さてと、前回はシゲルが序盤のアドバンテージを逆転した所で終わったけどどうなるかな…って、ボクは誰に話しかけてるんだ?(byユウ)
シゲル
LP3700 手札3枚
ヘラクレイノス/ATK3000
伏せカード1枚
「まんまと乗せられたってわけか」
剣賭
LP1600 手札1枚
マシンナーズ・ブルース/DEF100 マシンナーズ・フォートレス/ATK2500
伏せカード無し
―剣都のターン―
「俺のターン!!俺はマシンナーズ・ジェットを攻撃表示で召喚!!」
マシンナーズ・ジェット/ATK1000
フィールドにマシンナーズ・ソルジャーと同型の機械が操縦するジェット機が飛来した。
「そしてレベル7のマシンナーズ・フォートレスとレベル3のマシンナーズ・ジェットにレベル1のマシンナーズ・ブルースをチューニング!!
全ての駆動音を狩りし――」
「そこまでだ!!」
剣賭がシンクロを行おうと口上を上げていたのを割り込んできたのはアースラから飛び出してきた老人だった。その背後に少なくとも30人はいるだろう成年女性少年少女様々な年齢の男女がいた。
あの後老人は管理局本部から選りすぐりの局員を連れて来たのだ。彼の権力からすればそれぐらいどうってことないのだ。
「だ、誰っすか!?」
「誰なのか言わなくても分かるじゃない!!」
翔の言葉にジュンコが突っ込みを入れた。空中に浮かんでいる人間ということはもうあれしかない。
「チッ…管理局か…」
「2人とも、一時中断ね」
「そうだよ、皆は下がってて」
「いくよ!」
各々が管理局に挑もうとしていた――ただ一人、剣賭を除いて――
「死神よ、生きとし生ける者に死の団歌を歌え!!」
「「「「え?」」」」
シンクロの口上を続けていた剣賭に4人――いや、その場にいた全員が驚きながら剣賭を見た。
「シンクロ召喚!!マシンナーズ・リィアパー!!」
彼の背後にはボロボロの黒いマントに身を包んで巨大な鎌を持った機械の死神が漂っていた。見た感じが天刑王ブラック・ハイランダーを機械化したような感じだった。
「テメェ等…勝負の邪魔するなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「っ!!がぁああああああ!!!」
剣賭の怒声と共にマシンナーズ・リィアパーが持っていた巨大な鎌で近くの局員を切りかかった。それに反応が遅れた局員は切りつかれた。
ギリギリで身を引いたおかげか切り口は浅いが、切り裂かれた所から赤黒い血が流れ出した。それに局員たちは青い顔をしだしたのをシゲルは見逃さなかった。
「(血をビビってる…?いや、血を流すほどの怪我に恐れてる…まさか…いや、よく考えるとそうだ。『奴らと戦っても怪我をしてない』)」
そう、今までアースラの局員達と戦ってもユウ達は怪我をしてない。精神的に参った感覚があっただけで流血を伴う怪我は無かった。
だがディラ執務官の戦いは死と隣り合わせと言っても過言ではなかった。
それに一つの結論に辿り着いた。
「(なるほど…奴らは訓練や戦闘では怪我をしないなにか仕掛けがあるということか。だから怪我をするのにビビってる…なら)ヘラクレイノス!!バーストブレイカー!!」
「「「「なぁ!!?」」」」
マシンナーズ・リィアバーの事に気をとられていた局員達は突然の火炎攻撃に対応ができなかった。
そして炎が止むとそこには火傷を負った局員と、それを見て更に青くなる周囲の局員達がいた。
「く、クソ!!貴様ら何をしている!!速く――」
老人が『なにもせず』、部下に指示をしていた。それを見たユウはため息を尽きながら剣都の方を見た。
「剣賭、ここはどう攻めるが最適?」
「各個撃破だな、まずは向かってくるのはツバキと紫苑でカウンターで潰し、次はバックアップを俺が倒す、で最後はうろうろしてるのはシゲルとカミューラ、ユウはあの
剣都は効率的かつ的確な指示を飛ばした。AWで戦局を左右する決断も何度もしてきたためこの中では戦略・決断力に優れていたのだ。
剣都の指示通りまず向かって来た局員をツバキと紫苑で倒し、後方から魔法を使おうとしていたのを剣賭が打ち落とし、その光景にあたふたしている局員をシゲルとカミューラが沈めた。
「クソ!クソォ!!役立たず共め!!たった5人に何してる!!」
「ですが!思いのほか手強く――」
「今だ!イナ!!」
『餅つきアタック!!』
老人が説得するように説明していた若い局員に気をとられてる隙にユウがイナを召喚し、老人の背後から攻撃させた。気付かなかった老人は背中を「ボキッ」という嫌な音を立てて吹っ飛んだ。
「ひ、ヒィィ!!!」
「ウワァァァァ!!!」
司令塔を失い、最早パニック状態の局員達は各々怪我人を背負い魔法で転移して行った。
「なんだったんだ?あれ」
「さあな、まあ続きだ」
十代の言葉に剣都は素っ気なくそう言うとシゲルと向き合った。
そしてフィールドは以下の様だ。
シゲル
LP3700 手札3枚
ヘラクレイノス/ATK3000
伏せカード1枚
剣賭
LP1600 手札1枚
マシンナーズ・リィアバー/ATK3300
伏せカード無し
「おいおい…攻撃力3300って…」
「俺のデッキで純粋な攻撃力のシンクロモンスターと言えばこいつだ。リィアバーは召喚成功時、相手のフィールド上のモンスター1体を破壊することができる!!デス・カーヴァル!!」
マシンナーズ・リィアバー
シンクロモンスター
星11/地属性/機械族/ATK3300/DEF2500
チューナーモンスター+「マシンナーズ」と名のついたチューナー以外のモンスター2体以上
このモンスターはシンクロ召喚以外の方法で特殊召喚はできず、
シンクロ召喚に成功した時、相手フィールド上のモンスター1体を
破壊する事ができる。
戦闘で相手モンスターを破壊したとき、
そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与え、
自分はカードを1枚ドローすることができる。
このモンスターがフィールドに存在する限り、自分は他のモンスターで攻撃を行う事ができない。
リィアバーが持っていた大鎌を振りかざし、そのままヘラクレイノスを真っ二つに断斬した。魔法・罠を使わずに攻撃力3000を誇るヘラクレイノスを破壊した剣賭は流石としかいようがない。
「バトル!!マシンナーズ・リィアバーで直接攻撃!!デスサイズ・ガルシュ!!」
「グッ……!!」
シゲル/LP3700→400
一気に2000ものライフポイント差を縮めた。しかしシゲルのデッキで純粋に3000を超えるモンスターは無くダーク・ガブリアスなどの効果でどうにかするしかないと思われた――
「カードを伏せてターンエンドだ」
剣賭
LP1600 手札0枚
マシンナーズ・リィアバー/ATK3300
伏せカード1枚
―シゲルのターン―
「俺のターン!!パワー・リゾネーターを召喚!!」
フィールドにいつもの悪魔が白い感じで現れた。以前に一回だけ現れた事のあるチューナーだ。だが、チューナーモンスターだけではどうしようもない。
「手札から剣闘訓練所を発動!!デッキの剣闘獣と名のついたモンスターを1体手札に加える!!バウンドを手札に加え、手札のスパルディクスを墓地に送りバウンドを特殊召喚!!」
バウンド/ATK1000
フィールドにまたもや球体の獣が現れた。これでレベル合計は6
「速攻魔法スター・チェンジャーを発動!!フィールドのモンスターのレベルを1つあげるか、下げる事ができる!!パワー・リゾネーターをレベル3にする!!」
パワー・リゾネーター/☆2→3
「レベル4のバウンドにレベル3のパワー・リゾネーターをチューニング!!
獣の命を喰らいし者よ、今ここに全ての魂を喰らい尽くせ!!」
☆4+☆3=☆7
「奏でろ、ソウル・ブラック・ドラゴン!!」
『グァァァァァァァァァァ!!!!』
ソウル・ブラック・ドラゴン/ATK2400
フィールドに漆黒の体の龍が現れ、巨大な咆哮を上げた。それを聞いた剣賭の場の機械の死神はなぜか震えだした。
「俺のライフが1000以下でパワー・リゾネーターがシンクロ召喚の素材となった時、相手の場のモンスター1体の攻撃力を1000ポイントダウンさせる!!」
「なに…!?」
マシンナーズ・リィアバー/ATK3300→2300
そしてソウルの効果――破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与えればシゲルの勝利だ。
「バトル!!ソウル・ブラック・ドラゴンでマシンナーズ・リィアバーへ攻撃!!ブラック・シュート!!」
「クッ…」
剣賭/LP1600→1500
戦闘破壊をしたためソウルのバーン効果が確定した。これで――
「リバース罠、
通常罠
相手フィールド上にシンクロモンスターが存在し、
自分フィールド上の機械族シンクロモンスターが
戦闘で破壊された時発動することができる。
そのモンスターの守備力分自分のライフを回復する事ができる。
ターンプレイヤーからチェーンの優先権がある。つまりシゲルのソウル・ブラック・ドラゴンの効果にチェーンして発動されるためダメージが発生する前に回復が行われる。
「チッ…その後、ソウルの効果!!攻撃力分のダメージを受けろ!!」
剣賭/LP1500→4000→700
ライフがともに一撃で終わるまで下がった。
「ターンエンド!!」
シゲル
LP400 手札1枚
ソウル・ブラック・ドラゴン/ATK2400
伏せカード1枚
―剣都のターン―
何とかライフを保った剣賭だが、手札・フィールドに何も残っておらず次のドローで全て決まる。
「俺のターン…ドロー!!(これは…)」
引いたカード――それは『引き金』だった。
「カードを伏せてターンエンド!!」
剣賭
LP700 手札0枚
モンスター無し
伏せカード1枚
―シゲルのターン―
「俺のターン!!(伏せカード…可能性としてはミラーフォースや炸裂装甲…ウリィもヘラクレイノスも出す手がない…)俺は剣闘獣アンダルを攻撃表示で召喚!!」
剣闘獣アンダル/ATK1900
何の効果も無いバニラモンスターだが、アヌビスの呪いやジャスティブレイク等の効果モンスター対象のカードにひっからないため入れてあったのだ。
「バトル!!ソウル・ブラックで直接攻撃!!これで終わりだ!!」
そう宣言し、黒い火球が真っ直ぐ剣都へ向かっていった。
「リバース罠――
「「「「「「「!!?」」」」」」」
剣賭が伏せていた罠を発動した週間周囲に閃光が走った。ソウルもアンダルも剣賭もシゲルもそれに包まれ――光が晴れた。
「!?」
「シゲルの場が…?」
シゲル
LP400 手札1枚
モンスター無し
伏せカード1枚
剣賭
LP700 手札2枚
モンスター無し
伏せカード無し
シゲルの場のモンスターが全ていなくなり、剣賭の手札が2枚になっていた。
各々全く状況が読めていない。それに剣賭が説明をした。
「
通常罠(準制限)
墓地に存在するモンスターが機械族モンスターのみで、
自分フィールド上にモンスターが存在せず、
自分のライフが700以下で相手が攻撃宣言したとき発動することできる。
攻撃表示で存在する相手モンスターをすべて破壊し
自分はデッキからカードを2枚ドローする。
「おいおい…俺は手札からグラディアル・リターンを発動!!墓地のバウンド、アンダル、スパルディクスをデッキに戻し、カードを1枚ドロー!!」
引いたカード――それはデュエルモンスターズではメジャーと言われ一時期禁止にさえなった死者蘇生だった。
「死者蘇生発動!!墓地のヘラクレイノスを特殊召喚!!」
ヘラクレイノス/ATK3000
そしてフィールドに巨大な焔のトカゲが現れた。しかしメインフェイズ2の為もうバトルを行うことはできない。
シゲル
LP400 手札0枚
ヘラクレイノス/ATK3000
伏せカード1枚
―剣都のターン―
「俺のターン!!(ヘラクレイノスにパワーで挑むならリィアバー並のモンスターを呼ばなくては勝てない…が、あいつを呼べば…)墓地のマシンナーズ・ジェットの効果発動!!このカードを除外し俺はマシンナーズ・ゼロを攻撃表示で特殊召喚!!」
マシンナーズ・ジェット
効果モンスター(制限)
星3/地属性/機械族/ATK1000/DEF1200
墓地に存在するこのカードを除外することで
自分の手札の「マシンナーズ」と名のついたモンスターを
特殊召喚することができる。
マシンナーズ・ゼロ/ATK0
剣賭の場に現れたのは――――……?
「なにも来ないけど…」
召喚されたはずなのにモンスターが現れないのにジュンコが首を傾げていた。すると剣都はあざ笑うかのように辺りを見回した。
「何処見てんだ?そんなとこ見てもいないぜ」
「え?どこにいるんだ?」
十代が聞くと剣都は苦笑いをし、指を突き上げた。その先は――空。しかし、そこにもなにもなかった。
「マシンナーズ・ゼロは……宇宙にいるんだぜ」
「「「「「「「宇宙!!!?」」」」」」」
そう、マシンナーズ・ゼロは宇宙に浮かぶ衛星――地上から目視なんてできるわけがなかった。
「そしてマシンナーズ・ゼロが召喚に成功した時、墓地のマシンナーズを効果を無効にし、攻撃力を0にして特殊召喚する事が出来る!!」
マシンナーズ・ゼロ
効果モンスター
星5/地属性/機械族/ATK0/DEF0
このモンスターが手札から召喚・特殊召喚に成功した時墓地に存在する
「マシンナーズ」と名のついたモンスターを2体まで選択し、
フィールドに攻撃表示で特殊召喚することができる。
この効果で特殊召喚されたモンスターは攻撃力は0になり、効果は無効化される。
また、そのモンスターがフィールドから離れた時、そのモンスターは除外される。
このモンスターは墓地から特殊召喚することはできない。
「効果により墓地からマシンナーズ・フォートレスとマシンナーズ・ブルースを特殊召喚!!そして手札からマシンナーズ・ソルジャーを通常召喚!!」
マシンナーズ・フォートレス/ATK2500→0
マシンナーズ・ブルース/ATK100→0
マシンナーズ・ソルジャー/ATK1600
フィールドに戦車と侍、そして機械兵が現れた。ブルースがいるということはシンクロ召喚でヘラクレイノスを破壊してくるだろうが――
「(俺の伏せカードは剣闘の咆哮…まだ何とかなる)」
融合剣闘が破壊された場合デッキから剣闘獣を呼びだす罠カードだ。それを使えればまだ生き残れる可能性があった――
「レベル7のマシンナーズ・フォートレスにレベル1のマシンナーズ・ブルースをチューニング!!」
そう、使えればだ。
『行ってまいりますぞ!!、わが魂を礎に勝利の道を切り開くぞよ!!』
「行って来い!!」
マシンナーズ・ブルースが切り裂くように刀を振うとそこから一輪のリングが現れ、それがマシンナーズ・フォートレスを包んだ。
「機械の魂を持つ翼竜よ、その鋼鉄の翼で仲間を敵の脅威から守りたまえ!!」
☆7 + ☆1 = ☆8
「撃ち抜け、クロック・ゴールド・ドラゴン!!」
『グルァァァァァァァァァァァ!!!!』
「クロック!?」
リィアバーの様な効果破壊系や攻撃で攻めるタイプだと思っていたのだが、来たのはあまり意味を成さない相手の表側の魔法・罠を破壊するモンスターだ。
「あまり見せてないが、クロックには第二の効果があるんだよ!!自分フィールド上のマシンナーズ・ソルジャーとマシンナーズ・ゼロをリリースしクロックは直接攻撃ができる!!」
「なぁ!!?」
そうしてるうちにマシンナーズ・ソルジャーがバラバラになると、部品がクロックへと飛んで行った。
「バトル!!クロック・ゴールド・ドラゴンでプレイヤーに直接攻撃!!ジェノサイドイグニッション!!」
「………はぁ、負けだ」
シゲル/LP400→0
「危なかったぜ…最後のターンにゼロ引けなかったら負けてたぞ」
「それよりも、クロックの直接攻撃の代償大き過ぎじゃない」
紫苑の言うとおり自分のフィールド上のモンスターを2体支払っての直接攻撃だからボードアドバンテージはおおきい。
「けどな」と苦笑いしなら剣賭がクロックのカードを取り出した。
「案外俺のデッキだとフィールドにモンスターが溜まるんだ。フィールドのモンスターを取り除いて発小津するカードが十分生かされるから入れてんだよ」
「そうなんだ…ところで、このモンスターは…」
そう言ったユウの目線の先――全員が見るとマシンナーズ・ブルースが主と共にいる従者の様に片膝をついていた。
『拙者はブルースと申す。我が主の為に推参されたし』
「……やっぱ主って言うのは俺の事か…まあいいや。これから頼むぜ、ブルース」
『ハッ!!』
返事をしたブルースは剣賭の持っていたカードに戻って行った。なぜか嵐の様な精霊だった気がするが――
ふと隼人がレッド寮をみると作業員が撤収準備を初めていた。
「あ、いつの間にか工事終わってんだな」
「ん?ああ、あれな。実を言うと――」
―何処かの路地―
イナの攻撃によって腰の骨が砕けたあの老人が壁に寄り掛かって何とか立っていた。
「クソォ…あの餓鬼ども……こうなればあの世界を………!!」
『見つけた』
ぶつぶつと苛々しながらなにかを言っていた老人の背後から少女の声で誰かが声をかけた。
「っ!!?」
老人が振り返るもそこには誰もいない。幻聴だと思った老人は急いで管理局の本部へ連絡を入れ救難を要請しようとしていた。
ただ老人はあまり魔力が無いため通信機器で通信する必要があった。だから懐から携帯の様な通信機器を取りd――
「!?」
『あなたにこれはもう必要ない』
手に持っていたはずの通信機器が消えたのに驚いていると目の前の路地の影から誰かがそう言った。さっき背後で聞こえた声と同じだった。
「貴様何者だ!?」
『知る必要はない。来て――』
その少女の声は左腕のディスクに一枚のカードを置いた。その時西日が差しこみ少女の姿が――
「!!き、貴様がなぜここに!?こんな辺境で貴様が――」
『――――――さようなら』
少女がそう言い残し、路地の闇の中へと消えていった。そこに残されていたのは――
―ん?なんだこれ…う、うわぁぁぁぁぁぁ!!!!―
―おい、どうしたんだ?こんな夜中に…―
―ひ、人が死んでる!!そ、それも――――!―
―な、なんだと!?警察!!警察だ!!―
――
―再び戻ってレッド寮――の地下―
「おいおい…金かけ過ぎだろ」
そう言ったシゲル。彼が今いるのは一階に移された剣賭そしてユウ・シゲルから繋がってる地下に存在する周囲が無機質な金属に囲まれた『箱庭』とも言える空間だった。
しかしその大きさは半端無く、小学校の体育館以上――少なくともレッド寮の範囲より広い空間だ。
「わぁ…すごい!!」
「かっこいいぜ!!」
ユウと十代は目を輝かせ部屋を見回していた。他にも剣賭や翔、隼人、明日香、ジュンコ、ももえ、ツバキ、紫苑、カミューラがいる。
ちなみに剣都と紫苑は部屋にあったコンソールを叩き、AWのデータベースと接続していた。そうすればいろいろと便利なのだ。
ちなみになぜレッド寮の地下にこんな空間が『あった』のか―――
「おし、これでいいはずだ」
『あった』のではない、『作った』のだ。
先程まで行っていた耐震強化の工事は実はAWがこの秘密の空間を作るための艤装工事だったのだ。
―数分前:剣都の部屋―
「俺かユウの部屋のパソコンにはカードを読み取るソフトがインストールされているんだ。そこでユウならスピット、シゲルならソウル、ツバキはカオス、紫苑はファンのカードを読み取ればいいんだ。こんなふうに」
そう言って剣都は持っていたクロックのカードをUSBで繋いだカード読み取りの装置にセットした。すると――
「あら?此処の畳…」
ももえが部屋の端っこの畳が音もなく壁の中に吸い込まれていくのを目撃した。若干だが2つの部屋の高さが畳が数センチ低いのだ。そのスペースに畳が吸い込まれていくのだ。
「で、中に入ってみろ」
剣都の言うとおり中に入って行く各々。そこは2~3メートルほどの螺旋階段で途中もう一つの部屋と繋がっている分岐を曲がった。そして――
「で、この扉は自動で開く」
左右に分かれた扉の中にこの空間があった。
―回想終了―
一同は一面に表示されている巨大なディスプレイを見ていた。剣賭の言葉と同時ぐらいにディスプレイに砂嵐が走りはじめていたのだが、徐々に無くなり――
『おや、繋がった様ですね』
「山本さん!」
AWの社長室にいる山本と繋がった。すると席から立った剣都はディスプレイの前にあるいて行った。
「山本、変わりは無いか?」
『ええ、ちょうど紫苑様から要求されたデータの雛型もお送りした所です。他の必要なデータは明日の朝までにはすべて送信できるはずです』
山本の言葉に剣都は満足そうに頷いた。AWが保管していた管理局のデータ、紫苑が要求したデバイス代わりのディスクのメンテナンスデータ、他に必要なデータなどを送ってもらえれば――
「おっし、じゃあそれで完成だ――」
そう、此処が――
「俺達の
はぁ……
剱都「どうした、ため息なんてついて」
いや、番外編の『アザー・レコード』だけど…
紫苑「話数が減ってますね。これは…オリジナルカード一覧が消えてますね」
運営から『小説以外の部分を削除しろ』ってメールが届いた。削除完了するまで閲覧不可にするって警告
シゲル「おいおい…どうするんだ?削除しちまったもんは仕方ないがあれがなかったら不便だろ」
…すぴばる小説部って方にこの作品の本元がある。そこにある『アザー・レコード』に移した。けどここと向こうだと仕様が違うからな…
それに向こうのサイトはあまり小説投稿に関して活気がないから…
そんな通達もあったから若干落ち込んでた。
ユウ「気を取り直して作中の話だけど…」
シゲル「レッド地下にアジトってバカか、バカなのか」
前話で言っていたフラグはこれ。一度剱都が拠点について考えるっていうシーンがあった。
ツバキ「剱都に不可能はない…」
アジトの内部は次回説明されるから省略するね。
紫苑「あの管理局のメンバーはどうなりました?」
6人にボロボロにされて撤退した。そのまま本局へ戻って治療してるね。
けどあまりにもひどい内容だから中にはPTSTになった局員もいる。
ユウ「PTST?」
一言で言うとトラウマ。考えてみ?ボロボロのマントを被った巨大な機械の死神が襲ってくるんだぞ
シゲル「……トラウマだな」
紫苑「デュエルの解説です」
ツバキ「まずは機甲部隊の回復所の部分ですね」
作中にあるようにターンプレイヤーからのチェーンの組上げがあります。
チェーン1でソウル・ブラック・ドラゴンの強制ダメージが発生して
チェーン2で機甲部隊の回復所が発動します。
逆順処理でチェーン2の機甲部隊の効果で2500回復したあと、ソウルの効果のダメージです。
次回予告
アジトが完成し、士気が高まる世界の矛盾。
だが、そんな時明日香とツバキがいなくなってしまった。
そんな時、ブルー女子寮の近くを調べていたユウの目の前にひとりの少女が現れた。
『あなたを拘束する』
「管理局…!!」
始まった『仮面のモンスター』との戦い。
だが、その中にある脅威とは――
次回turn40 拠点準備 仮面の魔物
最強カードは「神楽」