東方夢幻魂歌 完結   作:ラギアz

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真「うわあ、最後無茶苦茶だな。」
ラ「ね・・・。まあ、暁強いからね。」
真「どんくらい?」
ラ「真の3倍以上」
真「・・・・・」



第八章第十二話「届け、最後の思い」

黒い半月が宙に描かれ、俺の桜色の斬撃とぶつかる。

激しい妖力と霊力の衝突に暴風が吹き荒れ、髪を風に遊ばせた。

ギギギ、と押し合いながら火花を散らしていたが、その拮抗は一瞬で崩れ去る。

纏・風(まとい・ふう)

 

暁が小さく告げた瞬間、斬撃、いや暁を風が包み込んだ。

風は暁に追い風を送り、俺に向かい風を送る。

桜色の刃が次第にぶれ始め、暁の黒い月はより一層鋭さを増す。

刃が押し込まれ、遂に俺の顔近くまで柄が迫って来た。

このままでは、斬られる。

そう悟った瞬間、俺は叫びながら大きく振りかぶっていた。

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

ゴオオオオオオ!!!と凄まじい風切り音を立てながら蒼い奔流が未来永劫斬を包み、20m程の斬撃を更に伸ばした。

暁の風の力にも負けず、今度は俺が押し込んでいった。

それでm頭の回転は止まらず、更に次の手を考えていく。

 

纏・火(まとい・か)

 

鍔迫り合いを最初に切ったのは、暁だった。

それを確認した俺は、同時に未来永劫斬をやめる。

 

暁を妖力の火が包み、燃え盛る力と熱気を付与した。

小太刀にも火は伝わり、風とは違う威力を見せ付ける。

 

俺も負けじと、桜ノ蕾を左手に移した。

そして、意識を集中させる。

 

真っすぐ、ひたすら真っすぐ。

届け。切り裂け。

 

右手が輝き、霊力が結晶化していく。

ただ光るエネルギー体を、俺は強く掴んだ。

 

「霊刀・羅刹!!」

 

刃は1m。柄は20cm。

黄金色に輝く直刀は、一際強く煌めいていた。

 

両手に刀を持った俺は、体の前で強く切り払いーーー

 

暁に向けて、地面を蹴り砕いた。

鈍く重い轟音と共に地面が割れ、世界が高速で飛んでいく。

9%と言う未知の領域に慣れないながらも、二刀を全力で薙ぎ払う。

 

ギャリイイイインン!!!!!!!!

 

 

「っ・・・!!」

「ぐっ・・・!」

 

だが、その加速さえも暁は見切って見せた。

二刀の隙間に差し込む様に、火を纏った小太刀を突き出す。

俺の喉を的確に突くように繰り出された突きは、激しい火花を散らしながら寸での所で止まる。

 

逆に俺の二刀も、暁の頬寸前で止まっていた。

 

次にはお互いに剣を弾き飛ばし、後ろに跳び退る。

一瞬の攻防、瞬き一つも許さない高速戦闘。

 

左腕はかなり痛む。でも、霊力で肉体強化をして強引に挑んでいる。

 

自分自身の為に、絶対負けられない。

 

いくら体がボロボロでも。全ての策が破られても。

 

心だけは、絶対に折れない。

 

 

「耐えろよ・・・っ!俺・・・・!!!!」

 

 

再び暁は姿勢を低く構え、突撃しようとするがーーーー

 

俺の異変に気づき、直ぐ止めた。

 

「が・・・アアああ・・・・アアアアああ・・・・!!」

 

苦し気な声が口から漏れ、体半分を蒼、半分を黒の霊力が蝕んでいく。

 

たった一度でいい。

ただ。

 

暁に、この手を触れられれば。

 

死なない。

でも、死ぬかもしれない。

 

 

さあ。

命を投げ出せ。助けるべきは。

 

 

 

そこに、居る。

 

 

 

「あああああああああああ!!!!!!」

 

 

咆哮。

大地が網目状に砕け散り、欠片が宙に吹き飛ぶ。

奔流となった霊力が地面や空気を叩き、破壊していく。

 

暴走。

 

・・・を、一部だけ使う。

 

バギゴギュグジャ!!

 

異常な霊力を流し込んだ反動で、足が全て折れた。

バランス・・・いや、意識を保っているのも難しい状態で、俺は手を伸ばす。

届け、届け、と。

 

折れた足を無理やり地面に叩きつけ、半ば狂乱しながら加速した。

弾丸の様に空気を切り裂き、光の様に暁の目の前に着地した俺はーーーーー

 

 

 

力の限り、叫んだ。

 

オール・スーパーノヴァ(全身超新星爆発)!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

薄れゆく意識の中。

暁の顔が驚きに見開かれ、次には極光が幻想郷を塗りつぶす。

 

全てを消すような轟音と共に、至近距離で俺の前身は爆発した。

 

 

 

 

 

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