剱都が翔に勝利して間もなく、連絡の取れないユウとカイザーも勝ち上がっていた。
しかし、彼らのいる場所は電波が悪いのか、なかなか通信が入らないことに如月は少し苛立っていた。
「あぁ~、もうぅ!!」
悪態を付きながらも剱都に言われてた情報を集める手を止めない。
そしてまだ半分も調べ上げていないが、仮面の男の正体が大体当たりだということを情報屋としての彼女の本能が告げていた。
「…けど、なかなか酷…かな」
一言そう言ってキーボードを叩く手を辞めた如月。その情報を彼女に伝えるか、それとも――
「…やめやめぇ、私の仕事は皆さんのサポートですぅ」
そう言って再び如月は情報収集と通信をかけ直すために電波を飛ばし始めた。
―エントランスホール―
『ジュード、この人誰だっけ…』
「先輩だよ、あんまり接点はなかったけどね…なぜあなたがそっちにいるんですか?」
ジュードは敵対する三沢にそう問いかけた。光の結社では斎王の下に落ち、そして『12日後の戦争』では先に向かったメンバーの後に向かわせないようにして退路を守っていた雪乃に倒された。
「俺はどっちについてない」
そう言って彼が取り出したのはプラネットシリーズのカード――なのだが、それは絵柄が白紙だった。先ほど如月からの通信でジュンコもプラネットを持つ生徒を倒してカードを奪ったと言っていた。
おそらく三沢もそうなのだろう。
つまり、彼も釼都の想像通り「外にいたプラネットを持つ誰か」を倒して奪ったとしたら、敵側でもない。
「…そのカードを渡して欲しいと言えば、素直に従ってくれますか?」
「愚問だな、答えは聞かずともわかっているだろ?」
その言葉と同時に2人のデュエルディスクが起動した。
「なら力づくで行かせてもらいますよ、先輩」
「どこからでもかかって来い!!」
「「デュエル!!」
―ジュードのターン―
「僕のターン、リチュア・チェインを召喚!!効果でデッキの上のカードを3枚確認し、儀式魔法かモンスターを手札に加えることができる。サーチ…手札にリチュアの儀水鏡を手札に、ターンエンド」
ジュード
LP4000 手札6枚
リチュア・チェイン/ATK1800
伏せカードなし
―三沢のターン―
「俺のターン、血縁共鳴を発動!!1ターンに1度、手札の恐竜族・昆虫族・爬虫類族モンスターを捨ててそれよりもレベルが1つ違うモンスターをデッキから手札に加えることができる!!」
血縁共鳴
永続魔法
1ターンに1度、手札の恐竜族・昆虫族・爬虫類族モンスターを捨てて発動することができる。
捨てたモンスターと同じ種族でレベルが1つ大きい、もしくは小さいモンスターをデッキから手札に加えることができる。
「効果で俺は手札のカーボネドンを捨て、デッキからレベル4のニトロゲドンを手札に加えて召喚する!!そして墓地に送られたカーボネドンの効果!このモンスターを除外することでデッキ・手札からレベル7以下の通常ドラゴンを召喚する、ベリリウム・ドラゴンを守備表示で召喚!!」
ニトロゲドン/ATK1300
ベリリウム・ドラゴン/DEF1000
フィールドにハイドロゲドンやオキシゲドンのような元素でできた恐竜とドラゴンが並んだ。それよりもニトロゲドンはチューナーだ。つまり――
「シンクロ…!!」
「そうだ、ユウ達の戦術を研究して俺の完成させた理論を見せてやる!!レベル4のベリリウム・ドラゴンにレベル4のニトロゲドンをチューニング!!
科学と元素、その計算は勝利への組み合わせ!!シンクロ召喚!!」
☆4 + ☆4 =☆8
「誕生せよ、ゴールド・ドラゴン!!」
フィールドにダイヤモンド・ドラゴンのように体全体が金でできたモンスターが召喚された。
まさしくそれは科学で生み出されたような風貌だった。
ゴールド・ドラゴン/ATK2950
「バトルだ、ゴールド・ドラゴンでリチュア・チェインへ攻撃!!ゴールド・ブレス!!」
「!!」
ジュード/LP4000→2850
まさか1ターン目からシンクロ召喚を行ってくるとは思ってなかったジュードは驚きながらもその三沢の戦術を評価していた。十代や釼都の影に隠れるが彼も間違いなく実力者の一人なのだと。
「ゴールド・ドラゴンの効果発動、戦闘で相手モンスターを破壊したら手札を1枚捨ててカードを2枚ドローする、カードを伏せてターンエンドだ」
三沢
LP4000 手札3枚
ゴールド・ドラゴン/ATK2950
血縁共鳴 伏せカード2枚
―ジュードのターン―
「僕のターン、ドロー!!僕はリチュア・ディバイナーを召喚!!」
リチュア・ディバイナー/DEF800
フィールドに占い師のような風貌の魚人が現れた。能力としてはデーモンの宣告と同じ効果を持ったモンスターで、コンボパーツの1枚として有名だ。
「効果発動、デッキの一番上のカードを宣言し、正解なら手札に加える。リチュアの錬成陣を宣言、正解!」
リチュア・チェインの効果で確認していたため、正解して当然だった。だが、今現在の問題はゴールド・ドラゴンを倒す方法だ。
「魔法カード、リチュアに伝わりし禁断の秘術を発動!!僕のフィールドのディバイナーと相手フィールドのゴールド・ドラゴンをリリースして手札のリチュアの儀式モンスターを召喚する!!」
「永続罠、純元素を発動!!相手が自分フィールドのモンスターを選択したとき、墓地に存在する同じ属性のモンスターを除外してその効果を無効にして破壊する!!」
純元素
永続罠
自分フィールドに存在する地属性・炎属性・水属性・風属性のモンスターを選択されたとき発動することができる。
墓地に存在する選択されたモンスターと同じ属性のモンスターを除外することでその効果を無効にして破壊する。
この効果は1ターンに1だけ発動することができる。
「効果で墓地に存在する地属性のニトロゲドンを除外することでそのカードを無効にする!!」
「ッ…(ちょっとまずいかな…)カードを伏せてターンエンド」
ジュード
LP2850 手札5枚
リチュア・ディバイナー/DEF800
伏せカード2枚
―三沢のターン―
「俺のターン、異次元の鉱物を発動!!除外されているモンスターと同じ属性のモンスターを墓地から除外することでそのモンスターを特殊召喚することができる、ベリリウム・ドラゴンを除外して甦れニトロゲドン!!」
異次元の鉱物
永続魔法
自分フィールドに存在するモンスターと同じ属性の除外されているモンスターを選択して発動する。
選択したモンスターと同じ属性・レベルのモンスターを墓地から除外することで選択したモンスターを特殊召喚することができる。
この効果は1ターンに1度しか発動することができない。特殊召喚されたモンスターはターン終了時破壊される。
ニトロゲドン/ATK1300
フィールドにまた、鉱物でできた恐竜が現れた。だがそれよりも今現在ジュードのモンスターは守備表示のディバイナー、そしてそれをニトロゲドンで破壊されゴールド・ドラゴンで攻撃されれば終わりだった。
「バトルフェイズ、ニトロゲドンでリチュア・ディバイナーに攻撃!!」
「くっ…!!なに!?」
ディバイナーは破壊され、そしてジュードの目前で小規模な爆発が発生した。
「ニトロゲドンの効果、戦闘でモンスターを破壊したとき600ポイントのダメージを与える!!」
ニトロゲドン
効果モンスター・チューナー
☆4/地属性/恐竜族/ATK1300/DEF800
このモンスターが相手モンスターを戦闘で破壊したとき、
600ポイントのダメージを与える。
ジュード/LP2850→2250
「そしてゴールド・ドラゴンで直接攻撃!!」
「リバース罠、儀水鏡の幻影術を発動!手札のイビリチュア・ケルトリヴァイアスを特殊召喚!!」
イビリチュア・ケルトリヴァイアス/DEF3000
フィールドに下半身が魚の美しくも禍々しい風貌の人魚が現れた。しかしその大きさはジールギガスほどの巨体で守備でジュードの前に立ちふさがると文字通り壁のようだ。
「くっ…なら、永続罠、化学分解を発動!!手札のモンスターを捨てることで自分フィールドのレベル4以下のモンスターのレベルを捨てたモンスターのレベル分下げる!!手札のテルル・ドラゴンを捨ててレベルを2下げる!!」
化学分解
永続罠
自分フィールドに存在するレベル4以下のモンスターを選択し、
それ以下のレベルのモンスターを手札から捨てて発動する。
捨てたモンスターのレベル分、選択したモンスターのレベルを下げる。
ニトロゲドン/☆4→2
「レベル8のゴールド・ドラゴンにレベル2のニトロゲドンをチューニング!!
科学と勝利、交わるとき最高の鉱石竜が生み出される、シンクロ召喚!!」
☆8 + ☆2 =☆10
「合成完了、ダイヤクリスタル・ドラゴン!!」
今度はフィールドにダイヤモンド・ドラゴンに似た透明な鉱石でできたドラゴンが出現した。どうやらこれがあのデッキの本来のエースモンスターのようだ。
ダイヤクリスタル・ドラゴン/ATK3300
「ダイヤクリスタル・ドラゴンの効果!!シンクロ召喚に成功したとき、手札のカードを捨てることでデッキから好きなカードを手札に加えることができる、手札のダイヤモンド・ドラゴンを捨て、デッキからこのカードを手札に加える」
ダイヤクリスタル・ドラゴン
シンクロモンスター・効果
☆10/地属性/ドラゴン族/ATK3300/DEF3000
「ニトロゲドン」+チューナー以外のモンスター1体以上
このモンスターはシンクロ召喚でしか特殊召喚することができない。
このモンスターが特殊召喚に成功したとき、
手札のカードを1枚捨てることでデッキからカードを1枚選択してそのカードを手札に加えることができる。
このモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊したとき、カードを1枚ドローすることができる。
「!!」
三沢が手札に加えたカードは白紙のカード――そう、プラネットモンスターだった。
「ターンエンドだ」
「…エンドフェイズ、幻影術で召喚されたケルトリヴァイアスは手札へ戻る」
三沢
LP4000 手札3枚
ダイヤクリスタル・ドラゴン/ATK3300
血縁共鳴 純元素 価格分解 異次元の鉱物
―ジュードのターン―
「僕のターン!手札から儀水鏡を発動!!手札のリチュア・フィッシュロードとイビリチュア・ジールギガスを生贄にイビリチュア・ケルトリヴァイアスを儀式召喚する!!」
先ほどのターン、幻影で召喚されたモンスターが再び出現した。
イビリチュア・ケルトリヴァイアス/DEF3000
「イビリチュア・ケルトリヴァイアスの効果発動、ライフを1000支払ってカードをドローしてお互いに確認する、リチュア・メーヴをドローしたから効果でデッキからリチュア・ロッドアビスを特殊召喚!!」
イビリチュア・ケルトリヴァイアス
儀式モンスター・効果
☆11/水属性/水族/ATK1800/DEF3000
「リチュア」と名のついた儀式魔法カードにより降臨。
1ターンに1度1000ポイントのライフを払って発動することができる。
カードをドローしお互いに確認する。それが「リチュア」と名のついたカードだった場合、
デッキからレベル4以下の「リチュア」と名のついたモンスターを特殊召喚することができる。
ジュード/LP2250→1250
リチュア・ロッドアビス/DEF1000
「さらにロッドアビスの効果は特殊召喚成功時リチュア・オーブ・トークンを特殊召喚することができる!」
リチュア・ロッドアビス
効果モンスター
☆2/水属性/魔法使い族/ATK800/DEF1000
このモンスターが特殊召喚に成功したとき、
「リチュア・オーブ・トークン(☆1/水属性/水族/ATK・DEF0)」を2体特殊召喚する。
リチュア・オーブ・トークン/ATK0
リチュア・オーブ・トークン/ATK0
今度は気体のような風貌のトークンが2体召喚された。
「だがどれも俺のダイヤクリスタル・ドラゴンに届いていない、壁を増やしたつもりか!」
「残念だけど、僕はいつも全力だ!魔法カード、リチュアの錬成陣を発動!!フィールドのリチュアの儀式モンスター、ケルトリヴァイアスとリチュアモンスターのオーブ・トークンをリリース!!
儀水の里に伝わる最大の禁忌を今打ち破り、リチュアの名を持つ魔の龍を解き放て!!」
フィールドの3体のモンスターがフィールドに出現した魔法陣に吸収されるとその中からモンスターが一体出現した。
「融合召喚!!イビリチュア・テルラ・ドラゴン!!」
イビリチュア・テルラ・ドラゴン/ATK3300
「攻撃力3300だと!?」
「さらに魔法カード、儀式の準備を発動!!効果でデッキのイビリチュア・ガストクラーケを手札に加えて墓地の儀水鏡を手札に加える。そして儀水鏡を発動、イビリチュア・テルラ・ドラゴンの効果でリチュアモンスター1体のみで儀式の素材にすることができる!!リチュア・ロッドアビスを生贄にガストクラーケを儀式召喚!!」
イビリチュア・ガストクラーケ/ATK2400
ジュードのフィールド下半身が巨大なイカとなっている女性が現れた。
「ガストクラーケの効果!!相手の手札を2枚選択し、それを見て片方をデッキに戻させる、真ん中と左のカードだ!!」
「っ………!!」
・ディメンション・アルケミスト
・死者蘇生
「(ディメンション・アルケミスト…除外されているモンスターを選択して墓地の同じ属性を除外して召喚するカード)なら、死者蘇生をデッキに戻す!」
「…いいだろう」
「イビリチュア・テルラ・ドラゴンの効果!!墓地のイビリチュア・ジールギガスを除外して効果を得る、ドロー!!ドローしたのはクロス・タッグチェンジ!!そしてこれが僕の奥の手、リチュアに伝わる継承術を発動!!イビリチュア・ガストクラーケをリリースしてその攻撃力の半分、1200ポイント自分フィールドのテルラ・ドラゴンの攻撃力アップする!!」
イビリチュア・テルラ・ドラゴン/ATK3300→4500
「攻撃力がダイヤクリスタル・ドラゴンを上回っただと!?」
「バトルフェイズ!!イビリチュア・テルラ・ドラゴンでダイヤクリスタル・ドラゴンに攻撃!!マディ・ストリーム!!」
「うおおおおおおおおおおおおお!!!」
三沢/LP4000→2800
「カードを伏せてターンエンドだ」
ジュード
LP1250 手札3枚
イビリチュア・テルラ・ドラゴン/ATK4500→3300
伏せカード1枚
―三沢のターン―
「俺のターン、まさかここでダイヤクリスタルを破壊するとは思ってなかったな」
「(手札にはプラネットモンスターとディメンション・アルケミストとドローしたカード、そして除外されてるモンスターは異次元の鉱物で除外されたベリリウム・ドラゴンだけ…)」
「まさか、俺がこのターン何もできないとでも思っているのか?」
「なに?」
すると、三沢は墓地に存在するカードを取り出した。
「墓地に存在するゴールド・ドラゴンの効果を発動!!」
「墓地だと…っ!?」
するとフィールドにゴールド・ドラゴンが出現し、それが砕け散った。
だが、その残骸が2つのモンスターと変わった。
「ゴールド・ドラゴンは墓地から除外することで墓地に存在するレベル4以下のモンスターを2体特殊召喚することができる、甦れ、ニトロゲドン、テルル・ドラゴン!!」
ゴールド・ドラゴン
シンクロモンスター・効果
☆8/地属性/ドラゴン族/ATK2950/DEF2000
「ニトロゲドン」+チューナー以外のモンスター1体以上
このモンスターが相手モンスターを戦闘で破壊したとき手札を1枚捨てることでカードを2枚ドローする。
墓地に存在するこのモンスターを除外することで、
墓地に存在するレベル4以下のモンスターを2体まで特殊召喚することができる。
この効果で召喚されたモンスターはフィールドから離れるとき除外される。
ニトロゲドン/ATK1300
テルル・ドラゴン/ATK800
フィールドにはチューナーとチューナー以外のモンスターが1体。考えられるのはシンクロ――
「(2体のモンスター…シンクロ…いや!)」
「気づいたようだな、そうさ…俺はフィールドの2体のモンスターをリリース!!科学はやがて宙を駆け抜ける、大宇宙の意思を呼び覚ませ!!アドバンス召喚!!」
「来る…っ…!!」
フィールドにまるで釼都のマシンナーズ・ゼロのように球体で巨大なモンスターが出現した。
それは力を失っているはずなのにその能力を本能的に悟っていた。
The Despair Uranus/ATK2900
「The Despair Uranus(ザ・ディスペア・ウラヌス)!!」
「……絶望の天王星(The Despair Uranus)…!!」
すると三沢のフィールドに存在する4枚の魔法・罠が光るとそれがThe Despair Uranusへと吸い込まれていった。
「The Despair Uranusの効果を発動!俺のフィールドの表側の魔法・罠の数だけ攻撃力が300ポイントアップする!!」
「300…合計1200ポイント…!!」
The Despair Uranus/ATK2900→4100
「攻撃力4100!?(シゲ兄やユウ先輩のエースよりも攻撃力が上…!!)」
「さらに手札から永続魔法、ディメンション・アルケミストを発動!!墓地の地属性モンスター、ニトロゲドンとテルル・ドラゴンを除外してゴールド・ドラゴンを特殊召喚!!」
ディメンション・アルケミスト
永続魔法
自分の除外されてるレベル7以上のモンスターを選択して発動する。
ゴールド・ドラゴン/ATK2950
フィールドにゴールド・ドラゴンが出現したこともそうだが、永続魔法のディメンション・アルケミストが増えたことにより――
「そうだ、これにより、The Despair Uranusの攻撃力も300ポイントアップする!!」
The Despair Uranus/ATK4200→4400
「攻撃力…4400…!!(神の名を持つモンスターと同等以上…!!それどころか僕のデッキで対処できる方法が…!!)」
「バトル、The Despair Uranusでイビリチュア・テルラ・ドラゴンへ攻撃!!Weil of despair(ウェイル・オブ・ディスペア)!!」
「ぐ、ああああああああああああああああああ!!!!」
ジュード/LP1250→150
The Despair Uranusの攻撃を喰らい、ジュードのライフがセーフティラインと呼ばれている800から大きく下がってしまった。それどころかゴールド・ドラゴンの攻撃が残っていた。
「これで終わりだ、ゴールド・ドラゴンで直接攻撃!!ゴールド・ブレス!!」
『ジュード!!』
背後で心配そうな声を上げたナタリア。が、ジュードはクスリと笑うと手札のカードを一枚抜いた。
「手札のリチュア・メーヴを捨てて効果を発動!!相手の直接攻撃宣言時、墓地のリチュアを召喚する!!効果でイビリチュア・ケルトリヴァイアスを守備表示で召喚!!」
リチュア・メーヴ
効果モンスター
星4/水属性/水族/ATK1100/DEF1600
相手の直接攻撃宣言時、
自分のライフが1000ポイント以下の場合手札から捨てることで発動することができる。
このモンスターを手札から墓地に送り、墓地に存在する「リチュア」と名のついた儀式モンスターを特殊召喚する。
エンドフェイズ時特殊召喚したモンスターを除外する。
イビリチュア・ケルトリヴァイアス/DEF3000
ゴールド・ドラゴンの黄金の光線から遮るようにして人魚のリチュアが間に入った。
「くっ…いいだろう、ターンエンドだ」
「エンドフェイズ、召喚されたイビリチュア・ケルトリヴァイアスは除外される」
三沢
LP2800 手札1枚
The Despair Uranus/ATK4400 ゴールド・ドラゴン/ATK2950
血縁共鳴 純元素 価格分解 異次元の鉱物 ディメンション・アルケミスト
―ジュードのターン―
「僕のターン!(The Despair Uranusは確かに強力だけど、その効果が仇になってる。問題は、あれに勝てる方法…継承術はもう使った、残るは…あの手かな)」
手札にあるカードを見てジュードは勝利の方程式を組み立てるも、カードが足りなすぎる。それどころか次のターン生きられるかどうかも難しい。
「魔法カード、リチュア・レクイエムを発動!!墓地に存在するリチュアと名のついたモンスターを2体選択してそのカードを除外してカードを2枚ドローできる、イビリチュア・テルラ・ドラゴンとリチュア・ロッドアビスを除外してドロー!!」
リチュア・レクイエム
通常魔法
自分のライフが相手よりも1000ポイント以上少ない時、墓地に存在する「リチュア」と名のついたモンスターを2体場外することでカードを2枚ドローすることができる。
「(よし…)僕は、リチュア・ビーストを守備表示で召喚!!効果発動、効果で墓地のリチュア・ディバイナーを特殊召喚!!」
リチュア・ビースト/DEF1300
リチュア・ディバイナー/DEF800
「そして、墓地のリチュア・フィッシュロードの効果発動!墓地のイビリチュア・ガストクラーケを除外してこのモンスターをデッキの一番上に戻すことができる、リチュア・ディバイナーの効果で手札に、カードを伏せてターンエンド!」
リチュア・フィッシュロード
効果モンスター
☆1/水属性/水族/ATK200/DEF200
このモンスターが墓地に存在する場合、墓地に存在する「リチュア」と名のついた儀式モンスターを除外することでこのモンスターをデッキの一番上に戻すことができる。
ジュード
LP150 手札2枚
リチュア・ビースト/DEF1300 リチュア・ディバイナー/DEF800
伏せカード2枚
―三沢のターン―
「俺のターン!……バトルだ、The Despair Uranusでリチュア・ビーストへ攻撃!!Weil of despair(ウェイル・オブ・ディスペア)!!」
「っ…リバース罠発動、水儀式の陣!!戦闘でモンスターが破壊されたとき、デッキからリチュアを特殊召喚する!!リチュア・アバンスを守備表示で召喚!!」
水儀式の陣
通常罠
自分フィールドのモンスターが戦闘で破壊された時発動することができる。
自分のデッキからレベル4以下の「リチュア」と名のついたモンスターを特殊召喚する。
リチュア・アバンス/DEF800
フィールドに白髪の少年が現れた。しかしその効果は三沢でもよく知っていた。
デッキのリチュアをデッキの一番上に置く効果、ディバイナーを破壊したとは言えデッキの上のカードがリチュアだったとき発動するカードは数多く存在する。
「なら、ゴールド・ドラゴンでリチュア・アバンスに攻撃!!ゴールド・ブレス!!」
「くっ…!!」
アバンスがやられてしまった、しかしここで三沢は一つ気になったことがあった。なぜゴールド・ドラゴンの攻撃後に水儀式の陣を発動しなかったのか。
「ゴールド・ドラゴンの効果、手札の――」
「それを待っていたよ!!リバース罠、クロス・タッグチェンジ!!を発動!!バトルフェイズ中に相手モンスターが効果を発動したとき、そのモンスターと自分のモンスターを除外する!!」
「なに!?」
ゴールド・ドラゴンとリチュア・ビーストの背後にいた影がプロレスのタッチのような動作の後、除外された。
「そして、除外したモンスター以外のモンスターを特殊召喚する!!僕は、イビリチュア・テルラ・ドラゴンを召喚!!」
「くっ…(ダイヤクリスタル・ドラゴンはシンクロでしか召喚できない)なら、テルル・ドラゴンを守備表示で召喚!!」
イビリチュア・テルラ・ドラゴン/ATK3300
テルル・ドラゴン/DEF500
フィールドにジュードの切り札のドラゴンが再び出現した。そのプレイングはまるでシゲルを相手にしてるようで三沢の背中には冷たい汗が流れた。
「だが、クロス・タッグチェンジ!!は効果を無効にする効果ではない、手札を捨ててカードを2枚ドロー!!ターンエンドだ!」
三沢
LP2800 手札3枚
The Despair Uranus/ATK4400 テルル・ドラゴン/DEF500
血縁共鳴 純元素 価格分解 異次元の鉱物 ディメンション・アルケミスト
―ジュードのターン―
「僕のターン、手札断札を発動!手札のリチュア・フィッシュロードとイビリチュア・マインドオーガスを捨てて2枚ドローする!!」
「俺は…聖なるバリア―ミラーフォースと魔法の筒を捨てる」
捨てられたカードを見てジュードはニヤリと笑った。それを見てナタリアは「あ、ジュードのドSのスイッチが入った」と思った。
彼が『伏兵(ヒンターハルト)』なんて言われてるのは普段はおとなしい、紳士的な態度で見られているのだが、一度スイッチが入るとシゲルや雪乃が引くぐらいなドSとなるのだ。(※turn64参照)
「手札を一枚コストに、ブラッド・バブルを発動!!相手は自分フィールドのモンスターを1体選んで破壊するか、手札のカードを2枚捨ててこの効果を無効にすることができる!!」
ブラッドバブル
通常魔法
相手フィールドのモンスターが2体以上存在する場合のみ発動することができる。
手札の水属性モンスターを捨てることで相手は自分フィールドのモンスターを1体選んで破壊する。
また相手は、この効果を手札を2枚捨てることで無効にすることができる。
「純元素…(いや、この効果は選択してない。純元素は選択された時に発動するカード…なら)テルル・ドラゴンを破壊する」
フィールドの小さなドラゴンがふつふつと血のようなシミが浮き出てそれが全身に回ると苦しそうにもがいて破壊された。その衝撃を受けながら、三沢は妙な気がしていた。
「らしくないミスだな、イビリチュア・テルラ・ドラゴンでテルル・ドラゴンを破壊すればブラッド・バブルでThe Despair Uranusを破壊することができたかもしれないのに」
「…いや、これでいいんです。僕の本当の狙いはそっちじゃないので」
「……! コストの方か!?」
気づいた三沢にジュードはニヤリと笑い、そして目を細めた。すると彼の墓地のカードが光りだして2枚のカードが出た。
「墓地のリチュア・フィッシュロードの効果、イビリチュア・マインドオーガスを除外してデッキの一番上に、そして――イビリチュア・テルラ・ドラゴンの効果を発動!!墓地に存在するリチュアの儀式モンスター、イビリチュア・ジェスターアニマを除外してその効果を得る!!」
「ジェスターアニマ…カードをドローしてそのカードがリチュアなら――」
『相手フィールドのモンスターの攻撃力を0にするカード!』
そしてジュードのデッキの一番上は先ほど自身の効果で戻したリチュア・フィッシュロード――確定で決まっている。
「な、なぜだ…なぜ…俺の理論は完璧だったはずだ…!!」
「…確かに如月のいうとおり、プラネットモンスターは強力です。シゲ兄が戦った相手のプラネットも荒木が戦ったプラネットも。The Despair Uranus、デッキコンセプトにあったコンボにイエロー主席というプレングセンス。弱くないわけはない」
「だったら何故なんだ!?俺は強くなったはずなんだ、十代や釼都…誰にも負けないほど!!」
喚く三沢、それにジュードはひとつため息をついてフィールドのカードを眺めていた。
「表側のカードの数だけパワーアップするモンスター…その能力をフルに発揮するために5枚のカード。だけど、それが自分の首を絞めていることにまだ気づかないんですか?」
「……なん…だと…」
The Despair Uranus/ATK4400→0
「手札断札で墓地に送ったカード、それの警戒をする必要がない。なぜなら罠がないことが明白だから。ブラッドバブルやテルラ・ドラゴンのコンボを妨害される必要がない、なぜなら――あなたがそれをされることを疑ってないから」
イビリチュア・テルラ・ドラゴンの口に泥のようなエネルギーが集まり始めた。
そのドラゴンの眼下、ジュードがどこか冷めたような目で三沢を見ていた。
「ここまで追い詰めたのはあなたの理論でも、コンボでもなにもない。そのプラネットモンスターの能力、あなたは強くなったんじゃない」
「俺は…」
「…この喜劇に幕を引け。マディ・ストリーム!!」
三沢/LP2800→0
―一方―
「え、そうなってるの?」
「ええ、先輩の方は電波が悪いみたいですけど…今のところ回収したのはシゲル先輩ぐらいですね」
ユウと雪乃、仲間内での組み合わせに会ったということにため息をつきながらお互いに全力で戦った結果、ユウがスピット・シルバー・ドラゴンとエンシェント・スピリット―夜刀神―との連続攻撃で破滅の女神ルインと開闢の使者を破壊して勝利したのだ。
「そっか…これからどうするの?」
「大会には戻れないから、外でジュードと如月の手伝い…かしらね」
開いた扉、その先にはユウの対戦相手が待っている。それを一瞥して雪乃は敗者の向かう出口へと向き合った。
「あ、そうだ。よかったらこれを持って行ってください」
「これ…は?」
「きっと先輩の力になる、私のお守りよ」
―その頃―
「貴様が、俺の相手か」
先ほど、アマのデュエリストを瞬殺したカイザーの目の前、ずっと待っていたのであろう近くの岩に腰掛けている少年をじっと睨んだ。
「ええ、今度は本当の勝負ですよ。ヘルカイザー」
それは予選で戦ったデュエリスト、レオン・ウィルソンだった。
「…未だに信じられない、貴様に吹雪が負けたということに」
「ええ、彼は強かったですよ。僕の知る限り、彼ほどのドラゴン使いは見たことがない。かの有名な伝説のデュエリスト、城之内克也さんよりも強いかもしれない…けど、僕の方が強かった。ただそれだけです」
そう言い合い、お互いにディスクを構えた。
これ以上言葉を重ねることは無粋だということに気づいていた。
「「デュエル!!」」
お待たせして申し訳ない
シゲル「冗談抜きでどうした」
まあ、理由としてはいくつかあるけどまずはルール変更で
釼都「ルール?アニメがARC-Vになった時に施行されたマスタールール3か?」
自分はエキスパートルールからやってる身なんで、先行ドロー禁止やらペンデュラムやら身に馴染まなくてOCGはやめたのね。
それの影響でモチベーションがガクッと下がった。一応小説はエキスパートルールでやりますけど(エクシーズが登場しないので)
それともう一つもモチベーションの問題だけど環境の変化ね
ユウ「環境?」
ソリティゲームになった今現在の環境に嫌気がする。しかもそれが「一般」ってなってるから。
他人が入れないカードを好んで入れるだけなのに「そんなカード入れてやる気あるんですか?」と聞かれてやる気を出せっていう方が無理だ。
ツバキ「なんか、すごい暗くなってる…」
まあ、愚痴はこれぐらい。本当に遅くなってしまって申し訳ない。
釼都「にしては復帰する気があったんだな」
久しぶりにGXの「十代VSクロノス(二戦目)」を見て「あの時と一緒だな」「やっぱり馬鹿の一つ覚えなノーネ」ってやり取りでGXを見直してやる気をなんとか出した。初心に戻って。
紫苑「なるほど」
さて、そんなこんなで今回の内容だけど対戦相手の三沢
シゲル「何してるんだあいつ」
ただ単に十代達に張り合える力が欲しいってだけ。その結果プラネットモンスターに振り回されてジュードのカウンターを考えてなかった。
ジュードはイビリチュア・テルラ・ドラゴンとリチュア・フィッシュロードのコンボ以外のては残されてなかったね。
そして次回予告的なカイザーVSレオン
紫苑「予選ではカイザーの圧勝だった…」
ユウ「けど、プラネットを使ってなかったよ。それに、まだ何かありそう…」
まあ、そこらへんは次回お楽しみに!
次は半年以内にやりたいですね…