ラ「痛い!だって小説書いてる方が楽しいんだもん!!」
真「もん!!じゃねえ!今日はワーク終わらせるんだろ?それ終わるまで寝るな!」
ラ「もともとその予定だったから別に良いし!」
真「じゃあ早くしろ」
ラ「あと少しだけ・・・」
真「・・・」メギイっ
ラ「あああああああああああああああ!!pcがああああああああああああ!!」
カツ、カツと革靴が音を鳴らし、洞窟内に反響する。
黒いスーツを纏った青年はにこやかな笑みを浮かべつつ、自分と同じチームの少女に話しかけた。
「どうも、暁さん。・・・準備は出来てますか?」
「・・・」
しかし、暁は何も言わない。
その黒く濁った瞳は、一切の光をも捉えず”あの日”で固定されてしまった。
自分を助けると言った少年を殺してしまったあの日で。
それを知って居ながらも、青年は話かけ続ける。
「はは、無視何て酷いじゃないですか・・・。まあ、準備して下さいよ。」
ドボッと言う何かが零れる音と共に、青年の腕から混沌が噴き出る。
それは段々と形を変え、いつしか巨大な鎌になっていた。
青年は呟く。
まるで、暁が抜け殻になったのを楽しんでいるかのように。
そして、少年が死んだのを心底嬉しく思っているように。
「人里・・・全部潰すんですから。」
無邪気な少年がゲームで遊ぶような笑顔。
時に狂気を含むその笑みを浮かべ、青年は鎌を大きく振り払った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「よし、よし・・・抜刀、二刀で未来永劫斬・・・。」
早朝。
俺は暁の刀を構えながら、ある事に挑戦しようとしていた。
暁には悪いが、今日だけ使わせて貰おう。
桜ノ蕾と村正。
この二つを一気に抜刀、両方で未来永劫斬を出すと言う、言わば。
「・・・強引だよなあ。」
無茶な真似である。
苦笑いを浮かべながら俺は二つを納刀し、目を閉じる。
深く呼吸をし、精神を統一させた俺は柄を握りしめ、目を見開いた。
「・・・あれ?」
しかし、そこに映ったのは何時もの景色ではない。
不思議な”色”が漂い、世界を鮮やかに彩っている。
草木からは生命の”色”が。
紅魔館の壁からは強度、刀からは殺気を感じさせる色が滲み出ていた。
明らかに今までと違う現象。
それに疑問を持ちながら、俺は踵を返す。
やはり人の刀を使うのは嫌だし、それに。
レミリア様が起きた。早く、許可を取らなきゃいけない。
俺は小走りで紅魔館に戻り、レミリア様の部屋へと向かった。
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「外出う?」
「はい。」
レミリア様の部屋。
今はソファでテーブルを挟み、向かい合う様に話している。
許可は外出許可。
昨日退院したばかりだが、早く行かなければ気になって仕方がない。
「・・・ああ、その刀を持ち主に届けるのね?」
「はい。なるべく早く返したいので・・・。」
「ダメよ。許可は上げれない。そもそもそれは真を負かした奴でしょ?敵対関係にあるなら、弱い方は絶対に勝てない。・・・危ない。貴方の気持ちも分かるけれども、咲夜とかに任せておけば?」
「それこそ無理です。俺じゃ無きゃダメです。」
「・・・そう、分かったわ。そうねえ・・・少なくとも咲夜と同レベルの護衛を付けなさい。それなら許可を出せるわ。」
「本当ですか!?」
「ええ。どうせまた人助けでしょう?・・・ふふ、それなら止める事は出来ないわ。」
「あ、ありがとうございます!!」
「いいえ、それより早く咲夜を手伝ってきなさい。」
「はい!失礼しました!」
俺は静かにドアを閉めるが、直後に強く拳を握りしめた。
許可を貰えるとは思っていなかった為、やはり嬉しい。
厨房へと走りながら、俺は笑みを消すことが出来なかった。
「・・・うん。咲夜さんと同程度の実力って誰が居るんだよ・・・。」
昼頃。
昼食を終えた俺はいつも通り人里に買い出ししに来ている。
そこで強い人を見つけようとしたのだが。
・・・咲夜さん並に強い人なんぞ居る訳も無く、里内をぶらついていると言うわけだ。
八百屋の活気良い声が耳に入るも、それらをスルーしてしまいがちになる。
「・・・ああ、人参とジャガイモ・・・。」
危うく通り過ぎそうになり、急いでメモを確認する。
八百屋、魚屋で終わりか。
質の良い野菜を選びつつ、俺はまたため息を付いた。
「「この人参とジャガイモ下さい」」
俺が口を開くと同時に、隣に居た少女も口を開いていた。
持ってるものは全て質の良い野菜。
少し感動しつつその少女の顔を見ると。
「・・・妖夢?」
「あ、真さん。」
それは良く知る半人半霊の庭師、魂魄妖夢だった。
取り敢えず代金を払った俺と妖夢は、人里を歩きながら話始める。
「どうしたんです?どうやら気分が優れないようですが。」
「いや、ちょっとね・・・。うん・・・。」
「こういう時は案外人に話してみるものです。さあ話せ。今すぐ暴露しなさい。」
びしっと指を立てた妖夢が眉をひそめ、半ば強要するように近づいてくる。
上目遣いのその顔はかなり卑怯で、目を反らしながら俺は話し始めた。
「あー、えっとね。少し出かけたいんだけど、咲夜さんと同程度の強さを持った人が同行しないと行けないんだ。霊夢と魔理沙は病み上がりだし、傷治ってないし、咲夜さんは忙しいしで・・・。他に知り合いは居ないし。」
「・・・えいっ」
「あうっ!」
もう一度ため息を付くと、何故かむすっとした妖夢から手刀が繰り出された。
かなり鋭く腹にのめり込い、思わずうめき声を上げる。
「な、何するんですか・・・?」
「そっちこそ、です!」
声を張り上げた妖夢は顔を真っ赤にしながら反らし、じっと見つめる様に上目遣いで俺を真っすぐに捉えた。
「わ、私が居るじゃないですか。」
やはいかわいい。
・・・じゃなくて。
「ほ、本当に良いの?」
「え、ええ。真さんは他に知り合い居ないみたいですし、幽々子様も他の方の所に遊びに行くらしいので。」
「・・・そっか、じゃあ宜しくです!」
「はい、宜しくお願い致します。」
お互いにお辞儀をし、挨拶を交わす。
笑いあった俺達は買い物を済ませ、そのまま紅魔館に向かった。
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「・・・いやえっと、咲夜じゃないのね。」
「え?だって咲夜さん忙しいじゃないですか。」
「いや普通咲夜と同程度って言われたら咲夜に行くでしょ!!」
レミリア様の部屋。
妖夢は外で待機しててもらい、俺はレミリア様に許可を取ろうとしていた。
「はあ・・・。いや、咲夜と一緒に行くもんだと思ってね。少し構えてたんだけど・・・。まあいいわ。許可を出します。・・・くれぐれも注意してね。」
「ありがとうございます!」
「ええ、行ってらっしゃい。」
「行ってきます!!」
「じゃあ暁さん、始めますよ。」
「・・・」
「はは、過去に戻って・・・僕たちが、幻想郷を、いや!世界を創り直すんだ!!!!」
青年は叫び、右手を掲げる。
目の前にあるのは小さな人里。
ここが計画の第一歩だ。
「フレイムドライブ!!!」
絶大な熱を持った火球が生成され、青年はそれを人里にぶつける。
近くに寄るだけで肌が焼き尽くされるであろう火球を、しかし暁はぶった切った。
妖力で創った刃は焼けただれ、青年は首を傾げる。
「どうしたんです?」
「・・・・・無駄な殺しは、人目にも着く。・・・・・魂だけ取れば良いでしょう?」
暁は呟く。
もう殺さないために。
それでも、逆らえない黄昏の為に。
苦渋の決断の末、彼女はこれに決めた。
恐らく、彼なら。
・・・抜けた魂をも、助けてくれるだろうから。
死んだと分かっていても、暁は少年に助けを求めていた。
矛盾が暁を包む中、青年は呆けたような顔になり、そして呟く。
「まあ、それでいいか。」
暁にとっては大事な事。
それでも青年にとってはゲーム感覚。
全ての因縁が絡み合い、複雑に運命は回りだす。
冬空に輝く太陽は、雲に遮られ姿を消した。