アイオーンの造り出した空間で修行を行った世界の矛盾。
それによって新たな力を手にした5人は三幻魔を狙う管理局との戦いに挑む――
「ツバキ…」
「さっさと構えなさい」
剣都とはやてがデュエルを始めた同時刻、世界の矛盾との戦いを望んでいないフェイトの前にツバキがやってきた。
「今度は…もう二度と私達の前に現れない様にしてあげるわ」
「ツバキ…!!私はツバキとは戦いたくないんだよ!!」
フェイトは泣きそうにそう叫んだ。だがツバキはそれを無視するように赤いデュエルディスクを起動させ、デッキをセットした。
「…『戦いたくない』。だからなに?」
「え…?」
ツバキの言葉にフェイトは聞き返した。
「戦いたくない…じゃあ戦わないで!!私達と関わらないで!!こう望んでいるのはあなたなのよ!!私達はただ平穏に暮らす事を望んでるわ!!それを邪魔してるのは管理局じゃない!!それなのに自分が被害者みたいに振舞うな!!」
「ッ……」
そう、戦いを望んでいたのはフェイト自身だった。
だが彼女はそれに気付かなかった。だから――
「…私が勝ったら、話をしてもらうよ」
「…いいわ、勝つのは私だから」
「「デュエル!!」」
―フェイトのターン―
「私のターン!!手札から強欲で謙虚な壺を発動!!デッキの上から3枚めくり、その中の1枚を手札に加える!!」
そう宣言した時、フィールドに其々分かるように3枚のカードが浮かび上がった。
・エンド・オブ・ザ・ワールド
・マンジュゴット
・破滅の魔王 ガーランドルフ
「ガーランドルフを手札に加えソニックバードを通常召喚、効果発動!!召喚成功時デッキの儀式魔法を手札に加える」
フィールドの鷹の様なモンスターはフェイトのデッキの一枚を引っ張り出してきた。
「デッキから高等儀式術を手札に加え、カードを伏せる!!ターンエンド!!」
フェイト
LP4000 手札5枚
ソニックバード/ATK1400
伏せカード1枚
―ツバキのターン―
「私のターン!!手札の闇紅の魔導師をコストにワンフォーワンを発動!!デッキからエフェクト・ヴェーラーを特殊召喚!!」
エフェクト・ヴェーラー/ATK0
フィールドに青い髪の少女が現れた。チューナーモンスターであるこのモンスターだけでは終わるはずはなかった。
「墓地のワンフォーワンを除外してマジック・ストライカーを特殊召喚!!」
マジック・ストライカー/ATK600
今度は星の様なステッキを持った少年が現れた。レベル合計は4――
「手札からナイトエンド・ソーサラーを召喚!!」
ナイトエンド・ソーサラー/DEF400
レベル合計6――しかしナイトエンド・ソーサラーとエフェクト・ヴェーラーは共にチューナーであるためレベル4か5のシンクロモンスターを呼ばなければならなかった。
「…あなたのデッキにレベルのあったシンクロモンスターは入って無い。召喚権もすでに行使してなにを狙っているの…!?」
「新たな力――それを見せてあげるわ」
ツバキはそう言った。一年間の修行で剱都が生み出したのがシンクロを行わないシンクロモンスター――そしてツバキは――
「レベル3のマジック・ストライカーにレベル1のエフェクト・ヴェーラーとレベル2のナイトエンド・ソーサラーをダブルチューニング!!」
「ダブル…チューニング…???」
ツバキの言葉と共に3体のモンスターが飛び上がった。そして2体のチューナーから光色に染まったリングが現れた。
「煉獄に咲きし花よ、
☆3 + ☆1 + ☆2 = ☆6
「シンクロ召喚!!煉獄花ラフレシア・メテオール!!」
フィールドに真っ赤に咲き誇った巨大な花の木がが現れた。その蕾の中には花弁のドレスに身を包んだ可憐な少女がいた。
ラフレシア・メテオール/ATK2600
「チューナーモンスター2体でシンクロ…!?何そのシンクロ召喚!?」
「ラフレシア・メテオールは召喚成功時、手札の魔法カードを任意の枚数墓地に送り魔力カウンターを乗せる!!手札のテラフォーミングを墓地へ!!」
ラフレシア・メテオール/M0→2
花の前に現れた魔法カードが光の粒子となって吸収された。
「バトル!!ラフレシア・メテオールでソニックバードに攻撃!!テンタクルス・ドール!!」
「きゃあ!!」
ソニックバードはラフレシア・メテオールの根が絡みつき、消滅した。
フェイト/LP4000→2800
「さらにラフレシア・メテオールは戦闘で相手モンスターを破壊した時、乗っている魔力カウンター以下のレベルのモンスターを墓地から特殊召喚することができる!!ナイトエンド・ソーサラーを特殊召喚!!」
シンクロモンスター
星6/闇属性/魔法使い族/ATK2600/DEF2400
魔法使い族チューナー2体+チューナー以外のモンスター1体以上
このモンスターの特殊召喚成功時、手札の任意の枚数の魔法カードを墓地に送ることで
このモンスターに魔力カウンターを墓地に送った枚数×2個乗せる。
戦闘で相手モンスターを破壊した場合、このカードに乗っている魔力カウンター以下のレベルの魔法使い族モンスターを特殊召喚することができる。
この効果を発動した場合、特殊召喚したモンスターのレベル分このモンスターに乗った魔力カウンターを取り除く。
ナイトエンド・ソーサラー/ATK1300
ラフレシア・メテオール/M2→0
「ナイトエンド・ソーサラーは特殊召喚成功時相手の墓地のカードを2枚まで除外する、強欲で謙虚な壺とソニック・バードを除外!ディメンションサイス!!
そしてナイトエンド・ソーサラーの直接攻撃!!」
「クッ…!!」
フェイト/LP2800→1500
僅か1ターンで半分以上ライフを失ったフェイトは焦っていた。ツバキが此処までの戦術を僅かな時間で行うと思っていなかったからだ。
「メインフェイズ2、レベル6のラフレシア・メテオールにレベル2のナイトエンド・ソーサラーをチューニング!!
魔導師達の祈りを元に、今ここに混沌の赤き力を呼び覚ませ!!」
☆6 + ☆2 = ☆8
「来て、カオス・レッド・ドラゴン!!」
『キュアァァァァァァァァ!!!!』
フィールドにツバキのエースモンスターが現れた。こうしてツバキの残った手札も使用できるようになった――
「魔法カード紅蓮の秘宝!!フィールドにカオス・レッド・ドラゴンが存在する時カードを3枚ドローして一枚デッキの一番下に戻す!!」
紅蓮の秘宝
通常魔法
自分フィールド上に「カオス・レッド・ドラゴン」がいる場合のみ発動する事が出来る。
カードを3枚ドローして、その後一枚デッキの一番下へ戻す。
このカードを発動するターン自分の「カオス・レッド・ドラゴン」は攻撃を行えない。
「カードを1枚伏せてターンエンド!!」
ツバキ
LP4000 手札1枚
カオス・レッド・ドラゴン/ATK3000
伏せカード1枚
―フェイトのターン―
「私のターン!!(カオス・レッド…それにしてもさっきの専用カード…もしかしたら同じ様なカードがまだ残ってるのかも…けど)手札からマンジュゴットを召喚しデッキの救世の美神ノースウェムコを手札に加える!!」
フェイトの場に無数の腕を持つ観音が現れた。そして手札には高等儀式術とガーランドルフがいるため攻撃力アップの生け贄としても使える。
「リバースカード、ナイトメア・デーモンズを発動!!自分の場のモンスター、マンジュゴットをリリースしあなたの場にナイトメア・デーモンズ・トークンを3体特殊召喚する!!」
「私の場のモンスターを増やした…?」
ナイトメア・デーモンズ・トークン/ATK2000/DEF2000
ナイトメア・デーモンズ・トークン/ATK2000/DEF2000
ナイトメア・デーモンズ・トークン/ATK2000/DEF2000
フィールドにひょろひょろの棒人間の様なモンスターが3体現れた。しかしガーランドルフの為だけにこのカードを入れるとは考えられない。
「手札から高等儀式術を発動!!デッキのデュミナス・ヴァルキュリアとハウンド・ドラゴンを墓地に送り手札のガーランドルフを特殊召喚する!!」
ガーランドルフ/ATK2500
フィールドに狼と人を合わせたような悪魔が現れた。それと同時にガーランドルフは咆哮を上げた。
「ガーランドルフは召喚成功時、フィールドのこのカードの攻撃力以下の守備力のモンスターを全て破壊する!!」
「リバースカード、紅翼の魂を発動!!自分フィールド上のレベル8以上のシンクロモンスターの攻撃力を半分にすることで、このターンそのモンスターは破壊されない!!」
紅翼の魂
通常罠
自分フィールド上の攻撃表示で存在する
レベル8以上のドラゴン族シンクロモンスターを選択し発動する。
そのモンスターの攻撃力を半分にし、このターン戦闘・効果で破壊されない。
この効果で攻撃力が下がったモンスターが戦闘を行った場合、カードを1枚ドローする。
カオス・レッド・ドラゴン/ATK3000→1500
「だけどナイトメア・デーモンズ・トークンは破壊される!!そしてナイトメア・デーモンズ・トークンは破壊されると800ダメージを与える!!」
「キャアア!!!」
ツバキ/LP4000→1600
ガーランドルフ/ATK2500→2800
「バトルフェイズ、ガーランドルフでカオス・レッド・ドラゴンに攻撃!!」
「っ…!!けど紅翼の魂の効果でカードを1枚ドロー!!」
ツバキ/LP1600→300
ガーランドルフの放った闇の球体を喰らい傷付いたカオスとツバキ。それに心配そうな表情をしてフェイトはカードを1枚伏せた。
「カードを伏せ、ターンエンド!!」
カオス・レッド・ドラゴン/ATK1500→3000
フェイト
LP1500 手札3枚
ガーランドルフ/ATK2800
伏せカード1枚
―ツバキのターン―
「私のターン!!」
ドローしたカードを見たツバキはそのカード、手札のカード、場のカオスで行える最善の手を考えていた。
「ツバキ!!」
「…なに?まだ私のターンだよ」
考えが纏まりかけた時、フェイトが泣きそうにツバキの名を呼んだ。
「ツバキは本当の世界に帰りたくないの!?」
「…どういうこと?」
唐突に言った言葉にツバキは呆然としていた。自分はこの世界で育っている。それなのに本当の世界というのは――
「ツバキは本当は別の世界にいたんでしょ!!だからこの世界でツバキの戸籍とか偽造したんだよね!?」
「っ…!!」
確かにツバキは記憶を失い、羽黒竜也に引き取られて住民票を作った。
しかし当時戸籍はどうしても用意ができず、竜也が自身の妻のを改竄して表向きには『姫野椿』という人物がいるようにしているだけだった。
「調べたのね…私の戸籍」
「うん…それでツバキが本当は「手札からサニー・ピクシー召喚!!」!!?」
今まで経験していた次元遭難者――フェイトの言っている別の世界にいる人たちは本当は自分の世界に戻りたい人が多かった。
だからツバキもそうだと思っていたフェイトはツバキの言葉に殴られたような衝撃を受けた。まだ戦意を持っているツバキ――そうなれば確実に自分の世界に帰れなくなるから
「ツ、ツバキ…どうして…!?帰れるのになんで戦うの!!」
「私はこの世界の住人よ!!勝手に人の過去に土足で踏み込んでこないで!!魔法カード、コールリゾネーターを発動!!」
コールリゾネーター――デッキからリゾネーターを呼ぶカードだ。そしてツバキのデッキでリゾネーターは1体しか入っていない。
そのカードを手にしたツバキはキッと赤い目でフェイトを睨んだ。
「クリエイト・リゾネーターを手札に加え特殊召喚!!レベル8のカオス・レッド・ドラゴンにレベル3のクリエイト・リゾネーターとレベル1のサニーピクシーをダブルチューニング!!」
『キュアァァァァァァァァ!!!』
ラフレシア・メテオールの時の様に緑のリングが光に染まっていく。
そしてその4つのリングの中央にいるカルマが8つの光となった――
「現世に生ける魔導師が祈りがささげる時、魔の扉は開かれる!!冥界の龍よ、飛び立て!!」
☆8 + ☆3 + ☆1 = ☆12
「シンクロ召喚!!魔導龍パイルドラグーン!!」
パイルドラグ―ン/ATK3400
額に紫色のクリスタルを嵌めこんで体中に七色の結晶が散りばめられた赤い体の巨大な竜が生み出された。その姿はユウのスピットの様な美しさや剣賭のクロックの様な禍々しさがあった。
「サニーピクシーの効果でライフを回復!!パイルドラグーンはシンクロ召喚成功時、墓地に存在する魔力カウンターの乗せれるモンスターを可能な限り特殊召喚する!!ラフレシア・メテオール!!闇紅の魔導師!!」
『久々の出番だな』
ツバキ/LP300→1300
ダークがどこか嬉しそうにそう言った。すると現れた2体のモンスターに2つずつ光が舞い降りた。
「そして特殊召喚したモンスターに魔力カウンターを2個乗せる!!」
魔導龍パイルドラグーン
シンクロモンスター
星12/光属性/ドラゴン族/ATK3400/DEF3000
チューナーモンスター2体+チューナー以外のドラゴン族モンスター
このモンスターがシンクロ召喚に成功した時、
墓地に存在する魔力カウンターを乗せる事が出来るモンスターを可能な限り特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターに魔力カウンターを2つ乗せる。
このカードが破壊され墓地に送られた時デッキから魔法カードを1枚選択し、
手札に加える。
闇紅の魔導師/M0→2/ATK1700→2300
ラフレシア・メテオール/M0→2/ATK2600
「上級モンスターを一気に3体も…!!?」
「バトルフェイズ!!パイルドラグーンでガーランドルフに攻撃!!エターナルマジック!!」
赤黒い光線がパイルドラグーンの口に溜まり、放たれた。そしてそのままガーランドルフを呑みこんだ。
「きゃぁぁぁぁぁあ!!」
フェイト/LP1500→900
「うぅ…リバース罠!魔鏡の祈り!!攻撃力2500以上の儀式モンスターが破壊された時、手札の儀式モンスターを儀式召喚することができる!!」
魔境の祈り
通常罠
自分フィールド上に存在する攻撃力2500以上のモンスターが戦闘で破壊され、
墓地に送られた時発動する事が出来る。
手札の儀式モンスターを1体選択し、そのモンスターと同じレベルになる様に手札・フィールドのモンスターをリリースする。
その後選択したモンスターを1体を特殊召喚する。
(この特殊召喚は儀式召喚として扱う)
フィールドに巨大な鏡が現れ、その中に女神の様なモンスターが映し出された。
「手札の
長い金髪で太陽をモチーフにした杖を握った女性が鏡の中から現れた。
ノースウェムコ/ATK2700
「ノースウェムコは儀式召喚成功時儀式召喚に使用したモンスターの数までフィールドのカードを選択し、そのカーが存在する限りカード効果では破壊されない!!私は闇紅の魔導師を選択する!!」
「…カードを伏せ、ターンエンド」
ツバキ
LP1300 手札0枚
闇紅の魔導師/ATK2300 ラフレシア・メテオール/ATK2600 パイルドラグーン/ATK3400
伏せカード1枚
―フェイトのターン―
「…(手札はエンド・オブ・ザ・ワールド…たとえデミスが引けても効果使えないがら…もう…)」
『フェイト!!』
「アルフ…?」
諦めかけたフェイトに呼び掛ける様にして現れたのは赤い髪の少女だった。
その姿を見たツバキはようやくさっきから感じていた視線に気づいた。
『しっかりして!!あたしのご主人様はこんなところで諦めないよ!!カードも引かず諦めるなんてらしくないよ!!』
「…うん、私のターン…(!!)」
引いたカードを見てフェイトの顔が笑顔になった。どうやら逆転できる手があるようだ。
「私は手札から儀式魔人アリスを召喚!!」
フィールドに長い金髪の可愛らしい少女が現れた。
アリス/ATK200
「レベル7のノースウェムコにレベル1のアリスをチューニング!!
我の言葉を聞きし従者よ、我を守り我と生き続けろ!!」
☆7 + ☆1 = ☆8
「シンクロ召喚!!来て、アルフ!!」
『あいよ!!』
アルフ/ATK3000
フィールドにさっきの少女と同じ声の赤い狼が現れた。だが攻撃力がパイルドラグーンに届かない。
「アルフの効果発動、手札の魔法カードを一枚墓地に送ることでフィールド上のモンスターを1枚破壊する!エンド・オブ・ザ・ワールドを墓地に送りパイルドラグ―ンを破壊!!」
「くっ…!!けどパイルドラグーンは破壊される時、デッキの魔法カードを1枚手札に加える事ができる!!」
アルフの周囲に無数の橙の鎖が現れ、それがパイルドラグーンに纏わりつくと苦しそうに消滅した。
「この効果でモンスターを破壊した時、相手に600ポイントのダメージを与える!!」
ツバキ/LP1300→700
「バトル!!アルフでラフレシア・メテオールへ攻撃!!ストラグルバインド!!」
「きゃあぁ!!」
ツバキ/LP700→300
さきほどパイルドラグーンを破壊したような鎖がラフレシア・メテオールの根に巻きついた。そしてパイルドラグーンと同じ様に破壊された。
「ターンエンド!!」
フェイト
LP900 手札0枚
アルフ/ATK3000
伏せカード無し
―ツバキのターン―
「私のターン!!(あのアルフっての…まだ何か効果を備えているはず…一か八かこのカードをブラフにして…)魔法カードミラクルシンクロ・フュージョンを発動!!フィールド及び墓地のシンクロモンスターを素材とした融合モンスターの素材を除外して融合を行う!!」
「甘いよ!!アルフは相手ターンで1度だけ魔法カードの発動を無効にして破壊する事が出来る!!発動を無効にしたから魔力カウンターも乗らない!!」
フェイトはアラエルとザフィーラの戦いで残されたデータにあったドラゴフォルテスを危険視していた。この状況であの高レベルモンスターが現れるのなら自身は負けてしまうからだ。
アルフ
シンクロモンスター
星8/地属性/獣族/ATK3000/DEF2400
チューナーモンスター+チューナー以外の儀式モンスター
手札の魔法カードを墓地に送ることで相手フィールド上のモンスターを1体破壊することができる。この効果で相手モンスターを破壊し、墓地に送った時600ポイントのダメージを与える。
1ターンに一度自分のメインフェイズのみ発動する事が出来る。
相手ターンに1度魔法カードの発動と効果を無効にし、破壊することができる。
「…(勝った…)バトルフェイズ!!闇紅の魔導師でアルフに攻撃!!」
「!? 700ポイント差のダメージを受ければあなたの負けだよ!!」
そう、700ポイント差のライフでモンスターの攻撃力を受ければツバキは終わる。
「速攻魔法アタック=ダメージ&アタックを発動!!自分のライフが1000以下の時相手の攻撃力の高いモンスターと戦闘を行う時、そのモンスターと攻撃力を同じにする!!」
「それは…ユウのカード!?」
以前讐都との戦いでユウの活路を開いた魔法カードだ。これでモンスターの攻撃力を底上げして相打ちを狙うのだが――
同時に自分のモンスターを見捨てることになる。
「どうして…!?その
「大切だから…そのカードを守って負けるのなら…私はそのモンスターも踏み台にして勝ちを奪いに行く!!」
そう宣言した時には既にダークの持つ三日月の杖に赤黒いエネルギーが溜まっていた。ダーク自身ツバキの勝利の為に自らのダメージなんて考えてはいなかった。
「ごめん…ダーク…
『構わん…ハァァァァァァァァァァ!!!!』
闇紅の魔導師/M2→3/ATK2300→3000
「アルフ!!」
『ぐっ…!!不味い…!!!うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』
赤黒い光線によってアルフが消滅した。だが強力な魔法に体が持たなかったのか、ダークもその光線の影響で消滅した。
「アルフ…!!けど、エンドフェイズに上げた攻撃力分のダメージを受けるはず!!どっちにしろあなたには攻撃を行うモンスターはもういない!!」
そう、これで終わるはずだったのだ。
「アタック=ダメージ&アタックにチェーンしてリバース罠、マジシャンズサークルを発動してる!!互いにデッキから攻撃力2000以下の魔法使い族を特殊召喚できる!!」
「そんな…!!」
フェイトのデッキの魔法使い族は全て儀式モンスターだ。この効果で特殊召喚できるモンスターはいない。
「マジシャンズ・ヴァルキュリアを召喚!!これで終わり…マジック・イリュージョン!!」
「きゃああぁぁぁあぁぁぁぁ!!!!」
フェイト/LP900→0
マジシャンズ・ヴァルキュリアの杖の先から光線がフェイトに向かって放たれた。そしてその攻撃を受けたフェイトは吹き飛ばされた。
『フェイト!!」
するとさっきの赤髪の少女が倒れたフェイトに駆け寄った。いつの間にか精霊状態から実態へと変わっていた。
それを見たツバキはため息を尽きながらその2人に近づいた。
「っ!!フェイトに何をする気だ!!」
「なにもする気はないよ。けど一つ警告…フェイトが起きたのなら伝えといて」
「…なんだい?」
警戒しながらアルフが聞いた。だが危害を加えるつもりはないと分かったので少し安心していた。
「『あなたに戦いは向いてない。これが最後、次に立ち塞がるのなら容赦はしない』ってね」
ツバキの言葉にアルフはきょとんとしていた。あそこまで毛嫌いしていたツバキがフェイトを見逃すと言ったのだ。
「…どういうつもりだい?」
「あなたを召喚できると分かった時のフェイトの顔…笑っていたから。だから大切なモノを壊したお詫びね。ただそれだけ」
そう言ってツバキは十代達の元へ向かっていた。その後ろ姿を見て居たアルフは、彼女の背後に佇む
ユウ「前回剱都はシンクロを行わないシンクロのエンシェントモンスターで、今回ツバキは2体のチューナーでのダブルチューニング…」
それぞれの修行の成果だね。
ダブルチューニングするにあたってチューナーモンスターは5D’sのリミットアクセルのように光のように輝く
そしてフェイトの使用していたアルフは前回リインフォースを渡した時にフェイトに渡されていたカード。
剱都「ところでツバキの使ったアタック=ダメージ&アタックの処理、おかしくないか?」
そうだね、効果処理後に魔力カウンターを載せるから闇紅の魔導師の攻撃力は3300になっているはずなんだけど…
シゲル「けど、なんだ?」
そういう効果にしたら結構強くなるな…って。スピード・ウォリアーとかに使えば擬似的なオネストになるから裁定として
『使用後、攻撃力変動しても相手のモンスターの攻撃力と同じになる』ってことで。
紫苑「お姉ちゃんの戸籍ってどうなってるんですか?」
表向きには普通にある。だけど詳しく調べてみると本籍やその他の情報でいろいろおかしな点がある。管理局はそこに気づいたんだね。
まあ、普通に戸籍を照会するだけなら問題はないんだけどね。
さて、次は紫苑の戦い。
次回予告
ヴォルケンリッターの将シグナムとの戦いに挑む紫苑。
『真六武衆』という新たな侍を従えるシグナムに対して紫苑の打つ手は――
「闇を切り裂く光の心…その全てを具現化せよ」
「若き獅子王よ、混沌した戦いに終止符を打つべく、今こそ六武衆の結束を魅せよ」
だが、戦いの中で確信する、ある覚悟――
「もう…私は失いたくない…」
「『それ』が通じないのが『戦い』です」
次回turn44 英雄集結 紫苑VSシグナム
最強カードは「ドロップアウト」