遊戯王GX~ノーバディ・レコード~   作:銀猫

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第四章終幕turn78 終戦の狼煙

ユウと十代に襲いかかってきた破滅の光。

そしてユウはその片割れであるクリアと戦っていた。

 

 

 

 

 

だが聖霊師ネファルロがクリアー・バイス・ドラゴンごとクリアを倒した。

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

「ユウ!」

 

 

先ほどのダメージが大きいのか、片膝をついて息をするユウに椿は駆け寄ろうとした。

 

 

「っ!?キャアッ!!」

 

 

「ツバキ!?」

 

 

だがその2人の間に光のドームがあった。だが、デュエルはユウの勝利終わり、フィールドのカードは既に効力をなくしてたはずだった。

 

 

 

【クククク…それで終わったつもりか?】

 

「なっ、クリア!?どこに…」

 

 

先ほど激突した壁にはクリアの姿が無かった。周囲を見渡すもクリアはいない。すると突然クリア・バイス・ドラゴンが破壊されたフィールドに巨大な魔法陣が出現した。

 

 

「なんだ…これ…」

 

 

【言った筈だ、貴様のやること全てが無駄だと】

 

 

粉々になったはずのクリアー・バイス・ドラゴンがその魔法陣に集まるとひとつの姿を形成した。

 

 

【このモンスターはクリアー・バイス・ドラゴンが破壊された時、特殊召喚する事が出来るシンクロモンスターだ】

 

「シンクロモンスターをチューナー無しで…!?けど破壊前にダメージ計算で既にライフは…!!」

 

 

ユウの言うとおりダメージ計算後にモンスターは破壊される。破壊後に発動する効果は発動できない。

 

 

【貴様が攻撃前に破壊した伏せカード、クリアー・マットの効果だ。墓地に存在するこのカードを除外することでモンスターとの戦闘で発生するダメージを0にする】

 

クリアー・マット

罠カード

自分フィールドに存在する「クリアー」と名のついた

モンスターを選択して発動する。

選択したモンスターはこのターン戦闘では破壊されない。

ダメージステップ時墓地に存在するこのカードを除外することで

その戦闘で受けるダメージは0になる。

この効果は「クリアー・マット」を発動したターン発動することが出来ない。

 

 

 

【私のライフがまだ残っているため、このモンスターは召喚することが出来る!!出現せよ、クリアー・ナイトメア・ギルティ!!】

 

 

 

魔方陣から出現したのは――白い靄だった。

 

クリアー・ナイトメア・ギルティ/ATK0

 

 

「これが…モンスター…?」

 

【そして、このモンスターは召喚成功時、フィールドのクリアーと名のつくカードを全て破壊し、自分のライフポイントを0になる!!】

 

「自らのライフを0に!?」

 

 

これでフィールドのクリアー・ワールドとクリアー・フォース、ユウの場のクリアー・トークンが破壊されクリアのライフがなくなった。

 

どちらにしろ、それでクリアのライフは0になった。それでユウの勝ちが決定されるはずだった。

 

 

「自らのライフを0にして召喚するモンスター…ってことは何かライフが0になっても敗北しない効果が…」

 

【その通りだ。クリアー・ナイトメア・ギルティは私の血となり肉となりライフとなる。このモンスターが破壊されない限り私に敗北は無い】

 

「じゃあ…お前は今…」

 

 

 

ユウの言葉にツバキも分かった。先ほどからクリアの姿が見えないのは――

 

 

【いかにも、これが私、僕の、俺の、某の、我輩の、うちの、本当の姿】

 

「精霊とはいえ、逆に自らをモンスターに…」

 

【さあ、少年。貴様のターンは続いているぞ】

 

 

ユウは支えていた左手が握っている手札を見た。効果が分からない以上うかつなことが出来ないが、やれることは限られていた。

 

 

「カードを2枚伏せてターンエンド」

 

 

ユウ

LP200 手札3枚

ネファルロ/ATK2700

伏せカード2枚

 

クリア

LP0 手札0枚

クリアー・ナイトメア・ギルティ/ATK0

属性生産―アトリビュート・クリスタル クリアー・フォース

 

―クリアのターン―

 

【我のターン!!魔法カード、トラップ・ボムを発動!!永続罠を破壊してその枚数だけ500のダメージを与える!!】

 

 

フィールドに残っていた属性生産―アトビュート・クリスタルが砕け、ガラスの破片のようになるとユウに襲い掛かった。

 

 

「リバース罠リフレクト・ネイチャーを発動!!効果ダメージが発動した時、そのダメージを相手に移し変える!!」

 

【ふん、だがmeにダメージを与えるのは無意味だ】

 

 

既にクリアのライフが無い。クリアー・ナイトメア・ギルティがいるとダメージを与えても意味が無い。だが問題のモンスターは攻撃力0、少なくともそっちも何か効果がある。

 

 

【バトルフェイズ、クリアー・ナイトメア・ギルティでその偽善なモンスターへ攻撃!!クリーン・ミラー―断罪の魔法(コンヴァクション)!!】

 

「なっ!?」

 

 

突然クリアー・ナイトメア・ギルティが姿を変えるとネファルロと全く同じ姿になった。違うのは白黒テレビのようにモノクロになって目が赤かっただけだ。

 

「っ!攻撃宣言時くず鉄のかかしを発動!!相手の攻撃を無効にする!!」

 

【無駄だ!!】

 

2体のネファルロの間にボロボロのかかしが出現したがクリアのネファルロはそれをすり抜けた。

 

 

【クリアー・ナイトメア・ギルティは相手のカードの対象となったとき、墓地のモンスターを除外してそのカードを無効に破壊する!さらに相手のカード効果でフィールドを離れることも無い!!】

 

「ならネファルロの効果発動!!墓地の罠カード、リフレクト・ネイチャーを除外してバトルを無効にする!!この効果は対象をとらない!!」

 

 

ネファルロの呪文で地面がめくりあがり、分厚い壁となった。

効果が分からない以上、たとえ攻撃力0のモンスターでも攻撃を通すのは得策ではなかった。

 

 

【それで守ったつもりか!!】

 

「!?」

 

【クリアー・ナイトメア・ギルティは1ターンに1度相手の発動したカード効果を無効にし、破壊する効果がある!!】

 

「カード無効効果まで…!!」

 

 

ツバキはそう悲鳴を上げていた。破壊されればそれで終わりだが、その破壊されないモンスターを倒す手段はほぼ無かった。

 

クリアー・ナイトメア・ギルティはもとの靄に戻るとネファルロの周囲に漂った。やがて彼女の姿が消え、再び靄が晴れるとそこには既にネファルロの姿は無かった。

 

【そして、我が攻撃に成功したとき相手のライフを半分にする!!ギルティ・プリズン!!】

 

「うわああああああああ!!!!」

 

ユウ/LP200→100

 

透明な茨がユウの周囲に現れるとそれが彼を傷つけた。

 

 

【俺はこれでターンエンド、そしてこいつの維持コストで墓地のクリアー・キューブを除外する】

 

 

クリア

LP0 手札0枚

クリアー・ナイトメア・ギルティ/ATK0

伏せカードなし

 

―ユウのターン―

 

「ボクのターン!!(このカードは…!!)」

 

 

 

―回想―

 

「――を?」

 

 

ユウは4人が地下ホールに入る前にツバキにあるお願いをしていた。精霊界にいる間にユウは黙って見ていた訳ではない。

新たな力を手に入れていたが、その力のためにはツバキの協力が必要だった。

 

 

―回想終了―

 

 

「ボクはモンスターを伏せてターンエンド!!」

 

 

ユウ

LP100 手札3枚

モンスター1体

伏せカードなし

 

―クリアのターン―

 

【ワテのターン!!名推理を発動!!】

 

「名推理…ボクが選択するのはレベル8!」

 

 

名推理の効果はモンスターが出るまでデッキをめくり、出たモンスターのレベルが選択したモンスターではなかったら召喚するカードだ。

 

 

【一枚目!おっと、いきなりモンスターだ。レベル7のクリアー・ヴィシャス・ナイト!!】

 

クリアー・ヴィシャス・ナイト/ATK2300

 

フィールドに悪魔のような姿をした騎士が現れた。ユウの上級モンスターという読みは当たっていたがモンスターの召喚を許してしまった。

 

 

【バトル、クリアー・ナイトメア・ギルティでセットモンスターに攻撃!!クリーン・ミラー!!】

 

 

靄となったクリアー・ナイトメア・ギルティがユウの伏せられていたモンスターにまとわりつくとその伏せモンスターが破壊された。

 

 

【クリアー・ナイトメア・ギルティは戦闘を行う場合、そのモンスターをダメージ計算を行わずに破壊して攻撃力分のダメージを与える!!】

 

 

「そんな…!!ユウ!!」

 

 

ツバキは心配そうにユウの名を呼ぶ。

 

ユウ/LP100

 

だがユウのライフは減ってなかった。

 

 

「セットモンスターはスピリット・フィッシュ。攻撃力を持たないこのモンスターだとボクのダメージは無い」

 

【ほう、ナイトメア・ギルティの効果を予測していたのか。だがこれで幕引きだ、クリアー・ヴィシャス・ナイトの攻撃!!エンド・オブ・ザ・クリーン!!】

 

 

クリアー・ヴィシャス・ナイトがクリスタルからすり抜けて剣をユウに向かって振り上げていた。

 

 

「墓地に存在する韋駄天の効果発動!!墓地に存在するこのカードを除外することで相手の攻撃を一度だけ無効にする!!」

 

 

韋駄天

スピリットモンスター

星5/闇属性/天使族/ATK1700/DEF2000

自分フィールドにモンスターが存在しない場合、

このカードを除外することで発動することが出来る。

このターンの攻撃を1度だけ無効にする。

 

 

墓地から明日香の持つサイバーエンジェル―韋駄天に似た巫女が現れた。

その巫女の持つ扇子でヴィシャス・ナイトの攻撃を受け止めようとしてる。

 

 

「でも…!!」

 

【ナイトメア・ギルティの効果発動!!相手の発動したカード効果を無効にする!!】

 

 

 

韋駄天の周囲にあの靄が漂い、ユウもろとも姿が消えた。その中にヴィシャス・ナイトが飛び込み、何かを切り刻んでいた。

 

 

「ユウ…そんな…いやああああああああああああああああ!!!!!」

 

 

もうユウの伏せカードもなく、守る手段など無い。そのことを理解したツバキは膝を折り、頭を抱え、悲鳴を上げた。

 

 

【ハハハッ!!これで終わり…なに!?】

 

「え…?」

 

 

クリアの驚きの声にツバキが顔を上げると、そこにはヴィシャス・ナイトの剣から韋駄天に守られていたユウがいた。

 

 

「ユウ…!!」

 

【馬鹿な、そのモンスターの効果は確かに無効にしたはず…!!】

 

「そうだよ、確かにお前は韋駄天の効果を無効にした。だけど…」

 

 

そう言ってユウが取り出したのは『2枚目の韋駄天』だった。

 

 

「ボクの墓地には2体の韋駄天がいんだ!!」

 

【クッ…一枚目でクリアー・ナイトメア・ギルティを釣り上げ、二枚目でクリアー・ヴィシャス・ナイトを止めたのか…!!】

 

「さあ、お前はもうモンスターの攻撃が出来ない!!」

 

【ッ…エンドフェイズにクリアー・ナイトメア・ギルティはエンドフェイズに自分フィールドのほかのモンスターを全て破壊する。その後クリアー・キューブを維持コストで除外する】

 

 

クリアー・ナイトメア・ギルティ

シンクロモンスター

星12/闇属性/天使族/ATK0/DEF0

このモンスターは自分フィールドの「クリアー・バイス・ドラゴン」が

相手モンスターの攻撃で破壊されたときのみ

エクストラデッキから特殊召喚する事が出来る。

このモンスターがフィールドに特殊召喚されたとき自分のライフを0にする。

フィールド上にこのカードが存在する限り自分はデュエルでは敗北しない。

このカードを対象とした魔法・罠・モンスター効果が発動した時

墓地に存在する「クリアー」と名のついたモンスターを除外することで

その効果の発動を無効にして破壊することが出来る。

このモンスターは相手のカード効果でフィールドを離れることが出来ない。

1ターンに1度、相手がモンスター効果を発動した時、その効果を無効にすることが出来る。

このモンスターが相手と戦闘を行う場合、ダメージステップを行わず相手モンスターを破壊する。

その後、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。

このモンスターが相手に直接攻撃を成功したとき、相手のライフを半分にする。

自分のターンのエンドフェイズこのモンスター以外の

自分のモンスターを全て破壊する。

その後自分の墓地の「クリアー」と名のついたモンスターを1体除外する。

除外しなかった場合このモンスターを破壊する。

相手のターンのスタンバイフェイズ、自分の手札が2枚以上ある場合このカードにクリアカウンターを載せる。

クリアカウンターが2つ以上乗った場合、このカードを破壊する。

 

クリア

LP0 手札0枚

クリアー・ナイトメア・ギルティ/ATK0

伏せカード無し

 

 

―ユウのターン―

 

「ボクのターン、ドロー!!手札から金華猫を召喚!!効果で墓地のレベル1モンスター、スピリット・マターを特殊召喚する!!」

 

【何を使用とも無駄だ!!クリアー・ナイトメア・ギルティの効果発動!!相手のカード効果を無効にする!!貴様に『全てを守る聖なる龍』を召喚させるわけにはいかないのでな】

 

 

召喚されたばかりの金華猫が破壊された。

その言葉でツバキはクリアがユウのスピット・クロス・ドラゴンに恐れていることに気づいた。

 

 

「クリア、ひとつだけ教えて欲しい。君達はソーラーも無しでどうやって世界を破滅させるつもりなんだ?」

 

【フン、冥土の土産に教えてやるよ。貴様の持つ全てを守る聖なる龍と獣斬繁の持つ『全てを破壊し血に染まる龍』を使うんだ。『全てを破壊する力』『全てを守る力』という矛盾が途轍もないエネルギーを生み出す】

 

「じゃあ管理局が関わってたのは…!!」

 

 

クリアの言葉でツバキはどうして管理局が光の結社に加担していたのか分かった。

 

 

【ロストロギアを奪取するためにといったら簡単に協力してくれたぜ。そして計画の第一段階がまもなく完了する。貴様の敗北でな】

 

「ユウ…」

 

 

たしかにスピット・クロスを出せないユウにとってクリアー・ナイトメア・ギルティを倒すのは難しい。

 

 

「…教えてくれたお礼にボクもひとつ教えておくよ。この戦い、はじめからボクは一人で戦ってるんじゃないって」

 

【はあ?デュエルは1体1の死闘。貴様は一人、何寝言を言ってるんだ?】

 

 

クリアの言うとおり、これはタッグデュエルやチームではない。ユウが単独でクリアと戦っているのだ。

 

 

「墓地に存在するスピリット・フィッシュの効果発動!!墓地に存在する伊弉波を除外することで特殊召喚する!!」

 

 

スピリット・フィッシュ/DEF1000

 

 

【たとえ何のモンスターをシンクロ召喚しようとも、meを倒すことは無理だ、どうしてそれが分からぬ?】

 

「ボクは一人なんかじゃない!魔法カード、二重召喚を発動!!これでもう一度通常召喚することができる!!スピリット・フィッシュをリリース!!」

 

 

そう言ったときツバキはハッとした。この広場に来る前にユウに渡したカードがそろっているのなら――それならば先ほどのユウの言葉も分かる。

 

『この戦いにツバキも加わっているからだ』

 

 

【砂塵の悪霊でも召喚しようとしてるのか?】

 

「違うわ!これが『私達』の力――『結束』よ!!」

 

 

 

「精霊の魂を生贄に来て、赤き魔法使い…闇紅の魔導師(ダークレッド・エンチャンター!!)」

 

 

―回想―

 

「けどなんで闇紅の魔導師とこのカードを?」

 

「実は魂の聖地のカルマの神殿、覚えてるよね?」

 

 

カルマの神殿とはユウとシゲルが『神の試練』を行った場所だった。

普通の神殿のような場所で、ただ大きかったような気がする。

 

 

「あそこで巫女をしてるルナがたまに新しい力を授かるんだ。それでその力をカードにしてるんだけど…最近作り出したカードがね」

 

―回想終了―

 

 

闇紅の魔導師/ATK1700→2300/M0→2

 

 

【何ィ…スピリットデッキの貴様が魔力カウンター型の魔法使いモンスターだと…!?】

 

 

『こうして君のフィールドに出るのは夏祭りのタッグの時以来だな、ユウ』

 

 

闇紅の魔道師はそう言ってユウに微笑んだ。そしてユウも頷いて手札のカードを一枚使った。

 

 

「魔法カードミラクルシンクロフュージョンを発動!!フィールドおよび墓地のシンクロモンスターを素材にした融合を行うことが出来る!!フィールドの闇紅の魔導師、墓地のスピット・シルバー・ドラゴンを除外!!」

 

「これが私達の力!!」

 

 

そしてユウが取り出した融合モンスターカードには2人のデッキに入ってるモンスターとよく似たモンスターが描かれていた。

 

 

「「融合召喚!!魔道龍士スピット・オブ・ロード!!」」

 

 

フィールドにスピットの翼をモチーフにした高貴なローブを纏い、神帝魔道王エンディミオンのような杖を持った魔法使いが現れた。

 

 

スピット・オブ・ロード/ATK?

 

「スピット・オブ・ロードは融合素材にしたモンスターの元々の攻撃力と同じになる!スピットは2500、闇紅の魔道師は1700、よって合計は4200!!」

 

 

スピット・オブ・ロード/ATK?→4200

 

 

【だがどれほどの攻撃力を持とうが我に屈することとなる!!】

 

「いいえ、このターンで終わりよ」

 

 

ツバキがそう言った瞬間、クリアー・ナイトメア・ギルティが靄の状態からクリアのように人型になった。

 

 

【な、なんだと…!?】

 

「スピット・オブ・ロードの効果、召喚成功時フィールド全てのモンスターの効果を全て無効にする!!」

 

 

魔道龍士スピット・オブ・ロード

融合モンスター・効果

星10/光属性/魔法使い族/ATK?/DEF?

「スピット・シルバー・ドラゴン」+レベル6以上の魔法使い族モンスター

このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。

このモンスターの攻撃力・守備力は融合素材にしたモンスターの元々の攻撃力・守備力の合計となる。

このモンスターが融合召喚に成功した時、

フィールド上に存在するほかのモンスターの効果を無効にする。

魔法カードが発動するたびにこのカードに魔力カウンターを乗せる。

このカードに乗ってる魔力カウンターを3つ取り除くことでフィールドのカードを1枚破壊することが出来る。

 

 

【ば、馬鹿な…効果を無効だと…!!】

 

「破壊もせず、対象も取らない。既に効果無効効果を使ってる君に勝ち目は無い」

 

【ふ、ふざけるな!!俺が負けるだと!?テメェらが私の心の闇を上回ったって言うのか!?】

 

 

初めての出来事なのだろう。クリアは慌てふためいていた。

既にナイトメア・ギルティと同化してるクリアはもうモンスターとしてしか生きられないのだろう。

 

 

「クリア、君とボクとの違いはボクは一人じゃなかった。ツバキが力を貸してくれたから、みんながここまでついてきてくれたから勝てたんだ」

 

【…っ…デュエルは1体1、それなのに貴様が一人じゃない?それこそ矛盾だ!!】

 

「そう、1対1。だけど君が分かるんじゃないかな?不の感情の裏…正の感情である『結束』。君は仲間がいなかった、僕にはいた」

 

「それが全ての違いよ」

 

 

《ドゴォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!》

 

「「【!!?】」」

 

 

そう言ったとき、4人が入ってきた扉が吹き飛んだ。もう管理局が来たのかと思ってツバキが構えた。

 

 

「おーう、みんな生きてるか?」

 

「いくらなんでも爆撃してそれは…」

 

 

聞き覚えのある声――おそらく剱都が扉に攻撃してぶち破ったのだろう。それにジュードはため息をついていた。そんなジュードに担がれていたシゲルも乾いた笑いをしている。

 

 

「剱都、みんな!」

 

「彼が行方不明だった先輩なのかしら?」

 

「ええ、荒木さんも面識は無いのでは?」

 

「まあ、あんまりな」

 

 

それに続いて雪乃、紫苑、荒木がやってきた。全員そろっていたのは嬉しいのだが、あの管理局の軍勢はいったいどうしたのだろうか?

 

「無事か、ユウ!」

 

「エド!」

 

 

続いてきたのはアメリカからとんぼ返りしてきたエドだった。全員がそれぞれの敵を倒してきたのだ。

 

 

「ふうん、またオカルトに関わるとなると頭が痛くなる。それに凡骨どもと同じ戦力と数えられたこともな」

 

 

「え!?」

 

 

 

ツバキが6人の後ろからやってきた人物に驚きを隠せなかった。

 

 

「なにぉ~!さっきの機械のモンスターお前のモンスターじゃ倒せなかったじゃねーか!!」

 

「ま、まあ落ち着いて…」

 

 

「海馬さん…!?」

 

 

ユウが驚きながらその名を、『海馬瀬戸』を呼んだ。それだけではない。

彼に食いかかってるのはバトルシティベスト4の『城之内克也』

そして宥めていたのはキング・オブ・デュエリストの『武藤遊戯』だった。

 

 

「最強の助っ人(サポーター)って…」

 

「…本当に最強ザウルス」

 

 

十代と剣山も唖然としていた。するとめんどくさそうに海馬がクリアを見た。

 

 

「そんな雑魚、さっさと蹴散らせ」

 

「……ははは、相変わらずだよ。海馬さん」

 

 

【こいつらが…貴様の…仲間なのか…?】

 

 

 

クリアがそう10人を見ていた。そして次に自身の対戦者であるユウを見た。

 

 

「うん、これが…僕の仲間達。今度会う時は不の感情なんかじゃなくて仲間になろうよ、クリア」

 

「バトル!!」

 

 

スピット・オブ・ロードは持っていた杖をクリアに、クリアー・ナイトメア・ギルティに向けた。

 

 

「「スピリット・シャイン!!」」

 

 

太陽のような暖かい光がクリアを包んだ。それにクリアは浄化されるように消えていった。

 

その中でツバキは、クリアが微笑んでいるように見えた。

 

 

 

「ラス・オブ・ネオス!!」

 

「ああああああああああああああああ!!!!!」

 

 

斎王/LP600→0

 

 

 

丁度向こうでも勝負が終わったみたいだ。

 

―保健室―

 

「いただだだだァだァだァァだァァァァ!!!!」

 

「自業自得よ馬鹿ァ!」

 

 

『12日後の戦争』を終えたメンバー達は保健室に来ていた。あの戦いで意識不明になった響、ユウFを連れてやってきた。

 

ちなみにブルー寮ターミナルから来たため遊戯達『最強の協力者』は他の生徒に見られていない。

 

 

そんな中、包帯まみれになったシゲルにジュンコがさらにきつく包帯を締めていた。

 

 

「あらあら、ジュンコさん。締まってますわよ」

 

「はぅ!?」

 

 

シゲルはこの時、綺麗な川の向こうにアンデット族モンスターたちが手招きしている幻覚を見ていたといっておこう。

 

 

 

「で、どうしてここに伝説のデュエリストたちがいるんですかぁ~?」

 

 

既に光の結社に入っていたものたちの洗脳は解けており、明日香と万条目は罪悪感なのか他のメンバーの介抱をしていた。

 

 

如月が写真を撮りながらそう聞いていると海馬がいつものように鼻を鳴らしていた。

 

 

「剱都に頼まれてな、『考える最強の助っ人を呼べ』と。遊戯の居場所の噂は聞いたことがあった。そしたらなぜかそこの凡骨もな」

 

「くぉら~!!海馬ァ!!誰が凡骨だ!!」

 

「ア、アハハハ…久しぶりだね、十代君」

 

「おう!久しぶりです!」

 

 

そう賑わっているが、ユウとツバキはあるベットからその光景を眺めているだけだった。

 

 

「っ~…ジュンコの野郎…殺す気か…」

 

「災難だったね…」

 

 

傷口を押さえながらシゲルがユウと背中合わせになるように座った。

シゲルの目の前には響が、ユウの目の前にはユウFが寝ていた。

 

 

「…互いに難儀だな」

 

「…だね」

 

 

―校長室―

 

「――ってぐらいですかね。報告は」

 

「…そうなノーネ。お疲れだったノーネ」

 

 

剱都の言葉にクロノス校長『臨時代理』に戦争の報告をしていた。

「臨時代理って言わないで欲しいノーネ!!」

するとクロノスは掲示板などに張り出される連絡通知を取り出した。

 

 

「ふ~む…光の結社のメンバーの処遇は基本的に不問、カード窃盗などの被害がある場合はキチンと返却する。一般生徒の処理はこれで依存は無いノーネ?」

 

「ああ、俺達にとってそれよりも心配なのは…」

 

 

そう言って剱都は口をつぐんだ。知らなかったとはいえ、ユウのコピーにしてブルー寮占拠の主犯であるユウF。操られていたとはいえ、そのユウFを作り出した響。そして全ての事件の犯人ともいえる斎王。

 

 

「シニョーラ響に関しては不問とするノーネ。幼い頃から洗脳されてたとなると不憫と同情するノーネ。問題は残りの二人…」

 

「同じく操られてたといっても斎王だとレベルが違う、そしてユウFは…」

 

 

ここから数時間校長室では2人の唸る声がしていた。

 

 

―アジト:跡―

 

ユウFとアイリスの強襲ですでに使い物にならないアジトに全員がそろっていた。アジトの機器類は全て駄目だが、会議などにはまだ使えそうだった。

 

 

「ん?早かったな」

 

 

先にアジトに来て準備をしていたエドとツバキ、剣山と荒木に翔がアジトの掃除をしていた。機器類は後日AWが新しいのを持ってくるということになっていた。瓦礫をどかして一応のスペースを確保していた。

 

その目的は2人の治療場所の確保だった。

 

 

「ああ、まあな。鮎川先生に無理言って早めにな」

 

 

そう言ってる間にも予備の医療機器をセッティングしていた。ずっと保健室に2人を置いておくわけにもいかず、響はともかくユウFは色々と問題があるからだ。

 

 

「……………」

 

 

エドも斎王に対して思うところがあるのだろう。無言で作業をしていた。

 

 

「はー、こりゃすげー」

 

「うん、まさに秘密基地だね」

 

「といっても今は襲撃を受けて稼動するなんて無理ですけどね…」

 

 

率直な感想を述べている城之内と遊戯に紫苑がそう案内していた。

 

 

「あれ?海馬さんは?」

 

「さっきKCから連絡があって帰っていったぜ」

 

 

「全員いるか?」

 

 

校舎内のターミナルから剱都がやってきた。どうやらクロノスとの3人の処遇の協議が終わったようだ。

 

 

「剱都、どうなったの?」

 

「光の結社メンバーは基本的には不問、響に関しても回復を待って不問になる。まあ、それはすぐに決まったんだが…」

 

「残りが問題か」

 

 

シゲルの言葉に剱都も疲れたように頷いた。するとなぜか剱都は懐からメモ帳を取り出した。

 

 

「結局俺達で決めろと。この戦いの勝者は俺達、その処遇を決めるのも俺達だとよ」

 

「あらら…」

 

「で、恨みっこ無しの多数決だ。名前は書くなよ。終わったらこのケースに入れろ」

 

 

―数分後―

 

 

「全員入れたな?」

 

「てか、俺達も入れてよかったのか?」

 

 

城之内と遊戯がそう聞いた。エドはこの件にはじめから関わっていたが2人は協力者としているだけだった。

 

 

「ああ、判断を下すのは多いほうがいい。じゃあツバキ、ボードに票数を数えてくれ」

 

「分かった」

 

 

剱都は一応ケースの中を混ぜるとひとつ取り出した。それをツバキに見せると『正』となるように数えていった。

 

だがもう全員のが公表されるとき、全員が呆れる出来事が起こった。

 

「これはね…」

 

「まあ…」

 

 

 

~ボード~

ユウF 不問 正正正

    処罰

 

斎王 不問 正正正

   処罰

 

 

 

「お人よし過ぎるだろ、俺達」

 

 

荒木がそう呆れていた。

 

 

 




ユウ「今回でやっと第四章が終わったんだね…」
シゲル「今思ったらユウが消えていた時期、結構長かったな」
まあ、そうだね。だけど、ユウ達の2年はまだ終わらないよ。

シゲル「なあ、ちなみに俺の怪我の程度は?」
『特異的な体質』でほぼ完全回復
ツバキ「シゲルが人間じゃなくなっていくよ…」

ユウ「クリア…か。なんだかんだ言ってボクたちの負の感情も含まれてるんだよね」
紫苑「人間は誰でも心に闇を抱えています。その結果彼を生み出して殺した…このことは忘れてはいけないですね」

剱都「で、あのワンシーンのみの登場となった海馬を含めてなんで遊戯さんたちがいるんだ?」
いや…完全な見切り発車だね。はじめはユウと遊戯、シゲルと城之内が組んで戦うことを考えてたんだけど
展開的に無理になって裏で頑張っていた【協力者】が彼らだったということという事実しか残らなくなった。
今後でゲスト出演するとは思う…未定だけど
シゲル「ってことは次の話にはもういないってことか?」
帰ってますね。

紫苑「クリアー・ナイトメア・ギルティ…『悪夢の罪』ってとこですかね。あのモンスターを倒す方法はほとんどないですね…」
バウンス、効果・戦闘破壊、除外全て不可能だからね。完全に守るしかない。
剱都「面倒なもの作ったな…」
いや、ライフ0の死なない相手との戦いなんてカッコいいな~って。そしたらバウンスできる抜け道なんてあったら面白くないし…
ユウ「そのおかげで死にかけたよ…」

ツバキ「次回の…第五章は?」
ジェネックス編。そしてそれは既に原作乖離している。
剱都「というと?」
アニメだと今回の戦いの裏みたいな感じだったけど、完全オリジナル展開になる。

次回予告
人々の記憶に残らず、戦った者たちは忘れられない『12日後の戦争』から3日後
この日、学園に戻ってきた鮫島校長からある戦いを開催された。

「今ここに第一回ジェネックス予選を開始を宣言する」

島で起こるバトルロイヤル。かつての仲間が敵という状況で様々な思いが交差する。


「ああ、準備は万端。あとは待つだけだな」

「生憎、この大会であんたは俺との戦いが最初で最後だ」

「フゥ~、youの腕は中々…だが…meにはまだまだ」


やがて始まるのはノーバディVS転生者の『力試し』

「まさに共に本戦にいく大本命…!!」

次回第五章 ジェネックス開催
最強カードは「高等戦術-フェイク&ショット」


というわけで次回からはオリジナルストーリー『ジェネックス編』です
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