いやはや、昨日二話投稿しちゃいました・・・
精神力が細いポッキー並みになりました。
美味しいよね、ポッキー。
抹茶味のパピコが食べたい。
魂魄記も良ければ・・・好き嫌い分かれると思いますが。
では、どうぞ!
竜巻が見えたのは・・・
あの辺りか。
俺は狙いを定め、走る速度を上げる。
もう霊夢と射命丸は俺と遠く離れている。
もう一度、竜巻が起きるがーーー
霊夢が封印の弾幕を放ち、事前に阻止する。
俺は圧縮霊弾を作り、それを踏み台にして飛ぶ。
空から見た竜巻の発生源には、何も居なかった。
俺は地面に着地する。
「霊夢、これは・・・!?」
「わからない。でも、確かにここが竜巻の発生源。」
霊夢は深刻そうな顔をしている。
辺りには風圧でなぎ倒されたであろう木々の残骸があった。
葉が散って、木はいくつも倒れている。
その風景が、さっきの竜巻のすさまじさを物語る。
「何者かが竜巻を起こした、と考えるのが道理でしょうね」
と、射命丸。
彼女はカメラで辺りをバシャバシャ撮っている。
「・・・あんた以外にあんな強い竜巻起こせるやつなんか居んの?」
「聞いた事無いですねー。少なくとも風なら私が一番強いです。」
霊夢が射命丸に聞き、射命丸は答える。
・・・一番強い射命丸と同じ程の、竜巻。
風の量。いきなり現れる。
・・・強い。
俺はこの条件でーーー
手長足長を思い出す。
「霊夢!妖怪の能力者・・・!」
「・・・なるほど。確かに条件は一致してるわね。」
霊夢もこの前の事を思い出したみたいで、険しい表情になる。
鬼婆の事もあり、すこし敏感になってしまっているのだろうか。
一々風に反応してしまう。
空には雲が出始め、雨が降りそうな感じだ。
「博霊の試練も後回し、ね。」
霊夢はめんどくさそうに言い放つ。
射命丸も悪いですが・・・と苦笑いする。
「文。天狗の長に会わせなさい。」
霊夢は射命丸に向かって言う。
射命丸はやれやれ、と首を振っていた。
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俺たちはまた少し山を登り、雲の手前まで来る。
そこには大きな集落があった。
射命丸が言うには、ここには天狗が住んでいるらしい。
人とも交流があるそうだ。
鼻が長いって言われてるのはお面をかぶって戦うときなんですよー!
など、解説も入りながら集落を歩き。
一番奥。天狗の長が住んでいるという家に着いた。
玄関から3分ほどかかったその部屋に、天狗の長は居るらしい。
俺と射命丸、霊夢はその部屋に入った。
「・・・なるほどな。文が起こすのと同規模の竜巻、か・・・」
俺たちは早速天狗の長にこれまでの事を話す。
長はあごを撫でながら俺たちの話を真剣に聞いていた。
「おい、集落の名簿をもってこい」
側近らしき人が分厚いファイルを持ってくる。
ペラペラとページをめくり、一つのページを俺たちに見せる。
「これがこの集落の風使い一覧だ。文ほど力の強い者はおらんがな。」
5名ほどの顔写真とプロフィール、
能力のレベルが載っている。
最高でも4。
・・・射命丸は5。災害レベルだ。
「力を加減してるってのは?」
「ないな。何故ならワシが見ている。」
長の能力、それは‘生物の力を見切る程度の能力‘だ。
能力レベルの調査は長自ら行っている。
間違いはありえない、との事だ。
・・・やっぱり、妖怪を生み出す能力者か・・・?
俺はいろんな思考をめぐらせる。
手がかりが少ない。
答えにはたどり着かない。
・・・風が集落に吹く。
射命丸に感じたようなーーー
能力による風。
霊夢もそれに気づいたらしい。
すぐに集落全体に結界を張る。
だが。
一歩、遅かった。
もはや目の前には竜巻の元凶が居た。
長い鼻に、サルの顔。
衣をまとっていて、手には曲刀。
その身には風を纏っている。
小柄なその天狗は。
長の胸を刀で斬った。
ブシュッと血が飛び散り、曲刀にかかる。
「キキッ」
元凶は楽しそうに顔を歪める。
長は倒れ、元凶は満足したかのように。
一筋の風を起こし、一瞬で消えた。
「長老!」
胸を曲刀を斬られた長は、目を見開いていた。
その口からでた言葉は。
「・・・レベル、6・・・天変地異・・・」
か細い声は、その場の全員を凍りつかせた。
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一命は取り留めたらしい。
ただ、絶対安静という状態の長は、静かに眠っていた。
もうあたりは暗く、空には月が昇っている。
霊夢は今とんでもなく強い結界を張っている。
・・・これであいつの侵入を防ぐ。
霊夢は真剣な、鬼気迫る顔で言っていた。
・・・もしあの時、俺が禊を使えていたら。
長は助けられ、あいつは倒せたかもしれない。
「・・・くそっ」
俺は足元にあった小石を蹴飛ばす。
・・・それは、俺みたいに。
力に流され、何も出来ずに、ただそこに居るだけ。
迷惑にしかならない、邪魔なだけの存在。
皆に踏まれ、蹴られ、砕かれ。
・・・そして、誰にも気づかれず、散る。
隔も、俺の助けなんか望んでないのかもしれない。
俺以外の、クラスであいつが好きだといっていた奴に助けられたいのかもしれない。
俺に助けられたって、迷惑なだけかもしれない。
俺が来たところで、何も変わらないかもしれない。
・・・もし助けられたって、隔が倒れるのを何も出来ずに見ていた俺が助けたとしったら。
一番最初に行くのが、俺だとしたら。
ーーーあいつは、どんな顔をするのだろう。
「・・・結界が張り終わった。」
霊夢が疲れた様子で結果報告をしてくる。
「お疲れ様です。」
ふいー、と霊夢も俺と同じように月を見上げる。
「・・・時々ね、自分が小石みたいな存在じゃないか?って思うのよ。」
霊夢が突然話し始める。
それはさっき俺が思っていた事で、自然と聞き入っていた。
「私がこんな事をしても無駄なんじゃないか?」
「助けられても不快になるだけじゃないか?」
「私が何もしなかった方が、皆幸せになれるんじゃないか?」
「・・・そんな事を、よく思う。」
霊夢は目を伏せる。
口元には淡い自傷の笑みが浮かんでいた。
「でもね、私は思うの。助けるって言うのは、単なる自己満足じゃないか?って」
霊夢は顔を上げ、こちらを見てくる。
「自己満足、なんだから自分が満足できるように今一瞬を全力で駆けなければいけない。
・・・でも、それが皆の幸せに繋がる。」
霊夢はそこで言葉を切る。
「未来の事なんて、どうでも良いの。大事なのは、今をどう生きるか。・・・自分が助けた人がどう思うかなんて事は、その時考えれば良い。」
俺は自分の中にあるわだかまりが解けていくのを感じる。
「信じれば、きっとその分帰ってくる。・・・なにより、助けたっていう事実は。」
「変わらないんだから。」
月が雲に隠れる。
世界は黒に染まり。
一人の少年は、青白く光る。
・・・青白い光は、バースト使ったってことです。
・・・分かりにくくてすみません