偽エミヤの英雄譚   作:妄想男

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プロローグ

俺の名前は衛宮(エミヤ)士郎(シロウ)。

ごく普通の国立大学に通う学生。

家も金持ちという事はなく、ごく普通の一般家庭。

父は普通のサラリーマン母も普通の主婦。

成績は中の上。

好きな物はゲーム。

特に自分と同じ名前のキャラクターが主人公であるフェイトが一番好きだ。

伝説の武具を操り理想の自分を打ち破る。

そして頂点に位置する最強を倒す。

 

友人から同じ名前の主人公が居るぞ、といわれてアニメを見た。

憧れた。

 

いや、惚れたといってもいいかもしれない。

 

そして、答えを得た未来の英雄に惚れこんだ。

 

親に内緒でこっそり、髪を白く脱色して髪型を真似てみた。

 

一人の時、口調も皮肉っぽい感じにしてみたりした。

 

そして今も続けているのは自分の考えた最高のスキルとステータスを持つエミヤ

を考えたり、自分がエミヤの力を持っていたらと最強の自分を想像する。

 

正直、俺は英霊エミヤのような力を得たり、カッコイイセリフを言える様な場面は

平凡な俺には永遠に訪れないであろうことは分かっている。

でも何所か期待してしまうのだ。

 

願いが叶ったらいいのにと……。

 

そしていつも、インターネットを見る時は必ず異世界に行く方法や

願いを叶える都市伝説を検索してしまう。

 

実際に試したこともある。

 

エレベーターで異世界に行く方法や『飽きた』と書いた紙を使って

行う簡単な異世界にいく方法を……。

もちろん、異世界や平行世界に行く事は出来なかった。

 

もう、こんな事やめようと考えた今日。

 

近所の神社にまつわる古い都市伝説の存在を知った。

 

―神社の御神木の根の所に願い事を書いた紙を埋めると願いが叶う―

 

エレベータのように他人に迷惑を掛けるような事のない単純な作業だ。

すこしバチ当たりかも知れないが、最後だしやってみよう。

 

軽い気持ちで願いを紙に書いて、家の外に出る。

外すっかり日が暮れて夜になっているし神社に人は居ないだろう。

俺はそんなこ事を考えながら自宅の小さなスコップを手に神社へと向かった。

 

☆☆☆

 

 

神社には想像した通り人は居なかった。

俺はそのまま脚を止める事無く、目標のしめ縄が巻かれた御神木まで歩いた。

御神木に辿りついて、一度手を合わせてから根の近くの土を掘った。

すると、俺以外にも試した人間がいるようで土の下から沢山の紙のようなものが出てきた。

どれもこれもボロボロで文字は読めない。

そして俺も先人たちに習って、願い事の書いた紙を土に埋めて自宅へと帰り

そのまま自室で眠った。

 

 

――――。

 

I am the bone of my sword.(体は剣で出来ている)

 

 

Steel is my body,and fire is my blood.(血潮は鉄で 心は硝子)

 

 

I have created over a thousand blades.(幾たびの戦場を越えて不敗)

 

 

Unknown to Death.(ただの一度も敗走なく)

 

 

Nor known to Life.(ただの一度も理解されない)

 

 

Have withstood pain to create many weapons.(彼の者は常に独り剣の丘で勝利に酔う)

 

 

Yet,those hands will never hold anything. (故に、生涯に意味はなく)

 

 

So as I pray,"unlimited blade works".(その体はきっと剣で出来ていた)

 

 

 

………。

……。

…。

 

 

《神(作者)の視点》

 

皆さん念というものをご存知だろうか?

心の中の一定の対象に精神を集中させることであり。

句などにも念を送る、念を入れる、念が残ると言った言葉がある。

 

もし……ハンターハンターのように念という潜在能力が人間に存在していたら?

 

もし……あの御神木が人間の願い、希望、などの念が限界まで蓄積されていたら?

 

その巨大なエネルギーはどうなるのだろうか?

私はもし、そうであったのであればこう考えるだろう。

 

古い時代から溜めた、その膨大な念のエネルギーは御神木をたった一度だけ、願いを叶える願望器具となり、最後にくべられた願いを叶えると。

 

 

”ファンタジーな世界で、理想のエミヤみたいになりたい”

 

 

この物語はそんなもしが現実となり、願いが叶った青年の物語である。

 

 

 

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