遊戯王GX~ノーバディ・レコード~   作:銀猫

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~第四章:12日後の戦争編~
turn63 染まり始める光 漢女のトラウマ


十代が帰ってきた――それを聞いた生徒達はすぐさま十代に襲いかかってきた。その中でも1年たちは頂上(カイザー)を目指す為と言うただ単に下らないため――

 

 

 

「エヴォリューション・レザルト・バースト、ジュウゥハチレンダァァ!!!」

 

 

キメラテック・オーバー・ドラゴン/ATK14400

 

「「「「「うああああああああああああああああああ!!!!!」」」」」

 

 

 

生徒1/LP2000→0

 

生徒2/LP4000→0

 

生徒3/LP3700→0

 

生徒4/LP800→0

 

~~~~~~~~~~~~~

 

生徒17/LP6000→0

 

生徒18/LP1800→0

 

 

 

―ヘルカイザー無双中―

 

 

 

ちなみに2~3年が十代に押しかけた理由は…代表して神楽坂さん

 

 

「ん?俺?まあいいけど……自分の大切な人を悲しませてるんじゃねーよ!!!」

 

 

とのこと。ちなみにその2~3年はエネミーズの事について話し合いたいノーバディ…というか紫苑本人の言葉で何とかおさまった。

 

 

―アジト―

 

ノーバディの4人、十代、荒木、ジュード、雪乃、エドが集まっていた。

 

 

「…なあ、ここは一般的なデュエルアカデミアだよな?」

「俺に聞くな」

 

 

 

エドの言葉にシゲルがそう応えた。

すると剱都は一番大きい画面のコンソールパネルを操作してここ数日の監視カメラを映し出していた。

 

 

「さてと、まずはエネミーズに関してだ。十代もいるし1から説明すると荒木、ジュードは此処とは別の世界で一度死んで、復活した」

「ああ、そのことだけど…学園内にもう一人いたわ、転生者」

 

 

雪乃はそう言って如月の事を言った。ちなみに現在彼女は十代が戻ってきた事に関する特集を作ってる最中だ。

 

 

「でだ、問題は…こいつらだ」

 

 

 

そう言って剱都は先日のジュードと例のエネミーズの少年の戦いを表示していた。

 

 

 

「って何だあの精霊!?でかいな!!」

「あ、そうだ。『ジール』『ナタリア』」

 

『む?』

『どうかしたの~?』

 

 

ジュードの呼びかけに応えるように2体の精霊が姿を現した。

それを見た十代の目がきらきら輝いているのはこの際放っておこう。

 

 

「みんなにエネミーズの事に関して説明したんだけど…まずなにから説明したらいいかな?」

『ふむ…まずはコンダクターの事じゃないかの』

 

「コンダクター?」

 

 

ジールの言葉に紫苑がそう聞き返した。するとジュードは近くにあった白紙に図を書きながら説明を始めた。

 

 

「まずエネミーズは大きく分けて3つ。ボス・幹部・下っ端に分ける事が出来る。下っ端は指示が無い限り独断で行動、潜入する。この前俺が戦った相手がそれですね」

 

「じゃあコンダクターってのは?」

 

『コンダクターは幹部の総称だよ~』

 

 

ナタリアがそう説明しながらアジトに置いてあったポッキーをポリポリと食べている。

 

 

「ん…?まて。僕がこの前戦ったエネミーズはコンダクターと名乗っていたぞ」

 

 

 

そう、十代が戻って来た日――エドはレッド廃寮撤回代表戦でコンダクターの植物使いチェルトと戦った。

その際言っていたのは――

 

 

「確か…ゴスペルと言うリーダーが十代を見たって話だが…」

「ゴスペル?確かに戦ったぜ…強力なスフィンクスデッキだった」

 

 

そこで十代は光のピラミッドとスフィンクスアンドロジェネシスの脅威を説明した。それを聞いていた荒木の顔がどんどん青くなってきた。

 

 

「ちょ、ちょっと待て…光のピラミッドって…曰く付きのカードだぞ…」

「え?」

 

 

荒木は幼いころ見た劇場版デュエルモンスターズの話をした。光のピラミッド、アヌビス、スフィンクスの力、そして世界を滅ぼすほどの力。

 

簡潔に言うと三幻魔以上の力。それを聞いた十代の顔がどんどん青くなってきた。

 

 

「…俺…よく無事に帰れたな…」

 

 

―ちなみにその頃地上―

 

「エボリューション・リザルト・アーティレリー!!」

 

キメラッテク・フォートレス・ドラゴン/ATK3000

 

「うわあああああああああ!!!」

 

生徒50/LP800→0

 

 

カイザー50人抜き達成中

 

 

―アジト―

 

「そういえばチェルトって言ったらお前なんか知らんカード持ってただろ?」

 

「ああ、来い。『ロイ』『リオ』」

 

『むう、呼んだか?』

『マスター、お呼びでしょうか?』

 

 

少し不機嫌なロイと優雅に現れたリオ。シゲルの言うとおりユウ、そして十代と戦った時エドはこのカードを所持していなかった。

 

「2人とも、どうして僕のデッキに?」

 

『私はマスターの持っていた『ダークエンジェル』の本来の姿です。マスターのお父上の作られたのは仮初めの姿…本当は私はロイの力を引き出す為の鍵となる存在です』

 

『吾輩はそなたの父親の奪われたカードの抑止力として開発されていた…が、知っての通り完成前に殺されてしまった…じゃが奴に命を吹き込んだ『破滅の光』が吾輩とリオを一枚のカードとして融合さしてしまったのだ』

 

「破滅の光!?」

 

 

その名を聞いた十代はそう声を荒げた。

 

 

 

 

―一方その頃―

 

「エターナル・エヴォリューション・バースト!!」

 

「吾輩の辞書に不可能と言う事は場ないのでアァァァァァァァル!!!」

 

 

ナポレオン/LP850→0

 

 

カイザー、教頭を撃破&レッド廃寮阻止

 

 

 

―アジト―

 

 

「まさかそんな…」

 

『イオ』で聞いた『聖なる闇』と『破滅の光』の戦い。

それがまさかエドの父親の死に関係してるとは思いもしなかった。

 

「う~ん…なんかこんがらがってきたわね…」

「では、様々な情報が出て混乱してきたので一度整理しましょう」

 

 

そう言って紫苑はコンソールを操作し、巨大にモニターに箇条書きで情報を書き込んでいた。

 

 

・エネミーズと斎王は繋がっている

 

・斎王はユウの失踪、万丈目の豹変に関係している

 

・エドの父親の死は『破滅の光』と言うモノが関係している

 

・十代の(ネオスペーシアン)は『破滅の光』と対を成すモノ

 

 

「って、ちょっと待て。ユウが消えたってどういう事だ!?」

 

「ああ…お前が消えた日、ショックで紫苑が倒れたんだ。でお前の情報を集めにユウと万丈目が行動していたんだが…ユウが消えた。その日から万丈目もおかしくなってな。『光が全てを無に戻す』なんてよく分からん事言っ…て……」

 

 

剱都の説明が徐々に小さくなる。そう万丈目が――

 

 

「……まさか」

「いや、そんなはず…」

「けど可能性はあると思うよ」

「どうかしら…それだったら都合が良すぎる気がするわ」

 

 

剱都が説明を止めた意味を理解した剱都、紫苑、ツバキ、雪乃がそう言ってシゲルとジュードがう~んと考え、エドが呆然としていた。

 

 

「え?なにが?」

「一体なんだよ」

 

 

ちなみに理解できてない十代と荒木は置いてきぼりだ。

 

 

「簡潔に言うと、『エドの父の死』と『今回の一件』に繋がりがあると言う事です」

 

 

―そして地上―

 

 

「貴様らがカイザーを名乗るなど…頭に乗るな!!」

 

 

ヘルカイザーの言葉を聞いた一年はトボトボと帰って行った。ちなみに100人弱いた一年の8割を亮が、残りを翔と剣山が争うように倒していた。

 

 

―再びアジト―

 

 

「…なんと言うか…世界は狭いな」

 

 

事情を懇切丁寧に教えてもらった荒木はひきつった顔でそう言った。あまりにも事件が起こってる範囲が狭く、関係者に関係があり過ぎる気がした。

 

 

「じゃあまずは万丈目を元に戻…ん?」

 

 

そう言った荒木が大事な何かを忘れている気がしていた。

あごに手を当てて、考えていた。

 

 

「どうかしたか?」

「いや、何か大事な……!!あああああ!!」

 

 

思い出した荒木は頭を抱えた。そう、彼が『はじまり』だたった

 

 

「ど、どうかしたのか?」

「今日十代が帰ってきてブルー生徒が挑みに来なかったよな!?」

 

 

確かに珍しくイエローとレッドの生徒しか来なかった。思い返してみれば自己中心的性格が多いブルーが自分よりも強いと言われるレッド生徒がいるとなれば襲いかかってもおかしくは無かった。

 

 

「そういえばそうだな」

「俺の記憶が確かならブルーの生徒が斎王の配下になるんだ!それも万丈目の手によって!」

 

「なに!?」

 

―ブルー寮―

 

荒木の言葉を聞いた8人と地上にいた亮、翔、剣山、途中で事情を聞いた明日香とジュンコ、ももえと三沢がブルー寮へと急いだ。

 

 

「あやや、お早いお着きですねぇ」

 

 

そこにいたのは如月だった。彼女に雪乃は軽く会釈すると彼女がカメラを向けていたブルー寮『だった』モノを見た。

 

 

「…真っ白ね」

「真っ白ですね」

 

 

そこにあったのは『真っ白なブルー寮』だった。

まだ乾いてないのか微かにペンキの匂いもする。すると如月は持っていたデジカメの写真を見せた。

 

 

「おそらく皆さんの思ってるとおりですよぉ~。万丈目が全員倒しちゃいましたぁ~」

 

 

そこに映っていたのは白い制服を着た万丈目がブルー生徒を蹂躙している場面だった。

しかし映っているモンスターがアームドドラゴンだけではなく、他に2体ほど見慣れないモンスターが移っていた。

 

 

「このモンスターは?」

「それはですねぇ~なんか知りませんが彼が召喚したモンスターですぅ~。この左右非対称のドラゴンはアドバンス、もう一体はモンスターはシンクロですぅ~」

 

 

万丈目がシンクロを使うことは一度もなかった。

つまりこのモンスターは彼が豹変した事によって手に入れたモンスターと言う事だ。

 

 

「じゃあ将来有望な記者に聞くが、『斎王琢磨』と言う男の情報は持ってるか?」

「斎王琢磨ですかぁ~?そうですねぇ…少し時間をくださいぃ~」

 

 

そう言って如月はPDAを操作して誰かと連絡を取っていた。どうやら島外にいる彼女の協力者に調べてもらうそうだ。

 

 

「…ちなみに今このブルー寮に見慣れない奴は来てるのか?」

「いえぇ。私が見る限り全員ブルー生徒ですぅ。あ、でもぉ…」

 

 

そう言ってカメラの画像を呼び出した。そこに映っていたのは万丈目と共にブルー生徒と戦ってた『小柄な人物』だった。

 

 

「見た事ねぇな…エド、こいつが斎王か?」

「いや。少なくとも斎王は『長身』の男…万丈目よりも背が高い」

 

 

写真の人物はどう見ても万丈目よりも低く…おそらく翔と同じぐらいだ。

その人物が出しているのは見た事のない騎士と言えるモンスターだった。

 

 

「このモンスターは?」

白騎士(ホワイトナイツ)ってシリーズですねぇ。詳しい効果は分かりません~」

 

 

「そこにいる奴、なにしてる!!」

 

 

そうこうしているうちに屯っていたのを白い制服を着た生徒に見つかった。どうやら彼も万丈目と同じおかしくなった生徒の様だ。

 

 

「むっ…お前達は…チーム・ノーバディ!!ちょうどいい、貴様らを斎王様の配下にしてやる!!」

 

「向こうさんやる気満々だぜ」

 

 

そう言って剱都がディスクを起動させようとした、が横から荒木が入ってきた。

 

 

 

「先輩ら、此処は俺にやらせて下さい」

「いいのか?」

 

 

シゲルの言葉に少し荒木は苛々している。だが見た感じその生徒は3年、名前は榊原雷(さかきばら らい)

 

紫苑が覚えているのは彼はなかなか人に対しての接し方が優しく、誰かをけなす事もないと言う好青年のはずだが。

 

 

「今回は俺が思い出すのが遅かったからこうなったんです。だから俺にやらせてください」

 

 

―荒木VS榊原―

 

 

「私のターン!!手札からエレキトンボを守備表示で召喚!!」

 

 

エレキトンボ/DEF100

 

帯電したトンボが現れた。それを見た荒木が少し顔をしかめていた。

 

 

「カードを伏せてターンエンド!!」

 

 

榊原

手札3枚 LP4000

エレキトンボ/DEF200

伏せカード2枚

 

 

―荒木のターン―

 

 

「俺のターン!!手札から魔法カード調律を発動!!デッキからシンクロンと名の付くチューナーを手札に加える!!クイック・シンクロンを手札に、そしてデッキの一番上のカードを墓地に送る!!」

 

 

手札に加わったのは機械のガンマンだった。しかし荒木のデッキは戦士ビートのはず。なぜ機械族モンスターがいるのか――

 

 

「このモンスターは手札のモンスターを1体墓地に送ることで特殊召喚できる!!ドッペル・ウォリアーを墓地へ!!」

 

 

クイック・シンクロン/DEF1400

 

「更に手札からジャンク・シンクロンを召喚!!召喚成功時、墓地のドッペル・ウォーリアーを召喚!!」

 

 

フィールドに3体のモンスターが並んだ。そのうち2体はチューナーだ。

 

「レベル2のドッペル・ウォーリアーにレベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!!

集いし星が新たな力を呼び起こす。光さす道となれ!!」

 

☆3+☆2=☆5

 

「シンクロ召喚!いでよ、ジャンク・ウォリアー!」

 

 

ジャンク・ウォーリアー/ATK2300

 

フィールドにジャンク・シンクロンに良く似たマフラーの様なモノを纏った戦士が現れた。

 

 

「ジャンク・ウォーリアーの効果発動!!シンクロ召喚成功時、自分フィールドに存在するレベル2以下のモンスターの攻撃力の合計攻撃力がアップする!!」

「けどレベル2以下なんて…」

 

 

ジュンコの言うとおりフィールドにはレベル5のモンスターが2体のみ。

するとフィールドにシンクロ素材にしたドッペル・ウォーリアーがデフォルメになった様なモンスターが出現した。

 

 

「ドッペル・ウォーリアーはシンクロ素材になった時、トークンを2体特殊召喚する!!」

 

 

ドッペルトークン/ATK400/☆1

ドッペルトークン/ATK400/☆1

 

 

「そしてジャンク・ウォーリアーの効果!!パワー・オブ・フェローズ!!」

 

ジャンク・ウォーリアー/ATK2300→3100

 

 

「さらにレベル1のドッペルトークン2体にクイック・シンクロンをチューニング!!

集いし叫びが木霊の矢となり空を裂く!光さす道となれ!!」

 

☆1+☆1+☆5=☆7

 

「シンクロ召喚!いでよ、ジャンク・アーチャー!!」

 

 

今度はオレンジの体のフォルメをした弓士が出現した。しかしジャンク・アーチャーはジャンク・シンクロンでしかシンクロ召喚する事が出来無はずだった。

 

 

「クイック・シンクロンは素材とする場合、シンクロンと名のつくモンスターの素材にしかできず、代用として扱う事が出来る!!そしてジャンク・アーチャーの効果発動!!1ターンに1度相手フィールドのモンスター1体を除外する事が出来る!!」

 

「カウンター罠、天罰を発動!!手札のエレキリンをコストにモンスター効果を無効にし、破壊する!!」

 

 

空から降ってきた雷に辺り、ジャンク・アーチャーは破壊された。

 

 

「あ……ああ…!!」

 

 

しかし、それを見ていた荒木はガタガタ震え、荒木は怯えていた。

 

 

「あいつ…」

「雷が苦手なのか…?」

 

 

いつも強気の荒木がただ雷に怯える少女となっていた。

それを見たシゲルは軽く舌打ちをすると荒木の前に立ちふさがった。

 

 

「荒木、下がってろ!此処からは俺が引き継ぐ!」

「!」

 

「ダメだ。交代は認めない」

 

 

 

シゲルの申し出に榊原は断った。明らかにこの展開、そして荒木の反応から見るとどうも彼女はこのデッキは精神的に駄目だと気付いていた。

 

 

「先輩…どいてくれ…!!バトルフェイズ!!」

 

 

半ば自棄になっている荒木にシゲルは、ため息をつきながらその場を離れた。

 

 

「シゲル、あまり人の戦いに手を出す物じゃありませんよ」

 

「そんなこと言ってもよ、トラウマ抱えて戦えって言う方が難しいだろ?現にお前もそうだったじゃねーか、紫苑」

 

 

愚痴を言うようにシゲルがそう言って腰を下ろした。

 

 

「ジャンク・ウォリアーでエレキトンボに攻撃!!スクラップ・フィスト!!」

 

「永続罠エレキャノンを発動!!」

 

 

ジャンク・ウォリアーの拳がエレキトンボに圧し掛かった。

しかし破壊したはずのエレキトンボが再びフィールドに出現した。

 

 

「エレキトンボの効果発動!!このモンスターが相手によって破壊された時、デッキからエレキと名の付くモンスターを特殊召喚する。エレキトンボを特殊召喚!!そしてエレキャノンの効果!!」

 

 

フィールドに機械の大砲が出現した。何故かその大砲は帯電しており、電気が走っていた。

 

「このカードは雷族モンスターの召喚・特殊召喚に施工した時相手に600ダメージを与える!!」

 

 

「っきゃあああああああああああ!!!!!」

 

 

荒木/LP4000→3400

 

 

再びトラウマである雷が彼女に襲いかかった。それにガタガタ震えながら。荒木は手札のカードを一枚魔法・罠ゾーンに置いた。

 

 

「かかカードを伏せてターンエンドだ!!」

 

荒木

LP3400 手札2枚

ジャンク・ウォリアー/ATK3100

伏せカード1枚

 

―榊原のターン―

 

「私のターン!!手札からエレキジを召喚!!」

 

 

エレキジ/ATK1000

 

フィールドに雷を纏った雉が降り立った。すると再びエレキャノンに電気が充電された。

 

 

「エレキャノンの効果だ!!600ダメージ!!」

 

「っ!!」

 

 

荒木/LP3400→2800

 

 

 

「更にバトルフェイズ!!エレキジで直接攻撃!!」

「なに!?」

 

 

荒木のフィールドにはモンスターが存在している。しかしエレキジはそのはるか上空から荒木に向かって滑空した。

 

 

「このモンスターは相手フィールドにモンスターが存在しても直接攻撃する事が出来る!!」

 

「クッ…きゃあああああああ!!!!」

 

 

荒木/LP2800→1800

 

 

「さらに直接攻撃成功時、相手フィールドのモンスター1体をエンドフェイズまで除外する!!」

「ジャンクッ…!!」

 

 

エレキジの巻き起こした雷に打たれ、ジャンク・ウォリアーは消えた。それを見た荒木は再びおびえた表情を見せた。

 

 

「カードを伏せ、エンドフェイズだ。除外されているモンスターはフィールドへ戻る」

 

 

ジャンク・ウォリアー/ATK2300

 

 

「あれ?攻撃力が…」

 

「ジャンク・ウォリアーの効果は表で存在する限り。裏になったりフィールドから離れると元に戻るわ」

 

ほかにもガーゼットや如月の持つThe tyrant NEPTUNEもそうだ。

 

 

 

榊原

LP4000 手札1枚

エレキトンボ/DEF200/ エレキジ/ATK1000

伏せカード1枚 エレキャノン

 

 

―荒木のターン―

 

「お、俺のターン!!手札から戦士の生還を発動!!墓地のジャンク・シンクロンを手札に加え召喚!!」

 

「カウンター罠、エレキャンセル!!手札のエレキンギョをコストにモンスターの召喚を無効にし破壊する!!」

 

 

再び現れたジャンク・シンクロンに雷が落ちた。それにまた荒木は泣きそうな表情になるが、震える手でカードをセットした。

 

 

「魔法カード、強欲で謙虚な壺を発動…!!デッキの上から3枚を確認し、その中から一枚手札に加える!!」

 

 

・増援

 

・カオス・ソルジャー―開闢の使者―

 

・融合武器ムラサメブレード

 

 

「…増援を手札に」

 

「開闢の使者を手札に加えないドン!?」

 

 

剣山が3枚のカードの中で一番強力なカードであるはずの開闢を手札に加えなかったことに驚いていた。しかしこれはこれで正解でもあるのだ。

 

 

「強欲で謙虚な壺は発動ターン特殊召喚が出来なくなる。今のライフと場を考えると開闢を手札に加えるよりも増援の方が勝てる可能性が高い。それに…墓地に光属性モンスターがいないから召喚すらできない」

 

「バトルフェイズ!!ジャンク・ウォリアーでエレキジに攻撃!!スクラップ・フィスト!!」

 

「クッ…!!!」

 

 

榊原/LP4000→2700

 

 

「カードを伏せてターンエンド!!」

 

 

荒木

LP1800 手札1枚

ジャンク・ウォリアー/ATK2300

伏せカード1枚

 

 

―榊原のターン―

 

 

「私のターン!!ククク…これであなたは終わりだ!!手札からキツネザルを召喚!!そしてエレキャノンの効果発動!!」

 

 

エレキツネザル/ATK800

 

荒木/LP1800→1200

 

 

フィールドにキツネザルという猿が雷を纏いながら出現した。すると再びエレキャノンから発射された電気の塊が荒木に襲いかかった。

 

 

「そして召喚成功時、リバースカード発動!!雷の裁き!!このカード効果でジャンク・ウォリアーを破壊する!!」

 

「あ……あああああああ!!!!!」

 

 

 

雷が落ち、ジャンク・ウォリアーが消え去った。それを見た荒木はペタリを腰を落とし、両手で頭を抱えた。

 

 

「バトルフェイズ、エレキツネザルで直接攻撃!!」

 

「あ…ああ……あああああ…!!!!」

 

 

 

まだ荒木はガタガタ震えて小さな鳥の攻撃に気付いていない。

 

 

 

「あ…「リバース罠、スピリット・フォース」…せ、先輩…?」

 

 

 

荒木が気付いた時には目の前の薄い壁に小さな鳥がぶつかっていた。

 

 

「……おいおい、人に手を出すなといっときながらそれか?」

 

 

シゲルがそう行った先には紫苑が、荒木のディスクを操作して罠カードを発動させていた。

 

 

「荒木、私はあまり人の戦いに手を出す気は無いです。ですが…戦えない人を戦わせるつもりもありません」

 

「戦え…ない…お、俺は!!」

 

 

戦える、そう言おうとしたが言えなかった。モンスターが雷で破壊されるたびにガタガタ震え、戦意喪失してる自分が情けなかった。

 

 

「…けど、向こうも対戦者の変更を認めない。このままグダグダやって負けるのなら時間の無駄なので楽になりたいのならサレンダーしてください」

 

「!!」

 

 

降伏(サレンダー)を勧める紫苑に驚く荒木。しかし紫苑は淡々と言葉を紡いだ。

 

 

「ジュードも、如月も…良く聞いてください」

 

 

突然名指しで呼ばれた2人はビクッとしてしまった。

 

 

「思ってる以上に敵を倒すのは疲れます。肉体的…そして精神的に。中には自分の大切なモノを盾にされることだってあります。その覚悟が無いのなら…今すぐに戦いから手を引きなさい」

 

 

戦いを行っていた先人の言葉――昨夜、十代と星光が行っていた命のやり取り。自分もエネミーズや他の転生者相手に同じ事をしているはずなのに、あの夜の戦いは怖かった。

 

 

下手をしたら死んでいたからだ。

 

 

「……先輩、どいてください」

 

 

立ち上がった荒木、すると彼女は墓地のモンスターを1体手札に加えた。

 

 

「スピリット・フォースの効果!!相手の戦闘ダメージを0にし、墓地から守備力1500以下のチューナーを手札に加える!!ジャンク・シンクロンを手札に!!」

 

 

紫苑の叱咤に荒木の眼に光が戻った。

 

 

「今さら何ができる、ターンエンド!!」

 

 

榊原

LP2700 手札0枚

エレキトンボ/DEF200 エレキツネザル/ATK800

エレキャノン

 

 

―荒木のターン―

 

 

「俺のターン!!手札からジャンク・シンクロンを召喚!!効果で墓地のドッペル・ウォリアーを特殊召喚!!」

 

 

ジャンク・ウォリアー/ATK1300

ドッペル・ウォリアー/DEF800

 

 

「さらにフィールドに存在するドッペル・ウォリアーをリリースして手札からターレット・ウォリアーを特殊召喚!!」

 

 

今度は要塞の様な戦士が出現した。ターレット・ウォリアーのレベルは5――

 

 

「レベル5のターレット・ウォリアーにレベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!!

集いし闘志が怒号の魔神を呼び覚ます。光さす道となれ!!」

 

☆5+☆3=☆8

 

「シンクロ召喚!粉砕せよ、ジャンク・デストロイヤー!!」

 

 

ジャンク・デストロイヤー/ATK2600

 

フィールドに魔神の名を持つ戦士が出現した。するとその手に値寮のエネルギーが集中していた。

 

 

「このモンスターは召喚成功時、素材にしたチューナー以外のモンスターの数だけ相手フィールドのカードを破壊できる!!エレキャノンを破壊しろ、タイダル・エナジー!!」

 

「しまった!!」

 

 

エネルギー弾がエレキャノンを打ち抜いて破壊した。

 

 

「バトル!!ジャンク・デストロイヤーでエレキツネザルに攻撃!!デストロイ・ナックル!!」

 

「うぐああああああああああ!!!!!!」

 

 

榊原/LP2700→900

 

 

「ターンエンド!!」

 

 

荒木

LP1200 手札1枚

ジャンク・デストロイヤー

伏せカード無し

 

 

―榊原のターン―

 

 

「私のタァァン!!手札からエレキンメダイを召喚!!」

 

 

フィールドに電気を纏った魚がらわれた。ところで魚なのに雷纏うのは大丈夫なのか気になる。

 

 

「ターンエンド!!」

 

 

榊原

LP900 手札0枚

エレキンメダイ/DEF0 エレキトンボ/DEF200

伏せカード無し

 

 

―荒木のターン―

 

「俺のターン!!バトル…!?」

 

 

バトルフェイズに移行しようとするも、ジャンク・デストロイヤーは体を痙攣させ動けなかった。

 

 

「先程破壊されたエレキツネザルは戦闘破壊された次のターン、あなたは攻撃宣言を行う事が出来ない!!」

 

「だったらカードを伏せてターンエンドだ!!」

 

 

荒木

LP1200 手札1枚

ジャンク・デストロイヤー/ATK2600

伏せカード1枚

 

 

―榊原のターン―

 

 

「私のターン!!手札からエレキタリスを召喚!!

そしてレベル3のエレキタリスとレベル2のエレキトンボにレベル3のエレキンメダイをチューニング!!

雷鳴轟きし光の牙よ、敵を一掃する雄叫びを上げよ!!シンクロ召喚!!」

 

 

☆3+☆2+☆3=☆8

 

 

「輝け、エレキメラ・ケルベロス!!」

 

 

エレキメラ・ケルベロス/ATK3000

 

フィールドに三つ首の電気を纏った狼が出現した。

 

 

「攻撃力…3000…!!」

 

「エレキメラ・ケルベロスの効果発動!!1ターンに1度墓地のエレキと名の付くモンスターをゲームから除外することでこのターン2回攻撃する事が出来る!!エレキトンボを除外!!」

 

 

エレキメラ・ケルベロス

シンクロモンスター

星8/光属性/雷族/ATK3000/DEF2500

「エレキ」と名の付くチューナー+チューナー以外のモンスター2体以上

1ターンに1度自分のメインフェイズ時、墓地に存在する「エレキ」と名の付くモンスターを1体除外することで発動する。

このターンのバトルフェイズ、このモンスターは2回攻撃する事が出来る。

このカードが破壊されたターンのエンドフェイズ、

自分の墓地に存在する「エレキメラ・ケルベロス」以外のモンスター1体を特殊召喚すう事ができる。

 

「バトル!!エレキメラ・ケルベロスでジャンク・デストロイヤーに攻撃!!」

「クッあああ!!!」

 

 

荒木/LP1200→1000

 

 

ジャンク・デストロイヤーの肩にエレキメラ・ケルベロスの3つ首が噛みつき、放電した電気で燃え上がり破壊された。

 

 

「追加攻撃、これで終わりだ!!!」

 

「荒木!!」

 

 

 

「リバース罠、波動蘇生を発動!!相手の直接攻撃宣言時、ジャンク・ウォリアーを除外して攻撃を無効にし、墓地からレベル3以下のモンスターを特殊召喚する!ジャンク・シンクロン!!」

 

 

波動蘇生

通常罠

相手モンスターの直接攻撃宣言時、墓地のシンクロモンスターを除外して発動する。

その攻撃を無効にし、墓地からレベル3以下のチューナーモンスターを守備表示で特殊召喚する。

 

 

4度目の登場。ジャンク・シンクロンが恨めしそうに荒木を見て肩で息をしているのが気の所為だと思いたい。

 

ジャンク・シンクロン/DEF300

 

 

「クソ…ターンエンド!!」

 

榊原

LP900 手札0枚

エレキメラ・ケルベロス/ATK3000

伏せカード無し

 

 

―荒木のターン―

 

「俺のタァーーン!!!これで幕引きだ!!手札から増援を発動!!」

 

 

強欲で謙虚な壺で手札に加えたカードだ。いくらシンクロ召喚できる状況でも、シンクロ召喚できないモンスターも存在する。

 

例えばジャンク・ウォリアーだ。ジャンク・シンクロンを指定しているため、他の召喚方法はクイック・シンクロンしかないと言った場合。

 

その状況の為にずっとこのカードを残していた。

 

 

「効果でデッキから翻弄するエルフの剣士を手札に加え、そのまま召喚!!」

 

 

翻弄するエルフの剣士/ATK1400

 

 

「レベル4のエルフの剣士にレベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!!集いし怒りが忘我の戦士に鬼神を宿す。光さす道となれ!!」

 

☆4+☆3=☆7

 

 

「シンクロ召喚!!吼えろ、ジャンク・バーサーカー!!」

 

 

フィールド出現したのはジャンク・デストロイヤーの対となる鬼神、赤い鎧に巨大な斧を担いだモンスターが現れた。

 

ジャンク・バーサーカー/ATK2700

 

 

「だが攻撃力はこっちが上だ!!」

 

「墓地のジャンク・アーチャーとジャンク・シンクロンを除外してジャンク・バーサーカーの効果発動!!除外したモンスターの攻撃力分相手モンスターの攻撃力を下げる!!」

 

 

エレキメラ・ケルベロス/ATK3000→1700→0

 

 

「わ、私のケルベロスが…」

 

「バトル!!ジャンク・バーサーカーでエレキメラ・ケルベロスに攻撃!!バーサーク・アックス!!」

 

 

ジャンク・バーサーカーがエレキメラ・ケルベロスに向かって持っていた巨大な斧を振り下げ、振り上げ、最後に一閃した。

それによりケルベロスの3つ首全て切り落とされた。

 

 

「うわあああああああああああああ!!!!!!」

 

榊原/LP900→0

 

 

 

―アジト―

 

 

その後、榊原は保健室で目を覚ました。しかし彼は自身がマン所目に敗北してからの記憶が無く、どうしていたのか全く覚えてなかった。

 

一度アジトに戻って体勢を立て直すつもりだったのだが――

 

 

「凄いですぅ~!!」

 

 

如月を連れてきてしまった事に若干後悔しているノーバディ。

勝手に彼女は持っていたカメラなどの機器をコンソールに接続しているのだ。

 

 

「ん~とぉ…ああ、これこれぇ♪」

 

「おい如月。お前いい加減に…」

 

 

剱都が止めようとしているとコンソールの一つに掲示板の様な物が表示された。そこには3つほどの書き込みがされていた。

 

 

 

「これは私が使用してる秘密裏の情報交換掲示板裏サイト。警察ですら入ることが不可能で相手の顔も知らないから秘密がばれる心配が無い所です」

 

 

「……………………」

 

 

 

突然淡々と答えた如月に剱都は目を白黒させ、「え?何この凛々しい如月」と言う雰囲気で指差した。

それに雪乃以外がどういった反応をしたらいいのか分からず首を傾げている。

 

 

「じゃあ、この書き込みは?」

 

「先程の榊原先輩との戦いの最中にPDAで先輩らの依頼を書きこんでその返信よ。良い情報があればいいけど…」

 

 

荒木の様変わりの理由が分かる雪乃はいたって普通に対応している。

 

 

「…これは彼の過去ね。ロシアで妹と共にストリートチルドレンとして過ごしていたわ」

 

「ストリートチルドレン…ユウと同じなんだ…」

 

 

ユウも過去に童実野町にあるゴーストシティでストリートチルドレンとして数年間過ごしていた。

 

 

「彼の両親は行方不明…幼いころから予知能力があった斎王琢磨を捨てたと言ったところね」

「予知能力?」

 

 

十代の言葉に如月は情報と一致するように別のディスプレイに新聞記事を表示させた。

 

 

『見えた災害 予知能力を持つ少年』

 

 

「なんだこれ?」

 

「今から13年前に起こった災害だ。当時大々的に報道されてガキの俺でも覚えてるのにお前達知らな…いわよな。そりゃ」

 

 

シゲルの言葉に剱都がそう言った。

 

ノーバディ(シゲル+ツバキ+紫苑)3人+荒木=この世界にいなかった+記憶喪失

 

十代と翔と剣山=覚えている訳は無い

 

 

「『今から30年以上前に起こったチェルノブイリ原発事故…それの再来と言われる事件が13年前にあった。しかしそれは一人の少年が予知し、未然に防ぐ事が出来た』まあ、簡潔に言えばそういう話だ」

 

 

剱都が簡単にその新聞の話をした。ツバキはその新聞の概要を読んでいた。『少年A』と呼ばれる人物がその事件の事を警察に電話したことから始まった。念の為警察がそのことに関して調査すると見事にそうなる寸前だった。

 

それをメディアが取り上げ、『少年A』と担ぎ出された。

 

 

「じゃあこの少年Aってのは…」

 

「十中八九『斎王琢磨』本人でしょうね。その後の彼の足取りは…世界を転々とし、数年前にアメリカで占いの館を開いてますね」

 

「アメリカって…」

 

 

「僕の住んでいた所だ」

 

 

そう言ってエドは当時を思い出すように遠い目をしていた。数年前と言うとちょうどエドがアマのリーグに加盟する頃だ。

 

 

「占いとしての評判はそこそこ…ですが、ある日を境に占いの的中率が上がったと…」

「間違いない、この日になにかあったんだ…例えば、エネミーズの関与…とかな」

 

 

徐々に浮き彫りとなってくる敵のイメージ。だが、それ以上のことは書かれていなかった。

 

 

―ブルー寮改め、ホワイト寮―

 

 

「さあ…ゲームの開始だ」

 




シゲル「漢女って…」
そう書いて『おとめ』と言う。

剱都「合間合間にカイザーって…」
クロノスの出番とっちまったw
ちなみに見てわかるように3VS多人数だ。
ツバキ「3?」
カイザー&翔&剣山VS一年+ナポレオン教頭
紫苑「えぇ…」

ツバキ「雷が苦手…?」
一応そういうこと。改定前だといろいろややこしい設定があったけど、めんどくさいから削除した。
シゲル「おい…」


紫苑「さて、本題ですが…コンダクターと言うのは?」
エネミーズ幹部の名称。今のところ明確にそのメンバーだってのはリーダーのゴスペル、メンバーのチェルトぐらいしかいないけどね。
予定だとあと…4人ぐらいかな。出てくるの
剱都「確定しなていのか?」
2人は決まってるけど、イベントで増やすかもしれない

次回予告
万丈目やホワイト生によって徐々に光の結社に取り込まれていく生徒達。唯一の避難場所は廃寮を免れたレッド寮しかなかった。
そんな折、クロノスに呼び出されたチームノーバディの4人。

その夜、レッド寮にある来客が——

「「「「「………………まて、何処から入った!?」」」」」

訪れた男はユウの父親、瞬火を師事するデュエリストだった。
そんな彼と戦うことになったジュード

「あまーい!!」

「それよりも先に倒せば問題無い!!」

「クッ……ドロー!!」

turn64 勝利はデッキアウト
最強カードは「儀水鏡の幻影術」
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