超絶短編!ネプテューヌ おーばーえくすとらどらいぶ! 作:白宇宙
今回よりネプえくの方でネプおばの物語の合間に起こったある事件についての長編をやって行こうと思います!
その事件とは……そう、Fate/シリーズを知っている人なら基本中の基本、聖杯戦争!
多重クロスを持ち味とするネプおばの物語はFate/にも干渉した!
一体何が起こるのか、それではお楽しみください、どうぞ!
Fate/stage,1 ゲイムギョウ界、聖杯戦争勃発~召喚~
これはある日の昼下がり、ひょんなことから始まってしまった運命の導き……いや、一体どんな神がどうしてこんな悪戯を考えたのかも理解し難い、唐突なことから始まってしまった、ある日の出来事である。
「………」
ここはゲイムギョウ界に存在する四つの国の一つ、プラネテューヌ教会の生活スペース。
そこで一人の青年、異世界から来た異世界人にして、サブカルを愛する一オタクであり、何の因果か特殊な力をこの世界に来て授かった青年、天条 宗谷はいつもの教会補佐としての仕事の休憩時間をここで過ごしながら、何やらテーブルの上に肘をついてある方向へと視線を向けながら物思いにふけっていた。
「ほらほら~、シンシア~……早くしないと~、王手しちゃうよ~? 私は将棋でも頂点に君臨する女神だからね!」
「………王手」
「ねぷっ!? うそっ!? そんな手があったの!? ちょ、待って、タンマタンマ!!」
「お姉ちゃん、タンマなしっていったの、お姉ちゃんだよ?」
彼の先にいたのは、このプラネテューヌを納める四女神が一人、パープルハートの名を持紫の守護女神、ネプテューヌとその妹にしてこの国の女神候補生であるネプギア。
そして、最近になってこの教会に身を置き、今ではこの教会のメイドとして働くようになった少女、シンシアの姿があった。
以外にもシンシアはこういう二人零話有限確定完全情報ゲームの類が得意らしく、休憩を利用してシンシアに挑戦しようとテレビゲームの将棋を一緒にプレイしようと持ち掛けたネプテューヌは今現在めちゃくちゃ苦戦しているように見える。
そんなテレビゲーム版の将棋をプレイしている様子の三人を見ながらなにやら宗谷は物思いにふけっていると……。
「最近慣れて来たみたいね、シンシアも」
「え? ………あー、アイエフか、うん、そうだな」
この教会の関係者であり、ネプテューヌとは昔からの仲間であり、この国の諜報部員、さらに言うとこの教会で働き始めたシンシアの教育係でもある若葉色のリボンがとくちょうてきな少女、アイエフが考え事をしている宗谷に話しかけてきた。
それに対して、宗谷はどこか上の空で軽い返答を返す。
すると、その反応が気になったのかアイエフが首を傾げた。
「なによ、何か考え事? 珍しいわね、あんたがこんな時間帯に……いつもなら休憩時間は、イストワール様といちゃいちゃするか、ネプ子たちとゲームするくらいでしょうに」
「後者はいいとして前者の言い方はもっと他のがあるだろ! 俺そこまでいちゃついてるかな………って、それはいいんだよそれは!」
「じゃあ、なによ、何か悩み事?」
アイエフの少し余計なちゃちゃの入った質問にツッコミを入れた宗谷は、再度彼女に問いかけられるといやいやと首を振りながらアイエフと向き直った。
「あー、まあ、なんつーか……ちょっとした妄想だよ、たわいのない一オタクのな?」
「妄想? ………あ、まさかあんたイストワール様という人がいながらシンシアとかネプ子たちを見ていやらしい事………」
「ちげーよ!! 男ならそう言う妄想一度はするかもしれないけど全然全くこれっぽっちも合ってねーよ!!」
アイエフの言葉を先程の二倍増しで否定した宗谷、まあ、実際この教会にいる少女たちは誰もが認めるような美少女や、可愛い外見の子が多く、一度男ならこんなかわいい少女たちに囲まれてそう言う考えを持ってしまうことはある物だが、今回に限ってはそうではない。
宗谷は軽く息を吐いてから再びアイエフと向き合うと、こほん、と一度咳払いをして自分が何の妄想をしていたのかを説明し始めた。
「これは、俺が元板世界のある作品の話なんだけどな? ………“Fate/stay night”っていう作品があってさ、それに出て来る“サーヴァント”にネプテューヌたちを当てはめたらどうなるのかな~って思ってさ」
「………サーヴァント? それって使い魔の事?」
宗谷の言う“サーヴァント”、それの意味合いからして妥当な答えに至ることを考え付いたアイエフは宗谷にそう質問すると、宗谷はこくりと頷きながら肯定する。
「まあ、あり大抵に言うとそうなるけど、使い魔っていってもドラゴンとか魔物とかの類じゃないんだ……“英霊”、つまり英雄の魂を具現化させた存在を俺が今言った作品では使い魔として従えるんだ」
「英雄の魂を使い魔に……へぇ~、面白そうな内容ね? それで、その……フェイト、だっけ? それってどんな作品なの?」
宗谷の説明に興味を持ち始めたアイエフはテーブルに備え付けられた椅子に腰かけると興味津々と言った様子で宗谷に更に質問を投げかける。
すると、宗谷はどこか自慢げな顔を浮かべた。
「よくぞ聞いてくれました! それじゃあ、説明させていただこう! Fate/の世界について!」
そう言うと宗谷はその場に白い紙とペンを出して、さっそくとばかりに説明を始めた。
「まずこの作品では一体何がキーワードとなるのかについて説明しよう、それは………“聖杯”だ」
「聖杯?」
「そう、聖なる杯と書いて聖杯、これはあらゆる万物の願いを叶えるとされる万能の道具でな、これを手にした者はその聖杯を使ってあらゆる願いを叶えることが可能になるんだ、だけど聖杯を手にするためには戦いを勝ち抜いて勝利したたった一人の“マスター”のみとされている」
そう言いながら宗谷は紙の中央に『聖杯』と書かれたお椀型の絵を描いてその周囲に7つの簡単な絵を描いていった。
「マスターに選ばれるのは全員で7人の魔術師、そしてその7人のマスターは聖杯によって選ばれて初めて聖杯を巡る戦いの資格を得るわけだ、これを作品の中では“聖杯戦争”と呼ぶ」
「なるほど、あらゆる願いを叶えるアイテムだからそう簡単には手に入らない……手に入れるのはその7人の内、自分以外のマスターって人と戦って勝ち抜いた、一番強い魔術師ってわけなのね?」
「そういうこと、そしてその7人の魔術師が“マスター”と呼ばれる由縁、それはこの聖杯戦争を戦うにあたり決まり事として7人の“英霊”、つまり“サーヴァント”を召喚するからなんだ」
更に宗谷は簡単に書きだした7つの絵それぞれに文字を書き加えながら、宗谷はさらにサーヴァントの特徴について説明を始めた。
「7人のサーヴァントにはそれぞれの特徴にならって割り振られた7つの“クラス”が存在してな? 剣士のクラスの“セイバー”、槍兵のクラスの“ランサー”、弓兵のクラスの“アーチャー”、騎兵のクラスの“ライダー”、魔術師のクラスの“キャスター”、暗殺者のクラスの“アサシン”、そして狂人のクラスの“バーサーカー”……この7つのクラスに割り振られたサーヴァントが各マスターに一人召喚されるってわけ」
剣の絵を描かれた所にセイバー、槍の絵が描かれた所にランサー、弓矢の絵が描かれたところにアーチャー、馬の絵が描かれたところにライダー、魔法の杖のような絵が描かれた所にキャスター、髑髏のマークが描かれたところにアサシン、獣の様な絵が描かれたところにバーサーカーとそれぞれの名前を書き足した宗谷はそう説明しながら一度テーブルの上にペンを置いた。
「それぞれの特徴を持って、それぞれの得意分野を持つサーヴァントを従えてこの聖杯戦争に参加したマスターは他のマスターのサーヴァントを倒すか、マスターそのものを倒すかして勝利しなければいけない、それがこの“聖杯”っていうトロフィーを賞品としたサバイバルゲーム、“聖杯戦争”の大まかなルールだ………まあ、さらに詳しいことを突き詰めるとかなりややこしくなるし、長くなるから、その辺はまたおいおい説明するぜ」
一通りの説明を終えた宗谷は、ふぅ、と息を吐きながらそう言うとアイエフにサムズアップを向けながらとりあえずやりとげた、的な表情を向けた。
「なるほどね、確かに聞いた限りだと面白そうな内容だけど……実際そのシリーズって人気なの?」
「ああ、人気だぜ? アニメだけでももう数作品あるし、ゲームにもなってるし、漫画に小説、あとソシャゲにもなるって噂があったような……」
「それってつまり超人気作じゃない……まあ、それがかなり面白い作品なのはわかったけど、それが何でネプ子たちと繋がるわけ?」
確かに先程の説明を聞く限り、一見すると今現在頭をうんうん悩ませながらシンシアを相手取って試行錯誤しているネプテューヌと繋がりがあるようには思えない。
すると宗谷はそれに対して若干の苦笑いを浮かべながら、再度ネプテューヌ達の方へと視線を向けた。
「いやぁ、なんつーかさ……ほら、ネプテューヌは一応、この国を守護する女神さまってことでさ、突き詰めれば普段はどうあれ立ち位置的には英雄と変わらないって訳だろ?」
「……まあ、なくはないわね? 実際にかつての歴代女神も記録として残るし、それなりの武勇だって後々に伝えられていくし」
「だろ? それで思ったんだけどさ………もしもネプテューヌがサーヴァントとして召喚されたら、どうなるのかな~って思ってさ」
「………あ~、そういうことね」
その言葉にアイエフは納得が行った。
先程の宗谷の説明でもあったように、Fate/シリーズでは7人のクラスに分けられた英霊が存在する。
そして、その英霊たちはその持ち味となる特徴を生かして各クラスに分けられる。
それらの事を踏まえて考えると、どうやら宗谷はその聖杯戦争において最も重要となる戦力のサーヴァントとして、もしもネプテューヌ達が呼び出されたらどうなるのか、そしてどういうクラスに分けられるのかを妄想していた様だ。
「俺としてはネプテューヌは武器が刀だから、セイバーかな~って思うんだけどさ……」
「普通に考えたらそうね、あの子刀以外はあんまり使わないし……でもそれを言うとネプギアもセイバーにならない?」
「確かにネプギアも武器はビームソードだけど……どっちかというと女神化したら武器が銃剣になるし、どっちかというとアーチャーなんじゃないかな~って」
「え? アーチャーって弓矢を使うんじゃないの?」
「いや、基本的には遠距離攻撃が得意ならアーチャーに割り振られるんだ、実際に作品内では剣とか槍とかを飛ばしてくるアーチャーもいた」
「………なんでもありなのね、意外と」
妄想で女神の役割を担うネプテューヌ姉妹をサーヴァントの各クラスに当てはめながら、雑談を交わす宗谷とアイエフ。
そして、その話題はこの場にいない女神や近場の人物にも広がっていった。
「じゃあ、ノワール様もセイバーで、ユニ様もアーチャーってことになるわね?」
「そうだな、あとブランは……キレたら性格急変するからバーサーカーって所かな? ロムちゃんラムちゃんは当然キャスターだろうし」
「ベール様は普通に考えてランサーでしょうね………それじゃあ、プルルートさまは?」
「プルルートも女神化したらあれだからバーサーカーが妥当じゃないか? あれ絶対話し通じなさそうだもん……ちなみに個人的にはアイエフはアサシンだと思っている」
「え、あんた私でも考えてたの!? ……でも、アサシンか……ちょっと悪くないかも」
「あ、やっぱり? アイエフなら気にいると思ったぜこのクラス」
「な、なによ、別にいいでしょ? ……じゃあ、イストワール様はどうなのよ?」
「え? いーすん? ………ん~、いーすんは大きくなってから魔法使うようになったし、キャスター? あぁ、いや、立ち位置的にはエクストラクラスのルーラーって線も……」
なんやかんやで話題を膨らませていく宗谷とアイエフ、その後今まで自分たちが関わりを持った人物を各サーヴァントのクラスに割り当ててみるという話題で時間を潰していった二人。
すると、ここで…
「……あ、そう言えば……忘れるところだったわ、宗谷、実はこの前諜報部の方でこんなものを手に入れたんだけど………」
アイエフが何かを思い出したかのようにそう言うと、唐突に近場に置いてあった鞄の中からある物を取り出した。
彼女はそれを両手で持って宗谷の座るテーブルの前へ、どん、と置く。
その際に元々それが埃をかぶっていたのか、それともかなり古いものだったのか、その衝撃で埃が舞い上がり、それをもろに受けた宗谷はむせ返ってしまった。
「うっ……げほっ! ごほっ! ……な、なんだこれ……本か?」
「えぇ、けほっ……この前、諜報部が犯罪グループが根城にしていたっていう古い建物を調査した時に発見した古い本なんだけどね? イストワール様に見てもらおうと思って持ってきたのよ」
表紙がかなり古ぼけており、かなり色あせているその古い書物の煙にむせながらもこれが何なのかを説明したアイエフ。
一体何の本なのかはわからないが、かなり歴史がありそうなその本を見て宗谷は少し興味を持ったのかその本の表紙に手を掛けるとそっとページ開いてみた。
「前にブランのとこに世話になった時にこんな古い本もあったな……もしかしたら、結構昔の歴史が描かれた古文書とかだったりしてな?」
「まあ、だとしたら結構な発見だったんだろうけど……その犯罪グループ、この本を枕代わりにしてたのよ? どう思う?」
「あはは……なんかこの本を書いた人が罰当たりだっつって怒ってきそうだな? んで、中身はっと………ん?」
そんな中宗谷が古い本のページを開き、中身をぺらぺらとめくっていくと、不意にあるページが彼の目に留まった。
そのページは何やら大きな円形の紋様に、謎の分、そして何かの説明が書かれている様だった。
「どうしたの、宗谷? ……あら? これ、所謂魔方陣よね? へぇ~、あながち古文書ってのは間違いじゃなかったのかも…」
「………この魔方陣………」
その本のページに描かれた魔方陣を目にしたアイエフは興味深そうに宗谷の隣に立ってそのページを覗き込むが、宗谷はなにやらその魔方陣をじーっと見つめて何やら真剣な表情を浮かべていた。
そして、宗谷はそのまま別のページを開き、ざっと目を通していく……すると、彼はさらに驚くように目を見開いた。
「………こ、これって………もしかして……いや、まさか………でも、だとしたら……」
「な、なによ宗谷……どうしたのよ? ……まさか、この本の内容が何なのかわかったの?」
かなり驚いた様子で動揺を隠せていない宗谷に、心配になったのかアイエフがそう質問する。
すると、宗谷は小刻みに体を震わせながらその古文書のあるページを指さした。
「………あぁ、たぶんだけどな………これ、この絵………これを見て……この本のこのページが何について記録されているのかわかったよ………」
そう言って宗谷が指差したのは今彼が開いている本のページに記されている絵だった。
そこには人間の右手の甲の部分に何やら紋様のような物が浮かび上がっているという物だった。
彼はそれを指さして、恐る恐ると言いたげに口を開いた。
「この本は多分………さっき言ったFate/シリーズの………“サーヴァントを召喚する方法が書かれてる”んだと思う………」
それを聞いた瞬間、アイエフもまた驚きを隠せずに目を見開いた。
そして、急いで宗谷へと距離を詰めるとネプテューヌ達に聞こえないように小声で宗谷を問い詰める。
「そ、そんなことあるわけないでしょ!? だって、それって宗谷の世界のアニメとかの話であってこの世界ではそんなの実際にあるなんて聞いたことないし、なによりそんなのが何でここにあるのよ!?」
「そんなの俺が聞きてぇよ! ………でも、そう考えるのが妥当なんだ………まず、この本の中にあった魔方陣、この魔方陣見覚えがあると思ったら、これ原作でサーヴァントを召喚する時に描かれる魔方陣そっくりなんだ………」
そう言って宗谷が再び魔方陣が描かれているページを開いて、それを指さしながら説明する。
確かにそこに記されている魔方陣は宗谷の記憶の中に存在し、実際にテレビを通して見たことのある“Fate/の世界”においてサーヴァントをする際にマスターとなった者が使用していた魔方陣とかなり酷似………というより、まさにそれそのものだったのだ。
「それにこれ……その後のページ、ここにある右手の甲に記された紋様……これはマスターとして選ばれた人間がサーヴァントを従える際にサーヴァントに絶対に命令を執行させることが出来る“令呪”ってやつの事だと思うんだ……さらに言うと」
そして、宗谷はさらにその本のページを遡り、あるページを開くとアイエフが見える様にそれを見せると………そのページを見たアイエフは驚きのあまり、息を飲んだ。
そのページには先程と同じように絵が記されており、そこには……光り輝く杯のような物を中心に7つのチェスの駒のような物が描かれた絵だった。
ページに描かれているそれらの駒をじっくりと見ていくと、それらはすべて、剣士、槍兵、弓兵、騎兵、魔術師、暗殺者、そして獣人のような造形で描かれている。
杯を中心に分けられた7つの種類の駒………そう、この絵の配置図はまるで、今先程自分が宗谷から教えられた………。
「周りを囲んでいるのは、サーヴァントの7つのクラス………そして、このページの中心にあるのって………聖杯………じゃないか?」
聖杯戦争の基本的な情報である、聖杯と、サーヴァントについての情報、その物だったのだから………。
「じゃ、じゃあ、この本はこのゲイムギョウ界でも大昔に聖杯戦争があったってことが記されてるってことなの?」
「そう……なのかはまだ確証は持てないけど、こことは違う世界で、しかも俺の世界では物語……っていうか、サブカルの設定でしかない内容がこんな風に残されているなんて……」
それからしばらく、宗谷とアイエフはこの本がどうして存在しているかについて議論を始めていた。
そもそも、なぜこんな内容が残された本がこの世界に存在するのか? なんで異世界の内容が記されたこの書物が、この世界に存在するのか……様々なことを話し合ったが、核心に迫る答えは見いだせない。
「偶然としては考えにくいけど………でも、そんな大それたアイテムがあるなんて全く聞いたこともないし………」
「だよな………原作でも、聖杯の存在はごく一部の人間しか知らなかったけど………そのごく一部となる存在もこの世界にいるかどうかわからないし……」
Fete/の世界において聖杯戦争の存在を知り、それを行うにあたって監督役となる存在、“聖堂教会”や“魔術協会”、聖杯戦争中に起きた隠蔽などを行う組織がこの世界にあるとは信じ難い。
そもそも、ゲイムギョウ界では大なり小なり魔法が存在するため、魔法の存在を秘匿する理由もないから存在そのものを隠す必要もないからだ。
じゃあ、この本を残したのは一体誰なのか……考えれば考えるだけ、謎は深まっていく……。
そもそも、この本に記されていることは本当に聖杯とサーヴァントの召喚方法について記されているものなのだろうか?
実は自分の単なる思い過ごしで、ただ単に似ているような何かについて描かれているだけなのかもしれない……。
「……ま、まあ、内容を一度解読すればこれが本当は何なのかわかるだろうし……な?」
「そ、そうね、ま、まあ、本当かどうか証明する方法はないんだし、一旦これはイストワール様に解読してもらって……」
「分からないんだったら試せばいいんじゃないかな?」
「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああ!!」」
「ねぷぅぅぅぅぅぅぅうううううううううううううううううううううううう!!」
とりあえずこの件は保留……ということで済ませようとした二人の後ろから唐突に声を掛けた人物、その存在に気付いた二人は驚きのあまり声を揃えて叫び、その叫びで後ろにいたもう一人もかなり驚いてしまった。
「び、びっくりした……もう、驚かさないでよ、アイちゃん、ソウヤ!」
「それはこっちのセリフよ! いきなり後ろから声を掛けるなんてびっくりするじゃない!」
「あー……心臓止まるかと思ったぜ……つーか、ネプテューヌ、お前いつからそこにいたんだよ?」
「え? ソウヤが魔方陣のページを見つけたくらい? シンシアに結局負けちゃってさ~……あ、ちなみに今はネプギアとゲームしてるよ?」
「結構前じゃねぇか!?」
ネプテューヌに気配を消す能力なんてあったか?
なんてことを考えながらツッコミを入れる宗谷を他所にネプテューヌは二人が見ていた本を手に取ると、そのページをパラパラめくりながら、何やら楽しそうな笑みを浮かべた。
「とにかくさ、いーすんに解読させるのもいいけど、何はともあれそれが本当にできるかどうか確かめるのが先決じゃん? だったらさー、いっそ思い切ってそのサーヴァントっていうの、召喚しちゃえばいいんだよ!」
「………は?」
「だからー、いっそ召喚しちゃおうよ、サーヴァント!」
「………はぁぁああああああああああああああ!?」
その提案にさすがの宗谷も驚きを隠せずに、椅子から立ち上がるとかなり勢いよくネプテューヌに詰め寄った。
「お、お前何言ってんのかわかってるのか!? サーヴァントを召喚するってこと、マスターに選ばれて聖杯戦争に参加するってことなんだぞ!? 聖堂教会とか魔術協会もないこの世界でそんなの勃発したら、場合によったら命のやり取りになるかもしれないんだぞ!?」
この聖杯戦争に関わることで起きるであろう危険性、それを提示しながらかなり動揺した様子で彼女に詰め寄った宗谷は彼女が手にしていた本をひったくるように取り返すが、当のネプテューヌはあっけらかんとした表情で頭の後ろで手を組んでいた。
「大丈夫大丈夫、もしそうなっても逆にこっちが他のマスターかサーヴァントを倒せばいいんだよ、まあ、本当にあるかどうかわからないし、試してみないとわかんないって!」
「で、でも、そう簡単に召喚とかできるの? 結構だいそれた儀式なんでしょ? これって……」
そんなネプテューヌの提案に疑問を持って、一番知識を有しているである宗谷に質問をするアイエフ、すると宗谷は本のページを開きながら魔方陣が記されている部分を彼女たちに見せると付け加えて説明を始めた。
「……サーヴァントを召喚する際に必要なのは………魔方陣を描く際に必要な生贄となる、血液か水銀、あるいは溶かした宝石ってのがある……また、召喚する際には魔力が必要となるからもちろんその人物が魔術師でないとできないし、あと、その魔力が盛んに供給されている“霊脈”に魔方陣を描かないと成立しないんだよ」
「魔力………宗谷は今まで魔法とか使ったこともないものね………」
「あぁ、だから俺の中に魔力があるのかどうかも怪しいし……そもそも、霊脈がどこにあるかなんてことも調べようが……」
「じゃあさ、じゃあさ、魔力の代わりになるもので代用したらどうかな?」
サーヴァントを召喚とするために必要な要素、それをどうするかで悩む宗谷とアイエフに更にネプテューヌが提案してきた。
一体どうするつもりなのか? 魔力の代わりになる物とは何なのか? 首を傾げながらネプテューヌの方を見た二人は、次にネプテューヌが放った言葉を聞いてさらに驚愕した……。
「魔力の代わりに……“シェアエナジー”を使えばいいんだよ!」
……………
「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああ!?」」
この時、プラネテューヌ教会にとてつもない絶叫が響き渡り、プラネテューヌ教会を僅かに振動させたという………。
「………まさか、本当にすることになるとは………」
「ねぷ子が行動力に満ち溢れてるのは知ってたけど………ここまでなんて想像もしなかったわ………」
その日の夜のこと……プラネテューヌ教会でも、限られた人物しか入ることのできない特別な部屋、この国の女神であるネプテューヌの力の源である国民の信仰心を“シェアエナジー”として返還する、“シェアクリスタル”の置かれている部屋に来た宗谷とアイエフはまだこの場に来ていないネプテューヌを待ちながら、気まぐれで行動を起こすネプテューヌの性格をある意味では称賛していた。
「……まあ、試すくらいならいいとしても、そこまでの考えに至れるのはあいつだからなのかな?」
「そうなんじゃないかしら……あの子、興味が湧いたことには思いっきり突っ走っていく性格だから」
今回の事に至っては確かな確証もないことだ、それなのに思い切って試してみようなんてことを言い出すのだからある意味ではネプテューヌは恐ろしい…。
それになによりも、魔力の代わりとしてシェアエナジーを使おうと言い出すのだから驚くにもほどがある、これがイストワールにでも知られたら大目玉確実だろうな……と宗谷が何となしに思っていると。
「おっまたせー! 準備するもの持ってきたよ~!」
部屋のドアを思い切り開けながら両手に儀式で使う物を持ってきたネプテューヌがやってきた。
どこか楽し気に部屋へと入ってきた彼女を宗谷とアイエフは出迎える。
「……本当に材料持ってきたのかよ……で、いろいろ準備するって言ってたけど何してたんだよ?」
「うん、えっとまずはいーすんに頼んで本にあった“召喚の際の永唱文”ってやつをそれとなーく解読してもらったでしょ? あと、コンパに頼んで魔方陣を書くのに必要な物を貰ってきた!」
「ていうか、イストワール様解読してくれたのね……三日かかるとか言いそうなものだけど……それで、何を持ってきたの?」
魔方陣を描くものには血液、水銀、溶かした宝石のどれか三つが必要となる。
逸れのどれを彼女が選んだのか気になったアイエフがネプテューヌに質問すると、ネプテューヌは自慢げに右手に持っていたバケツを取り出した。
「ふふーん、私にかかればこんなものを手に入れるのは造作もない! ……じゃじゃーん! “輸血パック”~!」
ネプテューヌが取り出したバケツの中には、医療用に使うのであるはずの血が詰まった輸血パックがいくつか入れられていた。
まさかマジで用意するとは思ってもみなかったうえに、よりにもよってこれを選択してきたことに宗谷とアイエフは若干顔を引きつらせる。
「………マジかよ………」
「………あんた、これがばれたら各方面に怒られるわよ?」
「まあ、その時はその時ってことで! とにかく床にこの大きめの紙を敷いてさ、その上に魔方陣を書いてこうよ、ってことでソウヤよろしく!」
「え!? よりによって俺が書くのかよ!?」
「だって血生臭いのやだし……」
「俺だって嫌だよ俺を何だと思ってんだよバカ野郎!!」
この提案に宗谷は思いっきりネプテューヌに抗議するも、二人は召喚に関しての知識がそれほどないこともあって結局ネプテューヌによって言いくるめられて宗谷が魔方陣を輸血パックの血で描くことになってしまった。
「……これはペンキこれはペンキこれかペンキこれはペンキこれはペンキこれはペンキこれはペンキこれはペンキこれはペンキこれはペンキこれはペンキこれはペンキこれはペンキこれはペンキこれはペンキ……」
輸血パックの血をバケツに移してそれを筆を使って紙の上に大きく魔方陣を描くようにして描いていく宗谷。
その際に気分を悪くしないように匂いを遮断するためのマスクを着用し、必死に自分にこれはペンキだということを言い聞かせながら魔方陣を描き続ける姿は、もはや必死だったという……。
「ソウヤ~、そこ曲がってない~? 大丈夫~?」
「ちょっと黙ってろ今集中してんだから!!」
ネプテューヌの横からの問いかけに軽くキレ気味に答えながらしばらく、ようやく宗谷はシェアクリスタルが置かれているこの部屋でサーヴァントを召喚するために必要な魔方陣を巨大な白紙の上に描くことが出来た。
「………はぁ~………何とか血を使い切った………」
「その間に匂いにやられて三回くらいリバースしてたけどね……」
「うるせぇ……軽くトラウマ思い出したんだよ……」
本当に紆余曲折あったが何とかここまでたどり着いた三人、あとはこれで実際にサーヴァントが召喚できるかどうかをやってみるだけなのだが………まだ問題は残っている。
「………それで、実際に召喚は誰がするの?」
そう、この三人の内マスターが誰になるかについてだ。
召喚する際に必要なのは、実際に魔力を持っている魔術師、その存在がいて初めてサーヴァントは召喚に応じる。
この場にいる三人はいくつか特殊な力は持っていると言っても魔術師、と呼ぶにはいささか微妙なところがある。
では、この中の誰が召喚の儀式を行うのか?
「それはやっぱり、ソウヤじゃない?」
「………まあ、無難に考えるとそうね?」
「ちょっと待って!? ここでも俺な訳!?」
特に話し合うこともなく、問答無用で任命された宗谷はさすがにどうかと思ってかアイエフとネプテューヌの二人にすぐさま抗議した。
しかし、アイエフとネプテューヌは二人揃って宗谷へと視線を向けると口をそろえて言い返した。
「「だって詳しいの宗谷(ソウヤ)だし」」
「やっぱりそう言う基準なのねチクショウ!! なんとなくわかってたよバーロー!!」
異世界から来たために知識を有していたことがこんな形で仇となるとは思ってもみなかったと宗谷はこの時深く感じた…。
「まあまあ、召喚する時に成功率上がる様に私も肩に手を置くくらいはやってあげるからさ、やれるだけやってみようよ、ね?」
「………これで失敗したら後片付けお前がやれよ?」
結局二人に丸め込まれて実際に召喚のプロセスを組むことになってしまった宗谷、彼は渋々シェアクリスタルの前に敷かれた紙に描かれた魔方陣の前に立つと大きく息を吸って輸血パックの血で描かれた魔方陣を見つめる。
そして、それに合わせてネプテューヌも宗谷の肩に手を置くと、宗谷は彼女に渡された召喚の際の永唱のメモを取り出し、それを見ながら詠唱を始めることにした。
ちなみにこの文章はかなり長く、さすがの宗谷自身も覚えていないのである。
意を決した宗谷は深呼吸を済ませると右手を伸ばし、魔方陣の上にかざすと………メモに書かれた詠唱の分を読み始めた。
「………素に銀と鉄、礎に石と契約の大公………降り立つ風には壁を、四方の壁は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ………」
今自分は、まさにあのアニメで詠唱されていたサーヴァントを呼び出す呪文を本気で唱えている。
それを実感したのはこの状況を見直してすぐだった。
真似事をすることはあっても、ここまで本格的なことをするなんてことはなかったからだ……。
「
もしこの詠唱が成功して、本当にサーヴァントが召喚されたらどうするのか……もし、聖杯戦争がこのゲイムギョウ界にもあったとしたら自分はどうするのか、今はまだ見当もつかないし……正直、わからない。
「………告げる………汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に、聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ………誓いを此処に」
いや、でも、これは本当の事ではないかもしれない……ただ偶然、似たような魔方陣の似たようなことが残されているだけなのかもしれない。
仮にこの世界に聖杯戦争があったとして、その時の聖杯の所有者はどうなったのか……それすらもわかってない、不確定要素が強い情報なのだ……。
だが、それがもし本当だったら……?
その時、自分はどうすればいい……?
自分は、何のために………戦えばいい………?
おのれの胸中に渦巻く一抹の不安、それを抱えながらも宗谷は、その真実を見出すべく………最後の一節を唱える。
「我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者、汝三大精霊を纏う七天………抑止の輪より来たれ………! 天秤の守り手よ!!」
………しかし、何も変化は起こらなかった………。
「………あれ? 何も起んないね?」
「ちゃんとメモの通り呼んだのよね? 特に噛んだりもしてなかったし………」
宗谷がすべての詠唱を唱え終わった瞬間、その部屋を包み込んだ静寂……それに対してネプテューヌとアイエフは首を傾げて魔方陣を確認したり、宗谷の呼んだメモを確認したりする。
だが、特に間違っていたりする部分も見られず、儀式はちゃんと行われたはずなのを確認する。
「あ………あっははは……ほ、ほらな? 本当に聖杯戦争があるわけじゃないんだって、きっと何かの間違いだったんだよ」
「え~……なんだ~、つまんな~い……折角本当にあるんだったら聖杯っていうのにお願い叶えてもらおうと思ったのに~」
「あ、ネプ子あんた本当はそれが狙いだったわね?」
「………あ、ばれちゃった?」
若干安心したのか、宗谷は安堵の息を漏らしながら肩を撫で下ろし、ネプテューヌとアイエフの二人に向き直ると二人もどこかやっぱりか、というような表情を浮かべながら冗談交じりの会話を始めた。
そうだ、あれはこことは関係ない別世界の話、もしその存在がこことは違う別世界で実際に存在するとしても………それはそれ、これはこれ、自分には関係がない話しだし、会ったとしても自分はそれを見ていた側だ。
だから、聖杯戦争に巻き込まれることなんてない……。
………そう、宗谷はこの時思っていたのに………。
「………っ!?」
突然、宗谷の右手の甲に何やら針で刺すかのような痛みが走った。
それを感じた瞬間、宗谷は咄嗟に右腕の甲へと視線を落とす。
そして、自分の右腕の甲に何が起こっているのかを見た時……宗谷は驚愕した……。
「………な、なんだよ………これ」
宗谷の右腕に、まるでじわりじわりと水面に浮かび上がってくるかのように“模様”が浮かび上がり始めたのだ。
突然の事態に宗谷は驚きを隠せず、戸惑うばかり……そして、宗谷の異変に気付いたネプテューヌとアイエフも何が起きたのかと宗谷の右手の甲を確認する。
「え、なになに? ソウヤどうかしたの?」
「ちょっと、どうしたの? ………って、あんたこれ!?」
「ねぷっ!? 入れ墨!? ソウヤいつの間にこんなことを!?」
「そんなわけないでしょ!? 宗谷、これってまさかあんたが言っていた……」
宗谷の右手の甲を確認した二人もまた、驚いた様子で宗谷に問いかける。
すると、宗谷もまた恐る恐ると言いたげに答えた。
「………ああ、“令呪”だ………サーヴァントを使役すると同時に、聖杯戦争への参加資格………」
「じゃあ、これが浮かび上がったってことは………!?」
宗谷の右腕の甲に浮かび上がったのは、まるで血のような赤色で描かれたXとVの字が合わさったような形をした紋様だった。
まさにこれは宗谷自身が説明し、例の古文書にも記されていた“令呪”と呼ばれるものその物だと……。
それを実感した宗谷、そしてそんな中、何かに気付いたのかアイエフは突然視線を宗谷の後ろへと向ける。
「宗谷、ちょっと! 後ろ!! 魔方陣が!!」
アイエフの言葉を聞いて、宗谷は慌てて後ろを振り返った。
すると、さっきまで沈黙を守っていた深紅の血で描かれた魔方陣が輝き始めたのだ。
さっきまでは何事も起きなかったはずの魔方陣に、輝きが灯り、その輝きはどんどん強くなっていく……。
「………おいおい、マジかよ………まさか、本当にこの世界であったっていうのか………」
こんな偶然が本当にあり得るのか、宗谷は驚愕で目を見開きながらも、疑問を誰とも言わずに投げかけた……。
あの壮絶な戦い……。
物によっては“街一つを焼け野原”にしてしまった、あの壮絶な戦いが………この世界で実際に行われるというのか………。
そして、自分は巻き込まれるというのか………。
「………“聖杯戦争”が!!」
辺りを魔方陣の輝きが包み込み、次の瞬間、まるで爆風が巻き起こるかのような衝撃が部屋の中を包み込んだ。
部屋の中を噴き抜く嵐のような風、とてつもない風圧を肌で感じ、その場にいた三人は溜まらずその場に倒れ込んでしまった。
シェアクリスタルの光、魔方陣の光、巻き起こった烈風、それらで何が起きているのかわからない状況の中で、宗谷は吹き飛ばされそうになりながらも必死にその場にしがみ付く……。
そして………ようやく、光と嵐のような風が収まった時だった………。
宗谷が閉じていた目を開き、自分が無事なのを確認すると次に背後にいたネプテューヌとアイエフを確認する。
「お、おい、大丈夫か?」
「え、ええ………なんとかね」
「こっちも大丈夫~……うぅ~、主人公補正がなかったら死んでたよ」
二人共何とか無事な様子で意識もある様だ。
とりあえずは一安心………。
「………召喚に応じ、参上した………」
………とはいかなかった。
突然宗谷の耳に聞こえてきた声、その声に反応して、宗谷が魔方陣の方へと目を向ける。
そして、その先にあった光景を見た時………いや、正しくはその視線の先で“魔方陣の上に立っている人物”を見た瞬間、宗谷は驚きのあまり、三度息を飲んだ。
先程までの沈黙を破り、突然動き出した魔方陣、そして嵐のような一瞬を経てその場に現れて謎の人物。
宗谷を越えるような長身に、身に着けているのは肌にぴったりと合うような黒い衣服の上に赤い外套…。
静かに目を閉じながら下を向いているその人物の肌は浅黒く、髪は白髪だ。
しかし、その人物を宗谷は知っている……。
性格に言えば、初対面だが何者なのかを知っている……。
彼こそは、宗谷自身が見たFate/の世界の重要人物であり……物語の基軸にもなった存在……。
「………サーヴァント、“アーチャー”………改めて、君に問おう………」
浅黒い肌をしたその人物は閉じていた瞼を開き、静かに目の前にいる宗谷を見つめた…。
「………君が私の、マスターか?」
そう問いかけるその者の真名を………宗谷は知っている。
(………オ、
これが、宗谷とそのサーヴァント、アーチャー………“エミヤ”の出会いだった………。
いかがでしたか?
次回、マスターになってしまった宗谷はどうなるのか! ネプえく聖杯戦争編、次回もお楽しみに!