・・・真。いつ技覚えた。
・・・暁。見せ場作るからね。
暁のイラストを友達に書いてもらっているのですが、そのイラストは上手いのに俺の文章&暁の出番なしが重なり暁のしゃべり方が迷子になっております。
・・・見せ場きたら、確立させます。
それまで、しばしお付き合いをお願いします!
では、どうぞ!
鬼婆が唸る。
俺は竹刀を置いてきたから、素手で戦うしかない。
足を開き、右手を相手に向ける。
左手は少し曲げ体の横に。
相手も素手。
なら、多少こちらに分がある・・・!
鬼婆が飛び掛ってくる。
気をつけるのは口と爪だ。
妖怪だから腕力も強いだろう。
俺は素直に避け、すれ違いざまに腹を殴る。
「ガヒャアッ!」
鬼婆が悲鳴を上げ、上に殴ったため鬼婆の体が空中で一瞬止まる。
俺は間髪要れず、そこに踵落しを喰らわす!
「ガアアッ!」
鬼婆が地面に叩き付けられ、床にひびが入る。
「グアア・・・」
俺は5mほど間合いを取り、鬼婆がゆっくりと立ち上がる。
・・・さすが妖怪か。
あれだけ喰らっても倒れないのだから、大したものだ。
すると鬼婆から霊力とは違う力が少し感じられるようになる。
・・・妖力か!
鬼婆がまた飛び掛ってくる。
さっきとは、速さが格段に違う!
腕に爪が掠る。
それだけで腕に一筋の切り傷が出来、血が流れ始める。
俺は血に霊力を流している。
・・・血がもれていては、上手く体に霊力が流れない・・・!
これ以上傷を負うわけには行かない。
・・・俺は昨日生み出したはじめての・・・
スペルカードの行使を決意する。
「結界[双対ノ禊]!」
双対ノ禊(そうついの みそぎ)。
これは俺を中心に右前、右後ろ、左前、左後ろに2m程の長方形を発生させる。
スペルにする事で一瞬で生成でき、イメージを固めることで強度を格段に上げる。
これらは自由に動かせ、時に盾となり矛となる・・・!
鬼婆が飛びかかろうとする、が
俺はそれよりも速く二つの結界で鬼婆の体を挟む。
そして、鬼婆に狙いを定め、高圧縮霊弾によるビームを打ち出す。
鬼婆は体を捻り避けようとしたが、角にビームが当たってしまう。
角が折れて、鬼婆が悲鳴を上げる。
しかし、その直後に結界から抜け出され、再度突っ込んでくる。
が、
俺は挟んでいなかった結界で盾を作り、鬼婆を止める。
そして挟んでいた方の結界を崩し、弾幕にしてーーー
鬼婆に当てる!
「ガアアッ!」
ついに鬼婆が地面に倒れる。
「よ・・・っと」
俺は倒れた鬼婆にかぶせるように結界を置く。
これで大丈夫だろう。
「真、少しそこをどいて」
避難を終わらせた霊夢が俺のところにやってくる。
霊夢は虹色の弾幕を鬼婆に当てる。
すると、鬼婆は光に溶けて消えていった。
「強制的に封印したわ。・・・真も速く封印使えるようにならなきゃね」
霊夢が飛んでいく光を見つめながらそう言う。
俺は静かに頷いた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
妖怪を見事撃退した俺と霊夢は宿で手厚くもてなされた。
・・・俺はもうお腹いっぱいだったのであまり楽しめなかったが。
勿論霊夢は最高に楽しんでいた。
宴も終わり、夜も更け。
朝日が昇り、人里には活気が溢れ始め。
俺たちはこの人里を出て、渓谷に向かった。
「いやー、楽しかったわね。」
「そうですね、中々。」
あの村の人々は皆良い人だった。
帰りも寄ろうかしら・・・と霊夢は真面目に考え込んでいた。
少年少女前進中・・・少年少女前進中・・・
場所は変わり、ついに渓谷までたどり着く。
「・・・さて、と」
霊夢は体に霊力を流し、
「失礼」
俺の体を持ち上げた。
「ひゃあっつ!?」
「あーあーうっさい!これで飛んだほうが楽なの!」
霊夢は俺を持ち上げたまま、渓谷をふわふわと横断する。
揺れる空のたびは控えましょう・・・
そして俺たちはついにーーー
目的地、妖怪の山に着いた。
「おお・・・でっけ」
山頂は雲の上だろう。
日本の富士山と同じかそれ以上の高さだった。
「さ、行くわよ」
夏が近づいている山は緑が多く、霊夢の赤は目立った。
木漏れ日や山の景色を楽しんでいたときだろうか。
俺たちの前に一筋の風・・・いや、少女が現れる。
「どうも!霊夢さん。新聞なんてどうですか?」
「いらん。」
その少女は霊夢に新聞を見せる。
霊夢は気にしていなかったが。
「あ、初めましての人がいますね~」
少女は俺の方を向く。
「私は射命丸 文です!(しゃめいまる あや)清く正しい射命丸!このキャッチコピーは幻想郷中で有名ですよねえー。あ、人間じゃないですよー、烏天狗です!新聞記者もやってるんですよ。一枚どうです?」
「あ、結構です・・・」
黒髪を肩のところで切っているボブ?
の少女は射命丸というらしい。霊夢より高く、背は169くらいか。
首からカメラを下げており、短いスカートに白のYシャツ。
背中からは烏の羽を生やしており、頭には赤い冠をつけている。
霊夢と俺と射命丸は歩きながら話す。
「いやー、どうしたんです?こんな遠い所に」
「博麗の試練よ。あんたにゃあ関係ないでしょ」
「そこの少年がですか?」
「そーよ。」
俺はすこし後ろを歩きながら着いて行く。
この二人、仲が良いのか悪いのか・・・
・・・山の中腹辺りまで来たところだろうか。
突然、山の一部から竜巻が起きた。
「「「!?」」」
三人とも目を見開き一瞬硬直。
直後ーーー
射命丸は風を身に纏。
霊夢は体に霊力を流し。
俺はバーストを発動させる。
三人はそれぞれの方法で竜巻の発生地点まで向かった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「今度は手長足長より強いと思うんですけどねえ・・・」
暁は木に腰掛けながら竜巻を見ている。
「ま、あの少年には倒せないでしょう。」
少女は霊力の少年を思い浮かべる。
「・・・いつか、たたかうのか」
暁の目は、黒く。何も見ていないかの様で。
・・・・濁っていた。