遊戯王GX~ノーバディ・レコード~   作:銀猫

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turn7 古の精霊?始まる狂い 精霊VS天使の魔導師

シゲルとフェイトが戦っている頃――

 

 

「はあ…眠い…」

 

「にゃはは…そういえば戦うのって初めてだね……っ!?」

 

 

欠伸をするユウになのはが苦笑いをしていた。ちなみにこの時間(11:30)はいつもならユウは寝ていた。少し眠そうだが、仕方なくユウは構えた。

 

するとなのはは何かに驚いたような表情に一瞬なった。だが、残念なことにそれにユウは気付かなかった。

 

 

「…ねえユウ君」

 

「なに?」

 

 

構えたユウになのはが何かを決意したような目をしていた。ちなみにこの時シゲルがいれば、明らかに「ロクなことじゃないな」と言うだろうとユウは思った。

 

 

「アンティで…ロストロギアの…『カード』を賭けて」

 

「…それはできない。シゲルの言うとおり時空管理局に協力するようなことはしない……それともう一つ」

 

 

眠気いっぱいだったユウの目は一気に覚めた。ユウの答えを聞いたなのはは顔を俯かせたが、ユウはそれを無視して宙(そら)を見上げた。

 

 

「ボクは君が嫌いだ。クロノ」

 

 

 

―アースラ―

 

 

「っ!?どうして…僕がなのはに頼んだのに気付いたんだ!」

 

 

アースラのブリッジでクロノがそう叫んだ。先程シゲルとフェイトの勝負がついた頃になのはに念話でアンティをするように持ちかけたのだ。

 

だがすぐにユウは気付いていた。なのははアンティなんて持ちかけない。誰かがなのはに指示をした――では誰か?

 

会ったメンバーでそういうことを指示するのはクロノしかいなかったからだ。

 

 

『クロノ君…やっぱり駄目だよ…大切なカードを渡せなんて』

 

「クッ……」

 

 

なのはの言葉にクロノは苦虫を噛んだような顔になった。すると2人はデュエルディスクを構えた。

 

 

―――――――――――

 

 

「ボクはアンティが嫌いなんだ…だから無理だよ」

 

 

そう言ったユウの目は少し悲しい表情をしていた。その目はかつて一人でいたなのは、母親に裏切られたフェイト、はやての為に消えて行ったリインフォースと同じ眼だった。

 

それは昔何か大切なモノを失くした目――

 

 

「行くよ!なのは!!」

 

「…うん」

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

―なのはのターン―

 

 

「私のターン!ドロー!!私は神の居城―ヴァルハラを発動!!自分のフィールド上にモンスターが存在しない時手札の天使族モンスターを特殊召喚することができるの!!」

 

なのはの背後に神々しい居城が現れた。モンスター特殊召喚系の永続魔法としては代名詞とも言われるカードでユウもその効果は知っていた。

 

それと同時に彼女のデッキが天使だということがわかった。

 

「効果によって手札からアテナを特殊召喚!!」

 

アテナ/ATK2600

 

 

フィールドに『戦いの女神』と言われている天使が現れた。その効果はユウでも知っているほどメジャーなものだ。

 

 

「そしてシャインエンジェルを攻撃表示で召喚!!アテナの効果を発動!!ユウ君に600ポイントのダメージ!!」

 

「クッ…」

 

 

シャインエンジェル/ATK1400

 

 

アテナの持つ槍から雷がユウに向かって降り注いだ。

 

ユウ/LP4000→3400

 

 

「私はこのままターン終了!!」

 

 

なのは

LP4000 手札3枚

アテナ/TK2600 シャインエンジェル/ATK1400

神の居城―ヴァルハラ

 

 

―ユウのターン―

 

「ボクのターン!!」

 

早速1ターン目に強力な天使と天使を呼び込む天使を出された。だが今の手札ではアテナを倒すことはできない――

 

 

「ドロー!……え?」

 

 

引いたカード、それはいつも自分が使っているスピリットモンスターだが、今手札にあるカード、そして相手の場――

 

 

 

最悪のコンボが成り立った。

 

 

「ボクはスピリットモンスター阿修羅を攻撃表示で召喚!!阿修羅は天使族だから僕はダメージを受ける…!」

 

 

ユウ/LP3400→2800

 

 

「更に装備カード八尺勾玉を装備!!バトル!!阿修羅でシャインエンジェルを攻撃!!地獄の千手剣!!」

 

 

シャインエンジェルに向かって阿修羅が短剣を投げた。そして串刺しになった天使からそれた剣がなのはの体をかすめた。

 

なのは/LP4000→3700

 

 

「うぅ!!で、でもシャインエンジェルの効果発動!!デッキからシャインエンジェルを特殊召喚!!更にアテナの効果発動!!600ポイントのダメージ!!」

 

 

阿修羅の投げたナイフでシャインエンジェルは串刺しになって消滅した。だがシャインエンジェルが消滅時に放った光が新たなシャインエンジェルを生みだした。

 

シャインエンジェル/ATK1400

 

そしてアテナの生み出した衝撃波でユウにダメージが――

 

 

ユウ/LP2800→3600

 

無かった。しかも通常よりも回復していた。それになのはがキョトンとしていた。

 

 

「な、なんで回復してるの!?」

 

「阿修羅に装備した八尺勾玉の効果!戦闘でモンスターを破壊した時、そのモンスターの元々の攻撃力分回復する!!」

 

「え!?」

 

 

驚いているなのはをよそにユウは「ふふふ」と悪い笑みを浮かべていた。

 

 

「さらに阿修羅の効果発動!!」

 

「にゃ!?どうして阿修羅にまた武器が!?」

 

 

ユウの言葉に阿修羅の手に再びナイフが現れた。その光景になのはは驚いていた。

 

 

「阿修羅は相手の場のモンスターすべてに攻撃することができる!そしてシャインエンジェルで呼びだされたシャインエンジェルは別のモンスターとして攻撃することができる!攻撃!地獄の千手剣!!」

 

「にゃあ!!」

 

なのは/LP3700→3400

ユウ/LP3600→4400

 

 

「うぅぅ……(このままリクルートしてたら駄目なの…だったら攻撃されない…)シャインエンジェルの効果…デッキから勝利の導き手フレイヤを守備表示で特殊召喚、アテナの効果で600ダメージ!」

 

ユウ/LP4400→3800

 

 

ユウのライフがなのはを上回った。このまま攻撃を繰り返せばよかったのだが、此処でユウは攻撃を止めた。フレイヤに攻撃は――できない

 

 

「フレイヤの効果!フィールド上に天使族モンスターが存在する時、フレイヤに攻撃はできない!!そして天使族モンスターの攻撃力と守備力を400ポイントアップする!」

 

 

フレイヤ/ATK100→500 DEF100→500

アテナ/ATK2600→3000 DEF800→1200

 

 

「ボクはフィールド魔法スピリット・フィールドを発動!効果により阿修羅は手札には戻らない。そしてカードを一枚伏せてターン終了」

 

 

ユウ

LP3800 手札2枚

阿修羅/ATK1700

八尺勾玉 伏せカード1枚

スピリットフィールド

 

 

―なのはのターン―

 

「私のターン!私は手札からジェルエンデュオを攻撃表示で召喚!!」

 

 

ジェルエンデュオ/ATK1700→2100 DEF0→400

 

 

「アテナの効果で600ダメージ!そしてフレイヤの効果で攻撃力と守備力が400ポイントアップ!!そしてアテナの効果!!ジェルエンデュオを生贄に捧げて再びジェルエンデュオを特殊召喚!!効果でダメージ!!」

 

「っ!!」

 

 

ユウ/LP3800→3200→2600

 

 

目まぐるしくフィールドの2体の可愛らしい天使が消え、再び現れるたびにユウのライフが削られた。

 

「バトル!!アテナで阿修羅に攻撃!!」

 

「罠カード発動!!スピリットバリア!!これによりモンスターの戦闘ダメージを0にする!!」

 

 

阿修羅から発生したバリアがユウにダメージを与えなかった。だがスピリットバリアはモンスターがいなければ意味は無い。

 

 

「更にジェルエンデュオで直接攻撃!!「手札のスピリット・ガードナーの効果発動!!」にゃ!?手札から!?」

 

 

手札から発動するカード、その存在自体が珍しくなのはは猫の様な驚いた声を上げてしまった。だがユウは冷静にカードを一枚墓地へと送った。

 

 

「手札のスピリットモンスターの火之迦具土を墓地に送って守備表示で特殊召喚!!来て!スピリット・ガードナー!!」

 

 

ユウの場に、巨大な盾の様なモノを持ったモンスターが現れた。

 

 

スピリット・ガードナー/DEF0

 

 

「けどジェルエンデュオの攻撃力の方が上!!ジェルエンデュオで攻撃!!」

 

「スピリット・ガードナーの効果!墓地の火之迦具土を除外し破壊を無効にする!!」

 

 

スピリット・ガードナー

効果モンスター

星3/光属性/戦士族/攻 0/守 0

相手の直接攻撃宣言時、手札のレベル5以上のスピリットモンスターを

墓地におくってこのカードを守備表示で特殊召喚することができる。

墓地に存在するスピリットモンスターを除外し、このモンスターの破壊を無効にする。

 

 

ジェルエンデュオの突撃もなんともないように盾で防ぎきった。

 

「うぅ…私はターンを終了するの!!」

 

 

なのは

LP3400 手札3枚

アテナ/ATK3000 ジェルエンデュオ/ATK2100 フレイヤ/DEF500

神の居城―ヴァルハラ

 

―ユウのターン―

 

「ボクのターン!ドロー!魔法カードマジック・プランターを発動!!場のスピリットバリアをコストにカードを2枚ドローする!!」

 

 

引いたカードのなかにアテナを倒せるモンスターはいなかった。だが打開するチャンスは十分にあった。

 

 

「魔法カード来世を発動!!相手フィールドのモンスターと同じレベルのモンスターを生贄なしで召喚することができる!!」

 

「(生贄なし…ってことはアテナのレベル7!?)」

 

なのはのフィールドで生贄を必要とするレベルのモンスターはアテナの7しかなかった。

 

「八俣大蛇を生贄なしで召喚!!」

 

 

フィールドに神話に出てくる大蛇が現れた。その顔全てがなのはをギロっと睨んでいた。

 

八俣大蛇/ATK2600

 

 

「八俣大蛇でジェルエンデュオへ攻撃!!屍山血河!!!」

 

「にゃあああああああああ!!!」

 

 

なのは/LP3400→2900

 

 

ジェルエンデュオは戦闘破壊されないと言ってもダメージを受けたら自壊する効果がある。しかもそれと同時に八俣大蛇の効果が発動される。

 

 

「八俣大蛇の効果!!戦闘でダメージを与えた時、手札が5枚になるようにドローする!僕の手札は0枚だから5枚ドロー!!」

 

「え、ええええええええ!!!!」

 

 

一気にハンドアドバンテージがなくなり、さらに戦況も五分五分となってなのはは驚きを隠せなかった。

 

「カードを伏せてターンエンド」

 

ユウ

LP2600 手札4枚

八俣大蛇/ATK2600 スピリット・ガードナー/DEF0

伏せカード1枚

スピリット・フィールド

 

 

―なのはのターン―

 

「わ、私のターン!(八俣大蛇を倒さなきゃ…!!)私は手札からムドラを召喚!!」

 

フィールドにエジプトの壁画に書かれているような戦士が現れた。

するとなのはの墓地から無数の光がムドラに集まった。

 

 

「ムドラの効果!墓地の天使族モンスターの数だけ200ポイント攻撃力がアップするの!」

 

 

ムドラ/ATK1500→2100→2500

 

ユウ/LP2600→2000

 

 

「さらにムドラを生贄にアナトの効果で再びムドラを蘇生するの!」

 

ユウ/LP2000→1400

 

「(やっぱりきついな…残りのライフを考えると…次のターンぐらいが限界かな)」

 

「バトル、ムドラでスピリット・ガードナーへ攻撃!!」

 

 

墓地にコストとなるモンスターがいないためガードナーの効果を発動することができない。

一刀両断されたガードナーは割れたガラスのように砕け散った。

 

 

「そしてアテナで八俣大蛇へ攻撃!!」

 

「リバース罠、くず鉄のかかし!!相手の攻撃を一度だけ無効にする!!」

 

 

アテナが突き刺したのは八俣大蛇ではなく、ボロボロのかかしだった。

そしてかかしは墓地へ送られずに再びセットされた。

 

 

「このカードは発動後、再びセットされる」

 

「っ…(ちょっとまずいかも…)カードを伏せてターンエンド!!」

 

 

なのは

LP2900 手札2枚

アテナ/ATK3000 フレイヤ/DEF400 ムドラ/ATK2500

神の居城―ヴァルハラ 伏せカード1枚

 

―ユウのターン―

 

「僕のターン(来た!)」

 

「(あれ?ユウ君の目――赤色になってるの?)」

 

 

ユウの目は普段は青色のはず――だが鮮やかな赤い色になっているようだった。しかし暗く、よく見えない。

 

 

「フィールド上のレベル7以上のスピリットモンスターを除外して手札から特殊召喚!!」

 

「え?」

 

ユウの言葉を聞いてなのはは混乱していた。その召喚条件のモンスターなんて存在しないはずだった――

 

 

「太古に眠る精霊よ…新たな肉体を得てこの地(スピリット・フィールド)に現れろ!!」

 

 

フィールドの八俣大蛇の体からひとつの光が天に登ると、そこから青い光が八俣大蛇の体へと入り込んだ。すると八俣大蛇は姿を変え、ひとりの男性が現れた。

 

「エンシェント・スピリット――夜刀神(やつのかみ)!!」

 

 

場には闇の様な刀を腰に携えた漆黒の衣服に身を包んだモンスターが現れた。

 

 

「夜刀神の効果発動!!夜刀神の召喚に使用したモンスターの攻撃力と守備力が元々の攻守の数値となる!!八俣大蛇の攻撃力は2600、守備力は3100!!更に除外されているスピリット1体につき攻守は400ポイントアップする!!除外されているのは2体、よって800ポイントアップする!!」

 

 

エンシェント・スピリット――夜刀神(やつのかみ)

スピリットモンスター

星10/光属性/戦士族/ATK ?/DEF ?

このモンスターは他のカードの効果で特殊召喚できない。

このモンスターは「魂の聖地―スピリット・フィールド―」が存在する場合、

フィールド上のレベル7以上のスピリットモンスターを除外して

特殊召喚することができる。

このモンスターの元々の攻撃力・守備力は召喚時に除外したモンスターと同じになる。

このモンスターが場から離れた時ゲームから除外されている

スピリットモンスターを効果を無効にして特殊召喚する。

除外されているスピリットモンスター1体につき、

このモンスターの攻撃力・守備力を400ポイントアップする。

 

夜刀神/ATK ?→2600→3200 DEF ?→3100→3900

 

 

 

「こ、攻撃力3200!?」

 

「さらに手札のスピリットモンスター、エンシェント・スピリット天人(アマンチュ)を墓地に送ってダブルアタックを発動!!このカードの効果で天人のレベル以下、闇刀神は2回攻撃ができる!!バトル!!夜刀神でアテナに攻撃!!闇斬審!!」

 

「にゃあああああぁぁぁ!!!!!!!」

 

 

なのは/LP2900→2700

 

 

「そしてムドラへ追撃!!闇斬審連撃!!」

 

「にゃああああああああああああああああああ!!!」

 

 

なのは/LP2700→2000

 

夜刀神が飛び上がり大剣でアテナを一刀両断した。そして振り向きざまにムドラを切り上げ、目にも止まらぬ速さで突き刺した。

 

その時のダメージでなのはが吹き飛んだ。

 

 

「これで残りフレイヤだけ…そしてヴァルハラはモンスターが存在する時発動できない!」

 

「にゃ、にゃあああ!!!負けちゃうぅぅ!!!」

 

「カードを伏せてターンエンド!」

 

 

ユウ

LP2600 手札1枚

夜刀神/ATK3200

伏せカード2枚

スピリット・フィールド

 

―なのはのターン―

 

「わ、私のターン!!私はジェルエンデュオを守備表示で召喚!!カードを1枚伏せてターン終了!!」

 

ジェルエンデュオ/DEF0→400

 

 

攻撃力3200の闇刀神に今のなのはの手札で勝つには手札の裁きを下す者―ボルテニスを召喚するしかなかった。

 

そして前のターンから伏せられているカードは魔宮の賄賂だ。

 

ユウが何か魔法・罠カードを使えばボルテニスを召喚し、効果で闇刀神とスピリット・フィールドを破壊すればユウにはボルテニスを破壊する手は無くなる。

 

それに攻撃をしてくるのならたった今炸裂装甲で破壊することもできる。

 

 

なのは

LP2000 手札1枚

ジェルエンデュオ/DEF400 フレイヤ/DEF500

伏せカード2枚 神の居城―ヴァルハラ

 

 

―ユウのターン―

 

「ボクのターン!!ドロー!!……なのは」

 

「なに?」

 

 

ドローしたカードを見て静かにユウがなのはを見た。そして――

 

 

「楽しかったよ、けど終わりだ!!」

 

「にゃ!?」

 

 

勝利宣言をした。だがジェルエンデュオは戦闘破壊はされず、フレイヤも戦闘を行えない。

しかも貫通能力を付加する草薙剣(クサナギノツルギ)を発動して攻撃も炸裂装甲と魔宮の賄賂で無効できる。

 

 

「ボクは手札からスピリットの咆哮を発動!!自分フィールド上にスピリット・フィールドとエンシェント・スピリットが存在する時、フィールド上のカードをすべて破壊する!!」

 

 

スピリットの咆哮

通常魔法

自分フィールド上に「魂の聖地―スピリット・フィールド―」と

「エンシェント・スピリット」と名のつくモンスターが存在する時、

フィールド上のカードをすべて破壊する。

 

 

「リバースカード魔宮の賄賂を発動!!効果を無効にするよ!!」

 

 

なのはの場の伏せカード――魔宮の賄賂が場に現れた、だが効果は発動すること無く、破壊された。

 

 

「ど、どうして発動しないの!?」

 

「カウンター罠!!カウンター・カウンターを発動!!カウンタートラップの発動を無効にする!!」

 

 

そう、そもそも魔宮の賄賂を発動すること自体無理なことだったのだ。

 

 

「全てを無に戻して!!夜刀神!!」

 

 

ユウの言葉と共に夜刀神の周囲から発生した衝撃波がフィールドのすべてのカードを墓地へと送った。

 

 

「にゃああぁぁ――!!で、でも!!ユウ君の手札もフィールド上のカードも0だよ!!」

 

「夜刀神の効果!!フィールドから離れた時、除外されているスピリットモンスターを効果を無効にして特殊召喚する!!現れろ火之迦具土!!」

 

 

ユウの場にガードナー火之迦具土が何処からか現れた。そしてなのはの伏せカードだった炸裂装甲も破壊されている。今のなのはに火之迦具土を止める手立ては無い。

 

 

「火之迦具土の直接攻撃(ダイレクトアタック)!!紅蓮滅殺拳!!」

 

「にゃああああああ!!!!!」

 

 

なのは/LP2000→0

 

 

―そして

 

 

「兄貴~ユウ~シゲル~~ありがとう~!!」

 

 

翔が3人に泣きついていた。流石に3人全員勝てると思って無かったらしく、明日香達は驚いていた。

 

 

「…さっさと帰って寝るよ……もう限界…」

 

「2度目は無いからな。次に覗いてたら助けねぇぞ」

 

「ボクは覗いてないぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」

 

 

ユウとシゲルの言葉に翔は雄たけびを上げた。一方十代は女子メンバーに挨拶して帰り始めていた。

 

 

――――――――――――――

 

 

「ねえなのは」

 

「どうしたの?」

 

 

自室へと戻ったフェイトはなのはに話しかけていた。ちなみになのは、フェイト、はやてはそれぞれ個室だが3人は寝るときは一緒に寝ている。だが、いまはやてはアースラに戻っており今はいない。

 

 

「シゲルが知らない剣闘獣を使ったんだ…それも2体」

 

「そっちも?こっちもユウが知らないスピリットを使ってたよ…しかも結構強力なの!」

 

 

そう言ってなのはは闇刀神の説明と、それに関連する咆哮も話した。フェイトもの方もマキロとラカンの説明をした。

 

 

「う~ん…なのはの言ってたカードの効果は闇刀神じゃなくてエンシェント・スピリットがいる場合だから…他にもいるかもね…」

 

「もしかして…エンシェント・スピリットがロストロギアなのかな…でもシゲルのはなんだろう…」

 

 

なのはは静かにそう呟いた。確かにユウのエンシェント・スピリットは強力すぎる。そしてなのは達はデュエルモンスターズのカード――その中でもスピリットと剣闘獣のカードのデータはすべて持っている。

 

だが、そのデータに無い剣闘獣とエンシェント・スピリットはロストロギアの可能性があった。

 

 

「ただいま」

 

 

っと、此処でアースラからはやてが戻ってきた。しかし、どこか神妙な顔つきをしていた。

 

 

 

「どうしたの?はやてちゃん」

 

「2人に話があるんや」

 

 

 

心配そうになのはが聞くと、はやては言いにくそうに2人に言った。若干だが目に涙を溜めて――

 

 

 

 

「『どんな手を使ってでもロストロギアを回収せよ』……それが管理局の決定や…それとツバキも…例の『カード』を持っているらしいんや……」

 

「「え!?」」

 

「2人と同じロストロギア反応や……いや、正確にはちゃう。根本的な反応は同じ…でも、少し特徴が異なる……昔2人が関わったジュエルシードの様に種類みたいなのがあるみたいなんや」

 

 

はやての言葉になのはとフェイトは一瞬驚いた顔をしたが、すぐに俯いてしまった。

 

 

『ロストロギアの回収と管理』

 

それが管理局の仕事だ。だがそれを行うとなると――ユウ、シゲル、ツバキの3人を敵に回すことになる。

 

 

 

それは――友を裏切ることだった。

 

 

―レッド寮ユウとシゲルの部屋―

 

 

既に安らかな寝息を立ててユウは寝てしまっていた。だがシゲルは部屋に備え付けてあるPCで誰かと会話していた。

 

 

「どういうことだ?」

 

『どうやら思いのほかイレギュラーの影響が大きく出てしまっている様だな…徐々にですが未来が変わり始めている様だし…しかしあの子達があの戦いに関わってくることは確実だ』

 

 

そう言って先程まで黒髪の女性が映っていた画面は何処かの森の中の様な場所へと移った。そしてそこには――

 

 

『ユウ!!』

『大丈夫か!?』

 

『はぁ…はぁ…はぁ…』

 

 

ボロボロのシゲル、そして苦しそうに息を吐くツバキ。

 

その2人に心配されて、地面に倒れてる――ユウ。

 

 

そのユウに対峙してるのは――

 

 

『これで終わり…』

 

 

 

なのはだった。

 

 

「……はぁ……どう転がっても、いい『未来』じゃないな」

 

 

 

そう言って通信を終えたシゲルは寝た。

 

 

そして――夜は更けて行く。




はっはー、すっげーアホだった。俺。
シゲル「いきなり自虐って…壊れたか?」
(゚д゚lll)扱いがひどい!?
ユウ「え、えっと…どうかしたの?」
今回の話の修復中にわかったんだけど、途中ユウの手札の枚数が合ってなかったから数ターン追加することになった。
そしてそのことに全く気付いてなかった。
ユウ「つまり…?」
にじファン時代から続行不可能な間違いをしていた。

シゲル「あの馬鹿のとんでもなミスはほっといて、終盤の会話は誰とだ?」
扱いがひどい(゚д゚lll)
ま、まあ…会話していた女性とは後々。どうなるかはお楽しみですけど…
ユウ「…ね、ねえ。作者さん。後ろ…」
ん?
ツバキ「へぇ~★」
阿修羅!?Σ(゚д゚lll)
ツバキ「丸々出番がね…アハハ★」
ユウ「ツバキ元に戻って!!」

ま、まあそんなこんなで次回予告

―次回予告―

月一試験が迫る中、シゲルの予想外な特技が発揮された。
それによって謎の七不思議が…

そして試験当日、とうとう管理局が――

次回turn8 戻らない関係 魔法使いVS夜天の魔導師
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