東方夢幻魂歌 完結   作:ラギアz

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ラ「・・・この小説ってさ、数々のテンプレ壊してんね。」
霊「・・・例えば?」
ラ「フランの狂気とか、主人公の覚醒とか、異変解決とか。」
魔「ああ、確かにな。真の蒼い霊力は覚醒じゃないのか?」
ラ「あれは霊力を混ぜただけだからね。強くなると言っても、覚醒ほどじゃない」
霊「・・・というか、原作通りの異変解決しなさいよ。全部オリ異変じゃない。」
ラ「うん。反省してる。」
魔「所で、何で今日は私たち二人がここのコーナー(?)担当なんだ?」
ラ「気分。」

二人「聞いた方が馬鹿だった」


第八章第十二話「赤き焔、蒼き焔」

「真ー?どこー?」

 

長く赤い廊下に声は響くが、それに応えるものは居ない。

もう日が暮れ始めた頃、自身の部下を探し咲夜は紅魔館中を歩き回っていた。

懐から懐中時計を取り出し、時間を確認する。

 

「・・・もう。何で三十分も探してるのに居ないのよ。」

 

パチン、と蓋を閉じた咲夜は頬を膨らませながら呟き、一つのドアの前で立ち止まった。

真の部屋である。

コンコン、と軽くノックした彼女はすぐさまドアノブを捻り、中に足を踏み入れる。

 

勿論、誰も居ない。

 

「・・・日本刀、無し。服、無し。・・・窓が開いてる。」

 

冷静に状況を分析した咲夜は、大きくため息を付いた。

大体察してはいたが、まさか本当とは思わなかったのだろう。

昼間の魔理沙の件、飛び出た真。

彼の行動パターンから考えるに、導き出される結論は一つだけだった。

 

諦めたように咲夜は指を鳴らし、色の無くなった世界で歩き始める。

向かうは主の部屋。

頼むのは勿論、少しの外出許可。

 

 

 

「失礼します」

「ぶっふぉ!!」

 

突然な従者の訪問に、主であるレミリアは飛び跳ねた。

慌てて背筋を伸ばしつつ、服を正す。

 

「・・・何かしら?咲夜。」

 

普段はドアをノックして確認を取る優秀な従者がここまで慌てている。

事は重大だと考えたレミリアは、直ぐに要件を聞き始めた。

 

 

「真がまたいなくなりました」

「フラン連れて行って来いやあああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

幼い少女の叫びは、紅魔館の前に立つ門番にも聞こえたとか。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・何だろう、嫌な胸騒ぎがする。

剣を振る手を止めず、妖夢は眉をひそめた。

白い道着は汗を吸い込み、ぴったりと肌に張り付いている。

もう四時間は剣を振っているだろうか。そろそろ夕飯の支度をしなければ・・・。

 

最後に霊力を込め全力の上段。

砂埃が風圧により舞う中、妖夢はシャワーを浴びるために母屋へと向かった。

 

 

 

 

 

「ふう、気持ちよかった。」

 

湿った白髪をタオルで拭きながら、何時もの服に着替えた妖夢は呟いた。

しかし、未だに胸騒ぎは治まっていない。寧ろ、酷くなっているようにも感じられる。

最近・・・といっても紫がまだこっちに居た頃に貰った冷蔵庫と言うものを開けながら、彼女は考えた。

 

幽々子なら何か知っているんじゃないか、と。

 

冷蔵庫の扉を叩きつける様に閉めた妖夢は、戦闘で使う高速移動方法で主の元へと走った。

 

 

 

「幽々子様!」

「・・・どうしたの?妖夢。」

 

障子を開け放ち肩で息をする妖夢を不思議におもったのか、幽々子の第一声はそれだった。

困惑で包まれている主の前にいそいそと正座した妖夢は、実は・・・と切り出した。

 

「・・・先程から嫌な胸騒ぎを感じていまして・・・。幽々子様なら何かわかるのでは・・・と。」

「私はエスパーじゃ無いんだけどねえ・・・。うーん。」

 

手に携えた扇子を広げた幽々子は更に困惑の色を強め、口を扇子で覆った。

紫の瞳を静かに閉じ、しばし動きを止める。

 

すうっとゆっくり目を開くと、穏やかな雰囲気は崩れ去り、妖しく思わず下手に出てしまうような雰囲気が部屋を包み込んだ。

 

 

「真・・・ね。多分あの子がまた無茶してる。ふうん、相手は結構強いみたいね。」

 

幽々子は呟き、次にそわそわし始めた従者に笑いかけた。

 

「行ってらっしゃい。まあ、貴方とあの子なら大丈夫でしょう。」

「あの子・・・?え、あ、はい!ありがとうございます!行ってきます!!!」

 

首を傾げた妖夢は直ぐに体を跳ねさせ、愛刀を引っ掴み廊下を走り出した。

それを見送った幽々子は姿勢を崩し、従者の居なくなった白玉楼で叫ぶ。

 

 

「お腹空いたーーーーーーー!!!」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「さて。まだ敵だからーーーー」

 

俺は蒼い焔を桜ノ蕾に纏わせ、左手を下げながら姿勢を低くした。

 

「全力で行かせてもらう!」

 

その言葉を放った瞬間、鈍い痛みが全身を襲った。

 

出力、9%。

限界を超えた霊力の使用に、俺か顔を顰める。

でも、それでも敵わないかもしれない。

それほどまでに暁は遠く、強い存在だ。

 

「・・・行くよ」

 

暁も小さく呟く。

次の瞬間、業火が小太刀を包み込んだ。

妖力の焔は赤く揺らめき、その破壊力はいわずもがな。

 

霊力の焔は蒼く揺らめき、絶大なエネルギーを宿している。

 

二人は同時に右手を振り上げ、全力で振った。

 

「未来永劫斬!!!」

「月光ノ夜桜!!」

 

未完成の大技と、研ぎ澄まされた必殺技。

桜色の軌跡を宙に描いた斬撃は、黒い半円を描く斬撃と衝突した。

 

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