遊戯王GX~ノーバディ・レコード~   作:銀猫

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turn55 消えた光 破滅を呼ぶ者

「(本当は逃げ出したい…けど、エドから感じた嫌な予感は確実にこの人から漂ってる…)」

 

ユウ

LP4000 手札4枚

モンスター無し

伏せカード1枚

 

 

「ユウ…?」

 

 

万丈目

LP4000 手札2枚

モンスター無し

伏せカード1枚 前線基地

 

 

「さあ、どうしましたか?少年、あなたのターンですよ」

 

 

斎王

LP8000 手札1枚

THE ENPEROR(ジ・エンペラー)/ATK900

伏せカード2枚

 

 

「ボクのターン!!(攻撃力900のモンスター…けど、伏せカードは何かが問題だね。ソードがあるってことはワンドやカップとかもあるってことだし…)手札からスピリット・ワイバーンを召喚!!」

 

 

スピリット・ワイバーン/ATK1700

 

 

フィールドにガラスで出来た翼竜が現れた。それに斎王は何の反応もしていない、と言う事は伏せカードは召喚時に発動するカードは無いと言う事だ。

 

 

「手札から二重召喚を発動!!そしてスピリット・ワイバーンは1体で2体分の生け贄にする事が出来る!!ワイバーンをリリースして火之迦具土を召喚!!」

 

火之迦具土/ATK2800

 

 

フィールドに炎を纏った男が現れた。その右腕には真紅の炎が宿っていた。

 

 

「バトルフェイズ!!火之迦具土でTHE ENPEROR(ジ・エンペラー)に攻撃!!紅蓮滅殺拳!!」

 

「クッ……!!」

 

 

斎王/LP8000→6100

 

 

皇帝が吹き飛んで、斎王にダメージが入った。それによって火之迦具土の効果発動が成功した。

 

 

「よし、いいぞ。これで次のあいつのターン、手札は全て墓地へ送られる」

 

「ふふふ…手札のカードですか?元から手札は『ありませんよ』」

 

「「!?」」

 

 

斎王の言うとおり――奴の手札が0枚になっていた。だが先程のバトルフェイズ開始時までは確かに手札は残されていた。

 

 

「リバース罠、穢された運命を発動!!手札のカードを捨てることでデッキからレベル6以下のアルカナフォースと名の付くモンスターを特殊召喚する事が出来ます。効果によりデッキからレベル6のアルカナフォースⅩⅨ−THE SUN(ザ・サン)を召喚!!」

 

 

穢された運命

通常罠

自分フィールドのモンスターが戦闘で破壊された時、

手札のカード1枚を捨てることでデッキから

「アルカナフォース」と名の付くレベル6以下のモンスターを

特殊召喚する事が出来る。

 

 

THE SUN(ザ・サン)/ATK2300

 

フィールドに太陽の様に明るく、そして歪な太陽が昇った。

その前には他のアルカナフォースの様にカードが出現し、回転した。

 

 

「ストップ!!」

 

 

THE SUN(ザ・サン)→正位置

 

THE SUN(ザ・サン)は正位置の時、墓地からアルカナフォースと名の付くモンスターを2体まで除外することで次の自分のスタンバイフェイズ特殊召喚する事が出来る、効果により墓地のJUDGEMENT(ジャッジメント)とTHE EMPERORを除外する!!」

 

 

墓地にいた小さな皇帝の名のつくアルカナと小さな天秤を持った天使が除外された。

 

 

「太陽の正位置、それが意味するのは誕生や祝福、成功と言う約束された将来。それに合わせて発動のトリガーとなった皇帝と除外された力の意味を考えると…今後、勇気を振るえばあなたには輝かしい未来が訪れるでしょう」

 

 

アルカナフォースⅩⅨ−THE SUN(ザ・サン)

効果モンスター

星6/光属性/天使族/ATK2300/DEF1800

このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、

コイントスを1回行い以下の効果を得る。

●表:1ターンに1度、墓地の「アルカナフォース」と名のついたモンスターを2体まで選択し除外する。次の自分のスタンバイフェイズ、この効果で除外したモンスターを特殊召喚する。

●裏:自分のターンのスタンバイフェイズ開始時、自分の手札のモンスターを全て墓地に送る。

 

 

 

「どうも…じゃあリバース罠、新たなる目覚め!!自分の墓地のレベル3以下のチューナーを選択し、自分フィールドのレベル7条のモンスターのレベルを選択したモンスター分下げ、特殊召喚する!!墓地からスピリット・ビーストを特殊召喚!!」

 

 

スピリット・ビースト/ATK800

 

 

「スピリット・ビーストは墓地から特殊召喚に成功した時、リバーストークンを2体特殊召喚する!!」

 

リバーストークン/DEF0/☆1

リバーストークン/DEF0/☆1

 

フィールドに下半身の無い犬の霊が2体現れた。

 

 

 

「レベル6になった火之迦具土にレベル2のスピリット・ビーストをチューニング!!

大いなる魂よ!砕かれし魂と共に光の風を纏いその身を現わせ!!」

 

☆6 + ☆2 = ☆8

 

 

「シンクロ召喚、スピット・シルバー・ドラゴン!!!」

 

『ガアアアアァァァァァァァ!!!!!』

 

 

スピットがフィールドに召喚され、斎王を威嚇していた。スピット自身も目の前の男に嫌な予感をしていたのだ。

 

 

「手札からモノチェンジを発動!!フィールドのレベル1のモンスターをリリースしてデッキの中からレベル1のモンスターを特殊召喚する事が出来る。トークンをリリースしてスピリット・マターを召喚!!」

 

 

モノチェンジ

通常魔法

自分フィールドのレベル1のモンスター1体をリリースして発動する。

デッキからレベル1のモンスターを特殊召喚する。

この効果で召喚したモンスターはフィールドから離れる時、除外される。

 

 

「レベル1のリバーストークンにレベル1のスピリット・マターをチューニング!!小さき魂が集まりて、進化の扉の鍵となる…開け!!」

 

☆1 + ☆1 = ☆2

 

「シンクロ召喚、スピリット・シンクロン!!」

 

 

フィールドにガラスの猫が出現した。それを見た万丈目の口元が緩んでいた。この流れと言えばテンプレとも言えるあのモンスターの展開しかないのだ。

 

 

「レベル8のスピット・シルバー・ドラゴンにレベル2のスピリット・シンクロンをチューニング!!」

 

 

ユウの目が赤く光り、周囲の木が揺れ、その音がそのモンスターを召喚するのに歓喜しているようだった。

 

 

「光が交わりしき時、砕かれし魂が全てを守る盾となる!!」

 

☆8 +☆2 = ☆10

 

 

「導け、シンクロ召喚!!スピット・クロス・ドラゴン!!」

 

 

『ガアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァ!!!!!!!!』

 

 

スピット・クロス・ドラゴン/ATK3000

 

 

「スピリット・シンクロンの効果でカードをドロー!!一枚伏せてターンエンド!!」

 

 

ユウ

LP4000 手札1枚

スピット・クロス・ドラゴン/ATK3000

伏せカード1枚

 

―万丈目のターン―

 

「俺のターン!!ドロー!!」

 

カードを引いた時、視界の隅にあの神々しいドラゴンが目に入った。的になればこれ以上ない強敵だが、いまは仲間だ。

 

それが万丈目のプレーに大胆さを生み出していた。

 

 

「手札から手札抹殺を発動!!全てのプレイヤーは手札を捨てる…が、捨てるのは俺とユウだけだ」

 

 

「うん、ボクが捨てるのは八岐大蛇、一枚ドロー!!」

 

 

スピリット・シンクロンで引いたそのモンスターも、今の状況だと必要のないカードだった。

 

 

「手札から壺の中の魔導書を発動!!俺と貴様は互いにカードを3枚ドロー!!レベル調整を発動!!俺はさっき手札抹殺で墓地に送ったアームドドラゴンLv5を特殊召喚する!!そして相手はカードを2枚ドローする、引け!!」

 

「では、ドロー!!」

 

 

アームドドラゴンLv5/ATK2400

 

 

合計カードを5枚引いた斎王。だが全員気付いている、さっきユウが火之迦具土で斎王のダメージを与えているのだ。

手札を与えるデメリットはほぼ存在しない。

 

 

「手札からレベルアップ!!を発動!!Lv5をリリースしてデッキからLv7を特殊召喚する!!そしてLv7をリリースして手札からLv10を特殊召喚する!!」

 

 

アームドドラゴンLv10/ATK3000

 

 

フィールドに万丈目のデッキの最強のモンスターが出現した。

 

 

「更にリバースカードオープン!!おジャマトリオ!!貴様のフィールドにおジャマトークンを3体特殊召喚する!!その雑魚どもは破壊されると300ポイントのダメージを貴様に与える!!アームドドラゴンLv10の効果!!手札のカードを一枚墓地に送って貴様のフィールドのモンスターを全て破壊する!!ジェノサイドカッター!!」

 

『行ってきますぅ~!』

 

 

おジャマイエローがTHE SUNとおジャマトリオに向かって発射された。

 

斎王/LP6100→5200

 

 

「バトル!!アームドドラゴンLv10の攻撃!!アームド・ビッグ・バニッシャー!!」

 

「ぐぅぅ!!!」

 

 

斎王/LP5200→2200

 

 

「もう一歩だ、カードを伏せてターンエンド!!」

 

 

万丈目

LP4000 手札0枚

アームドドラゴンLv10/ATK3000

伏せカード1枚

 

 

―斎王のターン―

 

 

「私のターン、ドローフェイズ…手札を全て捨てる」

 

 

5枚あった手札だが、これで斎王は手札0枚。ドローした魔法カードがドローソースでもユウのスピット・クロス・ドラゴンをリリースして無効にすればそれで終わりだ。

 

THE SUNで除外したアルカナフォースも危険だが、万丈目のフィールドのアームドドラゴンならいかなるモンスターでも破壊できる。

 

 

「だが、この瞬間墓地に送られた崩壊した世界を発動!!このカードが相手のカード効果によって墓地に送られた時、デッキからカードを1枚選択し、手札に加える!!」

 

 

崩壊した世界

通常魔法

このカードが手札・フィールドから相手のカード効果で墓地に送られた時

デッキからカードを1枚選択し、手札に加える事が出来る。

このカードが墓地に送られたターンのエンドフェイズ、自分フィールド・手札のカードを全てデッキに戻す。

 

 

「効果によりデッキから魔法カードカップ・オブ・エースを手札に加える!!そしてドロー!!スタンバイフェイズゲームから除外されていたアルカナフォースⅩⅩ‐JUDGEMENT(ジャッジメント)を特殊召喚!!」

 

 

フィールドに除外されていた審判を下す天使が現れた。

 

JUDGEMENT/ATK0

THE EMPEROR/ATK1400

 

「攻撃力0だと!?」

 

「さあ、あなた達の運命はすでに決まりました。回転を止めてください」

 

 

頭上で回る審判のカード。それにユウはこれ以上に無い危機感に襲われた。ここで選択を誤れば――死ぬ

 

 

「ス、ストップ!!」

 

 

 

JUDGEMENT→逆位置

THE EMPEROR→正位置

 

 

「よし、逆位置だ!!」

 

「(正位置は今までメリットだけだった。JUDGEMENTの逆位置は悔恨、行き詰まり、悪い報せ……これで考えれるのはプレイが行えなくなる事だけど…)」

 

 

万丈目は逆位置の効果に喜んでいるが、ユウは何かがおかしいことに気づいていた。

 

 

 

「クックック……逆位置のJUDGEMENT効果!!相手はこのターンエンドフェイズまでフィールドの魔法・罠・モンスター効果を使用する事が出来ない!!」

 

「「なに!?」」

 

 

これだとユウの伏せていたくず鉄のかかしや万丈目のセットカードであるヘルブラストが無意味になってしまった。

 

 

 

 

JUDGEMENT/ATK0→500

 

THE EMPEROR/ATK1400→1900

 

それどころかユウのスピット・クロス・ドラゴンの効果も無くなってしまった。

 

 

 

 

「カップ・オブ・エースを発動!!正位置の場合私が、逆位置の場合貴方がカードを2枚ドローします」

 

「っ…スト「ストップだ!!」!?」

 

 

 

ユウがストップをしようとしたら万丈目が割って入ってきた。

彼は焦っていたのだ。その所為で周りが見えてない。

 

 

カップ・オブ・エース→正位置

 

 

「正位置の効果、2枚ドロー!!」

 

「そんな…さっきからメリットばかり…」

 

 

「なにを焦っているのですか?」

 

 

カードを引きながら万丈目を見ながら斎王がそう問いただした。

 

 

「なにを言ってる…俺は焦ってなんかいない!!」

 

「遊城十代を探してる…その理由は彼に勝ちたいから。しかし、勝負をしたところで貴方は勝てるのですか?そこにいる聖牙夕や獣斬繁といった『チーム・ノーバディ』の5人が新たな力を手に入れたような新たなモノが貴方には無い」

 

「どうして皆の事を…!?」

 

 

ユウやシゲルのカードはともかく、他の――特に紫苑のE・HEROはただ見てるだけだと新たなE・HEROのシリーズが制作されたとしか思わないだろう。

しかし斎王はそれが新たな力だと見抜いていた。

 

 

「言ったでしょう、私には全て見抜けると。そしてこのままだと貴方は遊城十代に勝つ事が出来ない!」

 

「っ……!!」

 

 

「ですが…私の元に来て、身を任せるのであれば勝てますよ」

 

「万丈目、聞いたらだめだ!!」

 

 

ユウが必死に彼を呼びとめようとしている。それが斎王の纏っている雰囲気――スピット・クロスを通して背後にはっきりと見えた白いオーラが彼の心を呑みこんでいた。

 

 

「俺が…十代に…」

 

 

だがユウの言葉は万丈目の耳には入っていない。それを見た斎王はニヤリと笑うと一枚のカードを引いた。

 

 

「手札から魔法カード、運命の選択を発動!!相手が私の手札のカードを選択し、そのモンスターが特殊召喚可能なモンスターだった場合特殊召喚します。それ以外ならそのカードを墓地に送ります。さあ…選んでください」

 

 

今の斎王の手札は2枚。少なくともモンスターは1枚以上存在すると言う事だ。

 

 

「右のカードだ!!」

 

「クックック……選択されたのは…」

 

 

 

アルカナフォースXII―THE HANGEDMAN(ザ・ハングドマン)

 

 

「バカな…どうしてそのカードが手札に!?」

「言ったでしょう、私は未来が見えると。このカードを引く事は分かっていた。アルカナフォースXII―THE HANGEDMAN(ザ・ハングドマン)特殊召喚!!」

 

 

フィールドに男性が木に吊るされたようなモンスターが出現した。すると万丈目の頭上から青白い雷が落ちた。

 

 

「うあああああああ!!!!」

 

 

万丈目/LP4000→3000

 

 

「幻視の効果発動!!選択したモンスターが召喚に成功したため、万丈目に1000のダメージ!!」

 

 

「うっ……」

「これって…まさか!!」

 

 

雷を受けた万丈目の体から煙が上がっていた。明らかにソリッドビジョンではないその雰囲気――

 

 

THE HANGEDMAN(ザ・ハングドマン)の効果発動!!さあ、止めてください」

 

「っぁ……ストッ…プ…だ…!!」

 

 

THE HANGEDMAN(ザ・ハングドマン)→正位置

 

 

「正位置の効果、相手フィールドのモンスターを破壊しそのプレイヤーに破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える!!」

 

「万丈目逃げて!!」

 

「っ!!」

 

 

アームドドラゴンがTHE HANGEDMAN(ザ・ハングドマン)を見て怯え出した。そして突然アームドドラゴンが発射したジェノサイドカッターが跳ね返り、万丈目に襲いかかった。

 

 

「うあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

 

 

万丈目/LP3000→0

 

 

「万丈目!!」

 

ジェノサイドカッターでアームドドラゴンもろとも吹き飛ばされた万丈目は倒れて動かない。どうやら気を失っているようだ。

 

 

 

「っ…!お前の目的はなんなんだ!?どうして万丈目を巻き込んだ!?」

 

「彼には私の駒になってもらいましょう。そして私の目的…それはこの世界を破滅の光に包む事です」

 

 

そう言った瞬間周囲に魔法陣の様な物が浮かび上がった。それには見覚えがあった――

 

そう、管理局の使っていた『ドーム』だ。

 

 

 

「その為に遊城十代の持つ力。そして『全てを守りし聖なる龍』と『全てを破壊し血に染まる龍』を求めてこの地にやってきた」

 

「………!!スピット・クロスとブラッディ・ソウルを…!?」

 

 

 

 

―全てを破壊する血に染まりし魂と全てを守りし聖なる生命が

        世界の敵より愛する者を守る時、新たな力を得る―

 

 

 

管理局が言っていた予言をユウはしっかりと覚えていた。

そうなれば彼の狙いは自身とシゲルの持つカードと言う訳だ。

 

 

「さぁ…その力…私に渡してもらいましょうか。レベル6のTHE HANGEDMAN(ザ・ハングドマン)とレベル4のEMPEROR(エンペラー)にレベル2のJUDGEMENT(ジャッジメント)をチューニング!!」

 

「シンクロ!?」

 

 

アルカナフォースⅩⅩ‐JUDGEMENT(ジャッジメント)

効果モンスター・チューナー

星2/光属性/天使族/ATK0/DEF0

このモンスターは通常召喚する事が出来ない。

このモンスターは「アルカナフォース」と名の付くカードの効果でしか特殊召喚する事が出来ない。

このカードが特殊召喚に成功した時

コイントスを1回行い以下の効果を得る。

自分のターンのエンドフェイズ時、このモンスターを除外する。

●表:自分のメインフィズ1でフィールドのモンスターを1体デッキに戻すことで、相手フィールドのモンスターを1体手札に戻す。

●裏:このモンスターの召喚したターン、相手はこのターンエンドフェイズまでフィールドの魔法・罠・モンスター効果を使用する事が出来ない。

 

 

 

意識して無かったが、JUDGEMENT(ジャッジメント)はチューナーモンスターだった。

 

そして召喚されるのはレベル12の最上級シンクロモンスター――

 

 

     運命交わりしき時

 

          光が全てを包み込む

 

               破滅の光よ、我と共に無に還せ

                                  」

 

 

☆6 + ☆4 + ☆2 = ☆12

 

 

 

「シンクロ召喚!!全てを光に…出現せよ!!アルカナフォース Light OF Catastrophe(ライト・オブ・カタストロフィー)!!」

 

 

 

 

フィールドに現れたのは斎王の背後の怪しい光と同じ色をした巨大な翼を持つ禍々しい天使だった。その手には2つ叉の槍が持たれており、聖書とかに出てきそうな雰囲気があった。

 

 

Light OF Catastrophe(ライト・オブ・カタストロフィー)/ATK4000

 

「こ…こんなモンスターが…!?」

 

Light OF Catastrophe(ライト・オブ・カタストロフィー)の効果!!召喚成功時、このモンスター以外のモンスターを全て破壊する!!」

 

「なっ!?」

『ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!』

 

 

 

 

スピットにあの光が纏わりつき、それにスピットは苦しそうな声を上げて消滅した――いや、スピット・クロスのいた場所にデフォルメスピットが倒れていた。

 

 

 

「更にこのモンスターもコイントスを行います…さあ、止めてください」

 

「……ストップ」

 

Light OF Catastrophe(ライト・オブ・カタストロフィー)→逆位置

 

 

「では、バトルを……Light OF Catastrophe(ライト・オブ・カタストロフィー)で直接攻撃!!」

 

 

「手札のスピリット・ディフェンダーの効果発動!!相手の直接攻撃宣言時にこのモンスターを守備表示で特殊召喚できる!!」

 

 

 

スピリット・ディフェンダー/DEF0

 

フィールドにガラスの戦士が防御態勢で現れた。効果が使えないが、それでも壁としての役割ができるはずだった

 

 

 

 

 

 

「…ぇ…っ…?」

 

ユウ/LP4000→0

 

 

状況が飲み込めないユウ。目の前のスピリット・ディフェンダーは破壊された。それはまだ理解できる。

 

だが――なぜLight OF Catastrophe(ライト・オブ・カタストロフィー)の放った槍が自分の胸も貫いているのだろうか?

 

 

そして湧きあがる頭の中の非常警報(アラート)はなんだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜ自分は胸から血を流しているのだろうか?

 

 

「がっ…あ……」

 

Light OF Catastrophe(ライト・オブ・カタストロフィー)の逆位置の効果、守備モンスターを攻撃した時貫通ダメージを与える」

 

 

 

無慈悲に見下している斎王の目に光は無かった。

徐々に痛みが広がる胸を抑え、そして赤く染まった地面を見たユウは理解した――

 

 

――死と言うモノを――

 

 

「さあ、そのモンスター…全てを守りし聖なる龍(スピット・クロス・ドラゴン)を渡してもらおうか」

 

 

「っ…ぁ…(イナ…神楽…聞こえる?)」

「「(ユウ!!/マスター!!)」」

 

 

紫苑から教えてもらった念話と言うモノは其々の精霊と近くで話すぐらいにしか使用できない。だが今見たいな喋れない状況でだと役に立つ。

 

 

「(2人とも…すぐに精霊のカードを持って剱都の所に飛んで…)」

 

「(な、何言ってるのよ!!)」

 

「(おいらたちがユウを見捨てていけって言うの!?)」

 

 

神楽とイナが必死に呼びかけるが、ユウはもう手が無いことがわかっていた。

 

 

「っ…ぅ……ぉ…(……もう……動けない…胸の痛みで息をするのもしんどい……これだと逃げれない…けど2人なら逃げれるでしょ?お願い…!!)」

 

 

「なにをしようとしてるのか分からないが、まだ息があるようだな。リバース罠、逆転する運命を発動。Light OF Catastrophe(ライト・オブ・カタストロフィー)の発動する効果を逆転する。正位置の効果――2撃目だ。そして――」

 

 

アルカナフォース Light OF Catastrophe(ライト・オブ・カタストロフィー)

シンクロモンスター

星12/光属性/天使族/ATK4000/DEF3000

光属性・天使族チューナー+チューナー以外の光属性・天使族モンスター2体以上

このモンスターのシンクロ召喚成功時、

フィールド上に存在する他のモンスターを全て破壊する。

このモンスターは相手のカード効果で破壊されない。

このカードが反転召喚・特殊召喚に成功した時、

コイントスを1回行い以下の効果を得る。

●表:このモンスターが相手モンスターを戦闘で破壊した時、そのモンスターの攻撃力分のダメージを与える。

また、このモンスターは1ターンに2度攻撃する事が出来る。

●裏:このモンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、攻撃力が守備力を上回っていた時、その数値分ダメージを与える。

また、このモンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、

ダメージステップ終了時相手の守備表示モンスターを全て破壊する。

 

 

 

「死ね」

 

 

斎王の言葉と共にLight OF Catastrophe(ライト・オブ・カタストロフィー)はもう一方の手に持っていた槍を構え、ユウ…そして神楽とイナに向けて放り投げた。

 

 

『神楽!!』

『分かってる!!はああああああああああ!!!!!』

 

 

 

イナの言葉と共に神楽は両手をその槍に向けて掲げた。槍と神楽の手の間に薄い緑の膜が現れた。

 

 

これが彼女の能力――攻撃無効の絶対防御の障壁だ。

 

 

 

「小賢しい…だが、いつまで持つかな?」

 

『くうぅぅ!!!!!強すぎる!!!』

 

「(2人とも逃げて!!お願い!!!!)」

 

 

 

ユウの言葉――だが、それが届く前に神楽の盾が砕けた。

 

 

 

 

辺りに土煙が立ち込め、轟音が静寂を突き破った。

 

 

 

 

 

―保健室―

 

「……冗談だよね…」

 

仮想(フィクション)冗談(ジョーク)じゃない。現実(リアル)だ」

 

 

剱都から聞いた言葉にツバキは言葉を失った。

 

 

『万丈目殿と共に捜索をしていたユウ殿は行方不明、さらにその万丈目殿もおかしくなった』

 

 

剱都とブルースから告げられた言葉にツバキは顔を俯かせて何かをぶつぶつ言っていた。

 

 

「……うん、まだ…大丈夫だと思う」

 

「ん?」

 

 

 

少なくとも紫苑の様に取り乱すと思っていた剱都はツバキの言葉に呆けた。ツバキはしっかりとした目で剱都を見上げた。

 

 

「居場所が分からなくても…生きている可能性が………また会える可能性があるってことでしょ?だったら私はそれにすがりつくだけ」

 

「………泣かないのか?」

 

 

心配そうに剱都が聞くとツバキは横で寝ている紫苑を優しく見た。

 

 

「うん…本当は泣き叫びたかった。けど……紫苑のあんな姿みて、剱都が叱咤して…安心させるために十代を探しに行った。私が泣き叫ぶんなら同じ事になるでしょ?だったら…

 

 

   私は泣かない」




ツバキ「カオス・レッド・ドラゴンとパイルドラグーンを召喚…!!」
ま、まてまてまて!!!背後に!!背後に阿修羅が!!
シゲル「このままやられたくなかったら言え、なにがどうなってる」
簡単に申し上げますとユウが生存不明になりました。
シゲル「…ツバキ、殺(や)れ」
NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!


剱都「さてと、こっちはこっちで解説をするか…ちなみにユウは今回からあとがきには出ないみたいだ」
紫苑「まずは万丈目はアニメと同じく白に支配されましたね…」
剱都「なあ、所でツバキは?」
紫苑「まだ作者を乱撃してますね」

シゲル「解説をすると幻視やHANGEDMANはアニメオリジナル。SUNやJUDGEMENTはオリカだ。」
紫苑「そういえば、アルカナフォースって結構抜け落ちが多いんですよね」
シゲル「ああ、全部揃ってるわけじゃないからこんなふうにオリカが作れるんだとよ」

ツバキ「アハハハハハ★」
シゲル「戻ってこい」


剱都「で、ユウの敗北か…」
シゲル「過去にもアイリスみたいな強敵に負けることがあったが…大丈夫なのか…」
ツバキ「…けど、どこに消えちゃったんだろう…」


次回予告
十代とユウが消えた情報はすぐにアカデミアに広まった。
粋がる一年を尻目に二年生と三年生は2人の安否、そして紫苑とツバキを心配していた。
そんな時、2人の生徒がある行動をしていた。

シゲルと剱都の元に一人の人物がやってきた。それは謎の集団――『エネミーズ』。
だが、突如として始まった戦いに戸惑う一同。

一方ツバキ達の元に現れたのは兄を探す一人の少女だった。
彼女の言葉に吹雪は己の過去から逃げることができなかった。

はじまった戦い――だがその中で知る紫苑の傷。

「獣斬先輩!!」

「お前はこいつらと遊んでろ」

「あの子が勝手に…」

turn56 敵の影 ダブル・リチュアル
最強カードは「イビリチュア・ジールギガス」


じか…い……おたのしみ…n
ツバキ「追撃!!」
ゲフラァ!!
紫苑「仕事疲れの体には響くみたいですね」
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