遊戯王GX~ノーバディ・レコード~   作:銀猫

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turn75 嘘の中に隠された真実 シゲルVSアイリス 後編

シゲルVSアイリスの戦い。だがアイリスの召喚したsinパラドクス・ドラゴンの効果でシゲルのソウル・ブラック・ドラゴンが奪われてしまった。

 

 

「ッ…!!」

 

シゲル

LP1400 手札2枚

剣闘獣ガイア・ヘッド/DEF2100

伏せカード1枚

 

『さあ、これであなたは終わりです』

 

アイリス

LP1100 手札2枚

sinトゥルースドラゴン/ATK5000 sinパラドクス・ドラゴン/ATK4000 ソウル・ブラック・ドラゴン/ATK2400

伏せカード1枚

sin qeuti

 

 

『バトルフェイズ、sinトゥルースドラゴンでガイア・ヘッドに攻撃!!トゥルース・エンド・バースト!!』

 

「っ…!!ガイア・ヘッドの効果を発動!!破壊されたとき、デッキからラクエルとエクイテを召喚!!」

 

フィールドに2体の剣闘獣が現れた。が、

 

『トゥルースの効果発動、その2体のモンスターを破壊!!』

「っ…!!」

 

 

すぐさま破壊された。しかもこれはチェーンブロックの逆順での破壊のためエクイテは効果を発動する事が出来ない。

 

『sinパラドクス・ドラゴンの攻撃!!パラドクス・ビギン・バースト!!』

「ガイア・ヘッドの効果!!相手の攻撃を一度だけ無効にする!!」

 

これで残るモンスターは1体。だがその1体がーー

 

 

『さあ、これで終わり…ソウル・ブラック・ドラゴンの直接攻撃!!メガ・ブラック・シュート!!』

 

 

シゲルめがけて彼のフェイバリットカードが攻撃を起こした――

 

 

「まだだ!!リバース罠、眠る魂の咆哮を発動!!墓地に存在するラクエル、エクイテ、ガイア・ヘッドを除外して剣闘獣ヘラクレイノスを特殊召喚!!」

 

フィールドに炎を纏った巨大な獣人が現れた。

 

ヘラクレイノス/ATK3000

 

 

『攻撃力…3000…』

 

「ったく、ヒヤヒヤさせやがって!」

 

『…ヘラクレイノス…』

 

 

するとアイリスはそう呟いた。どうやらヘラクレイノスに何か違和感を感じていたみたいだ、がすぐに気を取り直してエンドを宣言した。

 

アイリス

LP1100 手札2枚

sinトゥルースドラゴン/ATK5000 sinパラドクスドラゴン/ATK4000 ソウル・ブラック・ドラゴン/ATK2400

伏せカード1枚

 

―シゲルのターン―

 

「俺のターン!!剣闘の宝器を発動!!フィールドに剣闘獣と名のつく融合モンスターかシンクロモンスターがいる場合、カードを2枚ドロー出来る!!」

 

 

剣闘の宝器

通常魔法

自分フィールドに「剣闘獣」となのつくシンクロモンスターか融合モンスターが

表側表示で存在する場合発動する事が出来る。

カードを2枚ドローする。

「剣闘の宝器」は1ターンに1度しか発動できない。

 

 

「(これは…一か八か、やるしか無いか)手札から魔法カード、未来同調―シンクロ・ジャンプ―を発動!!

エクストラデッキに存在するモンスターを選択し、その後デッキの上からカードを4枚めくる。その中でシンクロ召喚可能な組み合わせがある場合そのカードをゲームから除外して選択したモンスターを召喚する、存在しない場合はそのカードを全てデッキの一番下に送る」

 

 

 

未来同調―シンクロ・ジャンプ―

通常魔法(制限)

エクストラデッキに存在するレベル5以下のモンスターを選択し発動する。

デッキの上からカードを4枚めくり、その中でシンクロ召喚可能な組み合わせがある場合

そのカードゲームから除外して選択したモンスターを特殊召喚する。

それ以外のカードは好きな順番でデッキの上に置く。

存在しない場合はそのカードを全てデッキの一番下に送る。

この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃を行うことができない。

 

「選択するのはブラッディ・リゾネーター!!」

 

「ブラッディ・リゾネーターのレベルって…!!」

 

 

そのカードの存在を知っている者達は驚いていた。ただ一人そのカードを知らない剣山は首を傾げていた。

 

「なんレベルのモンスターだドン?」

 

「レベル…2だ」

 

「あいつ…勝負に出る気だ」

 

 

『…無数にあるカードの中でレベル2のモンスターを出すための組み合わせを引く可能性が低い、自滅する気ですか?』

 

 

そう聞いたアイリス、だが目の前の男――獣斬繁はそれでも引く事に疑いが無いように見えた。実際彼はそうだったのだろう――

 

 

「1枚目…モンスターカード、剣闘獣リーダー!!」

 

 

レベル1同士で召喚できる組み合わせだ。それ以外のカードは全てはずれとなる。

 

「2枚目…剣闘獣ミードラ!!」

 

 

レベル1の非チューナーだ。これでレベル1のチューナーモンスターが引く事さえ出来ればブラッディ・リゾネーターを召喚できる。

 

 

「3枚目…リゾネーター・エンジン!!」

 

魔法カードは全て外れ。そして残された引くチャンスはたったの一度。まだ20枚強のこってるシゲルのデッキ、その中でレベル1チューナーは5枚にも満たない。

 

 

『貴方はよくがんばりました。ですが…ここで終わりです』

 

 

「…俺は…」

 

 

そういってシゲルはデッキの一番上に指を置いて目を閉じた。十代と星光が戦ったときのようにそのカードが光って見える――そう、ディスティニードローだ。

 

 

「あきらめるわけにはいかないんだよ!!とことん足掻いて!相手を倒して!!仲間の道を切り開く!!!そのために足を止めるわけにはいかないんだよ!!カード…ドロー!!」

 

引いたカードが光の軌跡を残した。そして引かれたカードは――

 

 

「レベル1、チューナーモンスター、シンクローン・リゾネーター!!」

 

『なっ…引いた…!?』

 

「レベル1の剣闘獣ミードラにシンクローン・リゾネーターをチューニング!!

魂の決意が交わりし時、新たな扉の鍵が生まれる!!我が血となれ!!」

 

☆1+☆1=☆2

 

「シンクロ召喚!!ブラッディ・リゾネーター!!」

『フリ!!』

 

ブラッディ・リゾネーター/ATK1300

 

フィールドに血が滴る音叉を持つモンスターが現れた。しかしそれだけでは足りない。

 

 

「手札から魔法カード剣闘決闘(グラディアル・デュエル)!!自分フィールドの剣闘獣と名のつくモンスターの攻撃力以下のモンスター1体のコントロールをこのターンのエンドフェイズまで得る!!」

 

 

剣闘決闘(グラディアル・デュエル)

通常魔法

自分フィールドの「剣闘獣」と名のつくモンスター1体を選択し発動する。

選択しモンスターを墓地に送り、その攻撃力以下の相手モンスターのコントロールを発動ターンのエンドフェイズまで得る。

この効果でコントロールを得たモンスターは攻撃する事は出来ない。

 

 

「俺の元に戻れ、ソウル!!」

『ガァァァァァァァァァ!!!』

 

アイリスのフィールドにとらわれていたソウルがシゲルの元へと戻った。これで――

 

 

「俺の全力全開だ!!ブラッディ・リゾネーターの効果発動!!シンクロ素材とするとき、他のモンスターのレベルを一つ上げる!!レベル8となったソウル・ブラック・ドラゴンにレベル2のチューナーモンスター、ブラッディ・リゾネーターをチューニング!!」

 

 

シゲルの目が赤く変わり、彼の周囲から強烈な衝撃波が発生した。

 

「漆黒の魂を持ちし小さき炎よ、我が魂を受け更なる業火へ誘え!!アクセルシンクロ!!」

 

『消えた!?』

 

 

ソウルが紅いリングに包まれ姿を消す、そしてシゲルの取り出したカードに1体のドラゴンの姿が浮かび上がった。

 

 

「奏でろ!!ブラッディ・ソウル・ドラゴン!!!」

『グァァァァァァァァ!!!!』

 

 

シゲルのフィールドに降り立った一回り大きくなったモンスター、その体には血管状の模様が入っていた。

 

ブラッディ・ソウル・ドラゴン/ATK2800

 

 

「ブラッディ・ソウルの効果発動!!墓地のモンスターを除外してその攻撃力分だけこのモンスターの攻撃力を上げる!!墓地のヘラクレイノスを除外し、攻撃力を3000ポイントアップさせる!!ドレインソウル!!」

 

ブラッディ・ソウル・ドラゴン/ATK2800→5800

 

 

「攻撃力が上回った!!」

「いっけー!!」

 

「バトルフェイズ!!ブラッディ・ソウル・ドラゴンでsinパラドクスドラゴンに攻撃!!ブラッディ・フレア!!」

 

「これでアイリスのライフは0だ!!」

 

 

 

 

『リバース罠sin dummy guardを発動!!攻撃対象を他のsinモンスターへと移し替える!!』

 

 

パラドクスドラゴンに向かっていた炎は進路を変えアイリスと融合したトゥルースドラゴンに向かっていた。

 

 

『グッ…キャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!』

 

アイリス/LP1100→300

 

 

トゥルースと一体化していたアイリスだが、彼女の体を残してトゥルースは消滅した。

 

 

「っ……流石、世界の矛盾ですね…」

 

「チッ…生き延びやがったか…だがお前のライフは残りわずか、次のターンでケリ…を…」

 

 

そう言っているうちにシゲルの言葉が徐々に小さくなっていた。アイリスのフードがめくれ、そこにいたのは十代と同じぐらいの身長の赤黒い髪の少女だった。

 

 

「よくもやってくれましたね、獣斬繁」

 

「なんで…お前…」

 

 

どうやら彼女のことを知っているようだった。だがその目はどこか信じられないように揺れて、見開いていた。

 

 

「…?どうかしましたか?」

 

「まさか…生きてたのか…?」

 

 

言葉を詰まらせながらシゲルがそう聞いた。一方アイリスはなんのことか全くわからないといった様子だった。

 

 

「ウリィ、俺の見間違い…じゃないよな?」

 

『…うむ、儂も信じられん』

 

 

 

「一体何のことですか?」

 

 

彼女はそう不審そうに聞いた。だがシゲルは確信していた。そう、彼女が――

 

 

「…なあ、お前に兄弟はいるか?」

 

「? 兄がいますが、それが何だというんですか?」

 

 

「じゃあ、もう一つ。その兄の名前は知っているか?」

 

 

「何を言っているんですか、私の兄の名前は……名前…は…」

 

 

 

アイリスの声が徐々に小さくなっていた。

それならアイリスが『特にシゲルと合わないようにされていた』のも『先ほどのヘラクレイノスを見た反応も理由がつく』

 

 

 

「私…」

 

「せ、先輩、一体どういうことですか?」

 

 

 

シゲルの後ろで荒木がそう聞いた。いや、その場にいた全員が分からなかった。

 

 

「兄…って…誰?わ、私の家族ってなに!?なに、この記憶!!?」

 

「っ!!落ち着け!!」

 

 

小さくなったアイリスの声がボリュームの摘みをひねるように大きくなっていた。それに比例して彼女の体が震えだした。

 

 

「だ、誰なの!!!?私と一緒にいるこの人たち!!!!!?」

 

 

「おい!!」

 

 

シゲルの呼びかけに初めてそこに誰かいるように気づいたアイリス、しかしその目はまるで、これから殺されるように怯え、恐怖に染まっていた。

 

 

「あ、あなたは誰なの!!!!!?どうして私の記憶の中にいるの!!!!!!??私…私って誰なの!!!!!!!!???」

 

 

とうとうシゲルの声が聞こえなくなったのか、その場に蹲ってガクガク震え始めた。それを見たシゲルとウリィは彼女のもとへ走り出そうとした。

 

 

「っ、こ、こな、来ないでェェェェェェェェェェ!!!!!」

 

「っ!おい!!!」

 

 

手を伸ばしたシゲル。だがそれよりも早く、何かがアイリスの周囲に湧き出した。

 

 

「なっ、あれって…!!」

 

アイリスが拒絶すると同時に突然sinパラドクスドラゴンと彼女がドロドロの闇に飲み込まれた。それに十代たちは見覚えがある。

 

 

 

「ここで正気を取り戻しては困るのでな」

 

「ゴスペル!!」

 

 

そこにいたのはエネミーズのコンダクターの一人、ゴスペルだった。彼の足元にはかつてスフィンクスたちを召喚した時のように影から闇が生まれていた。

 

 

「てめぇ…!!」

 

「まさか危惧していた事が起こるとは…――

 

 

――が、ここで『獣斬響』に元に戻っては手がかりがなくなってしまうのでな」

 

 

ゴスペルの言葉、それが静かな衝撃になった。シゲルと同じ名字、かつて一度だけ聞いた彼の妹の名。

 

 

そしてこの状況――

 

 

 

「シゲルの…妹!?」

 

 

「…ああ、間違いない。あいつの目は病気のせいで片方の色素が落ちてるんだ…!!」

 

 

「け、けどシゲルの妹って…」

 

 

十代はそう言った。たしかに彼の故郷は滅んで、シゲル達以外全員死亡したはずだった――

 

 

「響はあの日、武闘大会が始まってから人に見られてはなかった。そのまま誘拐されてアイリスとして生きていたのなら…

その洗脳をした奴が俺やオヤジのことを知っていたのなら…全部納得できる」

 

 

そう言ってるうちにパラドクスドラゴンとアイリス――響に纏っていた闇が徐々に薄く、消えていった。

 

そしていつの間にかゴスペルもいなくなっていた。

 

 

「ジュウザンシゲル ヲ コロス…!!」

 

「響!!」

 

 

再び現れた響の体には闇がまとわりつき、パラドクスドラゴンも全体的に黒くなっていた。

 

 

「コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロスコロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス コロス」

 

 

「畜生…どうしたら…!!」

 

『シゲル、さきほどあのゴスペルとかいう男はパラドクスドラゴンもろとも響を閉じ込めた。あの洗脳の媒体となってるのは…』

 

「なるほど…カードを伏せてターンエンド!!」

 

 

ブラッディ・ソウル・ドラゴン/ATK5800→2800

 

シゲル

LP1400 手札1枚

ブラッディ・ソウル・ドラゴン/ATK2800

伏せカード1枚

 

―響のターン―

 

「ドロー!!テフダ カラ sin cross ヲ ハツドウ!!ボチ ニ ソンザイスル sinパラレルギア ヲ トクシュショウカン!!」

 

 

sinパラレルギア/ATK0

 

 

「レベル10 ノ sinパラドクスドラゴン ニ レベル2 ノ sinパラレルギア ヲ チューニング!!

ジゲン ノ ソコ ニ ネムル アクム ガ ヒカリ ヲ タベツクス!!」

 

 

☆10+☆2=☆12

 

フィールドの闇をまとったドラゴンと小さな機械が交わって一体のモンスターを生み出した。

 

 

「シンクロショウカン!!sinフィークドラゴン!!」

 

 

フィールドにはパラドクスドラゴンの顔を持ち、トゥルースドラゴンの体をした巨大で、歪な、禍々しいモンスターが現れた。

 

sinフィークドラゴン/ATK0

 

 

「フィークドラゴン ノ コウカ ハツドウ!!シンクロショウカン セイコウジ ボチ ノ sinモンスター ヲ カノウ ナ カギリ ショウカン スル!!」

 

「なに!?」

 

 

sinフィークドラゴン

シンクロモンスター

星12/闇属性/ドラゴン族/ATK0/DEF0

「Sinパラレルギア」+チューナー以外のシンクロモンスター1体以上

このモンスターがシンクロ召喚成功時、

墓地に存在する「sin」と名のついたモンスターを可能な限り

効果を無効にして特殊召喚する。

この効果で召喚したモンスターはこのカードがフィールドを離れたとき、破壊する。

このモンスターの攻撃力はフィールドに存在する「sin」と名のつくモンスターの数×1000ポイントアップする。

このモンスターが表側表示で存在する限り、

自分の他の「sin」と名のつくモンスター以外のモンスターは攻撃宣言できない。

「sin world」が表側表示で存在しない場合このカードを破壊する。

このモンスターが破壊されるとき、フィールドに存在する「sin」と名のつくモンスターを代わりに破壊することができる。

「sinフィークドラゴン」はフィールドに1体しか存在できない。

このモンスターが表側表示で存在する場合、相手は他のモンスターに攻撃をすることができない。

 

 

フィールドにsinスターダストドラゴン sinスピット・シルバー・ドラゴン sinパラドクスドラゴン sinトゥルースドラゴンが現れた。

 

 

sinスターダストドラゴン/ATK2500

sinスピット・シルバー・ドラゴン/ATK2500

sinパラドクスドラゴン/ATK4000

sinトゥルースドラゴン/ATK5000

 

 

「一気に上級モンスターをこんなに…!!?」

 

「しかも全部のモンスターを止めるための手札コストもないよ!!」

 

「フィークドラゴン ハ フィールド ノ モンスター ノ カズ ダケ コウゲキリョク ガ アガル!!」

 

フィークドラゴン/ATK0→5000

 

「アァ…バトルフェイズ、sinフィークドラゴン デ ブラッディ・ソウル・ドラゴン ニ コウゲキ!!ホロウ・エクス・バースト!!」

 

 

sinフィークドラゴンの攻撃が、シゲルの場のブラッディ・ソウルに向かって放たれた。

 

 

 

「リバース罠、ビーストドライブ!!墓地に存在するガイザレスを除外することでこのターン俺は戦闘ダメージを受けず、フィールドのモンスターも破壊されない!!」

 

『これしき、なんともないわぁぁ!!!』

 

 

フィールドに現れたガイザレスがフィークドラゴンの攻撃を受け流した。

 

 

「バトルフェイズ終了時、ビーストドライブの効果でデッキから剣闘獣アンダルを特殊召喚!!」

 

「カカ テフダ ヲ フセテ ターンエンド」

 

LP300 手札0枚

sinフィークドラゴン/ATK5000 sinスターダストドラゴン/ATK2500 sinスピット・シルバー・ドラゴン/ATK2500 sinパラドクスドラゴン/ATK4000 sinトゥルースドラゴン/ATK5000

伏せカード1枚

 

―シゲルのターン―

 

 

「響!!」

 

「ワタシハ アイリス ヒビキ デハ」

 

「待ってろ、すぐに俺が助けてやる!!俺のターンドロー!!」

 

 

引いたカードを見たシゲルはすぐさまそのカードを使った。

 

 

「手札からスレイブバードを召喚!!こいつはフィールドに剣闘獣がいる場合ライフ1000を払ってリリースすることでデッキからベストロウリィを特殊召喚できる!!」

 

 

『最終決戦と行こうかの』

 

シゲル/LP1400→400

剣闘獣ベストロウリィ/ATK1500

 

 

「そしてこの効果で召喚した場合ベストロウリィの効果が発動できる!!伏せカード破壊!!」

 

「ワタシ ノ トラップ ガ…!!」

 

 

これで止める手段が全て断ち切られた。残る問題は――

 

 

「ブラッディの効果発動!!墓地のソウルを除外して攻撃力を吸収!!ドレインソウル!!」

 

 

ブラッディ・ソウル・ドラゴン/ATK2800→5200

 

 

「さらにフィールドのモンスターをリリースしてその攻撃力分相手の攻撃力を下げる!!ブラッドレディング!!」

 

 

ブラッディがアンダルに噛み付いて口から血を吐き出した。それがsinフィークドラゴンと、響に纏わり付いていた闇を少し洗い流した。

 

sinフィークドラゴン/ATK5000→3100

 

 

「オ…兄ちゃン…!!」

 

「響!!」

 

 

その時、響が初めて先程と違う反応をした。右手を真っ直ぐシゲルへと伸ばし、助けを求めていた。

 

 

「苦シいヨ…助けテ…!!」

 

「っ! ああ!!バトルフェイズ!!ソウル、響の闇を吹き飛ばせ!!ブラッディィ・フレアァァ!!」

 

『ガアァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!』

 

 

「キゃああああアあああァァァ!!!!!!」

 

 

響/LP300→0

 

 

 

「響!!」

 

 

シゲルはデュエルディスクを片付けることもせずに倒れている響きのもとへと駆け寄った。

 

 

「響!おい、響!!」

 

「シゲル、落ち着きなさい。気を失っているだけです」

 

 

紫苑の言葉にシゲルはホッとして自分のジャケットを脱いでそれを枕がわりに丸めて響を寝かせた。

 

 

「この子がシゲルの…」

「ああ、もう二度と会えないと思ったけどな…」

 

 

響を囲うようにして見下ろしていた、が、すぐさま剱都が横に立っているユウの肩に手をかけた。

 

 

「シゲルの妹のことはひとまず、お前今までどこにいたんだよ」

 

「あ…うん、あの日ボクと万条目が斎王と戦って――」

 

 

―回想―

 

斎王の召喚したLight OF Catastropheがユウを殺そうと持っている槍を突き出していた。

 

その間に入って神楽が攻撃を必死に止めようとしていた。

 

 

「小賢しい…だが、いつまで持つかな?」

『くうううううううぅぅ!!!!!強すぎる!!!』

「(2人とも逃げて!!お願い!!!!)」

 

 

 

ユウの言葉??だが、それが届く前に神楽の盾が砕けた。

 

 

 

 

辺りに土煙が立ち込め、轟音が静寂を突き破った。

 

 

 

 

「…逃したか」

 

 

ユウがいた場所――そこには僅かな血痕しか残されていなかった。

 

 

『けど、私たちの目的は完了しているはずだ』

 

「そのとおり。だが私の目的はあの光のドラゴンだ」

 

 

後ろから現れた人物――アイリスに斎王は振り返らずにそう答えた。

アイリスは持っていたセットで血痕を回収した。

 

 

―精霊界:『魂の聖地』―

 

「ここは…」

 

「気がついたようだな」

 

 

ベットの上で目が覚めたユウ。そんな彼に声をかけたのは――

 

 

「カルマ…?」

 

 

ユウの持つ『神』の1体『カルマ』だった。彼は手際よくユウの体の様子を検査しはじめた。

 

 

「気分はどうじゃ?」

 

「…最悪だね。ボクはどうなったの?」

 

「斎王にやられたのじゃ。で、神楽とイナがお主を守って時間を稼いだおかげでなんとか転移をすることができたのじゃ」

 

 

そう言ってるカルマの後ろ、出入り口の近くで神楽がヨダレを垂らして壁に寄りかかって寝て、その横にはイナが寄りかかって眠りこけていた。

 

 

「…ありがと…あれ?スピットは?」

 

「スピットはクロスから無理やり破壊されてのダメージが大きいからのう…今は無事じゃが、ルナが診ている」

 

 

それを聞いたユウは安心したのかそのまま静かに寝てしまった。

 

 

―数週間後(十代帰還)―

 

 

「…ねぇ、カルマ。いつまでボクはここにいるの?」

 

 

完全に体力が回復し、傷も塞がってスピットも戦える。のに何故かカルマが人間界に戻ることを許さなかった。

 

 

「ユウ、斎王に取り付いている破滅の光は厄介なものなのじゃ」

 

「けど皆をほっとけないよ。それにボクが無事なのも知らせてないんだし…」

 

 

ユウは早く人間界に戻ってみんなの所に行きたかった。しかしカルマはそれを頑なに認めなかった。

 

 

「じゃがお主を危険な目に遭わせる訳にいかんし…約束じゃしの…」

 

 

カルマのぼそっとした言葉をユウは聞き逃さなかった。だが約束といってもユウ自身覚えはないし、そもそもカルマが人間界でほかの人と関わる可能性も低かった。

 

 

「…約束?誰と?」

 

 

「っ!?な、なんでもないんじゃ!!」

 

 

そう言ってカルマは部屋を出ていってしまった。ちなみにイナと神楽はまだ完全回復しておらず、魂の聖地でリハビリをしている。

 

 

―修学旅行の日―

 

 

「カルマ!!いい加減にしてよ!!」

 

「お、落ち着くんじゃ!!」

 

 

 

ユウはもう我慢できなかった。聖霊王スウェルの魔法の一つで人間界を見ることができる水晶には光丸と風姫にやられるツバキと紫苑が写っていた。

 

 

「いったい誰なの!?君と約束したって言う人!その人がボクを縛るんでしょ!?」

 

 

 

 

「そ、それは断じて違うのじゃ!!決して瞬火は――あ」

 

「え…今…」

 

 

瞬火――それはユウの死んだ父親の名前だ。どうしてその名がカルマの口から出てくるのか、そしてなぜ関係あるのかがユウには理解できなかった。

 

 

「どういうこと…?」

 

「い、いや、それは…のう」

 

「どうして父さんの名前が出るの?ねぇ、カルマ…!!ボクに一体何を隠してるの!?」

 

 

詰め寄ったユウ。だがカルマはバツが悪そうな顔になって持っていた杖を地面にさした。

 

 

「――えっ―――?」

 

 

「すまぬ、ユウ。お主が『矛盾の真実』にたどり着くのはまだ早いのじゃ…お主が全てを知ったとき…ノーバディに…選ばれ―――」

 

 

その言葉が、意識を失うユウの中に消えていった。

 

 

 





ユウ「最後のどういうこと…?父さんとカルマってなんか関係があるの?」
まあ、カルマを渡したのが瞬火だからね。あってもおかしくは無いけど。
シゲル「何も理由も無く…ってわけでもないんだろ?」

剱都「それと、最後の部分改定前と少し違うか?」
まあ、細かいところがね。ここで『矛盾の真実』と『ノーバディ』という単語を追加した。
ツバキ「けど、ノーバディはシゲルが命名したんだよね?」
シゲル「ああ…俺の世界の言葉だ。それと何か関係があるのか…?」


紫苑「そしてシゲルの妹さん…ですか」
プロフィールは以下

獣斬響
14歳
愛称:響
使用デッキ:未定
フェイバリットカード:未定
身長:157cm
体重:???
髪の色:赤黒く、長い髪を纏めている
眼の色:左目は真っ黒だが、右目は若干白みのかかってる黒色
シゲルの妹。ニズの武道大会の日に管理局に誘拐され、その後『アイリス・イヴ・バラスティア』として洗脳される。
元々の性格は心優しく、思いやりのある性格。ただし泣き虫。
魔導師としての洗脳を受けていたためか、紫苑以上に魔法を扱う事が出来る。
デュエルの腕は中の上といった辺り。

シゲル「てか、また妹キャラ作ったのか…」
前々から出そうとは思ってたけどね。イメージは『零~zero~』の主人公『雛咲真紅』
ツバキ「響のデッキとフェイバリットカードが未定なのは?」
まあ、先にネタバレをすると彼女も『世界の矛盾』の一人としてデュエルすることになる。
ユウ「言っていいの…そんな事」
まあ、シゲルの妹って時点でその可能性が高いと思う人も多いだろうし。それでデッキなんだけど…ジュードや荒木はデッキから先に考えてたんだけど響は元々のキャラ設定で「Sin」のみだったんだよ。

けど…やっぱりパワーバランスが崩壊するから『異次元デッキ』みたいなくくりにするから、メインを他に必要になる。
そしてある理由でまだ表記されないという感じ。


次回予告
アイリスとなっていた響の救出に成功したシゲル。だが刻一刻と戦況は変化する。
襲い掛かる管理局員、先を急ぐメンバー。
そして待ち受ける人物――それは彼女の『憎しみ』だった。

「雪乃!!」

「――人殺しの荒木キリエ」

自分とのケリをつける戦いが――始まる。

「さあ、始めますか…!!」

「フィールド魔法、sin world展開!!」

次回:turn76 憎しみと復讐
最強カードは『ジャンク・リッパー』
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