シゲル昇天2日後(※死んでいません)
一先ずシゲルが回復し、ユウの熱が引いて2日後。
この日の夜は十代の発案で引いたカードのレベルで怪談話をすることになった。
参加者は発案した十代とユウ、翔、隼人の4人だ。
シゲルは先日の原因不明(シャマルの手料理)の腹痛によって、できなかった課題をするため部屋に残っていた。
「因幡之白兎(レベル3)か…」
「てか、自分のカードっすね」
引いたカードのレベルによるため、レベル3と言うと微妙なところだった。そこで怪談かどうかは分からないが自分とスピリットの出会いの話をすることにした。
「まだボクが小さい時の話だけど…その頃はよく夢を見たんだ。同じ夢をね。『助けてくれ。オイラは此処だ』って。その言葉と見覚えのある広場のある場所の上に因幡之白兎がいる夢を何回も見たんだ」
そう言ってユウは自分の手元にある因幡之白兎を見た。今となっては夢なのかどうかもわからない。本当にイナが言ったのかもわからない。
「初めは気にして無かったけど、もう2週間ぐらいその夢を見た時やっぱり気になってその広場に行ったんだ。それで夢の場所を掘ってみると…」
「「「掘ってみると…?」」」
ユウの言葉を3人が聞き返した。そして――
「カードを見つけたんだ…!!」
「え?ど、どういうことなんだな?」
「分からない。けど、その場所からボクが今使ってるスピリットデッキが出てきたんだ。」
「う~ん…怖いんだかどうなのか分からないな…」
「ほっほ~皆さん何してんだニャ~?」
「「「うわぁ~!!!」」」
「あ、大徳寺先生」
突然の先生の出現に十代達は椅子から転げ落ちてしまった。だがユウだけは平然としていた。
「びっくりした…!!」
「ありゃ…ユウ君だけは驚かないのにゃ…」
「だってファラオの泣き声が聞こえましたから。ねぇ~ファラオ~」
「にゃ~」
「…まあいいにゃ。所で何してるんだにゃ?」
てか、知らんかったのかい。この流れだと普通知って出来心で驚かせたんだろ。
すると翔は引いたカードで怖い話をするってゲームの説明をしていた。それを聞いた大徳寺先生は――
「それはそれは面白そうだにゃ。どれどれ…」
っと一枚引いてみた。そこには融合モンスター『F・G・D』が――
「れ、レベル12!?」
「そういえば…」
と、大徳寺先生は特待生寮の闇のゲームの話をした。今はすでに立ち入り禁止だが、何人もの行方不明者が出た話をして立ち去った。
~翌日~
―ユウside―
先日の肝試しで大徳寺先生が言っていた場所へと向かうことにした。
本来なら十代達と一緒に行くはずだったんだけど――
「………………(ガタガタガタガタガタ)」
ツバキが怖いのに付いて来た。しかも思いっきりユウの服を掴んで震えてる。
事情を知ったツバキが「心配だから」ということで一緒に行こうとしたのだが、行く時間が夜だということで更に恐怖心が出てきて、だがユウだけでは心許ないのでシゲルも行くのだが課題がまだ終わってなかったので、先に十代達が行ってしまった。
そして課題を終わらせたシゲルと共に3人が十代達を追いかけているのだが、ツバキが震えていたのだ。
「というか特待生寮ってこっちで合ってるのか?」
「うん、大徳寺先生に聞いたらこっちだって」
と言っているうちにシゲルの持つペンライトが明らかに立ち入り禁止用に、張ってある有刺鉄線が見える建物を照らしだした。
そして近くに『立ち入り禁止』と書かれた看板を見つけた。
「此処の様だな…てか、ツバキ怖いんなら帰れ」
「ダダダダダダイジョウブ……ウン、ダイジョウブ」
明らかに大丈夫ではないが、仕方が無いので進もうと――
「あぶねぇ!!」
「「きゃ!?/うわぁ!?」」
誰かが何かを飛ばしてきた。それは黒い球体だが明らかに実体がある――
そう思ったシゲルは2人を突き飛ばしてその球体を避けた。その球体はその先にあった木にぶつかり、消滅した。見ても
「ちっ、外したか…」
長い銀髪の見たことのない服装に身を包んだ青年だ。
その手には杖の様な様な物を握っていたが、明らかにアカデミアの生徒ではなくどちらかというと――
「魔法使い…?」
アースラで見たクロノの様な服装だった。ツバキの呟きに青年少し驚いたような顔だった。
「へぇ…俺様がどんなのか分かるみてぇだな」
「たく…また管理局の野郎か…俺達の前に現れるなって言ったはずだ…!!」
「いやいや」
シゲルはそう言いながらデュエルディスクを構えた。すると青年は人懐っこい笑みを浮かべると両手を上げて敵意が無いようなそぶりを見せた。
「俺は管理局員じゃねぇ。しがない魔法使いだ。敵じゃねぇよ」
「ほほほほんとですか?」
ツバキがユウの後ろからビビリながら聞いた。だがユウもシゲルも警戒していた。すると今度は殺気を周囲にまきちらしながら青年は杖を構えた。
「たく…ガキだとすぐ信用してロストロギアを渡す思ったが仕方ねぇ…力ずくで奪ってやんよ!!」
「どっちにしろ敵か…2人とも下がってろ…!!」
そう言うとシゲルは一歩前に出た。青年の杖は一瞬光ったと思うと見たことのない形のデュエルディスクになった。
「「デュエル!!」」
―シゲルVS???―
2人が5枚カードをドローすると青年の周囲から薄暗い膜の様な物が現れた。
そしてその膜は徐々に大きくなりシゲルを包み込んだ。
「これはなんだ…!?」
「ふん…なぁに…ちょっとしたショーだ…!!」
「ど、どうしよう、ユウ」
「うん…助けを呼びたいけど立ち入り禁止寮に来た事がばれたらボク達だけじゃなくて中にいる十代達も退学になっちゃう…ここはシゲルにまかせるしか…」
と言った時、ユウは寮から誰か出てきたのが見えた。4人組だったから一瞬十代達ではないと思ったが、そこにいたのは十代達と明日香だった。
「十代!!皆!!」
「ユウ!」
「なんっすか…これ…」
「なんでシゲルがデュエルをしてるんだな…」
十代達が状況を掴めないが2人のデュエルは止まらない。
―シゲルのターン―
「俺のターン!!俺はホプロムスを守備表示で召喚!!カードを2枚伏せてターン終了!!」
ホプロムス/DEF2100
シゲル
LP4000 手札3枚
ホプロムス/DEF2100
伏せカード2枚
―???のターン―
「ふん…
青年は一枚カードを引くとにやりと笑った。
「手札の魔轟神獣ルビラーダを捨てチューナーモンスター魔轟神獣チャワを特殊召喚!!」
「チューナー……!?」
魔轟神獣チャワ/ATK200
フィールドに愛くるしいモンスターが現れたが、問題はそこではない。
聞き覚えのない『魔轟神』と名のつくモンスター、そしてチューナーという種類。何か嫌な予感が7人によぎった。
「さらに手札の魔轟神獣ノズチの効果を発動!!手札の魔轟神ルリーを捨て特殊召喚!!」
魔轟神獣ノズチ/ATK1200
「ルリーの効果!このカードが捨てられた時特殊召喚する!!」
魔轟神ルリー/ATK200
「さらにノズチの効果発動!!手札のレベル2以下の魔轟神を特殊召喚する!!
魔轟神獣キャシーを特殊召喚!!そして魔轟神ウルストスを通常召喚!!」
魔轟神獣キャシー/ATK600
魔轟神ウルストス/ATK1500
「一気に5体のモンスターを召喚した!?」
「け、けどこれで手札は0枚…「甘いな~」え!?」
手札はもう無い、そして攻撃力はホプロムスの守備力に敵う者はいない。そのはずだった――
「行くぜ…レベル4魔轟神ウルストスにレベル1魔轟神獣キャシーをチューニング!!」
キャシーの姿が消えると一つの光になった。そしてその光は緑色の輪を作りだした。
その中に入ったウルストスは4つの星に変わると直線に並んだ。
☆4 + ☆1 = ☆5
「希望を託されし悪魔の軍隊よ!!その力を以って天を切り裂け!!シンクロ召喚!!」
一直線に並んだ星は輝きを増してそして辺りを光が包み込んだ。
「現れろ!!魔轟神レイジオン」
「モンスターが…一つになった…!?」
シンクロ召喚を知らない4人は驚いていた。4人――十代と翔と隼人、明日香だ。ユウは怖がるツバキをなだめるのに必死だった。
シゲルはそんなモンスターを見て警戒していた。
「レイジオンの効果発動!!召喚成功時、手札が2枚になるようにドローする!!」
魔轟神レイジオン/ATK2300
「…ふはははは!!こいつは良い…最高だぜ…魔法カード暗黒界の取引を発動!!互いにカードを一枚引いてその後一枚捨てる!!更に魔轟神クルスの効果発動!!墓地から魔轟神ウルストスを特殊召喚!!」
再び場に現れたウルストスから溢れた光はなぜか場の他のモンスターに力を与えていた。
「ウルストスの効果発動!!手札が2枚以下の時場の魔轟神は攻撃力400ポイントアップする!!」
魔轟神レイジオン/ATK2300→2700
魔轟神ウルストス/ATK1500→1900
魔轟神獣チャワ/ATK200→600
魔轟神獣ノズチ/ATK1200→1600
魔轟神ルリー/ATK200→600
「更にレベル4魔轟神ウルストスとレベル2魔轟神ノズチ、レベル1魔轟神ルリーにレベル1魔轟神チャワをチューニング!!」
「またシンクロ…!!」
明日香の言葉の通りチャワが緑の円になりウルストス、ノズチ、ルリーが星となって直線に並んだ。
☆4 + ☆2 + ☆1 + ☆1 = ☆8
「全ての悪魔を統べし者よ、我に戦う知力を授けこの場に君臨しろぉ!!シンクロ召喚!!魔轟神ヴァルキュルス!!」
青年の場に現れたのは軍服に身を包んだ巨大な悪魔だった。
「ヴァルキュルスの効果は発動!!手札の2枚目のクルスを捨てカードを一枚ドローする!!クルスの効果で墓地のウルストスを特殊召喚!!ウルストスの効果でヴァルキュルスの攻撃力を400ポイントアップ!!」
ヴァルキュルス/ATK2900→3300
「攻撃力3300!?」
「シゲルのヘラクノイノスよりも上よ!!」
「あひゃひゃひゃひゃ!!!バトル!!レイジオンでホプロムスに攻撃ぃ!!!」
レイジオンがホプロムスに迫った。が、すぐに青年の場へと戻っていた。
「罠カード、ディフェンシブタクティクス!!このターン俺のモンスターは破壊されない。そしてバトルフェイズ終了時、ホプロムスをデッキに戻してダリウスを特殊召喚!!効果で墓地のベストロウリィを特殊召喚!!」
『ふむ…手こずってる様だな』
「クソが…
???
手札0枚 LP4000
ヴァルキュルス/ATK3300 レイジオン/ATK2700 ウルストス/ATK1900
伏せカード1枚
何とかガイザレスを召喚できる状況にした。だがあの伏せカードがどうしても気になった。
―シゲルのターン―
「俺のターン!!…俺は場のダリウスとベストロウリィをデッキに戻し、現れろ!!ガイザレス!!効果によりヴァルキュルスとレイジオンを破壊する!!」
シゲルの場に現れた鎧をまといし旋風――ガイザレスの巻き起こした突風で相手のモンスターが破壊された。恐らくあの伏せカードは――
「バトル!!ガイザレスでウルストスに攻撃!!」
「バァカめ!!リバースカード炸裂装甲!!ガイザレスを破壊!!」
やはり攻撃反応型の罠だった。それはユウでも予期できたことだったが、何を焦っているのかガイザレスが破壊された。
その時の衝撃でバンダナが緩まったのか、シゲルの頭から肩ほどの細長い髪が――
「あ?お、女…?」
「「「「「「……え?」」」」」」
謎の男の言葉に6人は反応が遅れた。
シゲルのバンダナが無いとなぜか女性に見えた。いつもはバンダナで分からないがシゲルの髪は結構長く、肩ぐらいまであるのだ。
ちなみに風呂に入るときはタオルをバンダナ代わりに頭に巻いている。
「てめぇ…女だったのか…!?」
「俺は男だぁぁ!!!!」
シゲルは肩に引っかかっていたバンダナをいつものように頭に巻く。
すると元々の、目つきの悪い男に見えるになった。
「…シゲル君って…バンダナを取ると女に見えるんすね」
「初めて知ったぜ」
翔の言葉に十代も同意した。するとユウはふと気づいた。いつもシゲルがバンダナを巻いているのは女のような外見を見られたくないのだろう。
「カードを2枚伏せてターン終了!!」
シゲル
LP4000 手札2枚
モンスター無し
伏せカード3枚
「なんか…シゲル君焦って無いっすか?」
「そうなんだな。なんだかガイザレスで伏せカードを破壊しなかったのはおかしいんだな」
翔達はシゲルの異変に気が付いていた。それはシゲル自身も分かっていた。
「(わかってる…けど、シンクロモンスターを残してたら危ない…!!)」
―???のターン―
「俺のターン!!貪欲な壺を発動!!墓地のヴァルキュルス、キャシー、ルリー、ノズチ、チャワをデッキに戻してカードを二枚ドロー!!っあひゃひゃひゃひゃ!!!!
こいつは…俺は魔轟神獣オロチを攻撃表示で召喚!!召喚成功時墓地の魔轟神を特殊召喚する!!」
魔轟神獣オロチ
効果モンスター・チューナー
星1/光属性/獣族/攻 400/守 600
このモンスターが召喚に成功した時墓地の「魔轟神」と
名のつくモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはターン終了時に破壊され、
攻撃を行うことはできず、効果は無効化される。
このモンスターがシンクロ召喚の素材になった時、
その時シンクロ召喚したモンスターはカード効果では破壊されない。
「効果でレイジオンを特殊召喚する!!行くぞ…場のレイジオンとウルストスにオロチをチューニング!!」
「!?シンクロモンスターを更にシンクロ!?」
明日香は驚いているが、レイジオンとウルストスは今までと同じ様に星になった。そして9つの星と一つの輪が合わさり――
「全ての魔轟を統べる王よ!!此処に降臨し、魔轟の進む道を示せ!!シンクロ召喚!!」
☆5 + ☆4 + ☆1 = ☆10
「魔轟神レヴュアタン、召喚!!」
巨大な鎧に身を包んだモンスターが王座に座り姿を現した。
レヴュアタン/ATK3000
「攻撃力3000!?」
「不味いわ…シゲルの場には壁になるモンスターはいない…!!」
状況はシゲルは最悪――さらにあいつの手札には普通は存在しないカードがあった。
「魔法カード魔神旋風を発動!!自分の場にレベル6以上の魔轟神が存在する場合、フィールド上のカードをすべて破壊する!!」
「っ!?」
魔神旋風
通常魔法
自分フィールド上にレベル6以上の「魔轟神」が存在する時、
フィールド上の魔法・罠をすべて破壊する。
フィールドに吹き荒れた突風でシゲルの場のミラーフォースとガード・ブロックが破壊された。それを見た青年は高笑いをしていた。
「その二枚があるってことはもう打つ手なしかぁ!?はははははは!!!!
レヴュアタンで直接攻撃!!魔神業火!!!」
「っ!?みんな逃げろ!!」
レヴュアタンの生み出した巨大な火球――明らかにあれは
「くっうわああああああああああぁぁぁぁぁああぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」
「「「「「「シゲル/君!!??」」」」」」
シゲル/LP4000→1000
レヴュアタンの攻撃でシゲルが吹き飛んだ。今までのデュエルでもフレイムウィングマンの攻撃を喰らってケロってしてるシゲルが吹き飛んだのだ。
しかも制服の所々は焦げて、見たところ右手や首などを火傷していた。地面や近くに生えていた草までも燃え尽きていた。
「っ…!!はぁ…っはぁ…はぁ……一瞬逝きかけたぞ…ちくしょうが……!!」
「チッ、しぶとい…ターンエンド」
???
LP4000 手札0枚
レヴュアタン/ATK3000
伏せカード無し
「一つ…聞きたい…なぜお前が…シンクロ召喚を…?」
「あぁ?まあ冥土の土産に教えてやんよ。と言っても詳しくは知らんなぁ。ミッドチルダでよく知らん女に貰った」
それを聞いてシゲルは一人の人物を思い浮かべていた。だがそうだという可能性は低かった。
そう考えながら立ち上がったシゲルはデッキの上に指を置こうとするも左手が上がらなかった。
「っ…!!」
「エピック・アンビエント!!」
幼い少女のような声がそこに響くと青年が一瞬惚けて周囲を見回した。
「あぁ?誰だ!?」
青年――エピックが振り向いた先には、ブルーの制服とは違う白い服に身を包んだなのはと、黒い服を着たフェイトがいた。
2人の手には杖の様な物があり、それをエピックに向けていた。
「時空管理局です!!大人しくしなさい!!」
「はん!!時空管理局だぁ?それがなんだっていうんだ!今死にかけのこいつの持つロストロギアを奪えば怖いもんなんかねぇ!!」
「っ!!シゲルさん!!!」
なのははフラフラのシゲルを見て声を張り上げた。だがシゲルはそれに気にしないようにしてデッキの一番上に手を掛けようとしたがシゲルは立っているのがやっとだ。
「っ…シゲル!!このデュエルボクが引き継ぐ!!」
「「ユウ!?」」
突然ユウがシゲルの横に立ってディスクを構えた。そして腰のデッキケースから一枚のカードを取り出した。
「シゲルのカード、そしてボクのカードを賭ける!!」
「フン、まあどちらでも良い。だが、貴様はライフはそのままで手札は五枚…そしてこのターンで貴様が勝たなければ、貴様はライフが残っていても負けだ!!」
「なっ、ふざけるな!!そんなのユウが不利なだけじゃないか!!」
エピックの出した条件はユウが限りなく不利だ。しかもエピックの場には攻撃力3000のモンスターがいる。たった1ターンでは不可能に近かった。
「嫌なら引っ込んでな!!まあ、どちらにしろそこにいる奴は終わりだがなぁ!!」
「ユウ…下がって…ろ…!!」
シゲルが息を絶え絶えにそう言うが、ユウは静かに首を横に振った。
そして自分のデッキから5枚のカードを引いた。
「今度はボクがシゲルを守る番だ…だから休んでて…ボクのターン!!」
手札が6枚――それで相手の場の攻撃力3000のモンスターを倒し、一気に4000のライフを削れる自信がユウにはあった。だが、シゲルは限界が来たのか、ゆっくりと倒れた。
―ユウのターン―
「…シゲル…ボクは手札抹殺を発動!!手札をすべて捨て、5枚ドローする!!」
「おいおい!粋がってる割には手札事故かぁ!?」
しかしエピックの言葉なんてユウには届いてなかった。今考えてるのは最速で、このターンで、エピックのライフを全て削り取る方法だ。
「フィールド魔法スピリット・フィールドを発動!!このカードが場にある時、全てのスピリットモンスターは特殊召喚することができる!!」
フィールドが暗い森の中からユウのホームフィールドである神殿へと変わった。
「スピリットモンスター、
フィールドに淡い桃色の着物を着た神々しい女神が現れた。
天照大神/ATK1800
「天照大神の効果!!召喚成功時、墓地の1500ポイント以下のモンスターを特殊召喚できる、ただしそのモンスターの効果は無効化されてエンドフェイズに破壊される」
スピリットモンスター
星4/光属性/戦士族/ATK1800/DEF1200
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このモンスターが召喚に成功したとき、墓地に存在するスピリットモンスターを
2体除外して発動することができる。
墓地に存在する守備力1500以下のモンスターを特殊召喚することができる。
この効果で召喚したモンスターの効果は無効化され、
エンドフェイズに破壊される。
この効果でモンスターが破壊されたとき、
自分は1500ポイントのダメージを受ける。
「効果で墓地のガイザレスを特殊召喚する!!力を貸して、ウリィ!!」
『うむ…初の共闘となるが、すぐに終わらせるぞ』
ガイザレス/ATK2400
フィールドに現れたガイザレスは倒れてるシゲルを一瞥して構えた。
ユウのスピリットデッキでフィールドにスピリットモンスター関連以外のモンスターが現れるのは初めてだった。
「スピリット・ドローを発動!墓地の砂塵の悪霊をゲームから除外して2枚ドローする!!そしてスピリット・フィールドの効果発動!!墓地の竜宮之姫を除外し、不死之炎鳥を特殊召喚!!」
不死之炎鳥/ATK1200
不死鳥の名を持つスピリットモンスターが現れた。その横に巨大な戦士が飛び出してきた。その姿は戦士のようだがどこか歪な形をしていた。
「墓地の因幡之白兎をゲームから除外し大和神を特殊召喚!!」
大和神/ATK2200
何もなかったユウのフィールドに4体のモンスターが並んだ。
しかしエピックのレヴュアタンを超えることができてない。
「凄い…一気に場にモンスターを4体並べた…」
「だがどうするつもりだぁ?スピリットの最大攻撃力は火之迦具土の2800だ!!俺のモンスターに敵う訳ねぇだろ!!」
そういうも、ユウは口元を緩めると手札のモンスターを引き抜いた。
「モンスターのステータスは攻撃力だけじゃない。
このモンスターは場のレベル4以上のスピリットモンスターを3体除外することで特殊召喚することができる!!夜叉、不死之炎鳥、大和神をゲームから除外…
エンシェント・スピリット―
ユウの場の3体のスピリットが消えると巨大な蛛が現れた。土宮茂の周りには居よな瘴気が漂っていた。
土宮茂/ATK?
「攻撃力が決まって無い…だと?」
「土宮茂は召喚した時、墓地のスピリットモンスターを装備する、それが土宮茂の攻撃力と守備力になる。墓地の八岐大蛇を装備!!」
土宮茂/ATK?→2600
「だがそれでも俺の場のモンスターには届かねぇ「更に除外されているスピリットモンスターの数×300ポイント攻撃力と守備力が上がる!!」なっ…!!」
「今僕の除外されてるスピリットは6体…攻撃力は1800ポイントアップする!!」
エンシェント・スピリット―
スピリットモンスター
星10/地属性/昆虫族/ATK ?/DEF ?
このモンスターは自分フィールド上のレベル4以上の
スピリットモンスター3体をゲームから除外した場合のみ特殊召喚することができる。
このカードが特殊召喚に成功した時、墓地に存在するスピリットモンスターを1体、
このモンスターに装備カード扱いとして、装備することができる。
このモンスターが場から離れた時ゲームから除外されている
スピリットモンスターを効果を無効にして特殊召喚する。
このカードの元々の攻撃力と守備力は装備されているモンスターと同じになる。
除外されているスピリットモンスター1体につき、
このモンスターの攻撃力・守備力を300ポイントアップする。
「エンシェント・スピリット」と名のついたモンスターは1体しか
フィールドに上に存在できない。
土宮茂/ATK2600→4400
「攻撃力4400だと!?バカな、たった1ターンで全部ひっくり返したのか!?」
「これで終わり…バトル!!土宮茂でレヴァアタンに攻撃!!土宮業破!!」
土宮茂が王座に座っていたレヴァアタンごと蜘蛛の巣でぐるぐる巻きにして、それを砕いた。
「ぐおおおおぉおぉおおぉ!!!」
エピック/LP4000→2600
「天照大神で攻撃!!」
「がぁぁぁぁあぁぁ!!!!!!!!!」
エピック/2600→1600
天照大神が太陽のような炎を生み出して、それをエピックへぶつけた。それに起こった爆発で吹き飛ぶが、それ以前に自分が負けるとういうことが理解できてないようだ。
「ば、ばかなぁ!!!俺が…こんな…こんなガキに負けるなんて…「違う」…なに…!?」
「僕だけじゃない…シゲルが頑張ってくれたから…あんたを倒すことができた…最後!!ガイザレスで直接攻撃!!」
『シゲルの敵討ちだ!!凱陣旋風!!』
「うあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁあっぁあぁ!!!!!!」
エピック/1600→0
ライフが無くなったエピックはガイザレスに吹き飛ばされて気に激突した。動かないところを見ると気を失った様だ。
「っ…はぁ……はぁ…はぁ…」
「シゲル!!」
「おいシゲル!!」
エピックが気を失ってるのを見た5人とユウは倒れたシゲルに駆け寄った。
「っ!ツバキと翔君は鮎川先生かシャマル先生を医務室に呼んで!!隼人君はシゲルを背負って医務室に行くわよ!!」
明日香の指示の元、急いでシゲルを運ぶように動き出した。この時全員、なのはとフェイトがエピックを何処かへ運んでいたのに気付かなかった。
―保健室―
「うん、これで大丈夫。火傷はそれほどひどくは無いから跡は残らないわ」
「「「「「「よ、よかった~…!!!」」」」」」
シゲルの治療を終えた鮎川は6人にそう言った。それを聞いた6人は緊張が緩んだのかヘタリと腰から落ちてしまった。
「何があったのか聞きたいけど、もう遅いわ…明日の放課後保健室に来なさい。いいわね」
こうして立ち入り禁止寮探検から始まった事件は終わった
――時空管理局の存在を
シゲル「ヴォイ、どういうことだ?俺が女顔だと?」
キャラに個性を持たせようと思ったら、ユウが背が低くてショタ、ツバキはロリ巨乳、後々参戦するメンバーだと見た目不良と無表情となってた。
その結果残ったのが男の娘となったんだが、キャラのイメージ的に外見は『Angel Beats!』の『TK』を黒髪にして頭全体を覆うようにした感じ、ちなみに目は睨んでるように見える。
ユウ「それなんてイメージ…」
ツバキ「わ、私巨乳って何!?」
ほかのイメージ外見的にユウは『クイズ マジックアカデミー』の男子生徒『ユウ』
ツバキは『KINGDOM HEARTS』の『ナミネ』だね。
ユウ「…あれ?僕の名前の由来って?」
そこからってのもあるし、昔やってたゲームのキャラネームをユウにして外見を上記に似た感じにしていたから。
ツバキ「えっと…今回のデュエルの解説を…」
シゲル「まずはシンクロモンスターについてだ。メタ発言すると原作だと5D’sの世界に出てくるカードだろ?」
もともとこの話をやるに当たってのベースを決定するのに「5D’s」か「GX」かで迷っていた。で、学園生活というテーマが面白そうだったからGXに決定した。
ユウ「つまり、どっちでも良かったの?」
もしかしたら5D’sの十六夜アキと同じクラスやチーム5D'sと同じチームだったかもしれない。
ツバキ「そういえば…エピックって人、改定前だと名前が違ったよね…?」
別にそのままでもよかったんだけど、向こうの世界で日本式の名前がほとんどなかったからちょっとおかしかったかなって。
次回予告
特待生寮に向かった次の日、ユウたちは査問委員会に連行された。
そこで突きつけられたのは一週間後のタッグ制裁デュエルだった。
だがユウとコンビを組むこととなったシゲル、2人とも持っているデッキはシングル向きのデッキだった。
そんな時、彼らに送られてきた謎の手紙――
次回turn10 タッグの制裁 精霊&獣VS門の番人