
E・HERO エスクリダオ
E・HERO アブソルートZero
ファントム・ブルース・ドラゴン

それと、未登場のオリカ多数
剱都「説明になってねぇ!!」

紫苑「ところで、私はこの世界だと『死んだはずの存在』なんですか?」
というよりも作者はなのはportableは『なのはBOA』しかやったことないから…
あの作品だと確か星光の殲滅者は消滅したはずだった。
この作品を作り始めた当初、まだ『なのはGOD』発売されてなかった。
ツバキ「設定変更できないの?」
やってないから『GOD』の設定やらなんやら知らないんだ…無理だね。

次回予告
『世界の矛盾』の存在を聞いたユウたちはアカデミアへと戻るのだった。
だがその船内でシゲルが体調を崩してしまった。
2手に分かれて行動することになるも、誰よりも管理局のことを知っている紫苑がその影を見つけた。

同時に勃発する2つの戦い。
意識がないシゲルの救出に向かった剱都の相手は――
次回turn26 オールバーン
最強カードは『クロック・ゴールド・ドラゴン』

それと、ひとつ追記です。
ユウ「感想にて小話として管理局に砲撃している方がいますけど、何度も同じネタを入れるのは無理なのでそこを了承してください」
シゲル「無理なのか?」
新たに話を書くのならまだしも、既にある作品を書き直してる状態だから入れすぎて作品の話が成り立たない可能性もあるしね。
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