超絶短編!ネプテューヌ おーばーえくすとらどらいぶ!   作:白宇宙

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どうも、白宇宙です!
今回はネプえく聖杯戦争編、第6話!

疑問が渦巻くこの聖杯戦争に一人のサーヴァントが真実という一石を投じる!
謎が謎を呼ぶこの戦い、果たしてどうなるのか!

それではお楽しみください、どうぞ!


Fete/stage,6 ゲイムギョウ界、聖杯戦争勃発~裁定~

 

 

 

「私は、ルーラーのクラスを持つサーヴァント………真名を、“ジャンヌ・ダルク”………今明かします、この聖杯戦争がなぜ起こったのかを」

 

 

 

寺院の前、そこに居合わせた宗谷を含めた聖杯戦争参加者となった者達は寺院の中から現れた新たな三体のサーヴァントを前に動揺を隠しきれずにその場に立ち尽くしていた。

それもそうだろう、なにせ今ここに残されたクラスのサーヴァントだけでなく、未知のクラス……“エクストラクラス”のサーヴァントが現れたのだから。

 

「る、るーらー? ねえ、ソウヤ、サーヴァントのクラスって確か7つだけしかなかったんだよね? ルーラーなんてクラスあったっけ?」

 

「ルーラーのクラスは特別……ごく限られた英霊にしか割り振られることのないクラス………7つのクラスとは違ったもの、エクストラクラスのサーヴァントなんだ」

 

宗谷の中にあるFate/シリーズの知識……彼の知りうる限りだと、ルーラーのクラスのサーヴァントが出てきたのは、“聖杯大戦”と呼ばれる二つの軍勢による聖杯を巡る競い合いだ。

そして、その時に現れたルーラーが不正な召喚によって呼び出された“天草四郎時貞”………そして、今彼らの目の前にいる……聖女、“ジャンヌ・ダルク”の二人だった。

 

しかし、ルーラーのサーヴァントはエクストラクラスということもあって召喚されること自体特殊なこと……その召喚が成立するのは……。

 

「ルーラーのクラスの別名は“裁定者”、このサーヴァントは魔術師による召喚ではなく、“聖杯によって召喚される”……私も会うのは初めてだがね」

 

「……ってことは、あのルーラーってのはマスターがいないってこと?」

 

「……アイエフ嬢は相変わらず呑み込みが早いな」

 

宗谷の言った簡単な説明に付け加えるかのように説明するエミヤ。

そう、ルーラーはマスターの存在を“必要としない”サーヴァントなのだ。

このクラスを持つ英霊は裁定者として、執り行われている聖杯戦争の概念を守るために召喚されるのだ。

 

「……でも、ルーラーが召喚されたってことはやっぱりこの聖杯戦争は……」

 

「……マスターの言う通り、大きく歪んだ物になりつつあるようだ」

 

隣り合わせている互いの顔を見合わせるようにしてそう言った宗谷とエミヤ、二人がそういうと彼らの背後にいた二組もこの異例の事態に口を挟まずにはいられなかったのか、前へと足を踏み出してきた。

 

「それで、その裁定者様がわざわざ俺達を呼びつけるってのは、どういうつもりなんだ?」

 

「まあまあ、おじさん、あんまり話を急がなくてもいいでしょ? ここは向こうの話もちゃんと聞こうよ、あの子話すことはちゃんと話すまじめな子だしさー」

 

前に出るなり話しを急かそうとするクー・フーリンを制するようにそう告げたアストルフォ、しかし、その発言の内容に気になる点があったのかアストルフォについていって前に出たベールが何やら気になった様子でアストルフォに尋ねた。

 

「ライダー、何やらその様子ですとまるであの方をご存知の様にも感じますわよ?」

 

「ふっふ~ん、まあね~、ちょっと前にいろいろあった間柄っていうかね……いうなれば、恋のライバル?」

 

「まっ……」

 

「………それはそれで気になるわね」

 

質問の答えで出てきたアストルフォからの予想外のカミングアウトにベールだけでなく遅れて前に出たブランも気になったようだ、さながらこれから女子特有の恋バナトークに花が咲きそうな雰囲気に傾きそうである。

だが、その様子を見てジャンヌはなぜかやれやれと言いたげな微笑みを浮かべた。

 

「………あなたは変わりませんね、ライダー………」

 

「別にいいよ~、アストルフォで、どっちにしろ君なら真名、わかっちゃうんでしょ?」

 

「え!? そうなの!?」

 

アストルフォが溢したその発言に強く興味を抱いたのはネプテューヌだった、暗い突くかのようにアストルフォへと目を向けた後にその視線を再びジャンヌへと向ける。

 

「………そう、私は裁定者……この聖杯戦争を見守る者であり、聖杯より呼び起されし者……故に私はこの聖杯戦争に呼び出されたすべての英霊を知っています」

 

「おぉぉぉぉぉおおお! なにそれチート!? というより、どっちかというとゲームマスター特権! やっぱり特別なだけあって持ってる能力も違うんだね!」

 

それを聞いてなぜかテンションを高めているネプテューヌ、常日頃物事を前向きにとらえている彼女にとってはルーラーの持つ能力の情報は彼女の中の好奇心をサラミ燃え上がらせる着火剤に他ならなかった様だ。

そんな興奮気味なネプテューヌを抑える様にアイエフが彼女の頭を抑え込んで強制的なストップをかける。

 

「はいはいそこまで、これ以上話が逸れたら収集つかないんだから……で? あなたが言っていたこの聖杯戦争の真実って何なの?」

 

「うぅ、あいちゃんがなんだか鬼進行な件……」

 

無理矢理抑え込まれてしゃがみこみ、どことなくしょぼんとするネプテューヌを他所に、話を本来の目的である彼女がここに英霊を従えている聖杯戦争に参加したマスターに向けて手紙を差し出した理由、それをアイエフが全員の代表をするかのように問いかけた。

すると、ジャンヌはこくりと頷いたのちに周囲を見回し、凛とした佇まいを保ちながらその口を開いた。

 

 

 

「………この聖杯戦争は、本来………起こるはずがなかった聖杯戦争………開戦そのものが異常な聖杯戦争だったのです」

 

 

 

開口一番、それはまさにこの聖杯戦争という存在そのものを否定する……まさに核心に迫った言葉だった。

だが、それを聞いたことにより事の成り行きに立ち会ってきた宗谷の中にまた新たな疑問が生まれた。

 

「開戦そのものが異常って……それじゃあ、なんでそんな聖杯戦争がこうして開かれたんだ? そもそも、それならなんでこの世界……ゲイムギョウ界に聖杯戦争にまつわる情報が残されてたんだ?」

 

彼の言うようにこの聖杯戦争が開始されるにあたり、宗谷は実際にこの世界の物とみられる書物に記された聖杯戦争にまつわる記述を実際に目にしていた。

そしてそれ故に、ジャンヌの発言によって生まれた“矛盾”を強く感じざるを得なかった。

その様な情報が本来行われるはずのなかった世界に残されているのは明らかに不自然なことだからだ。

 

なぜなら情報が残っているということは、過去に実際に聖杯戦争が行われたということが大前提としておかれているということ。

 

出なければ確証もない情報を事細かに記すことはないはずだからだ。

聖杯戦争という概念がない世界では、それは所詮空想の物となりあり得ることのない記述として残されているかも怪しいものとなるためだ。

 

「聖杯戦争という存在を知っている誰かがいた……その人がこの世界で起きた聖杯戦争の情報をこうして残したから、書物があるんじゃないのか?」

 

宗谷が再び折り重ねる様にジャンヌに問いかける、するとその言葉を受けジャンヌが何かを言おうとした瞬間、彼女の右隣に控えていた赤いドレスに身を包んだサーヴァント……セイバー、ネロ・クラウディウスが宗谷に向けて拍手を送った。

 

「うむ、見事なまでに頭が回るな、しかしそこまで考えを巡らせて思考していたのは評価できるがまだ惜しいな」

 

「セイバー……」

 

「先程から裁定者にばかり任せておって、余も暇でな……ここからはこの余から説明してやろう! 心して聞くがよい!」

 

「え!? あ、ろ、ローマ!! ……じゃなくて、はい!!」

 

そう言って宗谷に向けてびしぃっ! と人差し指を向けたネロ、その自信満々にして威風堂々としたふるまいに一瞬だが宗谷は彼女のペースに巻き込まれそうになった。

咄嗟に口にしてしまった返答の仕方に慌てて頭を振って思考を治すと、再度彼はネロの離そうとしていることに耳を傾けた。

 

 

「こほん……弓兵の奏者よ、お主は見逃しておる、その考えに至る以前に一つ重要なことをな」

 

「………重要なこと?」

 

「そう………そのような情報が乗っておるのに、“以前に起きたのであろう聖杯戦争の記録そのものがない”こと、そして“その記録をするべきはずの監督役が後に存在しなかったこと”だ」

 

 

ネロが迷いのない、まっすぐな瞳を向けながら彼に行った言葉……それを聞いた瞬間、宗谷はハッとした表情を浮かべる。

 

そう、確かに宗谷は聖杯戦争に関する情報が記された資料を確認した、だが事細かに聖杯戦争の作りやルール、基本的な情報が事細かに乗っていた書物があったのに対し、それを監督していた存在、そして実際に行われていたのであろう前回の聖杯戦争の記録はどこにもなかった。

 

彼が知る聖杯戦争には、何かしらそれに準ずる機関や組織がそれらの情報を握っていた。

それは表に走られていなくても、実際に力を持つ大きな組織であることが多い、魔術協会やそれに準ずる、魔術に関する機関……だが、それは魔法の世界が表ざたになっていない世界でのこと。

このゲイムギョウ界は形は違うかもしれないが、魔法という存在は認知されている、そのため裏として密かに活動をする必要性もあまりない。

もし、聖杯戦争を管理している組織がいるならもうとっくに活動を始めていてもおかしくはないし、国の最高機関である女神でさえも知らないのは明らかに異様だ。

 

それらのことを踏まえて考え付くこと……この聖杯戦争が前に行われたという記述がない事……監督役がいないことを照らし合わせて、思考を巡らせると……宗谷は一つの仮説に辿り着いた。

 

 

 

「そもそも………聖杯戦争はこの世界では起こっていなかった………」

 

 

 

彼の呟きを聞いたとき、ネロは満足げにこくりと頷いて見せた。

 

「その通りだ……故に、聖杯戦争が起こるはずのないこの世界で聖杯戦争が起こったこと、その物が異質にして異様……ありえぬことなのだ」

 

「まあ、今言ったこの話全部、俺と一緒にルーラーから聞いた話なんだけどな?」

 

得意げにそう言い放ったネロに付け加える様にそう言った、ルーラーの左隣にいる金髪のバーサーカー、坂田金時。

聖杯によって召喚されたサーヴァントであるジャンヌが言うことは確かに信憑性が高い……。

 

「………じゃあいったい………いったいなんで、聖杯戦争が始まったんだ……いったい、なんで……」

 

「それを紐解くとするなら、俺が言った仮説を説明してからにしてもらおうかい?」

 

顎に手を当て思考を巡らせる宗谷、その隣に今度は肩に担ぐ様にして木の杖を持ったまま前に出たクー・フーリンが言い放った。

 

「仮説………そう言えば言っていたな、聖杯についての仮説を……」

 

「おうよ、まあ、てめぇはあんまり信じてねぇって感じだったが、今さっきの話が出たならこの話にも突っ込んでいかなきゃいけねぇだろうさ」

 

昨夜に聞いた話を掘り返すようにそう言ったエミヤに、クー・フーリンはそういうとその視線をジャンヌたちが立っている寺院の方へと戻した、そして彼は彼女たちに見せつけるようにして左腕を伸ばすと、ピンと一本指を立てた。

 

「まず一つ、なぜこの世界に聖杯があるのか……これは俺が立てた仮説なんだが、この聖杯は外から持ち込まれた………そして、二つ目、この聖杯戦争が開かれたのは、俺達も知らねぇ何者かが仕組んだこと………聖杯の使い道ってのは多種多様だ、やりようによっちゃ厄介な兵器にもなりかねねぇ………このあたりの事も、あんたらは説明してくれるんだろうな?」

 

仮説をわかりやすく示すように二本目の指を立てたところでまっすぐにジャンヌを見据えて問いかける。

すると、ジャンヌは一度目を閉じてこくりと頷く、そして静かに目を開けると……クー・フーリンの視線と問いかけに答えるように彼女自身も強い意志の籠った視線を返してきた。

 

「……キャスター、クー・フーリン……あなたの仮説は半分があたり、そして半分が違います」

 

「………ほう、というと?」

 

「まず、あなたの一つ目の仮説……聖杯がこの世界の物ではないということ、これがあたり……聖杯は私たちでも知りえない大きな存在によってこの世界へと持ち込まれた物です」

 

ジャンヌのその言葉にクー・フーリンはやはりな、と言いたげな表情浮かべる。

確かにこの仮説に関してはそう考えるのが一番筋の通る答えに行きつく、というのもそれを裏付ける証拠がエミヤたちを含めるサーヴァントたちの存在そのものだからだ。

 

宗谷は昨日、クー・フーリンから言われたことを思い出す。

 

そう、英霊たちが“英霊の座”と呼ばれる場所から聖杯戦争のために召喚されるためには魔力だけでなく、その英霊たちの存在に対する“信仰心”が必要になる。

これが地球なら話は通じるだろう、なにせ今宗谷達の周りに存在する英霊たちはすべて、約一名が特異な存在ではあることを除けば、地球の歴史の中で生まれた名の知れた英雄たちなのだから。

人類の築き上げてきた時間の中でその武勇を刻み込んできた英雄、それがサーヴァントになるのに必要な英霊たちに対する信仰心……だが、これがこの世界では存在しない。

 

そう、ここはゲイムギョウ界という異界の地……英霊という存在を呼び出すにしても、異界の地である地球の英雄に対する信仰心はほぼないと言っても過言ではないからだ。

 

それを裏付けとして考えた場合、今回の聖杯戦争で持ち寄られた聖杯がゲイムギョウカイの物だったとして、その場合召喚されるならこのゲイムギョウ界に関連のある英霊になるはずだ。

しかし、それではなく地球の人類の歴史の中で生まれた英霊が召喚された……構造はどうなのかはまだわからないが、それがあり得るとするなら、それは……“人類の歴史に関連した世界から来た聖杯”という答えに行きつく。

 

「……キャスタークラスで頭の周りがよくなったのが、功を奏したようだな」

 

「へっ、皮肉んなよ……で? 二つ目の方はどうなんだ? はずれっていうなら、その答えを聞かせてもらおうか? あんた、聖杯から直接召喚されたサーヴァントなんだろ?」

 

一つの聖杯に対する疑問が解消されたことでもう一つの疑問は残る、クー・フーリンのその言葉に賛同するように宗谷は再度視線をジャンヌへと向けた。

すると、ジャンヌは何やら沈痛な面持ちを浮かべるとどこか言いにくそうにその口を開いた。

 

 

 

「……二つ目、この聖杯戦争が行われたきっかけ……それの答えは、“聖杯そのものに異常が起きた”からです」

 

 

 

その言葉に宗谷は疑問を抱いていたその表情を強張らせた。

 

「聖杯に……異常って……どういうことなんだ?」

 

「………今この聖杯戦争に用いられた聖杯、それが今異常を来しているのです……」

 

「異常って、それは具体的にどのような異常ですの?」

 

聖杯そのものの異常、万物を叶えるという強大な力を宿した聖杯に異常が起きたとするならそれはただ事ではないということは自然とわかる。

何せ聖杯そのものが巨大な魔力の塊のような物だからだ。

予備知識として事前に学んでいたのか、ベールも宗谷に続くようにジャンヌに問いかける。

 

「そもそも、キャスターの言うように……私ことルーラーのサーヴァントは裁定者として聖杯戦争の概念を守るために聖杯そのものから召喚されます、ですがそれに至るまでにはもう一つ……召喚されるにあたる条件も、存在します」

 

重く、真実を語ろうと神妙な面持ちで言葉を連ねるジャンヌの雰囲気に流されるように宗谷達はその口を閉ざし、息を飲む。

だがその中で一人、いつものように揺るぎのない、狙えた獲物を見据えるような目を変えずにいる人物がいた……。

 

 

 

「………聖杯戦争によって、世界そのものが滅亡する危機に瀕した時………」

 

 

 

そして、その人物はまるでジャンヌが言おうとした言葉を予測していたかのようにそう言った。

 

 

 

「………アーチャー、あなたにはわかっていたのですね」

 

「……君の話を聞いて、薄々と……まあ、確証はなかったが」

 

 

 

ジャンヌの言葉に対して、いつものニヒルな雰囲気を崩さずに返答を返したエミヤ。

だがその言葉を聞き、その場に居合わせた全員の視線が一気に彼へと向けられる。

 

「ど、どういうことなのよ、アーチャー! 世界が滅ぶって……」

 

「そうだよ! いくらシリアスブレイカーな話でも、そのワードを聞いちゃうと主人公として見過ごせないよ!?」

 

はやし立てるようにしてエミヤに質問攻めをするネプテューヌとアイエフ、それに対しエミヤは二人を落ち着かせるように手を上げて二人を制すると、なぜかその視線を宗谷へと向けた。

 

「……マスター、聖杯戦争についての知識を有している君ならわかるだろう……ルーラーまで召喚された時、それがこの世界そのものの危機も関連されていることも含まれるということを……」

 

「あ、あぁ………まあ、一応は………けど、だとしても聖杯に異常が起きているのにそんなことが起きるのか?」

 

「起きるだろうさ……彼女という存在がその答えだ……幾千の予想よりも、目の前にある真実の方が揺るがない物だからな」

 

エミヤの言葉を聞いた宗谷はその視線を一連の事を見守る様にこちらを見つめて来るジャンヌへと向ける。

すると彼女もまたその言葉に同意するように静かに頷いて見せた。

 

「そう、私が召喚された理由…それは、聖杯そのものの以上によってこの世界が危機に瀕しているからです」

 

「……その前に、異常な状態なはずの聖杯からあなたが召喚されたことについても説明してくれないかしら? 聖杯の異常そのものについても踏まえて……」

 

ブランがそういうとジャンヌは同意するように静かに頷いて見せる。

 

 

「わかりました……では、まずこの世界の聖杯がどのような状態にあるかから……今現在の聖杯はその機能は保ったままに、“汚染”されているんです」

 

「お、汚染って……聖杯がなんでそんなことに……」

 

「………理由は私にもわかりません………言えるとしたら、その聖杯は異界の地より持ち込まれ、ある日突然黒く、深々とした闇に包まれた……とでも言った所でしょうか……」

 

 

彼女自身にもなぜそうなったかの経緯は知らないがおおよその事は把握できているらしい。

その“闇”という物に汚染されたせいで聖杯が異常を来したのだろう。

予想を立てた宗谷だが、話は次の段階に移ることになる。

 

「……汚染されたことにより、聖杯は本来ありえない機能を有することになったのです……」

 

「あり得ない……機能?」

 

「ええ……そもそも聖杯は、それそのものが火との願いをかなえられるだけの魔力を集めた“魔術礼装”、魔力を蓄えた杯とも呼べるもの……この世界に持ち込まれた聖杯もそれに他なりません」

 

「それで? 汚染されたことで、どんな余計なものがついちまったんだ?」

 

彼女の言うように、聖杯戦争に用いられる聖杯は主に願望機となる魔力を蓄えた杯の事を指し示す。

だが、聖杯という物はその存在が特異なものであり、それが本来の聖杯であるかとなるとそうとは限ら無くなる。

実際に宗谷の知識の中には、表向きの杯としての聖杯と、その“根源”に至る“大聖杯”と呼ばれるものが存在することを知っている。

 

彼女の話を聞く限り、このゲイムギョウ界に持ち込まれたのはその端末となる“小聖杯”……願望機としての聖杯なのだろうが……汚染されたことでどうなったのだろうか……。

 

彼の胸の中で渦巻く疑問がさらに大きく膨らむのを感じた。

 

クー・フーリンが出した問いかけに対し、ジャンヌは再度神妙な面持ちを浮かべると、一度息を整える様に俯いた後、再びその顔を上げた。

 

 

 

 

 

「………汚染された聖杯は………その汚染された闇によって、“人格”を得たのです………」

 

 

 

 

 

だが、次に彼女が言い放った言葉はその場に居合わせた全員には予想もつかない返答だった。

 

「聖杯が人格を!? ってことは、この聖杯戦争を起こしたのは……!」

 

「そう、それは誰でもない……汚染によって生まれた人格……“聖杯自身”が起こしたのです」

 

「………まさか、そんなことが………!」

 

彼女の言い放った答えに動揺を隠せない宗谷、だがそれは無理もないことだ。

彼の中ではそれによって考えられる脅威性が火を見るよりも明らかだったからだ。

 

聖杯という強力な魔術礼装、端末とはいえそれが汚染されたことで人格を得たということは、それは強大な魔術を有した脅威ともなりえる可能性があるからである。

 

つまり、人格を持った聖杯が何らかの意思を持ってして行動をしているとするなら、最悪の場合………彼女の言う世界の危機にも十二分に頷けるということだ。

 

 

 

「………今現在聖杯は汚染されたことによって生まれた意志が動かしています………しかし、汚染される直前、聖杯はその防衛機能をとして私を召喚させたのです………あなた達サーヴァントをこれ以上争わせることのないように………」

 

「つまりの所、君は我々サーヴァントに対する抑止力であると同時に聖杯の異変を警告するものだったということか……」

 

 

 

納得のいったような雰囲気を見せるエミヤ、だがそれに対しマスターである宗谷は心中穏やかではないのは目に見えて明らかだった。

明らかに動揺した様子に気付いたエミヤはちらりと横目で宗谷を一瞥する。

 

だが、そんなことはどこ吹く風とでもいうかのように話を聞いていたクー・フーリンは訝し気に眉を寄せて見せた。

 

「………で、あんたはそれを知らせるためにわざわざ俺達を呼びつけた、そういうことかい?」

 

「それは少し違うぜ、術使いよぉ、今回こいつがこの場に俺達を集めたのは……協定を結ぶためさ」

 

「……協定だぁ?」

 

彼の問いかけに答えたのは金時だった。

金時はこの場に集まった英霊たちと、そのマスターたちである宗谷達を見据えると見得を切るかのようにバッ、と右腕を出した。

 

「おうよ! ここにいる裁定者、ルーラーを筆頭に今現界しているサーヴァントを集めた、いわば“連合軍”を作ろうって算段って訳だ、どうだ? ゴールデンだろ?」

 

「れんごーぐん? それってなんのために? ボク達は元々戦うために召喚されたんだよね? それなのにみんなで手を組んで、何と戦うのさ?」

 

金時の言葉に疑問を抱いたのか首を傾げるアストルフォ、その質問に賛同するかのように他のサーヴァントたちも疑問の目を向ける。

だが、その中で一人、核心を突いたかのような表情を浮かべた人物がいる……それは、サーヴァントではなく……。

 

 

 

「………汚染された聖杯に立ち向かうための………ってことだよな?」

 

 

 

マスターである、宗谷だった。

 

その呟きにジャンヌはどこか満足げな表情を浮かべると、右腕に持つ大きな旗を掲げて見せる。

 

 

 

「………このままでは世界は汚染された聖杯により、混迷と暗黒に包まれてしまう………その前にどうか、私たちに力を! この場に集いし英雄と、そのマスターたちよ……我が声に賛同するならば、どうか応えを!」

 

 

 

風になびく御旗を掲げてそう宣言したジャンヌ、その圧倒的な存在感、そして神々しい姿に一瞬ではあるが宗谷達は目を釘つけにされた。

呆気にとられているのか、もはや魅了されているのかもわからないほどに放心状態の彼らに、両隣にいたネロと金時が続けて言い放つ。

 

 

 

「現に、我が奏者とここにいる黄金の狂戦士はこの危機を理解し、既に協力を示している! いうなればこれはこの異世界、ゲイムギョウ界なる世界を危機から脱却させるために作られた、“英霊連合”! 安心せよ、我らはこの世界を守る! ローマ皇帝たる余が保証する!」

 

「だが、俺達だけじゃ圧倒的に向こうに根負けしちまう、そこで今いるサーヴァントたち全員を集めて、こうしてスカウトしに来たっつーわけだ、どうだ? いっちょ俺らと世界を守るために、戦う気はねぇか?」

 

 

 

そう言って宗谷達に呼びかける二人の表情には一切の迷いを感じさせない……彼らは本気だ、それは宗谷にも感じることはできた。

だが、その呼びかけに待ったをかける者がいた。

 

「ちょっと待って! それなら、まだ全員じゃないわ! 個々にはまだランサーとアサシンがいないじゃない!」

 

アイエフだ、確かに彼女の言うようにこの場にはランサー、ディルムッドとアサシン、ジャックの姿がまだ見受けられなかった。

だが、それに対してジャンヌは首を静かに振る。

 

「いいえ、言ったはずです……皆様、よくぞ集まってくださいましたと……この場には既にその両名のサーヴァントは来ています」

 

ジャンヌのその言葉を受け、その場にいた全員があたりを見回すようにきょろきょろとし始める。

そんな中、ジャンヌは彼らから少し離れている位置にある木の影へと顔を向けた。

 

「そこにいるのでしょう、ランサー……ディルムッド・オディナ」

 

その言葉にその場にいる全員の視線がその木の影へと集まる。

すると、そこに隠れていたのか、昨夜に姿を現した誰しもが認める美貌を持つ青年が姿を現した。

 

「………さすがは裁定者、既に見抜いていたとは………」

 

「………あなたもです、アサシン………ジャック・ザ・リッパー」

 

その姿を確認した後、ジャンヌは続けて寺院の屋根の上へと目を向けると、今度はその寺院の屋根の影に隠れていたのだろう小柄な影が姿を現した。

ボロボロのマントを羽織った白髪の小柄な継ぎ接ぎだらけの少女がひょこっと姿を現す。

 

「隠れてたのに……」

 

「………わかっていましたよ、私には………」

 

そんな彼女に慈愛に満ちた表情を浮かべるジャンヌ、それを見て何やらジャックが悔しそうな表情を浮かべているのはアサシンとして容易く見つけられてしまったゆえなのだろうか…。

 

ともあれ、こうしてすべてのサーヴァントがこの場に出そろったことになった。

 

 

「………ちょっと待ちな、裁定者さんよ………話は分かった、だが気になることがもう一つある……」

 

 

こうして全員が揃った時だった、突然クー・フーリンが再びジャンヌに問いかけた。

 

「あんたの言い分でこうして全サーヴァント集めたのは納得した、だがその中でまだ集まってないやつが一人いるぜ?」

 

「………っ! そうだ、ランスロット!」

 

「もう一人のバーサーカーか……」

 

クー・フーリンの言葉に宗谷は昨日の記憶をすぐに呼び起こされた。

 

そう、昨夜の事、英霊たちが集い一線を交えたあの日の夜突然現れて奇襲を仕掛けてきたバーサーカー、ランスロットの事である。

あの時はその場に駆け付けた金時がランスロットを牽制してくれたおかげで難を逃れたが、彼の言う通りこの場にランスロットの姿が見えない。

 

「あの後、昨日の晩、俺達を助けてくれた金時さんは何か知ってるんですか?」

 

気になった宗谷が当事者であり、実際に戦っていた金時に問いかけると金時はバツが悪そうにこめかみを人差し指で掻いた。

 

「……俺としたことが、結構苦戦してよ……いつの間にか逃げられちまった……土俵際まで追い込んだつもりなんだがな」

 

「ということは、あのバーサーカーはまだ存在しているということか……」

 

「じゃあ、なんでこの場にランスロットがいないんだ………」

 

「………それは………あのサーヴァントが………」

 

 

 

宗谷の疑問に答えるようにジャンヌがそう呟いた時だった。

 

 

 

 

 

「伏せて!!」

 

 

 

 

 

突然アイエフがどこかへと目を向けるなり、是認に向けて大きな声で叫んだ。

 

すると次の瞬間、宗谷達が集まる寺院周辺に向けて無数の弾丸が降り注いだのである。

 

 

 

「っ! 噂をすればなんとやら……リベンジマッチに来たみたいだぜ、向こうは!」

 

 

 

何やら期待の籠った声でそう言った金時が上空を見上げる、それにつられて宗谷もまたその目を上空へと向けると……そこには一つの黒い人影が片手に大きな筒のような物を引っ提げてこちらに向かって降下しているところが見えた。

 

漆黒の鎧に身を包み、その兜から赤い眼光を光らせるその姿は……見間違うはずもない……。

 

 

 

「……―――――――――――――――――――!!」

 

「ランスロット!?」

 

 

 

獣染みたくぐもった叫び声をあげる黒い騎士、それは昨晩宗谷達を襲撃したランスロットに他ならなかった。

突然の奇襲に動揺する宗谷達、だがそんな中でもジャンヌは立ち上がると迎え撃つようにその腕に握る旗を構える。

 

「あのサーヴァントは、いわば先兵……私たちが汚染された聖杯を止めようとするのを邪魔するために、聖杯そのものが召喚したサーヴァントです!」

 

「なっ! 聖杯そのものが……俺達の邪魔をするために!?」

 

ジャンヌの言葉に驚愕する宗谷、そう、今まさに彼が目にしているのは自分たちと完全に敵対する存在なのだ。

それを聞いて、反射的に臨戦態勢を整えようとする宗谷……しかし、次の瞬間……。

 

 

 

「そこの弓兵の奏者よ! 伏せよ!!」

 

「え? のわっ!!」

 

 

 

それをネロが慌てて止める様に彼に覆いかぶさった。

突然体の上にのしかかられた体重を支え切れずにその場に横倒しになる宗谷、いくらネロが女性とはいえ突然では彼も対応のしようがない。

彼女に真上から押し倒されるようにして地面に横倒しになった宗谷は、慌てて身を起き上がらせようとじたばたとする。

 

「ちょ、ちょ! 陛下!? 俺だって身を守れる術が! むぐっ!?」

 

「言われた通りにせい、でなければ………“貫かれるぞ”!」

 

顔に何やら柔らかい二つの膨らみを感じながらも、強い口調でそう言いつけられた宗谷、するとその次の瞬間、彼らの頭上を何かがものすごいスピードで駆け抜けていくのを感じた。

 

その余波とでもいうかのように強い風を感じる中、宗谷はしっかりとした言葉を聞いた………。

 

 

 

「我が旗よ、我が同胞を守りたまえ………“我が神はここにありて”(リュミノジテ・エテルネッル)!!」

 

 

 

そして次の瞬間、何かが衝突するかのような音と共に宗谷にかかっていた体重が軽くなると同時に視界が急激に明るくなるのを感じた。

彼の上にいたネロがそこから離れたのだ。

それによって慌てて起き上がった宗谷は自分たちの頭上を通り抜けていった何かへと目を向ける。

 

そして、その先にあった物を見つけた時、宗谷は驚愕に目を見開いた。

 

「………あれって………!」

 

「やはり、狙ってくるとは思ったが……あと少し遅ければお主もあれの巻き添えだったぞ?」

 

「で、でも……それにしても、なんであれが……あの“槍”が……!」

 

それは宗谷もよく知る……いや、宗谷だけではないこの中にいるサーヴァントの内の一人にとっては馴染みがありすぎると言ってもおかしくない、一本の“槍”だった。

その槍はジャンヌに向けてその矛先を向けており、彼女に当たるよりも手前の位置で何かに阻まれるようにして空中で制止している。

 

というのも、おそらくは彼女がそれが当たる直前に発動させた、ジャンヌ自身の宝具によるものだろう。

彼女の上で勇ましく、神々しいまでにその存在を主張している、“旗”によって……。

 

しかし、攻撃を防いだ彼女の宝具もそうではあるがそれを穿つかのように彼女に向かって飛んでいった槍だ……。

その槍へと視線を向けている宗谷、そしてその近くで同じように目を見開いているサーヴァントが一人いた。

 

「………おいおい、確かに俺はあれが欲しいとは思ってはいたがよ………こんなサプライズは御免だぜ?」

 

「……やはり、あれは巫女殿の……」

 

「ああ、間違いねぇ……あれは俺にとっちゃ負ける気のしねぇ頼もしい武器だったんだがな……」

 

やっぱり………。

 

宗谷は近くでやり取りをする二人のサーヴァント………クー・フーリンとディルムッドのやり取りを見てそう感じた。

そう、今彼らが目にした槍……それは、ケルト神話においてあらゆる敵の心臓を一突きで貫く、“因果逆転の魔槍”……。

一対一の戦いにおける対人宝具にもなり、複数の敵に対しても有効な対軍宝具にもなる呪いの死槍……その名は……。

 

 

 

「“ゲイ・ボルク”……でも、クー・フーリンはここにいるのに……」

 

 

 

本来の持ち主であるケルトの英雄であるクー・フーリンを見ながらそう疑問の言葉を出す宗谷、戸惑いを隠せない彼に対して当の彼はなぜか落ち着いた雰囲気を保っている。

 

「……んなもん決まってんだろ、俺以外にこの槍を使える英霊がいるからだ……時に敵をその手で刺し穿ち、時に投げて敵陣を突き穿つ槍……そしてそれが使えるなら……あんたしかいねえよな?」

 

そういうとクー・フーリンは槍が飛んできたと思われる方向へと目を向けた…。

 

 

「………馬鹿弟子め、魔術師となって頭の回転もよくなったかと思えば………動揺を隠しきれておらぬぞ」

 

「そりゃあ、そうだろうよ……俺らの後輩に会ったかと思えば、今度はあんたが出て来るんだからな………“師匠”?」

 

 

そして、その言葉に答えるようにして林の奥から姿を現した人物に、クー・フーリンはそう告げた。

その英霊は体をぴったりと体のラインがまるわかりなタイツのような物で包み込み、背中に流した長髪と揺るぎのない静かな雰囲気を漂わせる女性だった。

だが女性はその中でも何者にも流されることを許さないとでもいうかのような迫力のような物を感じさせ、静かながらも……張りつめた刃のような殺気を漂わせていた。

 

 

 

「師匠って……じゃあ、この人は!」

 

「ああ、俺の師匠……ケルト神話における“影の国の女王”であり、門番……忘れるわけもねぇぜ………なあ、“スカサハ”師匠よ」

 

 

 

クー・フーリンが落ち着いているように見せても動揺を隠しきれていない、宗谷は彼が表情に浮かべている苦笑いを見て反射的にそう感じざるを得なかった。

彼の言葉を聞いた女性……英霊、“スカサハ”は彼女が投げたと思われる槍へと手を向けると、その槍は一人でに動き、彼女の手へと戻っていった。

 

「……セタンタ、お前に選ばせてやろう……ここで死ぬか、それとも後で死ぬか……」

 

「それどっちにしろ殺すってことだよな……じゃあ、なにかい? あんたは今回は俺の敵ってことか?」

 

「敵ではない……オレ達は、“狩人”だ」

 

すると、今度はスカサハの後ろからもう一人の人物がこちらに向かって歩いてきた。

その何者かはゆっくりとした足取りではあるが、その存在を主張するかのように……いや、もっと別の、強い感情をその足に込めるかのようにこちらに近づいてくる。

その存在感、いや、その強い感覚に反応したのか宗谷は反射的にその警戒心をスカサハの後ろへと歩み寄ってきた人物へと向けた。

 

「これは我らがこの異界に現界したことで与えられた意志、我らが行動の根源、我らが行動する意味……本来の召喚ではなく、ある目的として呼ばれたオレ達の存在理由」

 

「………こいつもサーヴァントなのか………でも、こいつは知らない……誰だ……誰なんだあんたは!」

 

圧倒的なその存在感と放たれる感情の本流のような物に押し流されそうになりながらも、負けじと宗谷は立ち上がりその人物へと問いかける。

すると、その人物はスカサハの前に出ると、顔を隠しているポークパイハットと呼ばれる鍔の広い帽子の下で、口元を吊り上げるようにして笑みを浮かべた。

 

 

 

「オレか………オレは呼ばれた、この世界の黒き怨恨、その黒き炎を糧とし、オレは呼ばれた!」

 

 

 

濃い色合いをロングコートを翻し、両腕を出した色白の青年、その目に宿るのは……煌々と燃え上がる、獄炎のような強い炎を宿したような瞳……。

それを目にした宗谷は、反射的に息を飲み……そして、理解した……この英霊は、自分が出会ったこの場の英霊の中でも、群を抜いている存在だと……。

 

 

 

 

 

「オレこそ、復讐の化身! オレこそが、黒き怨念! ………エクストラクラス、“復讐者”(アヴェンジャー)! 我が名は“巌窟王 エドモン・ダンテス”!!」

 

 

 

 

 

………これが、自分たちの本当の敵となる存在なのだと………。

 




いかがでしたか?

次回、宗谷達の前に立ちはだかる三体のサーヴァント、世界をも危機に晒しかねない聖杯の汚染、宗谷はその中でエミヤと共にどう行動するのか!
波乱が巻き起こり始めたこのゲイムギョウ界聖杯戦争、次回もお楽しみに!

それでは……
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