※今回OCGと効果が違うカードがあり、またカードの発動タイミングが一部おかしいカードがありますがご了承ください。
十代
LP1600 手札3枚
伏せモンスター1体
伏せカード無し
「『彼女』は異物であるはずの『あたし』を受け入れてくれた。
願いはただ一人。『彼女』を苦しめる者の排除…ただそれだけなの」
紫苑
LP1200 手札2枚
ウィンディー/ATK900 ファイリー/ATK800
伏せカード2枚
「っ…!!」
「紫苑…いや、星光か…」
剱都は十代が戻ってきたことで錯乱して情緒不安定になってると思っていた。
しかし本当は『星光』が『紫苑』と入れ替わって本当に十代を殺そうとしているからだ。
彼女が言った『久しぶり』という言葉――
「つまり…私達と初めて会ったときは…!!」
「そうだよ、姫野椿。正確にはあの時は『あたし』と『彼女』の2つで一つの人格があったけど『紫苑』がインストールした感情プログラム…それが私たちを分けることになった」
「つまり…どういうことだドン?」
いまいち状況が飲み込めない剣山。同様に荒木やエドも一体何のことなのか分かって無い。
「簡単に言うと紫苑には2つの人格があって、今は普段と違うもう一つの人格ってことだ」
「スタンバイフェイズ、フォーチュンレディのレベルが上がる!!」
ファイリー/ATK800→1000/☆4→5
ウィンディー/ATK900→1200/☆3→4
「フィールドに存在するフォーチュンレディ2体をリリース!!」
「最上級モンスター……!!」
光の塊となった2体のフォーチュンレディが交わり、一つの女性の形を成していた。
「アドバンス召喚!!フォーチュンクイーン・ホーリー!!」
ホーリー/ATK2800
フィールドには一番最初出現したフォーチュンレディ・ライティーによく似た髪の長いフォーチュンレディが現れた。
「フォーチュンクイーン…?」
「このモンスターはレベル×400の攻撃力となる。そしてバトルフェイズホーリーでセットモンスターに攻撃!!セイント・クロス!!」
ホーリーの持っていた白い杖からレーザー状の光が十代の伏せモンスターに向かって放たれた。
「セットモンスターはフレンドック!!このモンスターが戦闘で破壊された時、墓地の融合とE・HEROを1体手札に加える!!ワイルドマンと融合を手札に!!」
これで何とかなる可能性が出てきた。デッキ残されている融合を望むよりも墓地の融合を回収する方が勝率があった。
「なるほどね…カードを伏せてターンエンド!!」
星光
LP1200 手札1枚
ホーリー/ATK2800
伏せカード3枚
―十代のターン―
「俺のターン!!来た!!」
引いたモンスターはネクロダークマンだった。そしてたった今フレンドックで手札に加えたカードを組み合わせれば――
「融合を発動!!手札のワイルドマン、ネクロダークマンを融合!!現れろ、ネクロイド・シャーマン!!」
ネクロイド・シャーマン/ATK1900
フィールドに歌舞伎の様なモンスターが召喚された。それと同時にホーリーに闇の塊が纏わりついた。
「ネクロイド・シャーマンの効果発動!!特殊召喚成功時、相手フィールドのモンスター1体を破壊する!!ホーリーを破壊!!」
纏わりついた闇がホーリーを呑みこんだ。
「ネクロイド・シャーマンの第2効果!!墓地からフォーチュンレディ・ライティーを特殊召喚だ!!」
フォーチュンレディ・ライティー/ATK200
フィールドに聖なる光の魔女が再び出現した。
「破壊されたホーリーの効果発動!!このカードがカード効果でフィールドを離れた場合、デッキからフォーチュンクイーンを1体特殊召喚する!!来なさい、フォーチュンクイーン・ヴァーニー!!」
フォーチュンクイーン・ホーリー
効果モンスター
星7/光属性/魔法使い族/攻 ?/守 ?
このモンスターは「フォーチュンクイーン」と名のつくカードの効果でしか特殊召喚できない。
このカードの攻撃力・守備力は、このカードのレベル×400ポイントになる。
自分のスタンバイフェイズ時に、このカードのレベルを1つ上げる(最大レベル12まで)。
このカードがカードの効果によってフィールド上から離れた場合、
自分のデッキから「フォーチュンクイーン・ホーリー」以外の
「フォーチュンクイーン」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。
今度はファイリーに似たフォーチュンクイーンが出現した。
フォーチュンクイーン・ヴァーニー/ATK2400
「ヴァーニーの効果発動!!召喚成功時相手フィールドのモンスターを破壊し、そのモンスターの攻撃力分ダメージを与える!!」
フォーチュンクイーン・ヴァーニー
効果モンスター
星8/炎属性/魔法使い族/攻 ?/守 ?
このモンスターは「フォーチュンクイーン」と名のつくカードの効果でしか特殊召喚できない。
このカードの攻撃力・守備力は、このカードのレベル×300ポイントになる。
自分のスタンバイフェイズ時に、このカードのレベルを1つ上げる(最大レベル12まで)。
このカードが「フォーチュンクイーン」と名のついたカードの効果によって特殊召喚に成功した時、
相手フィールド上に存在するモンスター1体を破壊し、
破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。
「速攻魔法、融合解除!!ネクロイド・シャーマンをエクストラデッキに戻し、墓地からネクロダークマンとワイルドマンを特殊召喚!!」
ワイルドマン/ATK1500
ネクロダークマン/ATK1600
ヴァーニーの灼熱の弾丸を2体に分かれたモンスターはかわした。
「バトルフェイズ!!ワイルドマンでライティーに攻撃!!ワイルド・スラッシュ!!」
「リバース罠、クイーンライトを発動!!フィールドのモンスター1体を守備表示に変更する!!ライティーを守備に!!」
クイーンライト
通常罠
自分フィールドに「フォーチュンクイーン」と名のつくモンスターが存在する場合発動する事が出来る。
フィールドのモンスター1体の表示形式を変更する。
その後デッキからフィールド魔法を1枚手札に加えることができる。
ライティー/ATK200→DEF200
守備になったライティーにそのままワイルドマンが切りかかった。ワイルドマンは罠の効果を受けないと言う効果がある。だがライティー対象なら意味は無い。
「クッ…!!俺はテイクオーバーファイブを発動!!デッキの上から5枚を墓地に…カードを伏せてターンエンド!!」
十代
LP1600 手札0枚
ワイルドマン/ATK1500 ネクロダークマン/ATK1600
伏せカード1枚
―星光のターン―
「あたしのターン!!スタンバイフェイズにヴァーニーはレベルが上がるわ!!」
ヴァーニー/ATK2400→2700/☆8→9
「手札からフォーチュン・ヴェールを発動!!手札のフォーチュンと名のつくモンスターを捨てることで自分フィールドのモンスターは捨てたモンスターの効果を得て、レベルを2つあげる!!フォーチュンクイーン・ディムーを捨てる!!」
フォーチュン・ヴェール
装備魔法
手札の「フォーチュン」と名のつくモンスターを捨て、
自分フィールドの魔法使い族モンスター1体を選択し装備する。
このカードを装備したモンスターは、発動時捨てたモンスターの効果を得る。
またこのカードを装備したモンスターのレベルを2つあげる。
ヴァーニー/ATK2700→3300/☆9→11
「バトル!!ヴァーニーでネクロダークマンに攻撃!!バーニング・バーン!!」
火炎放射の様に放たれたヴァーニーの攻撃に包まれたネクロダークマン。
「クッ…ああああああああああ!!!!!」
「「「「「十代!!」」」」」
炎に包まれ、十代にダメージが襲いかかった。
「「兄貴!!」」
「『あたし』を壊そうとした報いを…!?」
十代/LP1900
「っ!?どうしてライフが0にならないの!?」
驚いている星光。それは外野達も同じだった。確かにネクロダークマンは破壊され、十代にダメージがあった。
「っ…攻撃宣言前に…エレメンタル・チャージを発動した…!!自分の場のE・HEROの数だけ1000ポイントライフを回復する!!」
そしてフィールドには2体のHERO、つまり2000回復だ。
「クッ…だけどまだ!!ディムーの効果を得たヴァーニーが戦闘で相手モンスターを破壊した時、デッキからフォーチュンクイーンを特殊召喚します!!フォーチュンクイーン・フォーローを特殊召喚!!」
フォーチュンクイーン・ディムー
効果モンスター
星8/闇属性/魔法使い族/攻 ?/守 ?
このモンスターは「フォーチュンクイーン」と名のつくカードの効果でしか特殊召喚できない。
このカードの攻撃力・守備力は、このカードのレベル×300ポイントになる。
自分のスタンバイフェイズ時、このカードのレベルを1つ上げる(最大レベル12まで)。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
自分フィールド上に表側表示で存在する「フォーチュンクイーン」と名のついた
モンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
自分のデッキから「フォーチュンクイーン」と名のついた
モンスター1体を選択して特殊召喚する事ができる。
フォーチュンクイーン・フォーロー/ATK2400
今度はウィンディーに似た水の魔女が出現した。それと同時にウィンディー同様星光のデッキに滴が垂れた。
「フォーローは特殊召喚成功時、ウィンディーと同じ効果を使える、カードドロー!!」
フォーチュンクイーン・フォーロー
効果モンスター
星8/水属性/魔法使い族/攻 ?/守 ?
このモンスターは「フォーチュンクイーン」と名のつくカードの効果でしか特殊召喚できない。
このカードの攻撃力・守備力は、このカードのレベル×300ポイントになる。
自分のスタンバイフェイズ時、このカードのレベルを1つ上げる(最大レベル12まで)。
自分フィールド上に「フォーチュンクイーン・フォーロー」以外の
「フォーチュンクイーン」と名のついたモンスターが表側表示で存在する場合に
このカードが特殊召喚に成功した時、自分のデッキからカードを2枚ドローする。
「そしてフォーローでワイルドマンに攻撃!!アクア・スプラッシュ!!」
「うわああああああああああ!!!!」
十代/LP1900→1000
水に流されて行ったワイルドマン。これで十代は全ての手札、フィールドのカードを使いきってしまった。
「ターンエンド」
星光
LP1200 手札1枚
ヴァーニー/ATK3300 フォーロー/ATK2400
フォーチュン・ヴェール 伏せカード2枚
―十代のターン―
「俺のターン…ドロー!!墓地のテイクオーバーの効果で更にカードをドロー!!(このカードは…!!)手札から魔法カード、ミラクルフュージョンを発動!!墓地に存在するアクア・ドルフィンとサンダージャイアントをゲームから除外してアブソルートZeroを融合召喚!!」
アブソルートZero/ATK2500
「更に手札のバブルマンを守備表示で特殊召喚!!フィールドには他に2体の水属性モンスターが存在するためアブソルートの攻撃力を1000ポイントアップする!!」
アブソルートZero/ATK2500→3500
バブルマン/DEF1200
「攻撃力3500…!!ヴァーニーを越えた…!!」
「バトル!!アブソルートZeroでフォーチュンクイーン・ヴァーニーに攻撃!!
アブソルートZeroの生み出した氷がヴァーニーを包囲し、氷が砕け散った。
「きゃああああああああああ!!!」
星光/LP1200→1000
「ライフが並んだ!!」
「ターンエンド!!」
十代
LP1000 手札0枚
アブソルートZero/ATK3500 バブルマン/DEF1200
伏せカード無し
―星光のターン―
「あたしのターン」
引いたカードを見ず、デッキに加えた星光は少し驚いたように十代を見た。
「驚いたね…まさか世界の矛盾でも、魔導師でもない貴方が此処までやるとは……」
「当たり前だ!!俺は紫苑と話をするまで止まらないぜ!!」
そう聞いた星光は「うぬ」と少し考えるようにして手札のカードを引きぬいた。
「じゃあ…あたしの召喚する最強のフォーチュンクイーンを打ち破る事が出来るのなら……『彼女』に会えるよ。スタンバイフェイズ、フォーローのレベルが一つ上げる!!」
フォーチュンクイーン・フォーロー/ATK2400→2700/☆8→9
「手札からソリテア・マジカルを召喚!!」
ソリテア・マジカル/ATK1600
フィールドにフォーチュンレディをより幼くした魔法少女が現れた。すると持っていた杖を少女は振るった。
「このモンスターはフィールドのフォーチュンのレベルを3つ下げることでフィールドのモンスターを1体破壊する!!ソリテール・チェックメイト!!」
フォーローから出た3つの星がソリテア・マジカルによってアブソルートZeroに突き刺さった。
「けどアブソルートZeroの効果発動!!このモンスターがフィールドを離れた時、相手フィールドのモンスター全て破壊する!!」
「っ…」
フィールドにいたフォーローとソリテア・マジカルはアブソルートの最後の力で生み出された吹雪に巻き込まれ、破壊された。
しかし此処まで巧みな戦術で攻めてきた彼女がアブソルートの危険性を認識せずに破壊するとは考えらない。
「リバース罠、女王の勅令を発動!!」
そう宣言した瞬間星光の墓地から6体のモンスター――フォーチュンレディが出現した。
「このカードは墓地に存在するフォーチュンレディ6種類を除外することで発動できる!!デッキからフォーチュンレディ達を束ねる最強のフォーチュンクイーンを手札に加える!!」
「それが…お前の切り札か!!」
そう言ってる間にも星光のフィールドにいた少女達は消え、少女達の光がデッキに集まり一枚のカードを生みだした。
「そして…あたしの墓地に6種類のフォーチュンクイーンが存在する時、このモンスターは特殊召喚する」
「6種類…?お前の墓地に存在するのは4種類のはずだ!!」
ホーリー ヴァーニー フォーロー ディムー
それが十代が倒したフォーチュンクイーンだ。しかし墓地にいたのは更に2体――
「墓地にはまだ、フォーチュンクイーン・ガスティーとフォーチュンクイーン・シーズマーの2体がいるよ」
「いつの間に…!?」
星光は基本コストで手札・デッキから墓地に送るカードを使っていなかった。
「先程の出来事も忘れたんですか?貴方のフェザー・ネオスを倒した時ですよ」
「フェザー・ネオスを…?」
『更にアーシーの効果、400ダメージ』
『っ…あああああああ!!!!!』
十代/LP4200→3800
『手札から手札断殺を発動、互いに手札を2枚捨て2枚ドロー。そしてフォーチュンレディ・ウィンディーを召喚』
「まさか…!!」
「ええ、あの時からこの場合の為に仕込みをさせてもらったよ。さて――あたしの全力全開、打ち破れるのならやってみてよ!!
出でよ、フォーチュンクイーン・ワルプルギス!!」
フィールドに今まで見たフォーチュンクイーンよりも高貴な雰囲気を纏い、14の光が宙を舞っている。
その手には虹色の杖を携え、身に付けた黄色と白のドレスが優雅に靡く。
ワルプルギス/ATK4000
「ワルプルギスの効果発動!!1ターンに1度相手フィールドのカードを破壊する事が出来る!!」
「バブルマン!!」
バブルマンは異次元の彼方へと消え去った。するとワルプルギスは持っていた杖を十代に向けた。
「そしてこの効果で相手のカードを破壊した時、800ポイントのダメージを与える!!『禁術―Боль была стерта―』!!」
「っああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
十代/LP1000→200
ワルプルギスの持っていた杖からバブルマンと同じ色の光が十代に纏わりついた。
たった800のダメージだが、それは今まで闇のゲームで喰らって来たダメージとは比にならない痛みだった。
「「「「十代!!!」」」
「ぁ…っぅ……!!」
あまりのダメージに十代は倒れてしまった。しかし星光は無慈悲な目で見降ろすと十代を指さした。
「バトルフェイズ、ワルプルギスで直接攻撃!!『Исчезает из передо мной』!!!」
ワルプルギスの持っている虹色の杖から透明な光線が倒れている十代に向かって放たれた。
「ぼ…墓地に…存在する…ネクロ…ガードナー…!!」
十代を守る様に闇の戦士が出現した。予想通りだったのか星光は無反応だった。
「さて…貴方の手札もフィールドにも逆転の手は無い。墓地から発動する効果はほとんど使用した。ライフ差はわずかながらこっちが上…更に言うとするのならば次のドローで全てが決まっても良い」
「っ…!!」
倒れたまま、十代は右手を握りしめた。星光の言うとおり次のドローが例えエッジマンで、墓地にネクロダークマンがいるから召喚できると言ってもワルプルギスで除去されて終わりだ。
「あたしのターンは終わりです。さあ…貴方が『あの子』と話をしたいと気持ちを見せてよ」
星光
LP1000 手札1枚
ワルプルギス/ATK4000
伏せカード1枚
―十代のターン―
「っ……!!」
十代は握った右腕を支点にしてなんとかフラフラになりながらも何とか立ち上がった。
「俺の…ターン!!」
引いたカードを見た十代は口元を緩ませた。たまにユウやシゲルが十代のここぞと言う時の引きをチートと言う事があるが、そうかもしれないと思ったからだ。
「手札から魔法カード、戦士の生還を発動!!墓地の戦士族モンスターを1体手札に加える!!」
「どうせバブルマンを手札に加えてドロー加速するつもり…そんなこと予想して無いとでも?カウンター罠、魔宮の賄賂!! 発動を無効にし、相手はカードを一枚ドローする!!」
これで十代の発動した魔法カードが砕け散った。
「それで終わり?貴方の気持ちなんてその程度だったの?」
「まだだ!!まだ俺には可能性がある…」
魔宮の賄賂で手札に加わるカード、それが全ての可能性だ――もしもここで逆転のカードを引けなかったら攻撃、もしくはただのモンスターの場合効果で消されて十代の負けだ。
十代は目を閉じ、デッキの一番上に指を置いた。その右手がツバキには光って見えた。
「……ドロー!!」
静寂があたりを包み込んだ。十代はそれを見た――
「カードを伏せてターンエンド!!」
十代
LP200 手札0枚
モンスター無し
伏せカード1枚
―星光のターン―
「あたしのターン。なにを考えているのか分からないけど終わりだよ。手札からサイクロンを発動!!その伏せカードを破壊!!」
「まずい!!」
もしも伏せカードがヒーローメダルの様なカードならこれはいいが、もしも伏せられているカードが攻撃反応型などのカードだった場合、十代は丸裸になってしまう。
「それを待ってた!!墓地に存在するクリボーハウスの効果発動!!」
フィールドに鳥小屋の様な小さな家が現れた。その家の扉から何故かハネクリボーが出現した。
「このカードは俺のフィールドの魔法・罠カードを破壊する効果が発動された時そのカードの効果を無効にして、デッキ・手札・墓地からハネクリボーを特殊召喚する!!」
ハネクリボーハウス
通常罠
このカードが墓地に存在する時、相手が魔法・罠カードを破壊するカードを発動した場合、そのカードの発動を無効にして破壊する。その後このカードを除外し以下の効果を発動することができる。
●デッキ・手札から「ハネクリボー」を1体特殊召喚する。
●このターン自分の受ける効果ダメージを1度だけ0にする。
「行くぞ相棒!!」
『クリ~!!!』
ハネクリボー/DEF300
久々に十代のフィールドにハネクリボーが出現した。紫苑に返された時、とっさにこのカードをデッキに入れていたのだ。
「だったら効果破壊すればいいだけ!!ワルプルギスの効果発動!!『禁術―Боль была стерта―』!!」
「リバース罠スタンツヒーローを発動!!自分フィールドのモンスターが効果破壊される時、そのモンスターを墓地に送り同じ属性のE・HEROを墓地から特殊召喚する!!来い、スパークマン!!」
スタンツヒーロー
通常罠
自分フィールドに存在するモンスターがカード効果で破壊される時発動することができる。
同じ属性のレベル4以下の「E・HERO」と名のついたモンスターを選択し、破壊されるモンスターを墓地に送り特殊召喚する。
スパークマン/DEF1200
フィールドに雷のHEROが出現した。それを見た星光は苦虫を噛んだような顔になった。
「ならばバトル、ワルプルギスでスパークマンに攻撃!!『Исчезает из передо мной』!!」
「クッ…!!」
スパークマンはワルプルギスの持っていた杖から放たれた透明な交戦に包まれると風船のように破裂して消え去った。
「カードを伏せ、ターンエンド。さあ、見せて…貴方が
星光
LP1000 手札0枚
ワルプルギス/ATK4000
伏せカード1枚
―十代のターン―
「俺のターン…これが俺の運命だって言うんなら、俺は信じる…!!ドロー!!」
引いたカードは一枚の魔法カード。そこには十代を支えてきた5体のHEROが写されている――
「魔法カード、ホープ・オブ・フィフスを発動!!墓地に存在するフェザーマン、バーストレディ、クレイマン、スパークマン、バブルマンをデッキに戻しカードを2枚…フィールドと手札に他のカードが無い場合は3枚ドロー!!」
今できる最大のパフォーマンスだ。そして問題は3枚のカードで何ができるのか。しかし今の十代は確信している。
ワルプルギスを破壊する事が出来ると。
「俺の墓地に存在するネクロダークマンの効果発動!!リリース無しでE・HEROを召喚する事が出来る!!来い、ネオス!!」
ネオス/ATK2500
フィールドに再び十代のエースモンスターが姿を現した。これで最終手段を取る事が出来る。
「手札から装備魔法ネオス・フォースを発動!!自分フィールドのネオスに装備し、攻撃力を800ポイントアップさせる!!」
ネオス/ATK2500→3300
「だけど攻撃力が足りないね。そのカード効果はこのターンまで、一体何を…」
「HEROにはHEROの戦う舞台があるんだ!!手札からフィールド魔法、摩天楼―スカイスクレーパー―を発動!!」
フィールドがHEROの独壇場である魔天楼へと変わって行った。
そしてその中でも一番高いビルの上にネオスが立っていた。
「E・HEROが攻撃する時、攻撃力が相手モンスターよりも低い場合1000ポイントアップする!!バトル!!ネオスでワルプルギスへ攻撃!!!ラス・オブ・ネオス!!!」
ネオス/ATK3300→4300
「くっ…!!」
「「「「「「十代!!!!」」」」」」
「「「「「紫苑!!」」」」」
ネオスとワルプルギスの攻撃がぶつかり合った。それによって引き起こされた大爆発に2人は巻き込まれた。
すると星光の前に現れたネオスがフレイムウィングマンの様に右手を彼女に向けていた。
「はぁ…はぁ…ネオス・フォースの効果発動!!戦闘破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える!!」
「はぁ…はぁっ…リバース罠、ピケルの魔法陣を発動!!あたしの受ける効果ダメージを0にする!!」
ネオスが伸ばした手が途中で見えない壁にぶつかった。それに気付いたネオスは後ろに飛んで十代のフィールドに戻ってきた。
「はぁ…俺は…ターンエンド…!!」
全ての力を出し切って最強のフォーチュンクイーンを破壊した十代。だがもう体に力が入らず、その場に倒れてしまった。
するとネオス・フォースがひとりでに消えて行った。
エンドフェイズにデッキに戻る効果の為、元の攻撃力まで下がってしまう。
十代
LP200 手札0枚
ネオス/ATK2500
伏せカード無し
スカイスクレーパー
―星光のターン―
「…ふぅ…驚きましたね。まさか本当にワルプルギスを倒しに来るとは」
「はぁ…はぁ…はぁ…その手札は…多分…モンスターじゃない…はず…これで……」
立ち上がって息を整えた星光は十代の言葉にしてやったりと言う様に笑った。
「どうでしょう。私の切り札を破壊したのは褒めますが…私の勝ちです」
そう言って星光は『ドローした手札のカードを墓地に送った』
「私のターンのスタンバイフェイズ…ワルプルギスの効果発動します。このカードが破壊されたターンの次のスタンバイフェイズに手札のカードを1枚捨てることでこのモンスターを手札に加えます」
フォーチュンクイーン・ワルプルギス
効果モンスター
星10/光属性/魔法使い族/ATK4000/DEF4000
このモンスターは通常召喚できない。
自分の墓地・フィールドに「フォーチュンクイーン」と名のつくモンスターが6種類存在する場合のみ特殊召喚する事が出来る。
1ターンに1度相手モンスターを1体破壊することができる。
この効果で相手のモンスターを破壊した場合、相手に800ポイントのダメージを与える。
このモンスターを対象にする相手の魔法・罠カードが発動した場合、
自分フィールドのカードを1枚破壊することでそのカードの発動を無効にすることができる。
このカードが破壊されたターンの次のスタンバイフェイズ時、このカードが墓地に存在する場合手札を1枚捨てることでこのカードを手札に加える事が出来る。
再び――最強のフォーチュンクイーンが出現した。
「これで終わりです…ワルプルギスでネオスに攻撃!!『Исчезает из передо мной』!!!」
ワルプルギスは持っていた杖をネオス、そして十代に向けた。
「はは…流石に…強いな……紫苑…!!」
「っ…!!」
不意に杖の動きが止まったそれに外野は首を傾げていると十代は安心したかのように笑っていた。
「お前…紫苑…なん…だろ…?」
「……どうして」
先程までの星光が纏っていた張り詰めた空気が離散した。そこにいたのは紛れもなく、『紫苑』だった。
「いつから…私が…『星光』と代わっていたって…」
「…多分、始めに戦った時は…まだ『紫苑』だったんだろ?最初にお前と星光が変わったのって…ブラック・ネオスを出した時ぐらいなんじゃないか…?その前の直接攻撃で…お前は俺に止めを刺すのを躊躇っていた」
そう――十代は本当はもっと早く負けていたのだ。
ファイリーで攻撃せずにウォーテリーで攻撃した場合、十代はリミットリバースでブラック・パンサーを召喚してその後の十代の戦術が崩れ落ちていたのだ。
「で…またお前が出てきたのは…ワルプルギスを破壊した時……星光の言っていた意味…ここは直感だったけど…破壊した時すでに代わってたんだろ…?」
「……お見通し…ですね」
ワルプルギスは星光の力の象徴だった。それで星光は紫苑が表に出るのを必死に止めていたのだ。だから星光はワルプルギスの破壊を紫苑と会わせる条件にしていた。
そう言ってワルプルギスとネオスが消えた。それと同時に陽炎の様に魔法陣が消え去った。
紫苑はふらりと十代の元へと歩いて行った。
「十代…ごめんなさい…こんな……」
「紫苑、大…丈夫…だ…」
泣きそうな紫苑の頬を十代は右手で頭を撫でた。しかしすぐに十代は深い意識の中に落ちて行った。
―十代の部屋―
「…んぅ…?」
十代が目を覚ますとそこは懐かしの自室だった。何故か左腕に謎の重みがあった。
「…しお…ん…?」
ずっとそこにいてくれたのか、紫苑がすやすやと寝ていた。
「…心配、かけたな」
「全くだ」
十代の言葉に返すように椅子に座っていた剱都がため息をつきながらそう言った。十代はこの部屋には2人しかいないと思っていたためビクッと反応してしまった。
「け、剱都か…おどかすなよ…てか、助けてくれ。左腕の感覚が…」
「自業自得だ馬鹿。お前が消えて碌に寝れてなかったみたいでな…」
安心したように十代の左腕に抱きつくようにしていた。それはまるで父親と一緒に寝る幼い子供の様だ。
「まあ、いろいろ伝える事もあるが明日でも良いか…。ところでお前此処に来る前に誰かと勝負しただろ?」
「え?……ああ、ゴスペルか。けどなんで知ってるんだ?」
「『エネミーズ』って管理局みたいな組織が動いてるんだ。で、そのゴスペルってのは奴らのリーダーらしい」
それを聞いて十代は思い出していた。スフィンクス・アンドロジェネシスという禍々しい力。それにどこか手を抜いてる感もした戦い方。
「そう…だな……確かにあいつは…強かったな…」
「…寝ろ。そんな白目剥きだして喋られても気持ち悪いだけだ」
まだ疲れが抜けきれない十代はそのまま再び気を失うように寝た。
それを見た剱都は一つため息をつくと翔のベットから毛布を引っ張り出して紫苑にかけた。
ちなみに翔と剣山は十代が戻ってきたテンションで十代を疲れさせると判断した三沢がイエローに連れて帰った。
―翌日―
「う…ん……あれ?いつの間に私…」
雀の鳴き声で目が覚めた紫苑は昨夜の事を思い出していた。十代が帰ってきて、それで自分の中で『星光』が生まれ、戦った事。
そして――目の前に十代がいる事。
「……………」
今も心の中で感じる『
十代がどれだけ紫苑のために必死になるのか、紫苑がどれだけ十代を大切なのか分からせてくれた。
「……ん…?」
ぐっすりと寝ている十代の顔を見ていた紫苑だったが、起き上がろうとして起き上がれなかった。良く見ると自分が抱きついていた左腕――が紫苑の右腕を掴んでいた。
「………ふふ」
久々に感じる大切な人のぬくもりに紫苑は微笑んでしまった。
「うぅ~ん……ん?」
すると十代は右手で目を擦りながら目を覚ました。やはり違和感があったのか左腕の方――紫苑の顔を見た。
「おはようございます、十代」
「おぉ~…おはよ~……ん?」
紫苑に挨拶して何か違和感を感じた十代は数秒間フリーズした。
「えぇ…んぐ!?」
驚いて悲鳴をあげそうになった十代に紫苑は――
「……プハッ…!」
キスをした。しかも頬ではなく唇に――Mouth to mouthだ。
「しししししし紫苑さああん!!?////」
「わ、私を…ほったらかした罰です…///」
そう言った紫苑は少し頬が赤かった。それを見た十代もカァーっと顔が赤くなっていた。
「そそうだ紫苑!!///」
「な、なんですか?///」
お互いに先程のMouth to mouthでハイテンションになっていた。
すると十代は懐から宝石――紫苑が渡したガーネットを取り出した。
「あの時の答え…今さらだけど…俺からも付き合ってくれ!!」
「…! はい…!!」
紫苑は泣きそうになりながら承諾した。
それに十代はすこしオロオロして紫苑が抱きつき、十代があやすように頭を撫でている――
そんなほほえましい光景をハネクリボーとウルクリボーとデフォルメファンのカードが見ていた。
ツバキ「詳しくどういうことなのか教えて」
紫苑にインストールした感情付加プログラムは彼女の人格の上に新たな人格を上書きするというものだった。だけどエラーが発生して新たな人格と互いに共有する感情を手に入れたってかんじ。ただもともとの人格が星光、新たな人格は紫苑だった。
そして今回の心の揺れで表に出てきたということ。
剣賭「簡潔に言うと?」
2重人格になったと思ってくれればいい。
デュエル解説
紫苑「フォーチュンクイーンですか…」
以前あったシゲルVSリンディの時に言ってたけどデッキに入ってるモンスターの大半はハイランダー構成で、フォーチュンレディも例外ではない。
シゲル「じゃああのワルプルギスってのは?」
シンクロにするにしても、常にレベルが変化するフォーチュンレディを素材にするのはほぼ不可能に近いし…どう頑張ってもあのような効果になった。
剱都「ところで紫苑が発動させたピケルの魔法陣…タイミング無理じゃないか?」
一応バトルステップ——攻撃対象決定ぐらいに発動したということで。見栄えの為に少しおかしなタイミングですが、『発動していた』ということにしてください。
ツバキ「そういえばソリテア・マジカルの効果…」
別にオリジナルで作るのもよかったけど、フォーチュンクイーンとのシナジーを考えるとこっちもありかなって。
シゲル「そういえば、第三章は終わりだよな?」
そう。ここでこの章は終わる。そして次回〜第四章:12日後の戦争編〜が開始する。
ツバキ「なんだか…物騒なタイトルだね」
ちなみに改定前に書き上げたのがこの章まで
次回予告
十代が戻ってきて状況整理を始めるノーバディ、転生者、そして原作者。だが十代がネオスペースで聞いた話、エドの過去、エネミーズの目的の全てがある言葉でつながった。
一方地上では不毛な争いが――
そして消えた『色』
「エヴォリューション・レザルト・バースト、ジュウゥハチレンダァァ!!!」
「2人とも、どうして僕のデッキに?」
「これこれぇ♪」
次回turn63 染まり始める光 漢女のトラウマ
最強カードは「ジャンク・シンクロン」