もしクレマンティーヌが装者で絶剣で女神だったら   作:更新停止

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もしクレマンティーヌがかつて『八本指』と関わりを持っていたら

 『六腕』と呼ばれる戦闘集団がいる。

 かつて、リ・エスティーゼ王国の王都をほしいままに牛耳っていた裏組織『八本指』、その警備部門に位置していた存在だ。

 

 "かつて"という言葉から来るように、『八本指』には今ではそこまでの力は無い。大きな力を持っていることは事実だが、その影響力はかつてとは比べものにならないほどに弱くなっていた。

 一昨年の春に起こった、とある貴族の暗殺事件。その時の騒動に紛れる形で、とある女性によって組織の構成員の大部分を殺害されたからである。

 

 ちなみに、検分された死体からその女性が何らかの刺突武器を得意とするようだということはわかっているのだが、今もなお女性が誰なのかはわかっていないらしい。

 顔どころか、姿形の一切がわかっていないようだ。

 

 

「その組織が、今回の騒動に関わっているというのか」

「おそらくね。スレイン法国の六色聖典とかズーラーノーンとか他に候補がいないわけじゃないけど、アンデッドの服装や種類から判断して、こんなことが出来るのはそいつら位よ」

 

 アインズとナーベラル、そしてクレマンティーヌは、周りのアンデッドを片付けながら会話をしていた。

 彼等の足は、内周部と外周部を区切る門へと向かっている。

 

「それで、どうしてお前はこっちが囮だと判断したんだ?」

「この事件が人為的な物であると仮定したら、誰でもそうするからよ。

 だってそうでしょう。アンデッドを支配する人間が、ことを起こした直後ならともかく、今この状況になってもなおこれ見よがしに墓地に留まっている理由なんて無いじゃない。

 それに、昨夜のアンデッドの出現した場所と出てきた種類が記録された地図を見たんだけれど、その中に骨の竜(スケリトルドラゴン)が此処とは反対側の門に出現したって記録があったのよ。墓地から遠いあの門に骨の竜(スケリトルドラゴン)が出現していたっていうのはいくら何でも不自然だから、あっち側に何かあるはずよ。そして、あっちに何かあるのなら、目立つこっちに拠点を構えているのはおかしいわ」

「なるほどな」

 

 ―――武技、『四光連斬』

 ―――『流水加速』

 ―――『脳力開放』

 

 クレマンティーヌの手に握られた剣が、赤い光を放ち四つの斬撃を周囲に降らす。

 同時に、彼女のローブから跳び出した歪んだ三日月刀(シミター)が、周囲のアンデッドを殲滅してゆく。

 

「話し合いの時にいた幻術を使っていたやつは、おそらく『六腕』の生き残りの一人、幻魔の二つ名を持つサキュロントでしょうね。

 ……サキュロントのことを知ってるガゼフがいたら、もう少し上手くできたかもしれないのに」

 

 苦々し気に、クレマンティーヌは呟く。

 

「安心しろ、そう悲観する必要はない」

 

 そんなクレマンティーヌに、アインズは余裕を持った声でそう告げる。

 

「どういうことよ」

 

 その言葉を聞いたクレマンティーヌは、不思議そうにアインズに問いかける。

 アインズは少し笑って、彼女に返した。

 

 

「なに、内通者がいることは予想外だったが、こちら側以外から攻めてくることは私も考慮していたのだ。それに対する対策はしてある」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 6月30日 05:02 エ・ランテル内周部

 

 冒険者達が戦う戦場とは、街の中心を挟んでちょうど反対にある門、そこが急に大きな音をたてて破壊された。

 

 近くにいた住人などは、その光景に悲鳴を上げて逃げ惑う。

 

 門を打ち破ったアンデッド、3体の骨の竜(スケリトルドラゴン)は、それに喜びの咆哮を上げた。

 

しかし―――

 

 

 

「―――喜ぶには、まだ早いでござる」

 

 白い影が骨の竜(スケリトルドラゴン)にぶつかる。

 ぶつかられた骨の竜(スケリトルドラゴン)は、その衝撃で胴体を砕かれ、隣の骨の竜(スケリトルドラゴン)にもたれかかるように倒れた。

 

「まだまだ行くでござるよ」

 

 白い影、森の賢王は、尻尾を鞭のように振り回して骸骨(スケルトン)の様な弱いアンデッドを駆逐しつつ、再び骨の竜(スケリトルドラゴン)へと突撃する。

 体当たりされた二体目の骨の竜(スケリトルドラゴン)は、城壁の向こう側に押し返された。

 

 その様子を見た三体目の骨の竜(スケリトルドラゴン)は、翼を羽ばたかせて空へと逃げようとする。

 

「逃がさないでござる!!」

 

 彼女――森の賢王の性別はメスである――は、建物を足場に大きく跳躍すると、空中で回転しその長い尻尾を骨の竜(スケリトルドラゴン)の頭部に叩きつける。

 尻尾の一撃を食らった骨の竜(スケリトルドラゴン)は、その一撃により大地に叩きつけられることになる。

 飛び立とうとした直前であったため、高さがそれほど高くなかったので落下による怪我は無かったが、骨の竜(スケリトルドラゴン)は尻尾の一撃により大きなダメージを負っていた。

 

「とどめでござるよ」

 

 その骨の竜(スケリトルドラゴン)に、落下してきた彼女の一撃が炸裂する。

 骨の竜(スケリトルドラゴン)は、その偽りの命を散らすこととなった。

 

 骨の竜(スケリトルドラゴン)を倒した森の賢王は、立ち上がって門の前に移動し、迫りくるアンデッドの大群と対峙する。

 

「森の賢王、今の名をハムスケ。殿の命により、此処から先は通さないでござるよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――森の賢王!? トブの大森林の三分の一を支配しているっていうあの?」

「ああ、その森の賢王だ。昨日まで受けていた依頼の途中でテイミングすることになった」

「森の賢王をテイミングって……うわー、なんと言えばいいか……流石はモモンさんかなー」

 

 ―――武技、『四光連斬』

 ―――『流水加速』

 

 四つの斬撃により、前方のアンデッドが斬り裂かれる。

 

 それと同時にアインズが剣を振りぬき、クレマンティーヌによって生まれた道を広げた。

 

「ところで、その組織に大打撃を与えた犯人は、刺突武器を使用する女性だと言っていたな」

「うん、それがどうかしたのー?」

 

「―――どうして、その犯人の性別をお前が知っているんだ。一切の姿がわかっていないのだろう?」

 

「………」

 

 クレマンティーヌは、手に持ったスティレットをローブの中に隠し、無言で目をそらす。

 

「単独で裏組織に打撃を与えるなど、お前はいったい何をしているんだ」

「な、なんのことかなー。私がそんなことするわけないじゃない。まったく」

「なら、目を逸らしていないでこっちを見ろ」

 

 

 ―――『最強化・電撃球』(マキシマイズマジック・エレクトロスフィア)

 

 

 すぐそばでアンデッドの集団を吹き飛ばすナーベの姿を目にしつつ、クレマンティーヌはアインズから目を逸らし続けた。

 

 

 

「と、とりあえず、私はザックちゃ―――アインザック組合長に話を通して、それからサキュロントの方を潰しに行くわ」

「まあいいか。なら、私は―――ちょうど今ハム、森の賢王から『伝言』(メッセージ)が入った。どうやら、向こう側からもアンデッドが襲撃を始めたようだ。

 アインザック組合長からの許可が取れ次第、私は反対側の門の方に行こう。ナーベはここで雑魚共の殲滅を」

「畏まりました」

 

 ―――武技、『脳力解放』

 ―――『流水加速』

 

 クレマンティーヌの周りを力なさげに浮いていた三日月刀が、空に階段のように並び始める。

 

「なら、私は先に行ってるわ。後で会いましょう」

「了解した」

 

 クレマンティーヌは、それを足場に空を疾走し始めた。

 

 途中、アインズの方から飛んできたアンデッドにぶつかって落下しそうになったが、何とか落下せずにアインザックの元へと向かう。

 門の近くに付いたクレマンティーヌは、アインザックに軽く事情を話して彼がいそうな場所を聞き出すと、彼に言われた場所の一つである魔力系魔法詠唱者の集団がいるはずの場所に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 6月30日 05:06 エ・ランテル内周部

 

 

『世界っていうのはね、意外と単純にできてたりするのよ』

 

 彼女の運命を変えた人は、かつて彼女にそんなことを言ったことがあった。

 

 

 夜にあった話し合いの中でとある突拍子もない案を出した彼女は、冒険者組合前で魔法詠唱者達に指示を出していた。

 

「―――準備終わりました」

「わかったわ。この後が大変だから、少しでも魔力を回復させるために休んでください」

「はい」

 

 その言葉が生かされたから今ここにいると考えると、少し顔が笑みを浮かべてしまうのがわかる。

 まさか、あの人は彼女がそんな研究をしているだなんて夢にも思っていないだろう。

 

 あの人の言葉は、あの人にとってはなんてことのない知識だったのかもしれないが、彼女にとっては自分の人生を大きく変える言葉だったのだ。

 

 先ほど報告に来た魔法詠唱者とは別の魔法詠唱者が、彼女に声をかけてくる。

 

「それにしても、よくこんなことを思いつきましたね」

「日ごろから、そんな研究ばかりしていますから」

 

 その言葉に、彼女は苦笑いと共に応えた。

 

 

 彼女は研究者だった。

 しかし、魔法詠唱者ではあるが魔法についての研究をしているわけではなかった。

 

 彼女がどのような研究をしているのかに触れる前に、まず彼女の持つ生まれながらの異能(タ レ ン ト)について触れる必要があるだろう。

 彼女のもつ生まれながらの異能(タ レ ン ト)は、素早く正確に計算を行うという物。商人の家系に生まれていれば役に立ったものではあるが、冒険者の家庭に生まれた彼女にははっきり言って役に立たないものでしかなかった。

 

 そんな彼女が研究者などを始めたのは、2年ほど前にとあるオリハルコン級の冒険者と仕事をしたことがきっかけだった。

 

『随分と便利な生まれながらの異能(タ レ ン ト)持ってるじゃない。

 ……ああ、()()()も欲しかったなぁ』

 

 彼女が自らの生まれながらの異能(タ レ ン ト)を言ったとき、その人は彼女にそう言ったのだ。

 なぜそう思うのかと彼女が問いかけると、その人は疲れ切ったような顔でこう答えた。

 

『だって、間違えずに素早く計算ができるんでしょー。二次関数とか物体の運動とか、すごく簡単に解けるようになれたらと何度思ったか。

 ……もし持ってたら中間テストとか、リディアンの入試とか絶対楽だったのになー』

 

 彼女は、その人の言葉にあった『物体の運動』という物を変に思った。

 なぜ、計算力と物の動きが関わってくるのだろうか。

 

『なぜも何も、物の動きは計算で求めることができるじゃない』

 

 彼女のその疑問に、その人はなんでもないかのようにそう答えた。

 

『ほら。例えば、空気のない空間で物を落下させた時の物の落下速度の二乗は、その物体が移動した距離にある一定の値をかけることで求めることができたでしょ。

 空気がある場合の落下速度も、求めた速度から空気の抵抗による減速を加味すれば求めることができるはずだし。

 後は…ばねとか。ばねに発生する力は、ばねを引いた距離からその値を出せたはずよ』

 

 その人のその言葉から、彼女の人生は変わった。

 

 

 いろいろとその人から知識を引き出した彼女は、依頼が終わるとすぐにそのことを確かめ始めた。

 そして、家で生活魔法を使用して作り出した空気の入っていないガラスの筒を使用して実験したところ、たしかに計算で物体の落下する動きを算出することができるのがわかった。

 

 それから、彼女の研究は始まった。

 研究内容は『世界の仕組みを計算で導く』というもの。

 次第に彼女は冒険者としての仕事も減らし、何時しか生活をするために必要最低限の依頼を受ける以外は、魔法の鍛錬と研究しかしなくなっていった。

 

 

「今回は、その研究の成果が発揮できるときですからね。少し興奮しているんです」

「へぇ。凄い研究をしているのですね」

「そういってもらえると嬉しいですよ。私の研究は、普通の人からすれば眉唾物の研究でしかないですから」

 

 これは、彼女の本心だ。

 彼女の研究をまともな物として受け入れてくれる人間は、本当に少なかった。

 彼女の最高の理解者であった両親ですら、研究その物はまともな物だとは見てくれなかったほどだ。

 

 実験して証明するまでは物事を数学的に証明できると言うことを信じてはくれなかったし、証明してからもそれがなんの役に立つのかと言われたりもした。

 

「そんな眉唾物の研究にも意味があると、私は示したかった。

 ―――そして今日、その機会が来ました」

 

 彼女は、自分の手を見つめる。

 そこには、金色に輝く冒険者の証があった。

 

 かつて、その証は別の色に輝いていた。彼女が研究に人生を傾け始めるまでは、金ではなくもう一つ上の証だったはずなのだ。

 後悔はしていない。一緒だった仲間たちとも、遺恨を残すことなく別れた。

 

 それでも―――

 

「ようやく私は、自分が追い求めてきたものは自分が置いてきたものに見合う物だと示せる」

 

 絶対に口に出すことは無かったが、正直なところ今回の事件には感謝している部分が、彼女の心の中には僅かではあるがあった。

 こんな機会でもなければ、彼女の研究成果は日の目を見ることは無かったからだ。

 

「なるほど。今回の作戦には、本当に強い思い入れがあるのですね」

「ええ、それはもう」

 

 彼女の言葉に、その魔法詠唱者は嬉しそうに笑う。

 

「でも、残念ですよ」

「ん? 何がですか」

 

 彼女は、何か嫌な予感を感じて魔法詠唱者の方に振り向く。

 

 

 

 

「そんなあなたは、ここで死ななきゃならないからな」

 

 

 

 目の前には、金属のきらめきがあった。

 

 

 しかし―――

 

 

『魔法の矢』(マジック・アロー)っ!!」

 

 彼の持つ短剣は、横から飛来した魔力の弓矢によって彼ごと吹き飛ばされる。

 

 魔法詠唱者の彼は、戦士のような動きで体勢を立て直すと、魔法の矢を飛ばしてきた方向に視線を向ける。

 そこには、僅かに恐怖の表情をしながらも、力強い視線で彼を睨みつける金髪の女性の姿があった。

 

「―――っ!? 『火球』(ファイヤーボール)

 

 彼が吹き飛ばされたこと、そしてその女性に助けられたことに気が付いた彼女は、男に向かって炎の塊を打ち出す。

 加えて、彼女の持つ生活魔法を強化、無詠唱化するマジックアイテムによって強化された『洗濯物を乾かす温風を発生させる』生活魔法によって、その炎は大きく燃え上がった。

 

「ちっ!!」

 

 彼は、その炎に対して短剣を投げつけることで、その炎を爆発させて無効化する。

 そして、魔力の無駄だと判断したのか自身にかけていた幻術を解除した。

 

 男の顔を見た女性は、その表情に浮かぶ恐怖をさらに強くする。

 彼女はその女性の顔を見て、男と女性に何か縁があったのだと感じた。

 

「お前、どうして俺が敵だってわかった」

 

 男は、その女性を睨みつける。

 女性の表情が、恐怖のためか一瞬固まった。

 

 彼女は、男の視線を遮るように男と女性の間に立つ。

 

「あなたの幻術が、そう上手いものではなかったからでは?」

「気付きもしなかったお前には聞いていない。俺が聞きたいのは、そこの女にだ」

 

 そう言って、彼は視線を更に強くする。

 

「もう、大丈夫です」

 

 彼女の後ろから、小さく彼女に話しかける声が聞こえた。

 

「無理はしない方が良いわ。あなたのその様子。昔、何かあの男と関係があったのでしょう」

「大丈夫です。

 私は、また後ろに隠れ続けるのは嫌なんです」

 

 強く、しかし彼女が蹌踉めかない程度の力で、彼女は女性によって押しのけられる。

 

「私がどうしてあなたのことを見破ったのか、お答えします。

 ―――それは、私があなたに会ったことがあったからです」

 

 そう言って、女性は手に持った身の丈ほどの杖を構える。

 

「二年前の王都。あの騒動の時に、あなた達が経営していた娼館で、私はあなたの戦い方をこの眼で見ていたからです」

 

 女性のその言葉に、男は何かを思い出したのか口角をつり上げた。

 

「そうか、お前はあそこの元娼婦か。

 まさか、こんな所で会うとは思ってもいなかったな。まったく、いったいどんな偶然だ」

 

 男の様子を見つつ、女性は言葉を紡ぐ。

 

「ただ、あなたがあの時の男だという確信はありませんでした。さっきこの人を殺そうとしたとき、無言で殺そうとしていればわからなかったと思います。

 ですが、幻術では声は隠せません。あなたのその声は、私の記憶に消えない記憶としてこびりついていますから」

「なるほど、今度は声の偽装ができるようになっていた方がいいか。

 教えてくれたことを感謝しよう。お前たち娼婦には、あの時あの女の足手まといになってくれたという借りもあるし、お礼に苦痛なく殺してやるよ」

 

 男、『幻魔』のサキュロントは、彼女たちへと剣を向けて歩き出す。

 

 彼女と女性、ツアレニーニャ・ベイロンは、サキュロントに杖先を向けた。

 




 絶対に感想で聞かれると思うので先に言いますが、ツアレニーニャ・ベイロンさんは攻撃魔法は『魔法の矢』しか使えません。二年前から魔法を習い始めたばかりなので。



 みなさんこんにちは、良い気分でイヴを過ごしていますか?

 ちなみに、私は最悪の気分です。駅前で彼氏彼女を待つ男女とか、吹き飛んでしまえとか思ってました!! ヒャッハー、カップルは消毒だぁー!!

 今回の話、ほとんどの部分は昨夜に酒飲んで書いたのですが、クリスマスを意識していたせいか何故か『ザイトルクワエ』がエ・ランテルに乱入してきました。80レベ乱入とか、エ・ランテル滅亡確定ですね。この、メリーくるしみますツリーめ!!



 長々と語るのも嫌な人がいそうですし、今回はここで終わろうかと思います。

 ではみなさん、Weiß hinteren Ladeexplosions(メリークリスマス)!!

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