遊戯王GX~ノーバディ・レコード~   作:銀猫

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turn60 内なる力 舞い踊る闇姫

―アカデミア職員室―

 

 

「で、あるかして…落ちこぼれレッド寮を廃止にするのであればあなたの父上の事を話すのでア~ル!」

 

「……まあ、分かりました。所でなぜ僕なんでしょうか?プロリーグで今のところ僕の勝率が9割と言っても全勝しているカイザーがいるはずですが?それに彼は此処の出身…彼に頼んでも良いのでは?」

 

 

アカデミアに来る口実としてナポレオンの依頼を再び受けることにしたエド、しかしどうも話がおかしいと思いそう聞いた

 

 

「そ、そうであ~る…しかし、彼は恐らくこの仕事は受けないのでア~ル……しかし聖牙夕と遊城十代がいない今、彼らを潰す絶好のチャンスでア~ル…(ボソッ)」

 

「……おい」

 

 

ナポレオンの言葉――最後の独り言は聞かれないと思っている本人だったがエドの言葉にビクッとしてしまった。

 

 

「ななななんでア~ル!?」

 

「ユウと十代が消えて…チャンス?お前はそれでも教師なのか!?」

 

 

エドはそう言うと先程ナポレオンから貰った依頼料をその場に投げ捨てた。

中身が散らばってしまい、ポケットマネーから出したナポレオンはそれをかき集めていた。

 

 

「悪いが今回の話は無かった事にしてもらう。僕は僕で忙しいんだ」

「そ、そんなであ~る!!」

 

 

―レッド寮:食堂―

 

此処にシゲル、ツバキ、剱都、明日香、翔、剣山、吹雪、ジュード、雪乃、荒木、ジュンコ、ももえが集まって「俺もいるぞ!!」空気男も忘れず。

 

 

「で、だ…今日どうするかだ」

 

 

シゲルがそう疲れたように言った。ナポレオン教頭が代表2回戦を行うため、代表者を決めろと言うことだった。

 

 

「まず…相手に付いてだがまたエドと見て間違いないだろう。その上で本気の勝負であいつに勝てる自信がある奴はいるか?」

 

 

剱都の言葉に誰も手を上げなかった。ノーバディ、そして転生者以外で十代に勝った事があるのはいなかったのだ。

 

 

つまり消去法でシゲルもしくは剱都、荒木がやるしかない。

 

 

 

「どうするか…」

「そういやお前、龍安寺でユウとエドが戦ってたの見たんだろ?」

 

「ああ、そういえばな…じゃあ「私がやります」「「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」」」」

 

 

 

シゲルが立候補しようとした瞬間横から入ってきたのは――

 

 

 

 

 

 

「紫苑!?」

 

 

部屋で横になっているはずの紫苑だった。既に腕には彼女の淡い青のデュエルディスクが嵌められていた。

 

 

「紫苑ちゃん、何言ってるのか分かってるっすか!?」

 

「分かってますよ」

 

 

 

翔の言葉に淡々の紫苑がそう応えた。十代と同等の実力の紫苑だが問題はそこじゃない。相手は十代を追い詰め、そして自身のデッキはそれ以上――彼女のトラウマとなる物だ。

 

 

「紫苑、ふざけたこと言わないで!!」

 

「お姉ちゃん…?」

 

 

ツバキは座っていた椅子から勢いよく立ちあがると紫苑の胸倉を両手でつかんだ。

 

 

「あなたが今どんな状況か分かってるの!?十代のモンスターでもないE・HEROがやられるだけで死にかけたのよ!!それなのにその十代を倒した人に戦って勝つ?出来る訳ないわ!!」

「ツバキ、落ちつけ!」

 

 

三沢が明らかにオーバーヒートしてるツバキを紫苑から引きはがし、椅子に座らせた。

するとツバキはポロポロと泣き始めてしまった。

 

 

「ユウ…十代…それに…ぐす…あなたまでいなくなったんなら…私……ひっぐ…」

「お姉ちゃん…」

 

 

紫苑と同じ様に大切な人が消えて気丈にふるまっていたツバキ。しかし何とも無かったと言う訳じゃない。

 

今度もしも誰か消えるのであれば、間違いなくツバキは壊れてしまう。

 

 

 

 

「……どういう状況だ?」

 

「「「「「「「「「「「「!!!?」」」」」」」」」」」」

 

 

 

紫苑の背後――出入り口の所に立っていた人物の言葉に全員が一瞬頭の中が真っ白になった。

 

他の生徒や教師が来てそう言うのならまだ理解できる。しかしなぜ――

 

 

 

「十代とユウが消えたと聞いて戻ってみれば…また厄介事か?」

 

 

 

「お兄さん!?」

「「「「「カイザー!!!?」」」」」

 

 

丸藤亮――翔の兄が、カイザー亮がアカデミアにいるのだ?

 

 

 

「翔から十代とユウが行方不明と聞いてな…鮫島校長から色々聞いて来た。それにこいつもな」

 

「……久しぶり、と言うべきかな?」

 

 

 

「「エドさん!?」」「「「エド様!?」」」

 

 

 

亮の背後にいた――エド・フェニックスが申し訳なさそうに立っていた。

 

 

 

―職員室―

 

エドに仕事を断られて、さらにその代表戦は本日行うので今さら代理を用意するのでは間に合わない。

 

 

「ま、不味いのでア~ル…!!ど、どうする…」

 

 

「お困りの様だな」

 

 

ナポレオンの背後――そこに黒いローブを来た男性が立っていた。

しかしそこは扉とは全くの逆――いうなれば誰もいないはずの場所だった。

 

 

「だ、誰なのでア~ル!!ここは部外者は立ち入り禁止でア~ル!!」

 

「俺はチェルト。なんでも屋のデュエリストってところだ」

 

 

それを聞いたナポレオンは考えていた。もしこのままチェルトを帰して代表戦を不戦敗とするよりも戦った方がまだチャンスがある。

 

 

「…では、お主に依頼するのでア~ル!!本日の代表戦に出てほしいのでア~ル!!」

 

「…ふっ。依頼料は格安にしとくぜ」

 

 

―食堂―

 

エドを見て紫苑やシゲルが一瞬彼に飛びかかろうとするも、亮によって宥められなんとか押し留まった。

 

しかし、そんな紫苑に対してエドが取った行動は予想外の物だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…すまなかった!」

 

「…え…?」

 

 

 

エドは土下座をする勢いで頭を下げた。それに紫苑が一瞬呆けてしまった。

 

謝る?なにを?十代が消えた事を?それは望んでやったんじゃないのか?

突然の出来事に紫苑が――いや、全員が頭の中が真っ白になった。

 

 

 

「ユウが消えたと聞いて亮と調べてるうちに…君が大変なことになってると知ったんだ…それに十代の事も…まさかあんなことになるとは思って無かったんだ…!!」

 

「で、ですが…あなたは十代を嫌ってたんじゃ…HEROを使ってた事を…!!」

 

 

確かにその通りだ。そのことで十代は悩み、苦しみ、そしてカードが見えなくなった。

そうなればエドの腹の虫がおさまるだけでいいはずなのになぜ謝るのか。

 

 

「……僕も初めはそうだったんだ。初めは…HEROがカッコイイからって理由だった。けど父さんが死んでそれが変わって…その八つ当たりを十代にしてただけだったんだ。あいつがカードを見れなくなったら…それはどれほどの苦痛なのか考えもしなかった」

 

「……………」

 

 

 

それを聞いて少し紫苑の闇が晴れた。エドはわざと十代から大切なモノを奪おうとしたのではなかったのだ。

結果的にそうなっただけ――そしてそのことにエドは深い罪悪感を覚えていた。

 

 

「…エドさん、私は貴方を許しません」

「しお「………」…ジュンコさん」

 

 

翔が此処までプライドの高いエドがしてるのに無情な言葉を賭けた紫苑を咎めようとするがジュンコはそれを止めた。

 

 

「…ですが、もしも……もしも十代が貴方を許すのなら…私は許します」

「十代が…僕を許すのだったら…?」

 

 

 

あの優しい十代の事だ。おそらく今回の事でエドを責めることはないだろう。つまり、実質エドを許しているのだ。

 

 

「あなたの事ですから私が今ここで許すと言ってもあなたは自分を許さないんでしょう?でしたら…十代が許すまで私も許しません」

 

「…ありがとう。紫苑」

 

 

やがて代表戦はエドの辞退による不戦勝になるだろうと言うことで十代とユウの事に関しての話し合いが始まった。

 

 

「亮、お前さっき校長から色々聞いてきたって言ってたな?なんかあるのか?」

 

「ああ…その為にエドにも来てもらった。本人は呼ばずとも来る気だったみたいだが…まあいい。俺が鮫島校長から聞いた話だが…」

 

 

 

そこで亮はユウの失踪と万丈目の様変わりに斎王が関わってる可能性を伝えた。それにエドも同意していた。

 

 

「実は僕が十代と戦うきっかけも…マネージャーの斎王が占った結果でそうしろと言うことになったんだ」

 

「…って事は、明らかにそいつが一枚噛んでるってことか…」

 

 

三沢の言葉にシゲルは首を傾げた。シゲルと剱都の予想ではエネミーズが関わっていると思っていた、しかしどうやらエドのマネージャーが黒幕の様な感触だ。

 

 

「じゃあその斎王ってのをとっちめったら早いザウルス!」

 

「斎王は二日前から行方知れず、連絡も取れない。それに斎王は僕の知らない何かをやってるのは間違いない」

 

 

「どういう事だ?」

 

「ユウが消えた日ぐらいに偶然聞いたんだ…」

 

 

―斎王の部屋前―

 

「(おかしい…アレからユウの連絡が無い。ユウになにかあったのか…?………ふっ、僕にもユウの言う嫌な予感が移ったか。…斎王に占ってもらう)」

 

 

そう思ってエドは斎王の部屋の前に立った。すると部屋の人間は電話をかけている事に気付いた。

 

 

「ああ、予定通り」

 

「(予定…?何の話だ?)」

 

「しかしあの2人には私の力は通じない。……そうだ。だから『チーム・エネミーズ』の力を借りたい」

 

 

「(……エネミーズ?)」

 

 

 

―食堂―

 

「……まぁ予想通りと言うか、想定内と言うか…やっぱりな」

 

 

エドの言葉に転生者とノーバディが驚いている中、呆れ半分で剱都がそうぼやいた。

 

 

「エネミーズが何か知ってるのか?」

 

「……まあ、管理局みたいな厄介事だ」

 

 

剱都の言葉にエドとカイザーは納得した。それはそれで問題があるがそうなれば敵の姿も分かってくる。

 

 

 

「敵の姿は…なんと言うか、一度死んだ人間よ」

 

「先輩!!」

 

「どうして教えるんっすか!?」

 

 

 

ツバキに荒木、そしてジュードが驚いていた。転生者の事はあまり人に教えない方がいい、それは2人にもツバキにも分かっていた。

 

 

「…エドさんも亮さんも、教えなくても首を突っ込む気でしょ?」

 

「ああ」

 

「元々は僕が始まりだ。尻ぬぐいぐらいはするつもりだ」

 

 

「確かにそれでしたら相手の事を知らせないと言うのは酷ですわね~」

 

 

ももえの言葉に転生者組は押し黙ってしまった。巻き込みたくないのだが既に2人は巻き込まれているのだ。

 

 

「私達と同じ様な力を持つ人が相手…そしてそれは『エネミーズ』と名乗っています。敵の構成及び目的の詳細は不明ですね」

 

「敵の姿はよく分からないと言う事か…」

 

 

―pipi pipi―

 

「ん?」

 

エドは落胆したようにそう呟いた。するとシゲルのPDAが鳴った。

 

 

「もしもし」

 

『聞こえるでア~ルか?』

 

 

電話の相手はナポレオン教頭だった。

確かに対戦者の発表が行われる時間だったが向こうの頼みの綱であるエドがこちら側にいる。

 

 

 

「なんか用か?」

『そろそろ時間でア~ル、そっちの代表は決まったでア~ル?』

 

「……?待て、そっちの代表は誰なんだ。エドは依頼を了承して無いだろ?」

 

 

『むふふふでア~ル。実は偶然にも対戦者が現れたのでア~ル!!よって今夜の対戦は決行なのでア~ル!!!』

 

 

それを聞いた全員――特にエドが驚いていた。すると勝ち誇ったようにナポレオンは言い残した。

 

 

『では30分後、デュエルリングで待つのでア~ル!』

 

 

そして通信は切れた。

 

 

「バカな…僕以外に依頼していたのか…!?」

 

「それを今考えてもしょうがないだろ。だが正直まずったな…すぐに決めなくちゃいけない…誰が行く?」

 

 

剱都の言葉に全員がオロオロしていた。相手の力量が不明な上、戦える人物――

 

 

「僕が行く」

 

 

予想外に立候補したのはエドだった。確かに今夜マッチアップする予定だったエドならこの中で一番強いのかもしれない。

 

 

「けど良いのか?依頼金なんて用意できないぞ」

 

「罪滅ぼしのボランティアと思えば十分安い」

 

 

―校舎近くの森―

 

 

「やっと…帰れた」

 

 

エネミーズのゴスペルと戦い、疲労困憊ながらも何とか見覚えのある場所まで戻って来れたのだ。

 

 

「ん?あれは…皆?エドとカイザー!?一体何が…」

 

 

校舎に入って行くメンバーを見て十代がそう戸惑っていた。しかし気付いていた――全員レッド寮から来ており、その中に紫苑とユウの姿が無かった。

 

 

「…紫苑、たしかツバキとレッドに寝泊まりしてたはずだよな…なんかあったのか…?」

 

 

そう思い、十代は校舎に行く前にレッド寮へ向かった。

 

 

―レッド寮:女子の部屋―

 

 

本当なら紫苑も行きたかったのだが、ツバキと明日香からストップされたのだ。

念のためにと言うことで吹雪と雪乃が残っているのだが、先程雪乃はレッド寮の食堂でホットミルクを作りに行き紫苑と吹雪しかいない。

 

 

「それにしてもまさかエド君が手伝ってくれるなんてね」

 

「そうですね…彼の強さはユウとシゲルから聞いていますから…ですが、相手と言うのが少し気になるんですけどね」

 

 

 

そんな会話をしていると階段を駆け上がり、ドアをノックする音が部屋に響いた。一応敵の存在もあるため鍵をかけていたのだ。

 

 

「ゆきのんかな?」

「……いや…誰です?」

 

 

 

雪乃は少なくとも3つのホットミルクの入ったカップ、もしくはそれを乗せた御盆を持っているはずだ…つまり、階段を駆け上がることはできない。

 

 

『…俺だ、紫苑』

 

「「!!!」」

 

 

 

聞き覚えのあったその声。そう、紫苑の大切な人――十代だった。

 

 

―デュエルリング―

 

 

 

リングの観客にはナポレオン教頭とクロノス臨時校長がいた。そこにシゲル、剱都、ツバキ、翔、剣山明日香、ジュンコ、ももえ、ジュード、荒木、カイザーが「俺もいるぞ!!」三沢も忘れずに

 

 

「な、ま、丸藤亮!?」

 

「どどどどどどうしてシニョール亮がここに!?」

 

 

「ちょっとした母校訪問だ。だが…どうやら酷い事になってる様ですね」

 

 

皮肉たっぷりに亮がニヤリと笑いながらそう言った。それにクロノスが真っ青になってるのに対してナポレオンはフイッと顔をそむけた。

 

 

「ふん、もう学園に関係ない者が学園の方針に口出ししないでほしいのでア~ル」

 

「俺はレッド寮廃止の事について言ってるんじゃない。

どうして―――生徒が消えたのに捜索しないんですか?」

 

「「!!」」

 

「十代、ユウの二人が消えて既に1週間以上経過してますが、もしも何らかの理由で森で倒れているのであれば学園はその責任を取ることになります。それ以前に十代がカードが見えなくなるほどの圧力をかけたとなれば社会的に問題になってもおかしくないですよ、もしかすると『カードが見えなくなったなんて事実を隠す為に十代を追いだした』とも取れます」

 

カイザーの絶対零度の視線にナポレオンとクロノスは小さくなった。するとリングサイドからエドが出てきた。

 

一方その反対側からも誰か現れた。

 

 

 

「初めまして…運命のD-HERO使い、エド・フェニックス」

「…!どうしてそのことを知っている…!?」

 

 

エドはプロリーグではまだE・HEROを使っている。

彼が調査して対戦者のデッキに合わせてEとDを使い分けているのだがまだDを使うほどの相手と巡り合えないのだ。

 

 

「さあ、やりましょうか…エド」

 

「……っ…!」

 

 

目の前の男から漂う只ならぬ雰囲気にエドの表情が険しくなる。

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

―チェルトのターン―

 

 

「俺のターン、……ちっ…あの野郎、勝手に俺のデッキ弄りやがったな…手札からフェニキシアン・シードを召喚!!」

 

 

フィールドになにかの種が出現した。その球根には一つの目が生えていた。

 

 

「このモンスターをリリースして手札からフェニキシアン・クラスター・アマリリスを特殊召喚する!!」

 

 

フィールドには先程の種から成長した巨大な花が咲いた。どうやらチェルトのデッキは植物の様だ。

 

 

「カードを2枚伏せてターンエンドだ」

 

 

チェルト

LP4000 手札2枚

フェニキシアン・クラスター・アマリリス/ATK2200

伏せカード2枚

 

 

―エドのターン―

 

「…僕のターン!!(僕がDを使ってくるって知ってる…なら、全力で行く!!)手札からデステニー・ドローを発動!!手札のダイハードガイを墓地に送りカードを2枚ドロー!!手札からD-HEROデビルガイを召喚!!」

 

 

デビルガイ/ATK600

 

フィールドに悪魔のお面を被ったHEROが現れた。するとその周囲に光の鎖が出現した。

 

 

「デビルガイの効果(エフェクト)発動!!相手モンスターを2ターン後の未来に飛ばす、デスティニー・ロード!!」

 

 

フェニキシアン・クラスター・アマリリスに巻き付いた鎖がゆがみだした。

 

 

 

「ライフを1000払い、スキルドレインを発動!!」

 

「なに!?」

 

 

チェルト/LP4000→3000

 

すると鎖が光の粒子となって消えた。スキルドレイン――それはエドが危惧するカードの一枚だった。

 

 

「このカードは俺のライフを1000と引き換えに、フィールドのモンスターの効果を全て封じる。貴様のD-HEROは効果は強力だが、それを封じればどうということはない」

 

「クッ……カードを2枚伏せてターンエンド!!」

 

 

エド

LP4000 手札3枚

デビルガイ/ATK600

伏せカード2枚

 

―チェルトのターン―

 

 

「俺のターン!!手札からキラートマトを召喚!!」

 

キラートマト/ATK1400

 

 

「バトル、フェニキシアン・クラスター・アマリリスでデビルガイに攻撃!!フレイム・ペタル!!」

 

「リバース罠D-シールドを発動!!」

 

 

ユウや十代との戦いで使った絶対防御魔法を使えばデビルガイを最強の壁にしてこの場を乗り切る気だ。

 

 

 

「カウンター罠、ポリノシス!!自分フィールドのキラートマトをリリース。D-シールドの発動を無効にし、破壊する!!」

 

「しまった…!!」

 

 

フェニキシアン・クラスター・アマリリスの放った火球がデビルガイに襲いかかった。

 

 

「うわあああああああああああああああああああ!!!??」

 

エド/LP4000→2400

 

 

破壊されたデビルガイ。だが火球で少しエドの服が煤のようなもので汚れた。

 

 

「バカな…なんだ、この痛みは…!!」

 

「知ってるだろ?お前の親友と仲間の命を懸けた戦いっての」

 

 

 

「…まさか…あいつ…!!」

 

 

この時荒木――いや、観客席にいた事情を知ってるメンバーは全員気付いた――今戦ってる男は――

 

 

「そうだな、改めて自己紹介でもしておくか…チーム・エネミーズ『コンダクター』の一人、チェルトだ」

 

「エネミーズ…!!お前、斎王と何をたくらんでいる!!ユウや十代はどこだ!!」

 

 

まさか目の前に全ての元凶である存在のひとりがいるのにエドは驚きながらも睨んだ。

 

 

「残念だけど俺は興味がない事には無関心(ノータッチ)でね…お前の知りたい事はなーんも知らないね。メインフェイズ2、手札から魔法カードフレグランス・ストームを発動!!自分フィールドの植物族モンスターを破壊し、カードを1枚ドローする!!そしてフェニキシアン・クラスター・アマリリスの効果を発動!!」

 

 

破壊されたアマリリスから一枚のカードがチェルトの手札に加わった。

すると破壊されたはずのアマリリスの花びらが集まって来た。

 

 

「このカードが破壊された時、相手に800ポイントのダメージを与える!!」

「なに!?うわぁぁ!!」

 

 

エド/LP2400→1600

 

 

花弁が爆散し、破片がエドの腕に突き刺さった。エドの純白のスーツが爆発で汚れ、流血で赤く染まって行く。

 

このターンだけで2400ポイントのダメージが発生した。その上効果モンスターの効果は発動できない。

 

ドグマガイとダッシュガイ以外に火力があるモンスターはそういない。それがエドのデッキの弱点だった。

 

 

「(けどあのスキルドレインを破壊さえできれば…!!)」

 

「カードを伏せエンドフェイズ、クラスター・アマリリスの効果発動!!墓地に存在する植物族モンスターを除外することで守備表示で特殊召喚する!!」

 

 

墓地にいた凶悪そうな顔をしたトマトからフェニキシアン・クラスター・アマリリスが咲いた。

そして破壊されたら800ダメージ――単純計算をするとあと2回フェニキシアン・クラスター・アマリリスを破壊すればエドは敗北する。

 

 

チェルト

LP3000 手札2枚

フェニキシアン・クラスター・アマリリス/DEF0

スキルドレイン

 

 

―エドのターン―

 

「僕のターンッ!!(腕が…!!)」

 

右腕に突き刺さった痛みで一瞬腕が痺れた。しかしすぐに気を取り直すと今後の展開について計算した。

 

 

「手札からD-HEROディフェンドガイを守備表示で召喚してターンエンド!!」

 

 

ディフェンドガイ/DEF2700

 

フィールドに巨体を鋼鉄の鎧で身を包んだ鉄壁のD-HEROが出現した。デメリット効果もあるがスキルドレイン下では意味もない。

 

 

エド

LP1600 手札3枚

ディフェンドガイ/DEF2700

伏せカード1枚

 

―チェルトのターン―

 

 

「俺のターン手札から魔法カード、マジックプランターを発動!!スキルドレインを墓地に送ってカードを2枚ドローする!!」

「自分からスキルドレインを…!?」

 

 

エドのD-HEROメタと言える最大のカードがスキルドレインのはず、そしてチェルトはそれを知っているはずだった。

 

 

「ああ、一つ言い忘れたが俺の本来のデッキにはスキルドレインは入って無いんだよ。多分俺の知り合いが勝手にな…まあ、俺は基本メタ系のカードを入れてないんだ」

 

「………」

 

 

つまりこれはチェルトの本気ではないと言う事だ。そして此処まで追い込まれている、それは彼の全力だと既にエドは終わってる可能性がある。

 

 

「手札から魔法カード世界樹を発動、植物族モンスターが破壊されるたびにカウンターを乗せる!そして手札からイービル・ソーンを召喚!!」

 

イービル・ソーン/ATK100

 

 

フィールドに先端にバクダンが実っている凶悪な植物が出現した。

 

「イービル・ソーンの効果発動!!このモンスターをリリースして相手に300ポイントのダメージを与える、その後同名モンスターを2体特殊召喚する!!」

 

「くっ……!!」

 

 

エド/LP1600→1300

 

 

この流れは最悪だった。明らかに発動された世界樹は厄介な効果を持っている。その上フェニキシアン・クラスター・アマリリスを対処する方法はデビルガイの除外ぐらいしか方法はなかった。

 

 

「手札から魔法カード、超栄養対応を発動!!フィールドのイービル・ソーンをリリースしてデッキからローンファイア・ブロッサム特殊召喚!!」

 

 

ローンファイア・ブロッサム/DEF1400

 

 

フィールドにレーザーの発射サテライトの様な蕾が付いた植物が出現した。すると突然その植物がイービル・ソーンをレーザーの様な物で燃やし始めた。

 

 

「ローンファイアはフィールドの植物族モンスターをリリースし、デッキから植物族モンスターを特殊召喚する!!コピー・プラントを召喚!!」

 

 

コピー・プラント/ATK0/☆1→3

 

フィールドに人型の植物が現れた。すると形がローンファイア・ブロッサムと同型に変化し、レベルが変化した。

 

 

「このモンスターはフィールドの植物族モンスターと同レベルになる、レベル3のローンファイア・ブロッサムにレベル3となったコピー・プラントをチューニング!!

魔の花が旅人を誘い込む、死の女王よ花開け!!」

 

 

☆3 + ☆3 = ☆6

 

「シンクロ召喚!!咲き誇れ、ヘル・ブランブル!!」

 

ヘル・ブランブル/ATK2200

 

フィールドに花のドレスに身を包んだ女王様が現れた。すると2人の周囲にバラのトゲが積み上がった。

 

 

「このモンスターが存在する限り、お互いは植物以外のモンスターを召喚する場合1000ポイントのダメージを受ける!!」

 

 

 

「ヤバイな…D-HEROは全て戦士だ。このままだとモンスターを召喚するだけでセーフティを越えてしまう…!!」

 

 

三沢の言うとおりエドのライフは1300、そしてモンスター召喚で1000ダメージとなれば残り300、そうなればなにも出来なくなる。

 

 

「リバース罠、D-トラップを発動!!手札のD-HEROを捨て、そのモンスターと同じレベルのモンスターの召喚を無効にし破壊する!!ダブルガイを捨てヘルブランブルの召喚を無効にする!!」

 

 

D-トラップ

カウンター罠

相手がモンスターを召喚・特殊召喚・反転召喚に成功した時

召喚されたモンスターと同じレベルの「D-HERO」と

名のつくモンスターを手札から捨てることで発動する事が出来る。

そのモンスターの召喚を無効にし、破壊する。

 

 

「ほう…おもしれーな。けどこれでどうだ?装備魔法、憎悪の棘をフェニキシアン・クラスター・アマリリスに装備!!このカード効果によって装備されたモンスターは攻撃力を600ポイント上昇させ、貫通能力を与える!!」

 

フェニキシアン・クラスター・アマリリス/ATK2200→2800

 

アマリリスに茨の蔓が装備され、それに炎が灯った。

 

 

「バトルだ、フェニキシアン・クラスター・アマリリスでディフェンドガイに攻撃!!フレイム・ローズ・ペタル!!」

 

「ぐ…あああああ!!!!」

 

 

エド/LP1300→1200

 

炎を纏った茨の蔓がディフェンドガイに襲いかかった。しかしなぜかディフェンドガイは破壊されず、攻撃によって受けた傷が痛々しく残っているだけだった。

 

 

「憎悪の棘を装備したモンスターが戦闘を行う場合、相手モンスターは破壊されず、攻守が600ポイントダウンする」

 

 

ディフェンドガイ/ATK100→0/DEF2700→2100

 

 

「更にフェニキシアン・クラスター・アマリリスの効果発動!!このモンスターが攻撃したダメージステップ終了時破壊される!!そして800ポイントのダメージ!!」

 

「っあああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

 

エド/1200→400

 

 

爆散したフェニキシアン・クラスター・アマリリスと憎悪の棘の欠片がエドに突き刺さり、頬を掠めた。そしてそこから血が流れ出してきた。

 

 

「…っ…ユウ達は…こんな戦いをしていたのか…!!」

 

「さあ、エンドフェイズ。俺は墓地のイービル・ソーンを除外してフェニキシアン・クラスター・アマリリスを特殊召喚する!!」

 

 

チェルト

LP3000 手札0枚

フェニキシアン・クラスター・アマリリス/DEF0

世界樹

 

 

―エドのターン―

 

今のエドの手札は死者蘇生、D-HEROダンクガイの2枚のみだ。

 

「僕の…ターン…ドロー…!!」

 

 

引いたカードは『D-HEROダークエンジェル』

 

 

それはエドの父が残したカードで手札から捨てることで相手のデッキの一番上に表向きでセットすると言う特殊なカードだ。

だが今の状況ではなにも出来ない。精々ディフェンドガイのデメリット回避で置くぐらいだが、一時しのぎにもならない。

 

 

死者蘇生でデビルガイを召喚し、アマリリスを除外してという事も考えたがディフェンドガイがいる為2枚のドローカードの内一枚でもモンスターであればそこでエドは終わる。

 

 

だが他のモンスターを召喚した所でアマリリスが攻撃を成功させた瞬間エドの敗北は決定する。

 

 

「ここまで……なのか……」

 

 

 

エドは諦めかけた。元々ただの人であるエドが世界の矛盾や転生者と言った特殊な力を持つ者に挑むのが間違ってたのかもしれなかった

 

 

 

 

「頑張ってください!!」

 

 

 

 

「……え…?」

 

 

脱力したエドの耳に紫苑の励ましの声が入った。そう、ここは観客のいないフィールドではない。

 

 

「諦めるんじゃねぇぞ!!」

 

「まだライフは残ってるぜ!!」

 

 

アカデミアの生徒が、転生者達が、チーム・ノーバディがエドに向かってエールを送った。彼らはエドにとって――『仲間』なのだ

 

 

「っ…!!(僕は何を考えていた、なんで諦めたんだ!!まだ手はあるはずなんだ…!!考えろ…ユウや十代は絶望的な状況でも逆転の手を考えたんだ、僕はそれすら投げ出して負けを認めるなんて…出来るわけはない…!!)」

 

 

 

そしてやはり一番最初に考えたのは死者蘇生からデビルガイの除外と言うモノだ。だがそうすればデビルガイは攻撃表示でいることになり、攻撃力1000以上のモンスターが出された瞬間負けだ。

 

だが手札のダークエンジェルを使えば相手は1枚しかカードをドローできなくなり、まだ生き残る可能性はある。

 

 

 

 

 

 

「手札から死者蘇生を『やれやれ、俺の出番か』っ!?」

 

 

死者蘇生で使ってデビルガイを召喚しようとした瞬間、謎の声が頭の中に響いた。

 

 

 

「なっ…『騒ぐな、敵ではない。人前に出るのはいささか問題でな。貴様の脳内に直接話しかけている』…じゃあ貴様は誰だ」

 

まだ何かを考えるようなしぐさをしながらエドが小声で聞いた。まだ声の主が信用に値するのかどうか分からず見極めるためだ。

 

 

『中々頭のいいデュエルストだな。警戒を怠らないその姿勢…我は好きだぞ。我の名はロイ…貴様の内なる力だ』

 

「内なる力…だと?」

 

 

 

するとエドの目の前に一枚のカードが舞い降りた。

 

 

 

 

「あれって…」

「精霊のカード…!?」

 

 

観客席では突然の出来事に驚いていた。エドはそのカードを手に取るとすぐにそれがどんなカードか理解した。

 

 

「なるほど…行くぞ、ロイ!!」

『心得た』

 

 

「今のって…」

 

「精霊!?」

 

 

精霊(ロイ)の声が、精霊が見える者にも聞こえた。

 

 

 

「死者蘇生を発動!!自分または相手の墓地(セメタリー)のモンスターを特殊召喚する!!」

 

「デビルガイで俺のクラスター・アマリリスを除外する気か?」

 

 

それが一番の生き残る確率がある方法だった。だがエドがしようとしてるのは――

 

 

「ダイハードガイを召喚!!」

「なに!??」

 

 

ダイハードガイ/ATK800

 

 

フィールドに悪魔のお面を被ったデビルガイではなく、筋肉が凄い変わった盾を持ったHEROが出現した。

 

「そしてこれが僕の最後の手だ!!D-HEROダークエンジェル召喚!!」

 

 

純白の翼を持ったHEROが現れた。しかしその姿はエドが知ってる姿とは違った。

 

 

 

 

 

真のダークエンジェルの姿は純白の翼に漆黒のドレスを来た『女性』だった。

 

ダークエンジェル/ATK0

 

 

「………」

『初めましてマスター、私はリオ。以後お見知りおきを』

 

 

「…あ、ああ」

 

 

優雅に礼をしたダークエンジェルの精霊――リオにエドはきょとんとしてしまった。しかしすぐに気を取り直すとエクストラデッキのカードを一枚引きぬいた。それが『エドの内なる力』を引きだす手段だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『我と合わせよ』

「分かってる、レベル4のD-HEROディフェンドガイ、レベル3のD-HEROダイハードガイにレベル1のダークエンジェルをチューニング!!」

 

「「「「「「「「!!!!!!!!!!!!?????」」」」」」」」

 

 

エドのシンクロ召喚――それは彼にとって初めてのことだった。

 

 

「『

  影の中に潜む破壊の漆黒が闇の正義に力を与える

                 全てを滅する軍神となれ!!

                                 』」

 

 

☆4+☆3+☆1=☆8

 

 

「シンクロ召喚!!勝利を我が手に、D-HEROデストロイガイ!!」

『出撃する』

 

 

 

フィールドに軍服の様なコートに身を包んだ武人が現れた。顔は能面の様な無表情の仮面を付けていた。

 

 

デストロイガイ/ATK3000

 

「デストロイガイのモンスター効果(エフェクト)!!手札のD-HEROをコストに相手フィールドモンスター1体を墓地(セメタリー)に送る!!デストロイジェネシス!!」

「なに!?」

 

 

D-HEROデストロイガイ

シンクロモンスター・効果

星8/闇属性/戦士族/ATK3000/DEF2700

「D-HEROダークエンジェル」+チューナー以外のモンスター2体以上

フィールド上にこのカード以外の「HERO」と名のつくモンスターが

存在する限りこのカードは魔法・罠カードの効果では破壊されない。

1ターンに1度自分のメインフェイズ時、手札の「HERO」と名のつくモンスターを1体墓地に送ることで

相手フィールドのモンスター1体を墓地に送る事が出来る。

このモンスターは相手の魔法・罠・モンスター効果で効果を無効化されない。

 

D-HEROダークエンジェル

チューナーモンスター・効果

星1/闇属性/戦士族/攻撃力0/守備力0

手札からこのカードを捨てて発動する。

この効果で墓地へ送られた時、このカードを表向きで相手のデッキの一番上に置く。

表側表示で存在するこのカードを通常ドローでドローした場合、

このカードとデッキの一番上のカードを元々の持ち主の墓地に送る。

自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在し、

墓地に存在するカードが「HERO」と名のつくモンスターのみの場合、表側攻撃表示で特殊召喚する事が出来る。

この効果はデュエル中に1度しか使用できない。

 

 

エドの手札からダンクガイがフェニキシアン・クラスター・アマリリスに飛びこむと、共にデビルガイの効果の時の様に消えた。

 

 

「破壊じゃなくて墓地に送る効果、これでアマリリスのバーン効果は発動されない!!バトル!!!デストロイガイの直接攻撃!!デステニーデスロード!!」

 

「う、ぐ、がああああああああああああああ!!!!!」

 

 

チェルト/LP3000→0

 

 

デストロイガイの放った闇の砲弾がチェルトに襲いかかった。

 

 

 

「なんとか……勝った……!!」

「いてて…ゴスペルの言ってたように強いな、お前ら」

 

 

面白そうにチェルトは服に付いたほこりを払いながら立ち上がった。

 

 

 

「俺に勝った褒美に教えてやるよ。遊城十代はこの島にいるぜ」

「なに…!?どういう事だ!?」

 

「俺達のリーダーのゴスペルってのがこの島で見たってよ、まあ興味ねぇから詳しくは聞いてないが…今は……そうだな…『一番会いたい奴』の所にでもいるんじゃ…」

 

 

それを聞くやいなや観客席にいたメンバー含めて全員がレッド寮に向かった。

 

 

「…まだ言い終わってねぇぞ…ははは…」

 

 

チェルトはその光景に乾いた笑いを出しながらその場から消えた。




ツバキ「エドさんが味方に…」
元々こんな展開は考えてたからね。Bloo-DはOCG効果でやるからダークエンジェルの効果で止めれないことになる、そこでデストロイガイを出した。
で、アニメでダークエンジェルの出番がそこだけでなんか物足りないと思っていたのでチューナー化してみた。
剱都「ダークエンジェルの女性化は?」
どうせなら女性D-HEROがいても良いかなって。『ガイ』って男を差す言葉と同じだけどダークエンジェルにはそれは無い。名前から『堕天使』ってイメージも湧くから精霊化して話に絡ませようと思う。

シゲル「で、前々回のゴスペルも言ってたコンダクターって何だ?」
詳しくは3話ぐらい後で状況整理するからそんときに。
補足だけどチェルトのデッキは『植物』だから『スキドレアマリリス』ではない。
紫苑「そういえば勝手に改造されたってましたね。けど誰が…」
まあ、本人は気付いてるみたいだけど。

次回予告
帰還した十代、そして傷ついた紫苑。互いにその溝が深い事に気付いていた。十代はよりを戻そうとする、だが紫苑はそれを拒否した。

剱都達はチェルトの言葉を信じてレッド寮へと急いでいた。そこで見た光景は――

「十代を殺す気か!!」

「一体お前は誰なんだ!?」

彼女を守る存在――

「あたしは…『星光(シュテル)』」


次回turn61 十代帰還 ネオスVS魔女 前編
最強カードは『E・HEROフェザー・ネオス』
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