真「ぶん殴るぞ」
ラ「100話記念書き終わってない!いえい!」
レ「殴るわよ?ロリコン」
ラ「お願いします!!!!」
真「じゃなくて!何でこんなシリアス回にロリコン発動してんだよ!」
ラ「書いてるときにメンタルブレイクしたんだよ!!」
レ「梓ああああああ!!!!って叫んでたもんね・・・。」
ラ「梓ああああああああああ!!!」
真「うっせええええ!!」
レ・・・レミリアちゃま
レ「何なのレミリアちゃまって!?ぶん殴るわよ!?」
ラ「さあこい!」
「・・・魂を、抜き取られています。考える事も出来ない、ただの人形・・・生きるだけの”物”になってしまっています。」
妖夢が動かない人に近づき、冷静に観察する。
静寂のまま、俺も様々な色を見ていた。
活気ある生命の色も、今や冷たく薄い色となってしまっている。
「・・・誰がやったんだ、こんな事。」
「分かんないです。・・・まあ、見つけたら即刻三枚おろしにしてやりますが。」
怒りを滲み出させながら呟くと、妖夢も棘のある口調で賛同してきた。
野菜や、人々の様子から見るに魂を取られたのはそんなに前ではない。
まだ近くに犯人が居るかもしれない。
俺と妖夢は自然に刀の柄を握り、気配を殺して歩いていた。
ゆっくりと音を立てず、全ての色、情報を見逃さない様にする。
「・・・人・・・?」
「え?」
すると、すぐそこの建物の裏から活気あふれる命の色が見えた。
数は一つ。
そして、どこか恐怖と怒りが混じったような色だった。
俺は妖夢より先に跳躍し、人間が隠れているであろう建物の上に飛び乗る。
息を殺しつつ上から見下ろすと、そこには包丁を構えた少女が立って居た。
「おーい、どうしたんだ?」
「っ!!死ね!!」
上から声を掛けると、少女はいきなり包丁を投げた。
かなり正確に俺の頭を貫こうとしたその白刃を、俺は急いで抜刀した桜ノ蕾で弾く。
「っち!これならどうだ!」
「待て待て待て!俺は君と戦いに来たんじゃない!!」
次に、腰に下げてある巾着に手を伸ばした少女を止めると、少女は眉を顰め俺を見上げた。
そして、警戒するように小さく呟く。
「お前・・・あいつらの仲間じゃ無いのか?」
「あいつら?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「成程、あいつらの仲間じゃ無いのか。・・・ごめんなさい。」
「いや、急に声をかけた俺も悪かった。君の名前は?」
「私は梓。赤狩 梓って言います。宜しくお願い致します。」
「俺は天音真だ。宜しくな。」
「私は魂魄妖夢です。宜しくお願いしますね。」
少女に案内されたのは、一つの蔵だった。
そこには驚くことに里内の全ての子供が集まっていて、皆魂を取られて居ない。
その真ん中で、俺達と梓は話し合っていた。
「さて、何があったか聞かせて貰えるか?」
「はい。分かりました。」
梓はそう言うと姿勢を正し、次の様に話し始める。
「・・・そうですね。今朝までは普通の日常だったんです。あれは・・・私たちが寺子屋に行こうとした時でしたね。急に大きな黒い鎌を持った男の人と、何も持ってない紅いマフラーを付けた女の人が現れたんです。それで、黒い男の人が急に長方形の箱を開いて、鎌の刃を人に当てたんです。・・・そしたら急にその人が動かなくなってしまって・・・。そこからでした。衛兵たちが動くも、男の人は同じようにして、衛兵も全滅。・・・大人は全員動かなくなりました。それで、次は私達子供だ・・・ってなった時に、紅いマフラーの人が『子供たちは別にいいでしょう?』って男の人に言ってくれて・・・。それで、それで助かったんです!」
梓は最後叫ぶように締めくくり、拳を震えるほど固く握りしめた。
紅いマフラー。・・・間違いなく暁だ。
俺がそう考えていると、妖夢が梓に向かって問いかけた。
「梓ちゃん。その二人の名前って分かりますか?」
「あ、待ってくれ。詳しい話は帰ってからにしよう。」
「え?でもこの人数を一度に護衛しながら連れて帰るのは・・・。」
「いや、行けるよ。」
俺はそういうと立ち上がり、外に出る。
懐からナイフを一本取り出し、ありったけの霊力を込めながら俺は宣言した。
「来い!八咫烏!」
ゴオオオオ!!!!
黒い霊力が渦巻き、いつもより遥かに大きい烏を生成した。
「さ!皆これに乗れ!」
俺は振り向き、子供たちに呼びかける。
すると怖がりもせずに子供たちは駆け寄り、我先にと八咫烏に乗り始めた。
「は、はは・・・相変わらず真さんって無茶苦茶です・・・。」
「真さん・・・凄い・・・・。」
妖夢が呆れた様に呟き、梓は感嘆の視線を俺に向ける。
数分後、皆が乗り終わり、後は俺と妖夢と梓だけになった。
「さ、妖夢乗れ。」
「はい。」
妖夢は大きく跳躍し、子供たちが居ない所へ着地した。
『わー!お姉さんのパンツみえたー!』
「きゃああああ!!何見てんですかあああ!?」
「何色だった!?」
『あー!真お兄ちゃんも興味あるのー?えっとねー、白だったー!』
「言わなくていいの!!後真さんは後で殴ります!!」
「ええええ!?」
『あはははははーー!!』
子供たちは楽し気に笑い、妖夢は真っ赤に照れている。
「・・・ありがとうございます。・・・おかげで、あの子たちもここを乗り越えられそうです。」
「はは、大した事はして無いさ。・・・さ、梓も早く乗って。」
「はい。・・・見ないでくださいね。」
「見ないよ!」
梓はびしいっと俺に人差し指を突き付け、そのまま八咫烏に足をかけた。
「あ、そうだ。あの二人の名前、今言っておきますね」
「ああ、頼む。」
しかし自力では登れず一度降りて来た梓は俺の隣に立ち、呟いた。
「一人は暁。それで、もう一人がーーーー」
俺は、ここで色を見て置くべきだった。
何気ない日常に戻った。子供たちにも、梓にも笑顔が戻った。
暖かい優しさ程、脆く壊れるものは無いのに。
「男の人は
ドズッ
梓が口を開いた瞬間、黒い槍が梓の胸を貫いた。
口から血が吐き出され、貫通した部分からも血が溢れ出す。
笑顔のまま、固まった梓は地面にそのまま倒れていく。
時が遅くなり、全ての景色がコマ送りの様に流れる。
撥ねる一滴一滴の赤い滴が目に焼き付き。
幼き少女から、全ての色が失われていく。
伸ばされた手は、空を掴み。
・・・・俺はその手を、取る事が出来なかった。
「ははははははははは!!!!あー死んだ死んだああ!!!楽しいなあ。暁さん、やっぱり皆殺しといた方が良かったですってえ!!!」
そして、全てを現実に戻したのは一つの叫び声。
狂乱と狂喜に包まれた叫びは、俺の一番嫌な記憶を蘇らせた。
地面に落ちている片腕。
「あれーーー?」
流れる赤い滴、透明の涙。
「真さんじゃあーーー」
落ちている肉片。
「無いですかあーーー?」
苦し気に呻く、十六夜咲夜。
泣き叫び絶望する、フランドール・スカーレット。
崩れゆく幸せ。赤狩梓ーーーーーー
振りかえれば。そこには。
黒い鎌を右手に持ち、不思議そうに首を傾げている。
栗色の髪に、人当たりの良さそうな顔。
「・・・あ、ああ・・・。」
声にならない声が口から出る。
様々な記憶がフラッシュバックし、消えていく。
こいつは。こいつはーーーー!!!!
「アアアアアアアアアアアあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアあああああああああああああああああアアアアアアアアアアアあああああああああああああああアアアアアアアアアアアあああああああああああああああアアアアアアアアアアアあああああああああああああああアアアアアアアアアアアあああああああああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアあああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアあああああああアアアアアアアアアアアあああああああああああああアアアアアアアアアアアあああああああああああああああアアアアアアアアアアアあああああああああああアアアアアアアアアアアあああああああああああああああアアアアアアアアアアアあああああああああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
雨音、爛漸苦。
ーーーーーーーーーー死んだ筈の、災厄。