遊戯王GX~ノーバディ・レコード~   作:銀猫

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~第二章:幻魔編~
turn30 英雄たちの戦い


夏祭りから数日後

 

 

代表戦の裏で人知れず行われてたカイザーVSクロノのデュエル。

そして救出された紫苑。悲しそうな表情をしていたなのは。

戦いを終えたカイザーが仲間に加わり一先ず安心している世界の矛盾の5人。

 

 

だが、誰も知らない所で新たな戦いが始まっていた――

 

 

 

「今日の授業はこれで終了だニャ」

 

 

大徳寺の言葉に全員が固まった体を伸ばしたり誰かと喋り始めたりしていた。

 

すると寝ていた十代は翔に起こされた。

 

 

「兄貴~!授業終わりましたよ~!!」

 

「グガッ…お~飯だ!!」

 

 

そう言うと十代はどこからか弁当を取り出した。

ちなみに十代の席を中心に周りはユウ、シゲル、剱都が前にいて後ろにはツバキ、紫苑、三沢がいる。

 

 

「相変わらずだな」

「まあそれが十代だからね」

 

 

剱都の呆れた言葉にユウがそう言った。ちなみにもう2人は学園に馴染んできていて他にも親しい友人ができていた。

 

 

「おっと、十代君。弁当の前に一緒に校長室に来てもらうニャ」

「え?校長室?」

 

「十代。短い間だったが楽しかったぜ」

 

 

十代が大徳寺にそう聞き返すと万丈目が勝ち誇ったようにそう言った。

だが大徳寺は笑顔で万丈目の方を見た。

 

 

「万丈目君も呼ばれているニャ」

「俺も!?」

 

「あと明日香さん、三沢君、聖牙君、獣斬君、羽黒君、姫野君姉妹もだニャ」

「結構呼ばれてるな…9人も」

 

 

―校長室:前―

 

大徳寺引率の元9人は校長室に来ていた。

 

「なんで呼ばれたのさ~」

「さあ~?実は私も呼ばれたのにゃ」

 

「なんつーか、共通点の少ない面子だな」

 

 

十代の言葉に大徳寺は困った様にそう言った。すると剱都はぽつりと言った。確かにこの面子の共通点は無いといっても良い。

 

例の関係だとしても大徳寺と三沢と万丈目は関係なく、代表戦関係なら剱都と紫苑は関係ないといっても良い。

 

 

すると逆方向からクロノスと亮もやってきた。

それに気付いたクロノスはニヤニヤしながら9人を見ていた。

 

 

「そうそうたる顔触れですノーネ」

 

「いえ、ただ単に人数が多いだけです」

 

 

クロノスの言葉に紫苑はそう言った。確かにものすごく人数が多い。

 

とりあえず待たせるのは悪いので11人は校長室に入ることにした。

 

―校長室―

 

「三幻魔のカード?」

 

「そうです、この島に封印されている古より伝わる3枚のカード」

 

 

重々しく鮫島校長がそう言った。だがユウ達はそれほど重大には見ていなかった。

幻魔よりも恐ろしい神の化身とも言えるカードを持っているからだ。

 

 

「え?この学園ってそんな昔からあったのか?」

 

「馬鹿。そのカードを封印した場所にこの学園を立てたんだろ」

 

 

十代の言葉に剱都がそう言った。すると校長室にいた全員が剱都を見た。

剱都はそれに気にせず説明を続けた。

 

 

「封印したモノの上にわざわざ学園を立てるってことは…恐らくこの学園はそのカードの封印の為に建てられたんだろ。それなら離島にわざわざ学園を立てる意味も納得できる。船かヘリじゃないと来れない立地ってのはどうも不便だと思っていたがその封印とやらが解けた場合も考えて街中で何かが起こるより周りに何も無い海なら被害も少ないしな」

 

「ほう…よく分かりましたね。さすがは剱都君です」

 

 

剱都の言葉に鮫島校長は満足そうにそう頷いた。

 

 

「学園の地下深くにその三幻魔のカードは眠っています。島の伝説によると、そのカードが地上に放たれる時、世界は魔に包まれ、混沌に覆われ、人々に巣食う闇が解き放たれ、やがて世界は破滅する。そう伝説が残されるほどの力を持つカードだと言われています」

 

 

「……………(ウリィ、そんなカード聞いたことあるか?)」

『(いや、我も聞いた事が無い)』

 

 

「よくわかんないけど、なんか凄そうなカードだな」

「黙って聞いているノーネ!!」

 

 

十代の他人事のような言葉にクロノスは怒鳴った。だが鮫島はそれを無視してさらに続けた。

 

 

「その封印を解こうと、挑戦してきた者達が現れたのです」

「一体、誰が?」

 

 

紫苑の言葉鮫島が落ち着かせるように一拍おいた。

 

 

「七星、セブンスターズと呼ばれる7人のデュエリストです。全くの謎の集団ですが…その内の1人が既にこの島に潜入しています」

 

 

亮の言葉に鮫島校長はそう言った時、ある箱を取り出した。その中には7つの鍵が入っていた。

 

 

「この7つの鍵がそろった時、三幻魔が蘇ります。そこで、この7つの鍵を守っていただきたい」

 

「守るといっても、どうやって…」

 

 

万丈目の言葉に「もちろん」と校長は前置きして応えた。

 

 

「デュエルです」

 

「「「「「「「「「「「「デュエルで!?」」」」」」」」」」」」

 

 

12人はそう驚いた。デュエルで守るとは一体――

 

 

「デュエルで勝たねば、鍵を奪う事が出来ない…それが、封印のルールです。だからこそ、学園内でも屈指の7人に集まってもらいました」

 

「ですが校長、12人いますが…」

 

 

紫苑の言葉の通り此処には12人がおり、5人ほど多かった。

 

 

「それは聖牙君と獣斬君、羽黒君に姫野君姉妹は別件で呼んだんです。ですが…もし他の7人の中に辞退するという者がいれば、この5人から代わりの人物を選出さしてもらいます」

 

「………」

 

 

鮫島校長の言葉にシゲルは何かが引っ掛かっていた。

 

 

「もしもセブンスターズと戦う意思があるのならば、この鍵を受け取ってもらいたいのですが…」

 

「「「…………」」」

 

 

校長の言葉に三沢、明日香、万丈目が顔を見合わせどうするか悩んでいると十代が鍵を受け取った。

 

 

「おもしれ…やってやるぜ」

「……フッ」

 

 

それを見た亮も一つ笑いながら鍵を受け取った。そして三沢、明日香、万丈目も鍵を受け取った。

 

 

「ふふふのひ。校長!脅かすのはいけません~ネ。要するに、学園の看板を道場破りが奪いに来ると考えれば良いノ~ネ」

 

「まぁ…『今は』そう考えて貰っても結構ですが」

 

 

『今は』ということは、後々で何かが起こる――もしくは起こる『可能性』があるということだ。

そしてクロノスと大徳寺も鍵を受け取った。

 

 

「ありがとう皆さん。この瞬間から戦いが始まっています。どうかいつでもデュエルの準備をしていてください」

 

 

そしてクロノス以外の6人は校長室を去って行った。残された5人は校長の前に並んだ。

 

 

「それで…校長先生は私達に一体何の用ですか?」

 

「わざわざ三幻魔の話をボク達に言うってことは…それ関係ですよね」

 

ツバキ、そしてユウの言葉に校長は椅子に座って腕を組んで頷いた。

 

 

「……この中で一番周りが見えてそうな…獣斬君と羽黒君に聞きますが…先程の三幻魔のカードを聞いて、『奴ら』がどうすると思いますか?」

 

『奴ら』

その言葉は聞かれても大丈夫なように取りきめられた管理局の事を指す言葉だった。

 

それを聞いて2人はなぜ此処に呼ばれたのか理解した。

 

 

「奴らが…三幻魔を奪いに来る可能性があるということか」

 

「その通りです。話にしか聞いていませんが…奴らは貴方達のカードを狙ってきました…そして三幻魔も同じように力のあるカード…攻める理由は十分にあります」

 

 

確かに――目覚める前のカルマとアナト、そして今だ眠っているコスモスのカードを狙って来たやつらにとって三幻魔も似たようなものだ。

 

 

どうせあれこれ理由を並べて奪いに来る。断った場合――

 

 

「7人が危ないということか」

 

 

シゲルの言葉にようやく事態を理解した3人。鮫島校長は頷くと空の鍵の入っていたケースを見た。

 

 

「セブンスターズ同様に、鍵を奪いに来る可能性があります。以前聞いた話ですと十代君達も奴らの存在を知っているらしいですが…これ以上彼らに負担をかけてはいけません。それに…貴方達は奴らと戦う力があると聞きました」

 

 

そう言って校長は5人の付けた特別カラーのディスクを見た。もしも強行手段を管理局がとっても5人なら対処できる。

 

 

「鍵の守護は彼らに任せるとして…奴らの対処はお願いします」

 

「つまり…俺達であいつらを守れってことか」

 

 

 

 

その後5人で話し合った結果、明日香は紫苑とツバキに任せて三沢はクロノスが適当に訳を作って剱都がイエロー寮の空き部屋に住む事となった。

 

レッド寮の十代と万丈目はユウとシゲル、カイザーは問題無いと判断して護衛は付けていない。

 

 

「まあ、カイザーならあいつらを蹴散らすだろうな」

 

 

紫苑が言っていた圧倒するクロノをカイザーなら並大抵の相手は敵じゃない。

 

 

大徳寺とクロノスは教諭なので無理に張り付く事も無かった。

一応管理局の事を知ってるメンバーにはそのことをメールした。

 

 

「お~い!!紫苑~!!」

 

 

 

そして5人がデッキ調整をレッドの剱都の部屋で行っていると十代達がやってきた。どうやら紫苑に用の様だ。

 

 

「どうかしましたか?」

「いや~、前に勝負する約束をしただろ?そろそろ勝負しようぜ!!」

 

 

そう、紫苑と剱都の転入の日に約束した――『HERO VS HERO』だ。

 

 

―レッド寮前―

 

 

「これは面白い事になったにゃ~、ね~ファラオ~」

 

 

対峙した紫苑と十代を見て大徳寺がそう言った。2人のデッキを知っている、また紫苑目当てでどんどん人が集まってきた。

 

 

「何か知りませんが、観客が多いですね」

 

『(オメェ目当てだよ!!)』

 

 

純粋に勝負を見に来たメンバーの心が一致した瞬間だった。

 

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

―十代のターン―

 

「へへっ行くぜ、俺のターン!!(融合は無い。けど、結構いい手札だぜ)俺はE・HEROスパークマンを攻撃表示で召喚!!」

 

 

その宣言と共にバイザーの様な物をした電気のHEROが現れた。

初手としてはまずまずのモンスターだ。

 

 

スパークマン/ATK1600

 

 

「更にカードを伏せてターンエンドだ!!」

 

 

十代

LP4000 手札4枚

スパークマン/ATK1600

伏せカード1枚

 

―紫苑のターン―

 

 

「私のターン(スパークマン…十代のデッキは私とは色が違うHEROデッキ)」

 

夏祭りの時にお互いのデッキの中身を見せた。その時の紫苑の感触としては十代のデッキは紫苑のデッキも難しい構築だった。

 

融合を使用しないとまず初手で負ける。だが今の状況だと――

 

 

「(融合は後に取っているのか…それともないのか…)私はE・HEROフォレストマンを守備表示で召喚」

 

体の一部が木と同化しているモンスターが現れた。紫苑のデッキの重要なサポートモンスターの一体だ。

 

フォレストマン/DEF2000

 

 

「さらにカードを2枚伏せてターンエンド」

 

 

紫苑

LP4000 手札3枚

フォレストマン/DEF2000

伏せカード2枚

 

―十代のターン―

 

「俺のターン!!手札から融合賢者を発動!!デッキから融合を手札に加える!!」

 

「流石に融合のサポートカードは入っているのか…」

 

 

十代の使ったカードにどこかほっとしたシゲルがいた。というか観戦していたほとんどのやつがそうだった。理由としては――まあ、十代だからだ。

 

 

「そして融合を発動!!場のスパークマンと手札のクレイマンを融合!!現れろ!!E・HEROサンダー・ジャイアント!!」

 

 

フィールドに巨体を持つスパークマンが現れた。

 

 

サンダー・ジャイアント/ATK2400

 

 

「サンダージャイアントの効果発動!!手札のカードを一枚捨て、サンダージャイアントよりも攻撃力が低いモンスターを破壊する!!ヴェイパー・スパーク!!」

 

 

サンダー・ジャイアントの効果で発生した雷によってフォレストマンが破壊された。

 

 

「ッ…ですがリバースカード、エレメンタル・ミラージュを発動します。効果により破壊されたフォレストマンを守備表示で召喚します!」

 

 

紫苑の場のモンスターゾーンの空間に鏡が割れるような音がしてフォレストマンが飛び出した。

 

 

フォレストマン/DEF2000

 

 

「じゃあサンダー・ジャイアントでフォレストマンに攻撃!!ボルテック・サンダー!!」

 

「リバース罠発動!ヒーローバリア!効果により戦闘を無効にする!!」

 

 

ぐるぐると渦巻く渦にサンダー・ジャイアントの雷が吸い込まれていった。

とことんまで十代の動きを交わしている紫苑。

 

それを見た十代はワクワクと擬音が聞こえてきそうな表情をしていた。

 

 

「すげぇ~!!すげぇ楽しいぜ紫苑!!俺はカードを2枚伏せてターンエンドだ!!」

 

 

十代

LP4000 手札1枚

サンダー・ジャイアント/ATK2400

伏せカード3枚

 

―紫苑のターン―

 

 

「私のターン、スタンバイフェイズにフォレストマンの効果発動。デッキより融合を手札に加えます。そしてエアーマンを通常召喚します」

 

 

フィールドに翼を持ったHEROが現れた。

 

エアーマン/ATK1800

 

 

「エアーマンの召喚成功時、デッキよりHEROを一体を手札に加えます。効果によりレディ・オブ・ファイアを手札に加え融合を発動」

 

 

そう宣言した瞬間、紫苑の手札の炎のHEROが2体飛び出した。

 

 

「手札のザ・ヒートとレディ・オブ・ファイアを融合。燃やしつくせ、E・HEROフレイムブラスト!」

 

 

フレイム・ブラスト/ATK2300

 

紫苑のフィールドにザ・ヒートよりも熱いHEROが現れた。

しかし攻撃力がサンダー・ジャイアントに届いてなかった。

 

しかし本当の狙いはそこじゃなかった。

 

 

「手札からミラクルフュージョンを発動します。墓地のザ・ヒートとレディ・オブ・ファイアを除外し、E・HEROノヴァ・マスターを召喚!!」

 

 

ノヴァ・マスター/ATK2600

 

 

もう一体炎のHEROが現れた。このターンで2回融合召喚をした紫苑に野次馬がどよめいた。

 

 

 

「カードを一枚伏せ、バトル。ノヴァ・マスターでサンダー・ジャイアントに攻撃、エクストリームフレイム!」

 

「っ!!」

 

 

ノヴァ・マスターの炎に包まれたサンダー・ジャイアントは苦しそうにうめき声を上げて消滅した。

 

十代/LP4000→3800

 

 

「ノヴァ・マスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、カードを一枚ドローする」

 

「それにチェーンしてリバース罠、ヒーロシグナルを発動!!HEROが戦闘で破壊された時、デッキからレベル4以下のHEROを特殊召喚する!!来い、E・HEROワイルドマン!!」

 

 

ワイルドマン/DEF1600

 

フィールドにワイルドマンが守備表示で現れた。しかしエアーマンの攻撃でさえも壁にはならない。

 

 

「エアーマンでワイルドマンに攻撃、ハイウィング!」

 

 

上空に飛び上がったエアーマンがワイルドマンに目掛けて滑空してきた。

そして翼が刃物のようにワイルドマンに襲い掛かった。

 

 

「っ!!」

 

 

恐らく十代のリバースカードはブラフだろう。そうでなくてはサンダー・ジャイアントへの攻撃の時に発動しない理由が付かなかった。

 

 

「最後、フレイムブラストで直接攻撃!」

 

「クッ……!!」

 

 

十代/LP3800→1500

 

 

「ターンエンド」

 

紫苑

LP4000 手札2枚

ノヴァ・マスター/ATK2600 フレイム・ブラスト/ATK2300 エアーマン/ATK1800 フォレストマン/DEF2000

伏せカード1枚

 

―十代のターン―

 

「俺のターン!!っ来たぜ!!」

 

 

そう言った十代の目がワクワクしていた。それを見た紫苑は微笑んだ…十代はやはりどんな状況でも勝負を楽しんでいた。

 

 

 

「行くぜ!!俺は手札からエッジマンを攻撃表示で召喚!!」

「レベル7のモンスターをリリースなしで…!?」

 

 

エッジマン/ATK2600/☆7

 

確かに十代の場に黄金の体のHEROが現れた。しかしリリースなしで召喚することはできないはずだった。

 

 

「へへ…墓地のネクロダークマンは一度だけHEROをリリースなしで召喚することができる!!」

 

 

ネクロダークマンの効果は紫苑も知っていた。しかし、そのカードを墓地に送るタイミングは無いといってもよかった。

 

 

 

「ですが、貴方の墓地にネクロダークマンは……そうか…あの時ですか…」

「気付いたみたいだな!」

 

 

ただ一度、十代が手札のカードを墓地に送ったタイミングがあった。

 

 

『サンダー・ジャイアントの効果発動!!手札のカードを一枚捨て、サンダー・ジャイアントよりも攻撃力が低いモンスターを破壊する!!』

 

 

そう、サンダー・ジャイアントのコストの時だ。あの時十代はネクロダークマンを墓地に送っていたのだ。

 

ユウやシゲルが墓地に送ったカードを発動することがある。だがここまでピンポイントとなると十代の運はすごいものだ。

 

 

「更にミラクルフュージョンを発動!!墓地のワイルドマンとエッジマンを融合!!」

「その為に…ワイルドマンを墓地に…!!」

 

 

ヒーローシグナルで呼び出すモンスターはバーストレディでもよかった。そしてランパート・ガンナーを呼び出せるが、それなら返しのターンで総攻撃を受け十代は負けていた。

 

勝つためには――

 

 

「現れろ、E・HEROワイルドジャギーマン!!」

 

 

――この融合モンスターが必要だった。

 

 

ワイルドジャギーマン/ATK2600

 

 

「バトルフェイズ!!ワイルドジャギーマンでフレイム・ブラストに攻撃!!」

「!!」

 

 

腕から放った刃物がフレイム・ブラストを貫いた。

 

紫苑/LP4000→3800

 

「続いてフォレストマンに攻撃!!」

「クッ…!!」

 

 

同じように、防御体制だったフォレストマンに向かってワイルドジャギーマンが刃物を打ち出した。

 

 

「どうして十代はまだ攻撃できるの?」

「ワイルドジャギーマンは相手モンスター全てに攻撃することができる。ユウの阿修羅もそうだな」

 

 

ツバキの言葉に最近出番が無かった三沢が答えた。

 

 

 

「更にエアーマンに攻撃!!」

 

「きゃぁ!!」

 

 

紫苑/LP3800→3000

 

 

「最後だ!!ワイルドジャギーマンでノヴァマスターに攻撃!!インフィニティ・エッジ・スライサー!!」

 

 

背負った大剣を構え、ワイルドジャギーマンが駆け出した。

 

 

「攻撃力は同じ…相打ち狙い…!!」

 

 

ワイルドジャギーマンの体験とノヴァマスターの炎がぶつかった。だが共にその攻撃で爆発し、辺りは砂煙に包まれた。

 

 

 

「「「「「「「「「「「「…え?」」」」」」」」」」」」

 

 

観客の全員が声をそろえて驚いていた。その目線の先には2人の場のカードの攻・守、LPなどが表示されている場所だったのだが――

 

 

 

紫苑/3000→0

十代/400→0

 

 

2人ともライフが0になっていたのだ。

 

 

 

「リバース罠、英雄防衛(ディフェンス・オブ・ヒーロー)-リフレクター・ダメージ」

「伏せカード、英雄変化(チェンジ・オブ・ヒーロー)-リフレクター・レイ」

 

 

英雄防衛(ディフェンス・オブ・ヒーロー)-リフレクター・ダメージ

通常罠

自分フィールド上の「E・HERO」と名のついた融合モンスターが破壊され、

その後自分フィールド上にモンスターが存在しなくなった場合のみ発動できる。

破壊されたモンスター1体につき400ポイントのダメージを互いに与える。

 

 

 

紫苑が発動したリフレクター・ダメージで互いに1600のダメージが発生したのだが、それに十代がチェーンで発動したリフレクター・レイを発動した。

 

それでチェーンの逆順処理上紫苑のライフが600まで下がってしまったのだ。

 

そしてその後紫苑のカード効果により1600のダメージで互いに0になったのだ。

 

 

 

「あぁ~引き分けか…」

「そうですね」

 

残念そうに2人が言った。ちなみに観客達は2人の攻防に呆然としていた。

 

 

「へへ…ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!!」

「はい。楽しかったです」

 

 

こうしてHEROVSHEROという戦いは引き分けに終わった。




ユウ「今回は結構まったりだった?」
そうだね。そりゃ、戦い→戦い→戦い→戦い→戦いなんて流れだとまず話が進まないから。一旦落ち着いて敵のことやストーリーとタイミングを合わせる必要があるからね。
それと前回でもうすべての初期の導入が終わったから
剱都「初期?」
5人の設定や学園編、それとそれぞれのキャラの明確な立ち位置。
ここからアニメと違うオリジナル展開を色々入れていくつもり。

ツバキ「セブンスターズってのは…」
原作と同じ。まあ、ここに世界の矛盾はほぼ介入しない。
紫苑「ほぼ…ということは、関わるんですね」
まあね。それとこの章で紫苑の設定が大きく変わる。
シゲル「それなら最初から変えたほうがいいんじゃないのか?わざわざ登場後に変えずに」
いや、この設定だけは登場後に変えたほうがよかった。まあ詳しくはその時が来たらやると思う。

さて、最後にデュエルの内容だけど
剱都「引き分けだな」
はじめは紫苑が勝つ感じにしたんだけど、力の順序的に難しいかなって
ツバキ「順序?」
世界の矛盾や主要メンバーを含めた強さの順だね。

亮>剱都>シゲル>十代>ユウ>ツバキ≒明日香>翔≒紫苑

シゲル「ん?俺って剱都よりも弱いのか?」
ユウ「それよりも紫苑が一番弱いの?」
まあ、大体だけど。ドロー運やそういうのでも左右されるけど数値的に考えたらこうなる。
で、紫苑はデッキセンスやそういうのはあるけどコンボ的なものはまだ勉強中ってこと。経験積めば十代よりも強くなるから。
で、こういうふうに考えたら「勝つのはうーん」となってけど、紫苑はまだメインメンバーに勝ってないんだよね。だから引き分けにした。
剱都「にしても、一番下ね…」
逆にその方が伸び代があるってこと。

次回予告
セブンスターズの影が迫っている中、管理局の迎撃のために準備を進める世界の矛盾。だがその思いよりも早くの襲撃が
人質に取られた翔と隼人。だが剱都の言葉に十代がキレた。

「決意もせず命を投げ出す戦いに参加するな!!」


そして、音もなく開幕した、セブンスターズとの戦い。

次回turn31 英雄VS闇龍
最強カードは「真紅眼の闇龍」

次回はデュエルなしです。
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