遊戯王GX~ノーバディ・レコード~   作:銀猫

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幕間第二話~裏切りと黒に染まる少年~

―朝:カリーヌ教会―

 

―ユウとツバキの部屋―

 

「…う~ん………朝か……昨日のは…夢だよね…?」

 

 

目が覚めたユウはそう言って目を開けた。昨日の明らかに何かがおかしい展開に陥っていた気もするが、記憶の片隅に放り込みたいユウだがそれも――

 

 

 

 

 

 

「くぅ…くぅ…くぅ…」

 

――儚くも消え去った。

 

 

 

「…うん、まだ夢の中なんだそうなんだそうじゃないといけないんだ剱都ゴメンなんか知らないけど後ろから刺さないでねこれは不可効力なんだシゲルに教えてもらったんだそうなんだよえへへどうしようもないことなんだって分かってくれるかなって紫苑何してるのお姉ちゃんの純潔奪った罰なんだって逃げ場が無いと言う事なんだ分かっただからその天使な笑顔はやめてお願いボクは悪くないボクの所為じゃないって何処かの親善大使みたいですねってあははああ綺麗に笑ってくれるんですねけどその手の謎の杖は下ろしてくださいお願いします許さないってそうですか分かりましたもうどうもできないんですか無理ですかはははせめてボクの遺灰は海に投げ捨ててくださいそうして――」

 

 

「…うぅ…ん…」

 

 

ユウの懺悔とも取れる言葉を遮ってツバキの少し苦しそうな声が聞こえた。現実逃避を止めたユウはベットから跳び起きると急いで着替え土下座した。その時間40秒。

どこぞの海賊が要求した時間かと思うが、昨日の事は夢にさせようと思っているユウに不可能はなかった。

 

 

 

 

 

 

「…や…めて…」

「…ツバキ?」

 

 

だが、どうも様子がおかしかった。まるで何かから逃げている様な――

 

 

 

 

「殺…さ…ない…で」

「!?」

 

 

ツバキの言葉にユウの眠気が全て吹っ飛んだ。悪夢と言うだけならまだしも、もしかしたら――

 

 

「…お願…い…助…けて」

 

「ツバキ!!」

 

 

あまりにも苦しそうだったため、ユウはツバキの肩を必死にゆすって起こした。ツバキは苦しそうに呻くと意識を覚醒させた。

 

 

「ユウ…?あれ…私…」

 

「大丈夫…?なんか苦しそうだったけど…」

 

 

ユウの言葉に座ったツバキは俯いた。どうもあまり面白くない話のようだ。

 

 

「最近…夢に出るの……私達を殺そうとする人の夢が」

 

「っ…それって…まさかツバキの記憶…?」

 

 

記憶を失くした人が夢の中でその記憶を見るなんて話はよく聞く。それにツバキも同じように記憶を失くした者だ。

 

もしかしたらそこから記憶を取り戻す手掛かりになるかもしれない。

 

 

 

「…ユ…ウ……」

 

「なに?」

 

 

 

ツバキが俯いたまま、ユウを呼び掛けた。記憶と言う名の悪夢に怯えているツバキをユウがほっとけるはずはなかった。

 

 

 

「昨日はゴメン」

「…え?」

 

 

その時ツバキの顔が赤くなってるのは気の所為だと思いたいユウだった。

 

―十代と紫苑の部屋―

 

「………どうすっかな」

 

「…すぅ……すぅ……すぅ……」

 

 

そう困り果てている十代と静かな寝息を立てている紫苑。2人は今ベットの上で十代の背中に抱きつくように紫苑が寝ている。

 

 

―回想―

 

 

紫苑の不安を何とか振り払う事に成功した十代。だが問題はその後の紫苑の言った言葉――

 

 

「いっしょに…寝てくれませんか?」

「…え?」

 

―Fade Out―

 

上目遣いでそう言ってきた紫苑に十代は「NO」とは言えなかった。何故か守らなくちゃいけない気がしたからだが、それでも朝起きたら目の前に紫苑の寝顔が見えた。

 

ちなみにその顔に胸がキュンとなったのは秘密らしい。

 

 

「……………」

「…すぅ……すぅ……すぅ……」

 

 

十代の体を掴んでいる紫苑。明らかに十代が起きようとしたら紫苑の体が微かに動いて起きかける。流石に昨日の今日での展開でここまでなるとは――

 

 

≪私と付き合って下さい≫

 

「…………」

 

 

そういえば特別話(バレンタインデー)で紫苑がそんな事を言っていたような覚えがあった。

だがその時十代は白昼夢を見てるかのような気分だった。

まあ、告白の後気を失っていた十代には無理もない。

 

 

「……まぁ、いいか」

 

 

―ホール―

 

 

「やっと起きてきたか」

 

 

そう言ったのは器用に右手一本でデュエルディスクの手入れをしているシゲルだった。ジュンコは澪とお手伝いさんと共に朝ごはんの仕込みをしている。

本当はシゲルも手伝いたかったのだが自信をなくすからということで澪に断られたのだ。

 

 

「……」

「どうかしたのか?」

 

 

どうも紫苑がシゲルをじーっと見ている。流石に居心地が悪くなったシゲルはそう聞いたら同じ様に3人ともシゲルの顔を見ていた。

 

 

「…ん、あ。バンダナ巻くの忘れてた」

 

「「「「ですよねー、なんか違和感あると思ったー」」」」

 

―9:00―

 

「さてと、この後の動きを確認するぞ」

 

 

一応やる事を終わらせた6人+澪はホールにいた。大樹を含めた子供達は本日の教会の行事で他の孤児院との交流の為に新山と徹と共に出かけている。

 

 

「剱都からやる事が増えて迎えは無理だと言ってたからな…俺とジュンコはこの写真の撮られた童実野町西を、ユウとツバキは東、十代と紫苑は北を調べてくれ」

 

 

ちなみに童実野町は時計広場を中央に東西南北ほぼ同じ距離の広さがある。南側には童実野港があり、カリーヌ教会は東側にある。そしてKCとAWは其々中央部分にある。

 

 

「で、1時間に1度は全員に連絡入れろよ。深追いは無し、特にユウと十代はな」

 

「「うっ…」」

 

 

 

昨日やる気満々だった2人に一応シゲルは釘を刺したがどうも安心できない。後でツバキと紫苑に念を押しておいた方がよさそうだと思いつつ、シゲルはデュエルディスクを持とうとした。

 

 

「それは没収、いまだに骨折してる腕でデュエルディスク装着は駄目だって言われてるでしょ?」

 

「………………」

 

「そんな顔しても駄目」

 

 

男達は弱かった。

 

―3時間後―

 

「そっちはどうだ?」

 

『ダメ、聞き込みをしてるけどたまに童実野町のあちらこちらで目撃される情報ばっかりよ』

 

 

十代はPDAでジュンコに連絡をとっていた。しかしどうも三島も黒崎も見つからない。

童実野町をうろついている情報があるが、東西南北様々な場所だ。

 

 

「こちらも駄目の様ですね…一度孤児院に戻ります。集合してまた作戦を考えましょう」

『分かった』

 

 

紫苑の提案で孤児院に戻って行く各々――

 

 

「ん?」

「ユウ、どうかしたの?」

 

 

 

ユウは今横をすれ違った黒いワンボックスカーを見据えていた。今――

 

 

「…ツバキ、先帰って。ちょっと用事が出来た」

「え?ちょ、ユウ!!」

 

 

ユウはツバキの言葉も聞かずに来た道を走り出した。残されたのは困り果てて一応今の状況をシゲルに伝えようとPDAを操作しているツバキだけだった。

 

―AW社―

 

 

「どうだ?何か進展はあったか?」

 

 

一応今やらなくても大丈夫な書類を仕上げた剱都は先程音を立てずに部屋に入ってきた山本にそう聞いた。山本は静かに頷くと持っている書類を剱都の前にスッと置いた。

 

 

「やはりあの男に多額の…それも不自然な金額が動いていました。裏に付いている人物も判別いたしました」

 

「…チッ…せっかくの休暇だってのにな…」

 

 

そう言って剱都は社長室を出て行った。

 

 

―カリーヌ教会―

 

 

「皆さん、何をしていたのですか?」

 

「ちょっと気になる事が…」

 

 

 

教会前で合流した5人に出迎えた新山がそう聞いた。新山は高級車に乗ってちょうど教会から出てきた所だった。

 

 

「おや?ユウはどうしたのですか?」

 

「ちょっと用事があるみたいって…お出かけですか?」

 

 

紫苑の問いに新山は晴れ晴れとした顔だ。何やら良い事が待っているようだった。

 

 

「ちょっとね、悩んでいた案件がまとまりそうで一安心できるんだよ」

 

 

そう言って新山は車を走らせた。しかしその後ろ姿を見て徹は首を傾げていた。

『何かがおかしい――なにが?』それは彼も分かっていない。

 

 

「まあ、取りあいず入r「皆さん大変です!!」」

 

 

徹が5人に入る事を催促していると教会から澪が走って出てきた。その顔は青く染まり、額からは大粒の汗が流れていた。

 

 

 

「どうした澪、そんなに慌てて…」

 

 

落ちつくように促して徹が澪の息を整えさせようとした。だが澪は息も絶え絶えに大声で叫んだ。

 

 

 

 

 

「だ、大樹がいないんです!!」

 

「「「「「「!!!!」」」」」」

 

 

 

大樹――彼らが探している三島と黒崎の狙っている失声症の少年だ。しかしカリーヌ教会は徹によって守られていたはずだ。

 

 

「大樹がいないってどういう事だ!?」

 

「教会に戻ってきて皆で昼寝してたの…目が覚めて、人数を数えてきたら大樹が…!!」

 

 

つまり大樹がいなくなるのを誰も見ていないのだ。これだと犯人は三島と黒崎だと断定するのは難しい。

 

 

「どうしよう…!!わ…私がもっとしっかりしてたら!!」

 

「落ちつけ!!…澪はもう一度教会を、あんた等は街を頼む、そう遠くに行って無いはずだ」

 

 

徹の檄が飛んだ。

 

 

―童実野町港:倉庫地区:B4倉庫―

 

 

「此処で間違いない?」

 

 

ユウは先行していた神楽にそう聞いた。すれ違った黒いワンボックスカーの中に精霊の気配がしたのだ。どうも気になったユウは心配させない様にツバキと別れて神楽とイナに車を追いかけさせた。

 

 

『間違いないと思う。精霊が結構いた…けど様子がおかしかったよ』

「様子が…?」

 

 

戻ってきた神楽の報告を聞いたユウは眉をひそめた。精霊の事を全て知っているわけではないがユウは精霊の事に関しては詳しい。

また、同じ精霊の神楽がそう感じているという事はよっぽどだ。

 

 

「けど、もう少し調べた方が(ムグ)!?」

『『ユウ!?』』

 

 

ユウの背後にいる誰かがユウの口を塞いだ。

 

 

―童実野町:時計台広場―

 

「いたか!?」

「こっちは駄目」

「俺もだ!!」

 

 

一先ず聞き込みから怪しい人物・車両、大樹の目撃情報などを徹底的に洗ったが、目ぼしい成果は無かった。

 

 

「どうする…童実野町を出られたらもう探せないぞ…!!」

「あ~!!もう、これだけ広い街をどうやって探せって言うの!!」

 

 

進展しない状況にシゲルとジュンコが苛々を募らせてきた。しかしシゲルはすぐに体に付いた水を飛ばす犬のように頭を振った。

 

 

「落ちつけ…こういうときは落ちついて考えろ…奴らを探すとしたら効果的なのは心当たりを潰すか、人手を多くだ……」

 

「な、なら剱都に頼んでAWから」

 

 

AW社の社員は童実野町の人口の10分の1ほどだ。それだけの大人数で探せば或いは――

 

 

「確かに剱都に頼んでAW社を動かしてもらえればすぐに見つかる…だが、剱都の立場はどうなる?」

 

「どういう事だ?」

 

 

いまいち理解できない十代はそう聞いた。シゲルはAW社本社を見上げながらため息をついている。

 

 

「昨日あいつは自分の正体やAWとの関係…それにお前達との事も明かさなかった。多分だが…あの教会にはAW社が関与した子供もいたんだろう」

 

「「「「!!!」」」」

 

 

シゲルの言葉――自己紹介の時、慣れているはずの自身の説明に戸惑っている所があった。

 

 

「なるほど…だからAWと教会に関わりを持たせるのは…」

 

「ああ、剱都は恐らくそれを嫌がる。それに…ユウがAW関係者と関わってると知られたらユウの立場も危うい…」

 

 

 

最高の協力者が最大の障害だったのだ。A

Wにも知られる事なく大樹を探さなければならない――だがどうやって。

 

 

「…一つだけいいですか?」

「どうした」

 

 

紫苑が昨夜一つだけ気になっていた事があった。それは――

 

 

―???―

 

 

「それにしても驚きだぜ。本当にあのガキが金の成る木だったとはな」

 

「まあな。俺も気づかなかったが…このゴミがな」

 

 

無精ひげの男――三島の言葉に返すように金髪の青年――黒崎が持ってるカードを乱雑に取り出した。そのカードは『ワタポン』だ。

 

だがこのカードは黒崎のカードではない。このカードはつい先ほど普通に友人とデュエルしていた少年から『奪った』カードだ。

 

 

ただのカードに見えるが、ユウ達が見たらそれが『精霊のカード』だと気付く――いや、今この場にいる黒崎(・・)三島(・・)も気づいていた。

 

 

 

「このゴミがあのガキの元に行ってたからな。あいつを使えば俺達は思うのままに生活ができる…!!」

 

「ふん…だが俺のもう一つの目的はあの糞ガキだ」

 

 

そう言った黒崎の目には狂気に満ちていた。あの日――時計広場でユウに負けた日、デュエリストとしての気持ちをバカにした黒崎が自らの父の会社の社長に見られているとは気付かず、その所為で彼の父親は海馬コーポレーション重役と言う大職を降ろされた。

 

 

「さてと、そろそろ来てもおかしくないがな…」

「失礼するぞ」

 

 

2人が待っている巨大倉庫の扉が開き、ボストンバックを抱え黒いニット帽を深く被った初老の男性が現れた。その人物は誰なのか――それは重要なことではない。

 

 

「遅かったな…まあいい。それで、それが例のモンなのか?」

 

「そうだ」

 

 

三島の言葉に初老の男性はボストンバックを置き、中身を開けた。できる限り不必要なものを取り除いたそのバッグの中には――

 

 

 

 

 

 

「………っ…………!」

『大樹!!』

 

手足を縛られた大樹が押し込められていた。窮屈なバックに押し込められているが無事なようだ。

 

 

「間違いねぇな…これが約束の金だ」

 

「……………………確かに」

 

 

渡された封筒の中の金額を数えた初老の男性は嬉しそうにその金を懐に入れた。

すると黒崎がカラカラと笑いだした。

 

 

「それにしてもあんたも案外外道なんだな…自分の施設の子供を裏に売るなんてなぁ…!」

 

 

 

 

 

 

黒いニット帽の男――それは

 

「クックック……誰が好きこのんであんな餓鬼どもを育てるんだ?」

 

カリーヌ教会管理人、そしてユウ達の恩人であるはずの『新山(・・)』だった

 

 

 

 

実は彼は極道や日本にあるマフィア支部に年端もいかない少年少女を売りさばいて大金を手にしていたのだ。

男は危険なブツの受け渡しや鉄砲玉に使い、バレても決して自分達に捜査が渉らない様にして使い捨てているのだ。

女は娼婦や他の組織の取引材料として、またその組織の者が自らの欲望を鎮めるためにその身を、心を、骨の髄までしゃぶる道具として。

 

だが新山はそれが発覚しない様に様々な手を使っていた。ある時は架空の人物に引き取らせたり、ある時は代理人にはした金を渡し、ある時はその子供が施設に引き取られて教会に向かってる最中に拉致もした。

 

 

「それじゃあ私はここら辺で…これ以上こんなゴミ溜めの様な場所にいるのは無理なんでね」

 

 

そう言って新山は持ってきた大樹をそのままにして、入ってきた扉に手をかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…失望しましたよ、新山さん」

 

 

その扉は突然吹っ飛んだ、新山を巻き込んで。まるで爆弾で爆破したかのような爆音とともにその扉と新山は向かい側の壁に叩きつけられた。

 

その衝撃で彼は気を失っている。

 

 

 

「……黒崎…!!」

「は、こいつは驚いた…まさかテメーから死にに来るとはな…まあ、探す手間が省けたぞ……ガキ…!!」

 

 

ドアの無くなった扉からユウが黒崎を睨みながら入ってきた。その右手は血がにじむほど強く握られ、こめかみの血管が今にもはち切れそうだ。

 

 

「あの日から…俺に復讐することだけを考えてきたのなら、どうして教会を巻き込んだ!!」

「簡単な事だ。テメーを怒らせる、それだけだ。大切なものをグチャグチャされて悲しんで、それで…死ね!!」

 

 

黒崎は足元に転がっていた鉄パイプを持ってユウに襲いかかった。

 

 

「雷帝神!!」

「なっ!?」

 

 

 

だが、そんなユウを守る様に刀を持った男性が割りこんできた。ユウの持つスピリットモンスターである事を理解した黒崎は一旦距離をとった。

 

 

「精霊の実体化だぁ…?あのガキと同じ様に特別な力を持ってやがったのか…!!」

「あのガキ…?(大樹が何か力を…?)」

 

 

―倉庫外―

 

「ひぃ、ひぃ、ひぃ…!!」

 

 

隙を見て大樹の入ったボストンバックを抱えた三島は急いで港に付けてあるクルーザーへ急いだ。このまま童実野町を出てしまえば追っ手来れなくなるはずだった――

 

クルーザーまで20メートル

 

 

「ひぃ…ひぃ…」

 

 

息を整え、念の為誰か付けて来てないかどうか振り返ったの三島だが、その眼には人は映っていない。詰まれたコンテナにその横に置かれているドラム缶、それしかなかった。それを見た三島は口元を緩ませると後ろに浮かんでいるクルーザーへ急いだ。

 

 

そして、クルーザーまで残り10メートル

 

 

「ひぃ…ひっひっひ…!!」

 

 

「クロック!!」

 

 

三島がポケットからクルーザーの鍵をとりだそうとした瞬間、背後から聞き慣れない少年の声――とっさに三島が右へ横っ跳びをした。

 

 

 

 

 

 

―ドゴォォォォォォォォォォンンンン!!!!!!―

 

 

「ひ、ひぃ!?」

 

 

 

 

クルーザーは爆発した。まるで大砲で砲撃されたかのように黒煙を上げ、映画の様に徐々にだが沈んで行ってた。一体何があったのか理解できない三島のすぐ近く、人の気配があった。

 

 

「さてと…かくれんぼは終わりだ…三島(グズ)…!!」

「は、羽黒の…(せがれ)…!?」

 

 

剱都の姿を見た三島はまるでこの世の終わりかと思うぐらいの絶望に満ちた顔をしていた。

 

 

―10分前―

 

 

「むぐっ!?(しまった…!!ここは…聖霊魔ルシ――)」

 

「安心しろ、俺だ」

 

 

5人のデュエルディスクは待機状態でもカードをセットすればモンスターを実体化できるように紫苑が改造してある、その為すぐに出せるエクストラからルシアのカードをとりだそうとしたが、聞き覚えのある声にユウはため息をついた。

 

 

 

 

 

 

「…なにしてるの、剱都」

 

 

そこいいたのは同じ世界の矛盾で、AWに仕事しに戻っているはずの剱都だった。

剱都の背後にはブルースもおり、ある倉庫を見据えていた。

 

 

 

「俺の会社の関係者があの教会の子供とちょっとな。事が大きくなる前に調べに来た」

 

「……もしかしなくても、その子供の名前は『白鐘大樹』とか?」

 

 

ユウの半分冗談にも聞こえる問いに剱都の顔が一瞬固まった。何か起きる前に行動したかったが、どうやら既に何か起きている様だ。

 

 

「…大樹の父親はAWの清掃員だったんだ。だがある男と共にAWの武器を横領し、クビになった」

 

「大樹はボクや澪、徹と因縁がある人物と繋がりがある人物に引き取られそうになってるんだ」

 

 

交互に自らの状況を説明する2人。この少ない情報である可能性が浮かんだ。

それに気付きた剱都が聞く前にユウが聞いた。

 

 

「黒崎狂多、もしくはアマのデュエリストの三島…」

「ビンゴ、俺が追ってるのは三島だっ!」

 

 

そう言った時剱都はユウの頭を押さえ、自身も体を低く物陰に隠れた。

それと同時に高級車がやってきた。

 

 

「おいおい…倉庫にメルセデスベンツって怪しすぎるだろ」

 

「…?」

 

 

小声でため息をついている剱都とは裏腹に乗っている人物が誰かに似ている様な気がしたユウは目を細めてその人物が誰なのか理解しようとした。

 

 

「!!!!!」

 

「どうし…!?」

 

 

ユウの反応――今まさに駆けだしてその人物の元に走り出しそうなユウを抑えて剱都も理解した。

 

 

新山だ。

 

カリーヌ教会――今回起こるはずの事件の被害者である新山がなぜこの場にいるのか…

 

新山は後部座席に置いてあったボストンバックを取り出すと先程までユウ達が見張っていた倉庫に入って行った。

 

 

 

「どうして…新山さんが…」

 

「…どうやら一枚噛んでるみてーだな……あ、おい!」

 

 

ユウは急いで新山の入って行った扉に向かった。それを見た剱都はため息を尽きながら様子を見守っていた。

 

 

程なく倉庫に爆発音が響き、倉庫の影から三島が何かを抱えて飛び出してきた。

 

 

 

「こそこそと逃げる…親父の言うとおりだったな」

 

『主よ、この先に大きな船がありますぞ。恐らくそれで…』

 

 

ブルースの言葉に剱都は急いだ。

 

 

 

―童実野町港―

 

 

其々が目の前の敵に狙いを定めている時、大樹を探していた5人は港の近くまでやってきていた。

 

 

「此処で間違いないのか、ファン」

 

『ピュイ』

 

 

十代の言葉にファンが肯定する様に鳴いた。広場で紫苑が気になっていた事――

 

 

―回想―

 

「はぁ?ファンが大樹に懐いていた?」

 

 

紫苑の言葉にジュンコがそう言った。精霊は普通は見えないモノだが、別に誰かに懐いてもおかしくはない。

 

 

「いえ…ファンは人見知りな性格で、お姉ちゃんやユウにも懐いてないんですよ」

「確かに…いつも紫苑が抱えているから気にして無かったけどそうだな」

 

 

じゃあどうして会って間もない大樹に懐いたのか。ただ単に紫苑と同じ何かがあったのか、大樹の事が気になったのか――

 

 

「少なくともファンなら大樹の事が分かると思います」

『ピュイ』

 

 

―回想終了―

 

「…どうやら間違いなさそうだな」

 

 

シゲルが遠くの方で上がる黒煙を見てそう言った。少なくとも今現在で何か起こっていると言う事だ。

 

―倉庫内―

 

 

「大樹はただの子供だ、あんた等が狙う理由は一体何だ!?」

「理由?金だよ、金。あのガキが持ってる『精霊を引き寄せる力』が良い金蔓なんだよ」

 

 

黒崎の言った『精霊を引き寄せる力』――それに全く聞き覚えが無い。ウリィかダークに聞けば何か分かるかもしれないが今はいない。

 

 

「後で良いか…澪や大樹に二度と手を出させない様に…此処で叩き潰す…!!」

「おもしれぇ…かかってこいや!!」

 

「「デュエル!!」」

 

 

―防波堤―

 

「う、うわぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「おらぁ!!!」

 

 

ボストンバックを乱雑に扱い、逃げ惑う三島にクロック、リィアバー、フォートレスと召喚して三島を追い詰めていた。

 

 

 

「ま、待て…!!ここここうしよう!!こいつから入る金の半分をお前にやる!!だ、だから…!!」

 

「…何にも分かって無いな」

 

 

そう言って更にバーサーカーを召喚した。普通モンスターを実体化するにはそれに見合った精神力を消費する。だがそれ以上に剱都の怒りがそれを凌駕していたのだ。

 

 

 

「ガキから金巻きあげて何が楽しいんだ?あ? まさか忘れたわけじゃねーよな…テメェは親父とAWを裏切った事を――!!」

 

 

 

6年前、三島は剱都の父親である竜也の秘書だった。だが彼は当時清掃員だった白鐘豪太(しろがね ごうた)――大樹の父親と共に会社の武器と金を横領する事を目論んでいた。

 

しかしその犯罪も羽黒竜也自身が気付き、その証拠を抑えた山本と共に2人をクビにしたのだ。だがそれから間もなく竜也はこの世を去った。

 

そして横領された武器のことでツバキは剱都のことを誤解していた。

 

 

「ご、誤解だ!!わわ私はただ豪太に頼まれて…!!」

 

「テメーの古臭ぇ言い訳には親父も俺も聞き飽きてんだよ…!!選びな…

 

 そのバック置いて二度と童実野(この)町に踏み入れないか、

 

 今ここで海の藻屑と化すか…!!」

 

「ひ…ひぃぃぃぃ!!!」

 

 

 

剱都の迫力に負けた三島はバックを

 

 

 

 

海に投げ捨てた。

 

 

 

「なっ!?(あの中のガキは縛れてんだぞ!!)くそったれ!!」

 

 

逃げる三島を無視して剱都はデュエルディスクとPDAをその場に投げ捨て、投げ込まれたバックの元へ向かってダイブした。

 

 

 

―ユウVS黒崎―

 

 

「俺のターン!!手札からゴブリン突撃部隊を召喚!!」

 

「……ふっ」

 

 

フィールドに無数のゴブリンが金棒を持ち、ヘルメットをかぶって現れた。

3年…いや4年前と同じ戦法だ。あまりにワンパターン過ぎて処刑モードのユウは鼻で笑っています。

 

 

「更に手札からソルジャーズ・タクティクスを発動!!俺のフィールドの戦士族モンスターが破壊された時、デッキから同レベルモンスターを特殊召喚することができる!!」

 

 

ソルジャーズ・タクティクス

永続魔法

自分フィールド上のレベル4以下の戦士族モンスターが破壊された時、

デッキから同レベルの破壊されたモンスター未満の攻撃力の戦士族モンスターを

特殊召喚することができる。

 

 

「カードを1枚伏せてターンエンド!!(伏せカードは激流葬…これであいつの出鼻を挫き、デッキから新たにゴブリンを召喚…そしてガーゼットで倍にした攻撃力をあいつにぶつければ俺の勝ちだ!!)」

 

 

黒崎

LP4000 手札3枚

ゴブリン突撃部隊/ATK2300

ソルジャーズ・タクティクス 伏せカード1枚

 

 

―ユウのターン―

 

「俺のターン、手札からスピリットモンスター、火炎車を召喚」

「(かかった!!)リバース罠発動!!激流葬!!フィールドのモンスターを全て破壊する!!」

 

 

現れた丸い炎と共に無数のゴブリンが激流に流されて逝った。ただユウは無言で火炎車の効果でカードを引いた。すると黒崎がニヤニヤしながらデッキからカードを取り出した。

 

 

「ソルジャーズ・タクティクスの効果発動!!攻撃力2300未満のモンスターを特殊召喚する!!出でよ、ゴブリンエリート部隊!!」

 

 

ゴブリンエリート部隊/ATK2200

 

先のゴブリン部隊に似た騎士部隊が現れた。それを見て黒崎はユウの顔をいやらしい顔で見た。

 

 

「…で?」

「っ!?」

 

 

ユウが苦痛に染まっていると思っていた黒崎だが、ユウはそんな事かに刺されたかのように反応した。

 

 

「まさかこれで勝ったと思った?ああ…そうそう。

今この空間にはソリッドビジョンの『実際にダメージを喰らう』から…

 

 

良 い 声 で () け 」

「!?」

 

 

ユウの言った『実際にダメージを喰らう』とは何の事が分からなかったが、ただならぬ雰囲気に黒崎は震えた。

 

 

「手札から魔法カード、スピリット・バーンを発動。俺のフィールドにモンスターが存在しない時、手札のスピリットモンスターを墓地に送ってそのレベル×200ポイントのダメージを与える。手札のレベル10のエンシェントスピリット―闇刀神―を墓地に2000ポイントのダメージを与える」

 

 

「なっ、ぐ、おおおおおおおおおおおおおお!?!?」

 

 

黒崎/LP4000→2000

 

 

突如として喰らった『実際のダメージ』により、黒崎は吹き飛ばされ倉庫の壁に激突した。

 

 

「ゲホッ!ゲホッ!!!な、なんだいまの!?」

「これが実際のダメージ。安心するといいよ、ライフが0になっても死ぬわけじゃない…けど、

 

 

 

 『う っ か り』 殺 し た ら ゴ メ ン ネ ? 」

 

 

 

黒崎は今のユウが少年の皮を被った恐ろしい化物に見えた。口元を緩ませ人懐っこい笑みを浮かべる、それはまるでそんな顔をしてる蝋人形にも見える。

 

 

「っ…!!だが俺のライフはまだ半分ある!!次のターンさえ…」

「次のターンなんて無いよ?手札から魔法石の採掘を発動。手札の神楽と因幡之白兎を墓地に送って墓地の魔法カードを1枚手札に加える。スピリット・バーンを手札に」

 

 

それを聞いた黒崎は一歩後ずさった。

もしも――ユウの手札の2枚のカード、一枚が先程加えたスピリット・バーンで――もう一枚が――

 

 

 

「や、やめろ…!!」

「手札から魔法カード、スピリット・バーン」

 

 

「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!」

 

 

静かに発動したカードを見た黒崎は悲鳴を上げすぐ近くの扉から隣の部屋へ入って行った。だが彼は忘れていた。

 

 

「(し、しまった!!!)」

 

 

 

その倉庫の出入口はユウの破壊した場所と黒崎が入っていた扉とは逆の方の非常口しかなかった。

 

そしてこの部屋は――

 

 

 

 

 

「…へぇ、精霊を捕まえてるんだ?」

「っ!!!」

 

 

 

デュエルモンスターズの精霊を籠に入れて保管している部屋だった。

『異次元の精霊』に『スーポア』、さらには『ギルフォード・ザ・レジェンド』に『ダーク・フレア・ドラゴン』までもが捕えられていた。

 

 

「で、この精霊を売りさばいていた…ああ、そうか。大樹は精霊に好かれるから餌にして、精霊を呼びよせて捕まえようとしたんだ~」

 

「ヒッ…!!」

 

 

黒崎と三島がどうして大樹を狙っていたのか分かったユウはまるで母親に「テストで100点取れた」と喜んで言っている子供のようだった。

 

 

「さて…まだ続きだったね?」

 

「ササレンダーを、サレンダーだ!!」

 

 

黒崎はそう言ってデュエルディスクの上に右手を置いた。今までのユウだったらそれで許しているだろうが――

 

 

「スピリット・バーンの効果、手札のレベル10モンスター、エンシェント・スピリット―土宮茂―をコストに2000ポイントのダメージを与える」

 

「ま、待て、待ってくれ!!!」

 

 

聞く耳持たないユウはそのまま宣言した。

 

 

Checkmate(チェックメイト)

「うわああああああああああああああああああ!!!!!!!」

 

 

黒崎/LP2000→0

 

 

―防波堤―

 

「っはぁ…はぁ…はぁ…おい…大丈夫か?」

 

「っ……………………(コクコク)」

 

『にゃーは水が苦手だニャ…』

 

 

水を吸って重くなったボストンバックを海に沈め、大樹だけを背負って防波堤まで戻ってきた剱都の横に同じように息を切らしている大樹とジキは頷いた。

 

 

「はぁ…たく、三島はトンズラしちまったか…オメーは白鐘大樹で間違いないよな?」

 

『そうだにゃ、マスターの名前は大樹にゃ』

 

 

剱都の問いにジキが座って剱都にそう言った。剱都はそれに「そうか」と言うと無造作に放り投げ出されていたPDAを操作し始めた。

 

 

『剱都か、今ちょっと取りこんで』

 

「童実野町港の防波堤で白鐘大樹を保護した」

 

 

通話の相手はシゲルだった。向こう側では紫苑やツバキが驚いている声を上げている。

 

 

「幸い怪我はしてないが、今ユウがB4倉庫で黒崎ってやつとぉ!?」

 

『どうした!?』

 

 

 

剱都がそう言ってる時に倉庫の一部が爆発した。それと同時に何かが吹っ飛んできた。

あれは――

 

 

「ぅわあああああああああああああ!!!!!」

 

「黒崎狂多…なんでだ?」

 

 

吹き飛ばされた黒崎はそのまま近くのコンテナを突き破って2人のすぐ近くまでまるで人形のように転がり―ゴキュ―あ、変な音がした。

 

 

 

「…間違いねーな、ユウの奴…相当キレてるな…」

 

「………………………」

 

『こ、怖いにゃ!!』

 

 

白目をむいて気を失っている黒崎を見て大樹とジキは震えあがっていた。

 

―ユウside―

 

 

「ふぅ……」

 

 

黒崎を吹き飛ばしたユウは黒崎が剱都の近くで気を失ってるのを確認してデュエルディスクを片づけた。

 

そして部屋の周囲を見た。そこにはガラス状の球体の中に様々な精霊が捕らわれている。

 

 

「さてと…雷帝神、闇刀神、壊して」

 

 

刀を持つ2体のスピリットが精霊達を捕えていた檻を次々に壊していく。初めはその光景にただただ驚いていた精霊達もそのことを理解し、速やかに檻を壊せるように離れていた。

 

 

「(それにしても…実体のない精霊を閉じ込める檻……黒崎はどうやってそんなものを…)」

 

 

 

―カリーヌ教会:夜―

 

 

黒崎を大樹の誘拐の容疑として、新山をその共犯として警察に引き渡して事情聴取を受けた8人が帰ってきたのは既に日が傾いていた。

 

 

ちなみに事情を知った海馬社長は――

 

 

「ふうん…ならば新山はクビだ。後任の管理者が決まるまでは徹が代理をやれ」

 

との事。だが海馬はそのまま徹に管理を頼もうと思っているらしい。

 

 

子供達には新山は捕まった事を知らせずに、徹と澪が代わりに面倒をみることになったのを伝えた。無邪気な子供達はそのことには何にも言わず、ただただ『優しい兄』というイメージがある徹に面倒を見てもらえる事を喜んでいた。

 

 

精霊のカードは幸い盗難届があるのが殆どだった。残り数枚のカードも精霊の手掛かりを元に持ち主の元へ返した。

 

新山が売った子供たちも海馬瀬人が専属の組織を作り、保護を開始した。

 

 

 

「そう…大変…だったね」

 

 

全ての事情を聞いた澪はそう言った。自らのトラウマとも言える黒崎と繋がっていた恩人であるはずの新山、この半日で起こった事件、心に新たな傷が増えてしまった大樹。

 

徹も同様だ。いきなり此処(カリーヌ)の管理を任せると言われても――

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ皆、風呂行くぞー」

 

 

 

こなしていた。この教会に引き取られた時から小さい子供の面倒を見てきた為子供の面倒をみるのは得意で、KCの事務社員でもあるため管理作業のイロハも知っている。

 

 

「………………………」

『大樹…』

 

「お~い」

 

 

 

何も知らない子供達はワイワイ話しながら風呂へ

だが事情を唯一知る少年――大樹は落ち込んでいた。すると十代が大樹の隣に座った。

 

 

『十代さん…』

 

「さん付はよしてくれ、それよりもお前デュエルしようぜ!!」

 

『「…………………………」』

 

 

昨夜と全く同じ事を言った十代。それに大樹とジキはたった1日しかいないが十代がどういう性格なのか分かった気がする。

 

 

「へへ、嫌な事もデュエルして忘れようぜ!!」

 

「…!!」

 

 

実を言うと大樹はデュエルするのは久しぶりなのだ。声が出せず、ただ一人でいる大樹をデュエルに誘う子供は誰もいなかった。

 

 

『大樹、やるかニャ?』

 

「……………(コクコク)」

 

だから十代の誘いが嬉しいのだ。

 

 

 

「じゃあ、行くぜ!デュエル!!」

 

『デュエルニャ!!』

 

「…………ぅ」




これで幕間第一部終了です。
剱都「第一部ってことは次回は別の話か?」
カリーヌ滞在は変わらないけど『声の無い少年編』は終わり。
次は名付けるなら…『運命の道しるべ編』かな?

ユウ「ちっ…まだ息があるか…!!」
もうやめて!とっくにゲスのライフは0よ!!
シゲル「どこから突っ込めばいい…」

紫苑「売られた子供たちは…大丈夫なんでしょうか…」
後に海馬瀬人によって全員保護された。死亡した子供もいたけど…
剱都「糞が…」
そして数ヵ月後、黒崎と新山の2人には死刑判決が言い渡された。
とある人物の手回しで。

ツバキ「えっと…ここからは平常運転で…大樹の能力って?」
『精霊が好みやすい気配を持っている』って感じかな。どんな警戒心がある精霊でも大樹に懐く。現にファンもそうだね。
あの2人はそれを利用して精霊を捕らえよう目論んだ。
シゲル「そーいや、あの檻ってなんだ?」
一応今後わかる予定だと思う。俺が忘れてなければ。

剱都「三島ァ…!!」
ユウ「剱都がなんか怖い…」
ツバキの勘違いの時の武器の横領ってのをやってたのは羽黒竜也の秘書だった三島だった。そして死亡する少し前に剱都が引き継いだ時にそのことを聞いたんだ。
ツバキ「あぁ…あの時の…」
そして、次回ある意味親子的な展開をするね
紫苑「え?」

次回予告
ユウと剱都のともに過去のけじめを付ける戦いが終わった。
そして精霊の見える者たちの関わりで徐々に打ち解けていく大樹。

そんな時、サプライズゲストとしてとある少年がやってきた。

「「「「エド・フェニックス!!?」」」」」

「久しぶりだな」


翌日、墓参りに行くことにしたチーム・ノーバディはその墓場で2つの出会いをする。


「こんな酷い母親で…」

涙を流す女

「分からねーんだよ…」

迷う少女と


だが、その出会いがある少年の運命を変えるものとなった。

次回幕間第三話~涙を流す女と迷う少女~
最強カードは「ウィキッド・リボーン」
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