東方夢幻魂歌 完結   作:ラギアz

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ラ「ふおおお!ごちうさの小説読んでたらこんな時間にっ!!」
真「え?あのほのぼの系読んでてこのシリアスなの!?」
ラ「うん。いやー、日常系の練習としてごちうさ書いてみようかな・・・。」
真「お前日常苦手だもんなー。直ぐシリアスに持ってく」
ラ「繋ぎ、にしちゃってるんだよね。・・・あ、今回最後くどいかもです。」
真「賢者の領域、か・・・。賢者?」
ラ「誰だろうね?」
真「お前分かってんだろうが!」
ラ「ま、まあね・・・。真君の覚醒はやっぱり爛漸苦戦です。」
真「ふざけるなああ!!」

ラ「ルールに盾突くもの。何だと思いますか?故事成語の中に、ルールを壊すものがあるんです。そして、六章の幻夢のセリフ。・・・ここから、真君の次の技が見えるかもしれません。」


真「・・・?」


第九章第十四話「消滅へのカウントダウン・1」

ゴギュッ

 

最初に聞こえたのは、そんな音だった。

いや、聞こえたのではなく体の内側に響いた、と言った方が正しいか。

それと同時に俺の体はバランスを崩し、全身を強く地面に打ち付けた。

少し落ち着くと共に襲ってくる激痛。

言葉に言い表せない灼熱の痛みが、俺の右足を痛めつけた。

 

「ぐああああああああああああああああっ!?」

 

何が起きたか分からない。

一瞬の出来事、さっき居た人里がもうすぐ目の前に迫っている。

妖夢も近くに居るはずだ。早く、早く行かなければならないのにっ!!!!!!

焦った俺は、何度も手で地面をひっかき、必死で考えた。

届かないもどかしさ、痛みに思わず涙が溢れ、顔が醜く歪む。

 

 

 

・・・しかし、それらの思考を全て吹き飛ばす様に、一つの言葉が紡がれた。

 

 

 

 

「・・・・こんにちは、真さん♪」

「・・・・・・・・あ?」

 

 

倒れている俺の目の前に、笑顔の青年、爛漸苦は降り立った。

大きい鎌を背負い、俺を見下ろすようにして突っ立っている。

 

 

 

可笑しい。

こいつは、さっき頭蓋骨が潰されたはずだ。

それで、生きている?動いている?

 

 

「・・・・ありえない」

「何がです?僕はこうして生きてますよー?」

 

零れ出た俺の呟きに間髪入れず答え、爛漸苦は鎌を振り下ろした。

今度は左足が嫌な音を立て、変な方向に曲がる。

最早声すらも出せなくなった俺は、段々と体がマヒしていくのが手に取る様に分かった。

 

「はははは、所詮真さんもこうなったら普通の人間ですよね・・・。うーん、可哀想なので少しネタバレしましょうか。・・・・一個目。僕は死んでいます。暁さんに首を落とされて。・・・じゃあ、この姿は何なのか?どうして存在しているのか?簡単です。僕は今、能力の結晶体・・・。」

 

「”魂”だからです。」

 

思い出されるのは、ダイダラボッチの時の幻夢。

今思えば、彼女もこの様にして実態があった。

その実態と言うのは、恐らく能力。

 

「真さんも知ってると思いますが、僕たちは幻想郷を1からやり直す為、人々の魂を集めています。でも、閻魔でも無ければ冥界の住人でも無い僕らに、魂が集められるのか?答えは否、です。そこで、僕たちは一つの道具を使いました。」

 

 

風が吹き荒み、灰色の草原がそれに釣られるようになびく。

空は曇っており、陽の光は一切入ってこない。

曇り特有の空気が爛漸苦を包み込む。

 

そして、爛漸苦の手に一つの箱が生成された。

 

金や瑠璃、紅い宝石などで豪華に装飾された一つの箱。

 

 

「魂手箱。能力は、”魂を操る程度の能力”です。まあ、結構使用条件が難しくてですね、魂を操りたい人を完全に自分の支配下に置かなければならないんです。まあ、率直に言えば黄昏様と暁さんみたいな?」

 

黄昏。

幾度となく出て来るその名に、俺は何故か憤りを覚えた。

まだ動く拳を握りしめ、霊力を使おうとした瞬間ーーーー

 

 

 

ドッ!!

 

 

 

「・・・僕の場合は、こんな風に鎌を刺して。」

 

 

 

腹に突き刺さった漆黒の鎌、そこから体内に入って良く粘着質な黒い液。

 

 

 

「混沌を流し込んで、その人の秩序、つまりルールを無くします。さあ。」

 

 

 

 

 

 

 

「何回も何回も、僕たちの邪魔をしてくれましたね。・・・・・・・お疲れさまでした♪」

 

 

 

 

 

爛漸苦は呟いた。

その瞬間、魂手箱が大きく紫に輝く。

視界がブレ、痛みが消えていった。

それと同時に、あやふやになる意識。

そして、その瞬間。

 

 

俺の意識は、箱のなk

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

目の前の少年が動か無くなったのを確認した爛漸苦は箱を閉じた。

 

そして、大きく口角を吊り上げ、恍惚とした表情のまま顔を歪める。

 

 

 

「アハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!カッタ!アマネはシンダ!!!!!!!コレデ・・・・ボクラハ、カミニナレル!!!コノクサッタセカイヲ!!!!ブチコワセル!!!!!!」

 

 

狂乱。

本人が意図しなくとも溢れ出た混沌が爛漸苦の体を包み込んだ。

そして、大きく笑いながら爛漸苦は其の場から去る。

最早、未練は無い。

 

憎しみと、怒りで埋め尽くされていた彼の心は。

 

 

ーーーーー今、喜びに満たされていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少年は死んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・しかし、それは本当だろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魂手箱にとられた(能力)は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・莫大な、エネルギーを秘めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

世界は彼を見捨てない。

幻想は彼を無かった事にはしない。

 

 

 

そして、少年は飲み込まれた。

 

 

 

暗い暗い、賢者の領域へと。

 

 

 

運命は加速する。

例え動かなくとも、全てを握る少年を中心として。

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