シゲル
LP4000 手札1枚
ヴォルテック・テール/ATK2200
伏せカード2枚
ディラ
LP2900 手札3枚
モンスター無し
伏せカード無し
―ディラのターン―
「クッ…俺のターン!!(なんなんだ!?こいつは!?)」
ディラは目の前のシゲルが理解できなかった。
戦いや死線を越えてきたディラにとってシゲルはただの学生であるはずだった。
しかし今まで戦って来たどんな犯罪者や相手、ましては殺人鬼よりも濃い殺気を放つシゲルが理解できなかった。
「(落ちつけ!!相手はただの学生だ!)磁力の召喚円LV2を発動!!効果によりA・O・Jアンリミッターを特殊召喚する!!」
フィールドに黒い羽根を持った機械が現れた。しかし確実に攻撃要員ではない事にシゲルは気付いていた。
「(攻撃要員じゃない…じゃあリリースかシンクロか…!!)」
「手札からA・O・J アンノウ・クリエイター召喚!!」
フィールドに紫のメカニックの様な機械が現れた。するとその機械の中心のポットの様な所から新たな機械が飛び出した。
「アンノウ・クリエイターは召喚成功時、墓地もしくはデッキの機械族モンスターを場に召喚!A・O・Jディストラクションを特殊召喚!!」
A・O・Jアンノウ・クリエイター
効果モンスター(チューナー)
星3/闇属性/機械族/ATK1300/DEF1400
このカードが召喚に成功した時、デッキか墓地より「A・O・J」と名のついたレベル4以下のモンスターを1体を特殊召喚することができる。
この効果で特殊召喚したモンスターは効果は無効化され、攻撃宣言ができない。
A・O・Jディストラクション
効果モンスター
星4/闇属性/機械族/ATK2400/DEF1000
このモンスターは召喚・特殊召喚成功時自分フィールド上のモンスター1体選択する。選択したモンスターを破壊する。
様々な武器を備えたそのモンスターだが、どことなくボロボロだった。
どうやら効果を無効化され、不必要な装備がそぎ落とされたのだろう。
「レベル4のディストラクションとレベル2のアンリミッターにレベル3のアンノウ・クリエイターをチューニング!!
殺戮という名を持つ古代の人形よ、近代の兵器となりてよみがえれ!!」
☆4+☆2+☆3=☆9
「シンクロ召喚!!殲滅せよ、A・O・Jデス・ライフ!!」
フィールドにおぞましい兵器を身に纏った巨大な人型の機械が現れた。ミサイル・機関銃・レーザー砲・無数の刃物で出来ているといっても良いモンスターだ。
デス・ライフ/ATK0
「は、ははは…おおきいこと言って攻撃力0って…」
「いや、多分あのモンスターの目的は攻撃力じゃなくて効果なんだ」
現れたモンスターにジュンコはホッとしたようにそう言った。だがユウが警戒してそう言った。
「バトル!!デス・ライフでヴォルテック・テールへ攻撃!!」
「(恐らく攻撃して効果破壊か、攻撃力変化系の効果…なら)リバース罠発動!!
通常罠
自分フィールド上に存在する剣闘獣と名のつくモンスターが攻撃対象に選択された時発動できる。
選択されたモンスターを墓地に送ることで攻撃モンスターを破壊することができる
この効果を使用した次のターン、自分は剣闘獣と名のつくモンスターを自身の効果でデッキに戻すことができない。
ヴォルテック・テールがデス・ライフに噛みつくと発電し、暴発した。
それに巻き込まれてデス・ライフも姿を消した。
「なるほど、これなら相手にやらせる前に…え……?」
ツバキが破壊された2体の場所を見て驚いた。
破壊されたはずの
「残念だがデス・ライフは相手のカード効果で破壊される時、墓地のモンスター以外のカード1枚を除外することで無効にする!!」
そう言ってディラは墓地のガイザレスの効果で破壊した罠カードを除外した。
それによってまだデス・ライフの攻撃権がまだ残っている。
「クッ…ヴォルテック・テールの効果発動!!カード効果でこのカードがフィールドから離れた時、墓地の剣闘獣と名のついたモンスターを特殊召喚する!!再び来い!!ガイザレス!!」
剣闘獣ヴォルテック・テール
シンクロモンスター
星7/光属性/獣族/ATK2200/DEF2000
チューナー+「剣闘獣」と名のついたチューナー以外のモンスター1体以上
(1)手札のカード一枚を墓地に送ることで相手に直接攻撃することができる。
この効果を使用したターンのエンドフェイズ時までこのカードの元々の攻撃力は半分となる。
(2)このモンスターが他のカード効果によってフィールドから離れた時、墓地に存在する「剣闘獣」と名のついたモンスターを特殊召喚することができる。
『むぅ…思いのほかこやつは手こずるかもしれぬの…』
ガイザレス/ATK2400
現れたガイザレスがいまだに佇んでいるデス・ライフを見てそう険しそうに言った。
デス・ライフから何か感じるのかガイザレスもシゲルも警戒している。
「ガイザレスの特殊召喚成功時、フィールドのカードを2枚まで破壊する!!デス・ライフを破壊!!」
「バカめ!!墓地の磁力の召喚円 LV2を除外して破壊を無効にする!!そして攻撃続行!!」
そう宣言すると全ての銃身がガイザレスへと向けられた。
「デス・ライフは機械以外の種族のモンスターと戦闘を行う場合、俺の受ける戦闘ダメージを0にする!!さらにこのモンスターは戦闘では破壊されない!!」
ディラ/LP2200
「そしてこのカードと戦闘を行ったモンスターを破壊し、その攻撃力の半分のダメージを与える!!」
「なんだと!?」
『ぬぐぁぁぁあぁあ!!!』
全ての銃身から発射された弾丸がガイザレスを撃ち抜いた。
A・O・Jデス・ライフ
シンクロモンスター
星9/闇属性/機械族/ATK0/DEF0
チューナーモンスター+「A・O・J」と名のついたチューナー以外のモンスター2体以上
このカードはシンクロ召喚以外で特殊召喚できない。
このカードは戦闘で破壊されず、
機械族以外のモンスターとの戦闘で受ける戦闘ダメージを0にする。
このカードが相手のカード効果で破壊される時、墓地に存在するモンスター以外のカードをゲームから除外することで破壊を無効にする。
その余波はシゲルまで到達していた――
――実際のダメージとして。
「グッ…アアァァァ!!!」
シゲル/LP4000→2800
「シゲル!!」
「な、なんで!?なんでシゲルが怪我を!?」
瞬時にユウ達はあのシンクロモンスターが『本物』だと分かった。
しかし事情を知らないジュンコは驚いていた。シゲルの頭には石か何かで切ったのか血が流れていた。
「っ…!!剣闘の咆哮を発動!!剣闘獣と名のついた融合モンスターが効果で破壊された時、デッキから2体の剣闘獣を特殊召喚する!!来い、バウンド!!ホプロムス!!」
バウンド/ATK1000
ホプロムス/DEF2100
かつて自身と同じ「剣闘獣」というカテゴリーを使った剣都の執事である山本の持つカード――『墓地獣』のキーカードの一枚をシゲルが使用していた。
―4人が精霊界から戻った日(turn24)―
「ふむ…剣闘獣の融合モンスターかこんなにもあるのですか…」
「そういや墓地獣にはデバハーツしかないみたいだな」
以前の戦いのときにヘラクレイノスやガイザレスを出したシゲルは他にもラカンやゲオルディアスを持っていた。しかし山本の持つ融合モンスターはデバハーツしかないのだ。
「ふむ…このカードは私より貴方の方が使いこなせそうですね」
「これは…確かにそうだが…」
それと同時にシゲルの持つガイザレスやゲオルディアス等の山本が持っていない融合剣闘獣に相性のいいカードである剣闘の咆哮はシゲルの方が持ってる方がいいと判断した。
「私としては其々のカードにはあるべき持ち主がいると思っています。そしてこのカード達もいずれ本当の持ち主に辿り着くと…」
「…それが俺だと言いたいのか?」
―回想終了―
「(山本さんからもらったカードが役に立った…が、生憎このカードだけだからな……クソ、ヘルバードがあれば何とかなったかも知れんが…)
バウンドの効果発動!!特殊召喚成功時、墓地の剣闘獣をゲームから除外する!!ヴォルテック・テールを除外!!」
「雑魚を何体並べようが無駄だ!!カードを伏せてターン終了!!」
ディラ
LP2900 手札0枚
デス・ライフ/ATK0
伏せカード1枚
―シゲルのターン―
「俺のターン!!(戦闘破壊されないあれを破壊するには墓地の魔法・罠を全て取り除く事だ…奴の墓地にはリミッター解除のみ…だがさっき剣闘の炸裂を使ったから融合は使えない…)チッ…カードを伏せて、モンスターを守備に変更してターンエンドだ!!」
バウンド/ATK1000→DEF1200
シゲル
手札1枚 LP2800
バウンド/DEF1200 ホプロムス/DEF2100
伏せカード1枚
剣闘の炸裂で剣闘獣をデッキに戻す効果は使えなかった。かと言って手札と合わせてデス・ライフを破壊する効果を持つカードやそれを呼び込むカードは無い。
今は耐えるしかなかった。
―ディラのターン―
「俺のターン!!スタンバイフェイズ時ゲームから除外されている異次元の宝玉の効果を発動!!」
「なに…!?」
除外されているということはガイザレスで破壊され、デス・ライフで除外されたカードだが、今の状況で効果を発動するとなると――
「このカードがスタンバイフェイズ時除外されている時、墓地に戻すことでカードを1枚ドローする!!」
「クソ…ガイザレスの破壊が完全に裏目だ…!!」
シゲルが睨むようにディラとデス・ライフを見比べて悪態をついた。
「ククク…俺はA・O・Jリサイクル・フィールドを召喚!!」
シゲルのデッキとの相性の良さが分かったディラは調子に乗っていた。
更なる追撃の為召喚したのは無機質な紫の巨大な箱だった。
リサイクル・フィールド/ATK800
「リサイクル・フィールドは召喚成功時、墓地のA・O・Jを一体特殊召喚する事が出来る!!再びアンノウ・クリエイターを特殊召喚!!」
A・O・J リサイクル・フィールド
星2/闇属性/機械族/ATK800/DEF100
このカードの召喚成功時、墓地の「A・O・J」と名のついた
レベル3以下のモンスターを1体特殊召喚することができる。
「行くぜ、レベル2のリサイクル・フィールドにレベル3のアンノウ・クリエーターをチューニング!!
太古から存在せし闇の正義よ、此処に光を消しされ!!」
☆3+☆2=☆5
「シンクロ召喚!!A・O・Jカタストル!!」
今度は一つ目で多足の蜘蛛の様なモンスターが現れた。そのモンスターの効果はシゲルも知っていた。
「(カタストル…確か精霊界で管理局が使っていた闇属性以外を効果で破壊するモンスター…なら…)リバーストラップ発動!!<r剣闘獣の罠:グラディアル・トラップ>!!相手がモンスターをシンクロ召喚に成功した時、そのモンスターと同じレベルの剣闘獣トークンを守備表示で特殊召喚する!!」
剣闘獣トークン/DEF0/地属性/☆5
フィールドに張りぼての獣が現れた。それを見たディラはそのカードをなぜ今発動したのか考えを巡らせていた。
「(わざわざ破壊される確率が高い状態でモンスターを増やした…壁か?いや、奴の事だ…恐らくあれで上級シンクロを狙ってくる…だったら…)カードを伏せてバトルフェイズ!!カタストルでそのトークンへ攻撃!!その瞬間カタストルの効果発動!!闇属性以外のモンスターとの戦闘行う場合、相手モンスターを破壊する!!」
「っ…!!だが、トークンの効果発動!!トークンがカード効果で破壊された時、墓地から剣闘獣と名のついたモンスターを特殊召喚する!!来い!ガイザレス!!」
剣闘獣の罠
通常罠
自分の場に2体以上「剣闘獣」と名のついたモンスターが存在し、
相手がモンスターのシンクロ召喚に成功した時発動することができる。
このカードは発動後モンスターカード(攻0/守0、地属性、獣族)となり、
自分フィールドに特殊召喚する。(このカードは罠カードとしても扱う)
このカードは「剣闘獣」と名のついたモンスター以外のシンクロ召喚の素材にできず、「剣闘獣」と名のついたモンスター以外のリリース素材にはできない。
このトークンが相手のカード効果で破壊された時、墓地の「剣闘獣」と名のついたモンスターを1体特殊召喚する。
『ぬうう…大丈夫かの?シゲル』
「俺の心配はいらねぇ……(だが、問題はこの戦いに勝ちの目が無いんだよ…)ガイザレスの効果発動!!デス・ライフとそのセットカードを破壊!!」
「デス・ライフの効果発動!!墓地の異次元の宝玉を除外、さらに魔法採掘機を発動!!フィールドの機械族シンクロモンスターをリリースし、墓地の魔法カードを1枚回収する…カタストルをリリースし手札に加えるのはリミッター解除!!」
魔法採掘機
速攻魔法
自分フィールド上の機械族シンクロモンスターを1体リリースし発動する。
墓地に存在する通常魔法以外の魔法カード1枚を選択し、手札に加える。
このカードで手札に加えたカードは発動後2ターン目のエンドフェイズまでセット・発動ができない。
「なんで…自分のモンスターを…?」
そう言った瞬間カタストルが消え、代わりにリミッター解除が手札に加わった。
なぜカタストルという強力なシンクロモンスターを犠牲にしてまで墓地のカードを回収したのかというと、カタストルの効果の穴だった。
「カタストルは闇以外のモンスターに強力な効果を発揮する。逆に言えば闇に対してはただのモンスターなのよ。シゲルのデッキに機械族はいなくても闇属性モンスターは多くいるわ…だから自らの手で破壊したのよ」
明日香の説明通り、カタストルに攻撃力を上げたソウルで攻撃すればまだシゲルに勝機があった。
いや――そこにしか勝機が無かった
「更にデス・ライフでガイザレスに攻撃!!デス・ライフの効果で貴様のモンスターを破壊し、1200のダメージを与える!!」
『ぬぐぐああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』
「ガイザレス!!うわぁ!!!」
シゲル/LP2800→1600
またガイザレスが破壊され、シゲルにダメージが降りかかった。
しかし、そのおかげで2体のモンスターが場に残っていた。
ディラ
LP2200 手札1枚
デス・ライフ/ATK0
伏せカード1枚
―シゲルのターン―
「俺のターン!!手札からコール・リゾネーターを発動!!デッキからチェーン・リゾネーターを手札に加え召喚!!」
ダーク・リゾネーターやバリア・リゾネーターの様な小悪魔が鎖を背負って現れた。
チェーン・リゾネーター/ATK100
「チェーン・リゾネーターは相手の場にシンクロモンスターが存在する時、デッキから『リゾネーター』と名のついたモンスターをデッキから召喚できる!!ダーク・リゾネーターを特殊召喚!!」
ダーク・リゾネーター/ATK1300
フィールドにお馴染となった小悪魔が現れた。
1ターンに一度破壊されないこのモンスターでもデス・ライフの破壊効果には意味を成さない。
なら打つ手は――
「レベル4のバウンドにレベル3のダーク・リゾネーターをチューニング!!
獣の魂を受け継ぐものよ、立ち塞がる敵を破壊せよ!!」
☆4 + ☆3 = ☆7
「シンクロ召喚!!来い、剣闘獣フレイム・ファング!!」
フレイム・ファング/ATK2600
フィールドに真っ赤な狼が現れた。それと同時にフィールドに黄色い立て髪を持つライオンが異次元から現れた。
「バウンドの効果で除外していたモンスターはフィールドから離れた時、特殊召喚する!!戻れ、ヴォルテック・テール!!」
「はっ!!だが何体モンスターを並べようと無駄だ!!」
フィールドに再び雷のライオンが出現した。しかしヴォルテック・テールだけで突破は不可能だった。
ヴォルテック・テール/ATK2200
「そしてフィールドのホプロムスとフレイム・ファングをデッキに戻し、剣闘獣マキロを融合召喚!!」
フィールドの炎の狼と岩の獣が一つに交わり、巨大な戦艦がフィールドに現れた。
だが、ダーク・リゾネーターと同様戦闘破壊無効効果は意味をなさい。
「フレイム・ファングの効果発動!!このカードがデッキに戻った時、フィールドのカード1枚を破壊する!!デス・ライフを破壊!!」
「先程から無駄なことばかりを…墓地の魔法採掘機を除外する!!」
そう言って墓地にあった『最後』の魔法カードをゲームから除外した。
これでデス・ライフの効果コストのカードが無くなった。
「レベル6の剣闘獣マキロにレベル1のチェーン・リゾネーターをチューニング!!
獣の命を喰らいし者よ、今ここに全ての魂を喰らい尽くせ!!」
『グァァァァァァァァァ!!!!!!!!!』
☆6 + ☆1 = ☆7
「シンクロ召喚!!ソウル・ブラック・ドラゴン!!」
フィールドにシゲルのデッキのエースが現れた。ソウルは精霊界でデーモンと戦った時と同じ様にキレていた。
「ねえ…あの龍…怒ってるの?」
「ソウルはシゲルの大事な家族なんだ…だから
ジュンコの問いにユウはそう応えた。そう、優しい性格のソウルは精霊界の時よりも――ジュンコやももえなどの無関係の人間を巻き込んだ事も怒っていた。
「貪欲な壺を発動!!墓地のマキロ、ガイザレス、バウンド、ダーク・リゾネーター、バリア・リゾネーターをデッキに戻し、カードを2枚ドローする!!(来た!!)」
引いたカードと場のカードが頭の中で線と線で繋がって行った。
「シンクローン・リゾネーターは相手の場にシンクロモンスターが存在する時特殊召喚することができる!!」
シンクローン・リゾネーター/ATK100
フィールドに乗用車の初心者マークの様な物を背負っているお馴染となった小悪魔が現れた。
「レベル7のヴォルテック・テールにレベル1のシンクローン・リゾネーターをチューニング!!
獣の魂を受け継ぐものよ、仲間の為にその身を散らせ!!」
☆7 + ☆1 = ☆8
「シンクロ召喚!!来い、剣闘龍ホーリー・ミラージュ・ドラグーン!!」
フィールドに光り輝く龍が現れた。その姿はユウのスピットに似ている長い胴体をもつ聖なる龍だった。
ホーリー・ミラージュ・ドラグーン/ATK1000
「は、ははは…ふざけやがって…たいそうなこと言う割に出したのはただの1000のモンスターじゃねぇか!!」
「さっきも同じようなこと言ってたよな?ソウルの効果発動!!フィールドのモンスター1体をリリースし、その攻撃力を得る!!ホーリー・ミラージュをリリースし1000アップする!!」
そう宣言した時、粒子になったホーリー・ミラージュはそのままソウルに吸収された。
ソウル・ブラック・ドラゴン/ATK2400→3400
「こ、攻撃力3400!?だ、だが俺のデス・ライフの効果を忘れたわけではないだろうな?確かに既に墓地に魔法・罠は無いが戦闘では破壊されないモンスターだ!!お前はすでに召喚権を行使し、破壊系統にはコストが付く!!その手札一枚とその黒い『2匹』のりゅ…う…で………!?」
そう、『2匹』の龍。
シゲルの場にはソウルの他にもう一体――ダーク・ガブリアス・ドラグーンがその場にいた。
ダーク・ガブリアス・ドラグーン/ATK2700
「ば、バカな…確かにお前の場にはモンスターが1体だけだったはず…!!」
「ミラージュって言葉に気付くべきだったな。ホーリー・ミラージュ・ドラグーンはカード効果で墓地に行った時、エクストラか墓地から剣闘龍を特殊召喚する!!」
剣闘龍 ホーリー・ミラージュ・ドラグーン
シンクロモンスター
星8/光属性/ドラゴン族/ATK1000/DEF1000
チューナーモンスター+「剣闘獣」と名のついたレベル6以上のモンスター
このカードはシンクロ召喚以外で特殊召喚することができない。
このカードが他のカード効果によってフィールドから離れた時、
自分のエクストラデッキ・墓地から「剣闘龍ホーリー・ミラージュ・ドラグーン」以外の「剣闘龍」と名のついたモンスターを1体特殊召喚することができる
(この特殊召喚はシンクロ召喚として扱う)
このカードが相手モンスターを破壊した時、デッキからカードを1枚ドローすることができる。
そう、
「ま、ちょっとばかし体に響くが…等価交換だ、バトルフェイズ!!」
「っ!?」
シゲルのバトルフェイズ宣言――そしてその前の言葉の意味――
「ダーク・ガブリアス・ドラグーンでデス・ライフへ攻撃!!デリート・フィールド!!」
「だ、だがデス・ライフの効果で戦闘ダメージを0にし、攻撃モンスターを破壊してその半分のダメージが…!!」
ダーク・ガブリアスの周囲から紫色の光が辺り一帯に伸びて行った。
しかし、その光をかいくぐりデス・ライフはダーク・ガブリアスの額に向かって刃をつきたてた。
『――ァァァァァァァ!!!!!』
「…すまんな……グ、アァァァァァァァァァアァァァアアアァァ!!!!!」
シゲル/LP1600→250
一言の謝罪の後に体に鈍い激痛が走った。それが等価交換――勝利への代償だった。
ダーク・ガブリアスはシゲルの謝罪に応えるように天に向かって吼えた。
「っ…ァ…ダーク・ガブリアスの効果……カード効果で破壊された時、相手のフィールド上のモンスターを全て破壊する…!!」
「なんだと!?」
驚愕するディラの横でデス・ライフが音もなく崩れ去った。
それを見たダーク・ガブリアスは満足そうに消えた。
「まだ俺のバトルフェイズ中だ…ソウル・ブラックで直接攻撃!!メガ・ブラック・シュート!!」
黒い光線がディラに向かって放たれた。
「駄目だ!!」
しかし、ユウはその時ディラが笑っている様に見えた。それも相手を欺いたような顔で、勝利を確信して――
「リバース罠、リビ「速攻魔法サイクロン!!そのセットカードを破壊する!!」は?」
ディラ/伏せカード→破壊
わずかな突風が吹いてセットカードが吹き飛んだ。ツバキが見たそのカードは何処かの墓地の様な絵面だったと記しておこう――
ディラ/LP2200→0
「ごほっ、ごほっ…!!」
ディラのライフが0になってすぐにシゲルが蒸せた。その後少量の血を吐いたので恐らく気管に血が流れていたのだろう。
「はぁ…はぁ…危なかった…」
「シゲル!!」
最後に引いたシンクローン・リゾネーターとサイクロンが無ければ負けていただろう。それに少し恐怖してると後ろからジュンコが駆け寄ってきた。
「怪我は!?大丈夫なの!?なんでこんなことに!?」
「落ちつけ、その話は後でももえと一緒に教えてやる…その前にあいつを――」
そう言って今ユウとツバキと明日香が何処からか持ってきた縄で縛ろうとしていた――
「ぐ、が、ああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
突然ディラが叫び出した。何かにもがく様に、自身の体を抱えるように、首に手をまわして必死に息をしようとして――
「な、なに?」
「この苦しみ方…普通じゃないよ…!!」
状況を理解できない明日香とユウは目の前の光景を必死に理解しようとしていた。だが志度の時も讐都の時もこんなことはなかった。
「あああああ!!!!あの女!!!よくも!!よくも嵌めやがったな!!!」
「(あの女…?)」
ディラはこうなる事に心当たりがあったらしく、その女の憎しみを膨らませていた、しかし、この後の光景を――5人は一生忘れることはないだろう。
「ああああああああああああ―――――――――!!!!?」
「え…?」
膨らんだ風船が徐々に萎むようにディラの声が小さくなっていた。それだけならこの後気絶や最悪ショック死等を考えていたのだが―――
「え…?な、なにこれ…!?」
「人が…」
ディラの体が声が萎むと比例して――砂になっていた。
そしてディラの声が聞こえなくなると間を置かずにディラの姿は完全に無くなった。
「ど、どういう…こと…?」
その光景に呆然とするしかなかった5人だった。
―精霊界:ルキの家―
「待っていましたよ」
「お久しぶりです」
精霊界に飛んだ紫苑はまずルキの家を目指した。ダークも下宿していると聞いた事があるのでまず行動を起こす為にはダークの協力が必要だったのだ。
「ダークさんは今出かけているわ。たぶんそろそろ戻ってくるから上がっといてくださいね」
「はい」
そして紫苑はルキの家に消えた。
一方ダークは――
「ふむ…やはりユウと戦ったのは…」
「ええ、『アンゲロス』の様です…ドラグニティということは恐らくアラエルかと…」
自身の配下であるレベル・マジシャンの報告を聞いていた。先日の紫苑救出でユウと戦った敵の事だ。ツバキの過去を知っており、あれほどの力を持つ人物でダークが心当たりがあった人物――それがアラエルだった。
「どうするんですか…この事を…」
「うむ…長に伝えてくれ、あの子たちには私から伝える(アンゲロス…か。私も本当の事を言う時が近いということか…コスモスよ)」
ダークはアンゲロスの名を聞いてコスモスの名を思っていた。
―精霊界:エンディミオンの外れ―
「此処が精霊界か…」
そう言ったのは――ヴィータだった。その横には同じように驚いた目で周囲を見渡していたなのはがいた。そして2人が目指すのは――『研究所』だった。
―人間界―
「そうでしたの…」
目が覚めたももえ、取り返したジュンコに説明を終えた4人。
説明にどっと疲れた4人だったがそれよりも心配だったのが――
「ジュンコ、怪我はないか?」
シゲルが心配するように連れ去られたジュンコにディラが何かした可能性があった。幸いももえは気を失うだけだったがジュンコは分からない。
「…大丈夫よ、それよりもあんたこそどうなの?私なんかの為にそんなにボロボロに――」
「
素っ気なくシゲルがそう言うが、この時ジュンコの顔が赤くなっていたのに誰も気づいてない。
「(と、友達って…私の事を友達って…はうう///)」
「(あらあら)」
いや、
ちなみにこの時のシゲルの怪我も軽傷のように見えたが実を言うと例の体質で直ぐに治った重傷だったのだが、そのことを誰も知らない。
剱都「今回俺が一度も出てこなかったんだが」
今後そういうことが多くあるね。逆に剱都が出てユウがでないこととかある。
剱都「…ま、そういうのもあるだろうな」
紫苑「私はまだ調査始まってないんですか?」
人間界と精霊界の時間がずれてるのは前に説明したと思う。それにあたって紫苑の行動がほかのところと比べてずれてるね。
今の状況だとデータの調査を始めている。
シゲル「で、『アンゲロス』ってなんだ」
『世界の矛盾』『管理局』みたいな新たな集団だね。内容は近いうちに、メンバーや行動は随分あと
ツバキ「あと…?」
改定前でもほぼ行動してない。驚くぐらいに静かに
ユウ「で、デュエルの内容…」
まずはデス・ライフからだね。ステータス的にはカタストルに似てるけどダメージを与えるのとその対象が上位互換的になってる。ただ機械族相手にはすごいひどいことになる。
剱都「あの耐性はなんだ?」
妙な効果だったよ。若干後悔した。
次にホーリー・ミラージュ・ドラグーンは効果的にはダーク・ガブリアス・ドラグーンのサポートだね。
効果で離れたとき、剣闘龍を召喚する効果。今後剣闘龍を出す予定も一応あるから活躍の場はあると思う。
ユウ「ところで前々から思ってたんだけど剣闘龍って?」
剣闘獣の上位種みたいなもの。剣闘獣サポートカードは使えないけど強力な効果を持っている。
ツバキ「ところで、最後に破壊されたカードは?」
リビングデットの呼び声
紫苑「最後に、執務官は?」
消滅した。このとこに関しては今のところ謎だね。
説明するにしてもそのための情報が少ないから言えない。
次回予告
データの調査をしている紫苑
そんな彼女に妙な情報が舞い込んできた。それは精霊界の長年の歴史を動かしかねないものだった。
そしてそれとほぼ同時に現れたなのはとヴィータ。
「私が…貴女の苦しみを知ろうとしなかった事を謝りたいの」
信念のために始まった1on2。2人の魔導師を相手にする紫苑の切り札は――『強気』
次回turn34 friend or enemy
最強カードは「E・HEROダイヤモンド・ダスト」