遊戯王GX~ノーバディ・レコード~   作:銀猫

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始まる前にひとつ

今回の話は改定前とデュエルの内容が全く違います。
またオリカ多数です。


turn28 怒りと処刑

リンディ達がいなくなったのを見たシゲルは

急いでデュエルリングへ向かっていた。

 

道中生徒たちは既にデュエルリングに入っていたのか、人影はなかった。

 

 

「やばいやばい、結構ギリギr…なんだあれ?」

 

 

シゲルが校舎に入ろうとしたら物陰に何かがあるのが見えた。どうしても気になったシゲルはそこへ――

 

 

「っ!?おい、大丈夫か!!」

「うっ……シゲル…君…」

 

 

そこにいたのは細身で青い髪をしたレッド寮の生徒――神谷龍という生徒だ。

そして神谷のデッキだと思われるカードが辺りに散らばっていた。

 

 

「おい、なにがあった」

「うぅ……知らない人が…ボクのカードを……それで…」

 

「おいシゲル、どうし…え?」

 

 

そこに神谷のルームメイトが来た。それを見たシゲルは神谷に優しく聞いた。

 

 

「…そいつの特徴は…?すぐにいかなくちゃならないが、速攻で終わらせて探し出して…地獄を見せてやる」

 

「か…体が大きくて…おかっぱ頭だった…お願い…シゲル…カードを…取り戻…し…」

 

 

そこまで言って神谷は気を失った。その目尻には涙が流れていた。

 

―デュエルリング―

 

 

「あ、シゲル~遅いよ~!!」

「悪い悪い、で、相手は?」

 

 

神谷をルームメイトに任せたシゲルはリング横でユウと合流した。ちなみに第一試合はタッグ、第二は女子、第三は男子の戦いだ。

 

 

「向こうサイドにいるみたいだよ」

 

「…(なんか周囲にカメラが多い様な…まあいいか)」

 

 

『あ~マイクテステス、デーハ!!これよりデュエルアカデミア対抗試合を開始するノーネ!!第一試合!!アカデミア校代表獣斬繁&聖牙夕コンビ!!対するは!ノース校代表久森卓郎と三上信也タッグ!!』

 

 

リングに上がった2人の前には――――一言で言うとキモイ男と平凡な男の2人組がいた。片方がおかっぱ太っており、で、片方が七三分けのやせ形2人組。

 

 

「ぐへへへへ……」

「……はぁ…」

 

「「…………………………」」

 

 

正直に言うとブルーの態度のでかい雑魚の方が何倍もましだった。三上という生徒はまだ真面目そうだったが、明らか久森は気持ち悪かった。

そんな2人を無視してクロノスがルール説明をした。

 

『簡単にルールを紹介するノーネ!!ライフポイントは4000!!またモンスターゾーン及び魔法・罠ゾーン、墓地ゾーンは一人分しかないノーネ!!タッグは順番にターンを迎え、また相方のカードを使っても良いノーネ!!』

 

 

簡単に言うとライフが4000のタッグフォースルールです。

ちなみになぜ8000じゃないのかというと、後でわかります。

 

 

『そして先行後攻は平等にくじを引く事にしたノーネ!!』

 

 

そう言ったクロノスの前には穴のあいた箱と4つのボールがあった。

 

 

『赤色はアカデミア、青色はノース校生徒から始まるノーネ!!』

 

 

そう言ってクロノスはくじをゴソゴソと探っていた。そして取り出したのは――

 

 

『青色なノーネ!!よって先行はノース校のシニョール久本より始るノーネ!!』

 

「後攻か…まあ、こっちの先行はお前だったからちょうどいいな」

「そうだね。それにデッキを探るのにもちょうどいいしね」

 

 

「ユ~ウ~!!シ~ゲ~ル~!!」

 

 

 

2人で簡単な作戦会議をしていると遠くの方から2人を呼ぶ声が聞こえた。

そっちを見るとツバキが紫苑、剱都と共に一番見える席に座って手を振っていた。

 

それにユウは手を振り返してシゲルはそっと手を上げた。

 

 

「さぁて、行くか」

 

 

シゲルの言葉にユウは頷いて指定の位置に行った。

 

 

「ぐふふふふ…君の彼女、可愛いね」

 

 

先行だった久森がユウにそう言った。ユウは頬を軽く染めて照れていた。

シゲルもその言葉が聞こえていたが特に気にしないでいた。

 

 

この後の惨劇も知らずに。

 

 

「ぐふふふ…なあ、それボクちんにくれよ」

『『『「(…馬鹿がいたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!!)」』』』』

 

 

久森の言葉にシゲルとウリィ、神楽、イナが同時に同じことを思った。

ツバキをそれ(モノ扱い)するとどうなるのか、シゲルは2度ほど見たことがあった。

その時の相手は――

 

 

「お、おい!!すぐに謝れ!!」

 

「おいおいビビってるのか?…?」

 

 

シゲルの言葉に三上がそう言った。が、その笑顔が一瞬にして凍りついた。

一瞬にしてユウの瘴気がリングを包み込んだのだ。

 

 

『ねえ、シゲル…』

 

「……もう手遅れだ…」

 

 

イナの言葉にシゲルがそう言った。

何事か分からない久森は怯える手つきでカードを引いた。

 

 

「ぼ、ボクちんのターン!!手札抹殺を発動!!手札を全て捨てる!!そして墓地の馬頭鬼の効果発動!!墓地に存在するこのカードを除外することで墓地のアンデットを特殊召喚する!」

 

 

フィールドに馬の頭の妖怪が出現し、吠えると丸っこいゾンビが現れた。

 

 

「墓地のゾンビキャリアを特殊召喚!!」

 

ゾンビキャリア/ATK400

 

フィールドに丸っこい体のゾンビが現れた。

だが、驚くべきなのはそのステータスなのだ。

 

 

「チューナー…(そういえば3日前だったかな…シンクロが出回るの)」

 

 

ユウは怒る頭をクールダウンしながらそう考えていた。が、そんなユウも焦る事態が――そして――この世の混沌が――

 

 

「手札からゾンビ・マスターを召喚!!効果発動!手札のカードを一枚墓地に送って墓地のアンデットを特殊召喚する!!効果でゴブリンゾンビを特殊召喚!!」

 

 

ゴブリンゾンビ/ATK1100

 

 

「レベル4のゴブリンゾンビにレベル2のゾンビキャリアをチューニング!!

堕落せし冥界の主よ、生ける屍となりて再び王座へ還りざけ!!」

 

☆4 + ☆2 =☆6

 

 

「シンクロ召喚!!蘇りし魔王ハ・デス!!」

 

フィールドにアンデット化したハ・デスが現れた。

というよりもこのモンスターいろいろなカードで見る気がするのは気のせいだろうか。

 

 

ハ・デス/ATK2450

 

 

「シンクロモンスター…!!」

 

「ぐ、ぐふふふ…!!どうだ驚いたか!!このカードはさっき手に入れたばかりだ!!」

 

 

『さっき』という言葉に2人は引っかかった。本日購買は開いておらず、ノースから丸一日かかってアカデミアに来る。

 

 

「さっきってどういうこと?」

 

「ぐふふふ…アカデミアのグズ生徒から頂いたんだよ!!」

 

 

それを聞いてシゲルは神谷の言葉を思い出した――

 

 

『体が大きくておかっぱ頭』

 

 

 

「そうか…てめぇが神谷からカードを盗んだのか…!!」

 

「ぐふ?人聞きの悪いな、ボクが持っていた方がこのカードの「ふざけてんじゃねぇぞグズ野郎!!」ぐひ!?」

 

 

 

久森の言葉にブチ切れたシゲルが声を荒げた。それに会場がざわついた。

常に冷静(ポーカーフェイス)のシゲルが此処までキレたのだ。

 

 

「テメェが使ってるのは神谷のカードだ!!それを奪った神谷はな、泣いてたんだよ!!それででかい顔してるテメェが許せねえ!!」

 

「ぐ、ぐふ!!そ、そんな事はボクから勝ってからいいなよ!!ゴブリンゾンビは墓地に行った時、守備力1200以下のアンデットを手札に加える!!2体目のゴブリンゾンビを手札に加える!!

フィールド魔法アンデットワールド発動!!お互いのフィールド、墓地のモンスターは全てアンデット族となる!!」

 

 

辺りが禍々しい場所へ変わった。だが全員思っている事がある。

 

 

『『『(なぜかフィールド魔法よりこの男達(シゲルとユウ)が怖い!!)』』』

 

 

ちなみにユウもシゲルの言葉を聞いて状況判断して再びヒートアップしていた。

どうなっているのかというと――2人の精霊達は逃げ場を失った。

 

 

「そして墓地のゾンビキャリアの効果発動!!手札のカードをデッキの一番上に置いて特殊召喚できる!(これで何度もこいつを召喚すれば…)」

 

フィールドに再び丸っこいゾンビが現れた。

 

 

「レベル4ゾンビマスターにレベル2のゾンビキャリアをチューニング!!

堕落せし冥界の龍よ、死者の魂を糧とし再び現れろ!!」

 

☆4 + ☆2 = ☆6

 

「シンクロ召喚!!甦れ、デスカイザー・ドラゴン!!」

 

 

フィールドに体の腐った龍が現れた。

 

デスカイザー・ドラゴン/ATK2400

 

 

「さらにデスカイザー・ドラゴンは特殊召喚成功時相手の墓地のアンデットを自分の場に特殊召喚する!!」

 

 

 

 

「は?2人の墓地にアンデットなんかいるか?」

 

 

観客席にいた十代がそう呟いた。するとそのすぐ後ろにいた剱都がため息をつきながら説明した。

 

 

「あの久森ってやつは最初に手札抹殺で全員の手札を捨てた。そしてあのフィールド魔法でフィールドと墓地のモンスターはアンデット族として扱うことになってる」

 

「「あ!!」」

 

 

剱都の説明に十代と翔が思い出したように言った。てか、翔も気づかなかったのかよ。

 

 

「ぐふふふふふふ…そうだな~ボクちんは…(ま、魔法・罠だけ!?特殊召喚できない……うげ、こっちも墓地にモンスターが……)」

 

「で?召喚するモンスターはいたか?」

 

 

シゲルがそう言うが、どういうことなのかわからない観客だった。

 

 

「いねーよな?俺たちの手札にモンスターはいなかったから。で?なんでデスカイザー・ドラゴンで奪おうとした?ハッ、墓地確認もできない馬鹿が代表か、笑えるな」

 

「ぐ、ぐぬぬぬ…て、手札のカードをデッキトップに…あ、あれ!?ゾンビキャリアがない!?」

 

墓地のゾンビキャリアを探す久森をシゲルは哀れむような眼で見ていた。

 

 

「馬鹿が、ゾンビキャリは効果を発動すると除外されるんだよ。墓地をいくら探そうがそこには居ないぞ」

 

「ぐ、ぐふ!?な、なんだその効果!?」

 

 

やはり元々の持ち主ではないためか、効果を知らないようだ。

 

 

「ぐぐぐぐ…カードを2枚伏せてターン終了!!(だけど僕ちんの場は万全…伏せカードはミラーフォース、ボクちんに負けは無い!!!!)」

 

 

久森&三上

手札0枚 手札5枚

LP4000

デスカイザー・ドラゴン/ATK2400 蘇りし魔王ハ・デス/ATK2450 

伏せカード2枚

 

 

―ユウのターン―

 

「『オレ』のターン!!」

 

ユウの言葉を聞いた観客席の何人かは『あ、終わった』と思った。

処刑モードのユウ――想像するだけで恐ろしい。

 

 

「永続魔法、次元の裂け目を発動!!これにより、墓地に送られるモンスターはすべて除外される!!」

 

フィールドの一部に謎の裂け目が現れた。

 

 

「って、あれって異次元デッキじゃねぇか!?」

 

 

十代の言うとおり、なぜかあれは異次元デッキだ。

だが、始まる前にデッキを交換した様子もなかった。

 

 

「闇の誘惑を発動、カードを2枚ドローしてその後闇属性モンスターを1対除外する!手札の異次元の思念体を除外する!」

 

 

するとなぜか今度はユウのフィールドに先程除外されたはずのゾンビキャリアが召喚された。

 

 

「異次元の思念体の効果、このモンスターが除外されたとき除外されているレベル3以下のモンスターを特殊召喚する!」

 

 

異次元の思念体

効果モンスター

星2/闇属性/魔法使い族/ATK400/DEF600

このモンスターがゲームから除外された場合

除外されているレベル3以下のモンスターを1体特殊召喚する事ができる。

「異次元の思念体」の効果は1ターンに1度しか発動しない。

 

 

ゾンビキャリア/ATK400

 

 

「さらに、手札の異次元の一角戦士の効果発動!フィールドにチューナーが存在する場合、除外されているレベル3以下のモンスターを特殊召喚してこのモンスターを特殊召喚することができる!!」

 

異次元の一角戦士/ATK1800

 

異次元の思念体/ATK400

 

 

「レベル4の異次元の一角戦士とレベル2の異次元の思念体にレベル2のゾンビキャリアをチューニング!!

異世界より全てを惑わす意志が交差する、正義を消しされ!!」

 

 

☆4 + ☆2 + ☆2 = ☆8

 

 

「シンクロ召喚、帰還せよ、異次元の拳王!!」

 

 

異次元の拳王/ATK2800

 

 

フィールドに武闘をイメージした戦士が現れた。だがどこかその姿は常軌を逸しており、右手はドラゴンの腕のように肥大化していた。

 

 

「異次元の拳王の効果発動!!シンクロ召喚成功時、ライフを1000払うことで除外されている異次元と名のついたモンスターの数だけフィールドのモンスターを破壊することができる!!」

 

「ぐ、ぐひぃ!?」

 

 

ユウ&シゲル/LP4000→3000

 

 

拳王が肥大化した手を広げ、デスカイザー・ドラゴンとハ・デスを掴んだ。

そしてそのままフィールドにあった次元の裂け目に突っ込んだ。

 

 

「そして手札から装備魔法、異次元の剣-ディメンション・ブレードを装備!!」

 

 

肥大化した右手でその剣を掴むと、刃の部分が次元の裂け目と同じ異次元へつながる空間へと変わった。

 

 

「バトル、拳王で直接攻撃!!」

 

 

拳王が剣をまっすぐ久森に突き刺すように突進した。

すると久森は嫌な笑みを浮かべるとケタケタと笑い出した。

 

「引っかかったな!!リバース罠、聖なるバリアm」

 

 

が、発動しようとしたカードはディメンション・ブレードに触れると異次元へと消えた。

 

「さ、最後まで言わs」

「ディメンション・ブレードの効果発動!!装備モンスターが攻撃する場合、相手の魔法・罠のカードを1枚選んでエンドフェイズまで除外する!!」

 

 

異次元の剣-ディメンション・ブレード

装備魔法

自分フィールドの「異次元」と名のついたモンスターにのみ装備可能。

装備モンスターが攻撃する場合、相手の魔法・罠を1枚選択して発動する。

選択したモンスターをエンドフェイズまでゲームから除外する。

この効果に対して相手は選択したカードを発動することができない。

 

 

久森が何か言っているが、ユウはそれを無視して続けた。

 

 

「ぐ、ぐひいいぃぃぃぃぃぃぃぃい!!」

 

 

ノース代表/LP4000→1200

 

 

「メインフェイズ2、拳王の効果発動!!手札のカードを1枚除外することで自分と相手フィールドのカードを1枚除外する!!手札の異次元の偵察機を除外してディメンション・ブレードとその伏せカードを除外する」

 

異次元の拳王

シンクロモンスター

星8/闇属性/獣戦士族/ATK2800/DEF2100

チューナーモンスター+「異次元」と名のついたチューナー以外のモンスター2体以上

このモンスターはシンクロ召喚でしか特殊召喚できない。

このモンスターの特殊召喚成功時、自分のライフを1000ポイント支払うことで

自分のゲームから除外されている「異次元」と名のついたモンスターの数だけ

相手フィールドのモンスターを破壊する。

1ターンに1度自分の手札のカード1枚を除外することで自分フィールドのカードと相手フィールドのカードをゲームから除外することができる。

 

 

「ディメンション・ブレードが消えた場合、除外したカードは戻ってこない。カードを2枚伏せターン終了!そして異次元の偵察機の効果!フィールドに特殊召喚する!」

 

 

ユウ&シゲル

LP3000

手札0枚 手札5枚

異次元の拳王/ATK2800 異次元の偵察機/ATK800

伏せカード2枚 次元の裂け目

 

 

―三上のターン―

 

「ワイのターン!!」

 

 

もうすでにノースのライフは少なかった。だが三上の戦術なら何とかなる可能性があった。

 

 

「魔法カード、ライトニング・ボルテクスを発動!!手札の竜の転生をコストに表側のモンスターをすべて破壊する!!」

 

「……………」

 

突然降り注いだ雷で2体のモンスターが破壊され、除外された。

だが、それで一々驚くような気持ちじゃないのか、ユウは無言だった。

 

 

「カードを2枚伏せて、デブリ・ドラゴンを召喚!!墓地に存在するコドモドラゴンを蘇生する!!」

 

 

デブリ・ドラゴン/ATK1000

コドモドラゴン/ATK100

 

フィールドにその名のとおり子供の可愛らしいモンスターが現れた。

だが、その前に召喚されたのは――

 

 

「…そう怖い顔すんなや、これは自前のカードや。おたくらのやつに手は出してないわ」

 

「…そうか」

 

 

シゲルの素っ気ない返事にため息つきながら三上は作業を続けた。

 

 

「手札から死者蘇生を発動して仮面竜を召喚!そしてレベル3のコドモドラゴン、レベル3の仮面竜にレベル4のデブリ・ドラゴンをチューニング!!

三首の破壊龍がその怒りを吼える、轟け炎の雄叫び!!」

 

 

☆3 + ☆3 + ☆4 + = ☆10

 

 

「シンクロ召喚!破壊龍、トライデント・ドラギオン!!」

 

 

フィールドにカイザーが使うサイバー・エンド・ドラゴンのように3つの首があるドラゴンが現れた。すると突然、三上の伏せカードが砕けた。

 

 

「トライデント・ドラギオンの効果!!シンクロ召喚成功時、自分フィールドのカードを破壊してその枚数だけ追加攻撃ができる!!」

 

 

 

 

「3000×3=9000だと!?」

 

「オーバーキルもいいところだ…」

 

 

観客席では全員その効果に驚いていた。いや、剱都と紫苑だけは静かに見ていた。

 

 

「バトル、ドラギオン1回目の攻撃!!」

 

「リバース罠、ガード・ブロック。ダメージを0にしてカードを1枚ドロー!」

 

 

まず1度目の攻撃は避けた。だが残りは2回残っている。

 

 

「2回目の攻撃だ!!」

 

「攻撃宣言時、バトル・フェーダーを特殊召喚!!」

 

 

なんと、たった今引いたカードが登場した。そしてその召喚された鐘が重低音を響かせると攻撃が止まった。

 

 

「直接攻撃をしてきた時に特殊召喚して、バトルを終了させる」

 

バトル・フェーダー/DEF0

 

「なっ…(今のカードで引いたのか…!?なんちゅードロー運や…)」

 

 

まさかの展開にさらに会場はざわついた。何百回に一度起こるかの奇跡だが、それをユウは信じていた。

 

「ターン終了や!!(やべ…同じ一年やから油断しとった…)」

 

 

エンド宣言とともに異次元の偵察機がフィールドに戻ってきた。

 

 

偵察機/ATK800

 

 

三上&久森

LP1200

トライデント・ドラギオン/ATK3000

伏せカード無し

 

―シゲルのターン―

 

「俺のターン…ドロー」

 

淡々と始めたドロー宣言に会場の空気が一気に下がった。はじめての出来事だが彼と関わっている人なら分かることだ。

 

 

「………………(ギロ」

 

「ひぃっ!?」

 

 

シゲルが完全にブチギレているということを。そしてそれを止める人は今、誰もいないということを

 

 

「……ユウ」

 

「…なに?」

 

 

引いたカードを見て何をするのか決めたシゲルは横でただ黙っていた相棒に声をかけた。

 

 

「礼を言うぜ、今回このデッキ(・・・)を行くのを提案して」

 

 

そのセリフにツバキは息を飲んだ。どういうことなのかわからない生徒も多いが、彼女はわかった。なぜユウが異次元デッキを使用しているのか、そしてシゲルがそのことを黙認していたのを

 

 

「チューナーモンスター、異次元の電鳥を召喚!!」

 

 

異次元の電鳥/ATK0

 

 

フィールドに電子でできたモンスターが現れた。その光景にアカデミア生徒はポカーンとした。彼のデッキは『リゾネーター』と『剣闘獣』を組み合わせたものだ。

 

だが、どうして『異次元』を――

 

―回想―

 

 

「んあ?異次元デッキを?」

 

 

ユウが交流試合で使うデッキの打ち合わせをしている時に出した案が異次元デッキを『2人で使う』というものだ。

 

 

「うん、あのデッキはもともと相手のカードを除外して戦いにくいフィールドを生み出すものだから。ただでさえやりにくいところにそうなれば…」

 

 

そういった時のユウの顔が黒かったと見ていた神楽は語っていた。

 

 

「だが、俺は異次元デッキを持ってないぞ」

 

「うん、だから――」

 

―回想終了―

 

 

「(まさか異次元デッキを半分にして使うって言い出すとは思ってなかったな…)」

 

 

ユウはもともとあるデッキを半分に、サポートカードを大量に入れたデッキを使う戦術を提案した。

 

はじめは乗り気じゃなかったシゲルも、テストプレイとしてツバキと紫苑に相手をしてもらった結果――

 

 

「(全勝…だからな)」

 

 

まさかの黒星なし、そのためその案のまま戦うことにしたのだ。

 

 

「レベル3、異次元の偵察機にレベル1の異次元の電鳥をチューニング!!

異世界より全てを嘲笑う獣が襲来する、()れ」

 

☆3 + ☆1 = ☆4

 

「シンクロ召喚、異次元の獣神!!」

 

 

異次元の獣神/ATK1800

 

 

非常に恐ろしい口上と共にフィールドに狼によく似たモンスターが現れた。だがその攻撃力を見て久森がプッと吹き出した。

 

 

「大きなこと言ってたった1800(笑)」

 

「リバース罠、異次元からの帰還を発動!!除外されているモンスターを全て特殊召喚する!!」

 

 

そのカードの発動で次元の裂け目から次々にモンスターが出現した。

 

ユウ&シゲル/LP3000→1500

 

異次元の偵察機/ATK800

 

異次元の思念体/ATK400

 

異次元の電鳥/ATK0

 

 

「レベル3の偵察機、レベル2の思念体にレベル1の電鳥をチューニング!!

異世界の番人が新たなる旅人を見定める、集え!」

 

☆3 + ☆2 + ☆1 = ☆6

 

 

「シンクロ召喚、異次元の番兵!!」

 

 

異次元の番兵/ATK1200

 

フィールドにどっしりとした番人が現れた。

だが、先ほどの獣神よりも攻撃力が低いので今でも久森が笑いだしそうだった。

というか、笑い出した

 

「ぷっははははははははは!!なんだそれ!?ライフ半分にして出したのがそんな雑魚!?どっちが馬鹿なんだか!!」

 

 

「バカはテメェだ。攻撃力だけしかない無脳が」

 

 

そういった時、シゲルはなぜか獣神を魔法・罠ゾーンに置いた。

 

 

「異次元の獣神を異次元の番兵にユニオン!!」

 

「「「「「「「「「「ユニオン!!!!??」」」」」」」」」

 

 

ユニオンモンスター、それはモンスターでありながら装備カードとして扱うモンスターのことだ。

だが、シンクロで、ユニオンモンスターという効果に驚いていた。

 

 

「装備モンスターの攻撃力を1800ポイントアップして、除外されている『異次元』と名のついたモンスターの数だけ攻撃力が100ポイントアップする!!」

 

異次元の獣神

シンクロモンスター・ユニオン

星4/地属性/獣族/ATK1800/DEF1200

チューナーモンスター+「異次元」と名のついたチューナー以外のモンスター1体以上

このモンスターはシンクロ召喚でしか特殊召喚できない。

1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に装備カード扱いとして

自分フィールド上の「異次元の番兵」に装備、

または装備を解除して表側攻撃表示で特殊召喚できる。

この効果で装備カード扱いになっている時、

除外されている「異次元」と名のついたモンスターの数×100ポイント装備モンスターの攻撃力をアップさせる。

(1体のモンスターが装備できるユニオンは1枚まで。

装備モンスターが破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。)

 

 

異次元の番兵/ATK1200→3000→3500

 

 

「こ、攻撃力3500!?」

 

「さらに番兵の効果だ。自分フィールドのモンスター、バトルフェーダーをリリースして自分のデッキのモンスターをゲームから除外する。異次元の戦士と異次元からの生還者を除外する!」

 

異次元の番兵/ATK3500→3700

 

 

「バトル、異次元の番兵でトライデント・ドラギオンに攻撃!!共同攻撃(ブレイブ・アタック)!!」

 

「っ…!!」

 

「ぐひ!?」

 

 

三上&久森/LP1200→500

 

 

何故か最後の攻撃は三上の方ではなくて久森の方へ飛んで行った。そして三上はノーダメージだった。

 

 

「番兵の効果だ、戦闘破壊したモンスターが除外された時にそのモンスターが墓地に送られずに除外された場合、そのモンスターの攻撃力分のダメージを与える!!」

 

 

異次元の番兵

シンクロモンスター

星6/地属性/戦士族/ATK1800/DEF1200

チューナー+「異次元」と名のついたモンスター1体以上

このモンスターはシンクロ召喚でしか特殊召喚できない。

1ターンに1度、自分フィールドのモンスターを除外することで

自分のデッキのモンスターを2体ゲームから除外することができる。

この効果で除外したモンスターは次の自分のターンのスタンバイフェイズに

墓地に送る。

戦闘で相手モンスターを破壊したとき、そのモンスターがゲームから除外された場合そのモンスターの攻撃力分のダメージを与える。

 

「消えろ、グズが」

 

「ぐ、ぐひひいいいいいいいい!!!!!」

 

 

完全に腰が引けた久森に向かって番兵は持っていた槍を投げた。

その槍に破壊したドラギオンの残り火がまとって、燃え上がった。

 

 

「ぎゃあああああああああああああ!!!!!」

 

 

久森/LP500→0

 

 

精神的にダメージを食らったせいか、白目を向いて久森が倒れた。それに興味がないようにユウとシゲルが立ち去った。

 

「…………アホが」

 

すると三上はセメタリーにいたデスカイザー・ドラゴンと、倒れている久森からカード数枚を抜き取った。

 

そしてリングを降りたユウとシゲルの元へ向かった。

 

 

 

 

デュエルがもしも8000だった場合――大差で…第二、第三試合をする必要が無くなるからだった。

 

 

 

―廊下―

 

「たく…あんな雑魚に神谷がぼこられるなんて胸糞悪い」

 

 

「…ユウ、戻ってこいお前」

 

 

いつの間にかユウの口調が剱都の様になっていた。

それにシゲルが少しビビりながらそう言うと背後から誰かが来る気配がした。

 

 

 

「ん?お前は…確か三上だっけか?」

 

「はぁ…はぁ…あ、ああ…さっきのデュエルの最中…ワイのとこの久森がアカデミアの生徒のカードを盗んだって…すまんかった」

 

 

そう言って三上は数枚のカードを取り出した。どうやら久森が奪った神谷のカードらしい。

 

 

「…ちょっと待ってろ」

 

 

そう言うとシゲルは神谷のルームメイトにメールをした。すぐに返事が返ってきており、内容は奪われたカードとその枚数だった。

 

 

「……確かに、全部あるな」

「あの馬鹿と何年もつるんでいたからな…あいつのデッキとは違うカードぐらいわかるわ。けど…まさかここまでするとは思わなかった…」

 

 

三上はそう言って静かに怒りの色を浮かべた。どうやら三上のプライド――デュリストとしての誇りが久森を許せないようだった。

 

 

「…お前、あの馬鹿とつるむの止めて一人で頑張ってみろよ。お前なら結構いいとこまで行けるかもな」

 

「……ありがと、それとすまなかった」

 

 

―観客席―

 

「…シゲルがあそこまで怒るのか…」

「彼なりに我慢できない何かがあったのでしょ」

 

 

十代の言葉に明日香がそう言った。志度との勝負の時は怒るといっても自らを奮い立たせるように声を張り上げた。だが今のは――

 

 

「誰か~!!救急車!!」

「馬鹿!!此処は離島だ!!来るわけ無いだろ!!」

「医者~!!」

「シャマル先生はどこに行ったんだ!!」

「先日シグナム教諭と共に止めたノーネ!!」

 

 

先生等が放心して廃人の様になった久森を治療しようとドタバタしていた。

だが鮎川先生は神谷の治療の為保健室から離れられず、カオスとなっていた。

 

―15分後―

 

『お待たせしたノーネ!!これより第二試合、姫野椿VS高野千代の勝負を始めるノーネ!!』

 

一先ず放心した久森はリング横に捨てられており、だがそれを全員無視した。

突然暴れて、で三上に沈められたからだ。

 

 

『では、デュエル開始!!』

 

 

 

クロノスが開始を宣言したと同時に紫苑が席を立った。それに明日香が不思議そうな顔をしていた。

 

 

「少し喉が渇いたので飲み物買ってきます」

 

 

そう言って紫苑はデュエルリングを後にした。すると十代も立ち上がった。

 

 

「悪いな、ちょっとトイレ行ってくる」

「も~!さっきの休憩中に言っとけばよかったじゃないっすか~!!」

 

 

十代は翔の言葉に苦笑いをしながらリングを後にする。

それと入れ違いにユウとシゲルが戻ってきた。ちなみに遅れた理由が神谷にカードを私に行っていたからだ。

 

 

「お疲れ~っす!」

「おう」

「あれ?十代と紫苑は?」

 

「2人は、飲みもん買いにとトイレなんだな」

 

 

ユウの言葉に隼人がそう返した時、ユウは嫌な予感がした。

 

 

 

―通路―

 

「はぁ~スッキリしたぜ」

 

 

トイレを終えた十代は観客席へと戻ろうとしていた。

 

 

すると、通路内に見知らぬ少女が通っていた。

 

 

「ん?誰だ?アカデミアにあんな奴……!!」

 

 

その少女――初めは初対面だと思っていた。だが長い間会っていなかったため忘れていただけだった。

 

 

 

 

 

 

 

「(高町…なのは…!?)」

 

時空管理局の白き悪魔と言われた少女だった。

だが先月人知れずこの学園を去ったはずの彼女が此処にいたのだ。

 

 

「(一体どうして…後を付けてみるか)」

 

 

明らかに観戦や応援ではない雰囲気を纏っていたなのはの後を十代は付けて行った。

 

 

 

―アースラ―

 

「なのは~!!」

「なのはちゃ~ん!!」

 

 

フェイトとはやてはアースラ内にいるはずの少女を探していた。だがどこを探しても見つからないのだ。

 

船室・ブリッジ・訓練室――もう探してない場所などほぼ無い。

 

そもそも3人は自室謹慎を言い渡されていた所だ。剱都がユウと勝負をした日、剱都と山本に存在を知られ、そのことでもう少し慎重に行動ということで3人の部屋とブリッジ、訓練室以外は行く事を禁止されていた。

 

そんな時、なのはが見当たらないのを2人は知った。

 

 

「フェイトちゃん、なのはちゃん…どうしたんやろ…」

「何処にもいないってことは…まさか…」

 

 

フェイトは先日クロノとシグナムと対峙した少女の事を思い出していた。

 

 

 

『姫野紫苑』

 

 

少女はそう名乗っていた。だが、彼女は――

 

 

 

「なのは…アカデミアに向かったんじゃ…」

「…その可能性が一番高いんや…どう考えても…」

 

 

あの日少女となのはの交わした約束。それでなのはが紫苑の元へ向かったかもしれなかった。

 

 

「…クロノに掛け合ってみよう。もしかしたら…」

「そうやな」

 

 

―エントランス―

 

 

アカデミアのエントランスは広く、3組のデュエルが行えても十分お釣りがくるほどの大きさを誇っている。

 

 

「(エントランス…?どういうことだ?ユウ達に何かあるのなら観客席の方だろ…?)」

 

「……待たせたかな?」

 

 

 

十代があれこれ考えているとなのははそこで待っていた少女にそう聞いた。

物陰に隠れながら十代はそれが誰なのか見た。

 

 

「(…紫苑…?どうしてなのはと…?)」

 

「いいえ、先程来たばかりです…高町なのは」

「久しぶりだよね……いまは紫苑ちゃんかな?」

 

 

どうやら紫苑となのはは知り合いだったようだ。

ちなみに十代は紫苑の事は自分達と同じ管理局の敵だとしか聞いてない。

 

いや、正確にはユウ達も『闇の書』から生まれた事しか知らない。

 

 

「……ずっと待っていました」

「…うん」

 

 

紫苑が辛い様に、悲しい様に、寂しそうに言った言葉。それになのはは泣きそうに頷いた。

 

 

「…あの日……あの時の約束が…叶う日を…」

「……う…ん…」

 

「『私達が…いつか家族の様になれると』…それが唯一の望みだった」

「…………」

 

 

なのははなにも言わなかった。

その約束から、いくらかの時が流れた。だがそれでも紫苑は待ち続けた。

 

その日が来るのが――

 

 

 

「知ってますか?私あの日からずっと…管理局の違法研究所で人体実験の素体となっていたんですよ」

「え…!?」

 

「(嘘だろ…)」

 

 

紫苑の言葉になのはは驚いた声を上げた。それに十代も信じられない様にしていた。

だが、そんな絶望な表情のなのはを無視して紫苑が言い放った。

 

 

「来る日も来る日も…何なのかよく分からない装置の為に私の体が使われました」

「そ、そんな…」

 

「毎日毎日痛かった…気を失う事も多くありました…けど、私に安らぎの時間はありませんでした」

「っ……!!」

 

 

なのはの顔が驚愕から、悲哀へと変わっていく。すると、紫苑はキッとなのはを睨んだ。それも憎悪の様な眼で――

 

 

「いつか貴女が助けてくれる。いつか私の家族になってくれる。そう思っていた――けど、それは私だけのようでしたね。私はユウに助けられ、姫野紫苑として、ツバキの妹になった」

「…ごめ…な……ごめ…んな…さ…い…!!!」

 

 

なのはは掠れ掠れの声で謝った。紫苑は長いことなのはを待っていた。だがなのはが助ける来ることは一度として無かった。

 

それどころか、その非道とも言える行為をしていたのはなのはの仲間たちだった。

 

 

「時空管理局、高町なのは…貴女を呼んだのは分かり合うためではない……貴女と敵対するためです。私は『世界の矛盾』の一人として…」

 

「…ぅ……」

 

 

なのはは息を殺して泣き始めた。何処かでなのははこの戦いを軽く見ていたのかもしれない。紫苑を見つけて、『友達になれる』としか思って無かったのかもしれない。

 

だが、紫苑はその手を取ることはない。自らと同じ様な体験をした子供がまだ多くいるかもしれないからだ。

 

紫苑の目的はアカデミアで力を付け、そう言った子供を助けることだった。

 

だから――

 

 

 

「チェーンバインド!!」

「「っ!?」」

 

 

管理局から狙われることとなる。

 

 

「クロノ君!?」

 

紫苑の体を縛ったバインドを発生させたのはクロノだった。

 

 

「やっと捕まえたぞ、星光の殲滅者」

「っ…!!」

 

 

紫苑はクロノを見た後なのはを睨んだ。なにも言って無いはずならクロノが此処に来ることはない。

 

 

「高町なのは…!!騙しましたね…!!!」

「ち、違う!!私は!!」

 

 

紫苑の言葉になのはは必死に否定した。だがそれを無視してクロノが持っていた杖を紫苑に向けた。

 

 

「無駄な抵抗はするなよ。君は存在してはいけない存在だ」

「っ…!!くっ!!」

 

 

クロノ言葉に紫苑はバインドを無理に外そうと抵抗した。だがきつく縛られているのか、全く身動きが取れ無かった。

 

 

「さて早く艇に戻らなくてはな…この世界の人間に見つかったら「待て!」っ!?」

 

 

 

クロノの言葉に聞くように現れた人物――

 

 

 

「十代君…?」

 

「なのは!!それにお前!!紫苑をどうする気だ!!」

 

 

威嚇するように十代がクロノを睨んでいるが、クロノは涼しい顔をしていた。

 

 

 

「姫野紫苑は偽名。本名は「そういうことじゃない!!紫苑をこれからどうするんだ!!」……本局に連行後、恐らくロストロギアの生体実験だろうな」

 

「っ!!お前…!!」

 

 

十代がクロノに対して悪態をつくとクロノは杖をデュエルディスクに変え、十代と対峙した。

 

それと同時に周囲に例のドームが包みかけた。

 

 

「待て十代」

 

そう呼びとめた男にクロノ以外の3人は見覚えが――というよりも、この学園でこの男を知らない人はいないだろう――

 

 

「カイザー!?」

「「丸藤さん!?」」

 

 

ブルー生徒――そして学園最強(カイザー)という称号を持つ男だった。

 

 

 

「お前はこれから代表戦だ。そろそろツバキの勝負が終わる…」

 

「だけど…!!」

 

 

そういいながら十代はいまだに捕らわれている紫苑を見た。

すると亮が十代の前に立った。

 

 

 

「俺が相手をする、行け」

「…頼むカイザー!!」

 

 

十代は急いでリングへと走って行った。そして残されたカイザーは真っ直ぐクロノを見た。

 

 

「前にも会ったな」

「っ……良いだろう…デュエルだ!!」

 

 

顔を知られているクロノは言い訳などできず、ディスクを構えるとドームがクロノと亮を囲った。

 

 

「一応だが名乗らしてもらう…サイバー流師範代、丸藤亮」

「時空管理局、執務官クロノ・ハラウオン」

 

「「参る!!」」




ユウ「ボクとシゲルのタッグの内容変えたの?」
感想で『異次元デッキ』の出番を求めてる人がいたからね。
メインはやっぱりスピリットを使うことになるからこういう場合しか使うところがない。
シゲル「なぜ俺も?」
片方が異次元だとまともな動きをしなさそうだったから。ならもともとのデッキを2人で分けてサポートカードを多く入れたデッキということにした。
ユウ「だから最初のターン魔法と罠しかなかったの?」
そう。簡単に言えば事故ってた。

剱都「それにしてはオリカが多かったな」
新たに作った話だからね。それに「異次元」をタッグで使うなら既存カードで回すのは難しかった。
紫苑「カテゴリ化してませんか?異次元が」
なってるね。もしも今後でこんな感じに変更する場合出てくるかもしれない。

そして、終盤は次話へ続く、だね。

次回予告
交流戦の裏で行われていた戦い。
学園最強に襲い掛かる氷の軍団。だが、すべての布石は既に伏せられていた。

最後に出てくるのは3体の切り札。

そして、動き出す歯車

次回turn29 3体の切り札 カイザーVSクロノ
最強カードは「氷結界の龍トリシューラ」

※ちなみに次回の話は2011年9月の禁止・制限リストを使用してます。
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