各々がデュエルを始めた頃、十代が影丸理事と戦っていたちょっとした広場。
「一体何の用だ…高町なのは」
十代とジュンコ、ついでに万丈目を送り出したユウは目の前の少女にそう聞いた。
「…もう、友達になる事が出来ないの?」
なのはは目に光なく聞き返した。精霊界で紫苑が言ってた『敵視』と言うことになのはは精神的にダメージを負っていた。
ガツッと「友達じゃない」言われる事に流石に堪えたようだ。
「無理だよ」
「っ……」
ユウの素っ気ない言葉になのはは静かに涙を流した。友達を大切にするなのはにとって絶交が一番悲しかった。
「「「ほほう…良い心の闇だ」」」
『!?』
突如聞こえた声に全員が身構えた。その重々しい声になにか危機感を感じた各々――だがその敵は意外なところにいた。
「ぬお!?」
「校長!!?」
突然鮫島校長が誰かに突き飛ばされた様に弾きとんだ。しかしそこには誰もいない――
「なっ!?三幻魔のカードが!?」
そう、三幻魔のカードしかなかった。
『幻魔皇ラビエル』『神炎皇ウリア』『降雷皇ハモン』
その3枚のカードが宙を舞って――いや、浮かんでいる。
「まさか…三幻魔!?」
「「「いかにも、さあ…我が贄となるがいい、小娘!!」」」
そう言い放って3枚のカードがなのはへ飛んで行った。
「え…きゃぁぁあああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
三幻魔はなのはのデッキに滑り込んだ。それと同時に苦しそうになのはが苦痛な叫びを上げた。
「高町なのは!!」
その光景を黙ってみているほどユウ達は非道ではない。急いでなのはの元へ――
「「「
「っ!!、神楽ァ!!」
『はい!!』
突如として雷が振り出した。それが自然的なモノではないと一瞬で判断したユウはディスクに神楽をセットして召喚した。
「皆伏せて!!」
『はぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
神楽が生み出した壁により雷の落ちる場所がそれた。そしてこの攻撃――確実に――
「「「ふははははははは!!!すばらしい闇だ!!!」」」
「幻魔に乗っ取られてる…っ!!」
なのはの体が三幻魔に乗っ取られた。彼女らしくない高笑いをしながらデュエルディスクを起動させた。それを見たユウも銀色のディスクを起動させてそれに応えるように神楽のカードをデッキに戻した。
「皆離れて!!」
ユウの言葉にカイザーが苦虫を噛んだような顔をして従った。それを見た他のメンバーも同じように離れた。
「「「さあ……この
「幻魔皇…けど、やるしかないんだ…!!」
「「「「デュエル!!」」」」
―ユウのターン―
「ボクのターン!!(カルマから聞いたあのカードは魔法・罠・悪魔族モンスターのいずれかを3枚墓地に送って召喚するカード…ん?)」
引いたカードを見ながらそれらに対する対策を考えていたユウだったがふと気になる事があった。
『幻魔皇ラビエル』の召喚条件はフィールドの悪魔族3体だ。トークンなどでも可能なのでデビルズサンクチュアリなどのトークンをリリースして召喚も可能だ。
ハモンやウリアはともかくラビエルはその手のデッキでないと召喚は厳しい。
そしてなのはのデッキは――
「『アテナバーン』……召喚できるのかな…」
天使主体のデッキ――天魔神でもない限り悪魔族を入れないカテゴリーだ。その条件でラビエルなんて上級悪魔を召喚できるか気になる所だ。
そう呟きながらユウはモンスターを召喚した。
「モンスターをセットしてカードを2枚伏せる、ターンエンド!!」
ユウ
LP4000 手札3枚
モンスター1体
伏せカード2枚
―ラビエルのターン―
「「「我のターン!!我は手札から永続魔法トライアングル・フォースを発動!!」」」
「トライアングル・フォース…?」
全く聞き覚えのないカードがフィールドに出た。
「三沢君、なんっすかあのカード?」
「いや…俺も全く知らない」
なのはのデッキに入っている永続魔法は少なくともコート・オブ・ジャスティスやヴァルハラなどのカードのみだったはずだ。それなのにカード博士とも呼び声が高い三沢ですら全く知らないカードを使用したのだ。
「「「このカードが発動した時デッキ・手札・墓地から同名カードを2枚発動する!!」」」
「永続魔法が…3枚…!?」
召喚条件――『フィールドの永続魔法を3枚墓地に』
「「「我は『フィールドの永続魔法を3枚墓地に!!』」」」
2人の頭上に巨大な雷雲が立ち込めた。するとその雷雲が放電をし始め――2人の間に落ちた。
「「「降雷皇ハモン召喚!!」」」
フィールドに三幻神の1体『ラーの翼神龍』に似た化物が現れた。
しかも手札消費がたったの1枚で三幻魔の一角が現れた。
ハモン/ATK4000
「降雷皇ハモン…!!(攻撃力4000…!!エンシェントスピリットでもどうなるか分からない強さだ…!)」
「「「バトルだ、降雷皇ハモンで愚者を滅ぼせ!!失楽の霹靂!!」」」
ハモンが現れた雷雲から更に巨大な雷がユウのセットモンスターに降り注いだ。
「セットモンスターは火炎車!!このモンスターがフィールドから離れた時カードを1枚ドローする!!」
引いたカードは『スピリット・ソウル』――ユウのホームであるスピリット・フィールドを手札に加えるモンスターだ。
これで多少は三幻魔に対して対抗する手段が増える。
「「「だがハモンの効果が発動する!!相手モンスターを戦闘で破壊した時1000ポイントダメージを与える!!地獄の贖罪!!」」」
「っ…あああぁぁぁ!!!!」
ユウ/LP4000→3000
だがハモンの効果は強力だ。毎ターン壁モンスターを出せたとしても4ターン――残り3ターンでユウのライフは無くなる。
「「「苦しそうだな?戦う事を止めれば楽になれるぞ」」」
「誰が…!!効果ダメージで僕のライフが減った時手札の因幡之白兎を捨ててリバースカード、神々の系譜を発動!!このカードの効果でデッキからスピリットと名のついたモンスターを2体まで特殊召喚できる!!」
神々の系譜
通常罠
相手のカード効果で自分のライフが減った時のみ発動する事が出来る。
手札のスピリットモンスターを捨ててデッキから「スピリット」と名のついたレベル4以下のモンスターを2体まで特殊召喚することができる。
スピリット・ディフェンダー/DEF1000
スピリット・バード/DEF0
フィールドにガラスでできた戦士と鳥が現れた。しかし共にチューナーで効果は使えない。
「「「我は手札よりカードを2枚伏せてターンエンドだ!!」」」
ラビエル
LP4000 手札2枚
降雷皇ハモン/ATK4000
伏せカード2枚
―ユウのターン―
「ボクのターン!!手札のスピリット・ソウルの効果を発動!!このカードを墓地に送りデッキからスピリット・フィールドを手札に加える!!そのまま発動!!」
フィールドが森から神秘的な神殿へと変わって行った。
「フィールドのスピリット・バードをリリースし
フィールドにスピットの様なスピリットモンスターが現れた。それと同時に精霊龍の横にガラスの魚――スピリット・フィッシュが現れた。
「精霊龍は召喚に成功した時、デッキのレベル2チューナーを特殊召喚することができる!!スピリット・フィッシュを特殊召喚!!
レベル6の精霊龍にレベル2のスピリット・フィッシュをチューニング!!
大いなる魂よ!砕かれし魂と共に光の風を纏いその身を現わせ!!」
☆6 + ☆2 = ☆8
「シンクロ召喚!!スピット・シルバー・ドラゴン!!」
『ガァァァァァァァァァァ!!!!』
スピット・シルバー・ドラゴン/ATK2500
フィールドに先程の精霊龍が成長した姿のドラゴンが現れた。ユウのデッキのエースであり、フェイバリットカードでもあるこのモンスター――だが、幻魔の前ではそれでもただのモンスターだった。
「レベル6以上のモンスターの特殊召喚に成功した時、手札のスピリット・マターを特殊召喚することができる!!」
これでフィールドに3体のモンスターとスピリット・フィールド。これだけ見たら普通のデュエルだと確実にユウの優勢だが、今の相手は幻魔だ。
そうやすやすと行く訳もない。
「永続魔法、精霊龍の翼壁を発動!!自分フィールド上にスピット・シルバー・ドラゴンが存在する限りボクのフィールドのモンスターはスピリットと名のついたモンスターの数だけ戦闘を無効にできる!!」
精霊龍の翼壁
永続魔法
自分フィールド上に「スピット・シルバー・ドラゴン」が存在する時のみ発動可能。
相手のバトルフェイズ開始時、自分フィールド上の「スピリット」と
名のついたチューナーモンスターの数だけ相手の攻撃を無効にする事ができる。
「スピット・シルバー・ドラゴン」がフィールドを離れた時、このカードを破壊する。
「上手いぞ、ハモンに攻撃対象が向けられる下級チューナーを防御に使った」
ユウの戦法にカイザーが舌を巻いた。しかもスピットは破壊無効効果もある。
これをおいそれと崩すのは難しいところだ。
「ターンエンド!!」
ユウ
LP3000 手札0枚
スピット・シルバー・ドラゴン/ATK2500 スピリット・マター/DEF0 スピリット・ディフェンダー/DEF1000
伏せカード1枚 精霊龍の翼壁
―ラビエルのターン―
「「「我のターン!!永続罠、幻魔の降臨を発動!!手札を一枚捨てるごとに効果を3つのうちから発動できる!!」」」
「3つの効果を持っている永続罠ですって!?」
幻魔の降臨
永続罠
1ターンに1度手札を1枚墓地に送ることで以下の効果を1つ選択し発動する事が出来る。
●デッキ・手札から永続罠を発動する。
●デッキ・墓地から永続魔法を発動する。
●「幻魔トークン」(悪魔族・闇・星1・攻/守1000)を1体特殊召喚する。
このカードがフィールドから離れた時、この効果で召喚・発動されたカードとトークンを破壊する。
また、このカード効果で発動された魔法・罠の効果は無効化される。
「「「手札のスキルドレインを墓地に送り、デッキから永続罠拷問車輪を発動!!だがこの効果で発動されたカードの効果は無効化される」」」
「意味もなくカードを発動したッス?」
フィールドに現れた禍々しい拷問機をビビりながら翔が首を傾げた。確かに拷問車輪はフィールドのモンスターとそのプレイヤーをその名の通り拷問する罠カードだ。
「「「リバース罠、幻魔の信者を発動!!フィールドに幻魔が存在する時、信者トークンを1体特殊召喚することができる!!」」」
幻魔の信者
永続罠
フィールドに「幻魔皇ラビエル」「神炎皇ウリア」「降雷皇ハモン」のいずれか1体以上存在する場合発動することができる。
1ターンに1度フィールドに「信者トークン」(悪魔族・闇・星1・攻/守800)を1体特殊召喚することができる。
このモンスターは悪魔族以外のモンスターのアドバンス召喚、または「幻魔皇ラビエル」の効果以外でリリースする事が出来ない。
「幻魔皇ラビエル」の効果で「信者トークン」がリリースされた時、ラビエルの攻撃力を更に1200ポイントアップさせる。
信者トークン/DEF800
「なにかしら…?ただフィールドにあまり攻撃力が高くないトークンを呼びだしただけにしか見えませんが…」
ももえがラビエルの行ってる事に疑問を持った。フィールドに幻魔と3枚の罠、そして今の状況だったら何もできない
いや――
「3枚の永続罠…」
『!!』
鮫島校長の口走った言葉――そう、ハモンが3枚の魔法からなるモンスター、
では――3枚の罠からなるモンスターも存在する。
「「「フィールドの幻魔の降臨、幻魔の信者、拷問車輪の3枚の永続罠を墓地に送り現れろ…神炎皇ウリア!!」」」
「2体目の…幻魔…!!」
フィールドにオシリスの天空竜を模した幻魔――ウリアが現れた。
一気にハモン、そしてウリアと幻魔が立て続けに並んだ。
「「「ウリアは我の墓地に存在する永続罠の枚数×1000ポイントの攻撃力となる!!」」」
「確か、召喚の為に3枚墓地に送ったわよね…」
「それに永続罠、幻魔の降臨で一枚送ってたっス!!」
「…4000だ」
ウリア/ATK0→4000
これで攻撃力4000のモンスターが2体並んだ。しかも、各々強力な効果を兼ね備えている。
「「「ウリアの効果発動!!1ターンに1度、相手のセットカードを破壊する事が出来る!!トラップ・ディストラクション!!」」」
「っ…!!(銀翼の魂が…!!)」
過去に何度もユウの危機を脱出するキーカードとなったカードが破壊された。これと精霊龍の翼壁のコンボでラビエルが攻撃力1600以上のモンスターを召喚した時にハモンを破壊する考えだった。
「「「その恐怖に包まれた顔…どうやら大切なカードを失ったようだな」」」
「クッ……」
ユウの表情を見てラビエルが楽しそうにほほ笑んだ――なのはの顔で。
だが彼女の事を知ってる者からすればその微笑みは歪んで見える。
「我はこれでターンエンドだ」
ラビエル
LP4000 手札1枚
ウリア/ATK4000 ハモン/ATK4000 信者トークン/DEF800
伏せカード無し
―ユウのターン―
「ボクのターン!!(どうしよう…銀翼の魂無しで勝てる気がしない…けど、やるしかない)手札からスピリット・ドローを発動!!墓地のスピリットモンスター、精霊龍を除外してカードを2枚ドロー!!」
引いたカードは金華猫とくず鉄のかかしだ。だが墓地に対象のカードがないため発動できないモンスターと、伏せた途端ウリアの餌食となる罠、これでは守りすらままならない。
「っ…スピットを守備表示にターンエンド!!」
スピット/ATK2500→DEF2000
ユウ
LP3000 手札2枚
スピット・シルバー・ドラゴン/DEF2000 スピリット・マター/DEF0 スピリット・ディフェンダー/DEF1000
精霊龍の翼壁
―ラビエルのターン―
「「「我のターン!!手札から幻魔郷を発動!!フィールドに幻魔が2体以上存在する時、カードを2枚ドローする!!」」」
幻魔郷
通常魔法
自分フィールド上に「幻魔皇ラビエル」「神炎皇ウリア」「降雷皇ハモン」の2種類以上が存在する時、カードを2枚ドローできる。
「「「手札から速攻魔法ドッペルコピー!!フィールドに存在するトークンを選択し、同じステータスのコピートークンを2体特殊召喚する!!」」」
ドッペルコピー
速攻魔法
自分フィールド上のトークンを1体選択して発動する。
選択したトークンと同じ攻撃力・守備力・属性・種族・効果のコピートークンを2体まで攻撃表示で特殊召喚する。
この効果で召喚したモンスターはエンドフェイズ破壊される。
コピートークン/ATK800/悪魔族
コピートークン/ATK800/悪魔族
今度はフィールドにいた信者トークンが3体に増えた。
これで『3体の悪魔族』がラビエルのフィールドに揃った。
「「「フィールドの信者トークン及びコピートークン2体を生け贄に――」」」
「やばいんだな!!」
隼人が慌てる、ラビエルの口走った召喚条件――幻魔皇の降臨だ。
「「「我を――幻魔皇ラビエルを召喚!!」」」
フィールドにオベリスクの巨人兵を模した幻魔――幻魔皇ラビエルが降臨した。
「「「さあ、バトルだ…幻魔皇ラビエルの攻撃!!
「精霊龍の翼壁の効果!!戦闘を無効!!ウォール・シャット!!」
スピットが翼を広げてラビエルの拳を受け止めた。だがユウは苦い顔を、なのはは勝ち誇ったような顔をしている。
「「「神炎皇ウリアの攻撃!!ハイパーブレイズ!!」」」
「精霊龍の翼壁の2回目の効果!!ウリアの攻撃を無効にする!!」
今度はウリアの炎をスピットが翼を盾にして守った。しかしこれで翼壁の効果を発動する事が出来なくなる。
「「「喰らえ!!降雷皇ハモンの攻撃!!失楽の霹靂!!」」」
「スピット!!」
火炎車の時と同じ様に無数の雷がスピットに襲いかかった。
そして守る手がないユウは哀しみの表情で苦しむスピットを見ていた。
「「「更にハモンの効果発動!!戦闘で相手モンスターを破壊した時、1000のダメージを与える!!地獄の贖罪!!」」」
「うっ…ああああああああああ!!!!」
「「「「ユウ!!」」」」
ユウ/LP3000→2000
スピットがフィールドから消え、精霊龍の翼壁も消えてしまった。
残り二回――いや、それ以前に幻魔の直接攻撃を喰らった時点でユウのライフが無くなってしまう。
「「「我はこれでターンエンドだ!!さあ、この3体の幻魔を倒せるものならかかってくるがいい!!」」」
ラビエル
LP4000 手札1枚
幻魔皇ラビエル/ATK4000 神炎皇ウリア/ATK4000 降雷皇ハモン/ATK4000
伏せカード0枚
―ユウのターン―
「ボクのターン!!(スピットも…もう打つ手が…)「ユウ!!」「おい、ユウ!!」っ!!」
ユウが諦めかけた時、両サイドの森から彼の名前が聞こえた。片方は――
「なにしてんだよ!!」
『頼もしき友』
もう片方は――
「大丈夫!?」
『愛する者』が
「シゲル…ツバキ…!!」
「ユウしっかりして!!諦めたらそこで終わりだよ!!」
ツバキの声にユウは再びフィールドに目をやった。今の自分の場は壁となるモンスターが2体、一方相手のフィールドには三幻魔が並んでいる。
そして手札は今効果が使えないスピリットモンスター、ウリアに破壊される可能性が高い罠カード、使っても打開策にならない魔法カード――
「ユウ、打開策を教えてやるよ」
「シゲル…?所でなんでジュンコに支えて…」
ジュンコに支えられているシゲルを見てユウはそう言った。だがシゲルは「今はそんなことどうでも良い」と言わんばかりにスルーした。
「覚悟を決めろ、それが打開策だ」
「シゲル、どういう事!?」
シゲルの言葉に明日香はそう怒鳴った。聞き方によれば諦めろとでも言ってる様だった。
「…ボクはこのままターンエンド」
ユウ
LP2000 手札3枚
スピリット・マター/DEF0 スピリット・ディフェンダー/DEF1000
伏せカード無し
―ラビエルのターン―
「「「打つ手なしか…サレンダーすれば楽になれるものを、律儀な小童だな…?」」」
「……………」
ラビエルは先程のターンのユウの行動をニヤニヤしながら言った。だが一方のユウの表情を見てラビエルは押し黙った。
ユウの目はまだあきらめてなかった。神の試練で最後まで抗ったシゲルが「覚悟を決めろ」と言った。その意味を理解する事さえできれば――
「「「だが、何かあろうともこの三幻魔の攻撃で貴様は終わる…!!バトル!!幻魔皇でその戦士に攻撃!!天界蹂躙拳!!」」」
「ディフェンダーは1ターンに1度破壊されない!!」
ディフェンダーはラビエルの攻撃を受け止めて――いや、逃げた。
そそくさと着弾点から離れて行った。
「「「神炎皇ウリアの攻撃!!ハイパーブレイズ!!」」」
「っ…!!」
ユウのフィールドに漂っていた人魂に当たり、燃え尽きた。
こうして残っているのはラビエルの攻撃からそそくさと逃げ回っている戦士だけだ。
「「「降雷皇ハモンの攻撃!!失楽の霹靂!!地獄の贖罪!!」」」
「クッ…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「ユウ!!」
ユウ/LP2000→1000
逃げ回っていたディフェンダーが落雷で消えた。てか、ディフェンダーってこんな奴だっただろうか?
そしてハモンの効果でユウのライフが削れた。だがそのダメージは――
「っぁ……」
「ユウ!!」
あまりにも大きすぎた。ダメージを喰らったユウは倒れてしまった。
シゲルの時みたいに大ダメージを一度に喰らったのではなく1000ポイントずつ3ターンで喰らったから精神的にもダメージが大きすぎたのだ。
「「「わしはカードを伏せ、ターンエンド…じゃが、貴様のターンまで回ってくるかの?」」」
ラビエル
LP4000 手札1枚
幻魔皇ラビエル/ATK4000 神炎皇ウリア/ATK4000 降雷皇ハモン/ATK4000
伏せカード1枚
「クッ…あ、ガァ………」
ラビエルの言葉にユウが立ち上がろうと腕に力を入れる――が、立てない。
本人は気付いていないがユウは怯えているのだ、幻魔に。
5人の中で精神的に一番強かったのはユウだった。
だが、それと同時に一番弱いのもユウだった。
その
「っ!?何か来るぞ!!」
「な、何かって何が?」
突然シゲルがそう叫んだ。それにジュンコが辺りを見回したがなにもいない――
「!! ディフェンダー!!」
何かを感じてとっさにツバキが魔導騎士ディフェンダーを召喚した。そこに降り注ぐ緑色の光――
「クソ、あのガキ…余計な事を」
「だがこの人数差だ、焦ることはない」
そう言ってる声が聞こえ、全員が空を見た。
「「「「!!!」」」」
そこには人、人、人、人――空に人、どう考えても管理局の魔導師だ。
それを見たツバキとシゲルは――まあ、シゲルはジュンコに支えられながら構えた。
しかし世界の矛盾2人VS管理局員――少なくとも200人以上。
一人で100人――しかもシゲルは手負いの状態でその人数を相手することになる。
「チッ……来い、ソウル!!」
「お願い、カオス!!」
『グァァァァァァァァァァァァァァァ!!!』
『キュルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!』
管理局と2人の間に赤い禍々しきドラゴンと、黒い強力な竜が現れた。
「ブラック・メガシュート!!」
「ディストラクション・フォース!!」
「退避!!!」
ソウルの黒い炎と、カオスの拳を局員が避けた――いや、正確には数人のみにぶつかって明後日の方向に進んでいる。
「クソ、これだけばらけてたら当たらねぇ…!!」
「それに遠距離だとカオスも…」
其々1VS1が得意なソウルと、腕の届く距離には絶対的な破壊力を持つカオス。
この人数と陣形には不利だ。
「…ツバキ、少しばかり任されるか?切り札を使う」
「ダメっぽい…カオスだけで捌ききれない」
シゲルがデッキから2枚のカードを探していた。しかし右腕しか動かせない状況でそのカードを探すのは文字通り骨が折れる。
「仕方ない…ダーク!!」
『まて、今の状態だと中レベル以上のモンスターを呼べば…!!』
ダークをディスクにセットしようとしているツバキをウリィが止めに入った。
フェイトとの戦いは思いのほか集中力を消耗しているツバキはそれに耐えきれるかどうかも微妙なところだ。
「構わない…皆を守るためなら…」
「「ジェノサイドイグニッション!!/イリュージョン・ダスト!!」」
右手に持った闇紅の魔導師のカードを強く握ったツバキ
だが剱都と紫苑の持つドラゴンの攻撃名が聞こえた。どうやらこちらに近づいているようだ。
「カオス!ソウルを援護して!!」
『キュルァァァ!!!』
恐らくこの状況を見て急いできているのだろう、それなら今自分が無茶をする道理はない。
何かしようとしているシゲルを任せるのが得策だと判断したツバキはソウルの近くに寄ろうとしている局員を襲い始めた。
「ユウ、大丈夫か!!」
「無事ですか!?」
デュエルディスクを展開した剱都と紫苑がほぼ同時に現れた。ちなみに紫苑の背後には十代と万丈目がシグナムに肩を貸して、剱都の背後には今の状況に驚いているはやてがいた。
「なのは…ちゃん…?どうしてこんなところに…いや、なんで幻魔のカードをつかっとるんや!?」
「高町…一体何を…」
「「「高町なのは…そうか。この体の少女の事か…残念ながら我は幻魔皇ラビエル!!貴様らの知る少女ではない!!」」」
「ケッ…幻魔が召喚されてるのを見て急いできたが…どんな
「カオスとソウルを見る限り向こうでしょうね…そこに三幻魔、どんな三つ巴か…呆れますね」
「2人とも、少しの間奴らの相手を頼む!!」
一方の剱都と紫苑は今の状況にため息をついていた。そんな2人にシゲルは指示を出した。それに2人はなにも言わず、ドラゴンをカオスとソウルの元へ向かわせた。
「ツバキ!ここは俺達に任せてユウの所に行け!!」
「え、で、でも!」
確かに2人がいるならツバキがいなくても大丈夫だ。だがそう言ってこのまま向かうのも億劫だ。
それにツバキはふとある方向を見た。そこを飛んでいる人を見て安心したようにツバキに向かって――
「お姉ちゃん、お兄ちゃんに任せたらどう?」
「「「「「「「……………ぶっwwww」」」」」」」
「…急に、それはやめろ」
紫苑の言葉にその場にいたアカデミア生は吹いてしまった。理由は簡単、紫苑が剱都を兄呼ばわり――確かに不自然ではない、が、それが不自然なのだ。
しかもツバキも昔から「剱都」と呼んでいるため慣れていないから赤面している。
「ユウ…大丈夫?」
「立て…ない…」
ツバキがユウに駆け寄るがユウは少し手が動くだけだった。
「…私が、戦う。ユウはここで休んでて」
「っ!!駄目だよ!ツバキ!!」
ユウが止めようにも体が動かない。一方ツバキは先程の管理局で使っていたカオスを取り外した――だが、体が震えていた。
別に恐怖がある訳じゃない。だが限界だった――
フェイトとの戦い、そして管理局を相手にして平気な訳はない。疲労は蓄積し、体力は消費される。
このままではまともな考えもできず戦うはめになる
「「「さあ、小娘よ…我を……??」」」
「え…?」
―一方―
「…デコイと…バリア・リゾネーター召喚…っ!!(グッ…レベル1のモンスターだけでもこれだけの…)
レベル1のデコイにレベル1のバリア・リゾネーターをチューニング!!
魂の決意が交わりし時、新たな扉の鍵が生まれる!!我が血となれ!!
来い、ブラッディ・リゾネーター!!」
「あの怪我人を狙え!!」
「不味い…!!」
シゲルが何かしようとしていたのに気付いた局員達はシゲルとジュンコを狙い始めた。しかしカオスの援護が無くなり、攻撃範囲外のファン、長距離向きだが今狙っている相手を外す事が出来ないクロック――
手詰まりだ。そう判断した剱都。
「怪我人に何してんのかしらね?」
「「「っ!?」」」
シゲルの元に向かっていた管理局員の前に一人の女性――カミューラが現れた。
その眼は獲物を愛おしく見ている猛獣そのものだ。
それを見て剱都はカミューラとの契約を思い出していた。
「『指示に従って勝手な行動をとらない』…か。まあ、裏返せばなにも言わなきゃ勝手にしろだからな」
「そうよ、だからね…アハハハハハハハハハハハハハ!!!」
高笑いしてカミューラはシゲルとジュンコの周囲に向かっていた局員を爪で切り裂いていく。
―ユウのターン―
「今は僕のターン……ツバキ、下がってて」
「けど…ユウ…」
心配そうにツバキは見た。だけどユウに先程までの震えがなかった。
一番弱い心を持つユウが一番強い時、それは誰かを守る時だった。
「ボクが…絶対に…守る!!ドロー!!」
引いたカードを見てユウの頭の中に手札のカードが浮かび上がった。
その中で取れる最善の手――いや、勝つための手――そして、ツバキを守るための手段は――
「「「良い目だ…その眼を…その顔つきを崩した時の快楽は楽しみだな!!!」」」
「思い通りにはさせない!!手札からスピリット・シンクロを発動!!墓地のシンクロモンスターを選択して、そのモンスターと同じになる様に墓地のチューナーモンスターとスピリットモンスターを除外する!!スピットを選択して墓地のスピリット・フィッシュと因幡之白兎、カエングルマを除外!!」
『ガァァァァァァァァァァァァ…………!!!!!』
スピット・シルバー・ドラゴン/ATK2500
フィールドにスピットが現れた…だが、持ち主のユウと同じようにスピットも満身創痍と言った状況だ。
「覚悟を決めろ…か、シゲルらしい言葉だよ…!!!」
「「「…ぬ?(なんだ…この小童の纏う雰囲気は…)」」」
シゲルの言っていた意味をようやく理解したユウ――その手には二枚のカードが。一枚は既に浮き上がっている――
「手札から金華猫を召喚!!効果で墓地のスピリット・マターを特殊召喚!!」
「「「モンスターの通常召喚成功時、我の効果を発動!!フィールドに幻魔トークンを特殊召喚する!!」」」
幻魔トークン/DEF1000
フィールドにラビエルに似たトークンが現れた。しかしユウの狙いはもっとその先――
「レベル1の金華猫にレベル1のスピリット・マターをチューニング!!
小さき魂が集まりて、進化の扉の鍵となる…開け!!」
☆1 + ☆1 = ☆2
「シンクロ召喚!!シンクロチューナー、スピリット・シンクロン!!」
スピリット・シンクロン/ATK200
フィールドにガラスのネコの様なモンスターが現れた。それよりも――
「シンクロモンスターのチューナー…?」
「これがボクの『覚悟』!!大切な人の為に守る力だ!!レベル8のスピット・シルバー・ドラゴンにレベル2のスピリット・シンクロンをチューニング!!」
そう宣言した瞬間、ユウを中心に風が吹いた。だがシゲルの様に荒々しいモノではなく、包み込む優しさがあった。
「光が交わりしき時、砕かれし魂が全てを守る盾となる――」
「「「グッ…(なんだ…なんなんだ…あの赤い目は…!!)」」」
ユウの取り出したシンクロモンスターのカード――シゲルのブラッディ同様なにも書かれていなかった――
「――導け!!」
口上を言い終えた途端、そのカードにカードの絵が浮き上がった。
☆8 + ☆2 = ☆10
「アクセルシンクロ!!聖なる龍、スピット・クロス・ドラゴン!!」
『ガァァァァァァァァァァァ!!!!』
スピット・クロス・ドラゴン/ATK3000
フィールドにスピットの進化――スピット・クロス・ドラゴンが現れた。
スピットより巨大で、盾を半分にした様な翼が二対生えている。
―アカデミア屋上―
「シゲルに続いてユウまでもね…ホントあの子達には驚かされる…けど……」
「…………んー?」
もけ夫が誰かの声がするので辺りを見回した。が、誰もいない――
悲しそうな顔をした女性はそこには居なかった。
―シゲルside―
「(…よし、行ける!!)レベル8となったソウル・ブラック・ドラゴンにレベル2のブラッディ・リゾネーターをチューニング!!漆黒の魂を持ちし小さき炎よ、我の魂を受け更なる業火へ誘え!!
アクセルシンクロ!!ブラッディ・ソウル・ドラゴン!!」
『グァァァァァァァァァ!!!』
ソウルのいた場所にソウルの上位進化――ブラッディ・ソウルが現れた。
するとその横にクマの様な獣――剣闘獣アンダルが現れるがすぐにブラッディ・ソウル・ドラゴンに食われた。
「一先ずこいつを喰らいな!!ブラッドレディング!!」
「なっ…か、体が…!!」
「く、くそ…!!」
ソウルの吐きだした血霧を吸った局員が次々に力を失っていく。その
「弱体化効果か…てか、いかつくなってんな、ソウル」
「『
―ユウside―
「シンクロ素材となったスピリット・シンクロンの効果発動!!このカードがシンクロ素材として墓地に送られた時、カードを1枚ドローできる!!」
スピリット・シンクロン
シンクロモンスター・チューナー
星2/光属性/天使族/ATK200/DEF1000
このモンスターがシンクロ素材として墓地に送られた時、カードを1枚ドローできる。
また、相手のメインフェイズ時、自分フィールド上に表側表示で存在する
このカードをシンクロ素材としてシンクロ召喚をする事ができる。
引いたカード――『銀翼の逆鱗』
本来ならスピット・シルバー専用の魔法カードだ。だが、この状況だと――
「スピット・クロス・ドラゴンの効果発動!!シンクロ召喚に成功しとき、相手モンスターの表示形式を変更することができる!!守備表示に!」
神炎皇ウリア/ATK4000→DEF0
降雷皇ハモン/ATK4000→DEF4000
幻魔皇ラビエル/ATK4000→DEF4000
「「「幻魔を守備にだと…?なにを考えてるか知らぬが降雷皇ハモンは守備表示で存在する時、他のモンスターの攻撃を受ける効果がある!!仮にもウリアを狙おうがハモンの盾を突破しなければならない!!」」」
「スピット・クロス・ドラゴンの効果発動!!墓地のスピリットと名のついたモンスターを任意の枚数除外することでその数だけ攻撃ができる!!墓地のスピリット・シンクロン、ガードナー、ソウルを除外してこのターン3回攻撃をする!!」
そう宣言した時、ユウの墓地から3つの光が現れた。その光がスピットの背中に集まった。
「「「攻撃回数を増やした所でなんになる!!」」」
「スピット・クロス・ドラゴンを対象に手札の銀翼の逆鱗を発動!!そしてバトル!!スピリット・クロス・ドラゴンで降雷皇ハモンに攻撃!クロス・ロード!!」
「「「血迷ったか!!貴様は1000のダメージを受けて敗北する!!」」」
そう言ってるうちにスピットの翼に光が集まってくる。ツバキが必死に何か言っているが当のユウには聞こえてない様子だ。
そのままスピットはそのままハモンに特攻した。
誰もがスピットの破壊、そしてユウの敗北を覚悟した――
だが――
「「「ば、バカな!?なぜハモンが破壊される!?」」」
ハモンは胴体に巨大な穴を開けて苦しそうな咆哮を上げ、消滅した。
「銀翼の逆鱗の効果!!相手の守備モンスターを攻撃した場合ダメージステップを行わずそのモンスターを破壊し、カードを1枚ドローできる!!」
銀翼の逆鱗
通常魔法
自分フィールド上のレベル8以上のドラゴン族シンクロモンスターを選択し、発動する。
このターン選択したモンスターが相手の表側守備モンスターを攻撃した場合、
ダメージステップを行わずそのモンスターを破壊する。
この効果で相手モンスターを破壊した時、カードを1枚ドローする。
しかも、スピットは――
「まだ攻撃権を残してるんや!!幻魔を倒せる!!」
「そういうことだ!!頼む、やってくれ、聖牙!!」
はやてが、シグナムがそう言った。ラビエルに捕らわれているなのはを助けるためには誰かがやらなくちゃいけなかった。
虫のいい話だが、2人は敵であるユウに頼るしかなかった。
「スピット・クロス・ドラゴンの追加攻撃!!クロス・ロード・セカンド!!」
「「「ウリアまでもが…」」」
そして銀翼の逆鱗でカードをドローできる。スピット・クロスは自身の効果でさらなる攻撃、更に破壊――まさかこの様なコンボで使えるとはユウ自身思わなかった。
「これで最後!!クロス・ロード・サード!!」
「「「馬鹿な…バカなぁぁぁぁぁぁ!!!幻魔が堕ちるなんて事がぁぁぁ――!!!」」」
なのはが――ラビエルがそう叫んだ。
だが幻魔皇にスピットが突撃し、破壊した。
「(手札3枚…通常召喚を行ったから…)カードを2枚伏せ、ターンエンド!!」
ユウ
LP4000 手札1枚
スピット・クロス・ドラゴン/ATK3000
伏せカード2枚
―ラビエルのターン―
「「「貴様…よくも…よくもぉぉぉぉぉ!!我のタァァァァン!!」」」
ラビエルは張り裂けそうな声を上げてカードを引いた。しかしユウはまったく油断をして無かった。相手はあの幻魔皇だ。
「「「貴様には…死よりも苦しい目に合わせてやる!!その小娘諸共死ぬがいい!!魔法カード、混沌幻魔の誘いを発動!!墓地の幻魔を除外し、新たな――そして最強の幻魔を召喚する!!」」」
混沌幻魔の誘い
通常魔法
自分の墓地に存在する「幻魔皇ラビエル」「神炎皇ウリア」「降雷皇ハモン」をそれぞれ1体づつ除外し、
エクストラデッキから「混沌幻魔アーミタイル」1体を召喚条件を無視して特殊召喚する事が出来る。
「最強の幻魔!?」
ラビエルの言葉にツバキは顔を真っ青にした。三幻魔でさえここまで追い詰められているのだ。それなのに此処でラビエルの最強のモンスターが召喚されれば――
「残念だけど最強の幻魔は召喚させないし、ツバキはボクが守る!!スピット・クロス・ドラゴンの効果発動!!このカードをリリースして相手の魔法・罠カードの発動を無効にして破壊する!!スペル・ロード!!」
そう宣言した時、スピットは攻撃の時の様に――いや、更に多くの光を吸収した。そして自身の体が燃え尽きるまでラビエルのフィールドのカードを照らし、破壊した。
「「「馬鹿な…我が最強の幻魔を封じるだと!?だ、だが貴様の場にモンスターはいなくなった!!幻魔トークンが攻撃すれば我の勝ちだ!!」」」
「残念だけどボクは一人じゃない、いつだって戦ってくれる仲間がいた!!スピット・クロス・ドラゴンの効果!!このモンスターが自身の効果でリリースされた場合、墓地のスピット・シルバー・ドラゴンを特殊召喚する!!」
スピット・クロス・ドラゴン
シンクロモンスター
星10/光属性/ドラゴン族/ATK3000/DEF2600
「スピット・シルバー・ドラゴン」+シンクロモンスターのチューナー
このモンスターがシンクロ召喚に成功した時、相手フィールド上のモンスターを任意の枚数選択し、表示形式を変更することができる。
自分のメインフェイズ時、自分の墓地に存在する「スピリット」と名のついたモンスターを任意の枚数除外する。
この効果で除外したモンスターの枚数、このモンスターは攻撃することができる。
この効果を使用したターン相手を直接攻撃する事ができない。
相手が魔法・罠カードを発動した時、このカードをリリースすることでそのカードの発動を無効にし、破壊する。
この効果でこのカードがフィールドを離れた時、墓地に存在する「スピット・シルバー・ドラゴン」1体を特殊召喚することができる。
自分の墓地に存在する「スピット・シルバー・ドラゴン」と
レベル2のシンクロモンスターのチューナーを除外することで
このモンスターを墓地から特殊召喚することができる。
スピット・シルバー・ドラゴン/ATK2500
『ガァァァァァァァァ!!!!』
「「「忌々しき竜め…!!」」」
「まだ反撃は始って無い!!リバース罠、リミット・ドロップ!!墓地からモンスターの特殊召喚に成功した時、そのモンスターの攻撃力分のダメージを与える!!」
リミット・ドロップ
通常罠
自分が墓地からシンクロモンスターの特殊召喚に成功した時発動できる。
そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。
「「「ぬぉ……小癪な…!!!!」」」
ラビエル/LP4000→1500
「初めてなのはちゃんのライフを削った!!」
「「「くっ…まずは貴様から葬ってやる!!手札から幻魔復活を発動!!フィールドの攻撃力1000以下の通常モンスターをリリースして墓地の幻魔を1体を特殊召喚する!!」」」
幻魔復活
通常魔法
自分フィールド上の攻撃力1000以下の悪魔族通常モンスターを1体リリースして、墓地の「幻魔皇ラビエル」「神炎皇ウリア」「降雷皇ハモン」のいずれか1体を召喚条件を無視して特殊召喚することができる。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
「フィールドの通常モンスター!?」
ラビエルの場には幻魔トークン1体だ。通常モンスターなんて――
「いや、トークンはフィールドにいる時通常モンスターとして扱う…」
「「「そうだ…幻魔トークンをリリースし幻魔皇ラビエルを召喚!!」」」
フィールドに再び幻魔皇が、なのはに取り憑いている悪魔が、ラビエルが現れた。
「「「これで忌まわしき龍もろとも貴様を滅ぼしてやるぅぅ!!!我でスピット・シルバー・ドラゴンに攻撃!!天界蹂躙拳!!!」」」
「スピットはボクの希望…破壊させる事はさせない!!リバースカード、くず鉄のかかし!!攻撃を無効にしてこのカードを再びセットする!!」
ボロボロのかかし一本――たったそれだけがラビエルの拳を受け止めた。例え、ただのカードだとしても、ユウの希望だ。
ラビエル
LP1500 手札0枚
幻魔皇ラビエル/ATK4000
伏せカード無し
―ユウのターン―
「ボクのターン!!(………これは…罠を仕掛けてみよう)カードを伏せターンエンド!!」
ユウ
LP1000 手札1枚
スピット・シルバー・ドラゴン/ATK2500
伏せカード2枚
―ラビエルのターン―
「「「我のターン!!(これは…そうか、
幻魔牢
永続魔法
自分のライフを半分にし、墓地に存在する「幻魔皇ラビエル」「神炎皇ウリア」「降雷皇ハモン」のいずれか1体を守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは表示形式の変更ができない。
このカードが表側表示で存在する限り、自分はモンスターの召喚・特殊召喚はできず、自分のスタンバイフェイズに1000ポイントのダメージを受ける。
このカードがフィールドから離れた時、このカードの効果で特殊召喚したモンスターを除外する。
この効果で特殊召喚したモンスターが破壊された時、自分フィールド上のモンスター全てを破壊する。
ラビエル/LP1500→750
フィールドに巨大な牢が現れた。そしてその中に神炎皇ウリアが捕えられていた。
いや、それ以前にその場にいた全員の目がある一点に注がれていた――
「なのは…?」
そう、牢屋の天井部分に高町なのはが捕らわれていた。しかし本人は目の前で、ラビエルに捕らわれている――
「「「この少女の心がこのカードを生みだした…このカードで貴様を倒せとな!!」」」
「高町の心のカード……(けど…効果のデメリット…間違いない)」
ユウはカードのデメリット部分を見て確信した。
「「「神炎皇ウリアの効果!!伏せカード、くず鉄のかかしを破壊!!トラップディストラクション!!」」」
「っ…!!」
これでユウの守りが無くなった。するとニヤニヤしながらラビエルは自身を見上げた。
「「「さあ、これで幕引きだ!!幻魔皇ラビエルの攻撃!!天界蹂躙拳!!!」」」
「ツバキ、下がって!!」
「ユウ!?」
ユウはそう言ってラビエルの拳を睨んでいた。もしも――
「リバースカードオープン!!」
このデュエルで勝てるとしたら――
「精霊龍の集結を発動!!」
ここしかない。
そう思って発動したカード。するとユウのフィールドにガラスの猫のようなモンスターが現れた。
「む…?あれは…スピリット・シンクロン?」
「いや、それやけやない…因幡之白兎や金華猫……ユウの除外されてるモンスターたちや」
このデュエルで除外されていたユウのデッキのモンスターが寄り添うように集まり、ラビエルの拳からスピットを守っていた。
「「「なんだこの雑魚達は…我に歯向かうとでもいうのか!!」」」
「雑魚じゃない!!みんな僕の仲間だ!!精霊龍の集結は手札を一枚コストにフィールドのスピット・シルバー・ドラゴンの攻撃力を除外されているモンスターの攻撃力の合計と同じにする!!」
精霊龍の集結
通常罠
手札を一枚捨て、自分フィールド上の「スピット・シルバー・ドラゴン」1体を選択し発動する。
選択したモンスターの攻撃力は除外されている「聖霊」・「スピリット」と名のついたモンスター、もしくはスリットモンスターの攻撃力の合計となる。
このカードの効果の対象となったモンスターが戦闘を行う場合、相手が受ける戦闘ダメージを0にする。
エンドフェイズ、この効果の対象となったモンスターはゲームから除外される。
「神楽を墓地に送って…除外されているモンスターの合計は――」
因幡之白兎、火炎車、精霊龍、スピリット・シンクロン、フィッシュ、ソウルがスピットの羽に集まる。
スピット・シルバー・ドラゴン/ATK2500→5700
「「「攻撃力5700だとぉ!!」」」
「反撃だ!!スピリット・ブラスト!!」
『ガァァァァァァァァ!!!!!』
ラビエルの拳もろともスピットの白銀の炎が包み込んだ。そしてその超過したエネルギーがなのはを包み込んだ。
「「「ぐおぉぉぉぉぉぉ!!!」」」
戦闘ダメージを与えれる事ができない。だが、
「なのは!!」
あまりの衝撃に片膝を付いたなのはにはやてが心配そうに声をかけた。するとスピットが消滅して行く――精霊龍の集結のデメリット効果だ。
心配そうに見ている2人に気付いたラビエルは苦しそうに笑った。
「「「この小娘の魂は…今は…幻魔牢に存在する。幻魔牢が存在する時に我のライフを失えば幻魔牢に捕らわれた魂は消滅する」」」
「なっ、それではこのままでは高町は死ぬと言うのか!!」
「きたねーぞ!!!」
万丈目と十代がラビエルにそう言った。一方のラビエルは勝ち誇ったようにユウを見据えていた。
「「「だが、貴様はどうする?この少女とは敵の関係…殺すも生かすも貴様の勝手だ(だが、そうなった時我がこの体を乗っ取り、完全なる復活を果たすがな…)」」」
「……ボクはなのはが嫌いだ」
ユウの口走った言葉――それにシグナムとはやての顔が青くなっていく。
言葉の意味なら――
「なのはを殺す気だと…!?」
「待てユウ!!」
シグナムと十代の言葉――だがユウの顔が俯いているため見えない。それに対しラビエルはニヤニヤしている。
「「「潔いな…!!だが確かに敵は殺すに限る…!!」」」
「違う、なのはの思い通りにはさせない」
「「「「「「「「「…………え?」」」」」」」」」
「ドロー」
ユウの言葉の意味が全く理解できない6人。するとユウは静かにカードを引いた。
「そのカードがなのはの心から生まれたカード…心の闇だとしたらどうして自分が負けるかもしれないデメリット効果があると思う?」
「それは…強力なカードに反動はつきものだからじゃない?」
ツバキの言葉に全員が頷いた。たしかにシゲルのブラッディ・ソウルの効果もコストが、ユウのスピット・クロスもノーコストで発動できる効果はない。
だが――
「待て、それなら発動時ライフを半分払ってる…それで不十分な効果でもない」
「そう…やな。他にも幻魔の蘇生カードがあるけどここまで高コストなカードは必要ないはずや…」
「……まさか…」
シグナムとはやての言葉にツバキがある事に気付いた。もしもそうなら――
「なのはは自分で死ぬ気なの!?」
「「「「!?」」」」
その言葉に全員が気付いた。確かにその通りなら辻褄があう。なにも無しにライフを削るカードならラビエルは使わない。もしも勝つ可能性のあるカードなら喜んで使うだろう――
それが幻魔の復活だった。だがラビエルの考えとは裏腹にユウの守りは完璧だった。
じゃあなのはの考えは――ラビエルもろとも死ぬ気だ。
「「「こ、小娘がぁぁぁぁぁぁ!!!!我に負けるように仕向けただとォォ!!!!貴様…貴様の魂は我が塵も残さぬようバラバラにしてやる!!!!」」」
「それは、自分のターンが来れば…ね?多分だけどその牢屋を壊せばなのはも解放される…だからさっきワザと自分が負ける様な事を言ったんだ。牢を壊させない様に…ね」
ユウの言葉にラビエルは押し黙った。どうやら図星の様だ。なのはを救う方法――このターンで檻を破壊してなのはの魂を救出するしかない。
「「「だが我のターンが回れば再びこの体を乗っ取ることができる!!仮にそのカードがサイクロンだとしても貴様の思い通りにはいかん!!!」」」
「残念だけど、ボクは……ボクの家族はそこまで甘くない!!フィールドのスピリット・フィールドの効果発動!!墓地の金華猫を除外して神楽を特殊召喚!!!」
『女の子の体を好きにさせるなんて、許せないね』
フィールドに現れた神楽はご立腹だった。同じ女としてよく分からない生物に乗っ取られるなんて気持ち悪いとのこと。
「フィールドの神楽をリリース!!舞姫をアドバンス召喚!!」
舞姫/ATK2100
フィールドに鮮やかな踊り子の服を着たモンスターが現れた。その手には一対のククリ刀が握られていた。
「舞姫の効果発動!!召喚成功時、相手フィールドの魔法・罠を破壊する!!」
「「「な…ば、バカなぁぁぁぁぁ!!!!」」」
舞姫
スピリットモンスター
星5/風属性/戦士族/ATK2100/DEF1800
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードが召喚・リバースした時、
相手フィールド上の魔法・罠カードを2枚まで選択し破壊することができる。
檻は砕け散った。すると幻魔牢の残骸からピンク色の光がなのはの体に向かって飛んで行った。
「「「グオォォォォォォォォ……――!!!」
徐々にラビエルが体から抜けていってるのが分かる。光が入る代わりに禍々しい闇がなのはの体から離れて行ってる。
「バトル!!舞姫でラビエルに攻撃!!花鳥風月!!!」
『『『グオォォォォォォォォ!!!!!!』』』
ラビエル/LP750→0
あふれ出た闇に、舞姫が聖なる踊りで浄化し――消えた。
「か、勝った…」
「ユウ!!」
あまりのダメージにユウは片膝を付いた。しかしシゲルでも骨折するほどの大怪我だったがユウは精神的なダメージのみだったのでまだ――
「ツバkゴフ!!!?」
ツバキがタックルしなかったらまだましだった。てかクラウト戦でも似たような光景があったはずだ――
「え、あ、ユウ!?しっかりして!!」
「………………」(チーン)
此処までひどくはなかったが。必死にユウを揺さぶる
「たく…情けねぇな、ユウ」
「…ハッ!?…あれ?剱都…管理局は良いの?」
確かユウが記憶しているのは3人とカミューラで管理局と戦っていたはずだ。
「いやな…シゲルの
そう言って剱都は倒れているなのは、それに駆け寄っているシグナムとはやてを見た。
「…で、まだやるのか?」
そう言って剱都が見た先には20人余りの局員と満身創痍なリンディがいた。
一方のユウも動けず、ツバキも戦うのが少ししんどそうだ。
だがこれだけの人数なら剱都一人で事足りる。
「提督、攻撃許可を!!」
「相手は手負いの3人!!すぐ片付きます!!」
「ハッ、来るなら来い!!下っ端なんざ俺一人で十分足りるんだよ!!」
そう言って剱都はディスクに下級マシンナーズを並べた。一方の管理局はリンディの指示待ちだ。
「…総員撤退」
「「「「「……は?」」」」
だがリンディが口にした言葉は予想よりも遥か斜め上を行く指示だ。何か言いたそうな管理局員の方を向き、説明口調で指示を出し始めた。
「高町なのは、フェイト・T・ハラオンが意識不明、及び八神はやて、八神シグナムは負傷の為戦闘不可と判断。他の管理局員及び執務官200人余りの撃墜によりこれ以上の戦闘は犠牲者を増やす為危険――総員撤退、及びロストロギアの回収は失敗と判断しミッドチルダに帰還します。異論は認めません」
「ふ、ふざけてるのですか!?そんな命令聞けません!!」
だがそれに納得しないのが人間だ――目の前に手負いの獲物がいるのに見逃す事ができるはずもない。
「お、なんだ?仲間割れか?」
「それはそれでこっちが楽になりますけどね」
そう言って敵の迎撃を終えたシゲル+ジュンコと紫苑がやってきた。ちなみにカミューラは念の為に明日香達の方に残っている。
ディラの時みたいに誰かに危害が加えられないようにだ。
この場には20人余りの局員とリンディ、気を失っているなのはにそれを抱えるシグナムとはやて
一方は動けないユウに付き添っているツバキ、片腕が使えず足を引きずっているシゲルと支えるジュンコ、まだまだ余力のある剱都と紫苑、状況について行けていない十代と万丈目。
「提督!ここで彼らを叩けば――」
「やるってなら受けて立つぜ、二度と朝日が拝めないぐらいに…な」
リンディそう直談判した局員に対し殺気を込めた言葉で剱都がそう言った。仮に20人余りの局員が襲いかかろうが紫苑と剱都だけでもう十分な戦力差だった。
「彼らは私達と敵対する意思はない。こちらが手を出さなければ…ね。
これ以上戦う意味はありません。それに…私は異論は認めませんと言ったはずです」
リンディの言葉に直談判していた局員は苦虫を噛んだような顔になり、その場から消えた。どうやら上司の指示には従うようだ。
彼に続くように次々と転移している局員。
そして残ったのはリンディ、はやて、シグナムだけだった。
「どういうつもりだ?」
「正直に言いますと、もうあなた達に現勢力で勝利する確率は無いに等しいと考えています。それと…予言は既に終わりました」
「予言…ですか?」
リンディの言った『予言』とは一体何の事なのか分からない8人に対して今度ははやてが説明をした。
「うちらの協力者にちょっとした能力でな、未来を予言する能力がある人がいんねん。その人がこんな予言をしたんや」
―世界に認めらぬ者達、その名を世界の矛盾と呼ばれる。
その者達はその力により世界の敵から信じる者達を守る―
「それとな」
―全てを破壊する血に染まりし魂と全てを守りし聖なる生命が
世界の敵より愛する者を守る時、新たな力を得る―
「『血に染まった魂』と『聖なる生命』…」
「
「不本意ながらに…な」
シゲルの言葉にシグナムがそう言った。たしかに「次元を守る」と言いながら世界にとって悪性な存在になるのならいる理由はない。
「不本意もなにも、勝手にテメェらが俺たちの世界を荒らしてただけじゃねーか」
「…そうやな」
渋々ながらもはやてはそれに同意した。すると空気を変えるようにリンディがパンパンと手を鳴らして残っていた局員に言った。
「さてと…帰りますよ、
そう言ってリンディとはやて、シグナムはなのはを抱え直し消えた。
こうして長かった1年間が終わりを告げた。
剱都「これで第二章終了か?」
いや、まだ2話残ってる。後日談的な話と第三章以降の導入で必要な話。
実質幕間だからこれで第二章終わりって言ってもいいかもね。
シゲル「つーか…俺とユウの新たな力の内容ってほぼ同じだな」
実を言うとユウとシゲルの内容はもっと違う予定だった。
だけどのちのちの予定としてこっちのほうがいろいろ都合がいいところがあった。
紫苑「都合?」
まあ、それはネタバレに近いんだけどね…
ツバキ「それって、『ブラッディ・クロス・ドラゴン』と何か関係があるの?」
シグナムの言ってたカードだね。んー、あるっちゃある。ないっちゃない
ユウ「どっちなの?」
いや、はじめはスピット・クロスとブラッディ・ソウルはそれぞれ専用のチューナーだったんだよ。それで互いにチューナーを入れ替えて『ブラッディ・クロス・ドラゴン』ともう一体の何かのアクセルシンクロモンスターを出すってのを考えてた。
シゲル「それを言うってことは設定変えたのか?」
難しすぎるかなって。どうもストーリーと噛み合わなかったから別設定で『ブラッディ・クロス・ドラゴン』だけ残った感じ。
もう一体は設定自体幻ってなちゃったね。
デュエル内容だ~
シゲル「オリジナルのガチガチの三幻魔デッキだな…」
ちなみに「混沌幻魔の誘い」はにじファン時代の投稿カードですね。
当時はこれでアーミタイルを召喚してってことを考えてたんですけど流石に無理だと判断して無効になりました。
ツバキ「そう言えば、スピット・クロスに効果が追加されてない?」
いくらなんでもリリースして消えてそのままだと不憫すぎた。
だから蘇生方法としてスピットとスピリット・シンクロンを除外することで特殊召喚する効果を追加した。
紫苑「そういえば、私の剱都への愛称が…」
ずっと兄妹で名前呼びってよりも「お兄ちゃん」と言ったほうがいいかなって。ただツバキは幼い頃から名前呼びだから無理に変えることもないなって。
シゲル「まあ、いいんじゃねぇか?」
次回予告
管理局が撤退し、平穏な日々が始まった世界の矛盾。
そんな時、とあるイベントが開催された。
それは――『チーム戦』だった。
新たにリーグに発足する『チーム科』の体験科目ということで行われるチームトーナメントにユウ、紫苑、剱都の3人が参戦した。
だが彼らのエキシビジョンの相手は――『チームGX』だった。
その裏で何故か密かに行動するツバキ。彼女の行動は一体何を意味しているのか――
「『チーム・ノーバディ』なんてどうだ?」
そして開始する総力戦
次回turn47 結成『チーム・ノーバディ』
最強カードは「E・HEROフレイムウィングマン」